JPH0526057U

JPH0526057U - 食器乾燥器

Info

Publication number: JPH0526057U
Application number: JP8380991U
Authority: JP
Inventors: 繁孝三谷
Original assignee: 株式会社アイ・トワニー
Priority date: 1991-09-17
Filing date: 1991-09-17
Publication date: 1993-04-06

Abstract

(57)【要約】【目的】食器かごに立て掛けた汁椀や茶碗等の食器が
振動等の僅かな外力で倒れるのを防止する食器乾燥器を
提供することを目的とする。【構成】食器かご７を有する食器乾燥器に於て、食器
かご７の横杆10の一部に、食器の縁が係止する倒れ防止
小突出部13を形成する。食器かごの竪保持杆の一部に食
器の縁が係止する倒れ防止小突出部を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、家庭用の食器乾燥器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、家庭用の食器乾燥器に使用される食器かごは、図７の要部斜視図に示すように、底面に格子状の横杆ａ…と竪保持杆ｂ…が形成されており、図７の仮想線（図８の実線）の如く、汁椀や茶碗等の食器ｃを、上記横杆ａ…の間隙部ｄに僅かに挿入して、対向状の一方の横杆ａに食器ｃの底面寄りの側面を当接させて支え、他方の横杆ａの外周面に食器ｃの上端縁を当接させ、摩擦抵抗によって係止させて立て掛けるものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、食器ｃは摩擦抵抗によって停止しているだけなので、振動等の僅かな外力が加わっただけでも、図８の仮想線の如く、食器ｃが横杆ａから簡単に外れて倒れてしまう問題があった。

【０００４】そこで、本考案は、上述の問題点を解消して、食器かごに立て掛けた汁椀や茶碗等の食器の倒れを防止する食器乾燥器を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するために、食器かごを有する食器乾燥器に於て、食器かごの横杆の一部又は竪保持杆の一部に、食器の縁が係止する倒れ防止小突出部を有するようにしたものである。

【０００６】

【作用】

この食器かごによれば、汁椀や茶碗等の食器を、横杆で形成される間隙部に僅かに挿入して、対向状の一方の横杆に食器の底面寄りの側面を当接させて支え、やや後方に傾けて、他方の横杆の小突出部に食器の上端縁の内面を引掛けることによって係止させて立て掛けることができる。

【０００７】また、上記食器を、上記間隙部に僅かに挿入して、横杆に食器の底面寄りの側面を当接させて支え、やや後方に傾けて、竪保持杆の小突出部に食器の上端縁の内面を引掛けることによって係止させて立て掛けることができる。

【０００８】

【実施例】

以下、実施例を示す図面に基づき本考案を詳説する。

【０００９】図１は、本考案に係る食器乾燥器の一実施例を示し、この食器乾燥器は、上方開口状であると共に平面視略矩形状の容器本体１と、該容器本体１の上方開口部の前部及び中央部を施蓋する開閉用の前蓋２と、容器本体１の上方開口部の後部を施蓋する固定後蓋３と、を備えている。

【００１０】さらに、図１の仮想線で略示するように、容器本体１内の下部には、熱を発生するためのヒーター４と、該ヒーター４を上方にて包囲するガードカバー５が設けられている。さらに、該ガードカバー５の上方には、汁椀や茶碗等の食器６を入れるためのプラスチック等からなる食器かご７が、容器本体１に出し入れ自在として、容器本体１の内部に保持されている。

【００１１】この前蓋２は軸心Ａ廻りに揺動自在に枢着されており、固定後蓋３を内有状として矢印方向に開閉される。

【００１２】しかして、図２に示すように、食器かご７は上方開口状で、略矩形状の上部枠８と、該上部枠８から垂設された複数の側杆９…と、該側杆９…に連設され格子状に連結された横杆10…と、該横杆10…の交差部に鉛直状に立設された複数の竪保持杆11…と、からなる。

【００１３】また、横杆10…で囲って形成される四角形の間隙部12…は、場所によって大きさを適宜変えてあり、また、横杆10…の交差部に立設される竪保持杆11…は、所定の交差部にのみ設けられている。

