JPH05253782A - 工作機械の自動工具交換装置 - Google Patents

工作機械の自動工具交換装置

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JPH05253782A
JPH05253782A JP8493892A JP8493892A JPH05253782A JP H05253782 A JPH05253782 A JP H05253782A JP 8493892 A JP8493892 A JP 8493892A JP 8493892 A JP8493892 A JP 8493892A JP H05253782 A JPH05253782 A JP H05253782A
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JP
Japan
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tool
locking
arm
automatic
holding
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JP8493892A
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English (en)
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Shunei Kamei
俊英 亀井
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DMG Mori Co Ltd
Original Assignee
Mori Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 交換アームの係止片の配置位置上の制約を解
消して工具把持力を向上でき、また上記ナットランナ方
式の工具着脱装置を採用した場合にも工具の自動供給が
可能な工作機械の自動工具交換装置を提供する。 【構成】 回転方向及び軸方向に移動可能に配設され
た交換アーム21により主軸に装着された工具と待機位
置の工具とを交換するようにした工作機械の自動工具交
換装置を構成する。この場合に、上記交換アーム21の
両端部に形成され、工具Tを保持するグリップ部に上記
工具Tの係止溝15eに係止して該工具Tの回転を阻止
する係止片23を配設する。そしてこの係止片23を上
記係止溝15eに係止する突出位置と工具の回転を許容
する没入位置との間で出没可能に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械の自動工具交
換装置に関し、特に、主軸に工具を締付用ナットを用い
て着脱する、いわゆるナットランナ方式の着脱装置を採
用した工作機械に好適の自動工具交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械の自動工具交換装置として、従
来、いわゆるプルスタッド方式の工具着脱装置と交換用
アームとを組み合わせたものが一般的に採用されてい
る。上記プルスタッド方式では、例えば図13に示す工
具50のプルボルト50aをコレットを介してドローバ
ーで引き上げる構造が採用されている。
【0003】また上記従来の交換用アームは、例えば図
14に示す構造を有している。図中51は交換アームで
あり、これは回転方向及び軸方向に移動可能の交換軸5
2に固着されており、該交換アーム51の両端部には上
記工具50を把持するグリップ部53が形成されてい
る。このグリップ部53は上記工具50の把持溝50b
に嵌合可能の把持部53aと、突出方向にばねで付勢さ
れた可動グリップ(保持片)53bと、上記工具50の
位置決め用係止溝50cに係止可能の係止片53cとで
構成されている。また、図15は、交換用アームの他の
従来例を示し、この交換用アーム51は図に矢印Bで示
す方向に進退することにより係止片53Cを工具50の
係止溝50Cに係止可能になっている。
【0004】一方、上記プルスタッド方式と異なる方法
で工具を主軸に着脱する工具着脱装置としていわゆるナ
ットランナ方式のものがある。これは例えば特公平3−
4324号公報に記載されているように、工具を主軸に
回り止めして当接し、該工具を該主軸に螺装された締付
