JPH05261097A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH05261097A
JPH05261097A JP4063768A JP6376892A JPH05261097A JP H05261097 A JPH05261097 A JP H05261097A JP 4063768 A JP4063768 A JP 4063768A JP 6376892 A JP6376892 A JP 6376892A JP H05261097 A JPH05261097 A JP H05261097A
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delay
delay line
small
line circuit
circuit
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JP4063768A
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Yuichi Sugiyama
雄一 杉山
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10KSOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10K11/00Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound in general; Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
    • G10K11/18Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound
    • G10K11/26Sound-focusing or directing, e.g. scanning
    • G10K11/34Sound-focusing or directing, e.g. scanning using electrical steering of transducer arrays, e.g. beam steering
    • G10K11/341Circuits therefor
    • G10K11/346Circuits therefor using phase variation
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/52Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S15/00
    • G01S7/52017Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S15/00 particularly adapted to short-range imaging
    • G01S7/52023Details of receivers
    • G01S7/52025Details of receivers for pulse systems

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  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は超音波診断装置の遅延制御回路の工夫
に関し、種々のプローブ周波数に対処するとともに、信
号線の交錯の少ない、回路パターンが簡略化され、信号
線路が短い、したがって全体としてコンパクトな遅延制
御回路を備える。 【構成】信号線の組合せの周期性が利用できるような回
路配置にする。また、遅延線の部分的なまとまり(遅延
制御ブロック)毎に、そのまとまり(遅延制御ブロッ
ク)の入力部にプローブ周波数に対応した複数の入力口
を設け、この複数の入力口の切替えにより、プローブ周
波数による遅延量の変化を吸収し、信号線の交錯が遅延
線の部分的なまとまり(遅延制御ブロック)内だけに限
定されるようにする。さらに、遅延線の部分的なまとま
り(遅延制御ブロック)同士は一本の信号線で接続する
だけですむようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の形状に配列され
た複数の超音波振動子により構成される超音波探触子か
ら被検体内に超音波を送信し該被検体内で反射された超
音波を複数の超音波振動子で受信し、これにより得られ
た受信信号にそれぞれ、対応した遅延時間制御、又は遅
延時間制御及び位相制御を施すとともに互いに加算する
遅延制御回路に入力し、該遅延制御回路から出力された
加算信号に基づいて被検体内の像を表示する超音波診断
装置に関し、詳細には、この超音波診断装置の遅延制御
回路の工夫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】被検体、例えば人体内に超音波を送信し
人体内の組織で反射されて戻ってくる超音波を受信して
人体の内臓等の疾患の診断を行う超音波診断装置が従来
より用いられている。図18は、超音波診断装置の概略
構成図である。
【0003】送信制御回路1では被検体の所望の深さ位
置に焦点された超音波パルスを放射するための制御信号
が生成され、この制御信号が送受信回路3−1〜3−n
を構成する送信ドライバ回路のうち所望の送信ドライバ
回路に送り込まれ、振動子群2を構成するn個の超音波
振動子2−1〜2−nのうち、その送信ドライバ回路に
対応した超音波振動素子が駆動され、これにより被検体
内に送信超音波パルスが放射される。この送信パルスの
被検体からの反射波を各超音波振動子2−1〜2−nに
より受信し送受信回路3−1〜3−nの受信アンプを通
し、アポダイジング回路群4に送る。
【0004】アポダイジング回路群4は制御回路5によ
り制御され、所望の超音波振動子からの受信信号だけが
各々適当なゲインに設定され(例えば、選択された振動
子より構成される受信開口の各開口位置における受信ゲ
インが、ガウス曲線状にアポダイジングされ)、遅延制
御回路6に送られる。遅延制御回路6では各々適当な遅
延量遅延され、もしくは遅延と位相制御を受け、受信信
号のフォーカスが行われ、遅延制御回路6の出力信号が
ログアンプ7で対数変換され、表示器8に送られ映像と
して表示される。尚、本発明は、後述するようにこの遅
延制御回路6の工夫に関するものである。
【0005】なお、超音波診断装置において、焦点を時
間的に(診断深さ方向に)順次変更するいわゆるダイナ
ミックフォーカスの手法が採用される場合もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年の超音波診断装置
の普及に伴い、高分解能化の要求が高まってきており、
この高分解能化を実現するには、振動子の数nを増やす
ことにより大開口化する必要があり、例えばn=128
程度のものが登場してきている。このように多数の振動
子2−1〜2−nが配列され大開口の超音波プローブを
使用するようになると、送受信回路のチャンネル数も多
数必要とされ、その回路パターンも複雑なものとなり、
信号線の長さも長くなり、これにより性能の劣化の一因
となったり、実装面積が大きくなったりという問題を引
き起こしている。また、プローブ周波数(超音波振動子
2−1〜2−nで送受信される超音波の代表周波数)も
例えば7.5MHz以上の高周波のものが使われるよう
になり、ますますコンパクトな回路が求められている。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、種々のプロー
ブ周波数に対処するとともに、信号線の交錯の少ない、
回路パターンが簡略化され、信号線の短かい、したがっ
て全体としてコンパクトな遅延制御回路を備えた超音波
診断装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の超音波診断装置は、所定の形状に配列された複数の
超音波振動子により構成される超音波探触子から被検体
内に超音波を送信し該被検体内で反射された超音波を超
音波振動子で受信することにより複数の受信信号を得、
該受信信号を、該受信信号にそれぞれ、対応した遅延時
間制御、又は遅延時間制御及び位相制御を施すとともに
互いに加算する遅延制御回路に入力し、該遅延制御回路
から出力された加算信号に基づいて被検体内の像を表示
する超音波診断装置において、上記遅延制御回路が、以
下にその構成を示す(A)複数の遅延制御ブロック、お
よび(B)信号切替ブロックを備えたことを特徴とする
ものである。
【0009】ここで、本発明の超音波診断装置のうち、
第1の超音波診断装置は、この第1の超音波診断装置に
おける上記複数の遅延制御ブロックの各々が、 (1)互いに直列に接続された、受信信号を所定の単位
遅延量だけ遅延させる遅延素子要素が複数直列に接続さ
れてなる、複数の小遅延線回路 (2)複数の小遅延線回路の入力側終端位置にある内部
入力端子の位置と、超音波の周波数に応じて切替可能に
接続された、互いを接続するための外部入力端子 (3)複数の小遅延線回路のうち最後段に接続された小
遅延線回路の出力側終端位置にある内部出力端子と接続
された外部出力端子、 (4)複数の受信信号がそれぞれ入力される複数の外部
遅延タップ入力端子 (5)各外部遅延タップ入力端子のそれぞれに対応して
備えられた、該外部遅延タップ入力端子から入力された
受信信号を、複数の出力端子のうち超音波の周波数に応
じた出力端子から出力する複数のスイッチ (6)上記スイッチのそれぞれから出力された受信信号
が超音波の周波数に応じた所定遅延量ずつずれた量だけ
遅延されるように複数の上記スイッチの出力端子と複数
の小遅延線回路とを接続する信号伝送経路により構成さ
れている。
【0010】また上記(B)の信号切替ブロックは、 (7)各受信信号がそれぞれ各入力端子から入力され
る、それぞれが複数の入力端子と複数の出力端子とを有
する複数個の第1マトリックススイッチ (8)それぞれが複数の入力端子と複数の出力端子とを
有する複数個の第2マトリックススイッチ (9)各第マ1トリックススイッチの複数の出力端子か
ら出力される複数の受信信号が複数個の第2マトリック
ススイッチに1つずつ分配されるように複数個の第1マ
トリックススイッチの出力端子と複数個の第2マトリッ
クススイッチの入力端子とを接続する信号伝送経路 (10)各第2マトリックススイッチの複数の出力端子
が複数の遅延制御ブロックの互いに対応する外部遅延タ
ップ入力端子にそれぞれ接続されるように複数個の第2
マトリックススイッチの出力端子と複数の遅延制御ブロ
ックの外部遅延タップ入力端子とを接続する信号伝送経
路により構成されている。
【0011】また、本発明の第2の超音波診断装置は、
上記第1の超音波診断装置における複数の遅延制御ブロ
ックのそれぞれが上記(1)〜(6)の要素から構成さ
れているものであることに代え、 (11)互いに直列に接続された、受信信号を所定の単
位遅延量だけ遅延させる遅延素子要素が複数直列に接続
されてなる、複数の小遅延線回路 (12)複数の小遅延線回路のうち最前段に接続された
小遅延回路の入力側終端位置にある内部入力端子と接続
された、互いに接続するための外部入力端子 (13)複数の小遅延線回路の出力側終端位置にある内
部出力端子の位置と、超音波の周波数に応じて切替可能
に接続された外部出力端子 (14)複数の受信信号がそれぞれ入力される複数の外
部遅延タップ入力端子 (15)各外部遅延タップ入力端子のそれぞれに対応し
て備えられた、該各外部遅延タップ入力端子から入力さ
れた受信信号を、複数の出力端子のうち超音波の周波数
に応じた出力端子から出力する複数のスイッチ (16)上記スイッチのそれぞれから出力された受信信
号が超音波の周波数に応じた所定遅延量ずつずれた量だ
け遅延されるように複数の遅延スイッチの出力端子と複
数の小遅延線回路とを接続する信号伝送路により構成さ
れた遅延制御ブロックを複数備えたものである。
【0012】また、この第2の超音波診断装置におい
て、上記(B)の信号切替ブロックについては、上記第
1の超音波診断装置における上記(7)〜(10)の要
素を備えた信号切替ブロックと同一のものが具備されて
いる。ここで、上記第1の超音波診断装置における好ま
しい態様の1つ(これを第1の超音波診断装置における
「第1の態様」と呼ぶ)として、上記各遅延制御ブロッ
クが、互いに直列に接続された複数の上記小遅延線回路
として、受信信号を互いに同一の単位遅延量tdeだけ
遅延させる複数の遅延素子要素から構成された、後段側
から順に、2m個の遅延素子要素からなる第1小遅延線
回路、m個の遅延素子要素からなる第2小遅延線回路、
m個の遅延素子要素からなる第3小遅延線回路、および
2m個の遅延素子要素からなる第4小遅延線回路を備
え、該各遅延制御ブロックが、超音波の周波数が2.5
MHzの場合に、第1小遅延線回路、第2小遅延線回
路、第3小遅延線回路および第4小遅延線回路が遅延量
6×tde毎にm分割されたタップ数mの遅延線として
使用され、超音波の周波数が3.5MHzの場合に、第
1小遅延線回路、第2小遅延線回路、および第3小遅延
線回路が遅延量4×tde毎にm分割されたタップ数m
の遅延線として使用され、超音波の周波数が5.0MH
zの場合に、第1小遅延線回路および第2小遅延線回路
が遅延量3×tde毎にm分割されたタップ数mの遅延
線として使用され、かつ超音波の周波数が7.5MHz
の場合に、第1小遅延線回路が遅延量2×tde毎にm
分割されたタップ数mの遅延線として使用されるように
構成することが好ましい。
【0013】また、これと同趣旨の、上記第2の超音波
診断装置における好ましい態様の1つ(これを、第2の
超音波診断装置における「第1の態様」と呼ぶ)とし
て、上記各遅延制御ブロックが、互いに直列に接続され
た複数の上記小遅延線回路として、受信信号を互いに同
一の単位遅延量tdeだけ遅延させる複数の遅延素子要
素から構成された、前段側から順に、2m個の遅延素子
要素からなる第1小遅延線回路、m個の遅延素子要素か
らなる第2小遅延線回路、m個の遅延素子要素からなる
第3小遅延線回路、および2m個の遅延素子要素からな
る第4小遅延線回路を備え、該各遅延制御ブロックが、
超音波の周波数が2.5MHzの場合に、第1小遅延線
回路、第2小遅延線回路、第3小遅延線回路および第4
小遅延線回路が遅延量6×tde毎にm分割されたタッ
プ数mの遅延線として使用され、超音波の周波数が3.
