JPH0525746U - 静電誘導半導体装置 - Google Patents

静電誘導半導体装置

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JPH0525746U
JPH0525746U JP7393391U JP7393391U JPH0525746U JP H0525746 U JPH0525746 U JP H0525746U JP 7393391 U JP7393391 U JP 7393391U JP 7393391 U JP7393391 U JP 7393391U JP H0525746 U JPH0525746 U JP H0525746U
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JP
Japan
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region
oxide film
gate
electrode
cathode
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JP7393391U
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Inventor
治彦 山本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温・高湿による耐圧特性の劣化が少ない高
信頼性の静電誘導半導体装置を提供する。 【構成】 半導体基板1一側の表面部分に、ゲート領域
4とカソード領域2をカソード領域2がゲート領域4に
挟まれる形で備えるとともに、この一側表面が前記両領
域形成域の内側では厚みが薄い酸化膜21で覆われてお
り、前記ゲート領域にはゲート電極9が、カソード領域
にはカソード電極7がそれぞれ酸化膜を通してコンタク
トしていて、これらの電極の上から保護膜23が積層形
成されている構成において、前記ゲート電極のうちの前
記酸化膜の厚みの厚い部分に近接する電極9aは、その
一部が前記酸化膜の厚みの薄い部分と厚い部分との段差
部Jを乗り越えるようにして形成されている静電誘導半
導体装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、静電誘導半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の一つに静電誘導サイリスタがある。図2は、従来の表面ゲート型 の静電誘導サイリスタをあらわす。 従来の静電誘導サイリスタは、半導体基板81一側の表面部分にn+ 型のカソ ード領域82とp+ 型のゲート領域84とをカソード領域82をゲート領域84 が挟む形で備え、半導体基板81他側にp+ 型のアノード領域83を備え、これ らカソード領域82とアノード領域83の間はn- 型のベース領域85になって いる。
【0003】 そして、半導体基板81一側の表面は、カソード領域82とゲート領域84の 両領域形成域の内側では厚みが薄い酸化膜91で覆われており、カソード領域8 2にはカソード電極87が、ゲート領域84にはゲート電極89がそれぞれ酸化 膜91の厚みの薄い部分91aを通してコンタクトしている。酸化膜91は通常 は熱酸化膜である。一方、アノード領域83にはアノード電極93がコンタクト している。
【0004】 さらに、半導体基板81の一側では、電極87,89の上から酸化膜91をも 勿論覆うようにして、酸化シリコンからなる保護膜93がCVD法などにより積 層形成されている。 この静電誘導サイリスタは、ゲート電極89に印加される電圧信号によってオ ン・オフ制御されるものである。
【0005】 上記の静電誘導サイリスタは、以下のようにして製造されたものである。 まず、図3にみるように、n- 型層の裏面側にアノード領域用のp+ 型層のあ る半導体基板81の表面を酸化(例えば熱酸化)して酸化膜95で覆う。そして 、酸化膜95におけるゲート領域形成位置の部分を選択的に除去し不純物拡散用 の窓97を開け、p型不純物をイオン注入等で導入し熱拡散してゲート領域84 を形成する。ついで、ゲート領域形成域の外側にある酸化膜95bは残し内側に ある酸化膜95aを一旦エッチングで除去しておいて、図4にみるように、改め て酸化(例えば、熱酸化)し半導体基板81表面を酸化膜91で覆うようにする 。酸化膜91では酸化膜95bが残っていた所ではその分だけ内側よりも厚みが 厚くなっている。
