JPH05255522A - イオン交換膜の加工方法、イオン交換膜およびそれを用いた燃料電池 - Google Patents

イオン交換膜の加工方法、イオン交換膜およびそれを用いた燃料電池

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JPH05255522A
JPH05255522A JP4057686A JP5768692A JPH05255522A JP H05255522 A JPH05255522 A JP H05255522A JP 4057686 A JP4057686 A JP 4057686A JP 5768692 A JP5768692 A JP 5768692A JP H05255522 A JPH05255522 A JP H05255522A
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JP
Japan
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exchange membrane
ion exchange
rolling
aqueous solution
membrane
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Application number
JP4057686A
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English (en)
Inventor
Hiroko Aoyama
裕子 青山
Makoto Uchida
誠 内田
Nobuo Eda
信夫 江田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イオン交換膜の膜抵抗を低減させることによ
り、放電特性のすぐれたイオン交換膜型燃料電池を実現
させるためのイオン交換膜の加工方法、イオン交換膜、
およびそれを用いた燃料電池を提供するものである。 【構成】 含フッ素高分子を骨格とするイオン交換膜を
水溶性有機溶剤に浸漬膨潤させ、その後圧延し膜厚を減
少させる加工方法を用いることにより、イオン交換膜の
膜厚を減少させ、膜の含水率が向上し、膜抵抗を低減せ
しめ、放電特性にすぐれたイオン交換膜燃料電池が得ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料として純水素、ま
たはメタノール及び化石燃料からの改質水素などの還元
剤を用い、空気や酸素を酸化剤とする燃料電池に関する
ものであり、特に燃料電池用のイオン交換膜の加工方法
およびイオン交換膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】イオン交換膜燃料電池は、パーフルオロ
ビニルエーテルとテトラフルオロエチレンの共重合体か
らなる陽イオン交換膜のうち、スルフォン酸型のものが
一般に電解質として用いられている。例えば、特開平3
−184266号公報、特開平3−182052号公
報、特開平3−167752号公報ではパーフルオロカ
ーボンスルフォン酸樹脂膜であるNAFIONを用いて
イオン交換膜燃料電池を構成している。イオン交換膜は
電池の出力特性を支配する主要な原因の一つであり、特
に、膜抵抗は出力特性を大きく左右する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
イオン交換膜燃料電池は市販の膜をそのまま用いるた
め、膜厚、膜抵抗がともに大きく、その結果電池の内部
抵抗が増大して十分な電池の出力特性が得られていな
い。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、イオン交換膜の膜抵抗を低減せしめてより高い性能
を有するイオン交換膜型燃料電池を実現させるためのイ
オン交換膜の加工方法、イオン交換膜、およびそれを用
いた燃料電池を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は含フッ素高分子を骨格とするイオン交換膜
を水溶性有機溶剤もしくはその水溶液に浸漬膨潤させ、
その後圧延もしくは延伸し膜厚を減少させる加工方法で
ある。
【0006】さらにその加工方法で得られた含水率が3
0〜50%の範囲であるイオン交換膜およびその膜を用
いたイオン交換膜燃料電池である。
