JPH08117649A - 塗料スプレーガンのノズル装置 - Google Patents
塗料スプレーガンのノズル装置Info
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- JPH08117649A JPH08117649A JP7117507A JP11750795A JPH08117649A JP H08117649 A JPH08117649 A JP H08117649A JP 7117507 A JP7117507 A JP 7117507A JP 11750795 A JP11750795 A JP 11750795A JP H08117649 A JPH08117649 A JP H08117649A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B7/00—Spraying apparatus for discharge of liquids or other fluent materials from two or more sources, e.g. of liquid and air, of powder and gas
- B05B7/02—Spray pistols; Apparatus for discharge
- B05B7/08—Spray pistols; Apparatus for discharge with separate outlet orifices, e.g. to form parallel jets, i.e. the axis of the jets being parallel, to form intersecting jets, i.e. the axis of the jets converging but not necessarily intersecting at a point
- B05B7/0807—Spray pistols; Apparatus for discharge with separate outlet orifices, e.g. to form parallel jets, i.e. the axis of the jets being parallel, to form intersecting jets, i.e. the axis of the jets converging but not necessarily intersecting at a point to form intersecting jets
- B05B7/0815—Spray pistols; Apparatus for discharge with separate outlet orifices, e.g. to form parallel jets, i.e. the axis of the jets being parallel, to form intersecting jets, i.e. the axis of the jets converging but not necessarily intersecting at a point to form intersecting jets with at least one gas jet intersecting a jet constituted by a liquid or a mixture containing a liquid for controlling the shape of the latter
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B7/00—Spraying apparatus for discharge of liquids or other fluent materials from two or more sources, e.g. of liquid and air, of powder and gas
- B05B7/02—Spray pistols; Apparatus for discharge
- B05B7/12—Spray pistols; Apparatus for discharge designed to control volume of flow, e.g. with adjustable passages
- B05B7/1209—Spray pistols; Apparatus for discharge designed to control volume of flow, e.g. with adjustable passages the controlling means for each liquid or other fluent material being manual and interdependent
Abstract
(57)【要約】
【目的】 円形空気ジェットが可能な限り均一に噴出
し、しかも、生産過程で偶発的な特性の損失を回避する
ことができる塗料スプレーガンを提供する。 【構成】 中央噴出口３を囲む環状隙間５から圧縮空気
が流出する。この圧縮空気は中央噴出口３からの塗料を
円形ジェットとして噴出させる。圧縮空気は、ノズル装
置１の内部で環状隙間５に接続される環状ダクト６と、
この環状ダクト６に接続された複数の空気路８とから供
給される。空気遮蔽板９が空気路８からの空気流を遮
り、環状ダクト６内の圧力を均一化させる。
し、しかも、生産過程で偶発的な特性の損失を回避する
ことができる塗料スプレーガンを提供する。 【構成】 中央噴出口３を囲む環状隙間５から圧縮空気
が流出する。この圧縮空気は中央噴出口３からの塗料を
円形ジェットとして噴出させる。圧縮空気は、ノズル装
置１の内部で環状隙間５に接続される環状ダクト６と、
この環状ダクト６に接続された複数の空気路８とから供
給される。空気遮蔽板９が空気路８からの空気流を遮
り、環状ダクト６内の圧力を均一化させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料スプレーガンのノ
ズル装置に関する。
ズル装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】塗料スプレーガンのノズル装置は、例え
ば、ドイツ実用新案公報第Ｇ９００１２６５．８号に開
示される。この公報に記載されたノズル装置では、塗料
を噴き出す中央噴出口を軸方向に延びるピンによって閉
じることができる。このシールされた中央噴出口には、
加圧されていない塗料が液体用容器から流れ込む。中央
噴出口の周囲を囲うように環状隙間が形成され、この環
状隙間から、円形の空気ジェット（噴流）が高速で流れ
