JPH09314404A - スピンドル装置 - Google Patents

スピンドル装置

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JPH09314404A
JPH09314404A JP13355296A JP13355296A JPH09314404A JP H09314404 A JPH09314404 A JP H09314404A JP 13355296 A JP13355296 A JP 13355296A JP 13355296 A JP13355296 A JP 13355296A JP H09314404 A JPH09314404 A JP H09314404A
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spindle
fluid
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来は、アンクランプ時には固定用スリーブ3
3に圧液を供給することなく、工具ホルダ3をクランプ
する時のみ圧液を固定用スリーブ33に供給してそのス
リーブ33を軸方向に移動させるだけであり、特に固定
用スリーブ33のストッパ機能はなく、よって工具ホル
ダ3の無いときに圧液を供給すると固定用スリーブ33
は軸1から脱落してしまう。 【解決手段】スピンドル軸1の軸端に、スピンドル軸1
と工具ホルダ3との流体圧負荷時の固定用スリーブ33
のストッパ機能を有するドライブキー29を固定用スリ
ーブに対しすき間δを介して対向配置して、固定用スリ
ーブ33の軸1からの脱落を防止した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械のスピン
ドル装置に係り、特に、その工具取付け部の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば工具自動交換装置(ATC)を備
えたマシニングセンタ(MC)などの工作機械では、図
7に示すように、スピンドル軸1の先端に工具取付け用
のテーパ穴2を有し、このテーパ穴2に工具ホルダ3の
テーパシャンク部4を嵌合させて所定の工具を装着する
ようにしている。この従来のスピンドル装置では、工具
ホルダ3がテーパシャンク部4部分でのみスピンドル軸
1に保持されており、剛性はあまり高いとは言えず、テ
ーパ穴2とテーパシャンク部4との当たり具合も全面が
正しい当たりとなるものでもないこともあって重切削が
困難であり、また仕上げ切削の場合にも良好な切削面が
得られ難かった。
【0003】最近、このような問題を解決するべく図8
に示すような新しいタイプのスピンドル装置が提案され
るに至った。これは、工具ホルダ3の保持を、テーパシ
ャンク部4とテーパ穴2との間及び工具ホルダ3の端面
3aとスピンドル軸1の端面1aとの間で行う両面当た
りのとしたものである。
【0004】しかしながら、このような二面拘束方式の
スピンドル軸の場合は、テーパ面とこれに交叉する軸端
面とを同時に接触させることが実際問題として非常に困
難である。しかもその場合、効果的な工具保持力を確保
するために、テーパ穴2とテーパシャンク部4とが当た
った状態で、更に工具ホルダ3の端面3aとスピンドル
軸1の端面1aとの間のすき間δの大きさを負にして予
圧を与えなければならず、その大きさは2μm程度と極
めて厳しい範囲内でテーパ同士の当たりを管理する必要
がある。ところが工具ホルダ3は工具の種類が異なる毎
に交換されるため、多数の工具ホルダ3を使用すること
が必要で、それらの全ての工具ホルダ3についてスピン
ドル軸1とのすき間を厳しく管理することはかなり難し
いことから、工具ホルダ3の互換性が良くないという別
の問題が生じている。
【0005】これに対して、本出願人は先に、特開平7
−178607号公報に開示された新たなスピンドル装
置を提案した。このものは、図9に示すように、軸端に
工具取付け用のテーパ穴2を有するスピンドル軸1の外
面に小径部30と大径部31を形成して、その外面に外
部に貫通する流体通路34を設けた固定用スリーブ33
