JPH05261060A - 浴槽洗浄装置および自動洗浄浴槽 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】浴槽の温度が低いことに起因した洗剤とか洗浄
水による浴槽洗浄効果を浴槽の温度を高めることによっ
て高くできるようにする。 【構成】温度センサとしてのサーミスタ６から浴槽温度
が、所定値未満であるとするセンサ出力が浴槽洗浄動作
コントローラ２０に与えられたときは、このコントロー
ラ２０は切り替え弁８に給湯器切り替え信号を出力す
る。切り替え弁８はこれに応答して給湯器１４をスプレ
ーノズル４に接続する。これによって、浴槽２内にはス
プレーノズル４を介して給湯器１４からの温水が供給さ
れ、これによって、浴槽２は所定値以上の適温にまでそ
の温水で加温される。この結果、浴槽２の温度が低いこ
とに起因した浴槽洗浄効果の低下はなくなり、その後の
洗剤タンク１２から供給される洗剤による洗浄効果が高
められることとなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、浴槽洗浄装置およびこ
れを用いた自動洗浄浴槽に関する。

【０００２】

【従来の技術】これまでの浴槽洗浄装置には、浴槽にス
プレーノズルを配備するとともに、このスプレーノズル
から浴槽内に濃度の高い洗剤をスプレーして該浴槽を洗
浄するようにしたものがある。

【０００３】この浴槽洗浄装置では浴槽の洗浄に用いた
洗剤は浴槽の排水口から排出する方式であるが、このよ
うな濃度の高い洗剤を浴槽に供給する方式とは異なっ
て、水に薄めるなどされて濃度を低くされた洗剤、つま
り洗剤入りの洗浄水をスプレーして該浴槽を洗浄すると
ともに、その洗浄に用いた洗浄水を前記のように排水口
から排出するのではなくこれを循環して用いるようにし
た方式の浴槽洗浄装置もある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このようないずれの方
式の装置においても、その浴槽が例えば冬季などの季節
的要因で冷えきってあるときでは、その洗剤とか洗浄水
による浴槽の洗浄効果はきわめて低いものとなってしま
う。

【０００５】したがって、本発明においては、このよう
に浴槽の温度が低いことに起因した浴槽洗浄効果を浴槽
の温度を高めることによって高くできるようにすること
を目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の請求項１においては、浴槽に取り付
けたスプレーノズルを介して洗剤タンクからの洗剤を該
浴槽内にスプレーして該浴槽を洗浄する浴槽洗浄装置で
あって、浴槽に温度センサを取り付けるとともに、浴槽
内に温水を供給制御する温水供給手段を設けてなり、該
温度センサから浴槽温度が所定値未満であるとする検出
出力に応答して温水供給手段が浴槽を前記所定値以上の
適温にまで加温する温水を浴槽内に供給する浴槽洗浄装
置であることを特徴としている。

【０００７】本発明の請求項２においては、前記温水供
給手段が、浴槽洗浄動作コントローラと、給湯器と、切
り替え弁とを有しており、浴槽洗浄動作コントローラ
は、温度センサからの浴槽温度が、所定値以上であると
するセンサ出力が与えられたときには洗剤タンク切り替
え信号を、所定値未満であるとするセンサ出力が与えら
れたときには給湯器切り替え信号を、それぞれ、前記切
り替え弁に与えるものであり、切り替え弁は、洗剤タン
ク切り替え信号に応答して洗剤タンクを、また、給湯器
切り替え信号に応答して給湯器を、それぞれ、スプレー
ノズルに接続する浴槽洗浄装置であることを特徴として
いる。

【０００８】本発明の請求項３においては、浴槽に取り
付けたスプレーノズルを介して洗浄水をスプレーして該
浴槽を洗浄するとともに、該洗浄水を循環させる浴槽洗
浄装置であって、浴槽に温度センサを取り付けるととも
に、浴槽内に洗浄水を循環供給制御する洗浄水供給手段
を設けてなり、該温度センサから浴槽温度が所定値未満
であるとする検出出力に応答して洗浄水供給手段が洗浄
水を追い焚きして浴槽を前記所定値以上の適温にまで加
温する浴槽洗浄装置であることを特徴としている。