けナットにより締め付け可能に構成し、上記締付けナッ
トの回転を阻止した状態で主軸を所定角度回転させるこ
とにより工具を主軸に締付けて装着し、又は緩めて取り
外すようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のプルスタッ
ド方式の自動工具交換装置では、交換アームを旋回させ
たとき、又は前進させたとき係止片53cを工具50の
係止溝50cに挿入嵌合させる必要があることから、該
係止片53cの配置位置が交換アーム51の旋回軌跡A
の接線a上又は進退方向B線上等のいわゆる工具とアー
ムの当接方向に限定される。従って上記従来装置では、
設計上の自由度が低く、例えば係止片53cの可動グリ
ップ53bに対する配置位置は、図14に示すように略
90度の位置となり、工具の把持力を増大する上で不利
である。
【0006】また、上記公報記載の着脱装置では、工具
を主軸に対して自動的にクランプ,及びアンクランプで
きるものの、工具を主軸に供給する方法については言及
されていない。ちなみに上記ナットランナ方式を採用し
た従来の専用工作機械,汎用工作機械では、手動によっ
て工具を供給しているのが実情であり、交換作業に時間
がかかり、また重量工具の場合は一人では交換困難とい
う問題がある。従ってナットランナ方式を採用した場合
にも工具の自動供給を可能にして全工程を自動化できる
装置の開発が望まれている。
【0007】本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされ
たもので、交換アームの係止片の配置位置上の制約を解
消して工具把持力を向上でき、また上記ナットランナ方
式の工具着脱装置を採用した場合にも工具の自動供給が
可能な工作機械の自動工具交換装置を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、回転
方向及び軸方向に移動可能に配設された交換アームによ
り主軸に装着された工具と待機位置の工具とを交換する
ようにした工作機械の自動工具交換装置において、上記
交換アームの両端部に工具を保持するグリップ部を形成
し、該グリップ部に上記工具の係止溝に係止して該工具
の回転を阻止する係止片を配設し、該係止片を上記係止
溝に係止する突出位置と工具の回転を許容する没入位置
との間で出没可能に構成したことを特徴としている。
【0009】請求項2の発明は、工具を主軸に該主軸と
共に回転するように当接するとともに、上記主軸に締付
けナットを螺装し、該締付けナットの回転を阻止した状
態で上記主軸を所定角度回転させることにより上記工具
を該主軸に着脱するようにした工具着脱装置を備えた工
作機械において、上記主軸に装着された工具と待機位置
の工具とを交換するようにした自動工具交換装置であっ
て、交換アームを回転方向及び軸方向に移動可能に設
け、該交換アームの両端部に工具を保持するグリップ部
を形成し、該グリップ部に上記工具の係止溝に係止して
該工具の回転を阻止する係止片を配設し、該係止片を上
記係止溝に係止する突出位置と工具の回転を許容する没
入位置との間で出没可能に構成し、上記工具着脱装置に
より主軸を所定角度回転させるとき上記係止片を没入位
置に移動させる駆動手段を設けたことを特徴としてい
る。
【0010】
【作用】請求項1の発明に係る自動工具交換装置によれ
ば、工具の係止溝に係止する係止片を出没可能に構成し
たので、この係止片の配設位置が交換アームの当接方向
に限定されることはなく、該係止片を任意の位置に配設
できる。従ってそれだけ設計上の自由度が向上し、例え
ばグリップ部を構成する可動ブリップと対向する位置に
係止片を出没可能に配設することにより、係止片と可動
グリップとで工具を確実に挟持でき、把持強度を向上で
きる。
【0011】また請求項2の発明に係る自動工具交換装
置では以下の順序で工具の自動交換が行われる。まず交
換アームがグリップ部で工具を保持するとともに係止片
が係止溝に係止した状態で該工具を主軸の端面に当接さ
せる。次に着脱装置が締付けナットをロックし、また駆
動手段が上記係止片を没入させ、この状態で主軸が所定
角度だけ回転する。
【0012】このように請求項2の発明では、交換アー
ムの係止片を出没可能に構成したので、ナットランナ式
着脱装置によって締付けナットをロックして主軸を回転
させる際に係止片を没入させることができ、交換アーム
