JPS6127585Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は屋内あるいは屋外の任意の個所に吊
下げて多数の洗濯物を干すことができる物干器に
関するものである。

従来のこの種の物干器は円形の周壁を有する本
体の中心部に吊下杆を設け、周壁には多数の物干
杆を全周に亘つて起状自在に取付けている。

このような従来の物干器の場合は本体の周囲に
空間が必要なため、物干場にかけた物干竿に吊下
げたり、屋内の開口部上の敷居から吊下げること
はできるが壁面の上部に設けた係合片などを利用
して吊下げることはできない。

また、上記のように壁面に沿つて吊下げること
ができるようにほぼ半円状とした本体の上部に吊
下杆を設け、平面部以外の円弧状の周壁に多数の
物干杆を起状自在に設けたものもある。

しかし、このような従来の物干器は壁面に沿つ
て吊下げる場合には便利であるが、壁面のない部
分に吊下げると傾斜してしまうので使用できない
という欠点がある。

この考案の目的は上記のような従来の物干器の
欠点を解決することであり、壁面の有無にかかわ
らず、自由に洗濯物を干すことができる結合、分
離自在の物干器を提供するものである。

以下にこの考案の詳細を添附図面に示す一実施
例に基づいて説明する。

図において、Ａは一対の本体で、円弧状の周壁
１と平板状の端壁２を有するほぼ半円状となつて
いる。

周壁１は上方へ弧状に彎曲して頂板３に続き、
この頂板３の端壁２寄りの部分の中央に上方へ突
出するボス４が設けてある。

５は上端にフツク６を有する物干杆で、その下
端がボス４および本体Ａの底板７を回動自在に貫
通して吊下杆５の下端に固定した座板８と吊下杆
５の一部に設けた突起９によつて吊下杆５が本体
Ａに対して上下に動くことを防止する。

１０は複数の物干杆でその基部の屈曲部１１が
周壁１から頂板３にかけて設けた複数の縦長孔１
２に遊嵌して本体Ａ内に設けた軸１３により起状
自在に支承させる。

１４，１５は各本体Ａの端壁２の外面に設けた
着脱自在の係合部で、図示例では係合部１４が突
軸、係合部１５は前記の係合部１４が固いめに入
る係合孔となつており、図示の場合端壁２の外面
の両端近く係合部１４，１５を上下反対に設けて
あるが、この係合部１４，１５の形状は必ずしも
図示通りでなくともよい。

この考案は上記の構成であり、各本体Ａを図示
のように分離した状態では第２図のように壁面１
６に本体Ａの端壁２を向け、吊下杆５の上端のフ
ツク６を壁面１６に固定した係止片１７などに係
合させると、水平に開いた各物干杆１０に洗濯物
をかけて干すことができる。

また、一対の本体Ａを第１図のように対向させ
て、相対する係合部１４，１５を係合させ、両本
体Ａの端壁２を密着させると第３図のように両本
体Ａは一体となる。

こうして一体となつた両本体Ａ上の２本の吊下
杆５の上端フツク６を適宜の係合部に係合させ、
両本体Ａの物干杆１０を水平に開くと、多数の洗
濯物を干すことができる。

この考案は上記のように円弧状の周壁１と平板
状の端壁２を有する一対の半円状本体Ａに吊下杆
５と起状自在の複数の物干杆１０を設け、各本体
Ａの端壁２には着脱自在の係合部１４，１５を設
けたものであるから、本体Ａを分離したときは壁
面１６に取付けて使用でき、壁面１６から離して
吊下げるときは両本体Ａを結合させて２本の吊下
杆５を利用して吊下げることにより左右の本体Ａ
がバランスして傾斜するおそれがなく、安定した
状態で多数の洗濯物を干すことができるなどの効
果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の物干器の一部切欠平面図、
第２図は同上の一方の本体の一部切欠縦断面図、
第３図は一対の本体が結合した状態の一部切欠縦
断側面図、第４図は物干器の一方の一部切欠斜視
図である。 １……周壁、２……端壁、５……吊下杆、１０
……物干杆、１４，１５……係合部、Ａ……本
体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 円弧状の周壁と平板状の端壁を有する一対のほ
   ぼ半円状本体の、各端壁の外面に着脱自在の係合
   部を設けて両本体を結合分離自在とし、各本体の
   周壁には複数の物干杆を放射状かつ起状自在に取
   付け、各本体の上部には吊下杆を設けた物干器。