【００１４】さらに、図３の横杆10…の要部斜視図に示すように、横杆10…の一部は、複数の倒れ防止小突出部13…としての板状小突出部13ａ…を有している。

【００１５】この板状小突出部13ａ…は、図例では、矩形状の間隙部12の長辺側の横杆10ａ …に設けられると共に、間隙部12の長辺の略中央にあたる位置に形成され、図４に示すように、各板状小突出部13ａ…は、断面円形状の横杆10の上半分の片側（図例では右上）から水平状に突出している。

【００１６】しかして、この食器かご７によれば、汁椀や茶碗等の食器６を、横杆10…の間隙部12に僅かに挿入して、対向状の一方の横杆10ａに食器６の底面寄りの側面を当接させて支え、やや後方に傾けて、他方の横杆10ａの板状小突出部13ａに食器６の上端縁の内面を引掛けることによって係止させて立て掛けることができる。

【００１７】次に、図５と図６は、竪保持杆11…の一部が、複数の倒れ防止小突出部13…としての棒状小突出部13ｂ…を有する場合を示している。

【００１８】この棒状小突出部13ｂ…は、図例では、間隙部12の短辺側の横杆10ｂ…の軸心方向に沿って、竪保持杆11…の片側（図６では右側）から水平状に突設されている。

【００１９】しかして、棒状小突出部13ｂ…を有する食器かご７によれば、汁椀や茶碗等の食器６を、横杆10…の間隙部12に僅かに挿入して、横杆10ａに食器６の底面寄りの側面を当接させて支え、やや後方に傾けて、竪保持杆11，11の小突出部13ｂ， 13ｂに食器６の上端縁の内面を引掛けることによって係止させて立て掛けることができる。

【００２０】なお、図４と図６の実施例に於て、食器６の形状や大きさの違いによって、横杆10ａに食器６の底面寄りの側面が当接しない場合は、竪保持杆11…にて食器６の側面を支えて立て掛けるようになっている。

【００２１】このように、食器６の上端縁の内面を、倒れ防止小突出部13に引掛けることによって係止させているので、振動等の外力が加わっても、食器６が倒れることなく立て掛けた状態を確実に保持できる。

【００２２】なお、この本考案は、上記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で設計変更自由であり、例えば、図３と図５の板状小突出部13ａ…及び棒状小突出部13ｂ…の数の増減と位置，向きの変更は自由である。さらに、板状小突出部13ａ…の形状を棒状や鉤状等の種々の形状とするも好ましく、棒状小突出部13ｂ…の形状を、鉤状や板状等の種々の形状とするも望ましい。

【００２３】また、図例では、板状小突出部13ａ…又は棒状小突出部13ｂ…は単独で設けられているが、上記小突出部13ａ…，13ｂ…を併せて設けるようにするも望ましく、横杆10…で形成される間隙部12…の大きさ、竪保持杆11…の高さ及び横杆10… の形状の変更は自由である。また、食器乾燥器として、ファンを備えた強制乾燥式とするも自由である。

【００２４】

【考案の効果】

本考案は、上述の如く構成されるので、次に記載する効果を奏する。

【００２５】食器６の縁を、倒れ防止小突出部13に引掛けることによって係止させて立て掛けているので、振動等の僅かな外力が加わっても、倒れ防止小突出部13から食器６の縁が外れて食器６が倒れてしまうことがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す側面図である。

【図２】食器かごの斜視図である。

【図３】食器かごの板状小突出部を有する部分を示す要
部斜視図である。

【図４】図３の要部断面図である。

【図５】食器かごの棒状小突出部を有する部分を示す要
部斜視図である。

【図６】図５の要部断面図である。

【図７】従来の食器かごの要部斜視図である。

【図８】図７の要部断面図である。

【符号の説明】

６食器７食器かご 10 横杆 11 竪保持杆 13 小突出部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】食器かご７を有する食器乾燥器に於て、
食器かご７の横杆10の一部又は竪保持杆11の一部に、食
器６の縁が係止する倒れ防止小突出部13を有することを
特徴とする食器乾燥器。