5MHzの場合に、第1小遅延線回路、第2小遅延線回
路、および第3小遅延線回路が遅延量4×tde毎にm
分割されたタップ数mの遅延線として使用され、超音波
の周波数が5.0MHzの場合に、第1小遅延線回路お
よび第2小遅延線回路が遅延量3×tde毎にm分割さ
れたタップ数mの遅延線として使用され、かつ超音波の
周波数が7.5MHzの場合に、第1小遅延線回路が遅
延量2×tde毎にm分割されたタップ数mの遅延線と
して使用されるように構成することが好ましい。
【0014】また、上記第1の超音波診断装置における
第2の態様として、上記各遅延制御ブロックが、互いに
直列に接続された複数の上記小遅延線回路として、受信
信号を互いに同一の単位遅延量tdeだけ遅延させる複
数の遅延素子要素から構成された、mを3の倍数とし
て、後段側から順に、2m個の遅延素子要素からなる第
1小遅延線回路、m個の遅延素子要素からなる第2小遅
延線回路、およびm個の遅延素子要素からなる第3小遅
延線回路を備え、該各遅延制御ブロックが、超音波の周
波数が2.5MHzの場合に、第1小遅延線回路、第2
小遅延線回路、および第3小遅延線回路が遅延量6×t
de毎に2m/3分割されたタップ数mの遅延線として
使用され、超音波の周波数が3.5MHzの場合に、第
1小遅延線回路、第2小遅延線回路、および第3小遅延
線回路が遅延量4×tde毎にm分割されたタップ数m
の遅延線として使用され、超音波の周波数が5.0MH
zの場合に、第1小遅延線回路および第2小遅延線回路
が遅延量3×tde毎にm分割されたタップ数mの遅延
線として使用され、かつ超音波の周波数が7.5MHz
の場合に、第1小遅延線回路が遅延量2×tde毎にm
分割されたタップ数mの遅延線として使用されるように
構成することが好ましい。
【0015】またこれと同趣旨の、第2の超音波診断装
置における第2の態様として、上記各遅延制御ブロック
が、互いに直列に接続された複数の上記小遅延線回路と
して、受信信号を互いに同一の単位遅延量tdeだけ遅
延させる複数の遅延素子要素から構成された、mを3の
倍数として、前段側から順に、2m個の遅延素子要素か
らなる第1小遅延線回路、m個の遅延素子要素からなる
第2小遅延線回路、およびm個の遅延素子要素からなる
第3小遅延線回路を備え、該各遅延制御ブロックが、超
音波の周波数が2.5MHzの場合に、第1小遅延線回
路、第2小遅延線回路、および第3小遅延線回路が遅延
量6×tde毎に2m/3分割されたタップ数2m/3
の遅延線として使用され、超音波の周波数が3.5MH
zの場合に、第1小遅延線回路、第2小遅延線回路、お
よび第3小遅延線回路が遅延量4×tde毎にm分割さ
れたタップ数2m/3の遅延線として使用され、超音波
の周波数が5.0MHzの場合に、第1小遅延線回路お
よび第2小遅延線回路が遅延量3×tde毎にm分割さ
れたタップ数mの遅延線として使用され、かつ超音波の
周波数が7.5MHzの場合に、第1小遅延線回路が遅
延量2×tde毎にm分割されたタップ数mの遅延線と
して使用されるように構成することが好ましい。
【0016】ここで上記第1および第2の超音波診断装
置における上記第2の態様において、上記第1小遅延線
回路が、互いに直列に接続された第1−1小遅延線回路
および第1−2小遅延線回路からなり、第1−1小遅延
線回路、第1−2小遅延線回路、第2小遅延線回路、お
よび第3小遅延線回路のそれぞれを、mを12の倍数と
して、m個の同一の単位遅延量tdeの遅延素子要素で
構成してもよい(ここではこれを「第3の態様」と呼
ぶ)。
【0017】また、この第3の態様において、上記遅延
制御回路が、複数の上記遅延制御ブロックに代えて、m
を12の奇数倍として、それぞれがm個の同一の単位遅
延量tdeの遅延素子要素から構成された、第1−1小
遅延線回路、第1−2遅延線制御回路、第2小遅延線回
路、および第3小遅延線回路を備えた遅延制御ブロック
2個からなる24の整数倍組のタップを有する、複数の
遅延線構造を具備する構成としてもよい(ここではこれ
を「第4の態様」と呼ぶ)。
【0018】さらに、上記第1の超音波診断装置におけ
る第5の態様として、上記各遅延制御ブロックが、互い
に直列に接続された複数の小遅延線回路として、受信信
号を互いに同一の単位遅延量tdeだけ遅延させる複数
の遅延素子要素から構成された、後段側から順に、16
個の遅延素子要素からなる第1小遅延線回路、8個の遅
延素子要素からなる第2小遅延線回路、6個の遅延素子
要素からなる第3小遅延線回路、および2個の遅延素子
要素からなる第4小遅延線回路を備え、該各遅延制御ブ
ロックが、超音波の周波数が2.5MHzの場合に、第
1小遅延線回路、第2小遅延線回路、および第3小遅延
線回路が遅延量6×tde毎に5分割されたタップ数5
の遅延線として使用され、超音波の周波数が3.5MH
zの場合に、第1小遅延線回路、第2小遅延線回路、第
3小遅延線回路、および第4小遅延線回路が遅延量4×
tde毎に8分割されたタップ数8の遅延線として使用
され、超音波の周波数が5.0MHzの場合に、第1小
遅延線回路および第2小遅延線回路が遅延量3×tde
毎に8分割されたタップ数8の遅延線として使用され、
かつ超音波の周波数が7.5MHzの場合に、第1小遅
延線回路が遅延量2×tde毎に8分割されたタップ数
8の遅延線として使用されるように構成してもよい。
【0019】また、これと同趣旨の、第2の超音波診断
装置における第5の態様として、上記各遅延制御ブロッ
クが、互いに直列に接続された複数の小遅延線回路とし
て、受信信号を互いに同一の単位遅延量tdeだけ遅延
させる複数の遅延素子要素から構成された、前段側から
順に、16個の遅延素子要素からなる第1小遅延線回
路、8個の遅延素子要素からなる第2小遅延線回路、6
個の遅延素子要素からなる第3小遅延線回路、および2
個の遅延素子要素からなる第4小遅延線回路を備え、該
各遅延制御ブロックが、超音波の周波数が2.5MHz
の場合に、第1小遅延線回路、第2小遅延線回路、およ
び第3小遅延線回路が遅延量6×tde毎に5分割され
たタップ数5の遅延線として使用され、超音波の周波数
が3.5MHzの場合に、第1小遅延線回路、第2小遅
延線回路、第3小遅延線回路、および第4小遅延線回路
が遅延量4×tde毎に8分割されたタップ数8の遅延
線として使用され、超音波の周波数が5.0MHzの場
合に、第1小遅延線回路および第2小遅延線回路が遅延
量3×tde毎に8分割されたタップ数8の遅延線とし
て使用され、かつ超音波の周波数が7.5MHzの場合
に、第1小遅延線回路が遅延量2×tde毎に8分割さ
れたタップ数8の遅延線として使用されるように構成と
してもよい。
【0020】
【作用】本発明の第1及び第2の超音波診断装置では、
上記(1)〜(6)(または上記(11)〜(16))
の要素により構成された遅延制御ブロックを複数備えた
ものであるため、各遅延制御ブロックが遅延線の部分的
なまとまりを構成し、そのまとまり(遅延制御ブロッ
ク)内部の入力部(第2の超音波診断装置では出力部に
プローブ周波数に応じて信号の流れを切り替えるための
複数の入力口(出力口)(複数のスイッチ)を設けたも
のであり、これら複数の入力口(出力口)の切替により
プローブ周波数による遅延量の変化が吸収される。
【0021】また、信号線の交錯は、遅延線の部分的な
まとまり(遅延制御ブロック)内だけに限定され、遅延
線の部分的なまとまり(遅延制御ブロック)どおしは1
本の信号線で接続される。本発明の第1及び第2の超音
波診断装置では、上記のように構成された複数の遅延制
御ブロックを備えたため、信号線の組み合わせの周期性
が利用できる回路配置が構成され、この周期性を利用し
て信号を分配する、上記(7)〜(10)の要素により
構成された信号切替ブロックを備えたため、全体として
信号線の交錯の少ないコンパクトな遅延制御回路が実現
される。
【0022】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。尚、
本発明の超音波診断装置の全体構成は図18に示したブ
ロック図と同一であり、本発明の特徴は図18にブロッ
クで示す遅延制御回路6の内部構成に関するものである
ため、図18及び図18に関する前述の説明をもって本
発明の超音波診断装置の全体構成の図示および説明に代
えることとする。
【0023】図1は、本発明の第1の超音波診断装置の
第1の態様において用いられる遅延制御ブロックDLm
の説明図である。ここで、図6については後で詳しく説
明するが、以下の説明のため、ここで簡単に述べる。図
6は12個の同一遅延量tdeの遅延素子要素より構成
されている小遅延線回路DLの例であり、遅延線(小遅
延線)dの、2タップ、3タップ、4タップ、6タップ
毎のタップが外部端子1〜8に接続されている。
【0024】図1に戻り、本発明の第1の態様について
説明する。小遅延線回路DL12は2m個の同一遅延量
tdeの遅延素子要素よりなり、小遅延線回路DL3は
m個の同一遅延量tdeの遅延素子要素よりなり、小遅
延線回路DL4はm個の同一遅延量tdeの遅延素子要
素よりなり、小遅延線回路DL5は2m個の同一遅延量
tdeの遅延素子要素よりなる。
【0025】ここで、2.5MHzプローブに対しては
DL12〜DL5までで、6×tde遅延量毎にm分割
でき、mタップの遅延線として使用可能で、3.5MH
zプローブに対してはDL12〜DL4までで、4×t
de遅延量毎にm分割でき、mタップの遅延線として使
用可能で、5.0MHzプローブに対してはDL12〜
DL3までを、3×tde遅延量毎にm分割でき、mタ
ップの遅延線として使用可能で、7.5MHzプローブ
に対してはDL12を、2×tde遅延量毎にm分割で
き、mタップの遅延線として使用可能である。
【0026】このように構成すると、遅延制御ブロック
内での総遅延量の比は、2.5MHzプローブ対3.5
MHzプローブ対5.0MHzプローブ対7.5MHz
プローブで6:4:3:2となり、ほぼプローブ周波数
に反比例するようになり、またタップ数も各周波数に対
して一定となり、超音波診断装置の使用状況に適合した
構成となる。
【0027】プローブ周波数に対する、実際の遅延線上
のタップ位置と遅延制御ブロックの外部遅延タップ入力
端子1〜mとの対応づけは、入力1,出力4のアナログ
・スイッチSW1〜SWmにより行われ、例えば、アナ
ログ・スイッチSW1〜SWmの出力側1番端子は7.
