JPH05262239A - チルト・テレスコピックステアリング装置 - Google Patents

チルト・テレスコピックステアリング装置

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JPH05262239A
JPH05262239A JP7210691A JP7210691A JPH05262239A JP H05262239 A JPH05262239 A JP H05262239A JP 7210691 A JP7210691 A JP 7210691A JP 7210691 A JP7210691 A JP 7210691A JP H05262239 A JPH05262239 A JP H05262239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
telescopic
tilt
screw
steering column
fixing
Prior art date
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Pending
Application number
JP7210691A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Watanabe
敏雄 渡辺
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Yamada Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Yamada Seisakusho KK
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Publication date
Application filed by Yamada Seisakusho KK filed Critical Yamada Seisakusho KK
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Publication of JPH05262239A publication Critical patent/JPH05262239A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 チルトと、テレスコピックの調整が一度で可
能となり、且つ組立時において、それらの調整を確実に
行なえる様にする。 【構成】 ハンドルに連結した摺動内筒4をステアリン
グコラム3内に軸方向に摺動可能に設け、ステアリング
コラムに固着した昇降用ブラケット6をチルト用固定ブ
ラケット1,1間で昇降可能に設けた。チルト固定用ブ
ラケット内に設けた螺子杆8端に形成した螺子部8aと
テレスコピック調整螺子体端の外螺子部とにそれぞれに
締付固定体9を螺合した。テレスコピック調整螺子体は
長手方向のみに可動するようにし、調整螺子体の立上り
突起部10cにてステアリングコラム下方のガイド体7
内に収納した押圧片13の押圧力を摺動内筒の略求心方
向に向くようにし、チルトとテレスコピックの固定調整
を一つの調節レバー14にて、固定・解除ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チルト(ハンドルの上
下方向調整自在構造)と、テレスコピック(ハンドルの
前後方向調整自在構造)の調整が一度で可能となり、運
転者の好みの位置に容易にセットすることができ、且つ
組立時においては、その精度が多少劣下することがあっ
ても、チルト及びテレスコピック調整を確実に行うこと
ができるチルト・テレスコピックステアリング装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】コラムの下方端に支点を有し、ハンドル
の位置を上下に調整して固定するチルト機構と(胴振り
タイプ)、ハンドルの位置を前後に調整して固定するテ
レスコピック機構と、固定調節レバーとがそれぞれ設け
られているチルト・テレスコピックステアリング装置が
存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ハンドルを上下または
前後の位置調整する場合、まず、それぞれの固定調節レ
バーをロック又は解除して、上下方向の調整、前後方向
の調整を独立して行わなければならない。即ち、第1に
ハンドルの前後位置調整を行った後に、第2にハンドル
を上下方向の調整を行っている。或いはこの反対の順序
で行っている。
【0004】このため、ハンドル調整操作が煩雑であ
り、運転者の好みの位置に容易にセットすることができ
ず、さらには、各々の固定調整機構により、部品点数が
多く、コストが高価となる欠点があるし、それらの装置
の重量が重くなる欠点があった。
【0005】さらに、組立時において、その組立精度が
不良であると、チルト,テレスコピック調整等を良好に
行うことができない恐れがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで発明者は、ハンド
ルに連結した摺動内筒をステアリングコラム内に軸方向
に摺動可能に設け、ステアリングコラムに固着した昇降
用ブラケットをチルト用固定ブラケット間で昇降可能に
設け、螺子杆と該螺子杆を挿通したテレスコピック調整
螺子体とをチルト固定用ブラケット内に設け、前記螺子
杆端に形成した螺子部とテレスコピック調整螺子体端に
形成した外螺子部とにそれぞれに締付固定体を螺合し、
テレスコピック調整螺子体は長手方向のみに可動するよ
うにし、且つテレスコピック調整螺子体に設けた立上り
突起部にてステアリングコラム下方のガイド体内に収納
