JPH0526156A - 斜板式圧縮機 - Google Patents
斜板式圧縮機Info
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- JPH0526156A JPH0526156A JP3178291A JP17829191A JPH0526156A JP H0526156 A JPH0526156 A JP H0526156A JP 3178291 A JP3178291 A JP 3178291A JP 17829191 A JP17829191 A JP 17829191A JP H0526156 A JPH0526156 A JP H0526156A
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- headed piston
- center
- piston
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B25/00—Multi-stage pumps
- F04B25/04—Multi-stage pumps having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B27/00—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
- F04B27/08—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
- F04B27/0873—Component parts, e.g. sealings; Manufacturing or assembly thereof
- F04B27/0878—Pistons
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 両頭ピストンと斜板との衝突を抑制して、衝
撃音を低下させる。 【構成】 ボールの中心Ｏは両頭ピストン１の中心軸Ｐ
と駆動軸の軸心Ｃとを結ぶ線から周方向にβ度ずれて偏
在されており、両頭ピストンには中心軸Ｐ回りに上記偏
在された方向に回転力Ｆ’が発生する。斜板の回転中、
両頭ピストンは上記回転力Ｆ, により回転し、両頭ピス
トン１の下面１ｄが斜板の外周面に衝突して弾かれる
が、この際上記回転力Ｆ’により両頭ピストンが中心軸
Ｐ回りに上記偏在された方向と逆方向に回転することが
抑制され、両頭ピストン１の下面１ｅが斜板の外周面に
衝突することが抑制される。 【効果】 各両頭ピストン間で上記偏在させる量を変え
れば、吐出のタイミングがずれ、脈動を低減できる。
撃音を低下させる。 【構成】 ボールの中心Ｏは両頭ピストン１の中心軸Ｐ
と駆動軸の軸心Ｃとを結ぶ線から周方向にβ度ずれて偏
在されており、両頭ピストンには中心軸Ｐ回りに上記偏
在された方向に回転力Ｆ’が発生する。斜板の回転中、
両頭ピストンは上記回転力Ｆ, により回転し、両頭ピス
トン１の下面１ｄが斜板の外周面に衝突して弾かれる
が、この際上記回転力Ｆ’により両頭ピストンが中心軸
Ｐ回りに上記偏在された方向と逆方向に回転することが
抑制され、両頭ピストン１の下面１ｅが斜板の外周面に
衝突することが抑制される。 【効果】 各両頭ピストン間で上記偏在させる量を変え
れば、吐出のタイミングがずれ、脈動を低減できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、斜板の回転により両頭
ピストンが往復動して流体の圧縮作用を行う斜板式圧縮
機に関する。
ピストンが往復動して流体の圧縮作用を行う斜板式圧縮
機に関する。
【０００２】
【従来の技術】車両空調用に供して好適な斜板式圧縮機
は、例えば図６に示す如く一対のシリンダブロック５
ａ、５ｂに形成された複数のボア６内に両頭ピストン１
が収容されるとともに、ボア６と平行な軸線上に駆動軸
７が配設されている。該駆動軸７には斜板２が固着さ
れ、斜板２の周縁部がシュー３及びボール４を介して両
頭ピストン１と係留している。内部中央に斜板室８が形
