JPH05254538A - 段ボール製梱包材 - Google Patents

段ボール製梱包材

Info

Publication number
JPH05254538A
JPH05254538A JP4084527A JP8452792A JPH05254538A JP H05254538 A JPH05254538 A JP H05254538A JP 4084527 A JP4084527 A JP 4084527A JP 8452792 A JP8452792 A JP 8452792A JP H05254538 A JPH05254538 A JP H05254538A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
box
wall
cut
side wall
packing material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4084527A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Takahashi
研一 高橋
Yuichi Watamura
祐一 渡村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP4084527A priority Critical patent/JPH05254538A/ja
Publication of JPH05254538A publication Critical patent/JPH05254538A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cartons (AREA)
  • Buffer Packaging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 製品を外箱内で弾力的に支持する段ボール製
の中箱に補強プレートを当てがい、運搬,保管等の作業
時に加わる衝撃から収納製品を保護する。 【構成】 収納される製品は、中箱Bに包み込まれた状
態で外箱に挿入される。中箱Bには、緩衝リブ30L1
30L2,30R1,30R2及び32L1,32L2,32R1
32R2が上壁部A4 ,A5 及び底壁A1 から垂直方向に
突出し、緩衝リブ34Lu,34Ld及びリブ34Ru,34
Rdが左側壁A2 及び右側壁A3 から水平方向に突出して
いる。左側壁A2 及び右側壁A3 に、長孔に緩衝リブ3
Lu,34Ld及びリブ34Ru,34Rdを挿し込むことに
より、それぞれ補強プレートC2 及びC3 があてがわれ
る。補強プレートC2 ,C3 の両側に設けられている緩
衝リブは、補強プレートC2 ,C3 を中箱Bに装着した
状態で、緩衝リブ30L1,30L2,30R1,30R2及び
32L1,32L2,32R1,32R2との間に段差を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種製品を箱詰めする
とき、収容された製品と箱内面との間に挿入され、箱内
における製品移動を拘束する段ボール製の梱包材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】家電製品,音響製品等の軽量な製品を出
荷するとき、製品に見合った内容積を持つ箱に製品を収
容し、製品と箱内面との間の空間部に発泡スチロール等
の軽量ビーズを積めている。軽量ビーズは、箱内部に隈
なく分散し、運搬,取扱い時の衝撃や振動から製品を保
護する緩衝材として働く。軽量ビーズの使用量は、製品
の輪郭に相似した凹部をもつ収容フレームを箱内に挿入
することによって節減することができる。
【0003】消費者側又はユーザ側で梱包を開くと、製
品と共に箱詰めされていた軽量ビーズが箱から取り出さ
れる。発泡樹脂等の軽量ビーズは、焼却すると有毒ガス
を発生するものが多く、土壌に埋めても腐食せずに残留
する。そこで、箱から取り出された軽量ビーズは、家庭
ゴミ等として清掃車に積み込まれ、ゴミ処理場に運搬さ
れるのが通常である。
【0004】軽量ビーズは、その軽量性のため、箱詰め
状態では重量の増加を招くことがないものの、風等で舞
い上がりゴミ処理場の周辺に飛散し環境を損ねる。そこ