【0006】 ついで、酸化膜91の厚みの薄い部分91aにおけるカソード領域形成位置の 部分を選択的に除去し不純物拡散用の窓を開け、n型不純物をイオン注入等で導 入し熱拡散してカソード領域82を形成してから、図5にみるように、ゲート電 極およびカソード電極のためのコンタクトホール99を開ける。そして、定法に 従ってAl−Si合金等でカソード電極87およびゲート電極89を形成し、保 護膜93を積層するとともにアノード電極88を設ければ静電誘導サイリスタの 完成である。
【0007】 このようにして得られた静電誘導サイリスタは、電流密度が大きく、順方向電 圧降下が小さく、しかも、スイッチング時間が短いというように様々な利点があ る。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の静電誘導サイリスタは信頼性の面で十分でないという問 題がある。この静電誘導サイリスタは高温・高湿の雰囲気に晒されると耐圧特性 が劣化するからである。 耐圧劣化が起こる原因は、ゲート電極89のうちの酸化膜91の厚み厚い部分 91bに近接する最外に位置する電極89aのエッジと酸化膜91の厚み厚い部 分91bの端の間に出来る凹状部分Gでは、間隔が狭くて保護膜93によるカバ レージが適切になされず、ここから、耐圧劣化要因の水やイオン性物質が容易に 侵入することにある。
【0009】 実際に静電誘導サイリスタに対しTHB試験(高温・高湿バイアス試験)を実 施するとゲート電極89のエッジ部分で電極材料の腐食が起こり、耐圧低下・漏 れ電流の増大など耐圧特性の劣化が起こる。 この考案は、上記事情に鑑み、高温・高湿による耐圧特性の劣化が少ない高信 頼性の静電誘導半導体装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、この考案にかかる静電誘導半導体装置は、半導体基 板一側の表面部分に、ゲート領域とカソード領域をカソード領域がゲート領域に 挟まれる形で備えるとともに、この一側表面が前記両領域形成域の内側では厚み が薄い酸化膜で覆われており、前記ゲート領域にはゲート電極が、カソード領域 にはカソード電極がそれぞれ前記酸化膜を通してコンタクトしていて、これらの 電極の上から保護膜が積層形成されている構成において、前記ゲート電極のうち の前記酸化膜の厚みの厚い部分に近接する電極は、その一部が前記酸化膜の厚み の薄い部分と厚い部分との段差部を乗り越えるようにして形成されている形態を とっている。
【0011】 この考案の静電誘導半導体装置は、サイリスタ構成に限らず、トランジスタ構 成であってもよい。ただ、トランジスタの場合、カソードはソース、アノードは ドレインと称されることが多い。
【0012】
【作用】
この考案の静電誘導半導体装置では、ゲート電極のうちの酸化膜の厚みの厚い 部分に近接する電極は、その一部が酸化膜の厚みの薄い部分と厚い部分との段差 部を乗り越えるようにして形成されていて、ゲート電極のエッジと酸化膜の厚み の厚い部分の間の凹状部分は無くなって凹凸が緩和されており、そのため、その 上の保護膜が適切なものになる。その結果、耐圧を劣化させる水やイオン性物質 の侵入を容易に許すということがなくなり、高温・高湿による耐圧特性の劣化が 少ない高信頼性装置となる。
【0013】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面を参照しながら詳しく説明する。 図1は、実施例にかかる静電誘導サイリスタの要部構成をあらわす。 実施例の静電誘導サイリスタは、半導体基板1一側の表面部分に、n+ 型のカ ソード領域2とp+ 型のゲート領域4とをカソード領域2をゲート領域4が挟む 形で備え、一方、半導体基板1他側にはp+ 型のアノード領域3を備え、これら カソード領域2とアノード領域3の間はn- 型のベース領域5になっている。カ ソード領域2の深さは0.7μm程度、ゲート領域4の深さは9μm程度である。
【0014】 半導体基板1一側の表面は酸化膜21で覆われている。この酸化膜21には、 前述した通り、厚みの薄い部分21aと厚みの厚い部分21bとがある。酸化膜 21はカソード領域2とゲート領域4の両領域形成域の内側では厚みが薄く外側 では厚みが厚くなっているのである。厚みの薄い部分21aは電極用のコンタク トホールの形成を容易とし、厚みの厚い部分21bはチップ周縁において保護を 確実なものとする。
