JP3808868B2 - 超音波診断装置およびその駆動方法 - Google Patents
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Description
上記のようなプローブを有する超音波診断装置は、隣り合うエレメントがそれぞれ異なる送受信チャンネルに接続され、送受信チャンネルによって駆動するエレメントを順に移動させることによってリニア走査やコンベックス走査を行っている(たとえば、非特許文献1参照)。
一方、エレメントを2次元に配列したアクティブマトリックスアレイ(Active
Matrix Array、以下、AMAとも称する)プローブは128チャンネル以上の送受信回路を有する超音波診断装置に開発されているが、普及機は64チャンネル程度の送受信回路が一般的である。
さらに、持ち運び可能な超音波診断装置のように、大きさや重さの点で送受信チャンネルを容易に増やせないという課題もある。
社団法人日本電子機械工業会編「医用超音波機器ハンドブック」コロナ社、1997年1月20日改訂版第1版発行、第94頁図3.59、第97頁図3.64、第102頁図3.76
ここで、チャンネルと接続された振動子の一方の端部から他方の端部までの開口領域における振動子の数がチャンネルの数よりも多くなるようにチャンネルと接続する振動子を配列方向に非連続的に選択する。
次に、受信された信号に基づいて被検体の断層像を生成する。
本発明の駆動方法によれば、シグナル−ノイズ比を低下させずに検出対象に効率よく超音波信号を送受信して、分解能を向上することができる。
図1は、本実施形態に係る超音波診断装置1を模式的に示す概略ブロック図である。
超音波撮影時においては、たとえば医者が、超音波診断装置1を走査する使用者となる。撮影時には超音波プローブ2は使用者により把持されて、被検体に接触させる。
超音波プローブ2は、高圧スイッチ5を介して送受信部6から出力された電気信号を各振動子により超音波に変換して被検体に送信する。超音波プローブ2は、被検体からの反射波を振動子により電気信号に変換して、高圧スイッチ5を介して送受信部6に出力する。なお、振動子から送信された音線を形成する超音波は、被検体の内部を進行中に、内部組織の音響インピーダンスの差に応じたエコーを発生する。このエコーが超音波振動子アレイによって受信されて電気信号に変換される。ここで、振動子により変換される電気信号および超音波を合わせて超音波信号と称する。
本実施形態において、超音波プローブ2としてリニア型プローブあるいはコンベックス型プローブを用いる。超音波プローブ2は、リニア走査によって均一な視野を走査し、あるいは、コンベックス走査によって広い視野を走査する。本発明の探触子の一実施態様が超音波プローブ2に相当する。
本実施形態において、本体部3は、たとえば、エコー信号に基づいて被検体の画像、つまりBモード画像を生成する。以下、本体部3について説明する。
制御部9は、撮影のために超音波プローブ2に超音波を送信させる指令信号を駆動部10に出力する。また、制御部9は、操作コンソール11からの操作信号による支持に従って断層像などを表示させる指令信号を画像処理部7に出力する。さらに、制御部9は、操作コンソール11の指令に基づいて、記憶部8における画像データの保存を制御する。
駆動部10は、制御部9からの指令信号に応じた音線が形成されるように超音波プローブ2を駆動する駆動信号を生成し、生成した駆動信号を送受信部6に送信する。
記憶部8は、画像処理部7から送信される画像データを保存する。また、記憶部8は、超音波診断装置1の操作のためのプログラムや、このプログラムにおいて用いられる音線や撮影対象までの距離などの各種パラメータも記憶する。
使用者は超音波プローブ2を被検体の所定の箇所に位置決めする。このとき、走査範囲が検出対象に対応するように、走査範囲の深さ方向、方位方向および厚み方向が周波数や走査形状などにより設定される。また、少なくとも検出対象が含まれるように走査範囲を設定することが望ましい。
使用者は、超音波プローブ2を走査位置に接触するように設置する。また、使用者は、操作コンソール11を操作して、制御部9を介して駆動部10に指令を与える。さらに、駆動部10は制御部9から指令信号を受け、超音波プローブ2の超音波振動子アレイからの超音波の合成波面により所定の音線が形成されるような駆動信号を生成して、送受信部6を介して超音波プローブ2に出力する。駆動部10は所定の領域の1つの平面(走査面)に複数の音線を形成し、超音波プローブ2はこの複数の音線により走査面を走査する。超音波プローブ2は、被検体の内部から発せられたエコー信号を受信する。上記のステップが、本発明の送受信ステップの一実施形態に相当する。
ここで、上記のステップST12における超音波プローブ2への信号の出力ステップは、本発明の超音波診断装置の駆動方法に相当する。詳細は後述する。
送受信部6から画像処理部7に送信されたエコー信号に基づいて、画像処理部7は、各音線の送信により得られるエコー信号の波形の振幅を輝度の差として表す、いわゆるBモード処理を行う。この処理により、送信する音線の数に応じた解像度で走査面全体における輝度データが得られる。画像処理部7は、輝度データに対応する2次元画像を生成する。ここで、上記のステップが、本発明の画像生成ステップの一実施態様に相当する。
撮影された画像は、制御部9の指令に基づいて記憶部8に記憶される。
次に、記憶部8に記憶された撮影画像を表示装置4において再生する(ST13)。
N=0〜7とすると、第Nチャンネルは、第Nスイッチおよび第(N+8)チャンネルに並列に接続されている。また、超音波プローブ2の第0エレメントe0〜第15エレメントe15が、第0スイッチSW0〜第15スイッチSW15にそれぞれ接続されている。