で、最近では、使用後の処分が簡単な緩衝材として段ボ
ールの使用が広まってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】緩衝材として使用され
る段ボールは、箱の重量を少なくし、且つ所定の強度を
もった製品収容空間を形成するように組み立てられる。
また、収容される製品の輪郭に対応した製品収容空間が
段ボールの折り込みで形成されるように、種々の展開型
がこれまで提案されている。
【0006】製品と共に段ボールを収容した箱を保管,
運搬等の際に投げ渡すと、床面等に衝突して衝撃が加わ
る。段ボールは、衝撃により特に角部や突出部等が座屈
し、製品を弾性支持する上で必要な収容フレームとして
の初期形状が変わり易い。座屈した段ボールが収容され
ている箱においては、内部における製品の位置にクルイ
が生じることは勿論、段ボールによる緩衝作用が十分に
発揮されない。そのため、箱詰めされている製品に加え
られる衝撃が大きくなり、製品の破損や故障等の原因と
なる。
【0007】本発明は、このような問題を解消すべく案
出されたものであり、製品収容空間を形成するように組
み立てられた段ボールの一部に補強プレートを装着させ
ることにより、段ボールの耐衝撃強度を向上させ、収容
されている電気製品,音響製品等の保護を図ることを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の段ボール製梱包
材は、その目的を達成するため、製品収容空間を形成す
る形状に箱折りされる梱包材本体と、該梱包材本体に形
成され、外箱の上下内面に当接する垂直方向緩衝リブ
と、前記梱包材本体に形成され、前記外箱の側壁内面に
当接する水平方向緩衝リブと、前記梱包材本体から組み
立てられた中箱の側壁に当てられ、前記水平方向緩衝リ
ブが挿し込まれる補強プレートとを備え、該補強プレー
トに、前記垂直方向緩衝リブとの間で段差のある補助緩
衝リブが形成されていることを特徴とする。
【0009】
【実施例】以下、図1に示した展開型をもつ段ボール製
梱包材に本発明を適用した実施例を説明する。
【0010】本実施例の段ボール製梱包材は、前後が開
放された箱形に折り込まれる梱包材本体Aに谷折れ線1
0a,10b及び20a,20bを入れている。谷折れ
線10bと20bとの間が底壁A1 となる。谷折れ線1
0aと10bとの間が左側壁A2 、谷折れ線20aと2
0bとの間が右側壁A3 となる。また、谷折れ線10a
の左外側及び谷折れ線20aの右外側がそれぞれ上壁部
4 及びA5 となる。上壁部A4 を上に、上壁部A5
下にして、上壁部A4 及びA5 を互いに部分的に重なり
合わせ上壁を形成する。
【0011】谷折れ線10aと10bの間隔は、谷折れ
線20aと20bとの間隔に等しく設定されている。梱
包材本体Aを図2〜4に示すよう箱折りしたとき、谷折
れ線10aと10b及び20aと20bの間にある左右
の側壁A2 及びA3 が中箱Bの厚みを決定する。
【0012】中箱Bを外箱に挿入したとき手前側となる
辺部近傍に、切込み11,21を介して谷折れ線10a
に対応する二つの間口側谷折れ線12a1 及び12a
2 、谷折れ線10bに対応する二つの間口側谷折れ線1
2b1 及び12b2 、谷折れ線20aに対応する二つの
間口側谷折れ線22a1 及び22a2 、谷折れ線20b
に対応する二つの間口側谷折れ線22b1 及び22b2
がそれぞれ形成されている。
【0013】間口側谷折れ線12a2 と12b2 及び2
2a2 と22b2 の間隔は、谷折れ線10aと10b及
び20aと20bとの間隔よりも小さく設定されてい
る。また、間口側谷折れ線12a1 と12b1 及び22
1 と22b1 の間隔は、谷折れ線10aと10b及び
20aと20bとの間隔よりも大きく設定されている。
これにより、中箱Bの間口側に、図4に示すように半六
角形状受け部15,25が形成される。
【0014】奥行側には、切込み13,23を介し谷折
れ線10aに対応する奥行側谷折れ線14a、谷折れ線
10bに対応する二つの奥行側谷折れ線14b、谷折れ
線20aに対応する奥行側谷折れ線24a、谷折れ線2
0bに対応する奥行側谷折れ線24bがそれぞれ形成さ
れている。
【0015】奥行側谷折れ線14aと14b及び24a
と24bとの間隔は、谷折れ線10aと10b及び20