【０００９】本発明の請求項４においては、前記請求項
１ないし３のいずれかに記載の浴槽洗浄装置を備えた自
動洗浄浴槽であることを特徴としている。

【００１０】

【作用】請求項１においては、温度センサから浴槽の温
度が所定値未満に低下したとの検出出力が与えられる
と、温水供給手段はこれに応答して浴槽をその所定値以
上の適温にまで加温するための温水を浴槽に供給するこ
とになる。これによって、浴槽はその適温まで加温され
ることになる結果、浴槽に取り付けたスプレーノズルか
ら浴槽に供給される洗剤タンクからの洗剤による浴槽の
洗浄効果が高められることとなる。

【００１１】請求項２においては、温度センサから浴槽
温度が、所定値以上であるとするセンサ出力がコントロ
ーラに与えられたときは、このコントローラは切り替え
弁に洗剤タンク側切り替え信号を出力するから、切り替
え弁はこれに応答して洗剤タンクをスプレーノズルに接
続する結果、浴槽内にはスプレーノズルを介して洗剤タ
ンクからの洗剤がスプレーされる該浴槽の洗浄が行われ
ることになる。また、温度センサから浴槽温度が、所定
値未満であるとするセンサ出力がコントローラに与えら
れたときは、このコントローラは切り替え弁に給湯器切
り替え信号を出力するから、切り替え弁はこれに応答し
て給湯器をスプレーノズルに接続する結果、浴槽内には
スプレーノズルを介して給湯器からの温水が供給され、
これによって、浴槽は所定値以上の適温にまでその温水
で加温されることになり、その後の洗剤による洗浄効果
が高められることとなる。

【００１２】請求項３においては、温度センサから浴槽
の温度が所定値未満に低下したとの検出出力が与えられ
ると、洗浄水供給手段はこれに応答して浴槽をその所定
値以上の適温にまで洗浄水を追い焚きする結果、浴槽は
追い焚きされた洗浄水によって適温まで加温されること
になる結果、浴槽に取り付けたスプレーノズルから浴槽
に供給される洗浄水による浴槽の洗浄効果が高められる
こととなる。

【００１３】請求項４においては、前記請求項１ないし
３のいずれかに記載の浴槽洗浄装置を備えているから、
自動的に浴槽が洗浄される。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の各実施例を図面を参照して詳
細に説明する。

【００１５】実施例１ 図１は、本発明の実施例１に係る浴槽洗浄装置と、これ
を用いた浴槽との概略化された構成を示すブロック図で
ある。

【００１６】図において、浴槽２の図で右側にはスプレ
ーノズル４が、また、左側にはこの浴槽２の温度を検出
する温度センサとしてのサーミスタ６が、それぞれ、取
り付けられている。なお、この実施例では温度センサが
サーミスタであったが、例えば、熱電対であるとか、そ
の他の形式の温度センサであってもよい。

【００１７】スプレーノズル４は浴槽２外の切り替え弁
８、および循環ポンプ１０を介して洗剤タンク１２が接
続されており、また、この切り替え弁８には給湯器１４
が接続されている。この切り替え弁８は電磁式三方弁の
ように周知のものでよく、また、洗剤タンク１２には濃
度の高い洗剤が収納されている。

【００１８】そして、この切り替え弁８は、洗剤タンク
切り替え信号の入力に応答して洗剤タンク１２をスプレ
ーノズル４に、給湯器切り替え信号の入力に応答して給
湯器１４をスプレーノズル４に、それぞれ、切り替えて
接続するようになっている。

【００１９】浴槽２の底面の排水口には排水動作制御信
号に応答して開閉する電磁式の排水栓１６と、この排水
栓１６に一体に取り付けられて浴槽２内の水位を検出す
る水位センサ１８が設けられている。

【００２０】この水位センサ１８は、水頭圧を検出する
ことができるものであり、したがって、浴槽２内の任意
の水位、例えば浴槽２内の水位がゼロであるとか一定水
位であるかを検出することができる。

