JPH05258854A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JPH05258854A
JPH05258854A JP5782192A JP5782192A JPH05258854A JP H05258854 A JPH05258854 A JP H05258854A JP 5782192 A JP5782192 A JP 5782192A JP 5782192 A JP5782192 A JP 5782192A JP H05258854 A JPH05258854 A JP H05258854A
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JP
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power converter
switch element
semiconductor switch
logic abnormality
frequency heating
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JP5782192A
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English (en)
Inventor
Naoyoshi Maehara
直芳 前原
Haruo Suenaga
治雄 末永
Kazuho Sakamoto
和穂 坂本
Daisuke Betsusou
大介 別荘
Yuji Nakabayashi
裕治 中林
Makoto Shibuya
誠 渋谷
Shiro Takeshita
志郎 竹下
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は高周波加熱装置に関するもので、論
理異常制御部により半導体スイッチの電圧電流責務を軽
減する制御構成を可能とし、高周波高入力電圧動作の実
現による小型、高密度、低価格、大出力化を目的とした
ものである。 【構成】 半導体スイッチ素子12を有する電力変換器
7と、電力変換器7の出力を受ける加熱手段18と、半
導体スイッチ素子12を制御する制御手段21と、半導
体スイッチ素子の電圧検知手段22、23と、過電流検
知遮断手段40、41、42を備えると共に、論理異常
制御部30を備え、この論理異常制御部30が、電圧検
知手段22、23と半導体スイッチ素子駆動信号との論
理異常を検出して半導体スイッチ素子の動作を停止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジあるいは誘
導加熱装置などの高周波加熱装置に関し、さらに詳しく
は、共振型電力変換器をその電源装置に用いた高周波加
熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高周波加熱装置の電源装置は、い
わゆる鉄共振型トランスを用いたものが長い間用いられ
ていた。しかし近年では、半導体技術の進歩のお蔭で大
電力を扱う電力変換器が比較的低価格で実用に供され得
るようになり、20kHz程度の共振型高周波インバータ
(電力変換器)を用いたものが実用化されている。
【0003】図5は従来の共振型インバータを用いた高
周波加熱装置の回路図である。図において、電源装置1
は商用電源2から電力を供給され、高周波加熱装置の制
御装置3より起動停止や電波出力の大きさ等に関する指
令を受けて動作する構成である。5、6はノイズフィル
タである。
【0004】共振型インバータ7は、ダイオードブリッ
ジ8、インダクタ9、コンデンサ10、11、スイッチ
ング素子であるトランジスタ12、ダイオード13、昇
圧トランス14、高圧コンデンサ15、ダイオード1
6、17、などよりなり、制御部20によりトランジス
タ12のスイッチング周波数を制御してマグネトロン1
8に所望の電力を供給する構成である。
【0005】制御部20は制御手段21を有し、制御手
段21は、抵抗器22、23により検出されるトランジ
スタ12のコレクタ電圧Vceに同期してトランジスタ
12の導通時間Tonを調節する。また、その導通時間
Tonは、制御装置3からの設定信号に基づき、入力電
流検知手段24あるいはアノード電流検知手段25から
の信号が設定値になるよう負帰還制御するものである。
【0006】図6(a)、(b)および(c)は、それ
ぞれトランジスタ12のコレクタ電圧Vce、トランジ
スタ12のコレクタ電流とダイオード13の電流Ic
d、トランジスタ12のゲート駆動電圧Vgである。図
5のインバータは、いわゆる電圧共振型インバータと呼
ばれるものであり、コンデンサ10の端子電圧Vccに
対して3〜5倍程度のコレクタ電圧Vceとなる。たと
えば商用電源2の電圧が100Vである時、図6のコレ
