JPH05255754A - クランクシャフトの高周波加熱方法および装置 - Google Patents

クランクシャフトの高周波加熱方法および装置

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JPH05255754A
JPH05255754A JP4087843A JP8784392A JPH05255754A JP H05255754 A JPH05255754 A JP H05255754A JP 4087843 A JP4087843 A JP 4087843A JP 8784392 A JP8784392 A JP 8784392A JP H05255754 A JPH05255754 A JP H05255754A
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crankshaft
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heating
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Shintaro Maki
信太郎 牧
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クランクシャフトの全てのピン101 〜106 を
1つ加熱ステーションで加熱する。。 【構成】 クランクシャフト100 を回転軸120 を中心と
して回転させながら、加熱コイルC1、C2およびC3によっ
て、まず、ピン101 、103 および105 を加熱してから、
加熱コイルC1、C2およびC3をクランクシャフト100 の回
転軸120 の方向にピン101 と102 の間隔だけ移動させて
から、ピン102 、104 および106 を加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクランクシャフトの高周
波加熱方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、図6に示すクランクシャフトのピ
ンの高周波加熱を例にとって従来の技術を説明する。ク
ランクシャフト100 は、6個のピン101 〜106 と4個の
ジャーナル111 〜114 とを備えており、ジャーナル111
と112 の間に、ピン101 (第1ピン) と102 (第2ピ
ン) が、ジャーナル112 と113 の間にピン103 (第1ピ
ン) と104 (第2ピン) が、また、ジャーナル113 と11
4 の間にピン105 (第1ピン) と106 (第2ピン) が配
置されている。
【0003】そして、ピン101 と102 のピッチ、ピン10
3 と104 のピッチ、およびピン105と106 のピッチは、
それぞれ、同一のp1である。ピン101 と103 のピッチ、
およびピン103 と105 のピッチは、それぞれ、p2および
p3である(通常p2とp3とは等しいクランクシャフトが多
い) 。なお、120 はジャーナル111 〜114 の中心を結す
ぶ直線であってクランクシャフト100 の回転軸である。
【0004】このクランクシャフト100 のように、隣り
合う2つのジャーナルの間に2個のピンがあり、ピンの
個数が合計6個でジャーナルの個数が合計4個であるク
ランクシャフトは、通常、V型6気筒エンジン(または
直列6気筒エンジン) に用いられる。
【0005】一般的にクランクシャフトのピンやジャー
ナルを高周波加熱するには、例えば半開放鞍型の加熱コ
イルを、水平に配設したクランクシャフトのピン或いは
ジャーナルの上に載置し、クランクシャフトを回転しな
がら、高周波加熱コイル(以下、高周波加熱コイルを単
に加熱コイルともいう) に所定時間高周波電流を通電す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そして、前記のような
クランクシャフト100 のピン101 〜106 を焼入等のため
に高周波加熱する場合には、例えば、ピン101 と102 を
同時に高周波加熱しようとしても、ピンとジャーナルが
交互に配置されている一般的なクランクシャフトと異な
って、ピン101 と102 の間隔が極めて短いので、ピン10
1 に載置されてピン101 を加熱する加熱コイルに給電す
るトランスと、ピン102 に載置されるピン102 を加熱す
る加熱コイルに給電するトランスとが衝突してしまう。
【0007】それで、第1加熱ステーションでまず、ピ
ン101 、103 および105 をそれぞれのピンに対して設け
た加熱コイルによって加熱後、クランクシャフト100 を
第2加熱ステーションに移動してから、ピン102 、104
および106 をそれぞれのピンに対して設けた加熱コイル
によって加熱している。即ち、1つのクランクシャフト
100 の全てのピン101 〜106 の加熱を2つの加熱ステー
ションで行わねばならないので、多数のクランクシャフ
トのピンを加熱するときには、全体の加熱工程が長くな
る。
【0008】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
であって、隣り合うジャーナルの間に一定間隔で2個の
ピンが配置されているクランクシャフトのピンを1つの
加熱ステーションで加熱することができるクランクシャ
