JPH05255252A - ピリジン誘導体およびその製造法 - Google Patents
ピリジン誘導体およびその製造法Info
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- JPH05255252A JPH05255252A JP4086156A JP8615692A JPH05255252A JP H05255252 A JPH05255252 A JP H05255252A JP 4086156 A JP4086156 A JP 4086156A JP 8615692 A JP8615692 A JP 8615692A JP H05255252 A JPH05255252 A JP H05255252A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D213/00—Heterocyclic compounds containing six-membered rings, not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom and three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
- C07D213/02—Heterocyclic compounds containing six-membered rings, not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom and three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
- C07D213/04—Heterocyclic compounds containing six-membered rings, not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom and three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
- C07D213/60—Heterocyclic compounds containing six-membered rings, not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom and three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
- C07D213/62—Oxygen or sulfur atoms
- C07D213/63—One oxygen atom
- C07D213/64—One oxygen atom attached in position 2 or 6
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P17/00—Preparation of heterocyclic carbon compounds with only O, N, S, Se or Te as ring hetero atoms
- C12P17/10—Nitrogen as only ring hetero atom
- C12P17/12—Nitrogen as only ring hetero atom containing a six-membered hetero ring
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- Pyridine Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】一般式〔I〕で表される2−ヒドロキシ−5−
(アルキルアミノメチル)ピリジン及びアースロバクタ
ー属に属する微生物の培養液、該菌体、該菌体処理物ま
たは該菌体由来の酵素を一般式〔II〕で表される3−
(アルキルアミノメチル)ピリジンに作用せしめ、一般
式〔I〕で表される2−ヒドロキシ−5−(アルキルア
ミノメチル)ピリジンを採取することを特徴とするその
製造法。 【化1】 (式中、Rは低級アルキル基を示す) 【効果】農医薬の中間原料として有用な新規物質であ
り、これを簡便に製造することできる。
(アルキルアミノメチル)ピリジン及びアースロバクタ
ー属に属する微生物の培養液、該菌体、該菌体処理物ま
たは該菌体由来の酵素を一般式〔II〕で表される3−
(アルキルアミノメチル)ピリジンに作用せしめ、一般
式〔I〕で表される2−ヒドロキシ−5−(アルキルア
