JPH0519584Y2 - - Google Patents

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JPH0519584Y2
JPH0519584Y2 JP13335887U JP13335887U JPH0519584Y2 JP H0519584 Y2 JPH0519584 Y2 JP H0519584Y2 JP 13335887 U JP13335887 U JP 13335887U JP 13335887 U JP13335887 U JP 13335887U JP H0519584 Y2 JPH0519584 Y2 JP H0519584Y2
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double
center
piston
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drive shaft
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、円盤カム式圧縮機に係り、詳しくは
駆動軸に固着された波板状の円盤カムと、シリン
ダブロツクに形成されたシリンダボア内に往復移
動可能に収容された両頭ピストンとをコロを介し
て係留させた円盤カム式圧縮機に関する。
(従来の技術) 一般に、円盤カム式の圧縮機は、第1図に示す
如き構成となつている。すなわち、前後一対のシ
リンダブロツク1,2の中心部に回転可能に嵌挿
された駆動軸3に波板状の円盤カム7が固着され
る一方、シリンダブロツク1,2に駆動軸3と平
行に形成された複数個のシリンダボア8,9内に
は両頭ピストン10が往復動可能に収容されてお
り、そして前記円盤カム7と両頭ピストン10と
がコロ14を介して係留されている。コロ14は
両頭ピストン10に形成した受け座12の凹部1
3によつて回転可能に収容保持されるが、従来の
場合、第11図に示すように受け座12の凹部1
3にて保持されるコロ14の転動中心aは、両頭
ピストン10の中心軸線b−bと一致する位置関
係で設定され、また第10図及び第12図に示す
ようにコロ14の中心軸線c−cは、駆動軸3の
中心d(円盤カム7の回転中心)に向くように設
定されている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、上述した従来の円盤カム式圧縮機に
おいては、第10図に示すように高速回転する円
盤カム7の外周と、同円盤カム7を跨ぐように配
設される両頭ピストン10の腹部11との間には
両頭ピストン10をスムーズに往復運動させるた
めに所定の隙間Sが設定されている関係で、両頭
ピストン10は少なくともこの隙間Sの範囲内で
回動し得る構造となつている。従つて、円盤カム
7の回転時にコロ14を介して往復移動される両
頭ピストン10は、その荷重条件や各部の摩擦抵
抗等によりローリングを発生する。このローリン
グにより両頭ピストン10の腹部11が円盤カム
7の外周に衝突する一方、両頭ピストン10と一
体回動する前後2個のコロ14が円盤カム7に対
してそれまでの線接触の状態から点接触状態に変
化し、同円盤カム7を前後から強く挟み込む(食
い込む)状態が生ずる。そして、このような状態
が断続的に繰り返され、その結果として騒音や摩
耗が発生している。
そこで本考案は、以上の問題に鑑み、両頭ピス
トンのローリングに原因するコロによる円盤カム
の強い挟み込みを抑制し得る円盤カム式圧縮機を
提供することを、その目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記問題を解決するための本考案は、軸方向に
対状に結合したフロント及びリヤのシリンダブロ
ツクと、このシリンダブロツクの中心部に回転可
能に挿通された駆動軸と、シリンダブロツクに形
成されたカム室内に収容され、かつ駆動軸に固着
されて回転する波板状の円盤カムと、この円盤カ
ムを跨ぐように配置されるとともに前後のコロを
介して係留され、かつ前記シリンダブロツクに駆
動軸と平行に形成されたシリンダボア内を往復移
動する両頭ピストンとを備えた円盤カム式圧縮機
において、前記両頭ピストンに形成されるコロ保
持用の前後の受け座をそれぞれ両頭ピストンの中
心軸線から円盤カムの回転方向に偏位させたこと
を要旨とする。
(作用) 上記の如く構成したことにより、両頭ピストン
の往復移動行程において、両頭ピストンにローリ
ングが生じた場合、円盤カムとコロとの摩擦力に
よりローリングを直す方向のモーメントが生じ、
このモーメントの作用によつてローリングの発生
が抑えられ、コロによる円盤カムの強い挟み込み
