JPH05255899A - 自動めっき装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬送ローラーのあるめっきライン上に、薄く
て変形し易いＩＣリードフレームを、受体を介して補強
した状態で供給し、そのための受体を再使用し易いよう
にめっきラインをエンドレス状にしたものである。 【構成】 めっきラインを、一端にロード部とアンロー
ド部が隣接配置される状態で全体方形状且つエンドレス
状に接続し、そしてその全体にわたって複数の搬送ロー
ラーを配置し、ＩＣリードフレームより若干大きな平面
サイズを有しその平面部にＩＣリードフレームのめっき
エリアを下方に露呈せしめる開口部を設けた合成樹脂製
の受体を介して、ＩＣリードフレームを前記搬送ローラ
ー上に複数供給自在とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は極薄状のＩＣリードフ
レームに銀めっき処理その他のめっき処理を施すのに好
適な自動めっき装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】めっき対象物としてのＩＣリードフレー
ムにめっき処理を施す自動めっき装置として、全体が直
線状のめっきラインに搬送ローラーを配し、そこへ複数
枚のＩＣリードフレームを流すようにして搬送せしめる
ものが知られている（例えば特開昭６０−１１３９５６
号公報参照）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】搬送ローラーを利用す
る自動めっき装置は多数枚のＩＣリードフレームをめっ
きライン上で同時に流すようにして搬送するため処理効
率に優れるものの、めっき対象物としてのＩＣリードフ
レームが極薄状である場合曲がり易く変形し易いので使
用困難である。また一方で直線状のめっきラインではロ
ード部とアンロード部が距離的に掛け離れるため、もし
両部でトラブルが発生した場合一人の操作者では対処し
ずらいということがある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明では、めっきラ
インを、一端にロード部とアンロード部が隣接配置され
る状態で全体方形状且つエンドレス状に接続し、そして
その全体にわたって複数の搬送ローラーを配置し、ＩＣ
リードフレームより若干大きな平面サイズを有しその平
面部にＩＣリードフレームのめっきエリアを下方に露呈
せしめる開口部を設けた合成樹脂製の受体を、前記搬送
ローラー上に複数供給して、各受体にてＩＣリードフレ
ームを一枚当て水平状態で保持したまま必要なめっき処
理をＩＣリードフレームに施すこととした。

【０００５】

【作用】極薄状のＩＣリードフレームを一枚あて受体に
て水平状態で保持し、そのままの状態で搬送ローラー上
を移送せしめ、各めっき処理部の処理を施すことになる
ので、ＩＣリードフレームが搬送ローラーに直接接触せ
ず且つその周辺部分が受体で支持され言わば補強状態と
されているから曲がりその他の変形を起こすことなく、
各めっき処理部の処理を施すことができる。しかも搬送
ローラーを利用するめっきラインでありながら、めっき
ラインの全体は一端にロード部とアンロード部が隣接配
置される状態で全体方形状且つエンドレス状に接続した
ので、受体をアンロード部からロード部へとそのまま廻
して再使用し易くなり、またもしロード部とアンロード
部で何らかのトラブルが発生しても一人の操作者で対処
し易いものである。

【０００６】

【実施例】先ず図１を参照して自動めっき装置１の全体
を概略説明する。この自動めっき装置１は部分的に本出
願人が先に提案した各種の装置を利用できるのでその部
分の説明では参照公報の番号を示すに止め詳しい説明は
省略する。また図中では、説明の便宜上自動めっき装置
１の全体サイズに比べめっき対象物としてのＩＣリード
フレーム２をわざと大きなサイズにて示してある。

【０００７】自動めっき装置１はロード部３、前処理部
４、本めっき処理部５、後処理部６およびアンロード部
７を連続配置してめっきライン８を形成しており、この
めっきライン８上で例えば７５μｍ程の極薄で幅・長さ
が７０×２１０ミリ程の変形し易いＩＣリードフレーム
２を搬送しつつ噴射めっきするようにしてある。そして
めっきライン８は、一端（図中左端）にロード部３とア
ンロード部７を隣接配置した全体方形状で且つエンドレ
ス状に接続され、そしてその全体にわたって複数の搬送
ローラー９が配置される。