出す。この空気ジェットによって中央噴出口の塗料が吸
い出され、霧化され、運び去られる。その結果、塗料の
微粒子からなる円形ジェットが形成される。
ば、ドイツ実用新案公報第Ｇ９００１２６５．８号に開
示される。この公報に記載されたノズル装置では、塗料
を噴き出す中央噴出口を軸方向に延びるピンによって閉
じることができる。このシールされた中央噴出口には、
加圧されていない塗料が液体用容器から流れ込む。中央
噴出口の周囲を囲うように環状隙間が形成され、この環
状隙間から、円形の空気ジェット（噴流）が高速で流れ
出す。この空気ジェットによって中央噴出口の塗料が吸
い出され、霧化され、運び去られる。その結果、塗料の
微粒子からなる円形ジェットが形成される。
【０００３】このノズル装置は、空気ジェットを挟んで
両側に２つのホーン突出部を有する。このホーン突出部
から円形ジェットにホーンジェットが向けられる。この
ホーンジェットは、対角線上に、しかも、円形ジェット
の流れ方向と同じ方向に向けられていて、円形ジェット
を変形させる。このホーンジェットを制御するために、
ノズル装置には、中央噴出口の両側でホーン突出部の方
向に延びる２つ以上の制御孔が設けられる。この制御孔
を通じて空気が流出し、その空気がホーンジェットに衝
突することによってホーンジェットは制御される。
両側に２つのホーン突出部を有する。このホーン突出部
から円形ジェットにホーンジェットが向けられる。この
ホーンジェットは、対角線上に、しかも、円形ジェット
の流れ方向と同じ方向に向けられていて、円形ジェット
を変形させる。このホーンジェットを制御するために、
ノズル装置には、中央噴出口の両側でホーン突出部の方
向に延びる２つ以上の制御孔が設けられる。この制御孔
を通じて空気が流出し、その空気がホーンジェットに衝
突することによってホーンジェットは制御される。
【０００４】このとき、環状隙間や制御孔には、同一の
空気室、すなわち、ノズル装置内の環状ダクトから空気
が作用する。この環状ダクトには、塗料ノズルに配置さ
れた複数の空気路から圧縮された空気が供給される。空
気路は、軸方向に互いに平行に、しかも、ノズル装置の
中心軸周りの円周上に等間隔で配置される。
空気室、すなわち、ノズル装置内の環状ダクトから空気
が作用する。この環状ダクトには、塗料ノズルに配置さ
れた複数の空気路から圧縮された空気が供給される。空
気路は、軸方向に互いに平行に、しかも、ノズル装置の
中心軸周りの円周上に等間隔で配置される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ノズル装置では、ノズル装置の内壁に配置された空気路
から環状隙間に対して均一に空気が流れ込まない。その
結果、円形ジェットでは、空気と塗料との混合物が均一
に分布しなくなってしまう。仮に、環状隙間の円周方向
に沿って気圧を測定すれば、ほぼサイン波形のばらつき
が生じるであろう。その場合、空気路が存在する領域で
はピーク値が発生し、空気路同士の中間領域ではその値
が最小となる。
ノズル装置では、ノズル装置の内壁に配置された空気路
から環状隙間に対して均一に空気が流れ込まない。その
結果、円形ジェットでは、空気と塗料との混合物が均一
に分布しなくなってしまう。仮に、環状隙間の円周方向
に沿って気圧を測定すれば、ほぼサイン波形のばらつき
が生じるであろう。その場合、空気路が存在する領域で
はピーク値が発生し、空気路同士の中間領域ではその値
が最小となる。
【０００６】また、上記ノズル装置では、空気路からの
空気がホーンジェット用の制御孔に直接に達してしまう
ことがある。この現象は、スプレーガンのハウジングや
エアキャップに対して塗料ノズルの制御孔がいかなる角
度位置をとるかに依存する。これらの制御孔と空気路と
が同軸的に位置すると、このような現象が起こりうる。
その結果、制御孔の前方では空気圧や空気速度が高くな
りすぎ、ホーンジェットへの影響が大きくなりすぎて好
ましくない。この影響によってジェットパターン（断面
形状）が変わることも好ましくない。
空気がホーンジェット用の制御孔に直接に達してしまう
ことがある。この現象は、スプレーガンのハウジングや
エアキャップに対して塗料ノズルの制御孔がいかなる角
度位置をとるかに依存する。これらの制御孔と空気路と
が同軸的に位置すると、このような現象が起こりうる。
その結果、制御孔の前方では空気圧や空気速度が高くな
りすぎ、ホーンジェットへの影響が大きくなりすぎて好
ましくない。この影響によってジェットパターン（断面
形状）が変わることも好ましくない。
【０００７】このようにスプレーの結果は、ホーン突出
部および制御孔を持ったエアキャップと、空気路を持っ
た塗料ノズルとの相対位置に依存する。しかし、塗料ス
プレーガンのハウジングにねじ込まれる塗料ノズルの位
置を決定するのは、塗料ノズルのネジを切り始める位置
である。したがって、塗料ノズルの位置は非常に予測困
難であって、好ましくない塗料塗布特性を示す塗料スプ
レーガンが生産されることもある。
部および制御孔を持ったエアキャップと、空気路を持っ
た塗料ノズルとの相対位置に依存する。しかし、塗料ス
プレーガンのハウジングにねじ込まれる塗料ノズルの位
置を決定するのは、塗料ノズルのネジを切り始める位置
である。したがって、塗料ノズルの位置は非常に予測困
難であって、好ましくない塗料塗布特性を示す塗料スプ
レーガンが生産されることもある。
【０００８】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、円形空気ジェットが可能な限り均一に噴出
し、しかも、生産過程で偶発的な特性の損失を回避する
ことができる塗料スプレーガンを提供することを目的と
する。
たもので、円形空気ジェットが可能な限り均一に噴出
し、しかも、生産過程で偶発的な特性の損失を回避する
ことができる塗料スプレーガンを提供することを目的と
する。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第１発明によれば、塗料用の中央噴出口と、この中
央噴出口を囲む環状隙間と、ノズル装置の内部で環状隙
間に接続される環状ダクトと、この環状ダクトに接続さ
れて、軸方向に互いにほぼ平行で、ノズル装置の中心軸
周りの少なくとも１つの円周上に配置される複数の空気
路とを備え、空気路および環状ダクトを介して環状隙間
に圧縮空気を作用させる塗料スプレーガンのノズル装置
において、前記環状ダクトには、前記空気路の出口に対
向する空気遮蔽板が設けられることを特徴とする。
に、第１発明によれば、塗料用の中央噴出口と、この中
央噴出口を囲む環状隙間と、ノズル装置の内部で環状隙
間に接続される環状ダクトと、この環状ダクトに接続さ
