JPH0515589Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0515589Y2
JPH0515589Y2 JP3089188U JP3089188U JPH0515589Y2 JP H0515589 Y2 JPH0515589 Y2 JP H0515589Y2 JP 3089188 U JP3089188 U JP 3089188U JP 3089188 U JP3089188 U JP 3089188U JP H0515589 Y2 JPH0515589 Y2 JP H0515589Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
swash plate
regulating
bore
neck
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3089188U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01134780U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP3089188U priority Critical patent/JPH0515589Y2/ja
Publication of JPH01134780U publication Critical patent/JPH01134780U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0515589Y2 publication Critical patent/JPH0515589Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、前後のシリンダブロツクに整合して
形成されたボアと、該ボアに共挿される両頭形の
ピストンが回転斜板に係留されて往復動する形式
の斜板式圧縮機に関する。
[従来の技術] 主として車輌空調用に供されている従来の斜板
式圧縮機においては、第4図及び第5図に示すよ
うに、一対の頭部12aを頸部12bにより連結
した両頭形のピストン12を同心的に配置された
前後対のボア11内に挿嵌し、回転斜板10の回
転により該回転斜板10に上記頸部12bを介し
て係留するピストン12を往復動させるものであ
る。そして該頸部12bの内側に設けた逃げ面1
2cを、回転斜板10の外周部10aに所定の間
〓Cをもつて対向させることにより、該ピストン
12の自転を規制する構成が採られている。
しかして上述の斜板式圧縮機ではピストン12
の自転によつて上記逃げ面12cが回転斜板10
の外周面10aに当接した際、該回転斜板10の
大きな運動エネルギにより該逃げ面12cは途端
に強い反発作用を受け、これがピストン12の繰
返し反転を誘起して両逃げ面12cは回転斜板1
0の外周面10aに交互に衝突し、車輌騒音の一
つに挙げられている連続的な打音を生じるばかり
でなく、該逃げ面12c及び斜板10の外周面1
0aが激しい摺動によつて共に摩耗するといつた
不具合を伴う。かかるピストン12の転動現象
は、上記両頭部1aが互いに上死点又は下死点を
越えて間のない、つまり圧縮圧力の比較的低い時
期に特にその影響を受け易い。
実開昭61−133973号公報は、上述した不具合を
是正して騒音防止を企図した考案を開示してい
る。
すなわち同考案は、ピストン12の頸部12a
の外周面及びこれと対峙するシリンダブロツク1
の内壁に、第6図に示す対向平面部12d,1c
や滑りキーのような回り止め要素(図示せず)に
よつて構成される規制部材を設け、該規制部材相
互の干渉によつて回転斜板10の外周面10aに
対するピストン逃げ面12cの衝突を避回するよ
うにしたものである。
[考案が解決しようとする課題] ところが上記考案におけるピストンの転動防止
用規制部材は、いずれの形態においても微小間〓
を存して対向する二平面の干渉作用に依存するも
のであるため、相互の干渉は当然にエツジ当りと
なつて異常摩耗を誘発し、摩耗域の拡延に伴う抵
抗の増大ばかりでなく、ピストンの転動規制機能
の低下や焼付などといつた問題を生起する。
本考案は、上記エツジ当りとなる規制部材の欠
陥を是正し、きわめて円滑にピストンの転動防止
を図ることを解決すべき技術課題とするものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本考案は上記課題解決のため、前後のシリンダ
ブロツクに整合して形成されたボアと、該ボアに
共挿された両頭形のピストンと、軸受要素を介し
て該ピストンを往復動可能に係留した斜板とを備
え、上記ピストンの頸部には両頭部の共通軸心か
ら偏心した欠円断面の規制凸部を設け、該規制凸
部と嵌合するほぼ同一曲率の規制凹部を対峙する
