JPH05261319A - 液体の微粒化装置 - Google Patents

液体の微粒化装置

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JPH05261319A
JPH05261319A JP6001792A JP6001792A JPH05261319A JP H05261319 A JPH05261319 A JP H05261319A JP 6001792 A JP6001792 A JP 6001792A JP 6001792 A JP6001792 A JP 6001792A JP H05261319 A JPH05261319 A JP H05261319A
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JP
Japan
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liquid
nozzle
hole
film
gas
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JP6001792A
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English (en)
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Katsuhiko Uno
克彦 宇野
Katsuhiko Ishikawa
克彦 石川
Norio Yotsuya
規夫 肆矢
Tomomichi Asou
智倫 麻生
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微粒化装置に関するもので、広い噴霧量の調
節範囲にわたって、均一な微小粒子を得ることにある。 【構成】 液ノズル5の先端に液孔10を設け、この液
孔との間に僅かな環状の隙間15を有し液ノズル先端と
ほぼ同一高さとなるように設定した膜形成部14と、こ
の膜形成部の上流側で液体に旋回を与える旋回部16を
設け、液ノズルの外周に液孔から噴出される液体に微粒
化用気体を供給する気体噴出孔23を有する気体ノズル
21を設定している。そして、旋回液流を液孔と膜形成
部の間の環状の隙間から旋回液膜流として噴出し、この
微細な液膜に高速の空気流によるせん断力を作用させ
る。したがって、低圧力、少流量の気体で、噴霧量の広
い調節範囲にわたって、粒子径の非常に小さな粒子を得
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は噴霧器や液体燃料燃焼装
置、加湿器等に用いられる液体の微粒化装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】液体の微粒化は色々な分野で用いられて
いるが、従来一般には圧力噴霧型のノズルが用いられて
いた。これは液体を所定の圧力に加圧した後、旋回力を
与えて噴出孔より円錐状に液膜として噴射し、この液膜
の分裂により微粒化するものである。しかし、この圧力
噴霧型の微粒化装置は一定圧力で一定流量を噴霧させた
ときに微粒化が可能であり、流量を減らすために液体の
圧力を低下させると、液膜を形成しなくなり、そして粒
子径は粗大化し、霧化が得られなくなる。
【0003】液体流量の広い調節範囲で噴霧状態を得る
ために2流体の微粒化装置が有効である。2流体の微粒
化装置は図3に示すように、加圧した液体を噴出する液
噴出孔1を有する液ノズル2の外周に空気ノズル3を設
け、この空気ノズル3の先端近傍の液噴出孔1近傍に環
状の空気噴出孔4が設けられている。液体供給手段(図
示せず)から液ノズルに供給された液体は液噴出孔4か
ら噴出され、空気供給手段(図示せず)から空気ノズル
3に供給された空気が空気噴出孔4から高速流れとなっ
て噴出することにより、せん断力によって微粒化してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では液噴出孔1が一個の円形の孔であるために噴
霧量を増やすために液圧を高くすると、噴出流速が増大
するために、微粒化用空気の作用点が、液噴出孔1の下
流側へ移行し空気流速が遅くなるため効果的な微粒化が
できなくなり、粒子径は大きくなっていた。したがっ
て、上記従来例の2流体ノズルでは、微粒化用空気を作
用することによって、流体の流量の広い調節範囲での噴
霧状態は得られるものの、その調節範囲で粒子径の均一
な粒子を得るのは困難であった。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、低圧
力、少流量の気体で、大流量から小流量にいたる噴霧量
の大きな調節範囲で粒子径の均一な微小粒子を得ること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の液体の微粒化装置は、中央部に液体が供給
される液室を有する液ノズルと、この液ノズルの先端に
設けられた液孔と、前記液室内にあって液体の供給量を
規制する中子と、この中子の先端に形成され、前記液孔
との間に環状の微細な隙間を形成し前記液ノズルの先端
とほぼ同一高さになるように設定された膜形成部と、こ
の膜形成部の上流側で液体に旋回を与える旋回部と、前