aと20bとの間隔よりも大きく設定されている。これ
により、梱包材本体Aを箱折りして中箱Bを組み立てた
とき、図4に示すように中箱Bの厚み方向に大きく開口
した開口縁部16,26が形成される。
【0016】また、左右の側壁A2 ,A3 の奥行側に、
切込み13,24に沿って円弧状の切欠き17,27が
形成されている。切欠き17,27は、図に示すよう
に、組み立てた中箱Bの開口縁部16,26を区画する
把持部18,28を握るときの指掛り19,29とな
る。
【0017】切込み11は、底壁A1 から左側壁A2
経て上壁部A4 まで延び、両端部に円形開口11a及び
11bが形成されている。他の切込み13,21,23
にも、同様に円形開口13a,13b,21a,21
b,23a,23bが形成されている。円形開口11
a,11b,13a,13b,21a,21b,23
a,23bは、梱包材本体Aを箱折りするとき、或いは
中箱Bを展開するとき、切込み11,13,21,23
の先端部に応力が集中して梱包材本体Aが破損すること
を防止する。
【0018】谷折れ線10bに沿った複数箇所で底壁A
1 の縁部が切り込まれ、左側脚部30L1,30L2が形成
されている。また、谷折れ線20bに沿った複数箇所で
底壁A1 の縁部が切り込まれ、右側脚部30R1,30R2
が形成されている。左側脚部30L1,30L2及び右側脚
部30R1,30R2は、底壁A1 に形成したほぼ円状の開
口31L1,31L2及び31R1,31R2を介し先端部が底
壁A1 から切り離されている。
【0019】脚部30L1,30L2,30R1,30R2は、
図2〜4に示すように梱包材本体Aを中箱Bに組み立て
たとき、左右の側壁A2 及びA3 と同一平面にあり、底
壁A1 と直交して下方に延びる。円状開口31L1,31
L2,31R1,31R2は、箱折り又は展開時の応力を周縁
部で均等に受け、切込み周辺部に破損,座屈等が発生す
ることを防止する。
【0020】側壁A2 ,A3 と接する上壁部A4 ,A5
にも、谷折れ線10a,20aに沿った複数箇所が切り
込まれ、上向き突出部32L1,32L2,32R1,32R2
が形成されている。上向き突出部32L1,32L2,32
R1,32R2の先端は、それぞれ半円状開口33L1,33
L2,33R1,33R2を介して上壁部A4 ,A5 から切り
離されている。上向き突出部32L1,32L2,32R1
32R2は、図2〜4に示すように梱包材本体Aを箱折り
したとき、左右の側壁A2 及びA3 と同一平面にあり、
上壁部A4 ,A5 と直交して上方に延びる。円状開口3
L1,33L2,33R1,33R2は、箱折り又は展開時の
応力を周縁部で均等に受け、切込み周辺部に破損,座屈
等が発生することを防止する。
【0021】谷折れ線10bに沿った脚部30L1と30
L2との中間位置で底壁A1 に臨む左側壁A2 が切り込ま
れ、左側下方突出部34Ldが形成されている。谷折れ線
10aに沿った上向き突出部32L1と32L2との中間位
置で上壁部A4 に臨む左側壁A2 が切り込まれ、左側上
方突出部34Luが形成されている。谷折れ線20bに沿
った脚部30R1と30R2との中間位置で底壁A1 に臨む
右側壁A3 が切り込まれ、右側下方突出部34Rdが形成
されている。谷折れ線20aに沿った上向き突出部32
R1と32R2との中間位置で上壁部A5 に臨む右側壁A3
が切り込まれ、右側上方突出部34Ruが形成されてい
る。
【0022】左側突出部34Ld及び34Luは、図2〜4
に示すように梱包材本体Aから中箱Bを組み立てると
き、それぞれ底壁A1 及び上壁部A4 と同一平面上で、
左側壁A2 と直交して左方向に突出する。右側突出部3
Rd及び34Ruは、同様にそれぞれ底壁A1 及び上壁部
4 と同一平面上で、右側壁A3 と直交し右方向に突出
する。突出部34Ld,34Lu,34Rd,34Ruは、箱折
り又は展開時に周辺部が破損或いは座屈することがない
ように、Rを付けて側壁A2 ,A3 を切り込むことによ
り応力集中を避けた形状にしている。
【0023】底壁A1 のほぼ中央には、切起し部40が
形成されている。切起し部40は、括れ41L ,41R
を形成する切込みによって底壁A1 から切り離され、谷
折れ線42で底壁A1 に接続されている。括れ41L