ミノメチル)ピリジンを採取することを特徴とするその
製造法。 【化1】 (式中、Rは低級アルキル基を示す) 【効果】農医薬の中間原料として有用な新規物質であ
り、これを簡便に製造することできる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農医薬の中間原料とし
て有用な新規物質2−ヒドロキシ−5−(アルキルアミ
ノメチル)ピリジンおよび微生物の培養液、該菌体、該
菌体処理物または該菌体由来の酵素によるこの2−ヒド
ロキシ−5−(アルキルアミノメチル)ピリジンの製造
法に関するものである。
て有用な新規物質2−ヒドロキシ−5−(アルキルアミ
ノメチル)ピリジンおよび微生物の培養液、該菌体、該
菌体処理物または該菌体由来の酵素によるこの2−ヒド
ロキシ−5−(アルキルアミノメチル)ピリジンの製造
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、2−ヒドロキシ−5−(ジメチ
ルアミノメチル)ピリジンは公知化合物であり、それを
化学的に合成する方法は、J.Org.Chem.,5
6,4636(1991)などで知られているが、微生
物あるいは酵素を用いて製造する方法は知られていな
い。
ルアミノメチル)ピリジンは公知化合物であり、それを
化学的に合成する方法は、J.Org.Chem.,5
6,4636(1991)などで知られているが、微生
物あるいは酵素を用いて製造する方法は知られていな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新規
な中間体化合物とその製造法を提供することである。
な中間体化合物とその製造法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1) 一般
式〔I〕
式〔I〕
【化7】 (式中、Rは低級アルキル基を示す)で表される2−ヒ
ドロキシ−5−(アルキルアミノメチル)ピリジン及
び、(2) アースロバクター(Arthrobact
er)属に属し、一般式〔II〕
ドロキシ−5−(アルキルアミノメチル)ピリジン及
び、(2) アースロバクター(Arthrobact
er)属に属し、一般式〔II〕
【化8】 (式中、Rは前記と同じ意味を示す)で表される3−
(アルキルアミノメチル)ピリジンから一般式〔I〕
(アルキルアミノメチル)ピリジンから一般式〔I〕
【化9】 (式中、Rは前記と同じ意味を示す)で表される2−ヒ
ドロキシ−5−(アルキルアミノメチル)ピリジンを生
成せしめる能力を有する微生物の培養液、該菌体、該菌
体処理物または該菌体由来の酵素を一般式〔II〕
ドロキシ−5−(アルキルアミノメチル)ピリジンを生
成せしめる能力を有する微生物の培養液、該菌体、該菌
体処理物または該菌体由来の酵素を一般式〔II〕
【化10】 (式中、Rは前記と同じ意味を示す)で表される3−
(アルキルアミノメチル)ピリジンに作用せしめ、生成
した一般式〔I〕
(アルキルアミノメチル)ピリジンに作用せしめ、生成
した一般式〔I〕
【化11】 (式中、Rは前記と同じ意味を示す)で表される2−ヒ
ドロキシ−5−(アルキルアミノメチル)ピリジンを採
取することを特徴とする一般式〔I〕
ドロキシ−5−(アルキルアミノメチル)ピリジンを採
取することを特徴とする一般式〔I〕
【化12】 (式中、Rは前記と同じ意味を示す)で表される2−ヒ
ドロキシ−5−(アルキルアミノメチル)ピリジンの製
造法である。2−ヒドロキシ−5−(アルキルアミノメ
チル)ピリジンは、新規な化合物である。
ドロキシ−5−(アルキルアミノメチル)ピリジンの製
造法である。2−ヒドロキシ−5−(アルキルアミノメ
チル)ピリジンは、新規な化合物である。
【0005】本発明において使用する微生物は、アース
ロバクター(Arthrobacter)属に属し、3
−(アルキルアミノメチル)ピリジンを2−ヒドロキシ
−5−(アルキルアミノメチル)ピリジンに変換する能
力を有する微生物であれば特に制限はなく、例えば次の
ものがあげられる。 アースロバクター・オキシダンス
(Arthrobacter oxydans)JCM
3873。本発明に従えば、アースロバクター(Art
hrobacter)属菌を適当な培地中で培養して得
た培養物を酵素源として、3−(アルキルアミノメチ
ル)ピリジンに作用させて2−ヒドロキシ−5−(アル
キルアミノメチル)ピリジンを製造することができる。
ロバクター(Arthrobacter)属に属し、3
−(アルキルアミノメチル)ピリジンを2−ヒドロキシ
−5−(アルキルアミノメチル)ピリジンに変換する能
力を有する微生物であれば特に制限はなく、例えば次の