で工具を把持した状態で主軸を支障なく回転させること
ができ、工具の供給,装着,取り外し,待機位置への復
帰を自動的に行うことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1ないし図6は請求項1,請求項2の発明
の第1実施例による工作機械の自動工具交換装置を説明
するための図であり、図1,図2は交換アームを底面か
ら見た一部断面底面図、図3は着脱装置の断面側面図、
図4は本実施例装置を備えた工作機械の斜視図、図5は
動作を説明するための模式工程図、図6は動作を説明す
るためのフローチャート図である。
【0014】図3,及び図4において、1は本実施例装
置が採用された工作機械であり、これはベッド1a上に
図示Y方向に移動可能に配置されたサドル2と、該サイ
ドル2上に図示X方向に移動可能に配置されたテーブル
3と、上記ベッド1a上に立設されたコラム4と、該コ
ラム4に図示Z方向に移動可能に配設された主軸頭5
と、該主軸頭5内に挿入配置された主軸6と、操作盤7
と、自動工具交換装置8とを備えている。
【0015】上記主軸6の下端面には、工具着脱装置9
を介して工具Tが着脱可能に装着されている。この工具
着脱装置9は、上記主軸6の下端に螺合装着された締付
けナット11と、該締付けナット11の回転を阻止する
ロック機構12とを備えている。
【0016】上記締付けナット11は円筒状のもので、
その内周面上部には上記主軸6の雄ねじ6cに螺合する
雌ねじ11aが形成され、外周面にはロック用凹部11
bが凹設されている。またこの締付けナット11の内周
面下端部には3つの押圧片11cが等角度間隔毎に内方
に突設されている。
【0017】上記ロック機構12は、シリンダ17と、
油圧供給系18とからなり、シリンダ17内に挿入配置
されたピストンロッド17aを前進させて上記締付けナ
ット11の凹部11bに嵌合挿入し、これにより該締付
けナット11の回転を阻止するように構成されている。
なお、図示していないが、上記締付けナット11の外方
には該締付けナット11の角度位置を検出するセンサが
配設されている。
【0018】また上記工具Tは、工具ホルダ15に刃具
16を例えばロールチャック方式によって取り付けたも
のである。上記工具ホルダ15の図示上端には固定フラ
ンジ15fが一体形成されており、該固定フランジ15
fの内部には上記主軸6の雄テーパ6bに嵌合するテー
パ穴15aが形成されている。また上記固定フランジ1
5fには3つのキー溝15bが等角度間隔毎に、かつ上
記キー14に嵌合可能に形成されており、このキー溝1
5bは上記締付けナット11の押圧片11cに干渉しな
い幅に設定されている。さらにまた上記工具ホルダ15
のキー溝15bより下側に押圧溝15cが環状に凹設さ
れており、該押圧溝15cの上縁、つまり上記固定フラ
ンジ15fの下面を上記締付けナット11の押圧片11
cが押圧することとなる。
【0019】また上記工具ホルダ15の外周面には、後
述する交換アームのグリップ部によって把持される把持
溝15dが環状に形成されており、さらにまたこの把持
溝15d部分には一対の位置決め用係止溝15eが該把
持溝15dより深く、かつ互いに対向するように配設さ
れている。
【0020】上記工具交換装置8は、多数の工具Tを有
し、次工程の工具Tを待機位置に搬送する工具マガジン
19と、装置固定部に回転可能かつ軸方向移動可能に支
持された交換軸20と、該交換軸20を回転方向,及び
軸方向に移動させる駆動機構(図示せず)と、上記交換
軸20の下端に装着固定された交換アーム21とを備え
ている。
【0021】上記交換アーム21は帯板状のもので、そ
の両端部には上記工具ホルダ15の把持溝15dに嵌合
する円弧状の把持部21aと工具保持機構22とからな
るグリップ部と、工具ホルダ15の回転を阻止する係止
機構23とが配設されている。上記保持機構22は、上
記交換アーム21の把持部21aに嵌合した工具ホルダ
15を押圧することにより該工具ホルダ15を保持する
ためのものである。この保持機構22は上記交換アーム
21に凹設された保持シリンダ21b内に保持ピストン
22aを挿入配置するとともに、該保持ピストン22a
の先端に保持ローラ22bを回転自在に装着した構造の
ものである。
【0022】上記係止機構23は、上記工具ホルダ15
の係止溝15eに嵌合することにより該工具ホルダ15
の回転を阻止するためのものであり、工具ホルダ15を