5MHzプローブ、出力側2番端子は5.0MHzプロ
ーブ、出力側3番端子は3.5MHzプローブ、出力側
4番端子は2.5MHzプローブに対するタップ位置
(上記)に接続すればよい。又、SW1側が遅延量が少
く、SWm側が遅延量が増える方向とする。
【0028】上記のように総遅延量の比が6:4:3:
2と変化することに対しては、この遅延制御ブロックD
Lmの入力Ei(外部入力端子)と小遅延線回路DL1
2〜DLZ5との接続を変えてやればよい。即ち、2.
5MHzプローブに対してはアンプA0を介し小遅延線
回路DL5の入力(入力側終端位置にある内部入力端
子)(DL5の右端)に接続し、3.5MHzプローブ
に対してはアンプA1を介し小遅延線回路DL4の入力
(入力側終端位置にある内部入力端子)(DL4の右
端)に接続し、5.0MHzプローブに対してはアンプ
A2を介し小遅延線回路DL3の入力(入力側終端位置
にある内部入力端子)(DL3の右端)に接続し、7.
5MHzプローブに対してはアンプA3を介し小遅延線
回路DL12の入力(入力側終端位置にある内部入力端
子)(DL12の右端)に接続してやればよい。
【0029】この時アンプA0〜A3は、プローブ周波
数に対応するアンプだけがON状態で、他はOFF状態
(ハイ・インピーダンス状態)になるか、あるいは入力
側で信号成分だけがカットされ直流分だけ出力されてい
る状態になっていてもよい。あるいはアナログ・スイッ
チでアンプA0〜A3の内の1個のアンプだけを選択す
るようにしてもよい。
【0030】遅延制御ブロックDLmの出力Eo(外部
出力端子)は小遅延線回路DL12の出力(DL12の
左端)からでている。又、遅延制御ブロックDLmの入
力Eiと出力Eoは、遅延制御ブロック同士を接続する
ための入出力端子であり信号線一本で互いに接続され
る。図2は、本発明の第2の超音波診断装置の第1の態
様において用いられる遅延制御ブロックDLm’の説明
図である。図1では、プローブ周波数に対する総遅延量
の変化を、小遅延線回路DL12、DL3、DL4、D
L5の入力の切り換えで対処したが、図2では遅延制御
ブロックDLm’の出力は、小遅延線回路DL12,D
L3,DL4,DL5の出力の切り換えで対処してい
る。
【0031】即ち、この遅延制御ブロックDLm’の出
力を、2.5MHzプローブに対してはアンプA0を介
し小遅延線回路DL5の出力(出力側終端位置にある内
部出力端子)(DL5の右端)に接続し、3.5MHz
プローブに対してはアンプA1を介し小遅延線回路DL
4の出力(出力側終端位置にある内部出力端子)(DL
4の右端)に接続し、5.0MHzプローブに対しては
アンプA2を介し小遅延線回路DL3の出力(出力側終
端位置にある内部出力端子)(DL3の右端)に接続
し、7.5MHzプローブに対してはアンプA3を介し
小遅延線回路DL12の出力(出力側終端位置にある内
部出力端子)(DL12の右端)に接続してやればよ
い。
【0032】又、遅延制御ブロックDLm’の入力Ei
(外部入力端子)は小遅延線回路DL12の入力(DL
12の左端)に接続すればよい。ここで、各小遅延線回
路DL12,DL3,DL4,DL5は図1の場合と比
べその左右を逆に図示しただけであり、その構成は図1
と同じでよい。他のことは、図1の場合と同じである。
【0033】次に、図1ないし図2に示す遅延制御ブロ
ックDLm(DLm’)を用いて構成した遅延制御回路
(図18参照)の全体構成について説明する。図3は、
遅延制御回路前段部分の例である。この部分はアポダイ
ジング回路群(図18参照)からの信号Eapoを入力
として、後段の遅延線で遅延時間制御をするまえに、後
段の遅延線でのプローブ周波数に対応した最小遅延時間
制御幅以内の細かい(イ)遅延時間制御、ないし(ロ)
位相制御を行い、Ein信号として出力する回路部分で
ある。
【0034】図3に示すPD1〜PDnが上記の最小遅
延時間制御幅(上記遅延制御ブロックDLm(DL
m’)のタップ端子1〜mの1タップ間隔分)以内の細
かい(イ)遅延時間制御、又は(ロ)位相制御を行う回
路であり、(イ)遅延時間制御を行う例としては、遅延
線を使用するUSP4,707,813がある。
【0035】また、(ロ)位相制御を行う例としては、
ミキサーを使用するUSP4,140,022、USP
4,699,009があるが、これは受信信号の搬送波
の位相を制御することにより、例えば超音波信号の波長
程度以内の位相制御による焦点制御を行うものである。
上記の(イ)の遅延時間制御、または上記(ロ)の位相
制御のいずれの方式を採用した場合であっても、大きな
遅延時間の制御は後段の遅延線のタップ位置を切り換え
ることにより遅延時間制御される。
【0036】また、PD1〜PDnの出力Ein,1〜
Ein,nの信号の本数はトランスデューサの全素子数
により決まり、この図3に示すように1対1に接続され
ている場合は、全素子数とチャンネル数は等しくなる。
またUSP4,699,009のように、ミキサーの2
出力信号を加算することにより、信号線の数を減らすこ
とのできる場合もある。また、上記(イ)の遅延時間制
御を行う場合でも、制御回路PDの入力、又は出力で2
素子以上の信号の加算をすることもできる。尚、この部
分に関しては以下の実施例において、全ての場合に対し
共通であるので、以下では重複説明は省略する。
【0037】図4は、第1の態様において用いられる、
一定数の循環的に連続した遅延線のタップのまとまりを
組として選択できるようにした、遅延線とアナログ・ス
イッチにより構成される遅延制御回路の例である。入力
Einは、トランスデューサの全素子によりそのチャン
ネル数が定まり、1対1に接続されている場合は全素子
数とチャンネル数は等しくなる。Eapo信号と入力E
inとの間の位相制御回路または遅延制御回路により2
素子以上の信号を加算して信号線の数を減らす場合もあ
るが、以下の説明には根本的な差異は生じないので、1
対1に接続されている場合で説明を代表させる。
【0038】マトリックススイッチMTXbは本発明に
いう第1マトリックス・スイッチであり、8入力とすれ
ば8素子分の信号を処理できる。全素子数が128素子
であれば、16個のマトリックス・スイッチMTXbが
必要となる。ところで、超音波プローブの周波数帯域内
の特定周波数(例えば中心周波数)に対する波長をλと
すると(λは本来長さであるが、ここでは時間的遅延に
も共用する。以下λは、断り無く使用する。)、任意の
隣りあった素子間に制御上必要となる最大遅延量差をλ
とすれば、8素子分で8λの遅延制御量が必要となり、
遅延制御ブロックDLmのタップ端子1〜mのタップ間
遅延量(1タップ分)をλとすると、マトリックス・ス
イッチMTXb1個あたりで8タップ分の制御が必要と
なる。以上をまとめると、j=8,k=16,m=8と
なる。
【0039】また、マトリックス・スイッチMTXa
(本発明にいう第2マトリックススイッチ)は、k=1
6より16入力のマトリックス・スイッチとなり、出力
のチャンネル数は、プローブの遅延制御をするために必
要となる総遅延量により決められ、総遅延量を64λと
すれば、遅延制御ブロックDLmは8個必要となり、p
=8となる。
【0040】また任意のマトリックススイッチMTXb
の任意の1入力に着目した時、この1入力は任意のマト
リックススイッチMTXaを選択できる。またマトリッ
クススイッチMTXaにより任意の遅延制御ブロックD
Lmを選択できる。このようにして任意のマトリックス
スイッチMTXbの任意の1入力は、遅延制御ブロック
DLm1〜DLmp上の任意のタップを選択することが
できる。
【0041】また、マトリックススイッチMTXaは、
遅延制御ブロックDLm上の連続したタップのまとまり
(例えばDLm1上のタップ1,2,…,m;DLm1
上のタップ3,4,…mとDLm2上のタップ1,2;
……;DLmp−1上のタップmとDLmp上のタップ
1,2,3,…,m−1;DLmp上のタップ1,2,
3,…,m−1,m)を組として循環的に選択できる。
【0042】このような回路構造にすると、マトリック
ススイッチMTXa1から出た信号線は、他のマトリッ
クススイッチMTXa2〜MTXamから出た信号線と
交錯することなく、DLm1,DLm2,…DLmpの
タップ1に接続することができる。マトリックススイッ
チMTXa2から出た信号線は、他のマトリックススイ
ッチMTXa1,MTXa3〜MTXamから出た信号
線と交錯することなく、DLm1,DLm2,…DLm
pのタップ2に接続することができる。 ................... マトリックススイッチMTXamから出た信号線は、他
のタップからでた他のマトリックススイッチMTXa1
〜MTXam−1から出た信号線と交錯することなく、
DLm1,DLm2,…DLmpのタップmに接続する
ことができる。
【0043】図5は、マトリックススイッチMTXaと
マトリックススイッチMTXbとの接続法の一例を示し
た図である。マトリックススイッチMTXbを一個以上
(図5では一個)乗せた小基板BMTXを作り(この図
の場合、小基板BMTXはk枚必要となる)、遅延制御
ブロックDLm1,DLm2,…DLmpとマトリック
ススイッチMTXa1〜MTXamとが実装された親基
板に小基板BMTXを実装することにより、簡単に信号
の接続を行うことができる。
【0044】即ち、マトリックススイッチMTXa1,
MTXa2,…,MTXamの入力1に1枚目の小基板
BMTX(MTXb1を実装)の出力端子1〜mを接続
し、マトリックススイッチMTXa1,MTXa2,
…,MTXamの入力2に2枚目の小基板BMTX(M
TXb2を実装)の出力端子1〜mを接続し、 ................... マトリックススイッチMTXa1,MTXa2,…,M
TXamの入力kにk枚目の小基板BMTX(MTXb
kを実装)の出力端子1〜mを接続する。
【0045】また、マトリックススイッチMTXb1〜
MTXbkの各入力は、コネクタを介して所望の回路に
接続すればよい。図6は小遅延線回路DLの一例であ
り、前述した第3の態様において使用可能な小遅延線回
路DLである。タップ端子1〜8はプローブ周波数2.