成されたシリンダブロック５ａ、５ｂの前後両端面は、
それぞれ弁板９、１０を介してフロントハウジング１
１、リヤハウジング１２により閉塞されている。なお、
両頭ピストン１は、ピストン頭部１ａ、１ｂ、及び斜板
２を跨ぐ中央部１ｃによって構成されている。
は、例えば図６に示す如く一対のシリンダブロック５
ａ、５ｂに形成された複数のボア６内に両頭ピストン１
が収容されるとともに、ボア６と平行な軸線上に駆動軸
７が配設されている。該駆動軸７には斜板２が固着さ
れ、斜板２の周縁部がシュー３及びボール４を介して両
頭ピストン１と係留している。内部中央に斜板室８が形
成されたシリンダブロック５ａ、５ｂの前後両端面は、
それぞれ弁板９、１０を介してフロントハウジング１
１、リヤハウジング１２により閉塞されている。なお、
両頭ピストン１は、ピストン頭部１ａ、１ｂ、及び斜板
２を跨ぐ中央部１ｃによって構成されている。
【０００３】この圧縮機では、駆動軸７と共に斜板２が
回転すると、斜板２の周縁部が揺動してシュー３にすべ
りながら押圧力を与え、これにより両頭ピストン１がボ
ア６内を往復動して圧縮作用が行われる。
回転すると、斜板２の周縁部が揺動してシュー３にすべ
りながら押圧力を与え、これにより両頭ピストン１がボ
ア６内を往復動して圧縮作用が行われる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記構成を有するよう
な圧縮機においては、両頭ピストン１はその中心軸Ｐ回
りに回動可能であり、また斜板２の回転力がシュー３及
びボール４を介して両頭ピストン１に伝わり、斜板２の
回転中、両頭ピストン１には常に両頭ピストン１を中心
軸Ｐ回りに斜板回転方向に回転させようとする回転力Ｍ
が作用している。
な圧縮機においては、両頭ピストン１はその中心軸Ｐ回
りに回動可能であり、また斜板２の回転力がシュー３及
びボール４を介して両頭ピストン１に伝わり、斜板２の
回転中、両頭ピストン１には常に両頭ピストン１を中心
軸Ｐ回りに斜板回転方向に回転させようとする回転力Ｍ
が作用している。
【０００５】ところで、上記従来の圧縮機では、図４及
び図５の部分拡大図に示すように、ボール４の中心Ｏが
両頭ピストン１の中心軸Ｐ上にあり、この両頭ピストン
１は中心軸Ｐ回りに自由に回動する状態にある。この両
頭ピストン１に上記回転力Ｍが作用すると、両頭ピスト
ン１は中心軸Ｐ回りに斜板回転方向に回転し、斜板２の
回転方向前方側で両頭ピストン１の中央部１ｃの下面１
ｄが斜板２の外周面に衝突する。すると、斜板２は高速
回転しているため、両頭ピストン１が弾かれて上記回転
力Ｍに反して斜板２の反回転方向に回転し、今度は斜板
２の回転方向後方側で両頭ピストン１の中央部１ｃの下
面１ｅが斜板２の外周面に衝突する。このように、斜板
２の回転中、両頭ピストン１と斜板２との衝突が繰り返
し起こり、衝撃音が発生するという問題がある。
び図５の部分拡大図に示すように、ボール４の中心Ｏが
両頭ピストン１の中心軸Ｐ上にあり、この両頭ピストン
１は中心軸Ｐ回りに自由に回動する状態にある。この両
頭ピストン１に上記回転力Ｍが作用すると、両頭ピスト
ン１は中心軸Ｐ回りに斜板回転方向に回転し、斜板２の
回転方向前方側で両頭ピストン１の中央部１ｃの下面１
ｄが斜板２の外周面に衝突する。すると、斜板２は高速
回転しているため、両頭ピストン１が弾かれて上記回転
力Ｍに反して斜板２の反回転方向に回転し、今度は斜板
２の回転方向後方側で両頭ピストン１の中央部１ｃの下
面１ｅが斜板２の外周面に衝突する。このように、斜板
２の回転中、両頭ピストン１と斜板２との衝突が繰り返
し起こり、衝撃音が発生するという問題がある。
【０００６】本発明は、上記両頭ピストンと斜板との衝
突を抑制して、衝撃音を低下させることを解決すべき技
術課題とするものである。
突を抑制して、衝撃音を低下させることを解決すべき技
術課題とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題解決の
ために、上記斜板式圧縮機において、ボールの中心を両
頭ピストンの中心軸と駆動軸の軸心とを結んだ線から周