を締め代をもって嵌合する。一方、工具ホルダ3のテー
パシャンク部4の根元にはテーパシャンク部4より大径
とされたフランジ部3fを設ける。そして、固定用スリ
ーブ33の流体通路34に流体圧を加えることにより、
固定用スリーブ33をスピンドル軸1に嵌合した工具ホ
ルダ3のフランジ部3fに当接させ、しかる後、流体圧
を除いて固定用スリーブ33をスピンドル軸1に固定
し、工具ホルダ3を高剛性に支持するものである。これ
により、工具ホルダの端面とスピンドル軸の端面との間
のすき間を管理する必要がなくなり、したがって工具ホ
ルダの良好な互換性が得られ、しかも高い保持剛性が得
られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に記載の従来のスピンドル装置にあっては、 固定用スリーブ33の軸方向に対するストッパがない
ため、工具ホルダ3がテーパシャンク部4に嵌合されて
いない時や、工具ホルダ3を引っ張ってクランプ位置
(後退位置)に保持するドローバーがアンクランプ位置
(前進位置)にある時に、固定用スリーブ33の流体通
路34に流体圧を加えると固定用スリーブ33がスピン
ドル軸1から脱落してしまう。
【0007】工具ホルダ3をスピンドル軸1から脱着
する時(アンクランプ時)には、ドローバをアンクラン
プ位置に前進移動させて工具ホルダ3を突き出すように
している。しかして、交換作業時間短縮のため、ドロー
バーがアンクランプ位置に前進移動すると同時に、交換
すべき工具ホルダ3を受け取るATC装置のホルダ交換
用アームを駆動して迎えにいく動作を開始する。ところ
が、先にドローバーが前進して工具ホルダ3の端部に当
接し、工具ホルダ3を突き出してしまうと、ホルダ交換
用アームが来る前に工具ホルダ3はスピンドル軸1から
外れてしまい、その結果ホルダ交換用アームは工具ホル
ダ3を受け取ることができなくなる。
【0008】固定用スリーブ33の流体通路34に流
体圧pを供給する配管接続部35が、例えば図10
(a)に示すような接続継手の雄ねじ36mが螺合する
雌ねじ36f構造となっていたり、あるいは同図(b)
に示すような接続配管37に取り付けたOリングシール
38との嵌合構造となっているため、接続継手の位置決
めや配管接続部35との結合動作が複雑になり、例えば
ATCで工具交換を行うものではその交換スピードに対
応するのが困難になる。などの未解決の課題がある。
【0009】そこで本発明は、このような従来の未解決
の課題に着目してなされたものであり、工具ホルダが装
着されていない状態で固定用スリーブがスピンドル軸か
ら脱落するようなことがなく、又アンクランプ時にドロ
ーバで工具ホルダを突き出す必要がなく、更に工具交換
時の流体圧供給配管の結合動作がワンタッチで自動着脱
できて工具交換時間を大幅に短縮し得るスピンドル装置
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の請求項1に係るスピンドル装置は、軸端に工具取
付け用のテーパ穴を有しかつ当該軸端側を小径とする小
径部と大径部とを外面に連設したスピンドル軸と、その
スピンドル軸のテーパ穴に嵌合するテーパシャンク部及
びそのテーパシャンク部より大径のフランジ部を有する
工具ホルダと、前記スピンドル軸の小径部と大径部にそ
れぞれ締め代をもって嵌合すると共に小径部と大径部の
接続部には外部に貫通する流体通路を設けた固定用スリ
ーブとを備え、前記流体通路に流体圧を加えることによ
り固定用スリーブを拡径すると共に軸方向に前進させて
スピンドル軸のテーパ穴と工具ホルダのテーパシャンク
部との嵌合を解除し、その流体圧を除くことにより固定
用スリーブを縮径してスピンドル軸のテーパ穴に工具ホ
ルダのテーパシャンク部を嵌合して工具ホルダをクラン
プするように構成したスピンドル装置において、前記ス
ピンドル軸の軸端に、前記流体通路に流体圧を加えた時
の前記固定用スリーブの前進移動距離を規制するドライ
ブキーを、前記固定用スリーブに対し軸方向のすき間を
介して対向配置したことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項2に係るスピンドル装置