41R の先端は、梱包材本体Aを中箱Bに組み立てたと
き、上壁部A4 ,A5 に形成した嵌合孔43L ,43R
に挿し込まれる頭部44となる。底壁A1 から切起し部
40の引起しを容易にするため、頭部44に臨む底壁A
1 に指挿入孔45が形成されている。嵌合孔43L 及び
43R は、箱折り状態で上壁部A4 及びA5 を重ね合わ
せたとき一致する位置関係で、上壁部A4 及びA5 にそ
れぞれ設けられている。
【0024】上壁部A4 の間口側ほぼ中央部に、切欠き
50が形成されている。梱包材本体Aを箱折りしたとき
切欠き50に重ね合わされる上壁部A5 の対応箇所に、
切起し片51が形成されている。切起し片51は、底辺
が谷折れ線52で上壁部A5につながっており、底辺か
ら手前側に向け末広がりに傾斜した切込み53a,53
bで上壁部A5 から切り離されている。切欠き50は、
切起し片51の谷折れ線52及び切込み53a,53b
で区画される台形とほぼ同じ形状を持っている。切起し
片51は、梱包材本体Aを箱折りして中箱Bを組み立て
た後、上壁部A 5 から起こされ、図4に示すように切欠
き50に嵌め合わされる。
【0025】中箱Bにおいて下側になる上壁部A5
は、分離片60が形成されている。分離片60は、長円
形の開口61に臨み、二つの山折れ線62,63で上壁
部A5につながっている。上側になる上壁部A4 には、
長円形開口61の縁部に対応した形状で切り欠かれた切
欠き64が形成されている。切欠き64の縁部は、梱包
材本体Aを箱折りしたとき長円形開口61の縁部に一致
し、長円形開口61と共に上壁部A4 及びA5 を貫通す
る孔部を形成する。
【0026】上壁部A4 には、ほぼ矩形の状開口65が
形成されている。上壁部A5 には、矩形状開口65の長
辺側に一致する形状の切欠き66が辺部に形成されてい
る。切欠き66は、梱包材本体Aを箱折りしたとき、矩
形状開口65の長辺部と一致し、矩形状開口65と共に
上壁部A4 及びA5 を貫通する孔部を形成する。
【0027】梱包材本体Aを中箱Bに組み立てたとき、
図4に示すように長円形開口61と切欠き64で形成さ
れる貫通部及び矩形状開口65と切欠き66で形成され
る貫通部が、上壁部A4 及びA5 を重ね合わせて形成し
た上壁を貫通している。これら貫通部は、中箱Bに上か
ら手を掛けて持ち上げるときの把持部として働く。この
とき、分離片60は、上側の上壁部A4 と一体的に動
く。しかし、山折れ線62,63を境として分離片60
が若干折れ曲がるため、破損等の応力が上壁部A5 に作
用することがない。
【0028】上壁部A5 の一角は、逆R状に切り欠かれ
た角部70になっている。他の上壁部A4 及びA5 の角
部は、何れもR状に形成されている。逆R状角部70
は、梱包材本体Aを中箱Bに組み立てたとき、上壁部A
4 の奥行側辺部に形成された切欠き71のR状縁部72
(図2参照)に一致する。
【0029】梱包材本体Aは、図1の展開状態から図2
に示すように折られ、図3に示した角筒状に折り込まれ
る。折り込まれた梱包材本体Aの側部中央には、突出部
34 Ld,34Lu及び34Rd,34Ruがそれぞれ左側壁A
2 及び右側壁A3 から突出している。また、奥行方向及
び左右方向に、4個の脚部30L1,30L2,30R1,3
R2が底壁A1 から突出し、4個の突出部32L1,32
L2,32R1,32R2が上壁A4 ,A5 から突出してい
る。
【0030】左側壁A2 及び右側壁A3 に、補強プレー
トC2 及びC3 をあてがわれる。左側補強プレートC2
には、左側下方突出部34Ld及び左側上方突出部34Lu
がそれぞれ嵌め込まれる下部長孔81Ld及び上部長孔8
Luが形成されている。下部長孔81Ld側の下辺部82
Ldは、切欠き83d1及び83d2を経て間口側下辺部84
d1及び奥行側下辺部84d2となっている。上部長孔81
Lu側の上辺部82Luは、切欠き83u1及び83u2を経て
間口側上辺部84u1及び奥行側上辺部84u2となってい
る。
【0031】間口側下辺部84d1と間口側上辺部84u1
との間の部分は、長孔81Ld,81Luに突出部34Ld
34Luを挿し込み、左側壁A2 に左側補強プレートC2
を重ね合わせたとき、上向き突出部32L1と脚部30L1
との間にある左側壁A2 の表面部分に押し付けられる補