方向に偏在させるという新規な手段を採用する。
ために、上記斜板式圧縮機において、ボールの中心を両
頭ピストンの中心軸と駆動軸の軸心とを結んだ線から周
方向に偏在させるという新規な手段を採用する。
【０００８】
【作用】圧縮行程中に流体圧力（図２中、矢印Ａ）が両
頭ピストンの一方側の端面に作用すると、シューにはシ
ューを斜板の傾斜面に沿って摺動させようとする分力Ｆ
（図２参照）が作用する。本発明の斜板式圧縮機では、
ボールの中心Ｏが両頭ピストンの中心軸Ｐと駆動軸の軸
心Ｃとを結んだ線から周方向にβ度ずれて偏在されてい
るので、シューの中心も同様に両頭ピストンの中心軸Ｐ
から偏在されており、上記力Ｆは両頭ピストンの中心軸
Ｐを通らない（図１参照）。このため、両頭ピストンに
は、ボールの中心Ｏが両頭ピストンの中心軸Ｐからずれ
た方向の回転力Ｆ’が発生する。この偏在による回転力
Ｆ’は、前述したような斜板の回転力が摩擦により伝わ
る回転力Ｍより大きく作用する。
頭ピストンの一方側の端面に作用すると、シューにはシ
ューを斜板の傾斜面に沿って摺動させようとする分力Ｆ
（図２参照）が作用する。本発明の斜板式圧縮機では、
ボールの中心Ｏが両頭ピストンの中心軸Ｐと駆動軸の軸
心Ｃとを結んだ線から周方向にβ度ずれて偏在されてい
るので、シューの中心も同様に両頭ピストンの中心軸Ｐ
から偏在されており、上記力Ｆは両頭ピストンの中心軸
Ｐを通らない（図１参照）。このため、両頭ピストンに
は、ボールの中心Ｏが両頭ピストンの中心軸Ｐからずれ
た方向の回転力Ｆ’が発生する。この偏在による回転力
Ｆ’は、前述したような斜板の回転力が摩擦により伝わ
る回転力Ｍより大きく作用する。
【０００９】本発明の圧縮機では、斜板回転中に、上記
偏在による回転力Ｆ’により両頭ピストンは上記偏在し
た方向に回転する。そして上記偏在した側で両頭ピスト
ンの下面が斜板の外周面に衝突して弾かれた際、上記回
転力Ｆ’により両頭ピストンが中心軸Ｐ回りに上記偏在
した方向と逆方向に回転することが抑制されるので、上
記偏在した側の反対側で両頭ピストンの下面が斜板の外
周面に衝突することを抑制することができる。
偏在による回転力Ｆ’により両頭ピストンは上記偏在し
た方向に回転する。そして上記偏在した側で両頭ピスト
ンの下面が斜板の外周面に衝突して弾かれた際、上記回
転力Ｆ’により両頭ピストンが中心軸Ｐ回りに上記偏在
した方向と逆方向に回転することが抑制されるので、上
記偏在した側の反対側で両頭ピストンの下面が斜板の外
周面に衝突することを抑制することができる。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本発明の圧縮機は図６に示した従来の圧縮
機と基本的な構成においては変わるところがないので、
共通する部材等は符号を援用し、本発明を特徴付ける両
頭ピストン部分を除き詳しい説明は省略する。 （第１実施例）本実施例にかかる両頭ピストン１は、図
２に示すように、左右両側にピストン頭部１ａ、１ｂを
有し、これらピストン頭部１ａ、１ｂが中央部１ｃで連
結されて構成されている。この両頭ピストン１が駆動軸
７回りに周方向に等間隔に配置された５個のボア６内に
往復動可能に収容されている。そして、各両頭ピストン
１の中央部１ｃの斜板２側は斜板の周縁部を跨ぐように
抉られ、この抉られた部分の両側の対向する面に一対の
ボール４、４が嵌められている。
する。なお、本発明の圧縮機は図６に示した従来の圧縮
機と基本的な構成においては変わるところがないので、
共通する部材等は符号を援用し、本発明を特徴付ける両
頭ピストン部分を除き詳しい説明は省略する。 （第１実施例）本実施例にかかる両頭ピストン１は、図
２に示すように、左右両側にピストン頭部１ａ、１ｂを
有し、これらピストン頭部１ａ、１ｂが中央部１ｃで連
結されて構成されている。この両頭ピストン１が駆動軸
７回りに周方向に等間隔に配置された５個のボア６内に
往復動可能に収容されている。そして、各両頭ピストン
１の中央部１ｃの斜板２側は斜板の周縁部を跨ぐように
抉られ、この抉られた部分の両側の対向する面に一対の