ものがあげられる。 アースロバクター・オキシダンス
(Arthrobacter oxydans)JCM
3873。本発明に従えば、アースロバクター(Art
hrobacter)属菌を適当な培地中で培養して得
た培養物を酵素源として、3−(アルキルアミノメチ
ル)ピリジンに作用させて2−ヒドロキシ−5−(アル
キルアミノメチル)ピリジンを製造することができる。
【0006】3−(アルキルアミノメチル)ピリジンか
らの2−ヒドロキシ−5−(アルキルアミノメチル)ピ
リジンの製造において、3−(アルキルアミノメチル)
ピリジンに本微生物を作用せしめる方法は、本微生物を
3−(アルキルアミノメチル)ピリジンを含む培地中に
培養してもよいし、また本微生物の菌体、菌体処理物ま
たは酵素を水溶液中で3−(アルキルアミノメチル)ピ
リジンに接触せしめてもよい。本微生物を培養すること
により3−(アルキルアミノメチル)ピリジンを2−ヒ
ドロキシ−5−(アルキルアミノメチル)ピリジンに変
換せしめる方法としては培養当初より3−(アルキルア
ミノメチル)ピリジンを含有する培地に本発明の微生物
を培養してもよいし、また培養途中に3−(アルキルア
ミノメチル)ピリジンを培地に添加してもよい。
らの2−ヒドロキシ−5−(アルキルアミノメチル)ピ
リジンの製造において、3−(アルキルアミノメチル)
ピリジンに本微生物を作用せしめる方法は、本微生物を
3−(アルキルアミノメチル)ピリジンを含む培地中に
培養してもよいし、また本微生物の菌体、菌体処理物ま
たは酵素を水溶液中で3−(アルキルアミノメチル)ピ
リジンに接触せしめてもよい。本微生物を培養すること
により3−(アルキルアミノメチル)ピリジンを2−ヒ
ドロキシ−5−(アルキルアミノメチル)ピリジンに変
換せしめる方法としては培養当初より3−(アルキルア
ミノメチル)ピリジンを含有する培地に本発明の微生物
を培養してもよいし、また培養途中に3−(アルキルア
ミノメチル)ピリジンを培地に添加してもよい。
【0007】本微生物の培養のために用いられる培地は
本微生物が資化しうる炭素源、窒素源、無機イオンさら
に必要ならば有機栄養源を含む通常の培地である。炭素
源としては、グルコース等の炭水化物、グリセロール等
のアルコール類、有機酸、その他が適宜使用される。
窒素源としては、アンモニウム塩や硝酸塩、その他が用
いられる。 無機イオンとしては、マグネシウムイオ
ン、マンガンイオン、カルシウムイオン、鉄イオン、リ
ン酸イオン、その他が必要に応じ適宜使用される。 有
機栄養源としては、ビタミン、アミノ酸等およびこれら
を含有する酵母エキス、ポリペプトン、肉エキス、その
他が適宜用いられる。培養は好気的条件下に、pH5な
いし8.5、温度5ないし35℃の適当な範囲に制御し
つつ行えば望ましい結果が得られる。かくして1ないし
10日間も培養を行えば、3−(アルキルアミノメチ
ル)ピリジンは2−ヒドロキシ−5−(アルキルアミノ
メチル)ピリジンに効率よく変換される。
本微生物が資化しうる炭素源、窒素源、無機イオンさら
に必要ならば有機栄養源を含む通常の培地である。炭素
源としては、グルコース等の炭水化物、グリセロール等
のアルコール類、有機酸、その他が適宜使用される。
窒素源としては、アンモニウム塩や硝酸塩、その他が用
いられる。 無機イオンとしては、マグネシウムイオ
ン、マンガンイオン、カルシウムイオン、鉄イオン、リ
ン酸イオン、その他が必要に応じ適宜使用される。 有
機栄養源としては、ビタミン、アミノ酸等およびこれら
を含有する酵母エキス、ポリペプトン、肉エキス、その
他が適宜用いられる。培養は好気的条件下に、pH5な
いし8.5、温度5ないし35℃の適当な範囲に制御し
つつ行えば望ましい結果が得られる。かくして1ないし
10日間も培養を行えば、3−(アルキルアミノメチ
ル)ピリジンは2−ヒドロキシ−5−(アルキルアミノ
メチル)ピリジンに効率よく変換される。
【0008】一方、本微生物の菌体、菌体処理物または
酵素を水溶液中にて3−(アルキルアミノメチル)ピリ
ジンと接触せしめて作用せしめる場合には、3−(アル
キルアミノメチル)ピリジンと菌体、菌体処理物または
酵素を懸濁または溶解した水溶液を温度5〜40℃、好
ましくは20〜30℃、pH5〜10、好ましくは6〜
8.5に保ちつつ暫時撹拌または静置すればよい。 3
−(アルキルアミノメチル)ピリジンの濃度は0.1〜
30%、好ましくは0.5〜20%であり、必要ならば
3−(アルキルアミノメチル)ピリジンは反応の間追補
添加される。菌体としては、菌体を含む培養液をそのま
ま用いてもよい。 また、これを一旦培養液より分離し
て洗浄または洗浄せずに使用してもよい。 菌体処理物