は、請求項1記載のスピンドル装置において、前記固定
用スリーブの流体通路に圧液を送る圧液供給装置と、前
記スピンドル軸のテーパ穴に前記工具ホルダを保持する
ドローバーを保持解除方向に押圧するドローバー押圧装
置と、前記工具ホルダの交換に際し先ず前記ドローバの
押圧装置をオンしてドローバーを保持解除位置に移動さ
せ、その後に前記圧液供給装置をオンして前記固定用ス
リーブで工具ホルダを突き出すことにより前記スピンド
ル軸のテーパ穴とそこに保持されている工具ホルダとの
結合を解除する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】本発明の請求項3に係るスピンドル装置
は、請求項1または請求項2記載のスピンドル装置にお
いて、前記固定用スリーブの流体通路の入り口部に平面
部を設けると共に流体供給ノズルの先端にシール部材を
配設し、そのシール部材を介して前記流体供給ノズルの
先端を前記平面部に押しつけ前記流体通路に接続せしめ
るようにした圧液供給構造を有することを特徴とする。
【0013】上記請求項1の発明におけるスピンドル軸
の軸端に取り付けたドライブキーは、流体通路に流体圧
を加えた時に前進移動する固定用スリーブの移動距離を
規制するストッパとして作用する。すなわち、工具ホル
ダが装着されていないときに固定用スリーブを加圧して
も、固定用スリーブがスピンドル軸から脱落することが
ない。
【0014】また、上記請求項2の発明における制御手
段は、工具ホルダのアンクランプ時に、ドローバの押圧
装置の作動のタイミングと、固定用スリーブへの圧液供
給装置の作動のタイミングとをずらし、先ずドローバー
を工具ホルダ保持解除位置に移動させ(この時、ドロー
バーは工具ホルダをキックしない)、その後に圧液供給
装置をオンし固定用スリーブを前進させて工具ホルダを
キックさせる。すなわち、スピンドル軸のテーパ穴に保
持されている工具ホルダの解除タイミングを、ドローバ
ーの移動とは別に自在に調整する。
【0015】また、上記請求項3の発明における圧液供
給構造は、固定用スリーブの平面部に流体供給ノズルを
シール部材を介して押し付けるだけでよく、流体供給ノ
ズルの位置決めを精密に行うことなく接続できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、従来と同一または相当部分
には同一の符号を付してある。
【0017】先ず、全体構成を説明すると、図1は、こ
の発明の一実施形態の縦断面図で、スピンドル装置のス
ピンドル軸1は、複数個(図では4個)の玉軸受6と一
個のころ軸受7とを介してハウジング8内に回転自在に
水平に支承されている。ハウジング8は、軸受6,7の
外周を取巻く円筒体であって外側面に取付け用フランジ
9を有する外筒10と、この外筒10の前端面にボルト
B1で固着された前蓋11および後端面にボルトB2で
固着された後蓋12とで構成されている。
【0018】前記外筒10は、外周面に螺旋状の溝Eを
有している。この溝Eは、ボアにスピンドル装置を取り
付けた場合、ボアの内面との間に螺旋状の通路を形成す
るもので、その螺旋状の通路に冷却流体を流通させてス
ピンドル装置を冷却する。
【0019】前記前蓋11は、複数個の玉軸受6の外輪
6aを、外間座13を介してハウジング8の内面に固定
している。同玉軸受6の内輪6bは、内間座14を介し
て押さえリング15によりスピンドル軸1の外周面に固
定されている。一方、後蓋12は、ころ軸受7の外輪7
aをハウジング8の内面に固定している。同ころ軸受け
7の内輪7bは、リング状の内輪押さえ蓋16を介して
この内輪押さえ蓋16に当接させたプーリ17によりス
ピンドル軸1の外周面に固定されている。プーリ17は
スピンドル軸1の外周面に締まりばめとされて取り付け
られており、その後端部に流体圧供給口Fを備えてい
る。この流体圧供給口Fは、プーリ17を着脱する場合
に、嵌合面に圧力を加えてプーリ17を拡径させ、着脱
を容易にするものである。
【0020】このようにして回転自在に支承されている
スピンドル軸1の軸端の中心には、工具取付け用のテー
パ穴2が形成されると共に、このテーパ穴2の奥からス
ピンドル軸後端に抜ける貫通孔18がスピンドル軸1の