強部85L1となる。奥行側下辺部84d2と奥行側上辺部
84u2との間の部分は、同様に上向き突出部32L2と脚
部30L2との間にある左側壁A2 の表面部分に押し付け
られる補強部85L2となる。
【0032】右側補強プレートC3 にも、同様な下部長
孔81Rd及び上部長孔81Ruが形成されている。下部長
孔81Rd及び上部長孔81Ruに右側下方突出部34Rd
び右側上方突出部34Ruを挿し込み、右側補強プレート
3 を右側壁A3 に重ね合わせたとき、上向き突出部3
L1と脚部30L1との間にある右側壁A3 の表面部分に
補強部85R1が押し付けられ、上向き突出部32R2と脚
部30R2との間にある右側壁A3 の表面部分に補強部8
R2が押し付けられる。
【0033】補強プレートC2 ,C3 の下辺部84d1
84d2から上辺部84u1,84u2までの距離L1 は、図
5に示すように側壁A2 ,A3 の脚部30L1,30L2
30 R1,30R2から上向き突出部32L1,32L2,32
R1,32R2までの距離L2 よりも小さくなっている。ま
た、下辺部82Ld,82Rdから上辺部84Lu,84Ru
での距離L3 は、側壁A2 ,A3 の高さL4 よりも大き
いが、距離L1 よりも若干小さく設定されている。
【0034】補強プレートC2 ,C3 に形成した長孔8
Ld,81Rdの上側縁部から長孔81Lu,81Ruの下側
縁部までの距離L5 は、下方突出部34Ld,34Rdの上
面から上方突出部34Lu,34Ruの下面までの距離L6
よりも小さくなっている。他方、長孔81Ld,81Rd
下側縁部から長孔81Lu,81Ruの上側縁部までの距離
7 は、下方突出部34Ld,34Rdの下面から上方突出
部34Lu,34Ruの上面までの距離L8 に等しいか、或
いは距離L8 よりごく僅か小さくなっている。
【0035】梱包材本体Aを使用して製品を箱詰めする
とき、図1の展開状態にある梱包材本体Aから切起し部
40を立ち上げる。上面を下にした製品を、立ち上げた
切起し部40より図1で上方にある底壁A1 の上に載置
する。図2に示すように、右側壁A3 及び上壁部A5
谷折れ線20b及び20aに沿って折り曲げ、左側壁A
2 及び上壁部A4 を谷折れ線10b及び10aに沿って
折り曲げる。或いは、図1に示した展開状態の梱包材本
体Aを裏返して製品の上面にあてがい、谷折れ線10
a,10b及び20a,20bに沿って左側壁A2 ,上
壁部A4 及び右側壁A3 ,上壁部A5 を折り曲げても良
い。
【0036】折り曲げた上壁部A4 を上壁部A5 の上に
重ね合わせ、それぞれの嵌合孔34L 及び34R を一致
させる。切起し部40の頭部44を位置合わせした嵌合
孔34L 及び34R に挿し込み、図4に示すように頭部
44の両端部44L 及び44R を折り曲げる。これによ
り、嵌合孔34L 及び34R に対し切起し部40が抜止
めされる。
【0037】手前側では、上壁部A5 の切起し片51を
上壁部A4 に形成した切欠き50に位置合わせした後、
切起し片51を谷折れ線52に沿って折り曲げる。切起
し片51は、切欠き50に嵌め合わされた状態で立ち上
げられた後、両端部51L 及び51R が内側に折り曲げ
られる。これにより、切欠き50に対して切起し片51
が抜止めされる。
【0038】上壁部A4 及びA5 は、嵌合孔34L ,3
R と切起し部40との係合及び切欠き50と切起し片
51との係合により奥行側及び手前側の2箇所で接続さ
れ、製品を包み込んだ中箱Bとなる。中箱Bは、切起し
部40を立ち上げたことによって生じる開口部46を底
壁A1 に備えている。開口部46は、包み込んだ製品の
上面に臨むため、製品の種別を確認することにも利用さ
れる。
【0039】梱包材本体Aから折り込まれた中箱Bの側
壁A2 及びA3 に、図4に示すように補強プレートC2
及びC3 を装着する。次いで、中箱Bの上下を反転さ
せ、図6に示すように外箱Dに挿入する。外箱Dとして
は、中箱Bの脚部30L ,30R から上向き突出部32
L ,32R までの距離L2 に等しい内のり高さを持ち、
左側突出部34Lu,34Ldから右側突出部34Ru,34
Rdまでの距離に等しい内のり幅を持つものが使用され
る。
【0040】中箱Aは、外箱Dに挿入された状態で上壁
部A2 及びA3 が重なり合った底部を持つ。また、立ち