【0007】
【作用】含フッ素高分子を骨格とするイオン交換膜を水
溶性有機溶剤もしくはその水溶液に浸漬膨潤させること
により、上記高分子の主鎖同士が滑りやすくなり、かつ
イオンクラスターを形成する。その後その状態で圧延も
しくは延伸することにより簡便にイオン交換膜の膜厚を
減少させかつイオンクラスターを新たに形成することが
可能となり、含水率が高く膜抵抗の小さいイオン交換膜
を得ることができ、これによって電池の出力特性を向上
させることが可能となった。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0009】(実施例1)パーフルオロビニルエーテル
とテトラフルオロエチレンの共重合体からなるイオン交
換膜として米国デュポン社製のNAFION117をエ
タノールに浸漬し、膨潤させた後、常温でローラーを用
いて圧延を1〜4回行った。圧延方向は2軸とし、圧延
速度は14cm/minとした。このイオン交換膜を5w
t%過酸化水素水溶液中で70〜80℃で1時間加熱を
行い、有機物の不純物を除去した後、1規定の硫酸水溶
液中で70〜80℃で1時間加熱を行い、無機物の不純
物を除去すると共に、イオン交換基をプロトン型に置換
した。以下このイオン交換膜をAとする。
【0010】(実施例2)パーフルオロビニルエーテル
とテトラフルオロエチレンの共重合体からなるイオン交
換膜として米国デュポン社製のNAFION117を8
0vol%エタノール水溶液に浸漬し、膨潤させた後、
常温でローラーを用いて圧延を1〜4回行った。圧延方
向は2軸とし、圧延速度は14cm/minとした。この
イオン交換膜を5wt%過酸化水素水溶液中で70〜8
0℃で1時間加熱を行い、有機物の不純物を除去した
後、1規定の硫酸水溶液中で70〜80℃で1時間加熱
を行い、無機物の不純物を除去すると共に、イオン交換
基をプロトン型に置換した。以下このイオン交換膜をB
とする。
【0011】(実施例3)パーフルオロビニルエーテル
とテトラフルオロエチレンの共重合体からなるイオン交
換膜として米国デュポン社製のNAFION117をエ
タノールに浸漬し、膨潤させた後、50℃でローラーで
加温圧延を1〜4回行った。圧延方向は2軸とし、圧延
速度は14cm/minとした。このイオン交換膜を5w
t%過酸化水素水溶液中で70〜80℃で1時間加熱を
行った後、1規定の硫酸水溶液中で70〜80℃で1時
間加熱を行った。以下このイオン交換膜をCとする。
【0012】(実施例4)パーフルオロビニルエーテル
とテトラフルオロエチレンの共重合体からなるイオン交
換膜として米国デュポン社製のNAFION117をア
セトンに浸漬し、膨潤させた後、常温でローラーを用い
て圧延を1〜4回行った。圧延方向は2軸とし、圧延速
度は14cm/minとした。このイオン交換膜を5wt
%過酸化水素水溶液中で70〜80℃で1時間加熱を行
い、有機物の不純物を除去した後、1規定の硫酸水溶液
中で70〜80℃で1時間加熱を行い、無機物の不純物
を除去すると共に、イオン交換基をプロトン型に置換し
た。以下このイオン交換膜をDとする。
【0013】(実施例5)パーフルオロビニルエーテル
とテトラフルオロエチレンの共重合体からなるイオン交
換膜として米国デュポン社製のNAFION117を8
0vol%アセトン水溶液に浸漬し、膨潤させた後、常
温でローラーを用いて圧延を1〜4回行った。圧延方向
は2軸とし、圧延速度は14cm/minとした。このイ
オン交換膜を5wt%過酸化水素水溶液中で70〜80
℃で1時間加熱を行い、有機物の不純物を除去した後、
1規定の硫酸水溶液中で70〜80℃で1時間加熱を行
い、無機物の不純物を除去すると共に、イオン交換基を
プロトン型に置換した。以下このイオン交換膜をEとす
る。
【0014】(実施例6)パーフルオロビニルエーテル
とテトラフルオロエチレンの共重合体からなるイオン交
換膜として米国デュポン社製のNAFION117をア
セトンに浸漬し、膨潤させた後、50℃でローラーで加
温圧延を1〜4回行った。圧延方向は2軸とし、圧延速
度は14cm/minとした。このイオン交換膜を5wt
%過酸化水素水溶液中で70〜80℃で1時間加熱を行
った後、1規定の硫酸水溶液中で70〜80℃で1時間
加熱を行った。以下このイオン交換膜をFとする。
【0015】(比較例1)パーフルオロビニルエーテル
とテトラフルオロエチレンの共重合体からなるイオン交
