JPH05261575A - パルスレーザ加工機 - Google Patents

パルスレーザ加工機

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Publication number
JPH05261575A
JPH05261575A JP4058317A JP5831792A JPH05261575A JP H05261575 A JPH05261575 A JP H05261575A JP 4058317 A JP4058317 A JP 4058317A JP 5831792 A JP5831792 A JP 5831792A JP H05261575 A JPH05261575 A JP H05261575A
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JP
Japan
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pulse laser
pulse
trigger
machining
pulse signal
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Pending
Application number
JP4058317A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Mitsuyanagi
直毅 三柳
Kojiro Ogata
浩二郎 緒方
Nobuhiko Tada
信彦 多田
Yoshiaki Shimomura
義昭 下村
Shigeyuki Sakurai
茂行 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication of JPH05261575A publication Critical patent/JPH05261575A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】パルスレーザ加工機において、加工開始直後や
終了直前の速度が一定しない時においても、所定の間隔
の穴加工や所定の線幅の切断加工が高精度で正確に行な
え、加工を一時停止して加工位置を移動しその後再び加
工を行なう場合においても、パルスレーザのエネルギを
安定化することにより、正確な穴径の穴加工または正確
な線幅の切断加工が高精度に行なえるようにする。 【構成】本発明に係るパルスレーザ加工機は、XY加工
テーブル3の移動距離に対応したパルス信号を発生する
ロータリエンコーダ5、このパルス信号をもとに第1の
トリガ用パルス信号をパルスレーザ発振器1に出力する
ジェネレータ11A、第2のトリガ用パルス信号をパル
スレーザ発振器1に出力するレーザコントローラ13
A、加工を行う時はジェネレータ11Aから出力し加工
を停止する時はレーザコントローラ13Aから出力する
よう切換える切換器16を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の間隔でパルスレ
ーザを照射して被加工物に所定の加工を行うパルスレー
ザ加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】パルスレーザを利用した加工としては、
切断、穴あけ、溶接などの加工方法が、機械、電子、半
導体などの多方面の分野で利用されている。従来のパル
スレーザ加工機の構成を図6を参照しながら説明する。
【0003】図6に示すように、従来のパルスレーザ加
工機は、パルスレーザを出力するパルスレーザ発振器3
1、被加工物であるワーク32を搭載し水平面内(X軸
方向及びY軸方向)に移動自在なXY加工テーブル3
3、パルスレーザ発振器31を上下方向(Z軸方向)に
移動させるためのZ加工テーブル34、レーザ発振器3
1でのレーザ出力を供給する電源35、XY加工テーブ
ル33の水平面内(X軸方向及びY軸方向)の移動及び
Z加工テーブル34の上下方向(Z軸方向)の移動及び
レーザ発振器31の発振動作などを自動または手動で制
御するメインコントローラ36により構成される。ま
た、レーザ発振器31には開閉することによってワーク
32に照射するパルスレーザをON/OFFするビーム
シャッター(図示せず)が内臓されている。このビーム
シャッターは、パルスレーザ発振器31より放出される
パルスレーザ光のワーク32上への照射を制御する。即
ちワーク32を加工する場合にはビームシャッタを開
き、加工しない場合にはビームシャッタを閉じる。
【0004】以下、上記のようなパルスレーザ加工機を
用いて、1つの穴を1つのパルスで加工できるような微
細な穴を等間隔に加工する穴あけ加工動作について説明