挟んで上記保持機構22と略対向する位置に配設されて
いる。この係止機構23は上記交換アーム21に凹設さ
れた係止シリンダ21c内に係止ピストン23aを挿入
配置してなるものである。この係止シリンダ21c,及
び上記保持シリンダ21bの前進側,及び後退側の両方
に油圧駆動源24が油圧ホース24aを介して接続され
ている。
【0023】次に本第1実施例の作用効果について説明
する。まず工具交換動作を説明する。 (1)交換アーム21が待機位置に位置している状態
(ステップS1,図5(a))では、保持機構22の保
持ピストン22a,係止機構23の係止ピストン23a
は、油圧駆動源24からの油圧によって内方に没入して
いる。
【0024】(2)交換アーム21が交換位置に60度
旋回すると交換アーム21の把持部21aが工具ホルダ
15の把持溝15dに嵌合し、保持機構22の保持ピス
トン22aが前進してそのローラ22bが上記把持溝1
5dの底面を押圧保持する(ステップS2,S3,図5
(b))。
【0025】(3)ロック機構12のピストンロッド1
7aが前進して締付けナット11の凹部11bに係止し
て該締付けナット11の回転を阻止し、この状態で主軸
6が60度回転し、これにより締付けナット11が緩む
とともに工具ホルダ15のキー溝15bと締付けナット
11の押圧片11cとが一致する(ステップS4)。
【0026】(4)交換アーム21の係止機構23の係
止ピストン23aが前進して工具ホルダ15の係止溝1
5eに係止し、これにより工具が把持部21a,保持ピ
ストン22a,係止ピストン22aで確実に把持され
る。この状態で交換アーム21が下降し、180度旋回
し、上昇する(ステップS5〜S8,図5(c)〜
(e))。これにより主軸側では次工程の工具ホルダ1
5のテーパ穴15aが主軸6の雄テーパ6bに嵌合し、
工具マガジン側では前工程の工具ホルダ15がツールポ
ットに保持される。
【0027】(5)そして係止機構23の係止ピストン
23aが後退して係止が解除され、またロック機構12
のピストンロッド17aが締付けナット11をロックす
るとともに主軸6が上記ステップS4と逆方向に60度
回転し、これにより締付けナット11が工具ホルダ15
を主軸6に締付け固定する(ステップS9,S10)。
【0028】(6)最後に保持機構22の保持ピストン
22aが後退して工具ホルダ15の保持が解除され、こ
の状態で交換アーム21がステップS2と逆方向に60
度回転して待機位置に戻る(ステップS11,S12,
図5(f))。
【0029】このように本実施例では、保持ピストン2
2a,係止ピストン23aを出没可能に構成したので、
交換アーム21の待機位置から把持位置への旋回時、及
び把持位置から待機位置への旋回時には上記両ピストン
22a,23aを没入させることにより交換アーム21
の旋回動作を円滑に行うことができる。
【0030】また交換アーム21の下降,上昇,180
度旋回時には上記両ピストン22a,23aを突出させ
ることにより工具をより確実に把持できる。また本実施
例では係止ピストン23aを出没可能に構成したので、
該係止ピストン23aの配置位置上の制約がほとんどな
くなり、工具を挟んで保持ピストン23aと略対向する
位置に配置でき、この点からも工具の把持力を増大でき
る。また、上記対向する位置に係止機構23を配設した
ので、この係止機構23の配設に起因して交換アーム2
1の幅が広くなるのを回避できる。そのため、主軸6と
工具マガジンとの間隔が狭くて済み、アーム長の拡大を
回避でき、その結果、装置の小型化,交換速度の高速化
をはかることができる。
【0031】また上記締付けナット11をロックして主
軸6を所定角度回転させる際には係止ピストン22aを
没入させたので、主軸6を支障なく回転させることがで
き、ナットランナ方式を採用した場合の工具自動供給を
実現でき、結果的に工具の供給,装着,取り外し,待機
位置への返送の全工程を自動化できる。
【0032】図7〜図9は本発明の第2実施例を示す。
上記第1実施例では、保持機構22,係止機構23の何
れにおいても、突出方向,没入方向の両方とも油圧によ
って制御するようにしたが、本第2実施例では、係止機
構23の突出方向のみを油圧で制御するようにしてい
る。図中、図1〜図6と同一符号は同一又は相当部分を
示す。
【0033】保持機構22では、保持シリンダ21b内