としては、機械的破砕菌体、超音波にて処理した菌体、
凍結乾燥菌体、アセトン乾燥菌体、リゾチーム等の酵素
で処理した菌体、界面活性剤やトルエン等で処理した菌
体、菌体の蛋白画分、その他が適宜用いられる。
酵素を水溶液中にて3−(アルキルアミノメチル)ピリ
ジンと接触せしめて作用せしめる場合には、3−(アル
キルアミノメチル)ピリジンと菌体、菌体処理物または
酵素を懸濁または溶解した水溶液を温度5〜40℃、好
ましくは20〜30℃、pH5〜10、好ましくは6〜
8.5に保ちつつ暫時撹拌または静置すればよい。 3
−(アルキルアミノメチル)ピリジンの濃度は0.1〜
30%、好ましくは0.5〜20%であり、必要ならば
3−(アルキルアミノメチル)ピリジンは反応の間追補
添加される。菌体としては、菌体を含む培養液をそのま
ま用いてもよい。 また、これを一旦培養液より分離し
て洗浄または洗浄せずに使用してもよい。 菌体処理物
としては、機械的破砕菌体、超音波にて処理した菌体、
凍結乾燥菌体、アセトン乾燥菌体、リゾチーム等の酵素
で処理した菌体、界面活性剤やトルエン等で処理した菌
体、菌体の蛋白画分、その他が適宜用いられる。
【0009】このような菌体を得る方法は前記の培地お
よび培養方法がそのまま採用できる。培地にはさらに3
−(アルキルアミノメチル)ピリジンを少量添加すれ
ば、3−(アルキルアミノメチル)ピリジンを2−ヒド
ロキシ−5−(アルキルアミノメチル)ピリジンに変換
する活性の高い菌体が得られる場合がある。 また、培
養時間はこの場合、微生物が十分増殖すればよいので、
6ないし72時間程度で培養を終えてもよい。水溶液に
は必要に応じて、グルコース等の炭水化物、グリセロー
ル等のアルコール類、有機酸、あるいはブリリアント・
クレシル・ブルー,メチレン・ブルー,その他の人工電
子受容体、界面活性剤、金属イオン等が添加されると反
応収率が向上する場合がある。
よび培養方法がそのまま採用できる。培地にはさらに3
−(アルキルアミノメチル)ピリジンを少量添加すれ
ば、3−(アルキルアミノメチル)ピリジンを2−ヒド
ロキシ−5−(アルキルアミノメチル)ピリジンに変換
する活性の高い菌体が得られる場合がある。 また、培
養時間はこの場合、微生物が十分増殖すればよいので、
6ないし72時間程度で培養を終えてもよい。水溶液に
は必要に応じて、グルコース等の炭水化物、グリセロー
ル等のアルコール類、有機酸、あるいはブリリアント・
クレシル・ブルー,メチレン・ブルー,その他の人工電
子受容体、界面活性剤、金属イオン等が添加されると反
応収率が向上する場合がある。
【0010】かくして1ないし150時間も経過すれ
ば、水溶液中には多量の2−ヒドロキシ−5−(アルキ
ルアミノメチル)ピリジンが生成蓄積される。このよう
にして得られた2−ヒドロキシ−5−(アルキルアミノ
メチル)ピリジンを培養液または水溶液より採取する方
法は、溶媒抽出、クロマトグラフィー、再結晶等、通常
の分離・精製方法が採用できる。
ば、水溶液中には多量の2−ヒドロキシ−5−(アルキ
ルアミノメチル)ピリジンが生成蓄積される。このよう
にして得られた2−ヒドロキシ−5−(アルキルアミノ
メチル)ピリジンを培養液または水溶液より採取する方
法は、溶媒抽出、クロマトグラフィー、再結晶等、通常
の分離・精製方法が採用できる。
【0011】本発明において、一般式〔II〕で表される
2−ヒドロキシ−5−(アルキルアミノメチル)ピリジ
ンには、次のような互変異性体が存在する。
2−ヒドロキシ−5−(アルキルアミノメチル)ピリジ
ンには、次のような互変異性体が存在する。
【化13】
【0012】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に具体的に
説明する。 本発明は、以下の実施例のみに限定される
ものではなく、本発明の技術分野における通常の変更を
することができる。 実施例1 リン酸二カリウム 10.0g/l, リン酸一カリウ
ム 4.0g/l,硫酸アンモニウム 1.0g/l,
酵母エキス 1.0g/l, ニコチン4.0g/
l, MgSO4 7H2O 100mg/l, CaCl
2 2H2O20mg/l, MnSO4 4〜6H2O 40
mg/l, FeSO4 7H2O2mg/lを含む培地(p
H 7.0)を調製し、300ml容三角フラスコ(バッ
フル付)に 50ml入れ、121℃で10分間滅菌し
た。 これに上記組成寒天培地で30℃にて一晩培養し
たアースロバクター・オキシダンス(Arthroba
cter oxydans)JCM3873を1白金耳
接種し、30℃で15時間振盪培養した。 この培養液
から菌体を遠心分離により採取し、5mlの0.1M リ