れて、軸方向に互いにほぼ平行で、ノズル装置の中心軸
周りの少なくとも１つの円周上に配置される複数の空気
路とを備え、空気路および環状ダクトを介して環状隙間
に圧縮空気を作用させる塗料スプレーガンのノズル装置
において、前記環状ダクトには、前記空気路の出口に対
向する空気遮蔽板が設けられることを特徴とする。
【００１０】また、第２発明によれば、第１発明に係る
塗料スプレーガンのノズル装置において、このノズル装
置の円形のノズル受け部には塗料ノズルがねじ込まれ、
この塗料ノズルに円形の前記空気遮蔽板を一体的に形成
するとともに前記空気路を設け、塗料ノズルの前部領域
によって前記環状ダクトの内側壁を形成し、ノズル受け
部にエアキャップを装着することによって前記環状ダク
トの外側壁を形成することを特徴とする。
塗料スプレーガンのノズル装置において、このノズル装
置の円形のノズル受け部には塗料ノズルがねじ込まれ、
この塗料ノズルに円形の前記空気遮蔽板を一体的に形成
するとともに前記空気路を設け、塗料ノズルの前部領域
によって前記環状ダクトの内側壁を形成し、ノズル受け
部にエアキャップを装着することによって前記環状ダク
トの外側壁を形成することを特徴とする。
【００１１】さらに、第３発明によれば、第１または第
２発明に係る塗料スプレーガンのノズル装置において、
前記環状ダクトの外側壁は、前記空気路から前記環状隙
間に向かって連続的にテーパし、環状隙間の領域では前
記外側壁が連続的に湾曲して前記中心軸に平行となるこ
とを特徴とする。
２発明に係る塗料スプレーガンのノズル装置において、
前記環状ダクトの外側壁は、前記空気路から前記環状隙
間に向かって連続的にテーパし、環状隙間の領域では前
記外側壁が連続的に湾曲して前記中心軸に平行となるこ
とを特徴とする。
【００１２】さらにまた、第４発明によれば、第３発明
に係る塗料スプレーガンのノズル装置において、前記中
心軸にほぼ直交する環状平坦面を設け、この環状平坦面
によって、前記空気遮蔽板を越えた前記外側壁の連続的
なテーパを途切れさせることを特徴とする。
に係る塗料スプレーガンのノズル装置において、前記中
心軸にほぼ直交する環状平坦面を設け、この環状平坦面
によって、前記空気遮蔽板を越えた前記外側壁の連続的
なテーパを途切れさせることを特徴とする。
【００１３】さらにまた、第５発明によれば、第２、第
３または第４発明に係る塗料スプレーガンのノズル装置
において、前記ノズル受け部には、その外周に軸方向に
互いにほぼ平行な複数の圧縮空気導入孔が設けられ、前
記エアキャップには、その圧縮空気導入孔に接続され
て、前記中心軸を通る直径の両端で互いに軸方向に平行
な２つの供給孔と、これらの供給孔に連なる噴出孔を有
する前記直径両端のホーン突出部とが形成され、噴出孔
は、前記環状隙間に向かう流れ方向に沿って前記中心軸
に向けられたことを特徴とする。
３または第４発明に係る塗料スプレーガンのノズル装置
において、前記ノズル受け部には、その外周に軸方向に
互いにほぼ平行な複数の圧縮空気導入孔が設けられ、前
記エアキャップには、その圧縮空気導入孔に接続され
て、前記中心軸を通る直径の両端で互いに軸方向に平行
な２つの供給孔と、これらの供給孔に連なる噴出孔を有
する前記直径両端のホーン突出部とが形成され、噴出孔
は、前記環状隙間に向かう流れ方向に沿って前記中心軸
に向けられたことを特徴とする。
【００１４】さらにまた、第６発明によれば、第５発明
に係る塗料スプレーガンのノズル装置において、前記エ
アキャップには、前記中心軸とホーン突出部との間で中
心軸にほぼ平行な少なくとも１つの制御孔が形成される
ことを特徴とする。
に係る塗料スプレーガンのノズル装置において、前記エ
アキャップには、前記中心軸とホーン突出部との間で中
心軸にほぼ平行な少なくとも１つの制御孔が形成される
ことを特徴とする。
【００１５】さらにまた、第７発明によれば、第６発明
に係る塗料スプレーガンのノズル装置において、前記エ
アキャップには、前記中心軸とホーン突出部との間で中
心軸にほぼ平行な２つの制御孔が形成されることを特徴
とする。
に係る塗料スプレーガンのノズル装置において、前記エ
アキャップには、前記中心軸とホーン突出部との間で中
心軸にほぼ平行な２つの制御孔が形成されることを特徴
とする。
【００１６】さらにまた、第８発明によれば、第１〜第
７発明のいずれかに係る塗料スプレーガンのノズル装置
において、前記環状ダクトの内側壁は前記空気遮蔽板か
ら円錐形にテーパしていき、そのテーパ面は、第１角度
と、この第１角度より小さい第２角度を経て、環状隙間
を形成する円筒形に変化することを特徴とする。
７発明のいずれかに係る塗料スプレーガンのノズル装置
において、前記環状ダクトの内側壁は前記空気遮蔽板か
ら円錐形にテーパしていき、そのテーパ面は、第１角度
と、この第１角度より小さい第２角度を経て、環状隙間
を形成する円筒形に変化することを特徴とする。
【００１７】さらにまた、第９発明によれば、第１〜第
８発明のいずれかに係る塗料スプレーガンのノズル装置
において、前記空気遮蔽板は、塗料ノズルとは別体に形
成され、この塗料ノズルに装着されることを特徴とす
る。
８発明のいずれかに係る塗料スプレーガンのノズル装置
において、前記空気遮蔽板は、塗料ノズルとは別体に形
成され、この塗料ノズルに装着されることを特徴とす
る。
【００１８】さらにまた、第１０発明によれば、第１〜
第９発明のいずれかに係る塗料スプレーガンのノズル装
置において、前記空気路は、前記中心軸周りの２以上の
円周上に配置されることを特徴とする。
第９発明のいずれかに係る塗料スプレーガンのノズル装
置において、前記空気路は、前記中心軸周りの２以上の
円周上に配置されることを特徴とする。
【００１９】さらにまた、第１１発明によれば、第１〜
第１０発明に係るノズル装置を用いて塗料スプレーガン
が提供される。
第１０発明に係るノズル装置を用いて塗料スプレーガン
が提供される。
【００２０】
【作用】第１発明の構成によれば、空気路および環状ダ
クトを通じて環状隙間に圧縮空気を作用させると、環状
隙間から噴出する高速の空気流れが中央噴出口から塗料
を吸い出す。吸い出された塗料は、空気流れによって霧
化され、塗料のジェットとなって対象物に塗布される。
空気路の出口から噴出する圧縮空気は空気遮蔽板に衝突
して分散し、環状ダクト内に均一に分布される。
クトを通じて環状隙間に圧縮空気を作用させると、環状
隙間から噴出する高速の空気流れが中央噴出口から塗料
を吸い出す。吸い出された塗料は、空気流れによって霧
化され、塗料のジェットとなって対象物に塗布される。
空気路の出口から噴出する圧縮空気は空気遮蔽板に衝突
して分散し、環状ダクト内に均一に分布される。