記液ノズルの外周にあって、前記液孔と前記膜形成部と
の間の隙間から噴出される液体に微粒化用気体を供給す
る気体噴出孔を有する気体ノズルとを設けて構成してあ
る。
【0007】
【作用】本発明は上記構成によって、旋回を与えられた
液体を環状の微細な隙間から安定な薄い液膜として噴出
し、高速の空気流によるせん断力を作用させるので、低
圧力、少流量の気体で、噴霧量の広い調節範囲にわたっ
て、粒子径の非常に小さな粒子を得ることができる。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0009】図1において、5は液ノズルで、中央に液
室6が設けられ、ノズルホルダー7に接続されている。
8はノズルホルダー7に設けられた流通路で、液体はノ
ズルホルダー7後部に接続された液供給管9から液通路
8を通し液室6に供給される。液ノズル5の先端には中
心軸X−X’に対称に液孔10が形成されている。11
は液ノズル5の液室6内に位置する中子で傾斜部12を
有し、この傾斜部12には複数本の液溝13が斜めに設
けられている。14は中子11の先端にあり液孔10の
内壁との間に環状の微細な隙間15を形成するとともに
液ノズル5の先端とほぼ同一高さになるように設定され
た膜形成部である。16は膜形成部14の上流側に設け
られた旋回部で、液孔10内径とほぼ同一径の円筒表面
に中心軸X−X’に対して角度を有した傾斜溝17を有
している。18は旋回部16と膜形成部14の間に設け
られた旋回室で、膜形成部14の外周面を一段深く絞り
込んで形成してある。19は中子11を固定するための
押え金具、20は隙間15より気孔径の小さな3次元網
目構造体よりなるフィルターである。21は気体ノズル
である空気ノズルで、液ノズル5を装着したノズルホル
ダー7はこの空気ノズル21内に装着され、液ノズル5
先端との間に通気間隙22を設けるように設定される。
空気ノズル21先端には液ノズル5の中心軸に対し軸対
称に液孔10と略同一もしくは僅かに径の大きな気体噴
出孔である空気噴出孔23が設けられている。また、空
気ノズル21の側部には空気孔24が設けられ、空気供
給管25が接続されており、液ノズル5と空気ノズル2
1間に設けられた空気通路26を介して空気供給管25
からの微粒化用空気が空気噴出孔23に供給されるよう
になっている。なお、膜形成部14、旋回部16は中子
11の傾斜部12と一体に形成してもよい。
【0010】上記構成において、電源(図示せず)を投
入すると、液体供給装置(図示せず)が作動し、液体が
加圧状態で液供給管9を通しノズルホルダー7内の液通
路8に供給され、フィルター20で微細な塵等を除去し
た後、液室6に供給される。中子11は傾斜部12で液
ノズル5に係止されているので、液室6に供給された液
体は液溝13から旋回部16の傾斜構に到り、ここで旋
回力を付与され、旋回室18で均一な旋回流となった
後、膜形成部14と液孔10の間の微細な環状の隙間1
5から環状の液膜流となって噴出される。この時、旋回
部16の円筒外径と液孔10の内径をはめ合い公差にし
ておけば中心軸X−X’に対して軸対称に位置決めがで
きるので隙間15は均一な環状スリットとなり均一な液
膜を形成することができる。
【0011】一方、液の供給と同時に空気供給手段(図
示せず)が作動し、微粒化用空気が空気供給管25を通
して空気孔24から空気通路26に供給され、通気隙間
22を通して空気噴出孔23から高速で噴出される。し
たがって隙間15から噴出した環状の液膜は空気流によ
ってせん断され、微粒化される。
【0012】通常、単孔の微粒化装置で噴霧量を多くと
るには従来例で述べたように、液噴出孔1を大きくする
が、この場合、噴出される液柱も大きくなるので、微粒
化用空気を作用させても微粒化には限界がある。また、
液噴出口1が大きい場合は噴霧量を小さくすると噴出流
速が小さくなるため安定した液体の噴霧が得られなくな
る。逆に微粒化するために液噴出孔1を小さくすると、
噴霧量が少ないときには小さな粒子径が得られるが、噴
霧量を多くすると液体の噴出流速が大きくなるため、微
粒化用空気の作用点は空気流速が遅くなる液噴出孔1下
流側へ移行することになり、効果的な微粒化ができなく
なって、かえって粒径が粗大化する。
【0013】しかし、本実施例では液孔10と膜形成部
14の間の規制された環状の隙間15を設けることによ
り、液体を薄い液膜流として噴出し、その薄い液膜に直
接、高速の微粒化用空気を供給するので、微細な粒子を
得ることができる。この場合、噴霧量を変化させると、
当然噴出流速も変化するが、環状液膜流としているため
液体の噴出流速が大きく変化することはなく、気液の相
対速度もあまり変化しないので、微粒化用空気を効果的
に作用させることができ、粒子径の大きな変化は起こら
ない。
【0014】本発明の実施例では旋回部16により液膜
流に旋回力を付与しているが、この作用により安定した
液膜を形成することができる。この効果について図2を
用いて説明する。但し、図2は微粒化用空気を作用させ
ない場合の状態である。
【0015】液膜に旋回力を与えないで噴出させると、
環状液膜流の内部は負圧になるのに加え、液体の表面張
力が作用するので、図2(a)に示すように噴出直後に
液膜流の収束がおこり、液膜を形成させる効果を十分に
発揮させることができない。