軸心部を通して形成されていて、この貫通孔18に次に
述べる工具着脱機構が内設されている。
【0021】テーパ穴2には工具21を保持する工具ホ
ルダ3のテーパシャンク部4が嵌合される。工具ホルダ
3は、そのテーパシャンク部4の根元にテーパシャンク
部分より大径とされたフランジ部3fが設けられてい
る。また、テーパシャンク部4の頂部には、小径の頸部
22aと大径の頭部22bからなるプルスタッド22が
設けられており、スピンドル軸心の貫通孔18内に嵌入
するようになっている。
【0022】前記工具着脱機構は、貫通孔18内に嵌入
された工具ホルダ3のプルスタッド22を把持するため
の複数個のボールコレット23を円周等分に配してラジ
アル方向に退避可能に保持したスリーブ24を有し、こ
のスリーブ24を前後進駆動させる駆動用のドローバー
25が貫通孔18内を通って後端はスピンドル軸1から
突き出している。そのドローバー25の後端は、ドロー
バ押圧装置Dのピストンにより押圧駆動されるようにな
っている。そして、ドローバー25の押圧を解除する
と、ドローバー25は皿ばね26によって後退するので
スリーブ24も後退する。このときボールコレット23
は、貫通孔18の比較的大径のスペース18aから、よ
り小径のスペース18bに移動しつつ孔内周面に押され
てスリーブ24の内径側に突出し、工具ホルダ3のプル
スタッド22の頭部22bに係止する。また、ドローバ
押圧装置Dを駆動してスリーブ24を前進させると、ボ
ールコレット23は貫通孔18の大径のスペース18a
内に移動し、内径が拡大されて退避可能となり、スリー
ブ24の内径面24aから引っ込む。これにより工具ホ
ルダ3の抜き出しが可能となる(図5参照)。この図5
に示されるドローバ25の前進限位置にある状態で、工
具ホルダ3のプルスタッド22の頭部22bの後端面
と、これに対向したスリーブ24の内径の奥面24bと
の間には、すき間αが介在されるようになっている。こ
のすき間αにより、ドローバー25の前進による工具ホ
ルダ3の突き出し(キック)を防止するものである。
【0023】貫通孔18内部のドローバー25の外周に
は多数の皿ばね26が装着されて、ドローバー25を常
時後端方向に強く付勢している。なお、27は皿ばね2
6の押さえリング、28はその押さえリング27をスピ
ンドル軸1に固定する止めナットである。
【0024】図2,図3に拡大して示すように、スピン
ドル軸1の先端(工具ホルダ取付け側)には、工具ホル
ダ3とスピンドル軸1の回転方向の位置決めをする一対
のドライブキー29が、軸中心を挟み対称にボルトB3
で固定して取り付けられている。ドライブキー29は六
面体形で、スピンドル軸1の先端に形成した切欠き溝1
Mに嵌合して取り付けられており、一部(先端部29
a)はスピンドル軸端から軸方向外方(工具ホルダ3
側)へ突き出している。また、他の一部(側部29b)
はスピンドル軸1の外周面から外径側(固定用スリーブ
33側)へ突き出している。
【0025】一方、工具ホルダ3のフランジ部3fの外
周には、前記切欠き溝1Mに対応させて一対の切欠き溝
3Mが形成してある。そして工具ホルダ3をスピンドル
軸1に装着する際には、切欠き溝3Mにドライブキー2
9の突出している先端部29aを嵌合させて、工具ホル
ダ3とスピンドル軸1との位置決めを行う。
【0026】スピンドル軸1の先端部外径面は小径とし
て、その小径部30とこれに続く大径部31との接続部
分に高さhの段差32が形成されている。そのスピンド
ル軸1の外面に、スピンドル軸の小径部30と大径部3
1とに対してそれぞれ締め代をもつスリーブ33(以下
固定用スリーブという)が嵌合されている。固定用スリ
ーブ33の当該締め代は、スピンドル軸1の端部外周面
を径方向からしっかりと締め付けてテーパ穴2に嵌合し
た工具ホルダ3のテーパシャンク部4を保持するための
ものである。この締め代は、工具ホルダ3を支持する力
が加工時に加わる力に充分に対抗できる大きさとするこ
とが必要で、実験的に定められる。
【0027】前記固定用スリーブ33の先端外周面に
は、図2に示すように、スピンドル軸1の先端の前記ド
ライブキー29に対応させて一対の切欠き溝33Mが形