【００２１】また、第２発明の構成によれば、ノズル受
け部に塗料ノズルをねじ込むとともに、同じノズル受け
部材にエアキャップを装着することで、塗料ノズルおよ
びエアキャップによって環状ダクトを形成することがで
きる。
け部に塗料ノズルをねじ込むとともに、同じノズル受け
部材にエアキャップを装着することで、塗料ノズルおよ
びエアキャップによって環状ダクトを形成することがで
きる。
【００２２】さらに、第３発明の構成によれば、環状ダ
クトの外側壁がテーパ面に形成されたので、その滑らか
さと連続性とによって確実に均一化された速度変換を達
成する。
クトの外側壁がテーパ面に形成されたので、その滑らか
さと連続性とによって確実に均一化された速度変換を達
成する。
【００２３】さらにまた、第４発明の構成によれば、空
気遮蔽板を通過した圧縮空気は再び環状平坦面に衝突す
る。この急激な方向転換によって比較的大きな乱流が発
生し、環状ダクト内の圧力は一層均一化される。
気遮蔽板を通過した圧縮空気は再び環状平坦面に衝突す
る。この急激な方向転換によって比較的大きな乱流が発
生し、環状ダクト内の圧力は一層均一化される。
【００２４】さらにまた、第５発明の構成によれば、圧
縮導入孔から導入された圧縮空気は供給孔を経て噴出孔
に供給される。供給された圧縮空気は、噴出孔から流出
し、中心軸に沿って流れる塗料ジェットに衝突し、この
塗料ジェットを偏平させる。
縮導入孔から導入された圧縮空気は供給孔を経て噴出孔
に供給される。供給された圧縮空気は、噴出孔から流出
し、中心軸に沿って流れる塗料ジェットに衝突し、この
塗料ジェットを偏平させる。
【００２５】さらにまた、第６または第７発明の構成に
よれば、ホーン突出部の噴出孔から噴出されたホーンジ
ェットに制御孔からの空気流れが衝突する。この衝突に
よってホーンジェットは制御される。
よれば、ホーン突出部の噴出孔から噴出されたホーンジ
ェットに制御孔からの空気流れが衝突する。この衝突に
よってホーンジェットは制御される。
【００２６】さらにまた、第８発明の構成によれば、環
状ダクトの内側壁がテーパ面に形成されるので、その滑
らかさと連続性とによって確実に均一化された速度変換
を達成する。
状ダクトの内側壁がテーパ面に形成されるので、その滑
らかさと連続性とによって確実に均一化された速度変換
を達成する。
【００２７】さらにまた、第９発明の構成によれば、空
気遮蔽板と塗料ノズルとが別体に形成されるので、簡単
に空気遮蔽板を製造することができる。
気遮蔽板と塗料ノズルとが別体に形成されるので、簡単
に空気遮蔽板を製造することができる。
【００２８】さらにまた、第１０発明の構成によれば、
空気遮蔽板を設けたことによって空気路をランダムな位
置に配置することが可能となる。
空気遮蔽板を設けたことによって空気路をランダムな位
置に配置することが可能となる。
【００２９】さらにまた、第１１発明の構成によれば、
円形空気ジェットが可能な限り均一に噴出する塗料スプ
レーガンを提供することができる。
円形空気ジェットが可能な限り均一に噴出する塗料スプ
レーガンを提供することができる。
【００３０】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ本発明の好適な
実施例を説明する。
実施例を説明する。
【００３１】図１において、塗料スプレーガン２はハウ
ジング３０を備える。このハウジング３０は、吊り留め
用のフック３７を持った本体と、ハンドル４５とを有す
る。ハンドル４５の下端には圧縮空気供給管（図示せ
ず）が取り付けられる。その取付部にはエアチョーク４
０を組み込んでもよく、このエアチョーク４０は圧縮空
気供給管から空気が流入した際にその空気を減圧する。
主として低圧スプレーガンにとって有効である。塗料用
の液体容器（図示せず）はコネクタ４６を介してハウジ
ング３０上部に接続される。
ジング３０を備える。このハウジング３０は、吊り留め
用のフック３７を持った本体と、ハンドル４５とを有す
る。ハンドル４５の下端には圧縮空気供給管（図示せ
ず）が取り付けられる。その取付部にはエアチョーク４
０を組み込んでもよく、このエアチョーク４０は圧縮空
気供給管から空気が流入した際にその空気を減圧する。
主として低圧スプレーガンにとって有効である。塗料用
の液体容器（図示せず）はコネクタ４６を介してハウジ
ング３０上部に接続される。
【００３２】塗料を塗布する際に操作レバー３１を操作
すると、弁機構３２を介して圧縮空気が解放され、同時
に、ピン制御装置３３を介して中央噴出口３が解放され
る。液体容器から流れてくる塗料は、圧力の影響を受け
ずに中央噴出口３まで達し、ピン７が引き戻されると同
時に中央噴出口３を通過する。同時に、圧縮空気が管路
を通じて環状隙間５に流れ込む。この環状隙間５は中央
噴出口３を囲んでいて、中央噴出口３に直接作用して負
圧を生じさせる。この負圧が中央噴出口３から塗料を吸
い出す。吸い出された塗料は、空気の急速な流れによっ
て霧化され、運び去られる。これによって円形ジェット
が形成される。
すると、弁機構３２を介して圧縮空気が解放され、同時
に、ピン制御装置３３を介して中央噴出口３が解放され
る。液体容器から流れてくる塗料は、圧力の影響を受け
ずに中央噴出口３まで達し、ピン７が引き戻されると同
時に中央噴出口３を通過する。同時に、圧縮空気が管路
を通じて環状隙間５に流れ込む。この環状隙間５は中央
噴出口３を囲んでいて、中央噴出口３に直接作用して負
圧を生じさせる。この負圧が中央噴出口３から塗料を吸
い出す。吸い出された塗料は、空気の急速な流れによっ
て霧化され、運び去られる。これによって円形ジェット
が形成される。
【００３３】図２を併せて参照し、円形ジェットは２つ
のホーンジェットによって押しつぶされる。このホーン
ジェットは、ノズル装置１の一構成要素を担うホーン突
出部２１から噴出される。噴出されたホーンジェットに
よって円形ジェットが偏平ジェットに変形される。ホー
ン突出部２１の噴出孔２０から流出するその空気は制御
孔２２からの空気の影響を受ける。
のホーンジェットによって押しつぶされる。このホーン
ジェットは、ノズル装置１の一構成要素を担うホーン突
出部２１から噴出される。噴出されたホーンジェットに
よって円形ジェットが偏平ジェットに変形される。ホー
ン突出部２１の噴出孔２０から流出するその空気は制御
孔２２からの空気の影響を受ける。
【００３４】次にさらに詳細に本実施例のノズル装置１
を説明する。図２において、ノズル装置１は中心軸４を
有する。この中心軸４に沿ってピン７が配置されている
（図１参照）。空気と塗料との混合物は、主ジェットの
方向、すなわち、流れ方向１２に流通する。
を説明する。図２において、ノズル装置１は中心軸４を