クタ電圧Vceの値は、Vcc=140Vに対してV1
=600Vにも達する。また、トランジスタ12のコレ
クタ電流Icは、I1=60A程度となる。制御手段2
1は、図6(a)における点Pのタイミングを検出し、
Td時間後に所望の電波出力が得られるよう調節された
導通時間Tonの駆動電圧Vgを出力するよう制御する
ものである。
【0007】このように共振型インバータは、トランジ
スタ12のターンオン時は、コレクタ電圧Vceが零
で、かつ、コレクタ電流Icが零から立ち上がり、一
方、ターンオフ時は、コレクタ電圧Vceが共振電圧波
形となっている。このためトランジスタ12のスイッチ
ング損失の著しい低減が可能となり、1〜2KWという
大電力でありながら1個のトランジスタ12のみで変換
することが可能であった。
【0008】しかしながら、図6における時刻tで、た
とえばマグネトロン18のアノードカソード間放電が何
等かの原因で生じるとIcの傾きが増大し、かつTon
は一定であるので、Icは同図(b)のI2のようにき
わめて大きな値となる。そしてこの結果、Vceもきわ
めて高い値V2に達し、上記の具体例の場合には100
0Vを越えてしまう場合も発生する。このため、図5に
示すように、バリスタ19が共振コンデンサ11に並列
に設けられ、V2が900V程度に制限されるよう構成
されて実用に供されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような電源装置を
用いた高周波加熱装置に対して、高周波加熱装置全体を
よりコンパクト化し一層使い勝手が高く、かつ、安価で
高信頼性とするために、電源装置のさらなる小型高密度
化、低コスト化の実現が強く望まれるようになってき
た。また、200V商用電源用の電源装置も家庭におけ
る電力機器利用の増大と共に強く望まれるようになって
きた。しかしながら、このような電源装置の小型高密度
化や高耐圧化を進めていくためには、スイッチング周波
数の高周波化とスイッチング素子の高耐圧化が必要不可
欠であったが、とりわけ高耐圧性能を維持しつつ高周波
化を進めて行くことは半導体技術上困難度が高いもので
あり、しかも、高価格化せざるを得ないという欠点があ
った。また、スイッチング周波数を高周波化するとバリ
スタなどの過電圧保護手段の高周波損失が過大となり、
実用上使用することが困難となり、電源装置の信頼性の
低下を引き起こすというものであった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために以下の構成より成るものである。すなわち、
半導体スイッチ素子を有し、商用電源または蓄電池より
の電力を高周波電力に変換する電力変換器と、前記電力
変換器の出力を受けて被加熱物を加熱する加熱手段と、
前記半導体スイッチ素子の動作を制御する制御手段とを
有すると共に、前記半導体スイッチ素子の端子電圧を検
出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の検出信号と
前記制御手段の前記半導体スイッチ素子制御信号とを比
較し論理異常を判定する論理異常制御部とを設け、前記
半導体スイッチ素子の導通制御信号発生時に前記電圧検
出信号が入力された時、前記論理異常制御部が前記電力
変換器の動作を停止するよう構成したものである。
【0011】また、電力変換器の半導体スイッチ素子に
流れる電流値が所定値になった時この半導体スイッチを
非導通状態に制御する過電流検出遮断手段を設け、か
つ、前記半導体スイッチ素子の端子電圧を検出する電圧
検出手段と、前記電圧検出手段の検出信号と前記半導体
スイッチ素子の制御手段の前記半導体スイッチ素子制御
信号とを比較し論理異常を判定する論理異常制御部とを
設け、前記半導体スイッチ素子の導通制御信号発生時に
前記電圧検出信号が入力された時、前記論理異常制御部
が前記電力変換器の動作を停止するよう構成したもので
ある。
【0012】さらに、論理異常制御部に計時手段を設
け、論理異常による電力変換器が動作停止してから所定
の時間経過後、前記電力変換器を自動的に再起動する構
成としたものである。
【0013】さらにまた、論理異常制御に計数手段を設
け、論理異常による電力変換器の動作停止を計数する構
成とし、所定の回数だけ電力変換器を自動的に再起動す
ると共に、所定回数再起動した後は電力変換器の再起動
を禁止する構成としたものである。
【0014】そして、論理異常制御部に論理異常出力部
を設け、論理異常による動作停止時にその情報を出力す
る構成としたものである。
【0015】そしてまた、論理異常表示部を設け、論理
異常出力部の出力信号に基づきその情報を表示する構成
としたものである。
【0016】
【作用】半導体スイッチ素子の端子電圧検出手段の検出
信号と制御手段の制御信号とを比較し論理異常を判定す