上げた切起し部40は、嵌合孔43L ,43R を貫通
し、外箱Dの床面91に頭部44が当接する。切起し片
51も、同様に切欠き50を介して下方に延び床面91
に当接する。切起し部40の頭部44及び切起し片51
は、それぞれ嵌合孔43L ,43R 及び切欠き50に対
して抜止めされる際に両端部44L ,44R 及び51
L ,51R が折り曲げられているので、外箱Dの床面9
1に垂直な方向に加わる力に対して十分な圧縮強度を持
つ。
【0041】製品収納空間Eに収められている製品の重
量は、圧縮強度が向上した切起し部40及び切起し片5
1と共に、左右の上向き突出部32L ,32R を介して
外箱Dの床面91で受け止められる。また、外箱Dに挿
し込まれた中箱Bは、製品重量が特に大きく加わる中央
部で上壁部A2 及びA3 が重なり合っているため、製品
重量によって変形することなく初期形状を維持する。
【0042】中箱Bを外箱Aに挿入した状態では、図7
に示すように、突出部32が外箱Dの床面91に当接
し、脚部30が天井面91に当接する。上方突出部34
u 及び下方突出部34d は、外箱Dの側壁内面93に上
下2箇所で当接する。
【0043】補強プレートCの下辺部84d と天井面9
2との間に間隙du が形成され、上辺部84u と床面9
1との間に間隙dd が形成される。突出部34u は、長
孔81u の上側縁部からギャップgu をもって離間し、
長孔81u の下側縁部に接触する。突出部34d は、ギ
ャップgd で長孔81d の下側縁部から離間し、長孔8
d の上側縁部に接触する。
【0044】製品を収容した外箱Dを落下したとき、外
箱Dを介して内箱Bに垂直方向の衝撃Fが加わる。衝撃
力Fが小さい場合、突出部32,切起し部40及び切起
し片51が緩衝リブとして働き衝撃力Fに応じて弾性変
形するだけで、中箱Bは、初期形状のままで外箱Dの内
部に保たれる。
【0045】突出部32,切起し部40及び切起し片5
1の座屈強度を超える衝撃力Fが加えられるとき、突出
部32が根元近傍で折れ曲がり、外箱Dの内部を中箱B
が若干下降する。中箱Bの下降に伴って、間隙dd が小
さくなり、補強プレートCの上辺部84u が外箱Dの床
面91に当接する。上辺部84u は、突出部32と同様
に緩衝作用を呈し、収容されている製品を衝撃力Fから
保護する。このとき、突出部34u と長孔81u の上側
縁部との間のギャップgd によって補強プレートCが垂
直上方に若干移動するため、上辺部84u の緩衝作用は
効果的なものとなる。
【0046】更に大きな衝撃力Fが加わった場合、補強
プレートCの上辺部84uが座屈変形し、中央にある上
辺部82Lu,82Ru(図5参照)が床面91に当接す
る。上辺部82Lu,82Ruは、上辺部84u1,84u2
比較し長尺で、その分だけ大きな座屈強度をもってい
る。上辺部82Lu,82Ruも、同様に緩衝リブとして作
用し、収容されている製品を保護する。
【0047】このように、中箱B側の突出部32,補強
ケースC側の上辺部84u1,84u2及び上辺部82Lu
82Ruによって2段又は3段の緩衝作用が得られ、収納
された製品の保護が確実になる。すなわち、保管,積出
し,運搬,積卸し等の際に加えられる衝撃力Fは、突出
部32,上辺部84u1,84u2,上辺部82Lu,82Ru
等の変形によって吸収され、収納された製品に加えられ
る衝撃力が極めて小さくなる。
【0048】保管,積出し,運搬,積卸し等の作業にお
いては、天地を逆にして箱が取り扱われることもある。
この場合、中箱B側の脚部30,補強ケースC側の下辺
部84d1,84d2及び下辺部82Ld,82Rdによって、
同様に2段又は3段の緩衝作用が得られる。
【0049】また、保管,積出し,運搬,積卸し等の
際、図8に示すように斜めになって落下し、外箱Dの角
部が床面Gに衝突する場合もある。このとき、外箱Dの
床面91と補強プレートCの突出部84u との間に間隙
d (図7参照)があるため、中箱Bの突出部32で衝
撃を受ける。補強プレートCは、アソビとなるギャップ
u ,gd で中箱Bの側壁A2 ,A3 に装着されている
ので、補強ケースCの上辺部84u が直に衝撃を受ける
ことがない。衝撃力が大きく、外箱Dの角部が変形し、
突出部32が座屈したとき、初めて上辺部84u が衝撃
