JPH05258614A - 平角エナメル線 - Google Patents
平角エナメル線Info
- Publication number
- JPH05258614A JPH05258614A JP5280792A JP5280792A JPH05258614A JP H05258614 A JPH05258614 A JP H05258614A JP 5280792 A JP5280792 A JP 5280792A JP 5280792 A JP5280792 A JP 5280792A JP H05258614 A JPH05258614 A JP H05258614A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductor
- enameled wire
- wire
- enamel wire
- lower temperature
- Prior art date
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- Pending
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- Conductive Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】熱処理時の特性劣化を防止し、外観特性の向上
を可能とする。 【構成】丸エナメル線を圧延してなる平角エナメル線の
導体に、一般の銅導体より低温で軟化する低温軟化無酸
素銅が使用されていることを特徴とする。 【効果】一般の銅導体より低温で焼き鈍しができるよう
になる。
を可能とする。 【構成】丸エナメル線を圧延してなる平角エナメル線の
導体に、一般の銅導体より低温で軟化する低温軟化無酸
素銅が使用されていることを特徴とする。 【効果】一般の銅導体より低温で焼き鈍しができるよう
になる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平角エナメル線に関す
るものである。
るものである。
【0002】
【従来の技術】電気機器の小型化または高周波化に伴
い、超極細サイズのエナメル線が使用されるようになっ
てきている。そういう中で占積率が高く、且つ表面積が
大きく、しかも高周波域での表皮効果の低減にも効果が
ある細サイズ平角エナメル線が注目を浴びている。
い、超極細サイズのエナメル線が使用されるようになっ
てきている。そういう中で占積率が高く、且つ表面積が
大きく、しかも高周波域での表皮効果の低減にも効果が
ある細サイズ平角エナメル線が注目を浴びている。
【0003】細サイズ平角エナメル線では、従来のエナ
メル塗料塗布焼付け方式では図1に示されているよう
に、導体1のエッジ部への塗装が難しい(導体1のエッ
ジ部の絶縁体2の厚さが直線部のそれよりも薄い)た
め、既に公知となっているように丸エナメル線を圧延し
平角エナメル線を製造している。(例えば、特公昭36-1
0130号公報)このように丸エナメル線を圧延して平角エ
ナメル線を製造すると図2に示されているように、導体
1のエッジ部の絶縁体2の厚さと直線部のそれとは同等
となる。
メル塗料塗布焼付け方式では図1に示されているよう
に、導体1のエッジ部への塗装が難しい(導体1のエッ
ジ部の絶縁体2の厚さが直線部のそれよりも薄い)た
め、既に公知となっているように丸エナメル線を圧延し
平角エナメル線を製造している。(例えば、特公昭36-1
0130号公報)このように丸エナメル線を圧延して平角エ
ナメル線を製造すると図2に示されているように、導体
1のエッジ部の絶縁体2の厚さと直線部のそれとは同等
となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の圧延
による平角エナメル線では圧延時の加工硬化により使用
しにくく、それを熱処理し焼なましするとエナメル皮膜
および導体の変色を招き、また熱劣化を受けるため特性
の低下を招いてしまうことがあった。
による平角エナメル線では圧延時の加工硬化により使用
しにくく、それを熱処理し焼なましするとエナメル皮膜
および導体の変色を招き、また熱劣化を受けるため特性
の低下を招いてしまうことがあった。
【0005】本発明は以上の点に鑑みなされたものであ
り、熱処理時の特性劣化を防止し、外観特性の向上を可
能とした平角エナメル線を提供することを目的とするも
のである。
り、熱処理時の特性劣化を防止し、外観特性の向上を可
能とした平角エナメル線を提供することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、平角エナメ
ル線の導体に一般の銅導体より低温で軟化する低温軟化
無酸素銅を使用することにより、達成される。
ル線の導体に一般の銅導体より低温で軟化する低温軟化
無酸素銅を使用することにより、達成される。
【0007】
【作用】上記手段を設けたので、一般の銅導体より低温
で焼き鈍しができるようになる。
で焼き鈍しができるようになる。
【0008】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明す
る。
る。
【0009】丸エナメル線を圧延してなる平角エナメル
線において、本実施例では平角エナメル線の導体に低温
軟化無酸素銅を使用した。このようにすることにより、
一般の銅導体より低温で焼き鈍しができるようになっ
て、高温にさらされることがなくなり、熱処理時の特性
劣化を防止し、外観特性の向上を可能とした平角エナメ
ル線を得ることができる。
線において、本実施例では平角エナメル線の導体に低温
軟化無酸素銅を使用した。このようにすることにより、
一般の銅導体より低温で焼き鈍しができるようになっ
て、高温にさらされることがなくなり、熱処理時の特性
劣化を防止し、外観特性の向上を可能とした平角エナメ
ル線を得ることができる。
【0010】この実施例の絶縁破壊電圧、伸び、変色の
有無等の特性について比較例と比較検討し、その結果を
表1に示した。この表1に基づいて説明する。
有無等の特性について比較例と比較検討し、その結果を
表1に示した。この表1に基づいて説明する。
【0011】
【表1】
【0012】〔実施例1〕実施例1として低温軟化無酸
素銅を心線とする2UEW0.21を心線寸法が0.1
×0.3になるように圧延して得たものを120℃−1
h加熱処理して極細平角エナメル線を得た。
素銅を心線とする2UEW0.21を心線寸法が0.1
