JPH0525931B2 - - Google Patents
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- JPH0525931B2 JPH0525931B2 JP59021215A JP2121584A JPH0525931B2 JP H0525931 B2 JPH0525931 B2 JP H0525931B2 JP 59021215 A JP59021215 A JP 59021215A JP 2121584 A JP2121584 A JP 2121584A JP H0525931 B2 JPH0525931 B2 JP H0525931B2
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- corrosion
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Landscapes
- Conductive Materials (AREA)
- Resistance Heating (AREA)
Description
本発明は自動車用ラジエーター及びヒーターの
フイン用銅合金に関するもので、特にラジエータ
ーの放熱特性を低下せしめることなく、フインの
耐食性を改善したものある。 一般に自動車用ラジエーターはエンジン部の温
度上昇を防止するためのもので、エンジン部とラ
ジエーター間に冷却媒体である水を循環させ、エ
ンジン部で温度上昇した水をラジエーターで放熱
させることにより、エンジン部の冷却を行なつて
いる。ラジエーターは水の通るチユーブと、チユ
ーブより熱を大気中に放散させるフインとからな
り、通常自動車の前部に取付け、空気を強制的に
吹き付けて放熱を促進させている。 従来、自動車用ラジエーターのフインには、
CuにSn、Cd又はAgを0.1〜1.0wt％（以下wt％を
単に％と略記）添加した銅合金が使用されてい
る。これ等合金は、ラジエーターとして放熱特性
が銅系材料中最も高い値を示すタフピツチ銅と比
較し、５〜10％低下するのみで、ある程度の強度
と良好な耐熱性を有し、ラジエーターとして使用
時の高温度及びラジエーターの製造時における半
田付け加熱において軟化しない利点を有してい
る。 しかるに最近空気中に塩素、窒素酸化物、亜硫
酸ガス等が増加し、道路には凍結防止剤として塩
素化合物を散布する等、自動車の走行環境が著し
く悪化し、自動車は勿論、自動車用ラジエーター
の腐食は加速の一途をたどつている。特にラジエ
ーターは放熱特性を向上するため、自動車の前部
に取付け、汚染空気を強制的に吹きつけているた
め、湿度及び温度が特定条件にあるとラジエータ
ーの腐食が加速的に進み、ラジエーターの熱交換
特性を劣下し、寿命を短縮する欠点があつた。 本発明はこれに鑑み、フインの腐食状態を詳細
に観察した結果、腐食はフインの金属表面に酸化
物Cu2Ｏが多層に重なり、Cu2Ｏと金属との界面
に塩素及び硫黄が凝集し、腐食面は一般に乾燥状
態で、水分が微量であることを知見し、このよう
な条件下における腐食材料について研究を行なつ
た結果十分な放熱特性と優れた耐食性を示す自動
車用ラジエーター及びヒーターのフイン用銅合金
を開発したもので、Y0.07〜1.0％を含み、残部が
Cuからなることを特徴とするものであり、残部
のCuとしてはO2含有量の少ない無酸化溶解で製
造したもの及び大気溶解したもの両方を適用でき
るものである。 即ち、本発明は上記知見に基づき、各種銅合金
について、腐食媒として硫黄と塩素が同時に存在
し、しかも水分の少ない環境における腐食試験を
行なつた結果、CuにＹを添加することによりCu2
Ｏの層状被膜の形成及び増殖を防止し得たもので
ある。 しかして本発明において、合金組成を上記の如
く限定したのは次の理由によるものである。 即ち、Ｙ含有量が0.07％未満では、Cu2Ｏの増
殖を伴う腐食に対して効果が少なく、またＹ含有
量が1.0％を越えると、耐食性は良好なるが、コ
ストが高くなるためである。 以下、本発明を実施例について詳細に説明す
る。黒鉛ルツボを用いてCuを溶解し、その湯面
を木炭粉末で被覆した後、添加元素を挿入して、
第１表に示す組成の厚さ25mm、巾250mm、長さ250
mmの鋳塊を得た。次にこの鋳塊を一面あたり2.5
mm面削した後、常法に従つて熱間圧延を加えた
後、中間焼鈍と冷間圧延とを繰り返して厚さ0.5
mm（最終加工率：40％）の板に仕上げた。この板
について耐食性、熱伝導性及び圧延加工性を調べ
た。その結果を第１表に示した。 耐食性は縦100mm、横100mmのサンプルを切り出
し0.3％SO2ガスと0.3％cl2ガスを含む空気中に48
時間暴露し、続いて温度60℃、湿度80％の恒温恒
湿槽内に96時間保持することを繰り返し、その後
サンプル表面の腐食生成物であるCu2Ｏを除去し
て重量を測定して試験前後の重量より腐食減量を
求め単位面積あたりの腐食減量を算出した。また
熱伝導性についてはこれと強い正相関の関係にあ
