JPH05255389A - サイクロペプチド化合物 - Google Patents

サイクロペプチド化合物

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Publication number
JPH05255389A
JPH05255389A JP4031006A JP3100692A JPH05255389A JP H05255389 A JPH05255389 A JP H05255389A JP 4031006 A JP4031006 A JP 4031006A JP 3100692 A JP3100692 A JP 3100692A JP H05255389 A JPH05255389 A JP H05255389A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
culture
lactic acid
inhibitory activity
cyclopeptide
activity against
Prior art date
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Pending
Application number
JP4031006A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Kuranari
淳 倉成
Akishige Somoto
明重 素本
Hirokazu Kawagishi
洋和 河岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Soft Drinks Co Ltd
Original Assignee
Calpis Food Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Calpis Food Industry Co Ltd filed Critical Calpis Food Industry Co Ltd
Priority to JP4031006A priority Critical patent/JPH05255389A/ja
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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
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  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記一般式化1(式中Mは、Zn,Cu,M
n,Mg,Ca又はFeを示す)で表わされるサイクロ
ペプチド化合物。 【効果】 本発明のサイクロペプチド化合物は、新規な
化合物であり、チロシナーゼ阻害活性、メラニン合成酵
素群阻害活性等の細胞のメラニン色素合成阻害効果等に
優れる化合物であるので、化粧品素材等として有用であ
る。またオピオイド活性、抗菌活性、血圧降下作用等も
有しているので、鎮静剤、整腸剤、血圧降下剤等の薬剤
にも応用することができる。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生理活性物質として有
用である、新規なサイクロペプチド化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、美容、疾病予防等に応用できる生
理活性物質が注目されている。該生理活性物質として
は、特にメラニン色素合成阻害活性、オピオイド活性
(覚醒作用)、抗菌作用、血圧降下作用等に応用できる
化合物が特に注目を集めており、種々報告されている。
しかしながら、本願に示されるサイクロペプチド化合物
は、未だ報告されていないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、生理
活性物質として有用である、新規なサイクロペプチド化
合物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記一
般式化3(式中Mは、Zn,Cu,Mn,Mg,Ca又
はFeを示す)で表わされるサイクロペプチド化合物
(以下サイクロペプチド1と称す)が提供される。
【0005】
【化3】
【0006】また本発明によれば下記一般式化4で表わ
されるサイクロペプチド化合物(以下サイクロペプチド
2と称す)が提供される。
【0007】
【化4】
【0008】以下本発明を更に詳細に説明する。
【0009】本発明のサイクロペプチド化合物は、前記
一般式化3で表わされるサイクロペプチド1又は前記一
般式4で表わされるサイクロペプチド2であって、サイ
クロペプチド1は、前記一般式化3中のMが、それぞれ
Zn,Cu,Mn,Mg,Ca又はFeとなる化合物で
ある。
【0010】本発明のサイクロペプチド1又は2を調製
するには、例えば乳酸菌培養法又は化学合成法等により
得ることができる。
【0011】前記乳酸菌培養法としては、通常の乳酸菌
培養法に用いられる栄養源含有培地にて乳酸菌を培養
し、ついで乳酸菌発酵産物中から前記サイクロペプチド
1又は2を単離精製する方法等を好ましく用いることが
できる。
【0012】この際用いることができる乳酸菌として
は、一般培地で増殖可能な乳酸菌であれば特に限定され
るものではないが、具体的には例えば、ラクトバチルス
・ヘルベティカスJCM-1120(Lactobacillus helveticus J
CM-1120)等のラクトバチルス・ヘルベティカス;ラクトバ
チルス・フェルメンタムJCM-1173(Lactobacillusferment
um JCM-1173)等のラクトバチルス・フェルメンタム、ラ
クトバチルス・コンフューサスJCM-1093(Lactobacillus
confusus JCM-1093)等のラクトバチルス・コンフューサ
ス、ラクトバチルス・ロイテリJCM-1112(Lactobacillus
reuteriJCM-1112)等のラクトバチルス・ロイテリ、ラク
トバチルス・ブフネリJCM-1115(Lactobacillus buchneri
JCM-1115)等のラクトバチルス・ブフネリ等を好ましく
挙げることができ、中でも特に、ラクトバチルス・ヘル
ベティカスJCM-1120、ラクトバチルス・フェルメンタムJ
CM-1173を好ましく用いることができる。
【0013】また前記培地に用いる炭酸源としては、同
化可能な炭酸源であれば特に限定されるものではない
が、例えばブドウ糖、ショ糖、糖蜜等を好ましく用いる
ことができ、また窒素源としては、例えば、酵母エキ
ス、ペプトン、肉エキス、カゼイン加水分解物等を好ま
しく挙げることができ、使用に際しては単独若しくは混
合物として用いることができる。更に前記培地には、サ
イクロペプチド1又は2の生産を促進するために、無機
塩類、ビタミン、アミノ酸、消泡剤、界面活性剤等を添
加することもできる。
【0014】前記培養を行うには、液体培養が好まし
く、この際培養温度は、好ましくは25〜40℃、特に
好ましくは35〜40℃であり、また培養時間は、好ま
しくは12〜48時間で、使用する乳酸菌の種類に応じ
て適宜選択することができる。
【0015】ついで乳酸菌発酵産物中から前記サイクロ
ペプチド1又は2を単離精製する方法としては、該発酵