換膜として米国デュポン社製のNAFION117を5
wt%過酸化水素水溶液中で70〜80℃で1時間加熱
を行った後、1規定の硫酸水溶液中で70〜80℃で1
時間加熱を行った。以下このイオン交換膜をGとする。
【0016】(比較例2)パーフルオロビニルエーテル
とテトラフルオロエチレンの共重合体からなるイオン交
換膜として米国デュポン社製のNAFION115(N
AFION117と同物質からなり、膜厚が小さいイオ
ン交換膜)を5wt%過酸化水素水溶液中で70〜80
℃で1時間加熱を行った後、1規定の硫酸水溶液中で7
0〜80℃で1時間加熱を行った。以下このイオン交換
膜をHとする。
【0017】以下本発明の実施例および比較例について
図面を参照しながら説明する。図1に本発明の実施例の
イオン交換膜の膜厚の減少率と膜抵抗との関係を示し
た。膜厚の減少率は以下の式より求めた。
【0018】膜厚の減少率=(T−T′)/T T :NAFION膜を所定液で処理加熱後の膜厚(イ
オン交換膜G) T′:NAFION膜を水溶性有機溶剤もしくはその水
溶液に浸漬膨潤後圧延もしくは延伸し、その後、所定液
で処理加熱後の膜厚(イオン交換膜A,B,C,D,
E,F) 膜抵抗は、1.5M硫酸水溶液中においてH型セルに白
金極、Hg/Hg2SO4電極を設置し、4端子法で常
温、60℃,80℃について測定した。
【0019】膜厚を数%減少させると膜抵抗は急激に低
減し、膜厚の減少率が10〜50%の間では膜抵抗は直
線的に低減した。しかし、膜厚の減少率が50%を超え
ると膜が破壊され、圧延は不可能となった。従って、本
発明の効果は膜厚の減少率が50%以下での圧延によっ
て得られることがわかった。
【0020】図2に本発明の実施例のイオン交換膜の膜
厚の減少率と含水率との関係を示した。含水率は以下の
式より求めた。
【0021】 含水率=(Wwet−Wdry)/Wdry Wwet:60℃の水に浸漬したときのイオン交換膜の
重量 Wdry:乾燥したイオン交換膜の重量 膜厚の減少率に略比例して含水率が増加し、膜厚の減少
率が50%の膜、すなわち本発明においてもっとも膜厚
の薄いイオン交換膜の含水率は50%まで増加した。
【0022】図3に本発明の実施例のイオン交換膜の含
水率と膜抵抗との関係を示した。含水率の増加に比例し
て膜抵抗は低減された。このことより膜抵抗が低減した
原因として、膜厚の減少だけでなく含水率の増加も考え
られる。含水率の増加とそれに伴う膜抵抗の減少は、イ
オン交換膜を水溶性有機溶剤もしくはその水溶液で膨潤
すると高分子の主鎖同士が滑りやすくなり、かつイオン
の通り道であるクラスターが形成され、この状態で圧延
することにより圧延前にはクラスターの形成に寄与して
いなかったイオン交換基が新たにクラスターを形成した
ためと考えられる。
【0023】一方膜厚の減少率が最小即ち水溶性有機溶
剤に浸漬膨潤後、圧延を全くしない場合の含水率は30
%であった。
【0024】以上のことより、本発明の効果は含水率が
30〜50%の範囲のイオン交換膜について得られるこ
とが分かった。
【0025】図4にエタノールもしくはアセトンの水溶
液濃度とイオン交換膜の膜厚の最大の減少率の関係を示
した。エタノール濃度の低下にしたがって膨潤した膜は
もろくなって膜厚の減少率は小さくなり、20vol%
未満の水溶液では膜厚の減少は見られなくなった。した
がって、20vol%以上の水溶液で本発明の効果が得
られることがわかった。
【0026】
【表1】
【0027】(表1)に本実施例と比較例のイオン交換
膜の圧延回数、膜厚、含水率、膜抵抗、およびガス透過
量を示した。ガス透過量は40℃において差圧式で測定
した。
【0028】本実施例のイオン交換膜A〜Fは比較例の
イオン交換膜Gと比較して膜厚、膜抵抗がともに減少
し、かつ含水率が増加したが、ガス透過量は増加した。
本実施例のイオン交換膜A,Dは膨潤溶剤がそれぞれエ
タノール、アセトンと異なるが、圧延回数が等しく、膜
厚、含水率、抵抗、ガス透過量はほぼ同じであった。ま
たイオン交換膜A,Dは、比較例1のイオン交換膜Hと
比較して膜厚はほぼ同じであるが、含水率が高く、膜抵
抗も低くなった。また、本実施例のイオン交換膜C,F
は圧延回数の等しいイオン交換膜A,Dと比較して膜
厚、膜抵抗が共に減少し、含水率は向上した。
【0029】フッ素系の高分子では空気中の酸素窒素の
分離比α(=O2/N2)は約2であり、本実施例のイオ
ン交換膜A〜Fのαはそれぞれ1.8,2.1,2.