ン酸緩衝液(pH 7.0)で一回洗浄し、菌体を集め
た。この洗浄菌体のうち、80mg(湿重量)を3−(メ
チルアミノメチル)ピリジン 100mMを含む0.1M
リン酸緩衝液(pH7.8) 1mlに添加して、30
℃で96時間振盪し、反応を行った。 反応終了後、遠
心分離により菌体を除いた。 高速液体クロマトグラフ
法による3−(メチルアミノメチル)ピリジンの残存量
から、2−ヒドロキシ−5−(メチルアミノメチル)ピ
リジンの生成量を求めたところ、51mM(反応率 51
%)であった。 生成した2−ヒドロキシ−5−(メチ
ルアミノメチル)ピリジンの構造は、薄層クロマトグラ
フ法による分取後、NMR、質量スペクトル分析により
確認した。 NMRスペクトル(DMSO-d6);δ7.40(dd,1H,J=2.0,8.8H
z),7.19(d,1H,J=2.0Hz),6.28(d,1H,J=8.8Hz),2.20(s,2
H),1.23(s,3H) 質量スペクトル;m/z138(M+),123,108,80
説明する。 本発明は、以下の実施例のみに限定される
ものではなく、本発明の技術分野における通常の変更を
することができる。 実施例1 リン酸二カリウム 10.0g/l, リン酸一カリウ
ム 4.0g/l,硫酸アンモニウム 1.0g/l,
酵母エキス 1.0g/l, ニコチン4.0g/
l, MgSO4 7H2O 100mg/l, CaCl
2 2H2O20mg/l, MnSO4 4〜6H2O 40
mg/l, FeSO4 7H2O2mg/lを含む培地(p
H 7.0)を調製し、300ml容三角フラスコ(バッ
フル付)に 50ml入れ、121℃で10分間滅菌し
た。 これに上記組成寒天培地で30℃にて一晩培養し
たアースロバクター・オキシダンス(Arthroba
cter oxydans)JCM3873を1白金耳
接種し、30℃で15時間振盪培養した。 この培養液
から菌体を遠心分離により採取し、5mlの0.1M リ
ン酸緩衝液(pH 7.0)で一回洗浄し、菌体を集め
た。この洗浄菌体のうち、80mg(湿重量)を3−(メ
チルアミノメチル)ピリジン 100mMを含む0.1M
リン酸緩衝液(pH7.8) 1mlに添加して、30
℃で96時間振盪し、反応を行った。 反応終了後、遠
心分離により菌体を除いた。 高速液体クロマトグラフ
法による3−(メチルアミノメチル)ピリジンの残存量
から、2−ヒドロキシ−5−(メチルアミノメチル)ピ
リジンの生成量を求めたところ、51mM(反応率 51
%)であった。 生成した2−ヒドロキシ−5−(メチ
ルアミノメチル)ピリジンの構造は、薄層クロマトグラ
フ法による分取後、NMR、質量スペクトル分析により
確認した。 NMRスペクトル(DMSO-d6);δ7.40(dd,1H,J=2.0,8.8H
z),7.19(d,1H,J=2.0Hz),6.28(d,1H,J=8.8Hz),2.20(s,2
H),1.23(s,3H) 質量スペクトル;m/z138(M+),123,108,80
【0013】実施例2 リン酸二カリウム 10.0g/l, リン酸一カリウ
ム 4.0g/l,硫酸アンモニウム 1.0g/l,
酵母エキス 1.0g/l, ニコチン4.0g/
l, MgSO4 ・7H2O 100mg/l, CaC
l2 ・2H2O 20mg/l, MnSO4 ・4〜6H2
O 40mg/l, FeSO4 ・7H2O 2mg/lを
含む培地(pH 7.0)を調製し、100ml容三角フ
ラスコ(バッフル付)に 20ml入れ、121℃で10
分間滅菌した。 これに上記組成寒天培地で30℃にて
一晩培養したアースロバクター・オキシダンス(Art
hrobacter oxydans)JCM3873
を1白金耳接種し、30℃で22時間振盪培養した。
この培養液から菌体を遠心分離により採取し、2mlの
0.1M リン酸緩衝液(pH 7.0)で一回洗浄
し、菌体を集めた。この洗浄菌体 105mg(湿重量)
を 1mM EDTAを含む10mM リン酸緩衝液(pH
7) 350μlに懸濁し、超音波にて処理した後、遠
心して無細胞抽出液を得た。 この無細胞抽出液 25
0μLを3−(メチルアミノメチル)ピリジン 20m
M、ブリリアント・クレシル・ブルー 0.25mMを含
む0.1M リン酸緩衝液(pH 7.8) 250μ
lに添加して、30℃で64時間静置し、反応を行っ
た。 反応終了後、反応液を薄層クロマトグラフ法、高
速液体クロマトグラフ法により分析したところ、3−
(メチルアミノメチル)ピリジンは、完全に消費され、
2−ヒドロキシ−5−(メチルアミノメチル)ピリジン
が生成蓄積していた。 生成した2−ヒドロキシ−5−
(メチルアミノメチル)ピリジンの構造は、薄層クロマ