まず、制御部9は、図4に示すように第1回の送受信において、配列方向に対して非連続的になるように高圧スイッチ5をONするエレメントを選択する(ST21)。
たとえば、図4および図5に示すように第3および第5のエレメントe3,e5はそれぞれ第3および第5のチャンネルと接続するように選択され、第4のエレメントe4は上記の第3および第5のエレメントe3,e5と連続して駆動させないために選択されない。なお、第4のチャンネルは図5に示されるように第12のエレメントe12と接続するように設定される。
その結果、各チャンネルは、超音波プローブ2のそれぞれ異なるエレメントに送受信部6からの超音波信号を出力する。
第1回の送受信が終了すると、制御部9はONされた高圧スイッチをOFFし、さらに、走査方向に隣接するエレメントに対応する高圧スイッチをONする(ST24)。
同様なステップを繰り返し、制御部9によって接続パターンを進行方向へ1エレメントずつ移動させながら超音波プローブ2は被検体を走査する。所定の回数の送受信数まで終えると、制御部9は接続パターンを走査方向に移動させず、各エレメントにおいてチャンネルとの接続あるいは非接続を維持した状態において走査が行われる。なお、制御部9は接続パターンを維持せずに、走査方向に移動させてもよい。上記のステップは、予め設定された第n回の送受信が終了するまで行われる。
次に、本実施形態の変形例について図面を参照して説明する。なお、上記の実施形態と同様の箇所は符号を同じくし、説明を省略する。
図8は、図4と同様に第0〜第15のエレメントe1〜e15の一部が送受信部6のチャンネルと接続されて、第1回〜第10回の送受信において第15のエレメントe15から第0のエレメントe0の方向へ連続パターンを移動させて走査を行っている。
なお、図8における第1〜第4回の送受信は図4と同様である。
また、本実施形態に係る超音波診断装置の送受信部6のチャンネル数は8であるので、走査方向に沿ってチャンネル数に相当する振動子が配列された第1の領域は、第8のエレメントe8から第15のエレメントe15までに相当する。
本変形例の図9に示す第5回の送受信において、制御部9は第7のエレメントe7に対応する高圧スイッチ5をONにすることにより、送受信を行うエレメントの数を一定に保つことができる。
たとえば、本発明の超音波診断装置において、リニアプローブに換えてコンベックスプローブを用いてもよい。また、送受信部6のチャンネル数および超音波プローブ2のエレメント数などは一例であって、必要に応じて変えることができる。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
2…超音波プローブ(探触子)
3…本体部
4…表示装置
5…高圧スイッチ(スイッチ)
6…送受信部
7…画像処理部
8…記憶部
9…CPU(制御部)
10…駆動部
11…操作コンソール
Claims (5)
- 被検体に向けて送信された超音波信号に応じて前記被検体から反射された信号を受信し、受信された信号に基づいて前記被検体の断層像を生成する超音波診断装置であって、
複数のチャンネルが、前記各チャンネルごとに超音波信号を送受信する送受信手段と、 前記チャンネルの数よりも多くの数の振動子が一方の方向に配列されたリニア型あるいはコンベックス型探触子とを有し、
前記探触子において、
配列方向に対して非連続的に前記チャンネルと前記振動子が接続され、前記チャンネルと接続された一方の端部から他方の端部までの開口領域の前記振動子の数は前記チャンネルの数よりも多く設定されており、
複数回の送受信によって前記探触子の前記開口領域を走査方向に沿って前記探触子の一方の端部から他方の端部に移動させて、前記開口領域の中心が、前記探触子の一方の端部から前記チャンネルの数に対応する前記振動子が配列された第1の領域よりも前記探触子の他方の端部側に位置付けられたとき、前記第1の領域を除く前記開口領域の中心よりも前記一方の端部側に位置する前記振動子は前記チャンネルに接続されている超音波診断装置。 - 前記探触子において、前記振動子は、前記開口領域の中央部近傍において配列方向に連続して前記チャンネルと接続され、前記開口領域の端部近傍において配列方向に非連続で前記チャンネルと接続されている請求項1記載の超音波診断装置。
- 前記探触子において、前記振動子が前記開口領域の中心に対して左右対称になるように前記チャンネルと接続されている請求項2記載の超音波診断装置。
- 前記探触子において、第n回目の送受信において第nの振動子が前記チャンネルと接続されているとき、第n+1回目の送受信において前記第nの振動子と走査方向に隣接する前記振動子が前記チャンネルと接続される請求項1記載の超音波診断装置。
- 請求項3に記載の超音波診断装置において、
前記チャンネルの数が8、前記探触子における振動子の数が16であって、前記チャンネル及び前記振動子に一方の端から他方の端に向けて0,1,2,・・・,6,7,8,・・・,13,14,15という番号を付す場合に、
前記左右対称の場合を第1回目の送受信とするとき、振動子番号2,4,6,7,8,9,11,13の前記振動子がそれぞれチャンネル番号0〜7の前記チャンネルに接続され、
第2回目の送受信のとき、振動子番号1,3,5,6,7,8,10,12の前記振動子がそれぞれチャンネル番号0〜7の前記チャンネルに接続され、
第3回目の送受信のとき、振動子番号0,2,4,5,6,7,9,11の前記振動子がそれぞれチャンネル番号0〜7の前記チャンネルに接続され、
第4回目の送受信のとき、振動子番号1,3,4,5,6,7,8,10の前記振動子がそれぞれチャンネル番号0〜7の前記チャンネルに接続されている超音波診断装置。
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