する。まず、あらかじめメインコントローラ36におい
て、穴をあける位置の加工軌跡をプログラムに登録して
おき、また、パルスレーザの繰返し周波数fとXY加工
テーブル33の送り速度vとが目標とする穴の間隔Lに
よってL=v/fなる式を満たすように設定し登録して
おく。この状態でメインコントローラ36に登録された
加工軌跡のプログラムを実行すると、これに基づいてビ
ームシャッタの開動作とXY加工テーブル33の移動と
が行なわれ、パルスレーザがXY加工テーブル33のL
に相当する移動距離毎にワーク32上に照射され、所定
の間隔を持った穴が加工される。ここでは穴あけ加工を
例にとって説明したが、切断加工の場合には、上記のよ
うなパルスレーザによる照射部分がオーバラップするよ
うにパルスレーザの繰返し周波数fとXY加工テーブル
33の移動速度vを設定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような穴あけ加
工を行う場合には、XY加工テーブル33の速度は、そ
の移動開始後の加速時あるいは停止前の減速時において
設定された一定の速度vよりも遅いため、このような加
速時あるいは減速時に照射されたパルスレーザによって
加工された穴の間隔は目標とした穴の間隔Lよりも短く
なる。また、切断の場合には、同様の理由から加工開始
及び終了付近で照射されるパルスレーザの密度が濃くな
り、その結果切断幅が大きくなって加工寸法の精度が低
下する。
【0006】以上のように、パルスレーザによってワー
ク32に加工を施す場合、XY加工テーブル33の移動
開始直後及び終了直前には所定の間隔の穴加工または所
定の線幅の切断加工を行なうことが困難であった。
【0007】本発明の第1の目的は、パルスレーザによ
る加工の開始直後及び終了直前においても、所定の間隔
の穴加工または所定の線幅の切断加工が高い精度で正確
に行なうことが可能なパルスレーザ加工機を提供するこ
とである。
【0008】本発明の第2の目的は、さらに、パルスレ
ーザによる加工を一時停止して加工位置を移動し、その
後再び加工を行なう場合においても、正確な穴径の穴加
工または正確な線幅の切断加工が高い精度で正確に行な
うことが可能なパルスレーザ加工機を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明は、パルスレーザを発振するパルスレー
ザ発振器と、被加工物を支持し前記被加工物の加工面に
平行に移動することにより前記パルスレーザによる加工
位置を決定する加工テーブルと、前記被加工物に照射す
る前記パルスレーザをON/OFFするビームシャッタ
ーと、前記パルスレーザの発振動作及び前記ビームシャ
ッターによる前記パルスレーザのON/OFF及び前記
加工テーブルの移動を制御するメインコントローラとを
備えたパルスレーザ加工機において、前記加工テーブル
の移動距離に応じたパルス信号を発生するパルス発生手
段と、前記パルス信号をもとに第1のトリガ用パルス信
号を前記パルスレーザ発振器に出力しパルスレーザを発
振させる第1のトリガ手段とを備える。
【0010】また、上記第2の目的を達成するため、本
発明は、さらに、常に第2のトリガ用パルス信号を出力
する第2のトリガ手段と、前記第1のトリガ手段からの
前記第1のトリガ用パルス信号の出力と前記第2のトリ
ガ手段からの前記第2のトリガ用パルス信号の出力とを
切換える切換手段とを備え、前記切換手段は、前記パル
スレーザによる加工を行う時には前記第1のトリガ手段
からの前記第1のトリガ用パルス信号を前記パルスレー
ザ発振器に出力してパルスレーザを発振させ、前記パル
スレーザによる加工を停止する時には前記第2のトリガ
手段からの前記第2のトリガ用パルス信号を前記パルス
レーザ発振器に出力してパルスレーザを発振させるよう
に切換える。
【0011】好ましくは、前記パルス発生手段は、前記
加工テーブルを駆動するモータに設置されたロータリエ
ンコーダを含む。
【0012】また、好ましくは、前記パルス発生手段
は、前記加工テーブルの位置をフィードバックするリニ
アエンコーダを含む。
【0013】
【作用】上記のように構成した本発明においては、パル
ス発生手段によって加工テーブルの移動距離に応じたパ
ルス信号を発生し、第1のトリガ手段においてこのパル
ス信号をもとに第1のトリガ用パルス信号をパルスレー
ザ発振器に出力しパルスレーザを発振させることによ
り、加工テーブルの移動距離に対応したパルスレーザが
発振され、加工テーブルの移動開始後の加速時あるいは
停止前の減速時における速度が一定しない時において
も、加工テーブルの移動速度に関係なく所定の間隔の穴
加工または所定の線幅の切断加工を高い精度で正確に行
なうことが可能となる。
【0014】また、第2のトリガ手段によって常に第2