4,1.8,2.1,2.3であることから、圧延によ
ってイオン交換膜にひび割れなどの亀裂が生じていない
ことがわかった。また、イオン交換膜燃料電池ではイオ
ン交換膜のガス透過量が大きいと、水素および酸素がイ
オン交換膜を透過するクロスリークによって触媒上で直
接反応して電池性能が低下する。本実施例のイオン交換
膜A〜Fは、ガス透過量が増加したが、その透過量は電
池性能低下のない値であった。
【0030】本実施例3および6では50℃で圧延を行
ったが、120℃以下の圧延では本実施例と同様の結果
が得られた。120℃より高い温度でイオン交換膜を圧
延すると有機溶剤の蒸発が速いためにイオン交換膜が乾
燥してしまい、圧延を行っても膜厚は減少しなかった。
従って、120℃以下での圧延で本発明の効果が得られ
ることがわかった。また、本実施例では14cm/min
の速度で圧延を行ったが、30cm/min以下の圧延速
度では本実施例と同様の結果が得られた。30cm/mi
nより速い圧延速度でイオン交換膜を圧延すると、均一
に圧延できず、イオン交換膜が破壊された。従って、3
0cm/min以下の圧延速度で本発明の効果が得られる
ことがわかった。
【0031】次に本発明の実施例及び比較例のイオン交
換膜と電極とを120〜150℃の温度、20〜60kg
/cm2の圧力でホットプレスし、負極とイオン交換膜と
正極との接合を行った。この接合体を用いて、図5に示
したイオン交換膜燃料電池の単セルを作成した。図5
中、10はイオン交換膜を示し、11および12はそれ
ぞれ負極及び正極を示した。電極は両極とも白金触媒を
担持した炭素微粉末に固体高分子電解質を添加して作製
した。白金量は0.01〜0.5mg/cm2とし、固体高
分子電解質の添加量は、両極とも電極面積当たり0.1
〜3.0mg/cm2とした。この単電池の負極側に、90
℃の温度で加湿した水素ガスを、正極側に、80℃の温
度で加湿した酸素ガスをそれぞれ供給して、放電試験を
行った。
【0032】図6に、本発明の実施例及び、比較例のイ
オン交換膜を用いたイオン交換膜燃料電池の電圧−電流
特性をそれぞれ示した。本発明の実施例のイオン交換膜
A〜Fを用いた燃料電池は、電流密度200mA/cm2
において、それぞれ電池電圧0.67V,0.64V,
0.69V,0.67V,0.64V,0.69Vを示
した。一方、比較例のイオン交換膜G,Hを用いた燃料
電池は、電流密度200mA/cm2において、それぞれ
電池電圧0.53V,0.56Vを示した。
【0033】なお本実施例ではイオン交換膜としてNA
FIONを用いたが、他のパーフルオロビニルエーテル
とテトラフルオロエチレンの共重合体からなるイオン交
換膜を用いても同様の結果が得られた。また、イオン交
換膜の圧延方向を2軸としたが、1軸方向でも同様の結
果が得られた。またイオン交換膜を膨潤させる水溶性有
機溶剤としてエタノールとアセトンを用いたが、メタノ
ール、プロパノール、イソプロパノール、ブチルアルコ
ール、イソブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、メトキシエタノー
ル、エトキシエタノール、メチルエチルケトンなどの水
溶性の有機溶剤のうち、少なくとも一つまたは複数を混
合した有機溶剤を用いても同様の結果が得られた。
【0034】さらに、本実施例では、イオン交換膜燃料
電池の一例として水素−酸素燃料電池を取り上げたが、
メタノール、天然ガス、ナフサなどを燃料とする改質水
素を用いた燃料電池、また、酸化剤として空気を用いた
燃料電池に適用することも可能である。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明は、イオン交換膜を
水溶性有機溶剤もしくはその水溶液に浸漬膨潤し、高分
子の主鎖同士が滑りやすく、かつイオンクラスターを形