産物を抽出する一般的な方法により行うことができ、具
体的には例えば、先ず培養終了後、遠心分離又は濾過に
より分離した培養上清液を酢酸エチル、1−ブタノール
等の非水溶性有機溶媒で抽出し、真空蒸留した後、水又
は0.2Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.8)等の
緩衝液で再溶解させる。次いで得られる再溶解液を、商
品名「アンバーライトXAD−7」(オルガノ社製)等
のイオン交換樹脂、逆相樹脂、シリカゲルを用いたカラ
ムクロマトグラフィー、ゲル濾過等を適宜組合せ、また
は繰り返す方法等により行うことができる。
【0016】
【発明の効果】本発明のサイクロペプチド化合物は、新
規な化合物であり、チロシナーゼ阻害活性、メラニン合
成酵素群阻害活性等の細胞のメラニン色素合成阻害効果
等に優れる化合物であるので、化粧品素材等として有用
である。またオピオイド活性、抗菌活性、血圧降下作用
等も有しているので、鎮静剤、整腸剤、血圧降下剤等の
薬剤にも応用することができる。
【0017】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0018】
【実施例1】ブドウ糖2.0重量%、ネオペプトン1.
4重量%、酵母抽出粉末0.6重量%、塩化ナトリウム
0.5重量%、商品名「Tween80」(和光純薬(株)
製)0.1重量%及びトマトジュース抽出液40.0重
量%を含む培地(pH6.8)100mlを、500m
lシリコン栓付き三角フラスコに投入し、121℃にて
20分間滅菌した後、寒天培地上にて生育したラクトバ
チルス・ヘルベチカスJCM-1120株を1白金耳接種し、3
7℃にて2日間振とう培養した。次いで順次スケールア
ップし、最終的に10リットルの乳酸菌培養液を回収
し、遠心分離により菌体を除去した培養上清液を同量の
酢酸エチルで抽出した後、得られた酢酸エチル層を減圧
乾固して蒸留残渣4gを得た。得られた蒸留残渣に30
0mlの蒸留水を加え、1000mlのイオン交換樹脂
「アンバーライト XAD-7」(商品名、オルガノ社製)に
吸着させた後、2000mlのエチルアルコールで溶出
を行った。次いでロータリーエバポレーターを用いてエ
チルアルコールを除去し、油状画分を得た。更に得られ
た油状画分をクロロホルムとメタノールとの混合溶液
(8:2、重量比)に懸濁し、シリカゲルカラム(商品
名「ワコーゲルC−200」、和光純薬(株)製、2.
5×40cm)により分画した。得られた活性画分(チ
ロシナーゼ阻害活性画分)を回収し、溶媒を留去した
後、蒸留水に溶解し、逆相樹脂カラム(商品名「コスモ
シール75C18−OPN」、ナカライテスク社製)に吸
着させた。メタノール濃度を順次上昇させることにより
溶出を行い、活性画分を回収し、溶媒を留去した。得ら
れた残渣を4mlの90%メタノールで溶解し、高速液
体クロマトグラフィー操作により精製した。高速液体ク
ロマトグラフィー操作は、ゲル濾過カラムである商品名
「アサヒパックGS-320」(旭化成(株)製)により活性
画分を回収し、真空蒸留によりメタノールを留去した
後、1mlの蒸留水にて再溶解し、更に逆相カラム商品
名「カプセルパック SG-120」(資生堂(株)製)に吸
着させた後、アセトニトリルのグラジェントで活性画分
を収集し、減圧乾固して、高純度の下記化学式化5で表
わされるサイクロぺプチド化合物の白色粉末8mgを得
た。得られた化合物について各種分析を行った。分析結
果について以下に示す。
【0019】
【化5】
【0020】(1)外観:白色粉末 (2)FABマススペクトル:m/z 457(M+H)
+、521(M+Zn)+ (3)分子式:C243245 (4)分子量:456 (5)UV吸収スペクトル:水溶液で測定したところ2
74nmにピークを確認した。
【0021】(6)1H−NMRスペクトル:重水中、
400MHzで測定したスペクトルを図1に示す。
【0022】(7)13C−NMR:重水中、100MH
zで測定したスペクトルを図2に示す。
【0023】(8)酸性、中性、塩基性の区別:弱酸生
物質 (9)構成アミノ酸及びその構造:チロシン、バリン、
プロリン(2分子) (10)含有金属:亜鉛イオン
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1で得られた本発明のサイクロ
ペプチド化合物の1H−NMRチャートである。
【図2】図2は、実施例1で得られた本発明のサイクロ
ペプチド化合物の13C−NMRチャートである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/48 9051−4C 37/02 AAH 8314−4C ABU ACR ADZ 37/64 ADA ADS 8314−4C (C12P 21/04 C12R 1:225)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式化1 【化1】 (式中Mは、Zn,Cu,Mn,Mg,Ca又はFeを
    示す)で表わされるサイクロペプチド化合物。
  2. 【請求項2】 下記一般式化2 【化2】 で表わされるサイクロペプチド化合物。
JP4031006A 1992-02-18 1992-02-18 サイクロペプチド化合物 Pending JPH05255389A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4031006A JPH05255389A (ja) 1992-02-18 1992-02-18 サイクロペプチド化合物

Applications Claiming Priority (1)

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JP4031006A JPH05255389A (ja) 1992-02-18 1992-02-18 サイクロペプチド化合物

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JPH05255389A true JPH05255389A (ja) 1993-10-05

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JP4031006A Pending JPH05255389A (ja) 1992-02-18 1992-02-18 サイクロペプチド化合物

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JP (1) JPH05255389A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006095764A1 (ja) * 2005-03-09 2006-09-14 Calpis Co., Ltd. 皮膚における紫外線感受性抑制剤及び機能性飲食品

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006095764A1 (ja) * 2005-03-09 2006-09-14 Calpis Co., Ltd. 皮膚における紫外線感受性抑制剤及び機能性飲食品

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