JP2588095B2 - クランクシャフトの高周波加熱方法 - Google Patents

クランクシャフトの高周波加熱方法

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JP2588095B2
JP2588095B2 JP4100598A JP10059892A JP2588095B2 JP 2588095 B2 JP2588095 B2 JP 2588095B2 JP 4100598 A JP4100598 A JP 4100598A JP 10059892 A JP10059892 A JP 10059892A JP 2588095 B2 JP2588095 B2 JP 2588095B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクランクシャフトの高周
波加熱方法に関し、特に、同数ほぼ同形のピン部および
ジャーナル部を備えているが、クランクアーム部の寸法
が異なっている複数種類のクランクシャフトの高周波加
熱方法に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、図面を参照して従来の技術を説明
する。図3および図4は従来のクランクシャフトの高周
波加熱方法を説明するための図面であって、図3は第1
クランクシャフトのジャーナル部の高周波加熱方法の説
明図、図4は第2クランクシャフトのジャーナル部の高
周波加熱方法の説明図である。
【0003】図3に示すように、第1クランクシャフト
100 は、4気筒エンジンのクランクシャフトであって、
ピッチp1で配設された5個のジャーナル部111 〜115
と、同じくピッチp1で配設された4個のピン部101 〜10
4 と、ピン部とジャーナル部との間に1個ずつ配設され
た8個のクランクアーム部130 とを備えている。120
は、各ジャーナル部111 〜115 の中心を結ぶ直線であっ
てクランクシャフト100 の回転軸である。そして、クラ
ンクシャフト100 はジャーナル部加熱ステーションAに
おいて回転軸120 が水平で、回転自在であるように、一
端がチャック121 によって把持され、他端がセンタ122
によって支持されている。
【0004】各ジャーナル部111 〜115 の上方の加熱コ
イルの待機位置U1には、各ジャーナル部111 〜115 ごと
に設けた半開放型の高周波加熱コイル(以下、高周波加
熱コイルを単に加熱コイルとも記す) C1、C2、C3、C4お
よびC5がピッチp1で配設されている。これら加熱コイル
C1、C2、C3、C4およびC5は、それぞれ、リード導体D1、
D2、D3、D4およびD5を介してトランスT1、T2、T3、T4お
よびT5に接続されている。
【0005】加熱コイルC1、リード導体D1およびトラン
スT1は機械的にも結合固定されている。加熱コイルC2、
リード導体D2、トランスT2についても、加熱コイルC3、
リード導体D3、トランスT3についても、加熱コイルC4、
リード導体D4、トランスT4についても、および、加熱コ
イルC5、リード導体D5、トランスT5についても、同様で
ある。そして、トランスT1、T2、T3、T4およびT5は、そ
れぞれ、可撓性のケーブルK1、K2、K3、K4およびK5を介
して高周波電源H1に接続されている。
【0006】次に、ジャーナル部111 〜115 を高周波加
熱する動作を説明する。チャック121 を、図示しない回
転駆動装置によって回転させることによって、クランク
シャフト100 を回転軸120 を中心として例えば矢印Sの
方向に回転させる。そして、加熱コイル搬送装置M1によ
って、トランスT1〜T5を矢印Rの方向に降下させて加熱
コイルC1〜C5をそれぞれジャーナル部111 〜115 上に図
示しないスペーサを介して載置する。次いで、高周波電
源H1からトランスT1〜T5を経由して高周波電流をそれぞ
れ加熱コイルC1〜C5に所定時間通電してジャーナル部11
1 〜115 の加熱を行う。加熱後、加熱コイル搬送装置M1
によって加熱コイルC1〜C5を矢印Rと反対方向に上昇さ
せて待機位置U1に戻す。
【0007】次に、ジャーナル部加熱ステーションAに
搬入された第2クランクシャフト200 のジャーナル部の
加熱方法を説明する。図4に示すように、第2クランク
シャフト200 も、4気筒エンジンのクランクシャフトで
あって、ピッチp1より大きいピッチp2で配設された5個
のジャーナル部211 〜215 と、同じくピッチp2で配設さ
れた4個のピン部201 〜204 と、ピン部とジャーナル部
との間に1個ずつ配設された8個のクランクアーム部23
0 とを備えている。但し、ジャーナル部211 〜215 は、
