JPH052616A - 図面自動入力方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力した図面の認識結果をオペレータが修正
する際、修正手順を何回も反復でき、同じ間違いが頻繁
に現れる認識結果を短時間に修正し、効率的な作業を行
う。 【構成】 例えばシンボルの素子番号の間違いを修正す
るために、（１）修正範囲を指定する。（２）その範囲
内のすべての要素を削除する。（３）シンボルを入力す
る。（４）ポリラインとシンボルとを接続する。（５）
文字を入力し、（６）文字とシンボルをリンクする。こ
れらのコマンドの実行手順をオペレータは予め記述した
書式で１つのコマンドとして登録し、その後、定義され
たコマンドを実行することにより、修正すべきシンボル
を指示して修正を進める。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、図面自動入力方式に関
し、特に、認識結果の修正手順を登録可能な図面自動入
力方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、スキャナ等による図面の自動
入力が行われているが、入力した図面の認識結果は必ず
しも１００％の認識とは限らない。オペレータが認識し
た結果をＣＡＤ等の編集装置で修正しなければならない
ことも多い。この場合、従来の修正方法は、修正箇所を
選択したうえでコマンドを１つ１つ選択して修正を進め
るものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、殆どの場合、オペレータが修正を行う際
に複数のコマンドを選択しなければならない。同じ間違
いが頻繁に出現するような図面を修正する場合、オペレ
ータは、修正箇所選択，コマンド選択，コマンド選択…
…，次の修正箇所選択，コマンド選択，コマンド選択…
…といった操作を繰り返して、修正作業を進めることに
なる。認識すべき画面は、その種類や記述や品質がユー
ザによって様々に異なり、従来の技術ではそれらの全て
に対応することはできず、ミスのない認識結果を得る方
法はない。また多様なユーザの図面毎に異なる認識方法
を用意することは到底不可能である。認識対象となる図
面で文字を含むシンボルは特に多種類の記述方式があ
る。例えば図６，図７，図８はいずれも同一のシンボル
を表示するものであるが、素子番号Ｅ３０１が図６では
素子の中央に記述され、図７では素子の下方に記述さ
れ、図８では素子の上方に記述されている。この他に、
切れやかすれのために誤認識されるケースも多い。シン
ボルに接続情報や文字とのリンク情報を付属させる場
合、シンボルが誤認識されると、付属する情報も誤って
認識され、それらを修正する手順は更に複雑になる。こ
のようにシンボルがシンボルとして認識されなかった箇
所が頻繁に出現する認識結果の修正には、多大の時間が
かかり、効率的な作業が行えない。

【０００４】本発明は、このような課題に鑑みて創案さ
れたもので、修正の手順を何回でも簡単に反復でき、同
じ間違いが頻繁に出現する認識結果を短時間に修正可能
で、効率的な作業を行える図面自動入力方式を提供する
ことを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明における上記の課
題を解決するための手段は、入力された図面の認識結果
をオペレータが選択実行する複数のコマンドにより修正
する図面自動入力方式において、コマンドの実行手順自
体を１つのコマンドとして定義し、記憶手段に登録する
図面自動入力方式によるものとし、前記実行手順をユー
ザ毎に定義し、実行することを好適とするものである。

【０００６】

【作用】本発明は、修正のための複数コマンドの実行手
順を１つのコマンドとして登録することにより効率的な
作業を行うものである。本発明では、入力された図面の
認識結果をオペレータが修正する際に、複数のコマンド
の実行手順自体を１つのコマンドとしてユーザ毎に定義
し、記憶手順に登録しておき、これをユーザ毎に選択す
ることで実行するようにしている。

【０００７】

【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。図１は、本発明の一実施例の工程図で、
論理回路図の修正手順の一例を示している。図２はそれ
らの各段階に対応するシンボルの見本図である。例え
ば、図６に示したシンボルの素子番号「Ｅ３０１」を
「Ｅ３８１」と認識した場合に、その間違いを修正する
ためには、まず（１）図２に点線で示す如く修正範囲を
指定し、次に（２）その範囲内のすべての要素を削除し
たのち、（３）改めてシンボルを入力し、（４）シンボ
ルとポリラインとを接続し、（５）所要の文字を入力し
て、（６）その文字とシンボルとをリンクする…という
各コマンドが必要になる。

【０００８】オペレータは、このようなコマンドの実行
手順を予め図３に示す如く記述し、登録しておく。登録
されたコマンドは、図４に示す如く、ユーザ毎に１つの
コマンドとして選択することが可能で、その後、図４に
矢印及び斜線域で示す如く、オペレータは定義されたコ
マンドを実行し、修正すべきシンボルを指示して修正を
進める。

【０００９】図５は上記の動作をする本発明の一実施例
における図面入力の工程図を示すものである。即ち、画
像入力部１に入力された図面データは、ベクトル変換部
２においてベクトル化され、そのベクトル方向を認識部
３で認識する。その後、本発明によるコマンド登録部４
において登録し、記憶部６に記憶するとともに、編集部
５で編集し、出力部７を通して出力する。

【００１０】本実施例は下記の効果が明らかである。

【００１１】（１）修正手順を何回でも反復して実行で
きる。

【００１２】（２）同じ間違いが頻繁に出現する認識結
果の修正を短時間に行える。

【００１３】（３）コマンドを修正できるので、類似し
た間違いの箇所を修正する場合等に応用できる。

【００１４】

【発明の効果】以上、説明したとおり、本発明によれ
ば、修正手順を何回でも反復でき、同じ間違いが頻繁に
出現する認識結果を短時間に修正可能で、効率的な作業
を行える図面自動入力方式を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の工程図。

【図２】実施例の工程の見本図。

【図３】修正手順記述の見本図。

【図４】登録メニューの見本図。

【図５】本発明の一実施例の図面入力の工程図。

【図６】シンボル表示の見本図。

【図７】シンボル表示の見本図。

【図８】シンボル表示の見本図。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力された図面の認識結果をオペレータ
   が選択実行する複数のコマンドにより修正する図面自動
   入力方式において、コマンドの実行手順自体を１つのコ
   マンドとして定義し、記憶手段に登録することを特徴と
   する図面自動入力方式。
2. 【請求項２】コマンドの実行手順をユーザ毎に定義し、
   実行することを特徴とする請求項１に記載の図面自動入
   力方式。