フトの高周波加熱方法と装置を提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明のクランクシャフトの高周波加熱方法は、複
数のジャーナルと、隣り合うジャーナル間に一定の間隔
で配置された同形の第1および第2ピンとを有するクラ
ンクシャフトの高周波加熱方法において、クランクシャ
フトを回転軸を中心として回転させながら、各第1ピン
を各第1ピンごとに設けた高周波加熱コイルによって加
熱後、各高周波加熱コイルを前記回転軸の方向に第1ピ
ンと第2ピンの間隔だけ移動させてから、各第2ピンを
加熱する。
【0010】また、本発明の高周波加熱装置は、複数の
ジャーナルと、隣り合うジャーナル間に一定の間隔で配
置された同形の第1および第2ピンとを有するクランク
シャフトの高周波加熱装置において、クランクシャフト
を回転軸を中心として回転させるクランクシャフト回転
手段と、各第1ピンを加熱するために各第1ピンごとに
設けた高周波加熱コイルと、前記高周波加熱コイルを前
記回転軸の方向に移動する加熱コイル移動装置とを設
け、前記高周波加熱コイルによって各第1ピンを加熱し
てから、前記高周波加熱コイルを前記回転軸の方向に移
動し、次いで前記高周波加熱コイルによって各第2ピン
を加熱する。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1〜6は本発明の方法を実現することができ
る高周波加熱装置の一実施例を説明するための図面であ
って、図1は正面説明図、図2は図1のA−A線矢視断
面説明図、図3は加熱コイル移動装置の側面図、図4は
要部の正面図、図5は他の要部の正面図、図6はクラン
クシャフトの正面図である。なお、クランクシャフトと
しては図6を用いて既に説明したものと同一のものを採
り上げた。
【0012】図1に示すように、本実施例の高周波加熱
装置は、クランクシャフト100 の両端を回転自在に支持
し、回転軸120 を中心として回転させる図示しないクラ
ンクシャフト回転手段と、クランクシャフト100 のピン
101 〜106 の加熱のために設けられた3個の半開放鞍型
の加熱コイルC1、C2およびC3と、各加熱コイルC1、C2お
よびC3の上部にそれぞれ配設され、各加熱コイルC1、C2
およびC3に高周波電流を供給するトランスT1、T2および
T3とを備えている。
【0013】本実施例の高周波加熱装置は、また、トラ
ンスT1、T2およびT3と加熱コイルC1、C2およびC3をそれ
ぞれ接続しているリード導体D1、D2およびD3と、トラン
スT1、T2およびT3を高周波加熱装置の図3に示す出力整
合盤10から吊り下げていると共に加熱コイルC1、C2およ
びC3をそれぞれトランスT1、T2およびT3と共に昇降し且
つクランクシャフト100 の回転軸120 の方向に移動させ
ることができる加熱コイル動装置200 とを備えている。
【0014】なお、トランスT1、リード導体D1および加
熱コイルC1は、また、トランスT2、リード導体D2および
加熱コイルC3は、更に、トランスT3、リード導体D3およ
び加熱コイルC3は、それぞれ、一体結合されており、一
体となって移動する。
【0015】加熱コイル移動装置200 をトランスT1を例
にとって説明する。図3に示すように、トランスT1はチ
ェイン23によって吊り下げられている。このチェイン23
のほぼ中央部分は滑車22に巻回されており、一端はトラ
ンスT1の上端に形成した突起T0に固定されており、他端
は出力整合盤10に固定されている。チェイン23の滑車22
とトランスT1との間には、連結部材30が設けられてお
り、また、チェイン23の滑車22と出力整合盤10との間に
は引きバネ24が設けられている。そして、滑車22は、出
力整合盤10から突出した固定アーム21の先端部分に回動
自在に取り付けられている。
【0016】連結部材30は、図4に示すように、四角形
のガイド31を有する。ガイド31は、連結部材30より上の
チェイン23aの下端部に結合されている。ガイド31内に
は、ローラ32が設けられている。ローラ32はガイド31の
下辺部上面を転動して、左右に移動する。ローラ32には
連結部材30より下のチェイン23b の上端部が、ブラケッ
ト33を介して接続されている。従って、連結部材30より
下のチェイン23b は、ローラ32の転動により、左右に平
行移動する。
【0017】40は揺動アームであって、一端はトランス
T1の前記突起T0に回動自在に取り付けられており、他端
は移動ベース50上に設けたブラケット52に回動自在に接
続されている。移動ベース50は、クランクシャフト100
の回転軸120 の方向(図3上で手前と奥行きの方向) に
移動できるように、出力整合盤10の正面に上下に平行に
取り付けた1対のレール51、51によって支持されてい
る。41はシリンダであって、42はこのシリンダ41の動作
によって昇降するロッドである。ロッド42の上端は、揺
動アーム40の下面を支持している。他のトランスT2、T3
に対してもトランスT1に対するのと同様な加熱コイル移
動装置が備えられているが、レール51、51は、3個のト
ランスT1、T2およびT3に対して共通に設けられている。
【0018】そして、図5に示すように、トランスT1と
T2に対して備えられている2個の移動ベース50のピッチ
はp2であるように、また、トランスT2とT3に対して備え
られている2個の移動ベース50のピッチはp3であるよう
に、3個の移動ベース50が配置されている。なお、各移
動ベース50は、それぞれのシリンダ60によって独立駆動