5MHz,3.5MHz,5.0MHz,7.5MHz
に対するタップ端子であり、小遅延線dは入力、出力の
終端抵抗を有し(図示せず)、電流アンプA1〜A8,
A10からの電流モードの信号はこの終端抵抗上で加算
され、アンプA9から加算結果の電流信号が出力され
る。アンプA10は小遅延線回路同士を接続するための
入力部となっている。アンプA9も電流アンプであり小
遅延線回路同士を接続するための出力部となっている。
【0046】又、アンプA9は信号11によりOFF
(ハイ・インピーダンス)状態に制御することも可能で
あり(アンプA9自身をOFFにしてもよく、出力側に
スイッチがついたアンプA9のスイッチをOFFにして
もよい。)、このようにすれば、この小遅延線回路DL
を、信号11により、必要に応じて他の回路から切り離
すことが可能となる。また単に入力側の信号をOFFす
る(信号の交流分だけを入力側でカットする。)だけで
もその部分遅延回路を切り離したと同じ効果がある。
【0047】小遅延線dが、例えば図6に示すように単
位遅延量がtde=18nsecの遅延素子要素12要
素より構成されている場合は、7.5MHzに対して
は、2×tde(36nsec)毎にタップを出すこと
により、6タップ分(1,2,4,5,6,8)、5.
0MHzに対しては、3×tde(54nsec)毎に
タップを出すことにより、4タップ分(1,3,5,
7)、3.5MHzに対しては、4×tde(72ns
ec)毎にタップを出すことにより、3タップ分(1,
4,6)、2.5MHzに対しては、6×tde(10
8nsec)毎にタップを出すことにより、2タップ分
(1,5)、のタップを出すことができる。
【0048】又上記の例は、超音波の波長をλとした
時、λ/4に近い値を持つようにした例であり、さらに
細かく(例えばλ/8に)設定したり、粗く(例えばλ
に)設定したりすることは自由にできる。また、小遅延
線dは、さらに細かく、複数の小遅延線で構成してもよ
い。図7は第3の態様において使用可能な小遅延線回路
DLの接続法の例を示した図であり、小遅延線回路の入
力側でプローブ周波数に対する入力端子の切り換えを行
う場合である。
【0049】図7(a)は7.5MHzプローブでの接
続法で、小遅延線回路DL12はDL1とDL2を結合
したものであり、小遅延線回路DL1,DL2は同一の
小遅延線回路DL(図6)でよい。7.5MHzに対し
ては、2×tde(36nsec)毎にタップを出し、
12タップ分の遅延線となる。図7(b)は5.0MH
zプローブでの接続法で、小遅延線回路DL1,DL
2,DL3を使用する。小遅延線回路DL1,DL2,
DL3は同一の小遅延線回路DL(図6)でよい。5.
0MHzに対しては、3×tde(54nsec)毎に
タップを出し、12タップ分の遅延線となる。
【0050】図7(c)は3.5MHzプローブでの接
続法で、小遅延線回路DL1,DL2,DL3,DL4
を使用する。小遅延線回路DL1,DL2,DL3,D
L4は同一の小遅延線回路DL(図6)でよい。3.5
MHzに対しては4×tde(72nsec)毎にタッ
プを出し、12タップ分の遅延線となる。図7(d)は
2.5MHzプローブでの接続法で、小遅延線回路DL
1,DL2,DL3,DL4を使用する。小遅延線回路
DL1,DL2,DL3,DL4は同一の小遅延線回路
(図6)でよい。2.5MHzに対しては6×tde
(108nsec)毎にタップを出し、8タップ分の遅
延線となる。2.5MHzプローブでは、タップ数は減
少するが、総遅延量は3.5MHzプローブと同一とな
り、同一開口量まで使用可能となる。3.5MHzに対
し、2.5MHzでもタップ数が一定になるような構成
にすると、1.5倍の総遅延量となり経済的でない。
【0051】入力Ei,出力Eoが、必ず遅延線の端
(終端個所)になっている理由は、複数の遅延線を直列
に接続する場合、終端個所以外で接続すると、遅延線内
での信号の反射が大きく、遅延線を何段か通過した後で
は特性の劣化が甚しいからである。図7では終端抵抗や
バッファアンプは図示していないが、少なくとも図7に
示す各小遅延線回路毎に終端が行われることは言うまで
もない。図示してあるよりも更に細かく終端することは
かまわないが、バッファアンプの増加と遅延線の製造、
実装面より最適点が定まる。
【0052】図8は、第3の態様において用いられる遅
延制御ブロックの説明図であり、図7の接続法を具体的
な回路図に示したものである。小遅延線回路DL12
は、同一の2つの小遅延線回路(図6)DL1,DL2
により構成され、これらの小遅延線回路DL1,DL2
で2×12個の同一遅延量tdeの遅延素子要素を構成
し、小遅延線回路DL3は12個の同一遅延量tdeの
遅延素子要素よりなり、小遅延線回路DL4は12個の
同一遅延量tdeの遅延素子要素よりなる。
【0053】2.5MHzプローブに対しては小遅延線
回路DL1〜DL4までで、6×tde遅延量毎に8分
割でき、8タップの遅延線として使用可能で、3.5M
Hzプローブに対しては小遅延線回路DL1〜DL4ま
でで、4×tde遅延量毎に12分割でき、12タップ
の遅延線として使用可能で、5.0MHzプローブに対
しては小遅延線回路DL1〜DL3までを、3×tde
遅延量毎に12分割でき、12タップの遅延線として使
用可能で、7.5MHzプローブに対しては小遅延線回
路DL1〜DL2までを、2×tde遅延量毎に12分
割でき、12タップの遅延線として使用可能となる。
【0054】このように構成すると、遅延制御ブロック
内での総遅延量の比は、2.5MHzプローブ対3.5
MHzプローブ対5.0MHzプローブ対7.5MHz
プローブで4:4:3:2となり、3.5MHzプロー
ブから7.5MHzプローブの間では、ほぼプローブ周
波数に反比例するようになり、またタップ数も各周波数
に対して一定となり、また2.5MHzプローブに対し
ては経済性を優先させた構成にでき、超音波診断装置の
使用状況に適合した構成となる。
【0055】プローブ周波数に対する、実際の遅延線上
のタップ位置と遅延制御ブロックの外部遅延タップ入力
端子1〜12との対応づけは、入力1、出力4のアナロ
グ・スイッチSW1〜SW12により行われ、例えば、
アナログ・スイッチSW1〜SW12の出力側1番端子
は7.5MHzプローブ、出力側2番端子は5.0MH
zプローブ、出力側3番端子は3.5MHzプローブ、
出力側4番端子は2.5MHzプローブに対するタップ
位置に接続すればよい。
【0056】また、SW1側が遅延量が少く、SW12
側が遅延量が増える方向とする。上記のように総遅延量
の比が4:4:3:2と変化することに対しては、遅延
制御ブロックの入力Eiと小遅延線回路DL1〜DL4
との接続を変えてやればよい。すなわち、2.5MHz
プローブと3.5MHzプローブに対してはアンプA1
を介し小遅延線回路DL4の入力(DL4の右端)に接
続し、5.0MHzプローブに対してはアンプA2を介
し小遅延線回路DL3の入力(DL3の右端)に接続
し、7.5MHzプローブに対してはアンプA3を介し
小遅延線回路DL2の入力(DL2の右端)に接続して
やればよい。
【0057】この時アンプA1〜A3は、プローブ周波
数に対応するアンプだけがON状態で、他はOFF状態
(ハイ・インピーダンス状態)になるか、入力側で信号
成分だけがカットされ直流分だけ出力されている状態に
なっていてもよい。またアナログ・スイッチを用いてア
ンプA1〜A3の内の1個のアンプだけを選択するよう
にしてもよい。
【0058】また、小遅延線回路DL3を使用しない
時、DL3の11番端子よりDL3の最終段のアンプを
OFFするように制御してもよい。また、小遅延線回路
DL4を使用しない時、DL4の11番端子よりDL4
の最終段のアンプをOFFするように制御してもよい。
遅延制御ブロックDLAの出力Eoは小遅延線回路DL
1の出力(DL1の左端)からでている。
【0059】また、遅延制御ブロックの入力Eiと出力
Eoは、各遅延制御ブロック同士を接続するための入出
力端子であり信号線一本で接続できる。図9も、第3の
態様において用いられる遅延制御ブロックの説明図であ
る。図8では、プローブ周波数に対する総遅延量の変化
を、小遅延線回路DL1,DL2,DL3,DL4の入
力の切換えで対処したが、図9では遅延制御ブロックの
出力と、小遅延線回路DL1,DL2,DL3,DL4
の出力の切換えで対処している。
【0060】即ち、この遅延制御ブロックの出力を、
2.5MHzプローブと3.5MHzプローブに対して
はアンプA1を介し小遅延線回路DL4の出力(DL4
の右端)に接続し、5.0MHzプローブに対してはア
ンプA2を介し小遅延線回路DL3の出力(DL3の右