ボール４、４が嵌められている。
【００１１】上記各両頭ピストン１において、図１に示
すように、ボール４の中心Ｏは、両頭ピストン１の中心
軸Ｐと駆動軸７の軸心Ｃとを結ぶ線から斜板２の回転方
向前方に水平方向に距離ｘずれ、かつ両頭ピストン１の
中心軸Ｐから駆動軸７の軸心Ｃ側へ距離ｙずれて偏在さ
れている。つまり、ボール４の中心Ｏが両頭ピストン１
の中心軸Ｐと駆動軸７の軸心Ｃとを結ぶ線から周方向
（斜板２の回転方向前方）にβ度ずれて偏在している。
なお、一対のボール４、４の中心Ｏ、Ｏを結ぶ線は両頭
ピストン１の中心軸Ｐと平行とされている。
すように、ボール４の中心Ｏは、両頭ピストン１の中心
軸Ｐと駆動軸７の軸心Ｃとを結ぶ線から斜板２の回転方
向前方に水平方向に距離ｘずれ、かつ両頭ピストン１の
中心軸Ｐから駆動軸７の軸心Ｃ側へ距離ｙずれて偏在さ
れている。つまり、ボール４の中心Ｏが両頭ピストン１
の中心軸Ｐと駆動軸７の軸心Ｃとを結ぶ線から周方向
（斜板２の回転方向前方）にβ度ずれて偏在している。
なお、一対のボール４、４の中心Ｏ、Ｏを結ぶ線は両頭
ピストン１の中心軸Ｐと平行とされている。
【００１２】本実施例の圧縮機において、圧縮行程中に
流体圧力（図２中、矢印Ａ）が両頭ピストン１の一方側
の端面に作用すると、シュー３にはシュー３を斜板２の
傾斜面に沿って摺動させようとする分力Ｆ（図２参照）
が作用する。本実施例の圧縮機では、ボール４の中心Ｏ
が両頭ピストン１の中心軸Ｐよりも斜板２の回転方向前
方にβ度ずれて偏在されているので、シュー３の中心も
同様に両頭ピストン１の中心軸Ｐよりも斜板２の回転方
向前方に偏在されており、上記力Ｆは両頭ピストン１の
中心軸Ｐを通らない（図１参照）。このため、両頭ピス
トン１には、ボール４の中心Ｏが両頭ピストン１の中心
軸Ｐからずれた方向、すなわち斜板２の回転方向と同方
向の回転力Ｆ’が発生する。
流体圧力（図２中、矢印Ａ）が両頭ピストン１の一方側
の端面に作用すると、シュー３にはシュー３を斜板２の
傾斜面に沿って摺動させようとする分力Ｆ（図２参照）
が作用する。本実施例の圧縮機では、ボール４の中心Ｏ
が両頭ピストン１の中心軸Ｐよりも斜板２の回転方向前
方にβ度ずれて偏在されているので、シュー３の中心も
同様に両頭ピストン１の中心軸Ｐよりも斜板２の回転方
向前方に偏在されており、上記力Ｆは両頭ピストン１の
中心軸Ｐを通らない（図１参照）。このため、両頭ピス
トン１には、ボール４の中心Ｏが両頭ピストン１の中心
軸Ｐからずれた方向、すなわち斜板２の回転方向と同方
向の回転力Ｆ’が発生する。
【００１３】斜板２の回転中に、両頭ピストン１には前
述したような回転力Ｍと上記回転力Ｆ’が作用し、両頭
ピストン１が中心軸Ｐ回りに斜板２の回転方向に回転し
ようとする力が大きい。したがって、両頭ピストン１が
中心軸Ｐ回りに斜板２の回転方向に回転し、斜板２の回
転方向前方側で両頭ピストン１の中央部１ｃの下面１ｄ
が斜板２の外周面に衝突して弾かれた際、両頭ピストン
１が中心軸Ｐ回りに斜板２の反回転方向に回転すること
が抑制されるので、斜板２の回転方向後方側で両頭ピス
トン１の中央部１ｃの下面１ｅが斜板２の外周面に衝突
することを抑制することができ、衝撃音を低下させるこ
とができる。
述したような回転力Ｍと上記回転力Ｆ’が作用し、両頭
ピストン１が中心軸Ｐ回りに斜板２の回転方向に回転し
ようとする力が大きい。したがって、両頭ピストン１が
中心軸Ｐ回りに斜板２の回転方向に回転し、斜板２の回
転方向前方側で両頭ピストン１の中央部１ｃの下面１ｄ
が斜板２の外周面に衝突して弾かれた際、両頭ピストン
１が中心軸Ｐ回りに斜板２の反回転方向に回転すること
が抑制されるので、斜板２の回転方向後方側で両頭ピス
トン１の中央部１ｃの下面１ｅが斜板２の外周面に衝突
することを抑制することができ、衝撃音を低下させるこ
とができる。
【００１４】なお、両頭ピストン１に上述したような回
転力Ｆ’を作用させるためには、ボール４の中心Ｏが、
少なくとも両頭ピストン１の中心軸Ｐと駆動軸７の軸心
Ｃとを結ぶ線から斜板２の回転方向前方に水平方向に距
離ｘ偏在されておれば（ｘ＞０であれば）よい。つま