る論理異常制御部を設け、前記半導体スイッチ素子の導
通制御信号発生時に前記電圧検出信号が入力された時、
前記論理異常制御部が前記電力変換器の動作を停止する
構成により、半導体スイッチ素子の端子電圧異常状態を
容易に検出し、半導体スイッチ素子の破壊や信頼性低下
が生じる前に電力変換器の動作を停止せしめるものであ
る。そしてこれにより、必要最小限度の電圧耐量の半導
体スイッチ素子の利用を可能とし、しかも電圧破壊等の
不都合を確実に防止するものであり、半導体スイッチ素
子の大幅な損失低減を可能とするものである。
【0017】また、半導体スイッチ素子の過電流検出遮
断手段と、半導体スイッチ素子の端子電圧検出手段と、
前記電圧検出手段の検出信号と前記制御手段の制御信号
とを比較し論理異常を判定する論理異常制御部とを設
け、前記半導体スイッチ素子の導通制御信号発生時に前
記電圧検出信号が入力された時、前記論理異常制御部が
前記電力変換器の動作を停止する構成とすることによ
り、半導体スイッチ素子の過電流を検出すると同時に端
子電圧異常状態を容易に検出し、半導体スイッチ素子の
過電流やそれに伴う過電圧による破壊が生じる前に電力
変換器の動作を停止するものであり、半導体スイッチ素
子の大幅な損失低減を可能とするものである。
【0018】さらに、計時手段を設け、論理異常による
電力変換器が動作停止してから所定の時間経過後、前記
電力変換器を自動的に再起動する構成としたので、半導
体スイッチ素子の過電流やそれに伴う過電圧による破壊
が生じる前に電力変換器の動作を停止するものであり、
半導体スイッチ素子の大幅な損失低減を可能とし、しか
も、異常状態が取り除かれるのに十分な時間が経過して
から自動的に電力変換器の動作を再開せしめるものであ
る。したがって、ノイズなどによる単発的な半導体スイ
ッチ素子の誤動作の場合などは、半導体スイッチ素子を
保護し、かつ、高周波加熱機器が停止状態のままになっ
て加熱作用を果たせなくなるという不都合を回避するも
のである。
【0019】さらにまた、計数手段を設け、動作停止回
数を計数する構成とし、所定の回数だけ電力変換器を自
動的に再起動すると共に、所定回数再起動した後は電力
変換器の再起動を禁止する構成により、ノイズなどによ
る単発的な半導体スイッチ素子の誤動作の場合などは、
半導体スイッチ素子を保護し、かつ、高周波加熱機器が
停止状態のままになって加熱作用を果たせなくなるとい
う不都合を回避すると共に、異常状態の発生頻度が高い
ときは再起動を停止して、半導体スイッチ素子等の破壊
が生じるのを防止するものである。
【0020】そして、論理異常出力部を設け、論理異常
による動作停止時にその情報を出力する構成としたの
で、異常状態による動作停止が生じた場合、高周波加熱
装置の制御装置や故障サービス時における点検により、
異常による停止状態の判別を可能ならしめるものであ
る。
【0021】そしてまた、論理異常表示部を設け、論理
異常出力部の出力信号に基づきその情報を表示する構成
とすることにより、高周波加熱装置の故障状態の原因判
別がきわめて容易になり、故障サービス等をより迅速で
簡便化せしめる。
【0022】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0023】図1は本発明の一実施例を示す高周波加熱
装置の回路図であり、図5と同符号のものは相当する構
成要素であり詳しい説明を省略する。
【0024】図1において、制御部20は、制御手段2
1と論理異常制御部30等より構成されている。この論
理異常制御部30は、制御手段21がトランジスタ12
を駆動する駆動信号(Vg)と、抵抗器22、23によ
り検出されるトランジスタ12のコレクタ電圧検出信号
(Vce)との論理判定をする論理異常判定部31と、
この論理異常判定部31の出力を受け、制御手段21を
制御してトランジスタ12への駆動信号を停止させる異
常時停止部32と、異常時停止部32が停止指令を制御
手段21に与えてからの時間を計数し所定の計時後停止
解除信号を異常時停止部32に与える計時手段33と、
異常時停止部32による制御手段21への停止制御信号
の発生回数を計数し所定の計数後再起動禁止信号を異常
停止部32に与える計数手段34と、所定の回数計数し
た後の再起動禁止信号等を受けて再起動禁止の状態であ
ることを出力する論理異常出力部35とにより構成され
ている。
【0025】この論理異常出力部35の出力信号は、フ
ィルタ36を介して制御装置3に送られ、制御装置3
は、論理異常表示部37により、論理異常のために電力
変換器7の動作が停止していることを表示し使用者やサ
ービスマンにその内容を容易に伝達することができる構
成となっている。
【0026】図2(a)、(b)、(c)、(d)は、
それぞれ、Vce、Icd、Vgおよび論理異常判定部
31により検出される論理異常信号Vabである。同図