されてクランクシャフト100 の回転軸120 の方向に移動
する。53は各移動ベース50を停止位置に固定するための
ロック機構である。
【0019】次に、本実施例の動作を説明する。図1に
示すように、加熱位置に回転軸120が水平になるように
配設されたクランクシャフト100 は、回転軸120 を中心
として図示しない回転駆動装置によって回転させられ
る。そして、シリンダ41を動作させてロッド42を下げる
ことによって、待機位置にあるトランスT1、T2およびT3
を降下させ、加熱コイルC1、C2およびC3を、それぞれ、
ピン101 、103 および105 上に載置する(図2) 。次い
で、図示しない高周波電源からトランスT1、T2およびT3
に所定時間高周波電流を通電すると、加熱コイルC1、C2
およびC3に高周波電流が流れてピン101 、103 および10
5 の加熱が終了する。
【0020】この後、シリンダ41を動作させてロッド42
を上昇させてトランスT1、T2およびT3を元の待機位置ま
で引き上げる。次いで、加熱コイル移動装置200 の3個
のシリンダ60を動作させて3個の移動ベース50を、図5
の矢印Bの方向に、ピン101と102 のピッチp1だけ移動
させてから、再びシリンダ41を動作させてトランスT1、
T2およびT3を降下させ、加熱コイルC1、C2およびC3を、
それぞれ、ピン102 、104 および106 の上に載置後、ピ
ン101 、103 および105 と同様に加熱する。この後、シ
リンダ41によってトランスT1、T2およびT3を上方に引き
上げる。
【0021】前記のように、本実施例のクランクシャフ
トの高周波加熱装置では、1つの加熱ステーションで、
クランクシャフト100 の全てのピン101 〜106 の加熱を
行うことができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のクランク
シャフトの高周波加熱方法および装置においては、複数
のジャーナルと、隣り合うジャーナル間に一定の間隔で
配置された同形の第1および第2ピンとを有するクラン
クシャフトを高周波加熱するに際し、クランクシャフト
を回転軸を中心として回転させながら、各第1ピンを各
第1ピンごとに設けた高周波加熱コイルによって加熱
後、各高周波加熱コイルを前記回転軸の方向に第1ピン
と第2ピンの間隔だけ移動させてから、各第2ピンを加
熱する。
【0023】従って、本発明のクランクシャフトの高周
波加熱方法および装置によれば、かかるクランクシャフ
トのピンを1つの加熱ステーションで加熱できるので、
多数のこのようなクランクシャフトのピンの全体の加熱
工程を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実現することができる高周波加
熱装置の一実施例の正面説明図である。
【図2】図2は図1のA−A線矢視断面説明図である。
【図3】加熱コイル移動装置の側面図である。
【図4】要部の正面図である。
【図5】他の要部の正面図である。
【図6】クランクシャフトの正面図である。
【符号の説明】
100 クランクシャフト 101 〜106 ピン 111 〜114 ジャーナル 120 回転軸 200 加熱コイル移動装置 C1、C2、C3 加熱コイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のジャーナルと、隣り合うジャーナ
    ル間に一定の間隔で配置された同形の第1および第2ピ
    ンとを有するクランクシャフトの高周波加熱方法におい
    て、クランクシャフトを回転軸を中心として回転させな
    がら、各第1ピンを各第1ピンごとに設けた高周波加熱
    コイルによって加熱後、各高周波加熱コイルを前記回転
    軸の方向に第1ピンと第2ピンの間隔だけ移動させてか
    ら、各第2ピンを加熱することを特徴とするクランクシ
    ャフトの高周波加熱方法。
  2. 【請求項2】 複数のジャーナルと、隣り合うジャーナ
    ル間に一定の間隔で配置された同形の第1および第2ピ
    ンとを有するクランクシャフトの高周波加熱装置におい
    て、クランクシャフトを回転軸を中心として回転させる
    クランクシャフト回転手段と、各第1ピンを加熱するた
    めに各第1ピンごとに設けた高周波加熱コイルと、前記
    高周波加熱コイルを前記回転軸の方向に移動する加熱コ
    イル移動装置とを設け、前記高周波加熱コイルによって
    各第1ピンを加熱してから、前記高周波加熱コイルを前
    記回転軸の方向に移動し、次いで前記高周波加熱コイル
    によって各第2ピンを加熱することを特徴とするクラン
    クシャフトの高周波加熱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60243221A (ja) * 1984-04-09 1985-12-03 Honda Motor Co Ltd 再溶融化処理装置のト−チ移動方法
JPS61887A (ja) * 1984-06-13 1986-01-06 岩佐 昭好 通貨自動交換及び表示装置
JPH03188221A (ja) * 1989-12-18 1991-08-16 Fuji Denshi Kogyo Kk クランクシャフトの高周波焼入装置

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