【0016】これに対し、本発明の実施例によれば、図
2(b)に示すように、旋回力によって遠心力が作用す
るので噴出直後に液膜流が収束することはなく、安定し
た液膜を形成することができる。
【0017】さらに、液体を液膜流にして空気を作用さ
せるため、気液の接触面積を大きくすることができるの
で空気を有効に付与することができる。さらに規制され
た環状隙間15から安定した液膜を噴出できるので、液
ノズル5先端の濡れの心配がなく、空気噴出孔23の端
部を液膜流近傍に設定することができ、空気流のせん断
力を効果的に付与することができる。
【0018】したがって、低圧力、少流量の空気で噴霧
量の広い調節範囲にわたって粒子径の小さな粒子を得る
ことができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明の液体の微粒
化装置は、次のような作用効果を期待できる。
【0020】(1)液ノズル先端に設けられた液孔と膜
形成部の間に、環状の微細な隙間を設け、液ノズルの外
周に、環状隙間から噴出される液体に微粒化用空気を供
給する気体噴出孔を有する気体ノズルを設けているの
で、液体を環状の薄い液膜流として噴出し、この液膜流
に高速の気体流によるせん断力を作用させることができ
る。したがって、低圧力、少流量の気体で、粒子径の非
常に小さな粒子を得ることができる。
【0021】(2)液膜流を形成するので、液体の噴霧
量を増加させても気液の相対速度が大きく変化すること
はなく、微粒化用気体を効果的に作用させることができ
るので粒子径の大きな変化は起こらない。したがって噴
霧量の広い調節範囲にわたって粒子径の非常に小さな粒
子を得ることができる。
【0022】(3)旋回部により液膜流に旋回力を与え
ることにより、液膜流の収束を避け、安定した液膜を形
成できるので、液ノズル先端の濡れの心配がなく、気体
噴出孔の端部を液膜流近傍に設定できるので、気体流の
せん断力を効果的に付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の液体の微粒化装置の要部断
面図
【図2】(a)は本発明の装置を比較するために記載し
た微粒化装置の要部断面図 (b)は同実施例の液体の微粒化装置の作用効果を示し
た要部断面図
【図3】従来の液体の微粒化装置の要部切り欠き断面図
【符号の説明】
5 液ノズル 6 液室 10 液孔 11 中子 14 膜形成部 15 隙間 16 旋回部 21 気体ノズル 23 気体噴出孔
フロントページの続き (72)発明者 麻生 智倫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央部に液体が供給される液室を有する液
    ノズルと、この液ノズルの先端に設けられた液孔と、前
    記液室内にあって液体の供給量を規制する中子と、この
    中子の先端に形成され前記液孔との間に僅かな環状の隙
    間を形成し前記液ノズルの先端とほぼ同一高さになるよ
    うに設定された膜形成部と、この膜形成部の上流側で液
    体に旋回を与える旋回部と、前記液ノズルの外周にあっ
    て、前記液孔と前記膜形成部の隙間から噴出される液体
    に微粒化用気体を供給する気体噴出孔を有する気体ノズ
    ルを備えた液体の微粒化装置。
JP6001792A 1992-03-17 1992-03-17 液体の微粒化装置 Pending JPH05261319A (ja)

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JP6001792A JPH05261319A (ja) 1992-03-17 1992-03-17 液体の微粒化装置

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JP6001792A JPH05261319A (ja) 1992-03-17 1992-03-17 液体の微粒化装置

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JPH05261319A true JPH05261319A (ja) 1993-10-12

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JP (1) JPH05261319A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009273990A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Thales:Kk マイクロバブル発生用ノズル
JP2014128304A (ja) * 2012-12-27 2014-07-10 Yoshino Kogyosho Co Ltd シリンジ型噴出容器

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JP2009273990A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Thales:Kk マイクロバブル発生用ノズル
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