【０００８】そして図２に示す受体１０がこの搬送ロー
ラー９の上で移送自在とされる。受体１０は、ＩＣリー
ドフレーム２より若干大きな平面サイズを有しその平面
部１１にＩＣリードフレーム２のめっきエリア１２を下
方に露呈せしめる開口部１３が設けてあり、この開口部
１３の周辺に位置決め用のピン１４が６本突出して設け
てある。受体１０はピン１４も含めその全体が合成樹脂
製としてあり、厚さは例えば３ミリ程度になるべく薄く
形成する。受体１０は多数のものを用意し、各受体１０
にてＩＣリードフレーム２を一枚当てピン１４で位置決
めし水平状態で保持するようにしてある。

【０００９】従って、極薄状のＩＣリードフレーム２を
一枚あて各受体１０にて水平状態で保持し、そのままの
状態で搬送ローラー９上を移送せしめ、各めっき処理部
の処理を施すことになる。そしてＩＣリードフレーム２
は搬送ローラー９に直接接触せず且つその周辺部分１５
が受体１０の平面部１１で支持され言わば補強状態とさ
れているから曲がりその他の変形を起こすことなく、各
めっき処理部の処理を施すことになる。まためっきライ
ン８の全体は一端にロード部３とアンロード部７が隣接
配置される状態で全体方形状且つエンドレス状に接続し
てあるので、受体をアンロード部７からロード部３へと
廻しそのまま再使用し易くなり、またもしロード部３と
アンロード部７でトラブルが発生しても一人の操作者で
対処し易い。

【００１０】

【発明の効果】以上説明したごとく本発明では、めっき
ラインが一端にロード部とアンロード部を隣接配置した
全体方形状で且つエンドレス状に接続して形成され、そ
してその全体にわたって複数の搬送ローラーが配置さ
れ、これらの搬送ローラー上に、ＩＣリードフレームよ
り若干大きな平面サイズを有しその平面部にＩＣリード
フレームのめっきエリアを下方に露呈せしめる開口部が
設けてある合成樹脂製の受体を、複数供給して各受体に
てＩＣリードフレームを一枚当て水平状態で保持したま
ま必要なめっき処理をＩＣリードフレームに施すことに
したので、極薄のＩＣリードフレームを変形することな
く搬送できて、各めっき処理部の必要な処理を施すこと
ができる。しかもめっきラインの全体は一端にロード部
とアンロード部が隣接配置される状態で全体方形状且つ
エンドレス状に接続してあるので、受体をアンロード部
からロード部へと廻してそのまま再使用し易くなり、ま
たもしロード部とアンロード部でトラブルが発生しても
一人の操作者で対処し易いという効果も期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】自動めっき装置の概略平面図。

【図２】受体とＩＣリードフレームの組合せを示す斜視
図。

【符号の説明】

２ ＩＣリードフレーム ５ 本めっき処理部 ８ めっきライン ９ 搬送ローラー １０ 受体

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ロード部、前処理部、本めっき処理部、
   後処理部およびアンロード部を連続配置してめっきライ
   ンを形成し、このめっきライン上でめっき対象物として
   のＩＣリードフレームを搬送しつつ噴射めっきする自動
   めっき装置に於いて、 上記めっきラインは、一端にロード部とアンロード部を
   隣接配置した全体方形状で且つエンドレス状に接続さ
   れ、そしてその全体にわたって複数の搬送ローラーが配
   置され、 ＩＣリードフレームより若干大きな平面サイズを有しそ
   の平面部にＩＣリードフレームのめっきエリアを下方に
   露呈せしめる開口部が設けてある合成樹脂製の受体を、
   前記搬送ローラー上に複数供給し、 各受体にてＩＣリードフレームを一枚当て水平状態で保
   持したまま必要なめっき処理をＩＣリードフレームに施
   すことを特徴とする自動めっき装置。