した押圧片の押圧力を摺動内筒の略求心方向に向くよう
にしたチルト・テレスコピックステアリング装置とした
ことにより、チルト(ハンドルの上下方向調整自在構
造)と、テレスコピック(ハンドルの前後方向調整自在
構造)の調整が一度で可能となり、運転者の好みの位置
に容易にセットすることができ、前記課題を解決したも
のである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0008】符号1はチルト用固定ブラケットで、図2
に示すように、平坦状取付部1aと垂下状部1bとで断
面L形状をなしており、このチルト用固定ブラケット
1,1が適宜の間隔をおいて左右対称に設けられ、その
平坦状取付部1aが自動車等の走行車のフロント部の枠
材等に固着されている。その垂下状部1bには、鉛直方
向を向く長孔2が穿設されている。
【0009】符号3は筒状のステアリングコラムであっ
て、この長手方向の適宜の箇所には、昇降用ブラケット
6が固着されている。該昇降用ブラケット6は断面U字
状をなし、この両側片6a,6aの上端で、ステアリン
グコラム3の断面直径側を支持するように溶接等で固着
されている。この昇降用ブラケット6の両側より外力を
加えても変形等しないような強度性を有している。
【0010】そのステアリングコラム3内には、図2,
図3等に示すように、摺動内筒4が摺動可能に遊挿さ
れ、テレスコピック機能を備えている。その摺動内筒4
とステアリングコラム3との間に、良好なる摺動性の確
保のために合成樹脂製のカラー5が介在されいる。該カ
ラー5は、必要に応じて介在される。
【0011】その摺動内筒4の一端側(図1において左
端)は、ステアリングコラム3より露出し、その摺動内
筒4内に固着したステアリングシャフトSの先端にハン
ドルWが固着されている。
【0012】そのステアリングコラム3の下方にはガイ
ド体7が設けられている。該ガイド体7は、図2,図3
等に示すように、ステアリングコラム3の下側に、開口
側が該ステアリングコラム3の長手方向に直交する方向
を向くようにして、断面コ字形溝状をなして、その下片
は上向き傾斜して溶着されている。
【0013】図5に示すように、そのガイド体7内の位
置において、ステアリングコラム3の外周には開口部3
aが、カラー5の外周にも開口部5aがそれぞれ同位置
に穿設されている。
【0014】そのステアリングコラム3に固着された昇
降用ブラケット6は、前記対向するチルト用固定ブラケ
ット1,1間に挿入され、この長孔2,2間で、ガイド
体7の下方位置に、チルト用の螺子杆8が貫通され、端
部側の螺子部8aが締付固定体9に螺合されている。
【0015】螺子杆8の螺子部8aが形成されている側
の他端側には、締付用頭部8bが形成されており、チル
ト用固定ブラケット1,1の両側をその締付用頭部8b
と締付固定体9にて押圧挟持するものである。
【0016】その締付固定体9には、図3,図7等に示
すように、小径内螺子部9a及び大径内螺子部9bがそ
れぞれ形成されており、その小径内螺子部9aが螺子杆
8の螺子部8aに螺合するものである。
【0017】小径内螺子部9aと大径内螺子部9bとは
同心上に存在しており、締付固定体9を螺子杆8に螺合
したときには、大径内螺子部9b側端面がチルト用固定
ブラケット1面に座金等を介して接する構造となってい
る。その螺子杆8にはテレスコピック調整螺子体10が
摺動自在に設けられている。
【0018】該テレスコピック調整螺子体10は、図4
に示すように、円筒状をなし、内部には、長手方向に摺
動貫通孔10aが形成され、該摺動貫通孔10aに螺子
杆8の螺子部8aが貫通する。
【0019】また、テレスコピック調整螺子体10の長
手方向一端には(図4において右側)外螺子部10b
が、また長手方向の他端側(図4において左側)には立
上り突起部10cが形成されている。該立上り突起部1
0cは、図2,図3等に示すように、前記ガイド体7の
開口箇所付近に位置するものである。
【0020】外螺子部10bは、前記締付固定体9の大
径内螺子部9bに螺合し、その締付固定体9の回動によ
り、テレスコピック調整螺子体10が長手方向(図5に
おいて左右方向)に移動する。外螺子部10bと螺子杆
8の螺子部8aとは同方向の捩じれに形成されている。
実施例では右ネジに形成されている。
【0021】そのテレスコピック調整螺子体10の外周
にはガイドホルダー11が設けられている。該ガイドホ
ルダー11は、テレスコピック調整螺子体10が空転し
ないで、前記立上り突起部10cが所定位置を維持した
状態で移動し、常時ガイド体7に向かって移動すること
ができるよう構成されている。
【0022】具体的には、そのガイドホルダー11は、
図3,図4に示すように、筋溝状の切欠きガイド部11
aが形成され、該切欠きガイド部11a内を前記立上り
突起部10cが移動するものである。
【0023】さらに、ガイドホルダー11は昇降用ブラ
ケット6内に、その一端が固着されるものであって、カ
ラー部11bが併用されることもある。カラー部11b
は、その内部の貫通孔に螺子杆8が貫通するものであ
る。
【0024】前記ガイド体7の内部には、図2,図3及
び図5に示すように、方向変換用の押上用ガイド片12
が、前記ガイド体7の傾斜面7a上に摺動可能に載置さ
れている。その押上用ガイド片12は、前記立上り突起
部10cに押圧されてガイド体7内を水平方向に移動す
るものである。
【0025】その押上用ガイド片12上には押圧片13
が載置され、該押圧片13は、力の方向が前記摺動内筒
4の中心側を向いて押圧するように形成されている。
【0026】押圧片13は摺動内筒4と接する弧状の押
圧面13aが形成され、該押圧面13a上には突起13
bが形成され、一方、摺動内筒4にも貫通孔4aが形成
されており、その突起13bが貫通孔4a内に挿入さ