それぞれ、ジャーナル部111 〜115 と同形であり、ま
た、ピン部201 〜204 はそれぞれピン部101 〜104 と同
形である。なお、220 は、各ジャーナル部211 〜215 の
中心を結ぶ直線であって第2クランクシャフト200 の回
転軸である。
【0008】そして、第2クランクシャフト200 もジャ
ーナル部加熱ステーションAにおいて回転軸220 が水平
で、回転自在であるように、一端がチャック121 によっ
て把持され、他端がセンタ122 によって支持される。な
お、第2クランクシャフト200 のジャーナル部211 の中
心が、第1クランクシャフト100 のジャーナル部111の
中心のあった位置にくるように、第2クランクシャフト
200 はジャーナル部加熱ステーションAに配設される。
【0009】各ジャーナル部211 〜215 の上方の加熱コ
イルの待機位置U1には、第1クランクシャフト100 のジ
ャーナル部111 〜115 の加熱を終えた加熱コイルC1〜C5
がピッチp1の間隔で待機している。加熱コイル搬送装置
M1は、図4に示すように、トランスT2〜T5をそれぞれ矢
印Pの方向に距離r2、r3、r4、およびr5だけ移動させ
る。但し、r2=p2−p1、r3=2×r2=2×(p2−p1) 、
r4=3×r2=3×(p2−p1) 、r5=4×r2=4×(p2−
p1) である。
【0010】次いで、加熱コイル搬送装置M1によって加
熱コイルC1〜C5を矢印Rの方向に降下させてそれぞれジ
ャーナル部211 〜215 に載置後、ジャーナル部111 〜11
5 の加熱と同様にジャーナル部211 〜215 を加熱してか
ら、加熱コイル搬送装置M1によって矢印Rと反対方向に
上昇させ、次いで矢印Pと反対方向に移動させて元の待
機位置U1に戻す。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、第1ク
ランクシャフト100 のジャーナル部111 〜115 を加熱コ
イルC1〜C5によって加熱後、これら加熱コイルC1〜C5を
用いて第2クランクシャフト200 のジャーナル部211 〜
215 を加熱するには、加熱コイルC2〜C5をクランクシャ
フト100 の回転軸120 の方向に移動させねばならない。
この際、加熱コイルC5の移動距離は、第1クランクシャ
フト100 のジャーナル部111 〜115 のピッチp1と第2ク
ランクシャフト200 のジャーナル部211 〜215 のピッチ
p2との差の4倍であり、他の加熱コイルC2〜C4の移動距
離より長いので、加熱コイルC5の移動に最も時間がかか
る。なお、上記と同要領で第1クランクシャフト100 の
ピン部101 〜104 を加熱後、第2クランクシャフト200
のピン部201 〜204 を加熱する場合には、加熱コイルの
最長移動距離は第1クランクシャフト100 のピン部101
〜104 のピッチp1と第2クランクシャフト200 のピン部
201 〜204 のピッチp2との差の3倍となり、やはり、加
熱コイルの移動に時間がかかる。
【0012】最近、クランクシャフトの焼入作業の合理
化に対する要求は増大する一方であって、前記のように
クランクシャフトの種類が変わったことによって加熱コ
イルの移動を行うに際し、この移動の距離を短くして、
クランクシャフトの加熱工程を短縮することが要望され
ている。本発明はこのような事情に鑑みて創案されたも
のであって、同数ほぼ同形のピン部およびジャーナル部
を備えているが、クランクアーム部の寸法が異なってい
る複数種類のクランクシャフトの高周波加熱工程を短く
することができるクランクシャフトの高周波加熱方法を
提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のクランクシャフトの高周波加熱方法
は複数個のピン部と、複数個のジャーナル部と、ピン部
とジャーナル部との間に1個ずつ介在する複数個のクラ
ンクアーム部とを備え、水平に配設された第1クランク
シャフトと、前記ピン部およびジャーナル部とそれぞれ
同数ほぼ同形のピン部およびジャーナル部と前記クラン
クアーム部と寸法の異なるクランクアーム部とを備え、
水平に配設された第2クランクシャフトとの高周波加熱
方法において、第1クランクシャフトの各ジャーナル部
の上方の待機位置に各ジャーナル部に対して設けた高周
波加熱コイルを降下させ各ジャーナル部に載置して各ジ
ャーナル部を加熱する第1工程と、第1クランクシャフ
トの中央のジャーナル部の中央点があった位置に、第2
クランクシャフトの中央のジャーナル部の中央点が位置
するように第2クランクシャフトを水平に配設後、前記
高周波加熱コイルをそれぞれ前記中央点を中心として第
2クランクシャフトの対応するジャーナル部の上方まで