2における時刻t1において、図1のマグネトロン18
の高圧端子間放電などの事故が発生したとすると、Ic
の増加速度は図2(b)のようにそれまでより急激に大
きくなり、時刻t2で通常の電流値I1より大きいI2
に達する。トランジスタ12には、同一チップ上に1チ
ップで構成された電流検出用トランジスタ40、検出抵
抗41およびゲート電圧Vgを遮断する遮断トランジス
タ42が組み込まれ、過電流検出遮断手段を構成してい
る。遮断トランジスタ42は自己保持機能を有する電界
効果型サイリスタであり、一度導通するとVgが供給さ
れている限り導通を継続してVgを遮断し続け、Vgが
零電圧になると自己保持を解除するものである。この遮
断トランジスタ42の作動電流値がI2となっているの
で、このような場合、時刻t2においてVgが供給さ
れ、かつ、Vceが発生するという論理異常期間Tab
が生じる。したがって、論理異常検出信号Vabが検出
されるので、前述したように制御手段21が論理異常停
止部32よりの信号を受けてトランジスタ12の動作を
停止し、次のサイクルの駆動電圧Vgnは発生しない。
このため、トランジスタ12が過大な電流および電圧下
で動作しなければならない条件の発生が防止される。I
2の値は、定常動作では発生しない程度の大きさで、か
つ、十分小さい値となっている。したがって、Vceの
値V2も、定常値V1に比べてさほど大きな値とはなら
ない。このためトランジスタ12の電圧および電流耐量
を従来に比べて著しく小さいものにすることが可能とな
り、トランジスタ12の大幅な低損失化が可能となるの
で、従来の困難であった高周波動作化や200V商用電
源適用化が半導体性能の飛躍的改善を必要とせずに実現
することができる。たとえば、従来100V商用電源用
に20KHz程度の周波数で動作していた電力変換器に用
いていたトランジスタを、若干の半導体性能の改善によ
り、200KHz程度まで高周波動作化することが可能と
なる。また、200V商用電源用20KHz動作の電力変
換器についても同様に実現することが可能である。これ
は、先に述べたように、本発明の適用によって高周波加
熱装置用電力変換器として、安全で高信頼性な動作を保
証したので、トランジスタ12の電圧電流耐量を必要最
小限度の値とすることができ、このためトランジスタ1
2のスイッチングスピードと飽和電圧の低減を比較的容
易に実現し大幅なスイッチング性能の向上を実現するこ
とが可能となったからである。
【0027】なお、トランジスタ12、40、42およ
び抵抗器41は、前述したように1チップトランジスタ
44として構成としているので、20KHzあるいはそれ
以上の高周波動作に対しても配線の浮遊インピーダンス
の影響などを受ける事なく過電流遮断性能を高精度に実
現することができる。しかしながら、あまり高精度を必
要としない場合は、図3に示すように電流変成器25に
よりIcを検出し、駆動電圧遮断回路46により遮断信
号を制御部20に供給する構成とすることにより、図1
の実施例と同様の作用効果を発揮することができる。な
お、図3において図1と同符号のものは相当する構成要
素であり、詳しい説明を省略する。
【0028】図4は本発明のさらに他の実施例を示す高
周波加熱装置の回路図であり、図1と同符号のものは相
当する構成要素であるので詳しい説明を省略する。同図
において、電力変換器(共振型インバータ)7の出力
は、加熱手段である加熱コイル50に供給され、鍋51
を誘導加熱する構成となっている。このような誘導加熱
調理装置の場合は、加熱動作中に鍋などが急激に取り除
かれた場合などのような異常時に発生する可能性のある
過大電流などを確実に検出して抑制することができるの
で図1の実施例の場合と同様の作用効果を発揮すること
ができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の調理装置
は、以下に述べる効果を有するものである。
【0030】すなわち、端子電圧検出手段と論理異常制
御部とを設け、論理異常発生時に論理異常制御部が前記
電力変換器の動作を停止する構成とすることにより、半
導体スイッチ素子の端子電圧異常状態を容易に検出し、
半導体スイッチ素子の破壊や信頼性低下が生じる前に電
力変換器の動作を停止せしめる事が可能となりきわめて
高い信頼性と安全性を有する高周波加熱装置を実現する
ことができる。特に、この構成により、必要最小限度の
電圧耐量の半導体スイッチ素子の利用を可能とし、しか
も電圧破壊等の不都合を確実に防止するものであり、半
導体スイッチ素子の大幅な損失低減を可能とした高周波
加熱装置を実現し、従来困難であった高周波動作化によ
る小型高密度化および低価格化を高い信頼性と安全性を
保証しつつ容易に実現することができる。また、耐圧面
の余裕度が拡大するので、高入力電圧(商用電源など)
用の高周波加熱装置をきわめて容易に実現し、大電力高