成した状態で圧延もしくは延伸することにより、簡便に
膜厚を減少させ、かつ含水率が高く、膜抵抗の小さいイ
オン交換膜を得ることが可能となり、より高い放電特性
を発揮するイオン交換膜型燃料電池を実現することが可
能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】イオン交換膜の膜厚の減少率と膜抵抗の関係を
示す図
【図2】イオン交換膜の膜厚の減少率と含水率の関係を
示す図
【図3】イオン交換膜の含水率と膜抵抗の関係を示す図
【図4】エタノール濃度とイオン交換膜の膜厚の減少率
の関係を示す図
【図5】イオン交換膜型燃料電池の断面図
【図6】イオン交換膜型燃料電池の電圧−電流特性図
【符号の説明】
10 イオン交換膜 11 負極 12 正極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08L 27:12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】含フッ素高分子を骨格とするイオン交換膜
    を水溶性有機溶剤に浸漬膨潤後圧延もしくは延伸し、膜
    厚を減少させるイオン交換膜の加工方法。
  2. 【請求項2】上記水溶性有機溶剤としてメタノール、エ
    タノール、プロパノール、イソプロパノール、ブチルア
    ルコール、イソブチルアルコール、sec−ブチルアル
    コール、tert−ブチルアルコール、メトキシエタノ
    ール、エトキシエタノール、アセトン、メチルエチルケ
    トンのうち、少なくとも一つを用いた請求項1記載のイ
    オン交換膜の加工方法。
  3. 【請求項3】浸漬膨潤時に水溶性有機溶剤の水溶液を用
    いる請求項1記載のイオン交換膜の加工方法。
  4. 【請求項4】上記水溶液として水溶性有機溶剤の濃度が
    20vol%以上である水溶液を用いた請求項1記載の
    イオン交換膜の加工方法。
  5. 【請求項5】圧延延伸時において120℃以下で圧延も
    しくは延伸した請求項1記載のイオン交換膜の加工方
    法。
  6. 【請求項6】圧延延伸時において30cm/min以下の
    速度で圧延もしくは延伸した請求項1記載のイオン交換
    膜の加工方法。
  7. 【請求項7】イオン交換膜の膜厚の減少率が50%以下
    である請求項1記載のイオン交換膜の加工方法。
  8. 【請求項8】含フッ素高分子を骨格とするイオン交換膜
    を水溶性有機溶剤もしくはその水溶液に浸漬膨潤後圧延
    もしくは延伸し、含水率が30〜50%の範囲であるイ
    オン交換膜。
  9. 【請求項9】イオン交換膜として、パーフルオロビニル
    エーテルとテトラフルオロエチレンの共重合体からなる
    イオン交換膜を用いた請求項8記載のイオン交換膜。
  10. 【請求項10】含フッ素高分子を骨格とするイオン交換
    膜を水溶性有機溶剤もしくはその水溶液に浸漬膨潤後圧
    延もしくは延伸し、含水率が30〜50%の範囲である
    イオン交換膜を用いたイオン交換膜燃料電池。
JP4057686A 1992-01-13 1992-03-16 イオン交換膜の加工方法、イオン交換膜およびそれを用いた燃料電池 Pending JPH05255522A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1615286A1 (en) 2004-07-05 2006-01-11 Polymatech Co., Ltd. Ion conductive polymer electrolyte membrane and production method for the same
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