端)に接続し、7.5MHzプローブに対してはアンプ
A3を介し小遅延線回路DL2の出力(DL2の右端)
に接続してやればよい。
【0061】また、遅延制御ブロックDLA’の入力E
iは小遅延回路DL1の入力(DL1の左端)に接続す
ればよい。ここで、各小遅延線回路DL1,DL2,D
L3,DL4は図8の場合と比べその左右を逆に図示し
ただけであり、その構成は図8の場合と同じでよい。他
のことは、図8の場合と同じである。
【0062】このように、入力端子側、出力端子側のい
ずれでプローブ周波数に対応した切換えを行うこともで
きるが、以下では入力側で切換える例のみを説明するこ
ととする。図10は、第3の態様において用いられる、
一定数の循環的に連続した遅延線のタップのまとまりを
組として選択できるようにした、遅延線とアナログ・ス
イッチにより構成される遅延制御回路の例である。入力
Einは、トランスデューサーの全素子数によりそのチ
ャンネル数が定まり、1対1に接続されている場合は、
全素子数とチャンネル数は等しくなる。Eapo信号と
入力Einとの間の位相制御回路又は遅延制御回路によ
り2素子以上の信号を加算して、信号線の数を減らす場
合もあるが、以下の説明には根本的な差異は生じないの
で、1対1に接続されている場合で説明を代表させる。
各マトリックススイッチMTXbは、8入力とすれば8
素子分の信号を処理できる。全素子数が128素子であ
れば、16個のマトリックススイッチMTXbが必要と
なる。
【0063】任意の隣りあった素子間の最大遅延量差を
(3/4)×λとすれば、8素子分で6λの遅延制御量
が必要となり、遅延制御ブロックDLAのタップ端子1
〜12のタップ間遅延量をλ/2とすると、マトリック
ススイッチMTXb1個あたりで12タップ分の制御が
必要となる。以上をまとめると、j=8,k=16,m
=12となる。
【0064】また、マトリックススイッチMTXaはk
=16より16入力のマトリックススイッチとなり、出
力のチャンネル数は、プローブの遅延制御をするために
必要となる総遅延量により定められ、総遅延量を48λ
とすれば、遅延制御ブロックDLA((λ/2)×12
タップ)は8個必要となり、p=8となる。但し、2.
5MHzプローブでは、遅延制御ブロックDLAは(λ
/2)×8タップなので、総遅延量は32λとなる。
【0065】また任意のマトリックススイッチMTXb
の任意の1入力に着目した時、この1入力は任意のマト
リックススイッチMTXaを選択できる。またマトリッ
クススイッチMTXaにより任意の遅延制御ブロックD
LAを選択できる。このようにして任意のマトリックス
スイッチMTXbの任意の1入力は、遅延制御ブロック
DLA1〜DLA8上の任意のタップを選択することが
できる。
【0066】また、マトリックススイッチMTXaは、
遅延制御ブロックDLA上の連続したタップのまとまり
(例えば、DLA1上のタップ1,2,…,12;DL
A1上のタップ3,4,…,12とDLA2上のタップ
1,2;……;DLA7上のタップ12とDLA8上の
1,2,3,…,11;DLA8上のタップ1,2,
3,…,11,12)を組として循環的に選択できる。
但し、2.5MHzプローブでは、遅延制御ブロックD
LA上のタップ1〜8の循環的な選択となる。
【0067】このような回路構造にすると、マトリック
ススイッチMTXa1から出た信号線は、他のマトリッ
クススイッチMTXa2〜MTXa8から出た信号線と
交錯することなく、DLA1,DLA2,…,DLA8
のタップ1に接続することができる。マトリックススイ
ッチMTXa2から出た信号線は、他のタップから出た
他のマトリックススイッチMTXa1,MTXA3〜M
TXa8から出た信号線と交錯することなく、DLA
1,DLA2,…,DLA8のタップ2に接続すること
ができる。 ................... マトリックススイッチMTXa12から出た信号線は、
他のタップから出た他のマトリックススイッチMTXa
1〜MTXa11から出た信号線と交錯することなく、
DLA1,DLA2,…,DLA8のタップ12に接続
することができる。
【0068】また、マトリックススイッチMTXaとマ
トリックススイッチMTXbの接続法の例としては、図
5と同様でよい。また、DLA1の出力Eoからでた信
号Eoutが、遅延制御回路の最終出力となる。図11
は第4の態様において用いられる遅延制御ブロックDL
Baの説明図である。
【0069】市販されているマトリックススイッチの種
類、制御範囲からすると、各マトリックススイッチMT
Xa1〜MTXam(図4参照)の出力端子数は8,1
2位がてごろであり、したがって遅延制御ブロック上の
タップ数も8,12位がてごろである。ここでタップ数
12の場合は今までの説明そのものであり容易に実現で
きるが、8タップの場合、かつDL5を省略した場合
は、2.5MHzプローブで遅延制御ブロック上のタッ
プ数が変化(12から8)するので、12タップの遅延
制御ブロックを2枚使って8タップ×3系統のタップ群
として使おうとしても、上記の構成(図8参照)のまま
では2.5MHzプローブでは遅延制御ブロック上のタ
ップの9〜12の4つのタップに信号がきていないので
不連続となる。そこで、SW9〜SW12のあいている
出力端子4から、DLBaの外部に端子を出してやる。
【0070】即ち、SW9の4番出力をDLBaの外部
端子13に、SW10の4番出力をDLBaの外部端子
14に、SW11の4番出力をDLBaの外部端子15
に、SW12の4番出力をDLBaの外部端子16に出
してやる。他は図8の場合と同様である。
【0071】図12は、第4の態様において用いられる
遅延制御ブロックDLBbの説明図である。この遅延制
御ブロックDLBbは図11に示す遅延制御ブロックD
LBaと組合わせて使用するためのものであり、これら
2つの遅延制御ブロックDLBaとDLBbを組合せる
ことにより8タップ×3系統のタップ群を持った遅延線
構造DLBを構成することができる。
【0072】遅延制御ブロックDLBbでは2.5MH
zプローブに対する遅延タップだけ特殊な接続を行う。
即ち、遅延制御ブロックDLBb内で2.5MHzプロ
ーブに対する最小遅延タップ位置(遅延量0)をDLB
bの外部端子13に、第2遅延タップ位置(遅延量6×
tde)をDLBbの外部端子14に、第3遅延タップ
位置(遅延量12×tde)をDLBbの外部端子15
に、第4遅延タップ位置(遅延量18×tde)をDL
Bbの外部端子16に、接続し、また第5遅延タップ位
置(遅延量24×tde)をDLBbのSW1の4番出
力に、第6遅延タップ位置(遅延量30×tde)をD
LBbのSW2の4番出力に、第7遅延タップ位置(遅
延量36×tde)をDLBbのSW3の4番出力に、
第8遅延タップ位置(遅延量42×tde)をDLBb
のSW4の4番出力に出してやる。
【0073】他は図8の場合と同様である。図13は、
第4の態様において用いられる遅延線構造DLBの説明
図である。遅延制御ブロックDLBaは遅延制御ブロッ
クDLBbと組合わせて使用し、これら2つの遅延制御
ブロックDLBaとDLBbで8タップ×3系統のタッ
プ群をもった遅延線構造DLBを構成することができ
る。
【0074】即ち、遅延制御ブロックDLBaの端子1
3とDLBbの端子13を、遅延制御ブロックDLBa
の端子14とDLBbの端子14を、遅延制御ブロック
DLBaの端子15とDLBbの端子15を、遅延制御
ブロックDLBaの端子16とDLBbの端子16を接
続し、遅延制御ブロックDLBaのタップ1〜8を遅延
線構造DLBのタップ端子1−1〜8−1に、遅延制御
ブロックDLBaのタップ9〜12を遅延線構造DLB
のタップ端子1−2〜4−2に、遅延制御ブロックDL
Bbのタップ1〜4を遅延線構造DLBのタップ端子5
−2〜8−2に、遅延制御ブロックDLBbのタップ5
〜12を遅延線構造DLBのタップ端子1−3〜8−3
に接続すればよい。
【0075】また、遅延線構造DLBの外部入力端子E
iは遅延制御ブロックDLBbの入力端子Eiに接続
し、遅延制御ブロックDLBbの出力端子Eoは遅延制
御ブロックDLBaの入力端子Eiに接続し、遅延制御
ブロックDLBの外部出力端子Eoは遅延制御ブロック
DLBaの出力端子Eoに接続する。
【0076】このように接続すると、遅延線構造DLB
のタップ端子1−1〜8−1は連続したタップのまとま
りとなる(タップ数=8)。また、タップ端子1−2〜
8−2はタップ端子8−1の隣のタップから始まる次の
連続したタップのまとまりとなる。さらに、タップ端子
1−3〜8−3はタップ端子8−2の隣のタップから始
まる次の連続したタップのまとまりとなる。但し、2.