有する。この中心軸４に沿ってピン７が配置されている
（図１参照）。空気と塗料との混合物は、主ジェットの
方向、すなわち、流れ方向１２に流通する。
【００３５】ノズル装置１は、図２に示すように、塗料
ノズル１１を備える。この塗料ノズル１１は塗料スプレ
ーガン２のノズル受け部材１０（図１参照）に外ネジ３
４を介してねじ込まれる。この塗料ノズル１１を囲うよ
うにエアキャップ１６が配置され、キャップナット（図
示せず）がこのエアキャップ１６をノズル受け部材１０
の外ネジにネジ結合させている。
ノズル１１を備える。この塗料ノズル１１は塗料スプレ
ーガン２のノズル受け部材１０（図１参照）に外ネジ３
４を介してねじ込まれる。この塗料ノズル１１を囲うよ
うにエアキャップ１６が配置され、キャップナット（図
示せず）がこのエアキャップ１６をノズル受け部材１０
の外ネジにネジ結合させている。
【００３６】塗料ノズル１１の外ネジ３４には大径の中
間部３５が隣接する。この中間部３５の中空の内部にピ
ン７が配設される。外ネジ３４に面する中間部３５の端
面には環状の切り欠き４７が形成される。この環状の切
り欠き４７から６本の同形の空気路８が互いに平行に軸
方向に延び、塗料ノズル１１の中間部３５を貫通する。
これらの空気路８は、中心軸４周りの１つの円周上に６
０度の等間隔で配置される。
間部３５が隣接する。この中間部３５の中空の内部にピ
ン７が配設される。外ネジ３４に面する中間部３５の端
面には環状の切り欠き４７が形成される。この環状の切
り欠き４７から６本の同形の空気路８が互いに平行に軸
方向に延び、塗料ノズル１１の中間部３５を貫通する。
これらの空気路８は、中心軸４周りの１つの円周上に６
０度の等間隔で配置される。
【００３７】塗料ノズル１１には、空気路８の出口付近
から塗料ノズル１１の先端に延びる前部領域１３が形成
される。この前部領域１３は円筒部３６を備え、この円
筒部３６の直径は、空気路８の先端を塞がないような小
径に設定される。しかも、この円筒部３６には、やや大
径の円板形円筒領域９が隣接する。この円筒領域９は比
較的肉薄である。以下、この円筒領域を空気遮蔽円板９
と呼ぶこととする。この空気遮蔽円板９の直径は、前方
から見た場合に、空気路８が完全に隠れる大きさに設定
される。
から塗料ノズル１１の先端に延びる前部領域１３が形成
される。この前部領域１３は円筒部３６を備え、この円
筒部３６の直径は、空気路８の先端を塞がないような小
径に設定される。しかも、この円筒部３６には、やや大
径の円板形円筒領域９が隣接する。この円筒領域９は比
較的肉薄である。以下、この円筒領域を空気遮蔽円板９
と呼ぶこととする。この空気遮蔽円板９の直径は、前方
から見た場合に、空気路８が完全に隠れる大きさに設定
される。
【００３８】塗料ノズル１１のさらに前方の領域は、中
心軸４に対して３０度の第１傾斜角を持った第１円錐形
テーパ部２３と、この第１円錐形テーパ部２３に連続
し、第１傾斜角より小さい第２傾斜角を持った第２円錐
形テーパ部２４と、第２円錐形テーパ部２４に連続した
円筒端部領域２５とに分割される。
心軸４に対して３０度の第１傾斜角を持った第１円錐形
テーパ部２３と、この第１円錐形テーパ部２３に連続
し、第１傾斜角より小さい第２傾斜角を持った第２円錐
形テーパ部２４と、第２円錐形テーパ部２４に連続した
円筒端部領域２５とに分割される。
【００３９】塗料スプレーガンに組み込まれた際に塗料
ノズル１１を囲うエアキャップ１６の内側は中心軸４に
ついてほぼ対称に形成される。ただし、このエアキャッ
プ１６の２つのホーン突出部２１は、中心軸４を通る同
一直径線上で相対向し、流れ方向１２に向かって環状隙
間５および中央噴出口３を通り越している。エアキャッ
プ１６の後端から２つの供給孔１９が延び、ホーン突出
部２１の噴出孔２０に達している。２つの噴出孔２０
は、中心軸４に向けられ、しかも、流れ方向１２に傾斜
している。すなわち、環状隙間５から噴出された空気に
影響を与えるように噴出孔２０の向きが合わされてい
る。エアキャップ１６の後端で、供給孔１９は、ノズル
受け部材１０に形成された圧縮空気導入孔１８に接続さ
れる。
ノズル１１を囲うエアキャップ１６の内側は中心軸４に
ついてほぼ対称に形成される。ただし、このエアキャッ
プ１６の２つのホーン突出部２１は、中心軸４を通る同
一直径線上で相対向し、流れ方向１２に向かって環状隙
間５および中央噴出口３を通り越している。エアキャッ
プ１６の後端から２つの供給孔１９が延び、ホーン突出
部２１の噴出孔２０に達している。２つの噴出孔２０
は、中心軸４に向けられ、しかも、流れ方向１２に傾斜
している。すなわち、環状隙間５から噴出された空気に
影響を与えるように噴出孔２０の向きが合わされてい
る。エアキャップ１６の後端で、供給孔１９は、ノズル
受け部材１０に形成された圧縮空気導入孔１８に接続さ
れる。
【００４０】エアキャップ１６は環状隙間５に達する中
間領域を備える。この中間領域には４つの制御孔２２が
貫通する。４つの制御孔２２は２つのホーン突出部２１
を結ぶ線上に配置される。すなわち、制御孔２２からの
空気は、ホーン突出部２１の噴出孔２０から出てくるホ
ーンジェットに影響する。半径方向内側に配置された制
御孔２２の近辺では、エアキャップ１６の内壁（後述す
るように、環状ダクト６の外側壁１５となる）が連続的
に湾曲して、ついには中心軸４に平行となる。したがっ
て、この部分では急激な形状変化はない。
間領域を備える。この中間領域には４つの制御孔２２が
貫通する。４つの制御孔２２は２つのホーン突出部２１
を結ぶ線上に配置される。すなわち、制御孔２２からの
空気は、ホーン突出部２１の噴出孔２０から出てくるホ
ーンジェットに影響する。半径方向内側に配置された制
御孔２２の近辺では、エアキャップ１６の内壁（後述す
るように、環状ダクト６の外側壁１５となる）が連続的
に湾曲して、ついには中心軸４に平行となる。したがっ
て、この部分では急激な形状変化はない。
【００４１】塗料ノズル１１およびエアキャップ１６か
らなる組立体は、図２に示すように、環状ダクト６を形
成する。この環状ダクト６は、塗料ノズル１１の前部領
域１３外面とエアキャップ１６の内面との間に形成され
る。空気路８の一端から始まった環状ダクト６は、空気
遮蔽円板９を越えて延び、環状隙間５に達している。環
状ダクト６は制御孔２２によって外部とつながってい
る。環状ダクト６の外側壁１５は空気路８から環状隙間
５に向かってテーパしている。そのテーパは、空気遮蔽
円板９の領域を連続的に過ぎ、環状平坦面１７で途切れ
る。環状平坦面１７は中心軸４にほぼ直交する面であ
る。続いて、外側壁１５は再び連続的にテーパしてい
き、途中領域すなわち環状隙間５辺りで変化し、連続的