周波加熱機器の実現要望を満たすことができる。
【0031】また、過電流検出遮断手段を設け、かつ、
端子電圧検出手段と、論理異常制御部とを設け、論理異
常時に論理異常制御部が前記電力変換器の動作を停止す
る構成とすることより、過電流を検出すると同時に端子
電圧異常状態を容易に検出し、半導体スイッチ素子の過
電流やそれに伴う過電圧による破壊が生じる前に電力変
換器の動作を停止することを可能ならしめるものであ
り、きわめて高い信頼性と安全性を有する高周波加熱装
置を実現することができる。特に、この構成により、必
要最小限度の電圧および電流耐量の半導体スイッチ素子
の利用を可能とし、しかも電圧破壊等の不都合を確実に
防止するものであり、半導体スイッチ素子の大幅な損失
低減を可能とした高周波加熱装置を実現し、従来困難で
あった高周波動作化による小型高密度化および低価格化
を高い信頼性と安全性を保証しつつ容易に実現すること
ができる。また、耐圧面の余裕度が拡大するので、高入
力電圧(商用電源など)用の高周波加熱装置をきわめて
容易に実現し、大電力高周波加熱機器の実現要望を満た
すことができる。
【0032】さらに、計時手段により、論理異常による
電力変換器が動作停止してから所定の時間経過後に、自
動的に再起動する構成としたので、半導体スイッチ素子
の大幅な損失低減を可能とし、しかも、異常状態が取り
除かれるのに十分な時間が経過してから自動的に電力変
換器の動作を再開せしめる事が可能な高周波加熱装置を
提供することができる。したがって、ノイズなどによる
誤動作や完全に停止して修理をすることが必要でない事
故などの場合は、半導体スイッチ素子の破壊は防止し、
かつ、高周波加熱機器が停止状態のままになって加熱作
用を果たせなくなり、使い勝手が悪い機器になってしま
うという不都合を回避した、きわめて使い勝手のよい高
周波加熱装置を実現することができる。
【0033】さらにまた、計数手段により、所定回数再
起動した後は電力変換器の再起動を禁止する構成とした
ので、ノイズなどによる誤動作や完全に停止して修理を
することが必要でない事故などの場合は、半導体スイッ
チ素子の破壊は防止し、かつ、高周波加熱機器が停止状
態のままになって加熱作用を果たせなくなるという不都
合を回避すると共に、異常状態の発生頻度が高いときは
再起動を停止して、半導体スイッチ素子等の破壊などの
重大故障に至るのを防止することができる、きわめて使
い勝手のよい高周波加熱装置を提供することができる。
【0034】そして、論理異常出力部を設けたので、論
理異常による動作停止状態を、高周波加熱装置の制御装
置を介して検出したり、故障サービス時における点検装
置により点検したりすることができる、サービス性に優
れた高周波加熱装置を実現することができる。
【0035】そしてまた、論理異常表示部を設けたの
で、論理異常による停止状態であることの情報を容易に
表示することができる高周波加熱装置を実現し、使用者
の故障状態の原因判別がきわめて容易であり、ために、
故障サービス等をより迅速で簡便化せしめた高周波加熱
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の高周波加熱装置の回路図
【図2】(a)図1の高周波加熱装置のトランジスタ電
圧Vceの波形図 (b)図1の高周波加熱装置のトランジスタ電流Icと
ダイオード電流Idの合成電流Icdの波形図 (c)図1の高周波加熱装置のトランジスタ駆動電圧V
gの電圧波形図 (d)図1の高周波加熱装置の論理異常検出信号波形図
【図3】本発明の他の実施例の高周波加熱装置の回路図
【図4】本発明のさらに他の実施例の高周波加熱装置の
回路図
【図5】従来の高周波加熱装置の回路図
【図6】(a)図5の高周波加熱装置のトランジスタ電
圧Vceの波形図 (b)図5の高周波加熱装置のトランジスタ電流Icと
ダイオード電流Idの合成電流Icdの波形図 (c)図5の高周波加熱装置のトランジスタ駆動電圧V
gの電圧波形図
【符号の説明】
7 電力変換器(共振型インバータ) 12 半導体スイッチ素子 18,50 加熱手段(マグネトロン、加熱コイル) 20 制御部 21 制御手段 22,23 電圧検出手段 30 論理異常制御部 31 論理異常判定部 32 異常停止部 33 計時手段 34 計数手段 35 論理異常出力部 37 論理異常表示部
フロントページの続き (72)発明者 別荘 大介 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中林 裕治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 渋谷 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 竹下 志郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体スイッチ素子を有し、商用電源また