5MHzプローブでは、遅延線構造DLBは、1個で8
タップの遅延制御ブロック2個分であり、タップ端子1
−3〜8−3は使用しない。
【0077】図14は、第4の態様において用いられ
る、一定数の循環的に連続した遅延線のタップのまとま
りを組として選択できるようにした、遅延線とアナログ
・スイッチにより構成される遅延制御回路の例である。
入力Einは、トランスデューサの全素子数により、そ
のチャネル数が定まり、1対1に接続されている場合は
全素子数とチャンネル数は等しくなる。Eapo信号と
Einとの間の位相制御回路または遅延制御回路により
2素子以上の信号を加算して、信号線の数を減らす場合
もあるが、以下の説明には根本的な差異は生じないの
で、1対1に接続されている場合で説明を代表させる。
各マトリックススイッチMTXbは、8入力とすれば8
素子の信号を処理できる。全素子数が128素子であれ
ば、16個のマトリックススイッチMTXbが必要とな
る。
【0078】任意の隣あった素子間の最大遅延量差をλ
とすれば、8素子分で8λの遅延制御量が必要となり、
遅延制御ブロックDLBa,DLBbのタップ素子1〜
12のタップ間遅延量(1タップ分)をλとすると、マ
トリックススイッチMTXb1個当たりで8タップ分の
制御が必要となる。以上をまとめると、j=8,k=1
6,m=8となる。
【0079】また、マトリックススイッチMTXaはk
=16より16入力のマトリックススイッチとなり、出
力のチャネル数はプローブの遅延制御をするために必要
となる総遅延量により定められ、総遅延量を64λとす
れば8タップの遅延制御ブロックを想定すると8個必要
となり、p=8となる。但し、2.5MHzプローブで
は、8タップの遅延制御ブロック6個分となり、総遅延
量は48λとなる。
【0080】ところで、遅延線構造DLBは、1個で8
タップの遅延制御ブロック3個分であるので、この遅延
線構造DLBは3個必要となる。但し、2.5MHzプ
ローブでは、遅延線構造DLBは、1個で8タップの遅
延制御ブロック2個分であるので、この場合も必要とな
る遅延線構造DLBは同じく3個である。尚、2.5M
Hzプローブでは、遅延線構造DLBの1−3,2−
3,…,8−3タップは使用しないで、1−1,2−
1,……,8−1とタップ1−2,2−2,……,8−
2しかないものとして制御する必要がある。)また任意
のマトリックススイッチMTXbの任意の1入力に着目
した時、この1入力は任意のマトリックススイッチMT
Xaを選択できる。またマトリックススイッチMTXa
により想定した8タップの遅延制御ブロックのうち任意
の1つを選択できる。このようにして任意のマトリック
ススイッチMTXbの任意の1入力は、遅延線構造DL
B内の任意の遅延タップを選択することができる。
【0081】また、マトリックススイッチMTXaは、
遅延線構造DLB上の連続したタップのまとまり(例え
ば、DLB1上のタップ1−1,2−1,……,8−
1;DLB1上のタップ3−1,4−1,……,8−
1,1−2,2−2;……;DLB2上のタップ1−
1,2−1,……,8−1;DLB2上のタップ3−
1,4−1,……,8−1,1−2,2−2;……;D
LB3上のタップ1−1,2−1,……,8−1;DL
B3上のタップ3−1,4−1,……,8−1,1−
2,2−2;………………;DLB3上のタップ1−
2,2−2,……,8−2)を組として循環的に選択で
きる。
【0082】このような回路構造にすると、マトリック
ススイッチMTXa1から出た信号線は、他のマトリッ
クススイッチMTXa2〜MTXa8から出た信号線と
交錯することなく、DLB1,DLB2,DLB3のタ
ップ1−1,1−2,1−3に接続することができる。
マトリックススイッチMTXa2から出た信号線は、他
のマトリックススイッチMTXa1,MTXa3〜MT
Xa8から出た信号線と交錯することなく、DLB1,
DLB2,DLB3のタップ2−1,2−2,2−3に
接続することができる。 ................. マトリックススイッチMTXa8から出た信号線は、他
のマトリックススイッチMTXa1〜MTXa7から出
た信号線と交錯することなく、DLB1,DLB2,D
LB3のタップ8−1,8−2,8−3に接続すること
ができる。
【0083】また、マトリックススイッチMTXaとマ
トリックススイッチMTXbとの接続法の例としては、
図5と同様でよい。また、DLB1の出力Eoから出た
信号Eoutが、遅延回路の最終出力となる。図15
は、第5の態様において使用可能な小遅延線回路の接続
法の例を示した図であり、小遅延線回路の入力側でプロ
ーブ周波数に対する入力端子の切り換えを行う場合の図
である。
【0084】市販されているマトリックススイッチの種
類、遅延制御範囲からすると、前述したように、遅延制
御ブロック上のタップ数は8,12位がてごろであり、
12タップの場合は今までの説明から容易に実現でき
る。また8タップの場合、かつDL5を省略した場合
は、図11〜図14を参照して説明した方法により実現
できるが、ここではこれを小遅延線回路側で解決するこ
とを検討する。
【0085】図15(a)は7.5MHzプローブでの
接続法で、小遅延線回路DL12はDL1とDL2を結
合したものである。ここで、小遅延線回路DL12は、
必ずしも2つの小遅延線回路DL1とDL2に分ける必
要はないが、このように分けることにより、後述の小遅
延線回路DL3が小遅延線回路DL1と同じ遅延線回路
で済むことになる。7.5MHzに対しては、図15
(a)に示すように、2×tde毎にタップを出し、8
タップ分の遅延線となる。
【0086】図15(b)は5.0MHzプローブでの
接続法で、小遅延線回路DL1,DL2,DL3を使用
する。小遅延線回路DL1,DL3は同一の小遅延線回
路でよい。5.0MHzに対しては、3×tde毎にタ
ップを出し、8タップ分の遅延線となる。図15(c)
は3.5MHzプローブでの接続法で、小遅延線回路D
L1,DL2,DL3,DL4を使用する。小遅延線回
路DL4は、6×tdeの小遅延線と2×tdeの小遅
延線に分かれていて、ここでは(6+2)×tdeの遅
延線として使用する。3.5MHzに対しては、4×t
de毎にタップを出し、8タップ分の遅延線となる。
【0087】図15(d)は2.5MHzプローブでの
接続法で、小遅延線回路DL1,DL2,DL3,DL
4を使用する。小遅延線回路DL4は、6×tdeの小
遅延線と2×tdeの小遅延線に分かれていて、ここで
は6×tdeの遅延線として使用する。2.5MHzに
対しては、6×tde毎にタップを出し、5タップ分の
遅延線となる。
【0088】このように、2.5MHzプローブでは、
タップ数は減少するが、総遅延量は3.5MHzプロー
ブの場合の6%減程度であり、ほぼ同程度の開口まで使
用可能となる。3.5MHzと比較して、2.5MHz
でもタップ数が一定になるような構成にすると、1.5
倍の総遅延量となり経済的でない。
【0089】小遅延線回路DL4を2個の小遅延線に分
ける理由は、複数の遅延線を直列に接続する場合に終端
個所以外で接続すると遅延線内での信号の反射が大き
く、遅延線を何段か通過した後では特性の劣化がはなは
だしいからである。図15では終端抵抗やバッファアン
プは図示していないが、少なくとも図15に示した各小
遅延線回路毎に終端が行われることは言うまでもない。
図示してあるよりも更に細かく終端することはかまわな
いが、バッファアンプの増加と遅延線の増加、実装面よ
り最適点が定まる。
【0090】図16は第5の態様において用いられる遅
延制御ブロックDLCの説明図であり、図15の接続法
を具体的な回路図にしたものである。小遅延線回路DL
12は2つの小遅延線回路DL1,DL2より構成さ
れ、これら2つの小遅延線回路DL1,DL2で2×8
個の同一遅延量tdeの遅延素子要素を含み、これらの
小遅延線回路DL1,DL2は、中間タップ(2〜6,
13〜17)の取出し位置が互いに異なるだけであり、
小遅延線回路DL3は小遅延線回路DL1と同じもので
あって、8個の同一遅延量tdeの遅延素子要素を含
み、小遅延線回路DL4は、6×tdeの小遅延線と2
×tdeの小遅延線に分かれており、2.5MHzプロ
ーブに対しては小遅延線回路DL1〜DL3と小遅延線
回路DL4の6×tdeの小遅延線までを6×tde遅
延量毎に5分割し、5タップの遅延線として使用可能
で、3.5MHzプローブに対しては小遅延線回路DL
1〜DL3と小遅延線回路DL4の(6+2)×tde
の小遅延線までを4×tde遅延量毎に8分割し、8タ
ップの遅延線として使用可能で、5.0MHzプローブ
に対しては小遅延線回路DL1〜DL3とまでを3×t
de遅延量毎に8分割し、8タップの遅延線として使用
可能で、7.5MHzプローブに対しては小遅延線回路
DL1,DL2を2×tde遅延量毎に8分割し、8タ
ップの遅延線として使用可能である。
【0091】このように構成すると、遅延制御ブロック
内での総遅延量の比は、2.5MHzプローブ対3.5
プローブ対5.0プローブ対7.5プローブで3.7
5:4:3:2となり、3.5MHzプローブから7.
5MHzプローブまではほぼプローブ周波数に反比例す
るようになり、またタップ数も3.5MHzプローブか
ら7.5MHzプローブまでは各周波数に対して一定と
なり、また2.5MHzプローブに対しては経済性を優
先させた構成にでき、超音波診断装置の使用状況に適合
した構成が自由にとれることとなる。
【0092】プローブ周波数に対する、実際の遅延線上
のタップ位置と遅延制御ブロックの外部遅延タップ入力
端子1〜8との対応づけは、入力1、出力4のアナログ
・スイッチSW1〜SW8により行われ、例えば、アナ
ログ・スイッチSW1〜SW8の出力側1番端子は7.
