JPH05255281A - 2−ヒドロキシ−4,6−ジアリール−1,3,5−トリアジンの製造方法 - Google Patents

2−ヒドロキシ−4,6−ジアリール−1,3,5−トリアジンの製造方法

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JPH05255281A
JPH05255281A JP5016661A JP1666193A JPH05255281A JP H05255281 A JPH05255281 A JP H05255281A JP 5016661 A JP5016661 A JP 5016661A JP 1666193 A JP1666193 A JP 1666193A JP H05255281 A JPH05255281 A JP H05255281A
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JP
Japan
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urea
formula
compound
molar ratio
base
Prior art date
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Pending
Application number
JP5016661A
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English (en)
Inventor
Dieter Reinehr
ライナール ディエター
Jean-Pierre Bacher
バシェ ジャン−ピエール
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Novartis AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
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Publication date
Application filed by Ciba Geigy AG filed Critical Ciba Geigy AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D251/00Heterocyclic compounds containing 1,3,5-triazine rings
    • C07D251/02Heterocyclic compounds containing 1,3,5-triazine rings not condensed with other rings
    • C07D251/12Heterocyclic compounds containing 1,3,5-triazine rings not condensed with other rings having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
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    • C07D251/14Heterocyclic compounds containing 1,3,5-triazine rings not condensed with other rings having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hydrogen or carbon atoms directly attached to at least one ring carbon atom
    • C07D251/22Heterocyclic compounds containing 1,3,5-triazine rings not condensed with other rings having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hydrogen or carbon atoms directly attached to at least one ring carbon atom to two ring carbon atoms