れ、摺動内筒4の空転を防止する役目をなす実施例も存
在する。
【0027】締付固定体9外部には調節レバー14が固
着されており、具体的にはリング状部14aにレバー片
14bが固着されたものであって、そのリング状部14
aに締付固定体9が挿入し、ナット15にて固着される
ものである。
【0028】この実施例の作用については次の通りであ
る。
【0029】まず、調節レバー14を介して締付固定体
9を緩める(図1において時計方向に回動)と、常時外
側に開こうとしているチルト用固定ブラケット1,1の
垂下状部1b,1bが開き(実際に僅かの開き、通常よ
り約O.5mm程度である)、これによって、昇降用ブラ
ケット6が昇降自在となり、チルト操作として適宜の高
さ位置で止める。
【0030】そして、上記調節レバー14により締付固
定体9を緩めると、テレスコピック調整螺子体10が螺
子杆8の軸方向に沿って移動し、その立上り突起部10
cも押上用ガイド片12を介して押圧片13の押圧力を
解除する方向に移動することになる。
【0031】そして、図5に示すように、押圧片13の
押圧面13aが摺動内筒4より僅かに離れている状態
で、ハンドルWの前後位置を、ステアリングコラム3に
対して所望の位置まで摺動させる。
【0032】今度は、所望のチルトの高さ位置とテレス
コピックによる前後位置が決定したたので、再び調節レ
バー14を締め上げる(図1において反時計方向に回動
する。或いは、図7において白抜き矢印方向に回転)こ
とでそのチルト用固定ブラケット1,1の垂下状部1
b,1bを窄め、これによって、該垂下状部1b,1b
で昇降用ブラケット6,6の両側片6a,6aを押圧し
て固定すると同時に、立上り突起部10cが押上用ガイ
ド片12を押圧し、押圧片13の押圧面13aにて摺動
内筒4の外表面を押圧して固定する。
【0033】
【発明の効果】本発明においては、ハンドルWに連結し
た摺動内筒4をステアリングコラム3内に軸方向に摺動
可能に設け、ステアリングコラム3に固着した昇降用ブ
ラケット6をチルト用固定ブラケット1,1間で昇降可
能に設け、螺子杆8と該螺子杆8を挿通したテレスコピ
ック調整螺子体10とをチルト固定用ブラケット1,1
内に設け、前記螺子杆8端に形成した螺子部8aとテレ
スコピック調整螺子体10端に形成した外螺子部10b
とにそれぞれに締付固定体9を螺合し、テレスコピック
調整螺子体10は長手方向のみに可動するようにし、且
つテレスコピック調整螺子体10に設けた立上り突起部
10cにてステアリングコラム3下方のガイド体7内に
収納した押圧片13の押圧力を摺動内筒4の略求心方向
に向くようにしたチルト・テレスコピックステアリング
装置としたことにより、先ず第1にチルト(ハンドルの
上下方向の調整)と、テレスコピック(ハンドルの前後
方向の調整)操作が一度できるし、第2に組付時におい
て、多少精度が低下しても、確実なる操作が可能であ
る。
【0034】これらの効果について詳述すると、螺子杆
8とテレスコピック調整螺子体10は共に締付固定体9
によって、各々独立して締め付けることができる。これ
によって、テレスコピック調整螺子体10は立上り突起
部10cを形成しており、螺子杆8と独立してテレスコ
ピック調整螺子体10が移動することができるので、ス
テアリングコラム3の下方に形成したガイド体7に収容
した押圧片13に確実に作動させることができ、テレス
コピック調整が良好に行われるものである。
【0035】次に、螺子杆8及びテレスコピック調整螺
子体10は締付固定体9によって互いに独立しながら
も、同時に締めつけることができるものであり、チルト
調整とテレスコピック調整とが瞬時にして完了するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を設けたステアリング箇所の側面図
【図2】本発明の要部断面図
【図3】本発明の要部斜視図
【図4】主要部材の分解斜視図
【図5】本発明の作用状態を示す断面図
【図6】本発明の別の実施例の要部断面図
【図7】本発明の作用状態を示す分解側面
【符号の説明】
1 W……ハンドル 2 1……チルト用固定ブラケット 3 3……ステアリングコラム 4 4……摺動内筒 5 6……昇降用ブラケット 6 8……螺子杆 7 9……締付固定体 8 10……テレスコピック調整螺子体 9 10b……外螺子部 10 10c……立上り突起部 11 13……押圧片

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルに連結した摺動内筒をステアリ
    ングコラム内に軸方向に摺動可能に設け、ステアリング
    コラムに固着した昇降用ブラケットをチルト用固定ブラ
    ケット間で昇降可能に設け、螺子杆と該螺子杆を挿通し
    たテレスコピック調整螺子体とをチルト固定用ブラケッ
    ト内に設け、前記螺子杆端に形成した螺子部とテレスコ
    ピック調整螺子体端に形成した外螺子部とにそれぞれに
    締付固定体を螺合し、テレスコピック調整螺子体は長手
    方向のみに可動するようにし、且つテレスコピック調整
    螺子体に設けた立上り突起部にてステアリングコラム下
    方のガイド体内に収納した押圧片の押圧力を摺動内筒の
    略求心方向に向くようにしたことを特徴としたチルト・
    テレスコピックステアリング装置。
JP7210691A 1991-03-13 1991-03-13 チルト・テレスコピックステアリング装置 Pending JPH05262239A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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