のトリガ用パルス信号を出力しておき、加工を行う時に
は加工テーブルの移動距離に基づく第1のトリガ手段か
らの第1のトリガ用パルス信号をパルスレーザ発振器に
出力してパルスレーザを発振させ、加工を停止する時に
は第2のトリガ手段からの第2のトリガ用パルス信号を
パルスレーザ発振器に出力するように切換手段を切換え
ることにより、第2のトリガ用パルス信号の周波数を加
工テーブルが一定速度の時の第1のトリガ用パルス信号
の周波数と同一にしておけば、加工を一時停止しその間
加工テーブルの速度を変更して移動しその後再び元の条
件で加工を行なう場合においても、パルスレーザ発振器
には常に一定の周波数のトリガ用パルス信号が出力さ
れ、レーザ媒質の熱平衡状態、従ってパルスレーザの出
力エネルギが安定し、正確な穴径の穴加工または正確な
線幅の切断加工が高い精度で行なうことが可能となる。
【0015】また、パルス発生手段としては、加工テー
ブルの駆動モータに設置されたモータエンコーダか、加
工テーブルの位置をフィードバックするリニアエンコー
ダが好ましく、これによって加工テーブルの移動距離に
応じたパルス信号を容易に発生させることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例によるパルスレーザ
加工機について図1から図3を参照しながら説明する。
図1は本実施例によるパルスレーザ加工機の構成を示す
図、図2は図1のパルスレーザ加工機のパルスレーザの
発振動作を説明する図である。図1に示すように、本実
施例によるパルスレーザ加工機は、大きく分けてパルス
レーザ加工部50及びパルスレーザ制御部51よりな
る。パルスレーザ加工部50は、パルスレーザを出力す
るパルスレーザ発振器1、被加工物であるワーク2を搭
載し水平面内(X軸方向及びY軸方向)に移動自在なX
Y加工テーブル3、XY加工テーブル3を駆動するモー
タ4、モータ4に設置されXY加工テーブル3の移動距
離に対応したパルス信号を発生するパルス発生手段とし
てのロータリエンコーダ5、パルスレーザ発振器1を上
下方向(Z軸方向)に移動させるためのZ加工テーブル
6より構成される。また、パルスレーザ制御部51は、
ロータリエンコーダ5からのパルス信号をもとに第1の
トリガ用パルス信号を設定する第1のトリガ手段として
のジェネレータ11、装置に電源を供給する電源供給部
12、供給される電源電圧を制御するレーザコントロー
ラ13、ジェネレータ11からの第1のトリガ用パルス
信号に基づき電源供給部12より供給される電源を所定
のパルスに変換してパルスレーザ発振器1に出力するス
イッチング部14、XY加工テーブル3の水平面内(X
軸方向及びY軸方向)の移動及びZ加工テーブル6の上
下方向(Z軸方向)の移動及びレーザ発振器1の発振動
作などを自動または手動で制御するメインコントローラ
15により構成される。
【0017】このような構成においてパルスレーザの発
振動作は次のように行なわれる。まず、図2に示すよう
に、電源供給部12において交流の外部電源を直流に変
え、レーザコントローラ13の指令で所定の電圧に設定
する。次に、この直流で設定された電圧をスイッチング
部14で所定のパルスに変換し、パルスレーザ発振器1
内に送りフラッシュランプ21に供給するが、このとき
パルスの幅と周波数はジェネレータ11からの第1のト
リガ用パルス信号に基づいて制御される。パルス状の電
圧を供給されたフラッシュランプ21はパルス状に発光
し、この光は集光器22で固体のレーザ媒質23に供給
され、この光エネルギで励起された電子の誘導放出によ
り、パルスレーザが放出され、2枚のミラーを平行に設
置して構成された共振器24で増幅され、その一部が外
部、図2においては左方向に放出されワーク2上へ照射
される。ここで放出されたパルスレーザはビームシャッ
タ25を開閉することによってワーク2上への照射のO
N/OFFが行われる。即ちワーク2を加工する場合に
はビームシャッタ25を開き、加工しない場合にはビー
ムシャッタ25を閉じる。尚、本実施例では固体レーザ
を利用したが、これ以外のレーザ発振方法を利用しても
良いことはいうまでもない。
【0018】次に、上記のようなパルスレーザ加工機を
用いて、1つの穴を1つのパルスで加工できるような微
細な穴あけ加工動作について説明する。例えば、図3に
示すようなメッシュ状で等間隔に穴あけ加工を行う場
合、あらかじめメインコントローラ15において、穴を
あける位置の加工軌跡をプログラムに登録しておき、ま
た、パルスレーザの繰返し周波数fとXY加工テーブル
3の送り速度vとが目標とする穴の間隔LによってL=
v/fなる式を満たすように設定し登録しておく。この
状態でメインコントローラ15に登録された加工軌跡の
プログラムを実行すると、これに基づいてビームシャッ