トグラフ法による分取後、NMR、質量スペクトル分析
により確認した。 NMRスペクトル(DMSO-d6);δ7.40(dd,1H,J=2.0,8.8H
z),7.19(d,1H,J=2.0Hz),6.28(d,1H,J=8.8Hz),2.20(s,2
H),1.23(s,3H) 質量スペクトル;m/z138(M+),123,108,80
ム 4.0g/l,硫酸アンモニウム 1.0g/l,
酵母エキス 1.0g/l, ニコチン4.0g/
l, MgSO4 ・7H2O 100mg/l, CaC
l2 ・2H2O 20mg/l, MnSO4 ・4〜6H2
O 40mg/l, FeSO4 ・7H2O 2mg/lを
含む培地(pH 7.0)を調製し、100ml容三角フ
ラスコ(バッフル付)に 20ml入れ、121℃で10
分間滅菌した。 これに上記組成寒天培地で30℃にて
一晩培養したアースロバクター・オキシダンス(Art
hrobacter oxydans)JCM3873
を1白金耳接種し、30℃で22時間振盪培養した。
この培養液から菌体を遠心分離により採取し、2mlの
0.1M リン酸緩衝液(pH 7.0)で一回洗浄
し、菌体を集めた。この洗浄菌体 105mg(湿重量)
を 1mM EDTAを含む10mM リン酸緩衝液(pH
7) 350μlに懸濁し、超音波にて処理した後、遠
心して無細胞抽出液を得た。 この無細胞抽出液 25
0μLを3−(メチルアミノメチル)ピリジン 20m
M、ブリリアント・クレシル・ブルー 0.25mMを含
む0.1M リン酸緩衝液(pH 7.8) 250μ
lに添加して、30℃で64時間静置し、反応を行っ
た。 反応終了後、反応液を薄層クロマトグラフ法、高
速液体クロマトグラフ法により分析したところ、3−
(メチルアミノメチル)ピリジンは、完全に消費され、
2−ヒドロキシ−5−(メチルアミノメチル)ピリジン
が生成蓄積していた。 生成した2−ヒドロキシ−5−
(メチルアミノメチル)ピリジンの構造は、薄層クロマ
トグラフ法による分取後、NMR、質量スペクトル分析
により確認した。 NMRスペクトル(DMSO-d6);δ7.40(dd,1H,J=2.0,8.8H
z),7.19(d,1H,J=2.0Hz),6.28(d,1H,J=8.8Hz),2.20(s,2
H),1.23(s,3H) 質量スペクトル;m/z138(M+),123,108,80
【0014】
【発明の効果】本発明の2−ヒドロキシ−5−(アルキ
ルアミノメチル)ピリジンは、農医薬の中間原料として
有用な新規物質である。例えば本発明の2−ヒドロキシ
−5−(アルキルアミノメチル)ピリジンをジメチル硫
酸、ヨウ化メチル等のアルキル化剤でアルキル化するこ
とにより2−メトキシ−5−(アルキルアミノメチル)
ピリジンとなり、この2−メトキシ−5−(アルキルア
ミノメチル)ピリジンを用いて、例えば、WO 91/04965
に記載された製造方法により該公報に記載の殺虫剤を製
造することができる。本発明の2−ヒドロキシ−5−
(アルキルアミノメチル)ピリジンを化学的に合成しよ
うとすれば、反応が多段階であったり、高価な原料や試
薬を必要とするため、経済的な製造方法とは言い難い。
ところが、本発明によれば、アースロバクター(Art
hrobacter)属に属する微生物を利用して、3
−(アルキルアミノメチル)ピリジンから簡便に製造す
ることが可能になった。
ルアミノメチル)ピリジンは、農医薬の中間原料として
有用な新規物質である。例えば本発明の2−ヒドロキシ
−5−(アルキルアミノメチル)ピリジンをジメチル硫
酸、ヨウ化メチル等のアルキル化剤でアルキル化するこ
とにより2−メトキシ−5−(アルキルアミノメチル)
ピリジンとなり、この2−メトキシ−5−(アルキルア
ミノメチル)ピリジンを用いて、例えば、WO 91/04965
に記載された製造方法により該公報に記載の殺虫剤を製
造することができる。本発明の2−ヒドロキシ−5−
(アルキルアミノメチル)ピリジンを化学的に合成しよ
うとすれば、反応が多段階であったり、高価な原料や試
薬を必要とするため、経済的な製造方法とは言い難い。
ところが、本発明によれば、アースロバクター(Art
hrobacter)属に属する微生物を利用して、3
−(アルキルアミノメチル)ピリジンから簡便に製造す
ることが可能になった。
フロントページの続き (72)発明者 児嶋 高和 神奈川県小田原市高田字柳町345 日本曹 達株式会社小田原研究所内 (72)発明者 中村 浩昭 神奈川県小田原市高田字柳町345 日本曹 達株式会社小田原研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】一般式〔I〕 【化1】 (式中、Rは低級アルキル基を示す)で表される2−ヒ