る導電率を測定した。また薄板の圧延加工性を測
定する為に、前述の厚さ0.5mmの板を圧延焼鈍し
0.1mmの厚さの板を作りこれを0.020mmの厚さまで
圧延し0.1mmの板で100mの圧延中に圧延切れを発
生した回数をもつて圧延加工性を測定し第１表に
併記した
フイン用銅合金に関するもので、特にラジエータ
ーの放熱特性を低下せしめることなく、フインの
耐食性を改善したものある。 一般に自動車用ラジエーターはエンジン部の温
度上昇を防止するためのもので、エンジン部とラ
ジエーター間に冷却媒体である水を循環させ、エ
ンジン部で温度上昇した水をラジエーターで放熱
させることにより、エンジン部の冷却を行なつて
いる。ラジエーターは水の通るチユーブと、チユ
ーブより熱を大気中に放散させるフインとからな
り、通常自動車の前部に取付け、空気を強制的に
吹き付けて放熱を促進させている。 従来、自動車用ラジエーターのフインには、
CuにSn、Cd又はAgを0.1〜1.0wt％（以下wt％を
単に％と略記）添加した銅合金が使用されてい
る。これ等合金は、ラジエーターとして放熱特性
が銅系材料中最も高い値を示すタフピツチ銅と比
較し、５〜10％低下するのみで、ある程度の強度
と良好な耐熱性を有し、ラジエーターとして使用
時の高温度及びラジエーターの製造時における半
田付け加熱において軟化しない利点を有してい
る。 しかるに最近空気中に塩素、窒素酸化物、亜硫
酸ガス等が増加し、道路には凍結防止剤として塩
素化合物を散布する等、自動車の走行環境が著し
く悪化し、自動車は勿論、自動車用ラジエーター
の腐食は加速の一途をたどつている。特にラジエ
ーターは放熱特性を向上するため、自動車の前部
に取付け、汚染空気を強制的に吹きつけているた
め、湿度及び温度が特定条件にあるとラジエータ
ーの腐食が加速的に進み、ラジエーターの熱交換
特性を劣下し、寿命を短縮する欠点があつた。 本発明はこれに鑑み、フインの腐食状態を詳細
に観察した結果、腐食はフインの金属表面に酸化
物Cu2Ｏが多層に重なり、Cu2Ｏと金属との界面
に塩素及び硫黄が凝集し、腐食面は一般に乾燥状
態で、水分が微量であることを知見し、このよう
な条件下における腐食材料について研究を行なつ
た結果十分な放熱特性と優れた耐食性を示す自動
車用ラジエーター及びヒーターのフイン用銅合金
を開発したもので、Y0.07〜1.0％を含み、残部が
Cuからなることを特徴とするものであり、残部
のCuとしてはO2含有量の少ない無酸化溶解で製
造したもの及び大気溶解したもの両方を適用でき
るものである。 即ち、本発明は上記知見に基づき、各種銅合金
について、腐食媒として硫黄と塩素が同時に存在
し、しかも水分の少ない環境における腐食試験を
行なつた結果、CuにＹを添加することによりCu2
Ｏの層状被膜の形成及び増殖を防止し得たもので
ある。 しかして本発明において、合金組成を上記の如
く限定したのは次の理由によるものである。 即ち、Ｙ含有量が0.07％未満では、Cu2Ｏの増
殖を伴う腐食に対して効果が少なく、またＹ含有
量が1.0％を越えると、耐食性は良好なるが、コ
ストが高くなるためである。 以下、本発明を実施例について詳細に説明す
る。黒鉛ルツボを用いてCuを溶解し、その湯面
を木炭粉末で被覆した後、添加元素を挿入して、
第１表に示す組成の厚さ25mm、巾250mm、長さ250
mmの鋳塊を得た。次にこの鋳塊を一面あたり2.5
mm面削した後、常法に従つて熱間圧延を加えた
後、中間焼鈍と冷間圧延とを繰り返して厚さ0.5
mm（最終加工率：40％）の板に仕上げた。この板
について耐食性、熱伝導性及び圧延加工性を調べ
た。その結果を第１表に示した。 耐食性は縦100mm、横100mmのサンプルを切り出
し0.3％SO2ガスと0.3％cl2ガスを含む空気中に48
時間暴露し、続いて温度60℃、湿度80％の恒温恒
湿槽内に96時間保持することを繰り返し、その後
サンプル表面の腐食生成物であるCu2Ｏを除去し
て重量を測定して試験前後の重量より腐食減量を
求め単位面積あたりの腐食減量を算出した。また
熱伝導性についてはこれと強い正相関の関係にあ
る導電率を測定した。また薄板の圧延加工性を測
定する為に、前述の厚さ0.5mmの板を圧延焼鈍し
0.1mmの厚さの板を作りこれを0.020mmの厚さまで
圧延し0.1mmの板で100mの圧延中に圧延切れを発
生した回数をもつて圧延加工性を測定し第１表に
併記した
【表】
第１表から明らかな如く、本発明合金（No.１〜
No.５）は何れも充分な熱伝導性を有し、従来合金
（No.９）に比較して耐食性が優れている。 これに対し、本発明合金の成分範囲よりＹ含有
量の少ない比較合金（No.６）は充分な熱伝導性を
有していても耐食性の向上が不充分でありまたＹ
含有量が本発明における成分範囲より多い比較合
金（No.７）は耐食性は良好であるが、圧延加工性
が悪くなり製造コストが大巾に高くなり、工業的
な価値がなくなつてしまう。 以上のように本発明合金は塩素及び硫黄の混在
する腐食環境において優れた耐食性を示すもの