5MHzプローブ、出力側2番端子は5.0MHzプロ
ーブ、出力側3番端子は3.5MHzプローブ、出力側
4番端子は2.5プローブに対するタップ位置に接続す
ればよい。
【0093】また、SW1側が遅延量が少なく、SW8
側が遅延量が増える方向とする。前記総遅延量の比が
3.75:4:3:2と変化することに対しては、遅延
制御ブロックの入力Eiと小遅延線回路との接続を変え
てやればよい。即ち、2.5プローブに対してはアンプ
A0を介し小遅延線回路DL4の3番端子に接続し、
3.5プローブに対してはアンプA1を介し小遅延線回
路DL4の入力(DL4の右端)に接続し、5.0プロ
ーブに対してはアンプA2を介し小遅延線回路DL3の
入力(DL3の右端)に接続し、7.5プローブに対し
てはアンプA3を介し小遅延線回路DL2の入力(DL
2の右端)に接続してやればよい。
【0094】この時アンプA0〜A3のうち、プローブ
周波数に対応するアンプだけがON状態で、他はOFF
状態(ハイ・インピーダンス状態)とするか入力側で信
号成分だけがカットされ直流分だけ出力されている状態
とする。アナログ・スイッチでアンプA0〜A3の内の
1個のアンプだけを選択するようにしてもよい。また、
小遅延線回路DL3を使用しない時、この小遅延線回路
DL3の11番端子より小遅延線回路DL3の最終段の
アンプをOFFするようにしてもよい。
【0095】また、小遅延線回路DL4を使用しない
時、この小遅延線回路DL4の11番端子より小遅延線
回路DL4の最終段のアンプをOFFするようにしても
よい。遅延制御ブロックDLCの出力Eoは小遅延線回
路DL1の出力(DL1の左端)からでている。また、
遅延制御ブロック入力Eiと出力Eoは、各遅延制御ブ
ロック同士を接続するための入出力端子であり、信号線
一本で接続できる。
【0096】図17は、第5の態様において用いられ
る、一定の循環的に連続した遅延線のタップのまとまり
を組として選択できるようにした、遅延線とアナログ・
スイッチにより構成される遅延制御回路の例を示した図
である。入力Einは、トランスデューサーの全素子数
によりそのチャネル数が定まり、1対1に接続されてい
れば、全素子数と全チャネル数は等しくなる。Eapo
信号と入力Einとの間の位相制御回路又は遅延制御回
路により2素子以上の信号を加算して信号線の数を減ら
す場合もあるが、以下の説明には根本的な差異は生じな
いので、1対1に接続されている場合で説明を代表させ
る。
【0097】マトリックススイッチMTXbは、8入力
とすれば8素子の信号を処理できる。全素子数が128
素子であれば、16個の入力マトリックススイッチMT
Xbが必要となる。任意の隣りあった素子間の最大遅延
量差をλとすれば、8素子分で8λの遅延制御量が必要
となり、遅延制御ブロックDLCのタップ端子1〜8の
タップ間遅延量(1タップ分)をλとすると、マトリッ
クススイッチMTXb1個あたりで8タップ分の制御が
必要となる。以上をまとめると、j=8,k=16,m
=8となる。
【0098】また、マトリックススイッチMTXaは、
k=16より16入力のマトリックススイッチとなり、
出力のチャネル数はプローブの遅延制御をするために必
要となる総遅延量により決められ、総遅延量を64λと
すれば8タップの遅延制御ブロックが8個必要となり、
p=8となる。但し2.5MHzプローブでは、5タッ
プの遅延制御ブロック8個分で、総遅延量は40λとな
る。
【0099】また任意のマトリックススイッチMTXb
の任意の1入力に着目した時、この入力は任意のマトリ
ックススイッチMTXaを選択できる。またマトリック
ススイッチMTXaにより任意の遅延制御ブロックDL
Cを選択できる。このようにして任意のマトリックスス
イッチMTXbの任意の1入力は、遅延制御ブロックD
LC1〜DLC8上の任意のタップを選択することがで
きる。
【0100】また、マトリックススイッチMTXaは、
遅延制御ブロックDLC上の連続したタップのまとまり
(例えば、DLC1上のタップ1,2,…,8;DLC
1上のタップ3,4,…,8とDLC2上のタップ1,
2;…;DLC7上のタップ8とDLC8上のタップ
1,2,…,7;DLC8上のタップ1,2,3,…,
8)を組として循環的に選択できる。但し、2.5MH
zプローブでは、遅延制御ブロックDLC上のタップ1
〜5の循環的な選択となる。
【0101】このような回路構造にすると、マトリック
ススイッチMTXa1から出た信号線は、他のマトリッ
クススイッチMTXa2〜MTXa8から出た信号線と
交錯することなく、DLC1,DLC2,…,DLC8
のタップ1に接続することができる。マトリックススイ
ッチMTXa2から出た信号線は、他のマトリックスス
イッチMTXa1,MTXa3〜MTXa8から出た信
号線と交錯することなく、DLC1,DLC2,…,D
LC8のタップ2に接続することができる。 ................ マトリックススイッチMTXa8から出た信号線は、他
のマトリックススイッチMTXa1〜MTXa7から出
た信号線と交錯することなく、DLC1,DLC2,
…,DLC8のタップ8に接続することができる。
【0102】また、マトリックススイッチMTXaとマ
トリックススイッチMTXbの接続法の例としては、図
5と同様でよい。また、DLC1の出力Eoからでた信
号Eoutが、遅延制御回路の最終出力となる。
【0103】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の超
音波診断装置は、前述した構成を備えた複数の遅延制御
ブロックと、信号切替ブロックとを備えたため、各遅延
制御ブロックが遅延線の部分的なまとまりを構成し、信
号線の交錯はこの遅延制御ブロック内だけに限定され、
遅延制御ブロックどおしは1本の信号線で接続され、複
数の遅延制御ブロックを組合せることにより生じた周期
性を利用した配線が行われ、これらにより、全体として
信号線の交錯の少ないコンパクトな遅延制御回路が実現
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の超音波診断装置の第1の態様の
遅延制御ブロックの例を示した図である。
【図2】本発明の第2の超音波診断装置の第1の態様の
遅延制御ブロックの例を示した図である。
【図3】遅延制御回路前段部分の例を示した図である。
【図4】第1の態様における遅延制御回路の例を示した
図である。
【図5】マトリックススイッチMTXaとマトリックス
スイッチMTXbの接続法を説明するための図である。
【図6】第3の態様における小遅延線回路DLの一例を
示した図である。
【図7】第3の態様における小遅延線回路DLの接続法
の例を示した図である。
【図8】第3の態様における遅延制御ブロックの例を示
した図である。
【図9】第3の態様における遅延制御ブロックの例を示
した図である。
【図10】第3の態様における遅延制御回路の例を示し
た図である。
【図11】第4の態様における遅延制御ブロックDLB
aの例を示した図である。
【図12】第4の態様における遅延制御ブロックDLB
bの例を示した図である。
【図13】第4の態様における遅延線構造DLBの例を
示した図である。
【図14】第4の態様における遅延制御回路の例を示し
た図である。
【図15】第5の態様における小遅延線回路の接続法の
例を示した図である。
【図16】第5の態様における遅延制御ブロックDLC
の例を示した図である。
【図17】第5の態様における遅延制御回路の例を示し
た図である。
【図18】超音波診断装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 送信制御回路 2−1〜2−n 超音波振動素子 3−1〜3−n 送受信回路 4 アポダイジング回路群 5 制御回路 6 遅延制御回路 7 ログアンプ 8 表示器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の形状に配列された複数の超音波振
    動子により構成される超音波探触子から被検体内に超音
    波を送信し該被検体内で反射された超音波を超音波振動
    子で受信することにより複数の受信信号を得、該受信信
    号を、該受信信号にそれぞれ、対応した遅延時間制御、
    又は遅延時間制御及び位相制御を施すとともに互いに加
    算する遅延制御回路に入力し、該遅延制御回路から出力
    された加算信号に基づいて前記被検体内の像を表示する
    超音波診断装置において、 前記遅延制御回路が、 前記超音波探触子の周波数に応じて定まる所定遅延量を
    1遅延タップの間隔とする、前記周波数に応じて定まる
    一定数の循環的に連続した前記遅延タップのまとまりを
    組として選択できるようにした、遅延線とアナログ・ス
    イッチを構成要素に持つ前記遅延制御回路であり、 前記遅延制御回路内の遅延回路部分が適当なブロック数
    の遅延制御ブロックに分かれていて、前記遅延制御ブロ
    ックは前記受信信号を所定の単位遅延量だけ遅延させる
    遅延素子要素の複数個よりなる入力端、出力端で終端さ
    れた小遅延線回路が複数個互いに直列に接続された構造
    を有し、 又前記各遅延制御ブロック間を接続するための一つの外
    部入力端子と一つの外部出力端子を持ち、その各遅延制
    御ブロックが前記周波数に対応して、前記遅延制御ブロ
    ック内部で小遅延線回路の入力側終端位置にある内部入
    力端子の位置と前記外部入力端子との接続変更により、
    その総遅延量が可変できるようになっていて、前記外部
    入力端子と外部出力端子により前記各遅延制御ブロック
    間を直列に接続し、前記各遅延制御ブロックは前記外部
    入力端子と外部出力端子以外に前記遅延タップの入力端
    子となる外部遅延タップ入力端子をもち、整数個の前記
    遅延制御ブロックの前記外部遅延タップ入力端子の総和
    が前記一定数の循環的に連続した遅延タップの数の整数
    倍であるような構成になっている超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 所定の形状に配列された複数の超音波振
    動子により構成される超音波探触子から被検体内に超音
    波を送信し該被検体内で反射された超音波を超音波振動
    子で受信することにより複数の受信信号を得、該受信信
    号を、該受信信号にそれぞれ、対応した遅延時間制御、
    又は遅延時間制御及び位相制御を施すとともに互いに加
    算する遅延制御回路に入力し、該遅延制御回路から出力
    された加算信号に基づいて前記被検体内の像を表示する
    超音波診断装置において、 前記遅延制御回路が、 前記超音波探触子の周波数に応じて定まる所定遅延量を
    1遅延タップの間隔とする、前記周波数に応じて定まる
    一定数の循環的に連続した前記遅延タップのまとまりを
    組として選択できるようにした、遅延線とアナログ・ス
    イッチを構成要素に持つ前記遅延制御回路であり、 前記遅延制御回路内の遅延回路部分が適当なブロック数
    の遅延制御ブロックに分かれていて、前記遅延制御ブロ
    ックは前記受信信号を所定の単位遅延量だけ遅延させる
    遅延素子要素の複数個よりなる入力端、出力端で終端さ
    れた小遅延線回路が複数個互いに直列に接続された構造