    は蓄電池よりの電力を高周波電力に変換する電力変換器
    と、前記電力変換器の出力を受けて被加熱物を加熱する
    加熱手段と、前記半導体スイッチ素子の動作を制御する
    制御手段とを有すると共に、前記半導体スイッチ素子の
    端子電圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段
    の検出信号と前記制御手段の前記半導体スイッチ素子制
    御信号とを比較し論理異常を判定する論理異常制御部と
    を設け、前記半導体スイッチ素子の導通制御信号発生時
    に前記電圧検出信号が入力された時、前記論理異常制御
    部が前記電力変換器の動作を停止するよう構成した高周
    波加熱装置。
  2. 【請求項2】半導体スイッチ素子を有し、商用電源また
    は蓄電池よりの電力を高周波電力に変換する電力変換器
    と、前記電力変換器の出力を受けて被加熱物を加熱する
    加熱手段と、前記半導体スイッチ素子の動作を制御する
    制御手段とを有すると共に、前記半導体スイッチ素子に
    流れる電流値が所定値になった時この半導体スイッチを
    非導通状態に制御する過電流検出遮断手段と、前記半導
    体スイッチ素子の端子電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電圧検出手段の検出信号と前記制御手段の前記半導
    体スイッチ素子制御信号とを比較し論理異常を判定する
    論理異常制御部とを設け、前記半導体スイッチ素子の導
    通制御信号発生時に前記電圧検出信号が入力された時、
    前記論理異常制御部が前記電力変換器の動作を停止する
    よう構成した高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】論理異常制御部に計時手段を設け、論理異
    常による電力変換器が動作停止してから所定の時間経過
    後、前記電力変換器を自動的に再起動する構成とした請
    求項1または請求項2記載の高周波加熱装置。
  4. 【請求項4】論理異常制御部に計数手段を設け、論理異
    常による電力変換器の動作停止を計数する構成とし、所
    定の回数だけ電力変換器を自動的に再起動すると共に、
    所定回数再起動した後は電力変換器の再起動を禁止する
    構成とした請求項1または請求項2記載の高周波加熱装
    置。
  5. 【請求項5】論理異常制御部に論理異常出力部を設け、
    論理異常による動作停止時にその情報を出力する構成と
    した請求項1または請求項2記載の高周波加熱装置。
  6. 【請求項6】論理異常表示部を設け、論理異常出力部の
    出力信号に基づきその情報を表示する構成とした請求項
    5記載の高周波加熱装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU666546B2 (en) * 1992-06-17 1996-02-15 L'air Liquide, Societe Anonyme Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude Process for producing a silicon containing deposit at the surface of a metallic substrate, process for providing an anti-corrosive treatment, and metallized polymer support
JP2011090979A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Panasonic Corp 誘導加熱調理器

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AU666546B2 (en) * 1992-06-17 1996-02-15 L'air Liquide, Societe Anonyme Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude Process for producing a silicon containing deposit at the surface of a metallic substrate, process for providing an anti-corrosive treatment, and metallized polymer support
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