力を受ける。すなわち、斜め落下に際しても、中箱B側
の突出部32,補強ケースC側の上辺部84u1,84u2
及び上辺部82Lu,82Ruによって2段又は3段の緩衝
作用が得られる。その結果、収容された製品は、衝撃か
ら保護され、故障,破損等のトラブルが防止される。
【0050】なお、以上の実施例においては、補強プレ
ートCの中央にある下辺部82Ld,82Rdから上辺部8
Lu,82Ruまでの距離L3 を周辺にある下辺部8
d1,84d2から上辺部84u1,84u2までの距離L1
より小さくすることによって、補強プレートC自体に多
段の緩衝作用を持たせている。しかし、本発明はこれに
拘束されるものではなく、距離L3 を距離L1 に等しく
設定することもできる。この場合、下辺部84d1,84
d2又は上辺部84u1,84u2が中央の下辺部82Ld,8
Rd又は上辺部82Lu,82Ruでバックアップされるた
め、補強プレートCの座屈強度が向上すると共に、2段
目の緩衝作用が大きなものとなる。また、下辺部8
d1,84d2と脚部30との間及び上辺部84u1,84
u2と上方突起32との間に段差を付けている限り、脚部
30から上方突起32までの距離L2 を距離L1 より小
さくすることも可能である。
【0051】梱包材本体A又は中箱Bは、図示したもの
に特定されるものではなく、外箱Dの床面91,天井面
92及び側壁内面93に当接する緩衝リブを持つもので
ある限り、種々の形状のものを使用することができる。
また、補強プレートCには、段ボールに代え強度の大き
な材料を使用することができる。この場合にも、補強プ
レートCは、梱包材本体A又は中箱Bに比較して小さな
ものであるため、荷造り費用がかさむことはない。
【0052】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、製品を包み込んで外箱に収容される中箱の側壁に補
強プレートを装着し、緩衝リブを中箱及び補強プレート
それぞれに設けている。中箱及び補強プレートの緩衝リ
ブは、加えられた衝撃力に応じて緩衝作用を多段に発揮
し、収納されている製品を確実に衝撃から保護する。こ
の多段の緩衝作用は、単に中箱に補強プレートを装着さ
せるだけの簡単な作業で得られるため、実用的な効果が
顕著である。しかも、実質的に段ボール製であることか
ら、消費者或いはユーザ側で製品を取り出した後に残る
外箱,中箱等は、環境に悪影響を与える有毒ガス等を発
生することなく、簡易焼却炉で処分したり、他のゴミ類
と同様に処分することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施例における梱包材本体の展開型
【図2】 同梱包材本体を折り込んでいる中間状態
【図3】 同梱包材本体の上壁部を重ね合わせた状態
【図4】 同梱包材本体の箱折りによって組み上げられ
た中箱に補強プレートを装着した状態
【図5】 中箱と補強プレートとの寸法関係を説明する
【図6】 製品を包み込んだ中箱を外箱に入れた状態
【図7】 外箱に挿入した中箱の一部断面
【図8】 製品を収容した外箱が斜めに落下している状
【符号の説明】
A 梱包材本体 A2 ,A3 側壁 C,C1 ,C
2 補強プレート D 外箱 30,30L1,30L2,30R1,30R2 脚部(垂直方
向緩衝リブ) 32,32L1,32L2,32R1,32R2 上向き突出部
(垂直方向緩衝リブ) 34d ,34Ld,34Rd 下方突出部(水平方向緩衝リ
ブ) 34u ,34Lu,34Ru 上方突出部(水平方向緩衝リ
ブ) 84d ,84d1,84d2:下辺部(補助緩衝リブ) 84u ,84u1,84u2:上辺部(補助緩衝リブ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品収容空間を形成する形状に箱折りさ
    れる梱包材本体と、該梱包材本体に形成され、外箱の上
    下内面に当接する垂直方向緩衝リブと、前記梱包材本体
    に形成され、前記外箱の側壁内面に当接する水平方向緩
    衝リブと、前記梱包材本体から組み立てられた中箱の側
    壁に当てられ、前記水平方向緩衝リブが挿し込まれる補
    強プレートとを備え、該補強プレートに、前記垂直方向
    緩衝リブとの間で段差のある補助緩衝リブが形成されて