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記の式(1)の化合物を尿素と反応させ、
この際にアルカリ金属水素化物、アルカリ土類金属水素
化物、アルカリ金属アミド、アルカリ土類金属アミド、
アルカリ金属のC1−C4−アルコラートからなる群より
選択された塩基を極性溶剤の存在下において使用し、尿
素と塩基とのモル比が1:2乃至1:3であり、そして
式(1)の化合物と尿素とのモル比が2:1乃至5:1
である単工程法によって最終生成物を得ることを特徴と
する2−ヒドロキシ−4,6−ジアリール−1,3,5
−トリアジンの製造方法。 【化10】 (式中、Rは水素、C1−C4−アルキルまたはハロゲン
である)。 【効果】 2−ヒドロキシ−4,6−ジアリール−1,
3,5−トリアジンを好収率、高純度で得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、尿素と芳香族ニトリルとから出
発する2−ヒドロキシ−4,6−ジアリール−1,3,
5−トリアジンの新規で簡単な製造方法に関する。尿素
と芳香族ニトリルとからの2−ヒドロキシ−4,6−ジ
アリール−1,3,5−トリアジンの合成は公知であ
り、たとえばJ.Heterocyclic Chem.13,917(19
76)に記載されている。この文献には、反応のための
塩基として水素化ナトリウムを使用することが記載され
ている。この方法において使用されているその塩基のモ
ル量は、常に尿素のモル量より少ない。
【0002】今回、誠に驚くべきことながら、尿素に対
して塩基を等モル量またはそれ以上のモル量で使用する
ことによって、収率が大幅に向上されることが見い出さ
れた。
【0003】従って、本発明は、2−ヒドロキシ−4,
6−ジアリール−1,3,5−トリアジンの製造方法に
おいて、式
【化3】 (式中、Rは水素、C1−C4−アルキルまたはハロゲン
である)の化合物を尿素と反応させ、この際にアルカリ
金属水素化物、アルカリ土類金属水素化物、アルカリ金
属アミド、アルカリ土類金属アミド、アルカリ金属のC
1−C4−アルコラートからなる群より選択された塩基を
極性溶剤の存在下において使用し、尿素と塩基とのモル
比が1:2乃至1:3であり、そして式(1)の化合物
と尿素とのモル比が2:1乃至5:1である単工程法に
よって最終生成物を得ることを特徴とする方法を提供す
る。
【0004】Rの定義におけるC1−C4−アルキルは、
1乃至4個、好ましくは1乃至3個の炭素原子を有する
アルキル基または基部分である。例示すればメチル、エ
チル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、se
c−ブチル、tert−ブチル、アミル、イソアミルま
たはtert−アミルである。ハロゲンは、好ましくは
フッ素、臭素または塩素である。
【0005】アルカリ金属の代表例はリチウム、ナトリ
ウムまたはカリウムである。好ましいのはナトリウムで
ある。アルカリ土類金属の代表例はカルシウムおよびマ
グネシウムである。Rが水素、メチルまたは塩素である
式(1)の化合物が好ましい。特に好ましい化合物は、
メチルと塩素とがシアノ基に対してオルトの位置に存在
していない式(1)の化合物である。
【0006】本発明の方法において使用される式(1)
の化合物の代表例は、ベンゾニトリル、m−トルニトリ
ル、p−トルニトリル、p−クロロベンゾニトリルまた
はm−クロロベンゾニトリルである。本発明の方法にお
いて使用される塩基の代表例は、水素化リチウム、水素
化ナトリウム、水素化カリウム、リチウムアミド、ナト
リウムアミド、ナトリウムメタノラート、ナトリウムエ
タノラートなどである。
【0007】式(1)の化合物と尿素との反応は、極性
溶剤、典型的にはジメチルスルホキシド、ジメチルホル
ムアミドまたはヘキサメチルリン酸トリアミドの存在下
において行われる。反応時間は2乃至24時間、好まし
くは2乃至8時間である。反応温度は20乃至70℃の
範囲であり、好ましくは30乃至60℃の範囲である。
【0008】本発明の特に好ましい実施態様において
は、式
【化4】 (式中、R1 はメチルまたは塩素である)の化合物を尿
素と反応させ、この際にジメチルスルホキシドの存在下
において、塩基としてナトリウムアミドを使用し、尿素
と塩基とのモル比が1:2乃至1:3であり、そして式
(2)の化合物と尿素とのモル比が2:1乃至5:1で
ある単工程法によって最終生成物が得られる。
【0009】本新規な製造方法は、2−ヒドロキシ−
4,6−ジアリール−1,3,5−トリアジンを好収率
かつ高純度で製造することを可能にする。従来技術によ
る公知方法に比較して、反応は低温において行うことが
できる。本発明の新規な方法によって得られる化合物
は、紫外線吸収剤の合成のための中間体である。以下、
本発明を実施例によって説明する。
【0010】実施例1 ナトリウムアミドを使用する2−ヒドロキシ−4,6−
ジフェニル−1,3,5−トリアジンの製造 尿素6g(0.1モル)、ベンゾニトリルの41.2g
(0.4モル)、ジメチルスルホキシド(DMSO)1
00mlの混合物を、20℃の反応器に装填する。次に、
攪拌しながら水素化ナトリウム(鉱油中80%)6g
(0.2モル)を添加する。この時に、泡立っている混
合物の温度が約5分の間44℃まで上昇する。室温にお
いて攪拌を18時間続ける。そして、この反応混合物
を、氷酢酸10mlを加えて酸性化した水200mlに注入
する。沈澱した生成物を吸引濾過し、乾燥する(淡いベ
ージュ色の生成物25.8gを得る)。ジメチルホルム
アミド110mlから再結晶して、ほとんど無色の粉末と
して下記式の生成物20gを得る。
【化5】 収率:理論値の80% 融点:297−298℃元素分析 測定値 C 72.33%, H 4.63%, N 16.96% C15113Oとしての計算値 C 72.28%, H 4.55%, N 16.86%
【0011】実施例2 ナトリウムアミドを使用する2−ヒドロキシ−4,6−
ジフェニル−1,3,5−トリアジンの製造 尿素12g(0.2モル)をジメチルスルホキシドの2
00ml中に溶解し、この溶液にナトリウムアミド(90
%)21.6g(0.5モル)を添加する。軽い発熱反
応によって、温度が30℃まで上昇する。温度をさらに
50℃まで上げ、反応混合物をこの温度において18時
間攪拌する。室温まで冷却した後、ベンゾニトリルの8
2.4g(0.8モル)を添加する。この反応混合物を
50℃において4時間攪拌する。この後、反応混合物を
500mlのメタノールで稀釈し、氷酢酸で酸性化し、生
成物を濾過して、式(101)の化合物41gを得る。 収率:理論値の82.2%
【0012】実施例3 2−ヒドロキシ−4,6−ビス(4−メチルフェニル)
−1,3,5−トリアジンの製造 実施例2と同様に操作を実施した。ただし、今回はベン
ゾニトリルの82.4g(0.8モル)の代わりにp−
トルニトリルの93.6g(0.8モル)を使用した。
常法どおり仕上げを行ってベージュ色の生成物38gを
得た。370mlのジメチルホルムアミドの370mlから
再結晶して下記式の淡いベージュ色の化合物29gを得
た。
【化6】 収率:理論値の68.5% 融点:>300℃元素分析 測定値 C 73.15%, H 5.49%, N 15.11% C17153Oとしての計算値 C 73.63%, H 5.45%, N 15.15%
【0013】実施例4 2−ヒドロキシ−4,6−ビス(3−メチルフェニル)
−1,3,5−トリアジンの製造 実施例2と同様に操作を実施した。ただし、今回はベン
ゾニトリルの82.4g(0.8モル)の代わりにm−
トルニトリルの93.6g(0.8モル)を使用した。
常法どおり仕上げを行ってベージュ色の生成物38gを
得た。メチルセロソルブから再結晶して下記式の淡色の
化合物34.2gを得た。
【化7】 収率:理論値の61.7% 融点:234−234.5℃元素分析 測定値 C 72.84%, H 5.46%, N 15.24% C17153Oとしての計算値 C 73.63%, H 5.45%, N 15.15%, O 5.77%
【0014】実施例5 2−ヒドロキシ−4,6−ビス(4−クロロフェニル)
−1,3,5−トリアジンの製造 実施例2と同様に操作を実施した。ただし今回はベンゾ
ニトリルの82.4g(0.8モル)の代わりにp−ク
ロロベンゾニトリルの100g(0.72モル)を使用
した。常法どおり仕上げを行って淡いベージュ色の生成
物62gを得た。ジメチルホルムアミドから再結晶した
下記式の淡いベージュ色の化合物50.5gを得た。
【化8】 収率:理論値の79.5% 融点:>300℃元素分析 測定値 C 56.44%, H 2.84%, N 13.28% Cl 22.02% C1519Cl23Oとしての計算値 C 56.63%, H 2.85%, N 13.21%, Cl 22.29%
【0015】実施例6 2−ヒドロキシ−4,6−ビス(3−クロロフェニル)
−1,3,5−トリアジンの製造 実施例2と同様に操作を実施した。ただし、今回はベン
ゾニトリルの82.4g(0.8モル)の代わりにm−
クロロベンゾニトリルの100g(0.72モル)を使
用した。常法どおり仕上げを行って淡色の生成物52g
を得た。メチルセロソルブから再結晶して下記式の淡い
ベージュ色の化合物27.6gを得た。
【化9】 収率:理論値の43.4% 融点:286−287℃元素分析 測定値 C 55.91%, H 2.98%, N 13.14%, Cl 21.63% C1519Cl23Oとしての計算値 C 56.63%, H 2.85%, N 13.21%, Cl 22.
29%