反対方向に水平移動させる第2工程と、前記高周波加熱
コイルを降下させ第2クランクシャフトの各ジャーナル
部に載置してこれら各ジャーナル部を加熱する第3工程
とを備えている。
【0014】上記目的を達成するために、請求項2記載
のクランクシャフトの高周波加熱方法は複数個のピン部
と、複数個のジャーナル部と、ピン部とジャーナル部と
の間に1個ずつ介在する複数個のクランクアーム部とを
備え、水平に配設された第1クランクシャフトと、前記
ピン部およびジャーナル部とそれぞれ同数ほぼ同形のピ
ン部およびジャーナル部と、前記クランクアーム部と寸
法の異なるクランクアーム部とを備え、水平に配設され
た第2クランクシャフトとの高周波加熱方法において、
第1クランクシャフトの各ピン部の上方の待機位置に各
ピン部に対して設けた高周波加熱コイルを降下させ各ピ
ン部に載置して各ビン部を加熱する第1工程と、第1ク
ランクシャフトの中央のジャーナル部の中央点があった
位置に、第2クランクシャフトの中央のジャーナル部の
中央点が位置するように第2クランクシャフトを配設
後、前記高周波加熱コイルをそれぞれ前記中央点を中心
として第2クランクシャフトの対応するピン部の上方ま
反対方向に水平移動させる第2工程と、前記高周波加
熱コイルを降下させ第2クランクシャフトの各ピン部に
載置してこれら各ピン部を加熱する第3工程とを備えて
いる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1〜2は本発明の方法を実現することができ
る高周波加熱装置の一実施例の説明図であって、図1は
ジャーナル部を加熱する場合の正面説明図、図2はピン
部を加熱する場合の正面説明図である。図3および図4
で説明したものと同等のものには同一の符号を付してい
る。
【0016】本実施例の高周波加熱装置は、図3で説明
したのと同様な加熱コイルC1〜C5、リード導体D1〜D5、
トランスT1〜T5、可撓性のケーブルK1〜K5、高周波電源
H1、加熱コイル搬送装置M1、チャック121 およびセンタ
122 を備えている。この高周波加熱装置で加熱するクラ
ンクシャフトは、従来の技術で説明したのと同じ第1ク
ランクシャフト100 および第2クランクシャフト200 を
採り上げる。
【0017】まず、図3で説明した要領で第1クランク
シャフト100 のジャーナル部111 〜115 の加熱を終え、
加熱された第1クランクシャフト100 をジャーナル部加
熱ステーションAから搬出する。このとき、加熱コイル
C1〜C5は、ピッチp1の間隔で待機位置U1にある。次い
で、図1に示すように、ジャーナル部加熱ステーション
Aに第2クランクシャフト200 が回転軸220 を水平にし
て搬入される。
【0018】そして、まず、チャック121 とセンタ122
を互いに遠ざかる方向に一端移動させてから、第2クラ
ンクシャフト200 の中央のジャーナル部213 の中央点M
が、第1クランクシャフト100 の中央のジャーナル部11
3 の中央点のあった位置へくるように、第2クランクシ
ャフト200 を配設後、再び、チャック121 とセンタ122
とを互いに近づける方向に移動してチャック121 とセン
タ122 とで第2クランクシャフト200 の一端および他端
をそれぞれ回転自在に把持および支持する。
【0019】次いで、加熱コイル搬送装置M1は、図1に
示すように、トランスT1、T2をそれぞれ矢印Qの方向に
距離v2、v1だけ移動し、同時に、トランスT4、T5をそれ
ぞれ矢印Pの方向に距離v1、v2だけ移動する。但し、v1
=p2−p1、v2=2×v1=2×(p2−p1) である。
【0020】この後、加熱コイル搬送装置M1によって加
熱コイルC1〜C5を矢印Rの方向に降下させてそれぞれジ
ャーナル部211 〜215 に載置後、ジャーナル部111 〜11
5 の加熱と同様にジャーナル部211 〜215 を加熱してか
ら、加熱コイル搬送装置M1によって矢印Rと反対方向に
上昇させ、次いで、トランスT1、T2を矢印Qと反対方向
に、トランスT4、T5を矢印Pと反対方向に移動させて元
の待機位置U1にピッチp1で配設させる。勿論、第2クラ
ンクシャフト200 のジャーナル部211 〜215 を加熱後、
適当なクランクシャフト種類検出器によって次に加熱さ
れるクランクシャフトが再び第2クランクシャフト200
であることを知って、加熱コイルC1〜C5が矢印Rと反対
方向に上昇させられた位置で待機させておくこともでき
る。
【0021】上述のように、第1クランクシャフト100
のジャーナル部111 〜115 を加熱コイルC1〜C5によって
加熱後、第2クランクシャフト200 の中央のジャーナル
