JPH0334145Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は浴槽、特に家庭用浴槽に使用されて
いる風呂ふたを、入浴時に収納するための置棚に
関するものである。

従来の技術 一般に風呂ふた特に家庭用の浴槽をおおう風呂
ふたは、木の板を数枚敷き並べて使用するか、或
は数段に折り畳むことのできる一枚物の風呂ふた
を使用している。そしてこの種の風呂ふたは浴室
が狭いので入浴時に浴槽の上面片隅に積み重ねて
置くと浴槽が狭くなつて使用しにくい。

また浴室の防水の都合上床面及び壁面を磁器、
タイル等を貼つて形成しているので、ふたを壁面
に立て掛けたときに滑り易く、わずかの振動や振
れただけで倒れてくるし、また浴室、浴槽の掃除
の場合に置き場に困る。

考案が解決しようとする問題点 この考案は上述の如く入浴の際に置き場所に困
る風呂ふたを容易に収納でき、浴槽を広く、また
立て掛けた風呂ふたの転倒によつて怪我をする様
なことがないようにしようとするものである。

考案が解決するための手段 この考案は折り畳んだ風呂ふた或は積み重ねた
風呂ふたを収納するために浴室壁面に取り付ける
横長平板の両端部の縦方向にＵ字状腕杆の軸杆
を、それぞれ起倒可能に支持筒で軸支して設け、
また該Ｕ字状腕杆の支杆間に前面に鏡面を設けた
前板を架設し、さらに前記Ｕ字状腕杆の何れか一
方の支杆に開閉板を蝶着するとともに、前記支杆
と対向する軸杆に前記開閉板を係止するストツパ
を設けた浴槽用ふた置棚としたことである。

作 用 この考案は上述の様に構成した置棚を浴室の壁
面に取り付け、壁面側に倒していたＵ字状腕杆を
起立させることによつてＵ字状腕杆部にふたを載
置可能な間隙ができるので、入浴時或は浴槽の掃
除のために浴槽から退けたふたをＵ字状腕杆部で
抱きかかえるように保持させることによつて、ふ
たが邪魔とならず浴室及び浴槽を広く使用でき
る。

実施例 この考案の一実施例を図面により説明すると第
１図に於いて、浴室の壁面に取り付けられる横長
の平板１を硬質プラスチツクまたは金属製の平板
にて形成する。この平板１の両端部にＵ字状腕杆
２の軸杆２ａを支軸筒３にて夫々軸支し、Ｕ字状
腕杆２が左右に起倒可能に形成する。

一方Ｕ字状腕杆２の支杆２ｂには前面に鏡面を
設けた前板４を架け渡し、Ｕ字状腕杆２，２の起
倒が連動するように形成する。またＵ字状腕杆の
支杆２ｂの何れか一方の支杆に開閉板を蝶着する
とともに前記支杆と対向する軸杆２ａに開閉板を
係止するためのストツパ６を設ける。

効 果 この考案は上述の如き構成にしたので、浴室の
壁面に浴槽用ふた置棚を該置棚が横長になる様に
取付けておき、不使用時はＵ字状腕杆を壁面に第
１図に示すように伏せて置く。入浴時或は浴槽の
掃除時にはＵ字状腕杆を第２図に示す様に起立さ
せ、該腕杆に風呂ふたを載置すれば容易に風呂ふ
たを収納できる。従つて、風呂ふたが倒れてくる
ことがないので安心して入浴ができるし、また、
浴槽の片隅を風呂ふたで塞ぐこともないので浴槽
を広く使用できる。なお、浴室のスペースの状態
によつては第３図に示す如く置棚を縦長に壁面に
取り付け、使用時には開閉板とストツパとで第４
図に示す様に底板を形成することによつて、風呂
ふたを縦に立て掛け支持できるものである。

なお、この考案の浴槽用ふた置棚は、横長ある
いは縦長の何れの方向に設置しても風呂ふたの収
納は横長方向から収納できるので便利である。更
にまた、前板に鏡面を付設してあるので洗顔、ひ
げ剃りの際などに便利である。

【図面の簡単な説明】

図は、この考案の浴槽用ふた置棚の一実施例を
示すものにして、第１図は正面図、第２図は使用
状態を示す斜視図。第３図及び第４図は縦長に使
用した場合を示す図にして、第３図はその正面
図、第４図は使用状態を示す斜視図である。 １……横長平板、２……Ｕ字状腕杆、２ａ……
軸杆、２ｂ……支杆、３……支持筒、４……前
板、５……開閉板、６……ストツパ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴室壁面に取り付ける横長平板１の両端部の縦
   方向にＵ字状腕杆２の軸杆２ａ，２ａを、それぞ
   れ起倒可能に支持筒３で軸支して設け、また該Ｕ
   字状腕杆２の支杆２ｂ，２ｂ間に前面に鏡面７を
   設けた前板４を架設し、さらに、前記Ｕ字状腕杆
   ２の何れか一方の支杆２ｂに開閉板５を蝶着する
   とともに、該支杆２ｂと対向する軸杆２ａに前記
   開閉板５を係止するストツパ６を設けたことを特
   徴とする浴槽用ふた置棚。