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2−ヒドロキシ−4,6−ジアリール−
    1,3,5−トリアジンの製造方法において、式 【化1】 (式中、Rは水素、C1−C4−アルキルまたはハロゲン
    である)の化合物を尿素と反応させ、この際にアルカリ
    金属水素化物、アルカリ土類金属水素化物、アルカリ金
    属アミド、アルカリ土類金属アミド、アルカリ金属のC
    1−C4−アルコラートからなる群より選択された塩基を
    極性溶剤の存在下において使用し、尿素と塩基とのモル
    比が1:2乃至1:3であり、そして式(1)の化合物
    と尿素とのモル比が2:1乃至5:1である単工程によ
    って最終生成物を得ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 式(1)中のRが水素、メチルまたは塩
    素である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 メチルと塩素とがシアノ基に対してオル
    トの位置に存在していない請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 反応を20乃至70℃の温度範囲におい
    て行う請求項1乃至3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 反応時間が2乃至24時間である請求項
    1乃至4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 極性溶剤がジメチルスルホキシド、ジメ
    チルホルムアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドから
    なる群より選択される請求項1乃至5のいずれかに記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 【化2】 (式中、R1 はメチルまたは塩素である)の化合物を尿
    素と反応させ、この際にジメチルスルホキシドの存在下
    において、塩基としてナトリウムアミドを使用し、尿素
    と塩基とのモル比が1:2乃至1:3であり、そして式
    (2)の化合物と尿素とのモル比が2:1乃至5:1で
    ある単工程法によって最終生成物を得ることを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の方法によって得られた2
    −ヒドロキシ−4,6−ジアリール−1,3,5−トリ
    アジンを紫外線吸収剤合成のための中間体として使用す
    る方法。
JP5016661A 1992-02-04 1993-02-04 2−ヒドロキシ−4,6−ジアリール−1,3,5−トリアジンの製造方法 Pending JPH05255281A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CH32392 1992-02-04
CH00323/92-1 1992-02-04

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05255281A true JPH05255281A (ja) 1993-10-05

Family

ID=4184402

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5016661A Pending JPH05255281A (ja) 1992-02-04 1993-02-04 2−ヒドロキシ−4,6−ジアリール−1,3,5−トリアジンの製造方法

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US (1) US5288867A (ja)
EP (1) EP0555180A1 (ja)
JP (1) JPH05255281A (ja)
KR (1) KR930017879A (ja)
BR (1) BR9300468A (ja)

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CH686305A5 (de) * 1993-09-28 1996-02-29 Ciba Geigy Ag Verfahren zur Herstellung von 1,3,5-Triazinen.
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CN106083751A (zh) * 2016-06-21 2016-11-09 三峡大学 一种均三嗪类紫外线吸收剂uv‑1577的制备方法

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US5288867A (en) 1994-02-22
EP0555180A1 (de) 1993-08-11
KR930017879A (ko) 1993-09-20
BR9300468A (pt) 1993-08-10

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