タ25の開動作とXY加工テーブル3の移動とが行なわ
れ、パルスレーザがXY加工テーブル3のLに相当する
移動距離毎にワーク2上に照射され、所定の間隔を持っ
た穴が加工される。
【0019】本実施例においては、上記加工動作を行な
う時、XY加工テーブル3はモータ4をある速度で回転
させることによって、その回転数に基づいた速度で移動
するが、モータ4に設置されたロータリエンコーダ5か
らはXY加工テーブル3の移動距離に対応したパルス信
号が出力され、ジェネレータ11に入力される。ジェネ
レータ11においては、このロータリエンコーダ5から
のパルス信号がメインコントローラ15からの指令によ
って、決められたパルス毎に間引きされ第1のトリガ用
パルス信号が設定され、スイッチング部14に入力され
る。以下、図2で説明したのと同様の発振動作が行なわ
れ、パルスレーザの発光及び照射が行われる。このよう
に、ロータリエンコーダ5からのパルス信号がXY加工
テーブル3の移動距離と対応しているので、このパルス
信号をもとにした第1のトリガ用パルス信号に基づいた
パルスレーザのワーク2上への照射を等間隔で行え、X
Y加工テーブル3の移動開始後の加速時あるいは停止前
の減速時の速度が一定しない時においても、XY加工テ
ーブル3の移動速度に関係なく等間隔の穴加工が行なえ
る。例えば、ロータリエンコーダ5からのパルス信号が
XY加工テーブル3の移動距離1μmに相当する場合、
メインコントローラ15によってジェネレータ11から
の第1のトリガ用パルス信号を上記パルス信号の100
0パルスに1回と設定すると、パルスレーザの出力は1
mm毎にワーク2上へ照射されることになる。また、ジ
ェネレータ11はスイッチング部14へ出力される第1
のトリガ用パルス信号をON/OFFする機能を備えて
おり、これをOFFにすれば、パルスレーザの発振動作
を停止して加工を停止したまま加工テーブルのみを移動
させることもできる。
【0020】また、ロータリエンコーダ5の代わりに、
XY加工テーブル3の移動方向と平行に設けられたリニ
アエンコーダを用いても良く、この場合においても同様
に等間隔の穴加工が行なえる。
【0021】本実施例によれば、XY加工テーブル3の
移動距離に対応したパルス信号をもとに設定された第1
のトリガ用パルス信号をパルスレーザ発振器1に出力し
パルスレーザを発振させるので、XY加工テーブル3の
移動開始後の加速時あるいは停止前の減速時において
も、加工テーブルの移動速度に関係なく所定の間隔の穴
加工を高い精度で正確に行なうことが可能となる。
【0022】また、本実施例では穴あけ加工の場合につ
いて説明したが、切断加工の場合にも本実施例を適用で
きる。この場合、上記のようなパルスレーザによる照射
部分がオーバーラップするようにパルスレーザの繰返し
周波数fとXY加工テーブル3の移動速度vを設定す
る。
【0023】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。例えば、図1の実施例に従って加工を行なった後、
十分大きい距離の間加工を一時停止してXY加工テーブ
ル3を所定の距離移動し、その後再び加工を行なう場
合、図1の実施例に従う方法として、(i)加工停止とと
もにジェネレータ11からパルスレーザ発振器1への第
1のトリガ用パルス信号の出力をOFFしてパルスレー
ザ発振自体を停止し、加工再開とともにジェネレータ1
1からの第1のトリガ用パルス信号の出力をONする方
法がある。また、これとは別に、(ii)加工停止とともに
パルスレーザ発振器1に内蔵されたビームシャッタ25
を閉じてワーク2上へのパルスレーザの照射を機械的に
遮断し、加工能率を上げるため加工を一時停止する部分
においてXY加工テーブル3の送り速度を上げる方法も
考えられる。
【0024】上記の2つの方法のうち、(i)のようにパ
ルスレーザ発振器1からのパルスレーザの発振自体を停
止すると、加工を一時停止している間にレーザ媒質の熱
平衡状態がくずれパルスレーザの出力エネルギが減少
し、再び加工を開始する時の穴径または線幅が一般的に
小さくなり、精度の高い加工が困難となる。また、(ii)
のようにビームシャッタによってパルスレーザの照射を
機械的に遮断した場合、加工を一時停止する部分におい
て加工能率を上げるためにXY加工テーブル3の送り速
度を上げると、この間のレーザの発振周波数が上がり、
レーザ媒質の熱平衡状態がくずれパルスレーザ発振器1
からのパルスレーザのエネルギが増加し、再び加工を開
始する時の穴径または線幅が一般的に大きくなり、やは
り精度の高い加工が困難となる。
【0025】本実施例は、上記のような問題を解決する
ためのものである。以下、図4及び図5を参照しながら
本実施例によるパルスレーザ加工機について説明する。