    を有し、 又前記各遅延制御ブロック間を接続するための一つの外
    部入力端子と一つの外部出力端子を持ち、その各遅延制
    御ブロックが前記周波数に対応して、前記遅延制御ブロ
    ック内部で小遅延線回路の出力側終端位置にある内部出
    力端子の位置と前記外部出力端子との接続変更により、
    その総遅延量が可変できるようになっていて、前記外部
    入力端子と外部出力端子により前記各遅延制御ブロック
    間を直列に接続し、前記各遅延制御ブロックは前記外部
    入力端子と外部出力端子以外に前記遅延タップの入力端
    子となる外部遅延タップ入力端子をもち、整数個の前記
    遅延制御ブロックの前記外部遅延タップ入力端子の総和
    が前記一定数の循環的に連続した遅延タップの数の整数
    倍であるような構成になっている超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 前記各遅延制御ブロックが、互いに直列
    に接続された複数の前記小遅延線回路として、前記受信
    信号を互いに同一の単位遅延量tdeだけ遅延させる複
    数の前記遅延素子要素から構成された、後段側から順
    に、2m個の遅延素子要素からなる第1小遅延線回路、
    m個の遅延素子要素からなる第2小遅延線回路、m個の
    遅延素子要素からなる第3小遅延線回路、および2m個
    の遅延素子要素からなる第4小遅延線回路を備え、 該各遅延制御ブロックが、 前記超音波の周波数が2.5MHzの場合に、前記第1
    小遅延線回路、前記第2小遅延線回路、前記第3小遅延
    線回路、および前記第4小遅延線回路が遅延量6×td
    e毎にm分割されたタップ数mの遅延線として使用さ
    れ、 前記超音波の周波数が3.5MHzの場合に、前記第1
    小遅延線回路、前記第2小遅延線回路、および前記第3
    小遅延線回路が遅延量4×tde毎にm分割されたタッ
    プ数mの遅延線として使用され、 前記超音波の周波数が5.0MHzの場合に、前記第1
    小遅延線回路および前記第2小遅延線回路が遅延量3×
    tde毎にm分割されたタップ数mの遅延線として使用
    され、かつ前記超音波の周波数が7.5MHzの場合
    に、前記第1小遅延線回路が遅延量2×tde毎にm分
    割されたタップ数mの遅延線として使用されるように構
    成されてなることを特徴とする請求項1記載の超音波診
    断装置。
  4. 【請求項4】 前記各遅延制御ブロックが、互いに直列
    に接続された複数の前記小遅延線回路として、前記受信
    信号を互いに同一の単位遅延量tdeだけ遅延させる複
    数の前記遅延素子要素から構成された、前段側から順
    に、2m個の遅延素子要素からなる第1小遅延線回路、
    m個の遅延素子要素からなる第2小遅延線回路、m個の
    遅延素子要素からなる第3小遅延線回路、および2m個
    の遅延素子要素からなる第4小遅延線回路を備え、 該各遅延制御ブロックが、 前記超音波の周波数が2.5MHzの場合に、前記第1
    小遅延線回路、前記第2小遅延線回路、前記第3小遅延
    線回路、および前記第4小遅延線回路が遅延量6×td
    e毎にm分割されたタップ数mの遅延線として使用さ
    れ、 前記超音波の周波数が3.5MHzの場合に、前記第1
    小遅延線回路、前記第2小遅延線回路、および前記第3
    小遅延線回路が遅延量4×tde毎にm分割されたタッ
    プ数mの遅延線として使用され、 前記超音波の周波数が5.0MHzの場合に、前記第1
    小遅延線回路および前記第2小遅延線回路が遅延量3×
    tde毎にm分割されたタップ数mの遅延線として使用
    され、かつ前記超音波の周波数が7.5MHzの場合
    に、前記第1小遅延線回路が遅延量2×tde毎にm分
    割されたタップ数mの遅延線として使用されるように構
    成されてなることを特徴とする請求項2記載の超音波診
    断装置。
  5. 【請求項5】 前記各遅延制御ブロックが、互いに直列
    に接続された複数の前記小遅延線回路として、前記受信
    信号を互いに同一の単位遅延量tdeだけ遅延させる複
    数の前記遅延素子要素から構成された、mを3の倍数と
    して、後段側から順に、2m個の遅延素子要素からなる
    第1小遅延線回路、m個の遅延素子要素からなる第2小
    遅延線回路、およびm個の遅延素子要素からなる第3小
    遅延線回路を備え、 該各遅延制御ブロックが、 前記超音波の周波数が2.5MHzの場合に、前記第1
    小遅延線回路、前記第2小遅延線回路、および前記第3
    小遅延線回路が遅延量6×tde毎に2m/3分割され
    たタップ数2m/3の遅延線として使用され、 前記超音波の周波数が3.5MHzの場合に、前記第1
    小遅延線回路、前記第2小遅延線回路、および前記第3
    小遅延線回路が遅延量4×tde毎にm分割されたタッ
    プ数mの遅延線として使用され、 前記超音波の周波数が5.0MHzの場合に、前記第1
    小遅延線回路および前記第2小遅延線回路が遅延量3×
    tde毎にm分割されたタップ数mの遅延線として使用
    され、かつ前記超音波の周波数が7.5MHzの場合
    に、前記第1小遅延線回路が遅延量2×tde毎にm分
    割されたタップ数mの遅延線として使用されるように構
    成されてなることを特徴とする請求項1記載の超音波診
    断装置。
  6. 【請求項6】 前記各遅延制御ブロックが、互いに直列
    に接続された複数の前記小遅延線回路として、前記受信
    信号を互いに同一の単位遅延量tdeだけ遅延させる複
    数の前記遅延素子要素から構成された、mを3の倍数と
    して、前段側から順に、2m個の遅延素子要素からなる
    第1小遅延線回路、m個の遅延素子要素からなる第2小
    遅延線回路、およびm個の遅延素子要素からなる第3小
    遅延線回路を備え、 該各遅延制御ブロックが、 前記超音波の周波数が2.5MHzの場合に、前記第1
    小遅延線回路、前記第2小遅延線回路、および前記第3
    小遅延線回路が遅延量6×tde毎に2m/3分割され
    たタップ数2m/3の遅延線として使用され、 前記超音波の周波数が3.5MHzの場合に、前記第1
    小遅延線回路、前記第2小遅延線回路、および前記第3
    小遅延線回路が遅延量4×tde毎にm分割されたタッ
    プ数mの遅延線として使用され、 前記超音波の周波数が5.0MHzの場合に、前記第1
    小遅延線回路および前記第2小遅延線回路が遅延量3×
    tde毎にm分割されたタップ数mの遅延線として使用
    され、かつ前記超音波の周波数が7.5MHzの場合
    に、前記第1小遅延線回路が遅延量2×tde毎にm分
    割されたタップ数mの遅延線として使用されるように構
    成されてなることを特徴とする請求項2記載の超音波診
    断装置。
  7. 【請求項7】 前記第1小遅延線回路が、互いに直列に
    接続された第1−1小遅延線回路および第1−2小遅延
    線回路からなり、前記第1−1小遅延線回路、前記第1
    −2小遅延線回路、前記第2小遅延線回路、および前記
    第3小遅延線回路のそれぞれが、mを12の倍数とし
    て、m個の同一の単位遅延量tdeの遅延素子要素から
    構成されてなることを特徴とする請求項5又は6記載の
    超音波診断装置。
  8. 【請求項8】 前記遅延制御回路が、複数の前記遅延制
    御ブロックに代えて、mを12の奇数倍として、それぞ
    れがm個の同一の単位遅延量tdeの遅延素子要素から
    構成された、前記第1−1小遅延線回路、前記第1−2
    小遅延線回路、前記第2小遅延線回路、および前記第3
    小遅延線回路を備えた前記遅延制御ブロック2個からな
    る、24の整数倍組のタップを有する、複数遅延線構造
    を具備することを特徴とする請求項7記載の超音波診断
    装置。
  9. 【請求項9】 前記各遅延制御ブロックが、互いに直列
    に接続された複数の前記小遅延線回路として、前記受信
    信号を互いに同一の単位遅延量tdeだけ遅延させる複
    数の前記遅延素子要素から構成された、後段側から順
    に、16個の遅延素子要素からなる第1小遅延線回路、
    8個の遅延素子要素からなる第2小遅延線回路、6個の
    遅延素子要素からなる第3小遅延線回路、および2個の
    遅延素子要素からなる第4小遅延線回路を備え、 該各遅延制御ブロックが、 前記超音波の周波数が2.5MHzの場合に、前記第1
    小遅延線回路、前記第2小遅延線回路、および前記第3
    小遅延線回路が遅延量6×tde毎に5分割されたタッ
    プ数5の遅延線として使用され、 前記超音波の周波数が3.5MHzの場合に、前記第1
    小遅延線回路、前記第2小遅延線回路、前記第3小遅延
    線回路、および前記第4小遅延線回路が遅延量4×td
    e毎に8分割されたタップ数8の遅延線として使用さ
    れ、 前記超音波の周波数が5.0MHzの場合に、前記第1
    小遅延線回路および前記第2小遅延線回路が遅延量3×
    tde毎に8分割されたタップ数8の遅延線として使用
    され、かつ前記超音波の周波数が7.5MHzの場合
    に、前記第1小遅延線回路が遅延量2×tde毎に8分
    割されたタップ数8の遅延線として使用されるように構
    成されてなることを特徴とする請求項1記載の超音波診
    断装置。
  10. 【請求項10】 前記各遅延制御ブロックが、互いに直
    列に接続された複数の前記小遅延線回路として、前記受
    信信号を互いに同一の単位遅延量tdeだけ遅延させる
    複数の前記遅延素子要素から構成された、前段側から順
    に、16個の遅延素子要素からなる第1小遅延線回路、
    8個の遅延素子要素からなる第2小遅延線回路、6個の
    遅延素子要素からなる第3小遅延線回路、および2個の
    遅延素子要素からなる第4小遅延線回路を備え、 該各遅延制御ブロックが、 前記超音波の周波数が2.5MHzの場合に、前記第1
    小遅延線回路、前記第2小遅延線回路、および前記第3
    小遅延線回路が遅延量6×tde毎に5分割されたタッ
    プ数5の遅延線として使用され、 前記超音波の周波数が3.5MHzの場合に、前記第1
    小遅延線回路、前記第2小遅延線回路、前記第3小遅延
    線回路、および前記第4小遅延線回路が遅延量4×td
    e毎に8分割されたタップ数8の遅延線として使用さ
    れ、 前記超音波の周波数が5.0MHzの場合に、前記第1
    小遅延線回路および前記第2小遅延線回路が遅延量3×
    tde毎に8分割されたタップ数8の遅延線として使用
    され、かつ前記超音波の周波数が7.5MHzの場合
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    断装置。
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