部213 の中央点M を基準としてトランスT1、T2をチャッ
ク121 の方向へ、また、トランスT4、T5をセンタ122 の
方向へ移動すると、最も移動距離が長いのは、トランス
T1とT5であるが、この最長の移動距離は、ピッチp2とp1
の差の2倍であって、従来の高周波加熱方法で説明した
トランスT5の最長の移動距離、即ち、ピッチp2とp1の差
の4倍の半分であるから、トランスT1〜T5の移動距離は
半減しているので、当然移動に要する時間も短くなる。
【0022】次に、第1クランクシャフト100 のピン部
101 〜104 と、第2クランクシャフト200 のピン部201
〜204 とを高周波加熱する方法を説明する。ピン部加熱
ステーションBに配設され、図2では図示しない第1ク
ランクシャフトの4個のピン部の上方には、それぞれ、
これらピン部を加熱する加熱コイルC11 〜C14 がピッチ
p1で第1クランクシャフトの回転軸の方向に配設されて
いる。なお、加熱コイルC11 〜C14 は、それぞれ、リー
ド導体D11 〜D14 を介してトランスT11 〜T14に接続固
定されており、トランスT11 〜T14 は可撓性のケーブル
K11 〜K14 を介して高周波電源H2に接続されている。そ
して、加熱コイル搬送装置M2は、トランスT11 〜T14 を
水平および垂直方向に移動させることができる。
【0023】第1クランクシャフト100 のジャーナル部
111 〜115 をジャーナル部加熱ステーションAで加熱し
たのと同様に、第1クランクシャフト100 のピン部101
〜104 をピン部加熱ステーションBで加熱コイルC11 〜
C14 を用いて加熱後、加熱された第1クランクシャフト
100 はピン部加熱ステーションBから搬出される。加熱
コイルC11 〜C14 は元の待機位置U2でピッチp1の間隔で
待機している。
【0024】次に、ピン部加熱ステーションBに第2ク
ランクシャフト200 が回転軸220 を水平にして搬入され
る。そして、まず、チャック121 とセンタ122 を互いに
遠ざかる方向に一端移動させてから、第2クランクシャ
フト200 の中央のジャーナル部213 の中央点M が、第1
クランクシャフト100 の中央のジャーナル部113 の中央
点のあった位置へくるように、第2クランクシャフト20
0 を配設後、再び、チャック121 とセンタ122 とを互い
に近づける方向に移動してチャック121 とセンタ122 と
で第2クランクシャフト200 の一端および他端をそれぞ
れ回転自在に把持および支持する。
【0025】次いで、加熱コイル搬送装置M2は、図2に
示すように、トランスT11 、T12 をそれぞれ矢印Qの方
向に距離t2、t1だけ移動し、同時に、トランスT13 、T1
4 をそれぞれ矢印Pの方向に距離t1、t2だけ移動する。
但し、t1=(p2−p1) /2、t2=2×t1=p2−p1であ
る。
【0026】この後、加熱コイル搬送装置M2によって加
熱コイルC11 〜C14 を矢印Rの方向に降下させてそれぞ
れピン部201 〜204 に載置後、ピン部201 〜204 を加熱
してから、加熱コイル搬送装置M2によって矢印Rと反対
方向に上昇させ、次いで、トランスT11 、T12 を矢印Q
と反対方向に、トランスT13 、T14 を矢印Pと反対方向
に移動させて元の待機位置U2にピッチp1で配設させる。
【0027】上述のように、第1クランクシャフト100
のピン部101 〜104 を加熱コイルC11 〜C14 によって加
熱後、第2クランクシャフト200 の中央のジャーナル部
213の中央点M を基準としてトランスT11 、T12 をチャ
ック121 の方向へ、また、トランスT13 、T14 をセンタ
122 の方向へ移動すると、最も移動距離が長いのは、ト
ランスT1とT4であるが、この最長の移動距離は、ピッチ
p2とp1の差に等しく、従って、従来の高周波加熱方法で
説明したトランスの最長の移動距離、即ち、ピッチp2と
p1の差の3倍の1/3であるから、トランスT11 〜T14
の移動完了までに要する時間は大変短くなっている。
【0028】上記実施例では第2クランクシャフト200
のジャーナル部211 〜215 とピン部201 〜204 のピッチ
p2は、第1クランクシャフト100 のジャーナル部111 〜
115とピン部101 〜104 のピッチp1より大きい場合を説
明したが、ピッチp2がピッチp1より小さい場合でも、各
加熱コイルC1〜C5の移動方向が反対になる以外は、同じ
要領でジャーナル部とピン部を加熱することができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のクランク
シャフトの高周波加熱方法においては、第1クランクシ