図4に示すように、本実施例によるパルスレーザ加工機
におけるパルスレーザ加工部50は図1の実施例と同一
の構成である。また、パルスレーザ制御部51Aは、ロ
ータリエンコーダ5からのパルス信号をもとに第1のト
リガ用パルス信号を出力する第1のトリガ手段としての
ジェネレータ11A、装置に電源を供給する電源供給部
12、供給される電源電圧を制御し第2のトリガ用パル
ス信号を設定する内部ジェネレータを備えた第2のトリ
ガ手段としてのレーザコントローラ13A、ジェネレー
タ11Aからの第1のトリガ用パルス信号とレーザコン
トローラ13Aからの第2のトリガ用パルス信号とを切
換える切換手段としての切換器16、切換器16から入
力される第1のトリガ用パルス信号または第2のトリガ
用パルス信号に基づき電源供給部12より供給される電
源を所定のパルスに変換してパルスレーザ発振器1に出
力するスイッチング部14、XY加工テーブル3の水平
面内(X軸方向及びY軸方向)の移動及びZ加工テーブ
ル6の上下方向(Z軸方向)の移動及びレーザ発振器1
の発振動作などを自動または手動で制御するメインコン
トローラ15により構成される。尚、ジェネレータ11
Aは第1のトリガ用パルス信号出力のON/OFFの切
換え機能を備えておらず、スイッチング部14へのトリ
ガ用パルス信号出力のON/OFFの切換機能は切換器
16に備えられている。
【0026】次に、本実施例によるパルスレーザ加工機
を用いた穴あけ加工動作について説明する。例えば、図
5のように等間隔の穴あけ加工を2列行ない、しかも各
列の間の距離(図中Y軸方向の間隔)が穴の間隔(図中
X軸方向の間隔)より十分大きい場合を考える。この場
合、A→BあるいはC→Dの工程では各穴加工は次のよ
うに行なわれる。即ち、図4において、図1の実施例と
同様にしてロータリエンコーダ5からジェネレータ11
Aにパルス信号が入力され、これをもとにジェネレータ
11Aで設定された第1のトリガ用パルス信号が、切換
機16を介してスイッチング部14に入力される。それ
以後は図1の実施例と同様にして発振動作が行なわれ、
パルスレーザの発光及び照射が行われる。
【0027】また、B→Cの工程では下記の要領でパル
スレーザによる加工を一時停止してXY加工テーブル3
を移動する。即ち、レーザコントローラ13Aからの第
2のトリガ用パルス信号の発振周波数をA→Bの工程に
おけるXY加工テーブル3が一定速度の時の第1のトリ
ガ用パルス信号の周波数と同一周波数に設定しておき、
切換機16によってスイッチング部14に入力されるト
リガ用パルス信号を上記ジェネレータ11Aからの第1
のトリガ用パルス信号からレーザコントローラ13Aか
らの第2のトリガ用パルス信号に切換える。これによ
り、B→Cの工程においては、レーザコントローラ13
Aからの第2のトリガ用パルス信号に基づいてそれ以後
の発振動作がA→BあるいはC→Dの工程と同様に行な
われ、パルスレーザの発光及び照射が行われる。従っ
て、A→BあるいはC→Dの工程とB→Cの工程の両方
においてパルスレーザ発振器は常に同一周波数で発振す
ることになるので、B→Cの工程でXY加工テーブル3
の移動速度を変えても(増加しても)、レーザ媒質23
(図2参照)の熱平衡状態、即ちパルスレーザの出力エ
ネルギが安定し、正確な穴径の穴加工が行なえる。
【0028】また、A→Bの工程に入る前から、レーザ
コントローラ13Aからの第2のトリガ用パルス信号に
よってパルスレーザ発振器1を発振させておけば、A→
Bの工程を開始する時点からレーザ媒質23(図2参
照)の熱平衡状態が安定し、パルスレーザの出力エネル
ギが安定した状態で穴加工が行なえ、寸法精度が高くな
るなど、テーブルの移動が伴わない場合にも適用でき
る。
【0029】また、本実施例においても、ロータリエン
コーダ5の代わりに、XY加工テーブル3の移動方向と
平行に設けられたリニアエンコーダを用いても良く、こ
の場合においても同様に正確な穴径の穴加工が行なえ
る。
【0030】本実施例によれば、加工を行う時にはXY
加工テーブル3の移動距離に基づく第1のトリガ用パル
ス信号をパルスレーザ発振器1に出力してパルスレーザ
を発振させ、加工を一時停止する時には第2のトリガ用
パルス信号をパルスレーザ発振器に出力するように切換
器16を切換えるので、パルスレーザ発振器1には常に
一定の周波数のトリガ用パルス信号が出力され、レーザ
媒質の熱平衡状態、従ってパルスレーザの出力エネルギ
が安定し、正確な穴径の穴加工が高い精度で行なうこと
が可能となる。
【0031】本実施例も切断加工に適用することがで
き、この場合にも、上記と同様の効果が得られる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、加工テーブルの移動距