ドロキシ−5−(アルキルアミノメチル)ピリジン - 【請求項2】アースロバクター(Arthrobact
er)属に属し、一般式〔II〕 【化2】 (式中、Rは前記と同じ意味を示す)で表される3−
(アルキルアミノメチル)ピリジンから一般式〔I〕 【化3】 (式中、Rは前記と同じ意味を示す)で表される2−ヒ
ドロキシ−5−(アルキルアミノメチル)ピリジンを生
成せしめる能力を有する微生物の培養液、該菌体、該菌
体処理物または該菌体由来の酵素を一般式〔II〕 【化4】 (式中、Rは前記と同じ意味を示す)で表される3−
(アルキルアミノメチル)ピリジンに作用せしめ、生成
した一般式〔I〕 【化5】 (式中、Rは前記と同じ意味を示す)で表される2−ヒ
ドロキシ−5−(アルキルアミノメチル)ピリジンを採
取することを特徴とする一般式〔I〕 【化6】 (式中、Rは前記と同じ意味を示す)で表される2−ヒ
ドロキシ−5−(アルキルアミノメチル)ピリジンの製
造法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4086156A JPH05255252A (ja) | 1992-03-10 | 1992-03-10 | ピリジン誘導体およびその製造法 |
PCT/JP1993/001288 WO1995007259A1 (fr) | 1992-03-10 | 1993-09-10 | Derive de pyridine et son procede de fabrication |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4086156A JPH05255252A (ja) | 1992-03-10 | 1992-03-10 | ピリジン誘導体およびその製造法 |
PCT/JP1993/001288 WO1995007259A1 (fr) | 1992-03-10 | 1993-09-10 | Derive de pyridine et son procede de fabrication |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05255252A true JPH05255252A (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=26427314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4086156A Pending JPH05255252A (ja) | 1992-03-10 | 1992-03-10 | ピリジン誘導体およびその製造法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05255252A (ja) |
WO (1) | WO1995007259A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19738456A1 (de) * | 1997-09-03 | 1999-03-11 | Kennametal Inc | Gewindeschneidplatte |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60218386A (ja) * | 1984-04-13 | 1985-11-01 | Nippon Tokushu Noyaku Seizo Kk | ニトロメチレン誘導体、その製法及び殺虫剤 |
JPH0728750B2 (ja) * | 1991-03-30 | 1995-04-05 | 池田食研株式会社 | 微生物によるピラジン酸の水酸化物の製造方法 |
JPH0740951B2 (ja) * | 1991-03-30 | 1995-05-10 | 池田食研株式会社 | 微生物による含窒素複素環化合物の水酸化物の製造方法 |
-
1992
- 1992-03-10 JP JP4086156A patent/JPH05255252A/ja active Pending
-
1993
- 1993-09-10 WO PCT/JP1993/001288 patent/WO1995007259A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO1995007259A1 (fr) | 1995-03-16 |
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