り、ボール４の中心Ｏが両頭ピストン１の中心軸Ｐから
駆動軸７の軸心Ｃ側へずれていなくても（ｙ＝０で
も）、上記両頭ピストン１に上記回転力Ｆ’を作用させ
ることができ、上記衝撃音を低下させる効果を発揮する
ことができる。 （第２実施例）上記第１実施例では、各両頭ピストン１
について、ボール４の中心Ｏを両頭ピストン１の中心軸
Ｐから全て同じように回転方向前方に偏在させた構成に
ついて説明したが、本第２実施例では、各両頭ピストン
１について上記ボール４の中心Ｏのずれ量をそれぞれ変
えるとともに、回転方向後方へも偏在させた例を示す。
転力Ｆ’を作用させるためには、ボール４の中心Ｏが、
少なくとも両頭ピストン１の中心軸Ｐと駆動軸７の軸心
Ｃとを結ぶ線から斜板２の回転方向前方に水平方向に距
離ｘ偏在されておれば（ｘ＞０であれば）よい。つま
り、ボール４の中心Ｏが両頭ピストン１の中心軸Ｐから
駆動軸７の軸心Ｃ側へずれていなくても（ｙ＝０で
も）、上記両頭ピストン１に上記回転力Ｆ’を作用させ
ることができ、上記衝撃音を低下させる効果を発揮する
ことができる。 （第２実施例）上記第１実施例では、各両頭ピストン１
について、ボール４の中心Ｏを両頭ピストン１の中心軸
Ｐから全て同じように回転方向前方に偏在させた構成に
ついて説明したが、本第２実施例では、各両頭ピストン
１について上記ボール４の中心Ｏのずれ量をそれぞれ変
えるとともに、回転方向後方へも偏在させた例を示す。
【００１５】つまり本第２実施例の圧縮機においては、
５個の両頭ピストン１1 、１2 、１ 3 、１4 、１5 につ
いて、ボール４の中心Ｏ1 、Ｏ2 、Ｏ3 、Ｏ4 、Ｏ5 が
それぞれ両頭ピストン１の中心軸Ｐ1 、Ｐ2 、Ｐ3 、Ｐ
4 、Ｐ5から斜板２の回転方向前方にβ1 、β2 、
β3 、β4 、β5 （β1 ≠β2 ≠β3 ≠β4 ≠β5 、β
1 ，β2 ，β3 ，β5 ＞０、β4 ＜０）度ずれて偏在さ
れている。なお、この実施例では、ボール４の中心
Ｏ1 、Ｏ2 、Ｏ3 、Ｏ5 が、両頭ピストン１の中心軸Ｐ
と駆動軸７の軸心Ｃとを結ぶ線から斜板２の回転方向前
方に水平方向にそれぞれ距離ｘ1 、ｘ2 、ｘ3 、ｘ
5 （ｘ1 ≠ｘ2 ≠ｘ3 ≠ｘ5 ）ずれており、ボール４中
心Ｏ4 は中心軸Ｐと軸心Ｃとを結ぶ線から回転方向後方
に水平方向に距離ｘ4 ずれており、両頭ピストン１の中
心軸Ｐから駆動軸７の軸心Ｃ側へは全て同距離ｙずれて
偏在されている。
５個の両頭ピストン１1 、１2 、１ 3 、１4 、１5 につ
いて、ボール４の中心Ｏ1 、Ｏ2 、Ｏ3 、Ｏ4 、Ｏ5 が
それぞれ両頭ピストン１の中心軸Ｐ1 、Ｐ2 、Ｐ3 、Ｐ
4 、Ｐ5から斜板２の回転方向前方にβ1 、β2 、
β3 、β4 、β5 （β1 ≠β2 ≠β3 ≠β4 ≠β5 、β
1 ，β2 ，β3 ，β5 ＞０、β4 ＜０）度ずれて偏在さ
れている。なお、この実施例では、ボール４の中心
Ｏ1 、Ｏ2 、Ｏ3 、Ｏ5 が、両頭ピストン１の中心軸Ｐ
と駆動軸７の軸心Ｃとを結ぶ線から斜板２の回転方向前
方に水平方向にそれぞれ距離ｘ1 、ｘ2 、ｘ3 、ｘ
5 （ｘ1 ≠ｘ2 ≠ｘ3 ≠ｘ5 ）ずれており、ボール４中
心Ｏ4 は中心軸Ｐと軸心Ｃとを結ぶ線から回転方向後方
に水平方向に距離ｘ4 ずれており、両頭ピストン１の中
心軸Ｐから駆動軸７の軸心Ｃ側へは全て同距離ｙずれて
偏在されている。
【００１６】本第２実施例の圧縮機は、上記第１実施例
の圧縮機の作用、効果に加えて以下に示す作用、効果を
有する。図３に示すように、各両頭ピストン１1 〜１5
の中心軸Ｐ1 〜Ｐ5 は、駆動軸７の軸心Ｃの回りにθ0
度の等間隔で位置している。従来の圧縮機のように両頭
ピストン１の中心軸Ｐとボール４の中心Ｏとが一致して
いる場合は、各両頭ピストン１が同間隔で上死点に至る
ので、圧縮機の吐出間隔がθ0度と均等になり、この結
果大きな吐出脈動が発生する。しかし、本第２実施例の
圧縮機では、各両頭ピストン１1 〜１5 において、それ
ぞれボール４の中心Ｏ1 〜Ｏ5 が上記中心軸Ｐ1 〜Ｐ5
から斜板２の回転方向前方にβ1 〜β5 （β4 ＜０）度