離に対応した第1のトリガ用パルス信号によってパルス
レーザを発振させるので、パルスレーザによる加工の開
始直後及び終了直前においても、加工テーブルの移動速
度に関係なく所定の間隔の穴加工または所定の線幅の切
断加工を高い精度で正確に行なうことができる。
【0033】また、パルスレーザによる加工を一時停止
して加工位置を移動し、その後再び加工を行なう場合に
おいて、加工を行う時には第1のトリガ用パルス信号に
よって、また、加工を一時停止する時には第2のトリガ
用パルス信号によってパルスレーザを発振させるように
切換手段を切換えるので、パルスレーザ発振器には常に
一定の周波数のトリガ用パルス信号が出力され、レーザ
媒質の熱平衡状態、即ちパルスレーザの出力エネルギが
安定し、正確な穴径の穴加工または正確な線幅の切断加
工が高い精度で行なうことができる。
【0034】また、パルス発生手段として、モータエン
コーダかリニアエンコーダを使用することによって、加
工テーブルの移動距離に応じたパルス信号を容易に発生
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるパルスレーザ加工機の
構成を示す図である。
【図2】図1に示したパルスレーザ加工機のパルスレー
ザの発振動作を説明する図である。
【図3】図1に示したパルスレーザ加工機による穴あけ
加工の一例を示す図である。
【図4】本発明の他の実施例によるパルスレーザ加工機
の構成を示す図である。
【図5】図4に示したパルスレーザ加工機による穴あけ
加工の一例を示す図である。
【図6】従来のパルスレーザ加工機の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 パルスレーザ発振器 2 ワーク 3 XY加工テーブル 4 モータ 5 ロータリエンコーダ 11,11A ジェネレータ 13,13A レーザコントローラ 14 スイッチング部 15 メインコントローラ 16 切換器 25 ビームシャッター 50 パルスレーザ加工部 51,51A パルスレーザ制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下村 義昭 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 桜井 茂行 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルスレーザを発振するパルスレーザ発
    振器と、被加工物を支持し前記被加工物の加工面に平行
    に移動することにより前記パルスレーザによる加工位置
    を決定する加工テーブルと、前記被加工物に照射する前
    記パルスレーザをON/OFFするビームシャッター
    と、前記パルスレーザの発振動作及び前記ビームシャッ
    ターによる前記パルスレーザのON/OFF及び前記加
    工テーブルの移動を制御するメインコントローラとを備
    えたパルスレーザ加工機において、前記加工テーブルの
    移動距離に応じたパルス信号を発生するパルス発生手段
    と、前記パルス信号をもとに第1のトリガ用パルス信号
    を前記パルスレーザ発振器に出力しパルスレーザを発振
    させる第1のトリガ手段とを備えたことを特徴とするパ
    ルスレーザ加工機。
  2. 【請求項2】 さらに、常に第2のトリガ用パルス信号
    を出力する第2のトリガ手段と、前記第1のトリガ手段
    からの前記第1のトリガ用パルス信号の出力と前記第2
    のトリガ手段からの前記第2のトリガ用パルス信号の出
    力とを切換える切換手段とを備え、前記切換手段は、前
    記パルスレーザによる加工を行う時には前記第1のトリ
    ガ手段からの前記第1のトリガ用パルス信号を前記パル
    スレーザ発振器に出力してパルスレーザを発振させ、前
    記パルスレーザによる加工を停止する時には前記第2の
    トリガ手段からの前記第2のトリガ用パルス信号を前記
    パルスレーザ発振器に出力してパルスレーザを発振させ
    るように切換えることを特徴とする請求項1記載のパル
    スレーザ加工機。
  3. 【請求項3】 前記パルス発生手段は、前記加工テーブ
    ルを駆動するモータに設置されたロータリエンコーダを
    含むことを特徴とする請求項1または2記載のパルスレ
    ーザ加工機。
  4. 【請求項4】 前記パルス発生手段は、前記加工テーブ
    ルの位置をフィードバックするリニアエンコーダを含む
    ことを特徴とする請求項1または2記載のパルスレーザ
    加工機。
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