【００２１】浴槽洗浄動作コントローラ２０は、浴槽２
の洗浄モードにおいては排水動作制御信号を出力して排
水栓１６を開かせて排水を行わせるとともに、水位セン
サ１８からの水位検出信号から浴槽２の水位を検出し、
その水位検出から浴槽２内の水位がゼロ（空）水位にな
ったかどうかを判定することができるとともに、空水位
になったと判定したときには、サーミスタ６からの検出
出力に応答し、かつ、このサーミスタ６から浴槽２の温
度が所定値以上であるとの検出出力が与えられると、こ
れに応答して切り替え弁８には洗剤タンク切り替え信号
を出力し、また、サーミスタ６から浴槽２の温度が所定
値未満であるときの検出出力が与えられると、これに応
答して切り替え弁８には給湯器切り替え信号を出力する
ようになっている。

【００２２】浴槽洗浄動作コントローラ２０はまた、洗
剤タンク切り替え信号を出力するときは循環ポンプ１０
を駆動して洗剤タンク１２から洗剤を切り替え弁８を介
してスプレーノズル４側に出力動作させ、また、給湯器
切り替え信号を出力するときは循環ポンプ１０の駆動を
停止するとともに、給湯器１４を駆動し、かつ、この給
湯器１４からの温水を切り替え弁８を介してスプレーノ
ズル４側に出力動作させるようになっている。この所定
値については、浴槽２の温度と、これに対する上記洗剤
の洗浄効果との相対関係から定められる。

【００２３】浴槽洗浄動作コントローラ２０はさらにま
た、基本的には、内部にその所定値に関するデータを外
部からの設定操作で任意に書き換えに記憶するメモリ
と、ＣＰＵとを備えているとともに、サーミスタ６から
の浴槽温度に関する温度データを比較温度データとして
ＣＰＵに取り込むと、ＣＰＵがそのメモリに記憶されて
いる所定値のデータを参照温度データとして読み出すと
ともに、読み出した参照温度データを比較温度データと
比較するとともに、その比較に従って浴槽２の温度が所
定値未満であるか以上であるかを判断し、この判断に従
って、切り替え弁８に前記各信号を出力することと、循
環ポンプ１０とか給湯器１４の動作を制御するようにな
っている。このＣＰＵを基本としたこのコントローラ１
６の動作は後述するが、簡単であるからＣＰＵに関する
動作フローは図示していない。

【００２４】浴槽洗浄動作コントローラ２０はさらにま
た、浴槽２の洗浄が終了したと判定したときは、自動的
に浴槽２内に湯が張られて入浴ができるようにするため
に排水栓１６に排水制御信号を出力して排水栓１６を閉
じるように動作させるとともに、切り換え弁８を制御し
て給湯器１４から給湯し、かつ図示していない水位セン
サ１８とか、タイマなどで浴槽２の水位を監視しながら
浴槽２内に一定の湯が給湯されるようにし、入浴者から
すれば自動的に浴槽が洗浄された後、同じく自動的に洗
浄された浴槽に湯が張られて入浴ができるようになる。

【００２５】なお、この実施例１においては、この浴槽
洗浄動作コントローラ２０と、切り替え弁８と、給湯器
１４とで温水供給手段を構成している。

【００２６】つぎにこの実施例における洗浄モードでの
動作を説明する。まず、浴槽洗浄動作コントローラ２０
は排水動作制御信号を排水栓１６に出力し、これによっ
て排水栓１６を開かせるとともに、それに一体の水位セ
ンサ１８で浴槽２内の水位が空水位であるかどうかを判
定する。空水位であると判定すると浴槽洗浄動作コント
ローラ２０は浴槽２の洗浄態勢が完了したとして、次に
はサーミスタ６から浴槽温度に関する検出出力を取り込
む。

【００２７】そして、浴槽洗浄動作コントローラ２０
は、このサーミスタ６から浴槽２の温度が、所定値以上
であるとする検出出力が与えられると、切り替え弁８に
洗剤タンク切り替え信号を出力するとともに、循環ポン
プ１０を駆動する。その結果、切り替え弁８は、この浴
槽洗浄動作コントローラ２０からの信号の入力に応答し
て洗剤タンク１２をスプレーノズル４側に接続するか
ら、浴槽２内には図１で示すようにスプレーノズル４を
介して洗剤タンク１２からの洗剤が循環ポンプ１０から
の駆動でもってスプレーされる。