で、自動車熱交換器のラジエーター及びヒーター
用のフインに使用し、ラジエーターの寿命を増大
し軽量化を可能にする顕著な効果を奏するもので
ある。
No.５）は何れも充分な熱伝導性を有し、従来合金
（No.９）に比較して耐食性が優れている。 これに対し、本発明合金の成分範囲よりＹ含有
量の少ない比較合金（No.６）は充分な熱伝導性を
有していても耐食性の向上が不充分でありまたＹ
含有量が本発明における成分範囲より多い比較合
金（No.７）は耐食性は良好であるが、圧延加工性
が悪くなり製造コストが大巾に高くなり、工業的
な価値がなくなつてしまう。 以上のように本発明合金は塩素及び硫黄の混在
する腐食環境において優れた耐食性を示すもの
で、自動車熱交換器のラジエーター及びヒーター
用のフインに使用し、ラジエーターの寿命を増大
し軽量化を可能にする顕著な効果を奏するもので
ある。
Claims (1)
- １ Y0.07〜1.0wt％を含み、残部がCuからなる
ことを特徴とする自動車熱交換器のフイン用銅合
金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2121584A JPS60165335A (ja) | 1984-02-08 | 1984-02-08 | 自動車熱交換器のフイン用銅合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2121584A JPS60165335A (ja) | 1984-02-08 | 1984-02-08 | 自動車熱交換器のフイン用銅合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60165335A JPS60165335A (ja) | 1985-08-28 |
| JPH0525931B2 true JPH0525931B2 (ja) | 1993-04-14 |
Family
ID=12048779
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2121584A Granted JPS60165335A (ja) | 1984-02-08 | 1984-02-08 | 自動車熱交換器のフイン用銅合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60165335A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1994014989A1 (en) * | 1992-12-22 | 1994-07-07 | Mitsubishi Materials Corporation | Cold- and hot-water piping made of pitting-resistant copper alloy |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5713136A (en) * | 1980-06-24 | 1982-01-23 | Mitsui Mining & Smelting Co Ltd | High-strength copper alloy with high electric conductivity |
| JPS5896837A (ja) * | 1981-12-02 | 1983-06-09 | Hitachi Cable Ltd | ラジエ−タ用フイン材 |
-
1984
- 1984-02-08 JP JP2121584A patent/JPS60165335A/ja active Granted
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5713136A (en) * | 1980-06-24 | 1982-01-23 | Mitsui Mining & Smelting Co Ltd | High-strength copper alloy with high electric conductivity |
| JPS5896837A (ja) * | 1981-12-02 | 1983-06-09 | Hitachi Cable Ltd | ラジエ−タ用フイン材 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1994014989A1 (en) * | 1992-12-22 | 1994-07-07 | Mitsubishi Materials Corporation | Cold- and hot-water piping made of pitting-resistant copper alloy |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60165335A (ja) | 1985-08-28 |
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