に中心軸４に平行になる。急激な湾曲は発生しない。
らなる組立体は、図２に示すように、環状ダクト６を形
成する。この環状ダクト６は、塗料ノズル１１の前部領
域１３外面とエアキャップ１６の内面との間に形成され
る。空気路８の一端から始まった環状ダクト６は、空気
遮蔽円板９を越えて延び、環状隙間５に達している。環
状ダクト６は制御孔２２によって外部とつながってい
る。環状ダクト６の外側壁１５は空気路８から環状隙間
５に向かってテーパしている。そのテーパは、空気遮蔽
円板９の領域を連続的に過ぎ、環状平坦面１７で途切れ
る。環状平坦面１７は中心軸４にほぼ直交する面であ
る。続いて、外側壁１５は再び連続的にテーパしてい
き、途中領域すなわち環状隙間５辺りで変化し、連続的
に中心軸４に平行になる。急激な湾曲は発生しない。
【００４２】塗料ノズル１１によって内側壁１４が形成
される。この内側壁１４は空気遮蔽円板９に隣接してテ
ーパする。このテーパは、前述したように、２つの異な
る傾斜角の第１および第２円錐形テーパ部２３、２４を
備え、円筒端部領域２５に連なっている。このとき、内
側壁１４と一体的に空気遮蔽円板９を形成することもで
きる。エアキャップ１６の最内側の領域は、塗料ノズル
１１の先端で円筒端部領域２５との間に環状隙間５を画
成する。
される。この内側壁１４は空気遮蔽円板９に隣接してテ
ーパする。このテーパは、前述したように、２つの異な
る傾斜角の第１および第２円錐形テーパ部２３、２４を
備え、円筒端部領域２５に連なっている。このとき、内
側壁１４と一体的に空気遮蔽円板９を形成することもで
きる。エアキャップ１６の最内側の領域は、塗料ノズル
１１の先端で円筒端部領域２５との間に環状隙間５を画
成する。
【００４３】本発明に係るノズル装置１は、塗料スプレ
ーガン２に装着されると、以下のように機能する。操作
レバー３１を作動させると、ピン７が流れ方向１２と反
対方向に引き戻される。同時に、ノズル受け部材１０に
２つの圧縮空気が流れる。塗料スプレーガン２ではこれ
ら２つの圧縮空気は個別に制御される。外側の圧縮空気
の流れは、エアキャップ１６のホーン突出部２１に設け
られた２つの供給孔１９を通じて噴出孔２０に達する。
これらの噴出孔２０には、流れ方向１２に沿って中心軸
４に向かって下方にむけられたものと、上方に向けられ
たものとがある。内側の圧縮空気の流れは、塗料ノズル
１１内の６つの空気路８から環状ダクト６に達する。こ
の圧縮空気の流れは、空気路８を完全に覆う空気遮蔽円
板９に高速で衝突する。その結果、空気路８の出口と空
気遮蔽円板９との間では流れが非常に乱される。この乱
流は、かなり強い接線方向成分を有し、円周方向に圧縮
空気を分配する。続いて、圧縮空気は環状ダクト６の狭
い領域を通じて空気遮蔽円板９を通過し、環状平坦面１
７に衝突する。そこでも急激な方向転換によって比較的
大きな乱流が発生し、圧力分布の均一化が図られる。最
終的に、環状ダクト６の残りの部分を圧縮空気が通過す
る。環状ダクト６は、徐々にテーパして隅部やエッジを
持たないことから、流れの貯蔵庫として作用する。この
環状ダクト６の限りない滑らかさと連続性とによって層
流が達成される。こうしてほぼ完全に均一化された空気
流れが環状隙間５を通過することによって、周知のよう
に、中央噴出口３から塗料が吸い出される。吸い出され
た塗料は霧化され運び去られて円形ジェットを形成す
る。
ーガン２に装着されると、以下のように機能する。操作
レバー３１を作動させると、ピン７が流れ方向１２と反
対方向に引き戻される。同時に、ノズル受け部材１０に
２つの圧縮空気が流れる。塗料スプレーガン２ではこれ
ら２つの圧縮空気は個別に制御される。外側の圧縮空気
の流れは、エアキャップ１６のホーン突出部２１に設け
られた２つの供給孔１９を通じて噴出孔２０に達する。
これらの噴出孔２０には、流れ方向１２に沿って中心軸
４に向かって下方にむけられたものと、上方に向けられ
たものとがある。内側の圧縮空気の流れは、塗料ノズル
１１内の６つの空気路８から環状ダクト６に達する。こ
の圧縮空気の流れは、空気路８を完全に覆う空気遮蔽円
板９に高速で衝突する。その結果、空気路８の出口と空
気遮蔽円板９との間では流れが非常に乱される。この乱
流は、かなり強い接線方向成分を有し、円周方向に圧縮
空気を分配する。続いて、圧縮空気は環状ダクト６の狭
い領域を通じて空気遮蔽円板９を通過し、環状平坦面１
７に衝突する。そこでも急激な方向転換によって比較的
大きな乱流が発生し、圧力分布の均一化が図られる。最
終的に、環状ダクト６の残りの部分を圧縮空気が通過す
る。環状ダクト６は、徐々にテーパして隅部やエッジを
持たないことから、流れの貯蔵庫として作用する。この
環状ダクト６の限りない滑らかさと連続性とによって層
流が達成される。こうしてほぼ完全に均一化された空気
流れが環状隙間５を通過することによって、周知のよう
に、中央噴出口３から塗料が吸い出される。吸い出され
た塗料は霧化され運び去られて円形ジェットを形成す
る。
【００４４】流れの速度は、環状隙間５に向かってテー
パした環状ダクト６によって増加する。したがって、環
状ダクト６から大気圧にかけて発生する圧力の降下が好
適な速度変換を生む。
パした環状ダクト６によって増加する。したがって、環
状ダクト６から大気圧にかけて発生する圧力の降下が好
適な速度変換を生む。
【００４５】こうして形成された円形ジェットは、既知
のように、噴出孔２０からのホーンジェットによって影
響を受ける。このホーンジェットに対しては、既知のよ
うに、制御孔２２からの空気が影響を及ぼす。この場
合、従来のノズル装置に比べて、制御孔２２の影響は著
しく均質化され、一層確実にかつ均一となる。これは、
制御孔２２と空気路８とが一直線上で連続することがな
いからである。この不連続性は制御孔２２と空気路８と
の間に配設された空気遮蔽円板９に起因する。したがっ
て、本発明のノズル装置１によれば、塗料ノズル１１と
エアキャップ１６との相対位置を全く考慮する必要がな
い。空気遮蔽円板９を用いることによって、空気路８を
通過してきた空気が制御孔２２に直接流れ込むことを常
に確実に防止することができるからである。その結果、
塗料スプレーガンの製造時、従来の塗料スプレーガンで
は必要とされるハウジングに対する塗料ノズルの相対位
置の調整を行う必要がなくなり、塗料スプレーガンやノ
ズル装置を迅速にかつ安価に製造することができる。
のように、噴出孔２０からのホーンジェットによって影
響を受ける。このホーンジェットに対しては、既知のよ
うに、制御孔２２からの空気が影響を及ぼす。この場
合、従来のノズル装置に比べて、制御孔２２の影響は著
しく均質化され、一層確実にかつ均一となる。これは、
制御孔２２と空気路８とが一直線上で連続することがな