成してある。そして、固定用スリーブ33をスピンドル
軸1に装着する際に、ドライブキー29の外径側への突
出側部29bをその切欠き溝33Mに嵌合させて装着さ
れる。
【0028】図3に示すように、ドライブキー29が固
定用スリーブの切欠き溝33Mに嵌合されて、固定用ス
リーブ33が後退位置にある状態で、ドライブキー29
の後端面29cとこれに対向した切欠き溝33Mの奥面
33cとの間には、工具ホルダ3のクランプ状態で軸方
向のすき間δが介在するようになっている。このすき間
δは、固定用スリーブ33が圧液の供給で軸方向へ前進
移動する距離を規制するものであり、本発明におけるド
ライブキー29は、スピンドル軸1と工具ホルダ3との
回転方向の位置決めのみならず、固定用スリーブ33の
軸方向移動距離を制限するストッパとしても機能する。
【0029】こうして、スピンドル軸1に対し工具ホル
ダ3及び固定用スリーブ33がドライブキー29を介し
て一体に位置決めされ、同期回転可能になっている。上
記固定用スリーブ33の内周面には、スピンドル軸外面
の段差32の位置に環状凹部からなる流体通路34が形
成され、この流体通路34は流体圧供給配管の接続部3
5において外部に連通している。また、固定用スリーブ
33の先端面33aはスピンドル軸1の軸端面1aより
軸方向の長さγ(例えば0.5〜1mm程度)だけ僅か
に突出させてあり、その固定用スリーブの先端面33a
が工具ホルダ3のフランジ部3fの端面に当接して係止
するようになっている。
【0030】一方、固定用スリーブ33の後端面33b
は凹凸の階段形状とされ、異物の侵入を防ぐラビリンス
構造のすき間36を介してハウジング8の前蓋11に非
接触で対向している。
【0031】ここで、前記スピンドル軸端部の外径面の
段差32の高さhは、固定用スリーブ33の内径の段差
でもあり、その段差を利用して流体圧で固定用スリーブ
33を前進せしめるべく機能するものである。その固定
用スリーブ前進力は、段差32の前後における固定用ス
リーブ33の内径断面積の差の大きさと流体圧との積で
定まるから、前記段差の高さhは所要流体圧の設定値と
関連して定められる。
【0032】続いて、固定用スリーブ33の圧液供給構
造について説明する。固定用スリーブ33の外径面の流
体圧供給配管の接続部35には、図4に示すように、ス
リーブ外径面を平らに切削した平面部40が形成してあ
る。この平面部40に、固定用スリーブ33の内周面の
環状凹部からなる流体通路34に連通する圧液供給路4
1が開口している。一方、流体供給ノズル42は、前記
平面部40の最小幅寸法より小さい直径とされ、且つそ
の接続端は平面42aになっていて、その平面中央部に
円形凹部43を設けて、そこにOリングシール部材44
を外径拘束で嵌め込んである。その円形凹部43の中心
に、圧液供給装置Pからの圧液供給路45の出口が開口
している。
【0033】流体供給ノズル42を流体圧供給配管の接
続部35に接続する場合、スピンドル軸1はオリエンテ
ーション動作により一定位相に停止し、流体供給ノズル
42は固定用スリーブ33の平面部40に対し直角方向
から移動してくる。その流体供給ノズル42の平面42
aを押し当ててOリングシール部材44で平面部40と
流体供給ノズル42の平面42aとの間を密封すること
により接続する。
【0034】前記固定用スリーブ33の内周面の環状の
流体通路34に圧液を送る圧液供給装置Pと、前記スピ
ンドル軸1に内挿されたドローバ25を工具ホルダ3の
保持解除方向に押圧するドローバ押圧装置Dとは、制御
手段Cを介して接続されている。当該制御手段Cは、工
具ホルダ3の交換に際して先ずドローバ押圧装置Dをオ
ンしてドローバ25を保持解除位置に移動させ、その後
に圧液供給装置Pをオンして固定用スリーブ33で工具
ホルダ3を突き出し、スピンドル軸1のテーパ穴2とそ
こに保持されている工具ホルダ3との結合を解除するよ
うに指令信号をドローバ押圧装置D及び圧液供給装置P
の各駆動回路に出力する。そして、ドローバ押圧と固定
用スリーブ33への圧液供給との動作タイミングを、A
TCでの工具交換動作に合わせて制御するものである。