【００２８】また、この洗剤による所定時間のスプレー
の後、浴槽洗浄動作コントローラ２０は、切り換え弁８
を給湯器１４側に切り換えて給湯器１４からの給湯で浴
槽２内をすすぐ。このような洗浄、つまり、濃度の高い
洗剤による浴槽２へのスプレーと、給湯器１４からの適
温水によるすすぎとによる洗浄が数サイクル繰り返され
ることで浴槽２内の洗浄が完全に行われて該洗浄が終了
する。

【００２９】つぎに、浴槽洗浄動作コントローラ２０は
サーミスタ６から浴槽温度が、所定値未満であるとする
検出出力が与えられると、濃度の高い洗剤による洗浄動
作が十分に行うことができないこととして、該浴槽洗浄
動作コントローラ２０は、切り替え弁８に給湯器切り替
え信号を出力するとともに、給湯器１４を駆動する。切
り替え弁８はこの浴槽洗浄動作コントローラ２０からの
信号の入力に応答して給湯器１４をスプレーノズル４に
接続するから、浴槽２内にはスプレーノズル４を介して
給湯器１４からの温水が供給され、これによって、浴槽
２は所定値以上の適温にまでその温水で加温されること
になり、その後の洗剤による洗浄効果が高められること
となる。

【００３０】なお、この場合、コントローラ１６は、給
湯器１４からの温水の温度も浴槽２が所定値以上の適温
にまで加温されるのに必要な温度となるように該給湯器
１４を制御するとともに、サーミスタ６からの検出出力
から浴槽２の温度が所定値以上になったかどうかを監視
し、所定値以上になるまでは切り換え弁８を給湯器１４
側に制御して洗剤によるスプレーを停止し浴槽２に給湯
するようにしている。

【００３１】また、この場合、給湯器１４からの給湯
は、すすぎ用のものではなく浴槽２を加温するためのも
のであり、すすぎのための給湯にくらべて時間的には浴
槽２の加温に必要な長い時間となる。この加温の後の洗
浄は上記と同様に洗剤によるスプレーと給湯器からの給
湯によるすすぎとの繰り返しでもって浴槽２の洗浄が行
われる。

【００３２】実施例２ 図２は本発明の実施例２に係る浴槽洗浄装置と、これを
用いた浴槽との概略化された構成を示すブロック図であ
る。この図において、実施例１に係る図１と対応する部
分には同一の符号を付し、この同一の符号に係る部分に
ついての詳しい説明はその説明の重複を避けるために省
略する。

【００３３】実施例２においては、浴槽２の図で右側に
はスプレーノズル４が、また、左側にはこの浴槽２の温
度を検出する温度センサとしてのサーミスタ６が、それ
ぞれ、取り付けられている構成は実施例１と同様である
が、この実施例１の装置が洗剤が浴槽２の排水口から排
出されるのに対し、洗浄水２２が循環ポンプ１０で循環
され、この洗浄水２２が風呂釜２４で加熱される点で異
なっている。

【００３４】また、実施例２の浴槽洗浄動作コントロー
ラ２０は、実施例１とは異なってサーミスタ６から浴槽
２の温度が所定値以上であるとの検出出力が与えられる
と、洗浄水２２を追い焚きするようには風呂釜２４を駆
動しないが、サーミスタ６から浴槽２の温度が所定値未
満であるときの検出出力が与えられるときには、これに
応答して風呂釜２４を駆動して洗浄水２２を追い焚きす
るようになっている。

【００３５】なお、この実施例２においても、実施例１
と同様に温度センサとしてサーミスタ６以外の形式のも
のでもよく、また、浴槽洗浄動作コントローラ１６とし
ては、上記実施例１と同様に前記所定値に関するデータ
を参照温度データとして記憶するメモリと、サーミスタ
からの出力を比較温度データとして取り込むとともに、
取り込んだ比較温度データをメモリ内の参照温度データ
と比較して、浴槽温度が所定値以上であるか未満である
かを判断して風呂釜２４を駆動するＣＰＵを備えてい
る。