いからである。この不連続性は制御孔２２と空気路８と
の間に配設された空気遮蔽円板９に起因する。したがっ
て、本発明のノズル装置１によれば、塗料ノズル１１と
エアキャップ１６との相対位置を全く考慮する必要がな
い。空気遮蔽円板９を用いることによって、空気路８を
通過してきた空気が制御孔２２に直接流れ込むことを常
に確実に防止することができるからである。その結果、
塗料スプレーガンの製造時、従来の塗料スプレーガンで
は必要とされるハウジングに対する塗料ノズルの相対位
置の調整を行う必要がなくなり、塗料スプレーガンやノ
ズル装置を迅速にかつ安価に製造することができる。
【００４６】なお、前述したノズル装置は、高圧スプレ
ーガンおよび低圧スプレーガンの両者に適用することが
できる。ただし、低圧スプレーガンは圧力の変化に対し
て敏感なため、低圧スプレーガンに最適なことはいうま
でもない。
ーガンおよび低圧スプレーガンの両者に適用することが
できる。ただし、低圧スプレーガンは圧力の変化に対し
て敏感なため、低圧スプレーガンに最適なことはいうま
でもない。
【００４７】
【発明の効果】以上のように第１発明によれば、空気路
の出口に対向して空気遮蔽板を設けたので、空気路の出
口から噴出する圧縮空気は、空気遮蔽板に衝突して分散
して環状ダクト内に均一に分布される。したがって、環
状ダクト内の圧力の均一化が図られる。その結果、均質
化された空気ジェットを形成することができる。
の出口に対向して空気遮蔽板を設けたので、空気路の出
口から噴出する圧縮空気は、空気遮蔽板に衝突して分散
して環状ダクト内に均一に分布される。したがって、環
状ダクト内の圧力の均一化が図られる。その結果、均質
化された空気ジェットを形成することができる。
【００４８】また、第２発明によれば、ノズル受け部に
塗料ノズルをねじ込むとともに、同じノズル受け部材に
エアキャップを装着することで、簡単に、塗料ノズルお
よびエアキャップによって環状ダクトを形成することが
できる。
塗料ノズルをねじ込むとともに、同じノズル受け部材に
エアキャップを装着することで、簡単に、塗料ノズルお
よびエアキャップによって環状ダクトを形成することが
できる。
【００４９】さらに、第３発明によれば、環状ダクトの
外側壁がテーパ面に形成されたので、その滑らかさと連
続性とによって確実に均一化された速度変換を達成す
る。その結果、環状隙間から均一化された好適な高速空
気流れが噴出される。
外側壁がテーパ面に形成されたので、その滑らかさと連
続性とによって確実に均一化された速度変換を達成す
る。その結果、環状隙間から均一化された好適な高速空
気流れが噴出される。
【００５０】さらにまた、第４発明によれば、空気遮蔽
板を越えた位置に環状平坦面を設けたので、テーパ面に
沿って滑らかに流れる圧縮空気は再び環状平坦面に衝突
し、この急激な方向転換によって比較的大きな乱流が発
生する。その結果、環状ダクト内の圧力は一層均一化さ
れる。
板を越えた位置に環状平坦面を設けたので、テーパ面に
沿って滑らかに流れる圧縮空気は再び環状平坦面に衝突
し、この急激な方向転換によって比較的大きな乱流が発
生する。その結果、環状ダクト内の圧力は一層均一化さ
れる。
【００５１】さらにまた、第５発明によれば、噴出孔か
らの空気流れによって塗料ジェットが偏平されるので、
塗布に最適なジェット形状を得ることができる。
らの空気流れによって塗料ジェットが偏平されるので、
塗布に最適なジェット形状を得ることができる。
【００５２】さらにまた、第６または第７発明によれ
ば、ホーン突出部の噴出孔から噴出されたホーンジェッ
トに制御孔からの空気流れが衝突する。この衝突によっ
てホーンジェットは制御される。この結果、最適なホー
ンジェットを実現することができる。
ば、ホーン突出部の噴出孔から噴出されたホーンジェッ
トに制御孔からの空気流れが衝突する。この衝突によっ
てホーンジェットは制御される。この結果、最適なホー
ンジェットを実現することができる。
【００５３】さらにまた、第８発明によれば、環状ダク
トの内側壁がテーパ面に形成されるので、環状ダクトの
外側壁がテーパ面に形成されたので、その滑らかさと連
続性とによって確実に均一化された速度変換を達成す
る。その結果、環状隙間から均一化された好適な高速空
気流れが噴出される。
トの内側壁がテーパ面に形成されるので、環状ダクトの
外側壁がテーパ面に形成されたので、その滑らかさと連
続性とによって確実に均一化された速度変換を達成す
る。その結果、環状隙間から均一化された好適な高速空
気流れが噴出される。
【００５４】さらにまた、第９発明によれば、空気遮蔽
板と塗料ノズルとが別体に形成されるので、簡単に空気
遮蔽板を製造することができる。
板と塗料ノズルとが別体に形成されるので、簡単に空気
遮蔽板を製造することができる。
【００５５】さらにまた、第１０発明によれば、空気遮
蔽板を設けたことによって空気路をランダムな位置に配
置することが可能となる。
蔽板を設けたことによって空気路をランダムな位置に配
置することが可能となる。
【００５６】さらにまた、第１１発明によれば、円形空
気ジェットが可能な限り均一に噴出する塗料スプレーガ
ンを提供することができる。
気ジェットが可能な限り均一に噴出する塗料スプレーガ
ンを提供することができる。
【図１】 本発明の一実施例に係るノズル装置が適用さ
れた塗料スプレーガンの断面図である。
れた塗料スプレーガンの断面図である。
【図２】 ノズル装置の部分断面図である。
１ ノズル装置、２ 塗料スプレーガン、３ 中央噴出
口、４ 中心軸、５環状隙間、６ 環状ダクト、８ 空
気路、９ 空気遮蔽板としての円板、１０ノズル受け部
としてのノズル受け部材、１１ 塗料ノズル、１２ 流
れ方向、１３ 前部領域、１４ 内側壁、１５ 外側
壁、１６ エアキャップ、１７ 環状平坦面、１８ 圧
縮空気導入孔、１９ 供給孔、２０ 噴出孔、２１ ホ
ーン突出部、２２ 制御孔、２３ テーパ面としての第
１円錐形テーパ部、２４ テーパ面としての第２円錐形
テーパ部、２５ 円筒形としての円筒端部領域。
口、４ 中心軸、５環状隙間、６ 環状ダクト、８ 空
気路、９ 空気遮蔽板としての円板、１０ノズル受け部
としてのノズル受け部材、１１ 塗料ノズル、１２ 流
れ方向、１３ 前部領域、１４ 内側壁、１５ 外側
壁、１６ エアキャップ、１７ 環状平坦面、１８ 圧
縮空気導入孔、１９ 供給孔、２０ 噴出孔、２１ ホ
ーン突出部、２２ 制御孔、２３ テーパ面としての第
１円錐形テーパ部、２４ テーパ面としての第２円錐形
テーパ部、２５ 円筒形としての円筒端部領域。
Claims (11)
- 【請求項１】 塗料用の中央噴出口と、この中央噴出口
を囲む環状隙間と、ノズル装置の内部で環状隙間に接続