【0035】以上のように構成されたスピンドル装置
は、そのハウジング8のフランジ9を介して工作機械の
スピンドル取付け機台に取付けられる。スピンドル軸1
の後端のプーリ17は、図示しない駆動モータの出力軸
のプーリとベルトにより連結される。
【0036】次に作用を説明する。工具ホルダ3をスピ
ンドル軸1の軸端に装着する際は、工具着脱機構のドロ
ーバー25を、ドローバ押圧装置Dのピストンの駆動で
皿ばね26の弾性に抗して前進させておく(図5のアン
クランプ状態)。その状態で、図外のATCのマガジン
から交換用アームでスピンドル軸1に運ばれてくる工具
ホルダ3のテーパシャンク部4をスピンドル軸1のテー
パ穴2に挿入する。工具ホルダ3のフランジ部3fが固
定用スリーブ33に近接した位置となったとき、固定用
スリーブ33の配管接続部35に圧液供給装置Pからの
配管45の流体供給ノズル42を接続する。この接続作
業は、図示しない接続装置で流体供給ノズル42を固定
用スリーブ33の平面部40に対し直角方向から移動さ
せ、ノズル先端の平面42aをスリーブの平面部40に
単に圧着させるだけでよく、従来のノズル先端をねじ穴
や嵌合穴に嵌合して接続するもののように、複雑な接続
動作やノズル位置決め精度を必要としない。したがっ
て、ワンタッチで自動接続可能であり、ATCでの工具
交換スピードに容易に対応することが出来る。
【0037】接続完了後に、スリーブ内周の流体通路3
4に油圧pを供給する。その油圧力により、固定用スリ
ーブ33の内径面にラジアル方向の力が作用して固定用
スリーブ33の内径が拡張され、固定用スリーブ33の
スピンドル軸1に対する締め代が開放される。
【0038】それと同時に、スピンドル軸の外面の段差
32に対応した固定用スリーブ33内面の段差面には、
内径断面積の差に応じたスラスト方向の力が作用して、
固定用スリーブ33が前進する。その結果、固定用スリ
ーブ33の先端面33aが工具ホルダ3のフランジ部3
fの端面に当てられて密着する。この状態でさらに工具
ホルダ3を押し込む。そして、工具ホルダ3のテーパシ
ャンク部4をテーパ穴2に嵌合させ、テーパシャンク部
4の頂部のプルスタッド22を工具着脱機構の先端のス
リーブ24内に嵌入する。
【0039】そのときドローバ押圧装置Dのピストンの
駆動を開放すると、皿ばね26の弾性力でドローバー2
5が後退する。これにより、図3に示すように、スリー
ブ24が貫通孔18の大径スペース18aから小径のス
ペース18bに移動すると共に、スリーブのボールコレ
ット23が小径のスペース18bの内周面に押されてス
リーブ24の内側に突き出す。かくして、ボールコレッ
ト23で工具ホルダのプルスタッド22の頭部22bの
根元を引っ張り込むことにより、工具ホルダ3を保持す
る。ドローバー25は多数の皿ばね26の強い弾性力で
後方に向けて弾圧付勢されているから、これに引っ張ら
れて工具ホルダ3のテーパシャンク部4の傾斜面がテー
パ穴2の内面に密着される。
【0040】その後、流体圧を抜いて固定用スリーブ3
3の内面に加えた圧力を除去すると、固定用スリーブ3
3の内径が縮小されてスピンドル軸1の外面を締め付け
る。このとき流体圧を抜くはやさを変えると、固定用ス
リーブ33が工具ホルダ3のフランジ部3fを押圧する
力を変化させることができるので、流体圧を抜く早さは
実験により定めた適当な早さを選ぶ。流体圧を抜いた
ら、流体供給ノズル40を後退させて接続を解除し、ス
ピンドル軸1の運転に備える。
【0041】こうして工具ホルダ3がクランプされてス
ピンドル軸1に装着された状態では、固定用スリーブ3
3の先端面33aは工具ホルダ3のフランジ部3fの端
面に密着したままであるが、フランジ部3fの端面とス
ピンドル軸1の軸端面1aとの間にはすき間γが存在し
ている。また、ドローバー25に引っ張られて後退限位
置に後退した固定用スリーブ33の切欠き溝33Mの奥
面33cと、これに対向するドライブキー29の後端面
29cとの間には、軸方向のすき間δが介在する。
【0042】装着されている工具ホルダ3をスピンドル
軸1から脱着(アンクランプ)する場合は、再び流体供
給ノズル40を固定用スリーブ33に接続するが、油圧