【００３６】さらに、実施例２では洗浄水の追い焚きと
して風呂釜２４を用いたが、浴槽２外の適当な箇所に洗
浄水タンクを設け、この洗浄水タンクからの洗浄水を循
環ポンプで浴槽２内に循環させる一方、この洗浄水タン
ク内にヒータを配備し、このヒータを駆動して洗浄水を
加温するようにしてもよいし、スプレーノズル４と循環
ポンプ１０との間にその洗浄水タンクを設け、その洗浄
水タンク内にヒータを配備するようにしてもよい。この
洗浄水タンク内のヒータの制御は浴槽洗浄動作コントロ
ーラ２０によって行うとよい。

【００３７】また、この実施例２においては、浴槽洗浄
動作コントローラ２０と、風呂釜２４または洗浄タンク
とで洗浄水供給手段を構成している。

【００３８】動作を説明する。

【００３９】まず、浴槽洗浄動作コントローラ２０は、
排水栓１６を開かせるとともに、その浴槽２内の残水の
水位を検出する。この残水の水位は水位センサ１８で検
出される。そして、浴槽洗浄動作コントローラ２０は、
この水位検出から残水が一定であるとの検出出力に応答
して、この残水を洗浄水として用いるようにするため
に、排水栓１６を閉じるように制御する。

【００４０】そして、この後、浴槽洗浄動作コントロー
ラ２０は、サーミスタ６から浴槽温度が、所定値以上で
あるとする検出出力が与えられたかどうかを判定する。
この判定から浴槽２の温度が所定値以上であると判定す
ると、浴槽洗浄動作コントローラ１６は単に循環ポンプ
１０を駆動して洗浄水２２を浴槽２に循環させるととも
に、この洗浄水２０をスプレーノズル４からスプレーし
て浴槽２を洗浄する。

【００４１】つぎに、浴槽洗浄動作コントローラ２０は
サーミスタ６から浴槽温度が、所定値未満であるとする
検出出力が与えられると、洗浄水２２を循環ポンプ１０
で循環させながら風呂釜２４を駆動して洗浄水２２を加
熱し、これによって、浴槽２を所定値以上の適温にまで
加温する。その結果、浴槽２は所定値以上の適温にまで
加熱された洗浄水２２で加温されることになり、その後
の洗浄水２２による浴槽２内の洗浄効果が高められるこ
ととなる。

【００４２】そして、浴槽洗浄動作コントローラ２０
は、上記洗浄が終了すると、排水栓１６を開かせるとと
もに、図示していないセンサからの信号によって排水が
完了したと検出すると、図示していない給湯器から給湯
して浴槽２内をすすぎ、このすすぎが終了すると、排水
栓１６を閉じ、次いで給湯器から浴槽２内に一定水位ま
で給湯して湯を張らせ、入浴者が入浴できるようにす
る。

【００４３】なお、この場合、給湯器は実施例１と同様
にしてスプレーノズル４と循環ポンプ１０との間に切り
換え弁を設け、切り換え弁の一方側に循環ポンプ１０
を、他方側に給湯器を接続し、この切り換え弁の切り換
えでスプレーノズル４を介して浴槽２内には循環ポンプ
１０から洗浄水が、給湯器からは給湯されるようにする
か、あるいは、単に浴槽２の湯カランから直接給湯する
か、浴槽２の上方から給湯器で給湯するようにしてもよ
い。

【００４４】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、次のよう
な効果を奏することができる。

【００４５】すなわち、請求項１においては、温度セン
サから浴槽の温度が所定値未満に低下したとの検出出力
が与えられると、温水供給手段はこれに応答して浴槽を
その所定値以上の適温にまで加温するための温水を浴槽
に供給するから、浴槽はその適温まで加温され、その結
果、浴槽に取り付けたスプレーノズルから浴槽に供給さ
れる洗剤タンクからの洗剤による浴槽の洗浄効果が高め
られることとなる。