に配置された保持ピストン22aを付勢ばね22cで突
出方向に付勢している。また係止機構23では、係止ピ
ストン23aを付勢ばね23bで没入方向に付勢すると
ともに、油圧配管24aを突出側のみに接続している。
【0034】油圧駆動源34は、シリンダ34a内に挿
入されたピストン34bをカム34cで押圧することに
より油圧を発生させるように構成されている。ここで上
記カム34cは、交換アーム21の旋回動作,及び上
昇,下降動作に対応して回転するようになっており、後
述するタイミングで油圧を発生する。
【0035】本第2実施例における工具交換動作を図
5,及び図7〜図9に基づいて説明する。 (1)交換アーム21が待機位置に位置している状態
(ステップS31,図5(a))では、保持機構22の
保持ピストン22aは突出し、係止機構23の係止ピス
トン23aは没入しており、交換位置に60度旋回する
と保持機構22の保持ピストン22aが一旦後退した
後、前進して上記把持溝15dの底面を押圧保持する
(ステップS32,図5(b))。
【0036】(2)ロック機構12により締付けナット
11の回転を阻止し、この状態で主軸6が60度回転
し、これにより締付けナット11が緩むとともに、油圧
駆動源34からの油圧により係止ピストン23aが突出
して係止溝15eに係止する(ステップS33,S3
4)。この状態で交換アーム21が下降し、180度旋
回し、上昇する(ステップS35〜S37,図5(c)
〜(e))。これにより次工程の工具が主軸6に装着さ
れ、前工程の工具がツールポットに保持される。
【0037】(3)そして油圧駆動源34からの油圧が
低下し、係止ピストン23aがばね力で後退して係止が
解除され、またロック機構12が締付けナット11をロ
ックするとともに主軸6が上記ステップS33と逆方向
に60度回転し、これにより締付けナット11が工具を
主軸6に締付け固定する(ステップS38,S39)。
【0038】(4)最後に交換アーム21がステップS
32と逆方向に60度回転して待機位置に戻る(ステッ
プS40図5(f))。なお、このとき保持ピストン2
2aは工具ホルダ15で押されて後退することとなる。
【0039】このように本第2実施例でも上記第1実施
例と同様の効果が得られる。また、本実施例では交換ア
ーム21の旋回動作,上昇,下降動作に対応して回転す
るカム34cによって油圧を発生させ、この油圧によっ
て係止ピストン23aを作動させるようにしたので、構
造を簡素化できるとともに、動作時間を短縮できる。
【0040】上記第1,第2実施例では係止機構23を
保持機構22と略対向するように配置した例を示した
が、本発明では係止機構23の配置位置上の制約はほと
んどない。例えば図10〜図12に示すように、保持機
構22側に配置してもよい。
【0041】図10は本発明の第3実施例を示す。本実
施例では、係止機構23を保持機構22と同じ側に配設
するとともに、係止ピストン23aの突出動作,及び没
入動作の両方を油圧駆動源35からの油圧で制御するよ
うにしている。この油圧駆動源35は、両端が閉塞され
たシリンダ35a内にピストン35bを配設し、該ピス
トン35bを交換アーム21に応動するカム35cで駆
動するように構成されている。なお35dは係止ピスト
ン23aを突出側に保持する保持ばねである。
【0042】図11,図12は本発明の第4実施例を示
す。本実施例では、係止機構23を保持機構22と同じ
側に配置し、係止ピストン23aを付勢ばね23bで突
出方向に付勢するとともに、没入動作を油圧で制御する
ように構成している。
【0043】なお、上記各実施例では、係止ピストンの
突出,没入を行う駆動手段として油圧駆動源を設けた場
合を説明したが、本発明の駆動手段は油圧駆動源に限定
されるものではない。例えば、係止ピストンを出没可能
に構成するとともに、付勢ばねで突出方向に付勢するだ
けの構造でもよい。この場合は、主軸6の回転により係
止ピストンが内方に押し込まれることとなる。
【0044】上記付勢ばねで付勢するだけの構造を採用
する場合は、図14に示す従来装置の場合と同様に交換
アームの旋回軌跡Aの接線a上又は図15に示す進退方
向B上等のいわゆる工具とアームとの当接方向に係止片
を出没自在に配置する必要があり、また上記ばねの付勢
力は、交換アーム21が工具を把持し、下降,旋回,上
昇する間に工具の回転を阻止でき、かつ主軸6が回転し