が防止あるいは軽減されることになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて具体的
に説明する。まず、第1図〜第6図に示す実施例
について説明する。第1図に示すように、前後一
対のシリンダブロツク1,2の中心部には駆動軸
3が嵌挿され、かつラジアルベアリング4により
回転可能に支持されている。また、シリンダブロ
ツク1,2の接合側にはカム室5が形成されてお
り、このカム室5内には前記駆動軸3に固着さ
れ、かつスラストベアリング6によつて受承され
た円盤カム7が回転可能に収容されている。この
円盤カム7は波板状に形成され、具体的には2個
の連続する波形に形成されている。さらに、シリ
ンダブロツク1,2には駆動軸3を中心として放
射状に配列れ、かつ駆動軸3と平行な適数個のシ
リンダボア8,9が穿設されており、それらシリ
ンダボア8,9内にはそれぞれ両頭ピストン10
が往復動可能に嵌入されている。
しかして、両頭ピストン10はその両ヘツドを
つなぐ腹部11によつて前記円盤カム7を跨ぐよ
うに配置されるとともに、その後背部には円柱状
又は円筒状のコロ14を回転可能に収容保持する
ための凹部13を備えた受け座12が形成されて
いる。すなわち、両頭ピストン10と円盤カム7
とは前後のコロ14を介して係留され、円盤カム
7の回転を両頭ピストン10に対して直線運動に
変換して伝達するようになつている。
しかして、コロ保持用の前後の受け座12は、
第2図〜第5図に示すように、両頭ピストン10
の円周中心軸線b−bに対し、円盤カム7の回転
方向に所定の距離eだけ偏位した位置関係に設定
されており、従つて受け座12の凹部13によつ
て保持されるコロ14の転動中心aも円盤カム7
の回転方向に偏位している。またコロ14の中心
軸線c−cは、駆動軸3の中心d(円盤カム7の
回転中心)に向くよう設定されている。なお、円
盤カム7の外周と両頭ピストン10の腹部11と
の間には第2図に示すように該両頭ピストン10
をスムーズに往復移動させるための隙間Sが設定
されている。
また、第1図に示すように前記シリンダブロツ
ク1,2の両端部は弁板15,16を介して配設
されたフロント及びリヤのハウジング17,18
によつて密閉されており、それら両ハウジング1
7,18にはそれぞれ吸入室19,20及び吐出
室21,22が形成されている。各吸入室19,
20及び各吐出室21,22は、弁板15,16
に形成された吸入口23,24及び吐出口25,
26を介して各シリンダボア8,9と連通され、
そして吸入口23,24には吸入弁27,28
が、また吐出口25,26には吐出弁29,30
がそれぞれ配設されている。
本実施例は上述のように構成したものであり、
従つて駆動軸3と共に円盤カム7が回転される
と、この円盤カム7の円周面に当接しているコロ
14の中心軸線c−c回りの滑り回転を介して両
頭ピストン10がシリンダボア8,9内を往復移
動される。本実施例の場合は円盤カム7の波数を
2個に設定してるため、円盤カム7の1回転で両
頭ピストン10は2往復される。
しかして、上記の如く両頭ピストン10が往復
移動する行程中において、両頭ピストン10の荷
重条件や各部の摩擦抵抗等により該両頭ピストン
10にローリングが発生するが、このローリング
の抑制作用について第6図A,B参照して従来と
の比較のもとで説明する。
今、円盤カム7がP矢印方向に回転し、両頭ピ
ストン10にQ矢印方向のローリングが発生した
場合において、コロ14の中心軸線c−cが両頭
ピストン10の中心軸線を通る従来型の場合は、
第6図Aに示す如く、両頭ピストン10はコロ1
4の中心軸線c−c上に回転中心Oを持つローリ
ングとなるが、本実施例の場合には、第6図Bに
示すように両頭ピストン10はコロ14の中心軸
線c−cから円盤カム7の反回転方向に偏位した
位置を回転中心Oとしたローリングとなる。従つ
て、従来型の場合は上記の状態で円盤カム7との
摩擦力による回転中心(=ピストン中心O=コロ
中心Oc)に関しモーメント的にバランスするた
め、コロ14にはローリングを戻すような力が発
生しないが、本実施例の場合はコロ14にローリ
ング方向と逆方向のモーメントが発生することに
なる。このローリングを直す力としてのモーメン
トの発生理由を具体的に説明すると、以下の通り
である。
コロ14は円盤カム7がP矢印方向に回転する
ことにより同回転方向に摩擦力を受け、同摩擦力
は第6図A,Bに示す如くコロ中心Ocに加わる
集中荷重Fとして表される。また、この摩擦力F
はコロ受け座12を介して両頭ピストン10に伝
達される。第6図Aに示す如く従来型が両頭ピス
トン10にQ矢印方向のローリングが生じても前
記摩擦力Fの力線がピストン回転中心Oを通るた
め、両頭ピストン10のローリングを直す方向の