シリンダブロツクの内壁に装設した新規な構成を
採用している。
本考案の好適な形態として上記規制凹凸部を形
成する欠円中心は、駆動軸心とピストン両頭部の
共通軸心(ボア中心)とを結ぶ放射線上におい
て、該共通軸心から所要量偏心配置せしめられて
おり、該欠円の曲率はピストン頭部のそれと同程
度に設定される。なお、上記偏心量はボアとピス
トン及び規制凹部と規制凸部との間に許容される
嵌合遊〓並びに転動規制角を考慮して適宜選択さ
れる。
[作用] 本考案における両頭ピストンは、その頸部に偏
心して配設された欠円断面の規制凸部がシリンダ
ブロツクの内壁に装設された規制凸部と嵌合せし
められているため、ピストンの自転運動はボアと
ピストン頭部間及び規制凹部と規制凸部間に許容
される各嵌合遊〓並びに上記偏心量によつて定ま
る僅かな転動角に制限され、しかも規制凹凸部の
干渉は滑らかな曲面当りとなつて回転斜板外周面
に対するピストン頸部の衝接は確実に避回され
る。
[実施例] 以下、本考案の実施例を第1図〜第3図に基づ
いて説明する。
第1図により片側5気筒つまり10気筒の斜板式
圧縮機について説明すると、対接された前後のシ
リンダブロツク1,2の両端部はバルブプレート
3,4を介して前後のハウジング5,6によつて
閉鎖され、これらは適数本の通しボルト7によつ
て結合されている。シリンダブロツク1,2の接
合部分には斜板室8が形成され、そこには両シリ
ンダブロツク1,2の中心に貫設された軸孔1
a,2aを貫通する駆動軸9に固着された回転斜
板10が収容されている。
前後のシリンダブロツク1,2には駆動軸9と
平行に、かつ該駆動軸9を中心とする放射状位置
に5対(1対のみ図示)のボア11が穿設され、
前後対のボア11,11には頭部120a,12
0aを頸部120bにより連結してなる両頭形の
ピストン120が嵌挿され、各ピストン120は
受承球面座120cが軸受要素としての半球シユ
ー13と嵌合することにより回転斜板10に係留
されており、該回転斜板10の回転に伴つてピス
トン120はボア11内を往復動可能である。な
お、上記ピストン120の頸部120bの内側に
は上記回転斜板10の外周面10aと所定の空〓
を容する逃げ面120dが形成されている(第2
図)。
上記前後のハウジング5,6には中心側に吐出
室14,15、外周側に吸入室、16,17が形
成され、上記斜板室8はシリンダブロツク1,2
に形成された通路18,19により吸入室16,
17と連通されている。上記バルブプレート3,
4には吸入室16,17からボア11内へ冷媒ガ
スを吸入するための吸入弁機構20,21並び
に、ボア11から吐出室14,15へ圧縮された
冷媒ガスを吐出するための吐出弁機構22,23
が設けられている。
本考案を特徴づけるピストン120及びその関
連構成は第2図及び第3図にもつとも明瞭に示さ
れている。すなわちピストン120の上記頸部1
20bには、駆動軸心とピストン両頭部120
a,120aの共通軸心とを結ぶ放射線P上に心
心距離tだけ偏心して、該頸部120aと同程度
の曲率をもつ欠円断面の規制凸部120eが配設
されている。そして該規制凸部120eと微小な
遊〓を容して嵌合するほぼ同一曲率の嵌合凹部1
b,2bが斜板室8を形成するシリンダブロツク
1,2の内壁に装設されている。
上述の構成を有する斜板式圧縮機において、駆
動軸9と共動して回転斜板10が回転されると、
半球シユー13を介して係留する各ピストン12
0はボア11内を往復動し、冷媒ガスの吸入、圧
縮及び吐出作用を行う。この場合回転斜板10と
の摩擦力により転動する半球シユー13は、さら
に受承球面座120cに働く摩擦力を介してピス
トン120に微妙な自転を促す。しかしながらピ
ストン120の該自転運動はボア11とピストン
頭部120a間及び規制凹部1b,2bと規制凸
部120e間に許容される嵌合遊〓と、上記心心
距離tつまり偏心量とによつて定まる僅かな転動
角に制限され、そのような微転動は回転斜板10
の外周面10aとピストン頸部120bの逃げ面
120dとの間に設定される空〓によつて十分吸
収されるため、ピストン120は回転斜板10と
無用な摺接を繰返すことなく、しかも規制凹凸部
1b,2b及び120eは滑らかな曲面当りとな
つてきわめて軽快に摺動することができる。
[考案の効果] 以上詳述したように本考案になる斜板式圧縮機
は、ピストンの頸部に両頭部の共通軸心から偏心
した欠円断面の規制凸部を設け、該規制凸部と嵌
合するほぼ同一曲率の規制凹部を対峙するシリン
ダブロツクの内壁に装設したものであるから、ピ
ストンの自転をボアとピストン頭部間及び規制凹
部と規制凸部間に許容される嵌合遊〓並びに上記
偏心量によつて定まるごく微小な範囲に制限しえ
て、回転斜板との摺接を確実に避回しうるので、
打音(騒音)の発生を完全に消去することができ