    いることを特徴とする段ボール製梱包材。
JP4084527A 1992-03-06 1992-03-06 段ボール製梱包材 Pending JPH05254538A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4084527A JPH05254538A (ja) 1992-03-06 1992-03-06 段ボール製梱包材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4084527A JPH05254538A (ja) 1992-03-06 1992-03-06 段ボール製梱包材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05254538A true JPH05254538A (ja) 1993-10-05

Family

ID=13833116

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4084527A Pending JPH05254538A (ja) 1992-03-06 1992-03-06 段ボール製梱包材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05254538A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108328051A (zh) * 2018-05-09 2018-07-27 江苏亚太航空科技有限公司 一种可自动展开具有防护功能的缓冲包装箱
KR102371782B1 (ko) * 2021-07-30 2022-03-10 주식회사 아메바랩 제품 탈락 방지용 종이패드 및 이를 구비한 포장박스
KR20220137472A (ko) * 2021-04-02 2022-10-12 박진용 일체형 계란 포장 박스

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108328051A (zh) * 2018-05-09 2018-07-27 江苏亚太航空科技有限公司 一种可自动展开具有防护功能的缓冲包装箱
CN108328051B (zh) * 2018-05-09 2023-11-14 江苏亚太航空科技有限公司 一种可自动展开具有防护功能的缓冲包装箱
KR20220137472A (ko) * 2021-04-02 2022-10-12 박진용 일체형 계란 포장 박스
KR102371782B1 (ko) * 2021-07-30 2022-03-10 주식회사 아메바랩 제품 탈락 방지용 종이패드 및 이를 구비한 포장박스

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102088108B1 (ko) 외부 충격에 대해 완충 기능을 갖는 포장상자
JP2006273357A (ja) 梱包装置
JPH05254538A (ja) 段ボール製梱包材
JP4766733B2 (ja) 電気調理器用包装装置
JP2003026246A (ja) 電子機器の包装装置
JP3881849B2 (ja) 梱包箱
JPH07300156A (ja) 包装容器
JPH06183461A (ja) 段ボール製梱包材
JP3333576B2 (ja) 換気扇の包装装置
JPH09301351A (ja) 包装箱
JP3056639B2 (ja) 包装箱
JP4272569B2 (ja) 包装用緩衝体
JP3591898B2 (ja) 包装装置
JP2000296833A (ja) 包装装置
JP3783188B2 (ja) 梱包用台座
JP2002019848A (ja) 包装構造
JP2002240859A (ja) 梱包箱
JP4759830B2 (ja) 炊飯器用包装装置
JP3932530B2 (ja) 電気掃除機の梱包装置
JPH0891356A (ja) 包装用緩衝材
JPH082559A (ja) 段ボール製緩衝体
JP2002179057A (ja) 包装箱
JPH08258835A (ja) 化粧箱内の緩衝用具
JP3091467U (ja) 緩衝材
JPH084411Y2 (ja) テレビ台兼用包装箱