モーメントが生じないのに対し、本実施例では第
6図Bに示す如く前記摩擦力Fの力線がピストン
中心Oから距離fの位置となりF′×fなるローリ
ングを直すモーメントが生ずる。ただし、図中
c′−c′はローリング時のコロ14の中心軸線であ
り、またOc′はローリング時のコロ中心である。
なお、このようなコロ14によるピストンロー
リングの抑制作用は、前後のコロ14に関して同
様に発揮されるものである。従つて、本実施例に
よれば、両頭ピストン10の往復移動の行程中に
生ずるローリングは速やかに補正され、前後のコ
ロ14による円盤カム7の強い挟み込み(食い込
み)が抑制されてコロ14の円滑な転動が期待で
きる。
つぎに、本考案の他の実施例を第7図〜第9図
に基づいて説明する。この実施例はコロ14の受
け座12を両頭ピストン10と別体に形成したも
のである。すなわち、両頭ピストン10とコロ1
4との間に受け座としてのスペーサ12を介在し
たものであつて、このスペーサ12は円盤状に形
成されるとともに、両頭ピストン10に形成され
た円形凹所10aに回転可能に嵌合されている。
この円形凹所10aの中心、従つてスペーサ12
の中心O1は、両頭ピストン10の中心Oから円
盤カム7の反回転方向に所定の間隔eで偏位した
位置関係に設定され、そしてスペーサ12に形成
された凹部13によつて保持されるコロ14は、
その中心軸線c−cが両頭ピストン10の中心O
と駆動軸3の中心dとを結ぶ直線と一致するよう
に設定されている。
従つて、この実施例の場合は両頭ピストン10
にローリングが生じた場合、コロ14の中心軸線
c−cが両頭ピストン10の回転中心Oから偏位
するため、その結果として前述の実施例と同様の
ローリング抑制作用が生ずることになる。また、
この実施例の場合は、両頭ピストン10の圧縮行
程時の圧縮作用による荷重をピストン中心Oで支
持できるため、ピストン側圧の増加がなく、この
ことはピストンとシリンダボアとの摺動面に関す
る焼付きを防止する上で有利である。
以上詳述したように、本考案によれば、両頭ピ
ストンの往復移動の行程時におけるローリングの
発生を抑制できるため、ローリングに原因する前
後のコロによる円盤カムの強い挟み込みを防止し
て、騒音あるいは摩耗の低減を図ることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本考案の実施例を示し、第1
図は円盤カム式圧縮機の全体を示す縦断面図、第
2図はコロ係留部の側断面図、第3図は同じく平
断面図、第4図は第1図の−線に沿う両頭ピ
ストンの断面図、第5図は第4図の−線断面
図、第6図A,Bは本考案のコロによるローリン
グ抑制作用を従来との比較によつて説明するため
の説明図である。第7図〜第9図は本考案の他の
実施例を示し、第7図は縦断面図、第8図は第7
図の−線断面図、第9図は分解斜視図であ
る。第10図は従来のコロ係留部を示す側断面
図、第11図は同じく平断面図、第12図は両頭
ピストンの横断面図である。 1,2……シリンダブロツク、3……駆動軸、
5……カム室、7……円盤カム、10……両頭ピ
ストン、12……受け座、14……コロ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 軸方向に対状に結合したフロント及びリヤの
    シリンダブロツクと、このシリンダブロツクの
    中心部に回転可能に挿通された駆動軸と、シリ
    ンダブロツクに形成されたカム室内に収容さ
    れ、かつ駆動軸に固着されて回転する波板状の
    円盤カムと、この円盤カムを跨ぐように配置さ
    れるとともに前後のコロを介して係留され、か
    つ前記シリンダブロツクに駆動軸と平行に形成
    されたシリンダボア内を往復移動する両頭ピス
    トンとを備えた円盤カム式圧縮機において、前
    記両頭ピストンに形成されるコロ保持用の前後
    の受け座をそれぞれ両頭ピストンの中心軸線か
    ら円盤カムの回転方向に偏位させてなる円盤カ
    ム式圧縮機。 (2) 前記コロの受け座を、両頭ピストンの中心軸
    線から円盤カムの反回転方向に偏位した位置
    で、かつ該中心軸線に平行な軸線回りに回転し
    得るように両頭ピストンに嵌合されたスペーサ
    により形成し、このスペーサによつて保持され
    るコロの中心軸線をピストン中心と駆動軸の中
    心を通る直線上に整合するよう設定した実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の円盤カム式圧縮
    機。
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