た場合は自動的に没入するように設定する必要がある。
【0045】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係る自動
工具交換装置によれば、交換アームの係止片を出没可能
に構成したので、この係止片の配設位置を工具と交換ア
ームの当接方向に限定されることなく任意の位置に配設
でき、それだけ設計上の自由度.向上し、例えば係止片
を可動ブリップと対向する位置に設定することにより工
具の把持強度を向上できる効果がある。
【0046】また請求項2の発明に係る自動工具交換装
置によれば、交換アームの係止片を出没可能に構成した
ので、ナットランナ式着脱装置において締付けナットを
締付け,あるいは緩める際の主軸の回転を支障なく行う
ことができ、工具の供給,装着,取り外し,待機位置へ
の返送を自動的に行うことができ、工具の完全自動交換
を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による自動工具交換装置の
交換アーム部分の一部断面底面図である。
【図2】上記第1実施例装置の交換アーム部分の一部断
面底面図である。
【図3】上記第1実施例装置の着脱装置部分の一部断面
側面図である。
【図4】上記第1実施例装置を備えた工作機械の斜視図
である。
【図5】上記第1実施例の動作を説明するための模式工
程図である。
【図6】上記第1実施例の動作を説明するためのフロー
チャート図である。
【図7】本発明の第2実施例の自動工具交換装置の交換
アーム部分の一部断面底面図である。
【図8】上記第2実施例装置の交換アーム部分の一部断
面底面図である。
【図9】上記第2実施例の動作を説明するためのフロー
チャート図である。
【図10】本発明の第3実施例装置の交換アーム部分の
一部断面底面図である。
【図11】本発明の第4実施例装置の交換アーム部分の
一部断面底面図である。
【図12】上記第4実施例装置の交換アーム部分の一部
断面底面図である。
【図13】従来の工具交換装置を説明するための一般的
な工具の側面図である。
【図14】従来の工具交換装置を説明するための一般的
な交換アームの一部断面底面図である。
【図15】従来の他の工具交換装置の交換アーム部分の
平面図である。
【符号の説明】
1 工作機械 6 主軸 8 自動工具交換装置 9 工具着脱装置 11 締付けナット 15e 係止溝 21 交換アーム 21a,22 把持部,保持機構(グリップ部) 23a 係止ピストン(係止片) 24,34,35 油圧駆動源(駆動手段) T 工具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転方向及び軸方向に移動可能に配設さ
    れた交換アームにより主軸に装着された工具と待機位置
    の工具とを交換するようにした工作機械の自動工具交換
    装置において、上記交換アームの両端部に工具を保持す
    るグリップ部を形成し、該グリップ部に上記工具の係止
    溝に係止して該工具の回転を阻止する係止片を配設し、
    該係止片を上記係止溝に係止する突出位置と工具の回転
    を許容する没入位置との間で出没可能に構成したことを
    特徴とする工作機械の自動工具交換装置。
  2. 【請求項2】 工具を主軸に該主軸と共に回転するよう
    に当接するとともに、上記主軸に締付けナットを螺装
    し、該締付けナットの回転を阻止した状態で上記主軸を
    所定角度回転させることにより上記工具を該主軸に着脱
    するようにした工具着脱装置を備えた工作機械におい
    て、上記主軸に装着された工具と待機位置の工具とを交
    換するようにした自動工具交換装置であって、交換アー
    ムを回転方向及び軸方向に移動可能に設け、該交換アー
    ムの両端部に工具を保持するグリップ部を形成し、該グ
    リップ部に上記工具の係止溝に係止して該工具の回転を
    阻止する係止片を配設し、該係止片を上記係止溝に係止
    する突出位置と工具の回転を許容する没入位置との間で
    出没可能に構成し、上記工具着脱装置により主軸を所定
    角度回転させたとき上記係止片を没入位置に移動させる
    駆動手段を設けたことを特徴とする工作機械の自動工具
    交換装置。
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