【0015】 そして、カソード領域2にはカソード電極7が、ゲート領域4にはゲート電極 9がそれぞれ酸化膜21の厚みの薄い部分21aを通してコンタクトしている。 アノード領域3にはアノード電極8がコンタクトしている。なお、酸化膜21は 通常は熱酸化膜である。カソード電極7の幅は9μm程度、ゲート電極9の幅は 5μm程度であり、厚みは1〜2μm程度である。
【0016】 さらに、半導体基板1の一側では電極7,9の上から酸化膜21をも勿論覆う ようにして、酸化シリコン保護膜23がプラズマCVD法により積層形成されて いる。 この静電誘導サイリスタは、ゲート電極9に印加される電圧信号によってオン ・オフ制御されるものである。
【0017】 そして、実施例のサイリスタでは、図1にみるように、ゲート電極9のうちの 酸化膜21の厚みの厚い部分21bに近接する最外に位置する電極9aは、その 一部が酸化膜21の厚みの薄い部分21aと厚みの厚い部分21bとの段差部J を乗り越えるようにして形成されている。厚みの厚い部分21bに乗り掛かって いる寸法は2〜10μm程度である。そのため、ゲート電極9aと酸化膜21の 厚みの厚い部分21bの間には凹状部分は無くて単純な階段状となり凹凸が緩和 され、保護膜23は、段差部Jにおいても適切なものとなっていることは前述の 通りである。
【0018】 この考案は前記の実施例に限らない。例えば、図1においてpとnが反転して いるものが他の実施例として挙げられる。あるいは、ゲート領域がカソード領域 を囲むように形成されているようであってもよい。
【0019】
【考案の効果】
以上に述べたように、この考案の静電誘導半導体装置は、酸化膜の段差部にお ける保護膜が適切であって、耐圧劣化要因たる水やイオン性物質の侵入が防がれ るため、高温・高湿による耐圧特性劣化が少なく信頼性が向上している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の静電誘導サイリスタの要部構成をあら
わす断面図である。
【図2】従来の静電誘導サイリスタの要部構成をあらわ
す断面図である。
【図3】静電誘導サイリスタのゲート領域形成工程をあ
らわす断面図である。
【図4】静電誘導サイリスタの酸化膜形成工程をあらわ
す断面図である。
【図5】静電誘導サイリスタのコンタクトホール形成工
程をあらわす断面図である。
【符合の説明】
1 半導体基板 2 カソード領域 3 アノード領域 4 ゲート領域 5 ベース領域 7 カソード電極 9 ゲート電極 21 酸化膜 21a 厚みの薄い部分 21b 厚みの厚い部分 23 保護膜 J 段差部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板一側の表面部分に、ゲート領
    域とカソード領域をカソード領域がゲート領域に挟まれ
    る形で備えるとともに、この一側表面が前記両領域形成
    域の内側では厚みが薄い酸化膜で覆われており、前記ゲ
    ート領域にはゲート電極が、カソード領域にはカソード
    電極がそれぞれ前記酸化膜を通してコンタクトしてい
    て、これらの電極の上から保護膜が積層形成されている
    静電誘導半導体装置において、前記ゲート電極のうちの
    前記酸化膜の厚みの厚い部分に近接する電極は、その一
    部が前記酸化膜の厚みの薄い部分と厚い部分との段差部
    を乗り越えるようにして形成されていることを特徴とす
    る静電誘導半導体装置。
JP7393391U 1991-09-13 1991-09-13 静電誘導半導体装置 Pending JPH0525746U (ja)

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JP7393391U JPH0525746U (ja) 1991-09-13 1991-09-13 静電誘導半導体装置

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JPH0525746U true JPH0525746U (ja) 1993-04-02

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JP7393391U Pending JPH0525746U (ja) 1991-09-13 1991-09-13 静電誘導半導体装置

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