×0.3になるように圧延して得たものを120℃−1
h加熱処理して極細平角エナメル線を得た。
【0013】〔比較例1〕比較例1としてタフピッチ銅
を心線とする2UEW0.21を心線寸法が0.1×
0.3になるように圧延し、極細平角エナメル線をを得
た。
を心線とする2UEW0.21を心線寸法が0.1×
0.3になるように圧延し、極細平角エナメル線をを得
た。
【0014】〔比較例2〕比較例2としてタフピッチ銅
を心線とする2UEW0.21を心線寸法が0.1×
0.3になるように圧延して得たものを120℃−1h
加熱処理して極細平角エナメル線を得た。
を心線とする2UEW0.21を心線寸法が0.1×
0.3になるように圧延して得たものを120℃−1h
加熱処理して極細平角エナメル線を得た。
【0015】〔比較例3〕比較例3としてタフピッチ銅
を心線とする2UEW0.21を心線寸法が0.1×
0.3になるように圧延して得たものを200℃−1h
加熱処理して極細平角エナメル線を得た。
を心線とする2UEW0.21を心線寸法が0.1×
0.3になるように圧延して得たものを200℃−1h
加熱処理して極細平角エナメル線を得た。
【0016】〔比較例4〕比較例4として0.1×0.
3の平角軟銅線にウレタン塗料を複数回塗布、焼付け
し、極細平角エナメル線を得た。
3の平角軟銅線にウレタン塗料を複数回塗布、焼付け
し、極細平角エナメル線を得た。
【0017】このようにして得た極細平角エナメル線で
低温軟化無酸素銅を使用した実施例Aは表1から明らか
なように、比較例B、C、D、Eに比べて絶縁破壊電
圧、伸びが総じて優れているのが認められた。また、変
色も認められなかった。このように優れた特性を示した
のは導体に低温軟化無酸素銅を使用したため、一般の銅
導体より低温で焼き鈍しができるためである。
低温軟化無酸素銅を使用した実施例Aは表1から明らか
なように、比較例B、C、D、Eに比べて絶縁破壊電
圧、伸びが総じて優れているのが認められた。また、変
色も認められなかった。このように優れた特性を示した
のは導体に低温軟化無酸素銅を使用したため、一般の銅
導体より低温で焼き鈍しができるためである。
【0018】このように本実施例によれば一般の銅導体
のタフピッチ銅より低温で軟化する低温軟化無酸素銅を
使用したので、圧延後の熱処理によるエナメル線の特性
劣化を低減させることができた。
のタフピッチ銅より低温で軟化する低温軟化無酸素銅を
使用したので、圧延後の熱処理によるエナメル線の特性
劣化を低減させることができた。
【0019】
【発明の効果】上述のように本発明は、平角エナメル線
の導体に一般の銅導体より低温で軟化する低温軟化無酸
素銅を使用したので、一般の銅導体より低温で焼き鈍し
ができるようになって、高温にさらされることがなくな
り、熱処理時の特性劣化を防止し、外観特性の向上を可
能とした平角エナメル線を得ることができる。
の導体に一般の銅導体より低温で軟化する低温軟化無酸
素銅を使用したので、一般の銅導体より低温で焼き鈍し
ができるようになって、高温にさらされることがなくな
り、熱処理時の特性劣化を防止し、外観特性の向上を可
能とした平角エナメル線を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の平角銅線にエナメル塗料を塗布焼付けし
た平角エナメル線の縦断側面図である。
た平角エナメル線の縦断側面図である。
【図2】従来の丸エナメル線を圧延して製造した平角エ
ナメル線の縦断側面図である。
ナメル線の縦断側面図である。
1 導体 2 絶縁体
Claims (1)
- 【請求項1】丸エナメル線を圧延してなる平角エナメル
線において、前記平角エナメル線の導体に一般の銅導体
より低温で軟化する低温軟化無酸素銅が使用されている
ことを特徴とする平角エナメル線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5280792A JPH05258614A (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | 平角エナメル線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5280792A JPH05258614A (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | 平角エナメル線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05258614A true JPH05258614A (ja) | 1993-10-08 |
Family
ID=12925119
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5280792A Pending JPH05258614A (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | 平角エナメル線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05258614A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001155551A (ja) * | 1999-11-30 | 2001-06-08 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 絶縁電線 |
JP2018045890A (ja) * | 2016-09-15 | 2018-03-22 | 株式会社ユニマック | 絶縁電線の製造方法 |
-
1992
- 1992-03-11 JP JP5280792A patent/JPH05258614A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001155551A (ja) * | 1999-11-30 | 2001-06-08 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 絶縁電線 |
JP2018045890A (ja) * | 2016-09-15 | 2018-03-22 | 株式会社ユニマック | 絶縁電線の製造方法 |
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