【００４６】請求項２においては、温度センサから浴槽
温度が、所定値以上であるとするセンサ出力がコントロ
ーラに与えられたときは、このコントローラは切り替え
弁に洗剤タンク切り替え信号を出力し、切り替え弁はこ
れに応答して洗剤タンクをスプレーノズルに接続するこ
とで、浴槽内にはスプレーノズルを介して洗剤タンクか
らの洗剤がスプレーされて該浴槽の洗浄が行われる一
方、温度センサから浴槽温度が、所定値未満であるとす
るセンサ出力がコントローラに与えられたときは、この
コントローラは切り替え弁に給湯器切り替え信号を出力
するから、切り替え弁はこれに応答して給湯器をスプレ
ーノズルに接続する結果、浴槽内にはスプレーノズルを
介して給湯器からの温水が供給されるから、浴槽は所定
値以上の適温にまでその温水で加温され、その後の洗剤
による洗浄効果が高められることとなる。

【００４７】請求項３においては、温度センサから浴槽
の温度が所定値未満に低下したとの検出出力が与えられ
ると、洗浄水供給手段はこれに応答して浴槽をその所定
値以上の適温にまで洗浄水を追い焚きするから、浴槽は
追い焚きされた洗浄水によって適温まで加温されること
になる結果、浴槽に取り付けたスプレーノズルから浴槽
に循環供給される洗浄水による浴槽の洗浄効果が高めら
れることとなる。

【００４８】請求項４においては、前記請求項１ないし
３のいずれかに記載の浴槽洗浄装置を備えているから、
高い洗浄効果で洗剤とか洗浄水で洗浄されるものとな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１に係る浴槽洗浄装置とこれを
用いた浴槽の概略化した構成を示す図である。

【図２】本発明の実施例２に係る浴槽洗浄装置とこれを
用いた浴槽の概略化した構成を示す図である。

【符号の説明】

２ 浴槽 ４ スプレーノズル ６ サーミスタ（温度センサ） ８ 切り換え弁 １０ 循環ポンプ １２ 洗剤タンク １４ 給湯器 ２０ 浴槽洗浄動作コントローラ ２２ 洗浄水 ２４ 風呂釜

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮脇 久始 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 藤原 宏之 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 浜中 康子 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式会 社ノーリツ内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴槽に取り付けたスプレーノズルを介し
   て洗剤タンクからの洗剤を該浴槽内にスプレーして該浴
   槽を洗浄する浴槽洗浄装置であって、 浴槽に温度センサを取り付けるとともに、浴槽内に温水
   を供給制御する温水供給手段を設けてなり、該温度セン
   サから浴槽温度が所定値未満であるとする検出出力に応
   答して前記温水供給手段が浴槽を前記所定値以上の適温
   にまで加温する温水を浴槽内に供給することを特徴とす
   る浴槽洗浄装置。
2. 【請求項２】 前記温水供給手段が、浴槽洗浄動作コン
   トローラと、給湯器と、切り替え弁とを有しており、浴
   槽洗浄動作コントローラは、温度センサからの浴槽温度
   が、所定値以上であるとするセンサ出力が与えられたと
   きには洗剤タンク切り替え信号を、所定値未満であると
   するセンサ出力が与えられたときには給湯器切り替え信
   号を、それぞれ、前記切り替え弁に与えるものであり、
   切り替え弁は、洗剤タンク切り替え信号に応答して洗剤
   タンクを、また、給湯器切り替え信号に応答して給湯器
   を、それぞれ、スプレーノズルに接続するものであるこ
   とを特徴とする請求項１に記載の浴槽洗浄装置。
3. 【請求項３】 浴槽に取り付けたスプレーノズルを介し
   て洗浄水をスプレーして該浴槽を洗浄するとともに、該
   洗浄水を循環させる浴槽洗浄装置であって、 浴槽に温度センサを取り付けるとともに、浴槽内に洗浄
   水を循環供給制御する洗浄水供給手段を設けてなり、該
   温度センサから浴槽温度が所定値未満であるとする検出
   出力に応答して前記洗浄水供給手段が洗浄水を追い焚き
   して浴槽を前記所定値以上の適温にまで加温することを
   特徴とする浴槽洗浄装置。
4. 【請求項４】 前記請求項１ないし３のいずれかに記載
   の浴槽洗浄装置を備えた自動洗浄浴槽。