ずれて位置しており、しかもこのずれ量が各両頭ピスト
ン１1 〜１5 でそれぞれ異なるので、各両頭ピストン１
1 〜１5 が上死点に至る間隔、つまり吐出間隔がそれぞ
れ異なる。換言すれば、両頭ピストン１n と両頭ピスト
ン１n+1 との間の吐出間隔をθn とした場合、θn ＝θ
0 −βn ＋βn+1 の関係が成り立ち、両頭ピストン間に
おける吐出間隔が全て異なる。したがって、本第２実施
例の圧縮機では、上記吐出脈動を低減することができ
る。
の圧縮機の作用、効果に加えて以下に示す作用、効果を
有する。図３に示すように、各両頭ピストン１1 〜１5
の中心軸Ｐ1 〜Ｐ5 は、駆動軸７の軸心Ｃの回りにθ0
度の等間隔で位置している。従来の圧縮機のように両頭
ピストン１の中心軸Ｐとボール４の中心Ｏとが一致して
いる場合は、各両頭ピストン１が同間隔で上死点に至る
ので、圧縮機の吐出間隔がθ0度と均等になり、この結
果大きな吐出脈動が発生する。しかし、本第２実施例の
圧縮機では、各両頭ピストン１1 〜１5 において、それ
ぞれボール４の中心Ｏ1 〜Ｏ5 が上記中心軸Ｐ1 〜Ｐ5
から斜板２の回転方向前方にβ1 〜β5 （β4 ＜０）度
ずれて位置しており、しかもこのずれ量が各両頭ピスト
ン１1 〜１5 でそれぞれ異なるので、各両頭ピストン１
1 〜１5 が上死点に至る間隔、つまり吐出間隔がそれぞ
れ異なる。換言すれば、両頭ピストン１n と両頭ピスト
ン１n+1 との間の吐出間隔をθn とした場合、θn ＝θ
0 −βn ＋βn+1 の関係が成り立ち、両頭ピストン間に
おける吐出間隔が全て異なる。したがって、本第２実施
例の圧縮機では、上記吐出脈動を低減することができ
る。
【００１７】なお、各両頭ピストン１において、ボール
４の中心Ｏを両頭ピストン１の中心軸Ｐから駆動軸７の
軸心Ｃ側へずらす量ｙもそれぞれ変えることにより、各
両頭ピストン１が上死点に至る時期が異なり、これによ
っても吐出のタイミングがずれ、上記吐出脈動の低減を
さらに図ることができる。
４の中心Ｏを両頭ピストン１の中心軸Ｐから駆動軸７の
軸心Ｃ側へずらす量ｙもそれぞれ変えることにより、各
両頭ピストン１が上死点に至る時期が異なり、これによ
っても吐出のタイミングがずれ、上記吐出脈動の低減を
さらに図ることができる。
【００１８】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の斜板式圧
縮機は、圧縮機の運転中、斜板の周縁部を跨ぐ両頭ピス
トンの下面で、ボールの中心が偏在した方向と反対側の
下端面が斜板の外周面に衝突することが抑制され、両頭
ピストンと斜板とが衝突することによって発生する衝撃
音を確実に低減することができる。
縮機は、圧縮機の運転中、斜板の周縁部を跨ぐ両頭ピス
トンの下面で、ボールの中心が偏在した方向と反対側の
下端面が斜板の外周面に衝突することが抑制され、両頭
ピストンと斜板とが衝突することによって発生する衝撃
音を確実に低減することができる。
【図１】第１実施例の斜板式圧縮機における両頭ピスト
ンと斜板の係留状態を示す断面側面図である。
ンと斜板の係留状態を示す断面側面図である。
【図２】第１実施例の斜板式圧縮機における両頭ピスト
ンと斜板の係留状態を示す正面図である。
ンと斜板の係留状態を示す正面図である。
【図３】第２実施例の斜板式圧縮機における両頭ピスト
ンの中心軸とボールの中心との関係を説明する図であ
る。
ンの中心軸とボールの中心との関係を説明する図であ
る。
【図４】従来の斜板式圧縮機における両頭ピストンと斜
板の係留状態を示す正面図である。
板の係留状態を示す正面図である。
【図５】従来の斜板式圧縮機における両頭ピストンと斜
板の係留状態を示す断面側面図である。
板の係留状態を示す断面側面図である。
【図６】従来の斜板式圧縮機の断面図である。
１は両頭ピストン、２は斜板、３はシュー、４はボー
ル、Ｐは両頭ピストンの中心軸、Ｏはボールの中心を示
す。
ル、Ｐは両頭ピストンの中心軸、Ｏはボールの中心を示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 了 愛知県刈谷市豊田町２丁目１番地 株式会 社豊田自動織機製作所内