る。
しかもピストンの自転防止に作用する規制凹凸
部の干渉は滑らかな曲面当りとなるので、摩耗や
焼付等の問題もことごとく解決することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案斜板式圧縮機の一実施例を示す
縦断面図、第2図はピストンの規制凸部とその関
連構成を示す部分断面図、第3図は同ピストンを
示す斜視図、第4図は従来のピストンを示す斜視
図、第5図は同ピストンと回転斜板との関係を示
す断面図、第6図は従来のピストン自転防止機構
を示す断面図である。 1,2……シリンダブロツク、1b,2b……
規制凹部、10……回転斜板、11……ボア、1
20……両頭形ピストン、120a……頭部、1
20b……頸部、120d……逃げ面、120e
……規制凸部、13……半球シユー、t……心心
距離(偏心量)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 前後のシリンダブロツクに整合して形成された
    ボアと、該ボアに共挿された両頭形のピストン
    と、軸受要素を介して該ピストンを往復動可能に
    係留した斜板とを備え、上記ピストンの頸部には
    両頭部の共通軸心から偏心した欠円断面の規制凸
    部を設け、該規制凸部と嵌合するほぼ同一曲率の
    規制凹部を対峙するシリンダブロツクの内壁に装
    設してなる斜板式圧縮機。
JP3089188U 1988-03-08 1988-03-08 Expired - Lifetime JPH0515589Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3089188U JPH0515589Y2 (ja) 1988-03-08 1988-03-08

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3089188U JPH0515589Y2 (ja) 1988-03-08 1988-03-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01134780U JPH01134780U (ja) 1989-09-14
JPH0515589Y2 true JPH0515589Y2 (ja) 1993-04-23

Family

ID=31256339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3089188U Expired - Lifetime JPH0515589Y2 (ja) 1988-03-08 1988-03-08

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0515589Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01134780U (ja) 1989-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5556261A (en) Piston type compressor
JP2003014089A (ja) 回転体および圧縮機
US5452647A (en) Wave plate type compressor
JPH0515589Y2 (ja)
JPH08159025A (ja) 揺動板式圧縮機
JP3536396B2 (ja) ピストン式圧縮機におけるピストン回動規制構造
JP3951437B2 (ja) 圧縮機のピストン支持構造
JPH01227877A (ja) 斜板式圧縮機
JPH04143483A (ja) ローリングピストン型圧縮機
JPH0311165A (ja) 斜板式圧縮機
JP3084377B2 (ja) 圧縮機及びそれに使用するための片頭ピストン
US5228379A (en) Swash plate type compressor
US20030044292A1 (en) Compressor pistons and compressors including such pistons
JPH04279776A (ja) 可変容量圧縮機
JP2946717B2 (ja) 揺動斜板型圧縮機の軸受装置
JPH06346840A (ja) ウェーブカム式圧縮機
JPH01227876A (ja) 斜板式圧縮機
JPH0444866Y2 (ja)
JPH0519583Y2 (ja)
JP3615609B2 (ja) 斜板式コンプレッサ
JPH0519584Y2 (ja)
JPH10115284A (ja) 斜板式圧縮機におけるピストン構造
JPH06317252A (ja) 斜板式圧縮機
JPH0526156A (ja) 斜板式圧縮機
JPH0444862Y2 (ja)