ャフトの各ジャーナル部或いはピン部を加熱後、次い
で、第1クランクシャフトの中央のジャーナル部の中央
点があった位置に、第2クランクシャフトの中央のジャ
ーナル部の中央点が位置するように第2クランクシャフ
トを水平に配設してから、前記高周波加熱コイルをそれ
ぞれ前記中央点を中心として第2クランクシャフトの対
応するジャーナル部或いはピン部の上方まで反対方向に
水平移動させ、次いで、前記高周波加熱コイルを降下さ
せ第2クランクシャフトの各ジャーナル部或いはピン部
に載置してこれら各ジャーナル部或いはピン部を加熱す
る。
【0030】従って、本発明のクランクシャフトの高周
波加熱方法によれば、第2クランクシャフトのジャーナ
ル部或いはピン部を加熱するときに、第1クランクシャ
フトのジャーナル部或いはピン部を加熱した加熱コイル
の移動距離を短くすることができるので、多数のクラン
クシャフトのジャーナル部やピン部を加熱するときの全
加熱工程を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実現することができる高周波加
熱装置の一実施例の正面図であって、ジャーナル部を加
熱する場合を示す。
【図2】本発明の方法を実現することができる高周波加
熱装置の一実施例の正面図であって、ピン部を加熱する
場合を示す。
【図3】第1クランクシャフトのジャーナル部の高周波
加熱方法の説明図である。
【図4】第2クランクシャフトのジャーナル部の従来の
高周波加熱方法の説明図である。
【符号の説明】
100 第1クランクシャフト 101 〜104 、201 〜204 ピン部 111 〜115 、211 〜215 ジャーナル部 130 、230 クランクアーム部 200 第2クランクシャフト U1、U2 待機位置 M 中央点

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のピン部と、複数個のジャーナル
    部と、ピン部とジャーナル部との間に1個ずつ介在する
    複数個のクランクアーム部とを備え、水平に配設された
    第1クランクシャフトと、前記ピン部およびジャーナル
    部とそれぞれ同数ほぼ同形のピン部およびジャーナル部
    と前記クランクアーム部と寸法の異なるクランクアーム
    部とを備え、水平に配設された第2クランクシャフトと
    の高周波加熱方法において、第1クランクシャフトの各
    ジャーナル部の上方の待機位置に各ジャーナル部に対し
    て設けた高周波加熱コイルを降下させ各ジャーナル部に
    載置して各ジャーナル部を加熱する第1工程と、第1ク
    ランクシャフトの中央のジャーナル部の中央点があった
    位置に、第2クランクシャフトの中央のジャーナル部の
    中央点が位置するように第2クランクシャフトを水平に
    配設後、前記高周波加熱コイルをそれぞれ前記中央点を
    中心として第2クランクシャフトの対応するジャーナル
    部の上方まで反対方向に水平移動させる第2工程と、前
    記高周波加熱コイルを降下させ第2クランクシャフトの
    各ジャーナル部に載置してこれら各ジャーナル部を加熱
    する第3工程とを備えたことを特徴とするクランクシャ
    フトの高周波加熱方法。
  2. 【請求項2】 複数個のピン部と、複数個のジャーナル
    部と、ピン部とジャーナル部との間に1個ずつ介在する
    複数個のクランクアーム部とを備え、水平に配設された
    第1クランクシャフトと、前記ピン部およびジャーナル
    部とそれぞれ同数ほぼ同形のピン部およびジャーナル部
    と、前記クランクアーム部と寸法の異なるクランクアー
    ム部とを備え、水平に配設された第2クランクシャフト
    との高周波加熱方法において、第1クランクシャフトの
    各ピン部の上方の待機位置に各ピン部に対して設けた高
    周波加熱コイルを降下させ各ピン部に載置して各ピン部
    を加熱する第1工程と、第1クランクシャフトの中央の
    ジャーナル部の中央点があった位置に、第2クランクシ
    ャフトの中央のジャーナル部の中央点が位置するように
    第2クランクシャフトを配設後、前記高周波加熱コイル
    をそれぞれ前記中央点を申心として第2クランクシャフ
    トの対応するピン部の上方まで反対方向に水平移動させ
    第2工程と、前記高周波加熱コイルを降下させ第2ク
    ランクシャフトの各ピン部に載置してこれら各ピン部を
    加熱する第3工程とを備えたことを特徴とするクランク
    シャフトの高周波加熱方法。
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