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 駆動軸に固着された斜板の周縁部を跨い
で該斜板にシュー及びボールを介して係留され、複数の
ボア内にそれぞれ直動可能に嵌挿された両頭ピストンを
有する斜板式圧縮機において、 前記ボールの中心が前記両頭ピストンの中心軸と前記駆
動軸の軸心とを結んだ線から周方向に偏在されているこ
とを特徴とする斜板式圧縮機。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3178291A JPH0526156A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | 斜板式圧縮機 |
| KR1019920011067A KR960010644B1 (ko) | 1991-07-18 | 1992-06-25 | 사판식 압축기 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3178291A JPH0526156A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | 斜板式圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0526156A true JPH0526156A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16045904
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3178291A Pending JPH0526156A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | 斜板式圧縮機 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0526156A (ja) |
| KR (1) | KR960010644B1 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1333176A1 (en) * | 2002-01-31 | 2003-08-06 | Zexel Valeo Climate Control Corporation | Swash or wobble plate compressors |
| WO2020017810A1 (ko) * | 2018-07-20 | 2020-01-23 | 한온시스템 주식회사 | 사판식 압축기 |
-
1991
- 1991-07-18 JP JP3178291A patent/JPH0526156A/ja active Pending
-
1992
- 1992-06-25 KR KR1019920011067A patent/KR960010644B1/ko not_active IP Right Cessation
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1333176A1 (en) * | 2002-01-31 | 2003-08-06 | Zexel Valeo Climate Control Corporation | Swash or wobble plate compressors |
| WO2020017810A1 (ko) * | 2018-07-20 | 2020-01-23 | 한온시스템 주식회사 | 사판식 압축기 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR930002671A (ko) | 1993-02-23 |
| KR960010644B1 (ko) | 1996-08-07 |
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