される環状ダクトと、この環状ダクトに接続されて、軸
方向に互いにほぼ平行で、ノズル装置の中心軸周りの少
なくとも１つの円周上に配置される複数の空気路とを備
え、空気路および環状ダクトを介して環状隙間に圧縮空
気を作用させる塗料スプレーガンのノズル装置におい
て、 前記環状ダクトには、前記空気路の出口に対向する空気
遮蔽板が設けられることを特徴とする塗料スプレーガン
のノズル装置。 - 【請求項２】 請求項１記載の塗料スプレーガンのノズ
ル装置において、 このノズル装置の円形のノズル受け部には塗料ノズルが
ねじ込まれ、この塗料ノズルに円形の前記空気遮蔽板を
一体的に形成するとともに前記空気路を設け、塗料ノズ
ルの前部領域によって前記環状ダクトの内側壁を形成
し、ノズル受け部にエアキャップを装着することによっ
て前記環状ダクトの外側壁を形成することを特徴とする
塗料スプレーガンのノズル装置。 - 【請求項３】 請求項１または２記載の塗料スプレーガ
ンのノズル装置において、 前記環状ダクトの外側壁は、前記空気路から前記環状隙
間に向かって連続的にテーパし、環状隙間の領域では前
記外側壁が連続的に湾曲して前記中心軸に平行となるこ
とを特徴とする塗料スプレーガンのノズル装置。 - 【請求項４】 請求項３記載の塗料スプレーガンのノズ
ル装置において、 前記中心軸にほぼ直交する環状平坦面を設け、この環状
平坦面によって、前記空気遮蔽板を越えた前記外側壁の
連続的なテーパを途切れさせることを特徴とする塗料ス
プレーガンのノズル装置。 - 【請求項５】 請求項２、３または４記載の塗料スプレ
ーガンのノズル装置において、 前記ノズル受け部には、その外周に軸方向に互いにほぼ
平行な複数の圧縮空気導入孔が設けられ、前記エアキャ
ップには、その圧縮空気導入孔に接続されて、前記中心
軸を通る直径の両端で互いに軸方向に平行な２つの供給
孔と、これらの供給孔に連なる噴出孔を有する前記直径
両端のホーン突出部とが形成され、噴出孔は、前記環状
隙間に向かう流れ方向に沿って前記中心軸に向けられた
ことを特徴とする塗料スプレーガンのノズル装置。 - 【請求項６】 請求項５記載の塗料スプレーガンのノズ
ル装置において、 前記エアキャップには、前記中心軸とホーン突出部との
間で中心軸にほぼ平行な少なくとも１つの制御孔が形成
されることを特徴とする塗料スプレーガンのノズル装
置。 - 【請求項７】 請求項６記載の塗料スプレーガンのノズ
ル装置において、 前記エアキャップには、前記中心軸とホーン突出部との
間で中心軸にほぼ平行な２つの制御孔が形成されること
を特徴とする塗料スプレーガンのノズル装置。 - 【請求項８】 請求項１〜７のいずれかに記載の塗料ス
プレーガンのノズル装置において、 前記環状ダクトの内側壁は前記空気遮蔽板から円錐形に
テーパしていき、そのテーパ面は、第１角度と、この第
１角度より小さい第２角度を経て、環状隙間を形成する
円筒形に変化することを特徴とする塗料スプレーガンの
ノズル装置。 - 【請求項９】 請求項１〜８のいずれかに記載の塗料ス
プレーガンのノズル装置において、 前記空気遮蔽板は、塗料ノズルとは別体に形成され、こ
の塗料ノズルに装着されることを特徴とする塗料スプレ
ーガンのノズル装置。 - 【請求項１０】 請求項１〜９のいずれかに記載の塗料
スプレーガンのノズル装置において、 前記空気路は、前記中心軸周りの２以上の円周上に配置
されることを特徴とする塗料スプレーガンのノズル装
置。 - 【請求項１１】 請求項１〜１０のいずれかに記載のノ
ズル装置を用いた塗料スプレーガン。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE9416015U DE9416015U1 (de) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | Düsenanordnung für eine Farbspritzpistole |
| DE9416015.5 | 1994-10-05 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08117649A true JPH08117649A (ja) | 1996-05-14 |
| JP2693402B2 JP2693402B2 (ja) | 1997-12-24 |
Family
ID=6914501
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7117507A Expired - Lifetime JP2693402B2 (ja) | 1994-10-05 | 1995-05-16 | 塗料スプレーガンのノズル装置 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (2) | US5613637A (ja) |
| JP (1) | JP2693402B2 (ja) |
| DE (1) | DE9416015U1 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013017933A (ja) * | 2011-07-08 | 2013-01-31 | Pia Kk | 塗装用スプレーガン |
| JP2015516870A (ja) * | 2012-03-23 | 2015-06-18 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 分割不能なノズル付きスプレーガンバレル |
Families Citing this family (49)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5947390A (en) * | 1997-12-30 | 1999-09-07 | Smith; Gary L | Reduced emissions flow control plate |
| US6382526B1 (en) | 1998-10-01 | 2002-05-07 | The University Of Akron | Process and apparatus for the production of nanofibers |
| US6267302B1 (en) * | 1999-05-17 | 2001-07-31 | David Clark Huffman | Spray gun with rolling wall diaphragm and quick disconnect housing |
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