を供給する前にドローバ押圧装置Dの方を先に駆動(オ
ン)してドローバー25を前進させる。これにより、ボ
ール23によるプルスタッド22の把持を解除する。た
だし、ドローバー25の前進限度においても、プルスタ
ッド22の頭部22bの後端面とスリーブ24の内径の
奥面24bとの間にすき間αが設定してあるので、工具
ホルダ3を突き出すことはない。したがって、工具ホル
ダ3のテーパシャンク部4は縮径状態にある固定用スリ
ーブ33の締めつけでスピンドル軸1のテーパ穴2に結
合したままであり、工具ホルダ3が脱落することはな
い。
【0043】次に、制御装置Cで設定された時間遅れを
もって圧液供給装置Pが作動し、固定用スリーブ33の
内周の流体通路34に油圧pを供給する。その油圧力に
より、固定用スリーブ33の内径が拡張されて固定用ス
リーブ33の締め付けが開放されると同時に、固定用ス
リーブ33にスラスト方向の力が作用して固定用スリー
ブ33が前進する。その結果、工具ホルダ3は固定用ス
リーブ33に突き出されてスピンドル軸1から分離し、
ATCの交換用アームで運び出される。
【0044】ATCは脱着した工具ホルダ3をマガジン
に搬送して収納し、次の新たな工具ホルダ3をマガジン
から取り出して、再びスピンドル装置に搬送する。そし
て、先に述べた手順に従いスピンドル軸1への装着が行
われて、交換作業が終了する。
【0045】図6は、工具ホルダ3のスピンドル軸1へ
の装着・脱着時に制御装置Cにより設定して行われるド
ローバ押圧,スリーブ油圧,TACの交換用アームの各
動作のタイムチャートを示すもので、(a)は本発明の
場合、(b)は従来例の場合である。
【0046】脱着時におけるドローバー25の前進駆動
開始のタイミングは、本発明の場合も従来の場合も、A
TCの交換用アームがスピンドル軸1の先端の工具ホル
ダ3を把持するタイミングと同時である。しかし、従来
はドローバー25自体で工具ホルダ3をキックしてスピ
ンドル軸1から外しており、脱着時にスリーブは作動さ
せない。これに対して、本発明の場合は、ドローバー2
5の前進駆動開始後に所定のタイムラグをもってスリー
ブ油圧供給を開始し、スリーブで工具ホルダ3をキック
してスピンドル軸1から外す。すなわち、ドローバー2
5の前進移動のタイミングとは別に工具ホルダ3の押し
出しが可能となり、そのためATCの交換用アームの作
動のタイムラグが容易に調整できる。(従来の場合は、
交換用アームの作動が遅れると、ドローバー25にキッ
クされた工具ホルダ3がスピンドル軸1から脱落してし
まい交換に支障を来す)。
【0047】脱着が終わると、スピンドル装置は次の交
換用工具ホルダ3が運ばれてくるまで待機することにな
るが、その間、いずれの場合もドローバー押圧はオンの
ままである。
【0048】スリーブ油圧動作については、本発明の場
合はオンのままとし、固定用スリーブ33を拡径状態に
維持する。そして交換用アームにより搬送されてきた工
具ホルダ3がスピンドル軸1に挿入され、ドローバー押
圧がオフして工具ホルダ3を完全に把持した後に、所定
のタイムラグを経てスリーブ油圧をオフし、固定用スリ
ーブ33で締めつけるから、工具ホルダ3を確実にスピ
ンドル軸1に固定することができる。工具ホルダ3を脱
着してから次に装着するまでの間は、スピンドル軸1の
先端に取り付けてあるドライブキー29により固定用ス
リーブ33の脱落が防止される。
【0049】これに対して、従来の場合は、ドライブキ
ー29がないので、スピンドル軸1から工具ホルダ3が
外されている時にスリーブ油圧をオンすると固定用スリ
ーブ33が脱落してしまう。そこで、次の工具ホルダ3
が搬送されてきてスピンドル軸1に挿入されると同時に
スリーブ油圧をオンする。このタイミングが合わないと
工具ホルダ3の装着が困難になる。
【0050】かくして、この実施形態によれば、スピン
ドル軸1の軸端に工具ホルダ3を、確実に且つ容易に自
動装着可能であり、工具ホルダ3はテーパ面と固定用ス
リーブ面との両当たり(二面拘束)を以て極めて高い剛
性で安定した保持をすることができると共に、切削等の
加工剛性も高くて、高負荷の重加工や精密な仕上げ加工
が可能である。また、多種にわたる工具ホルダ3の取付
け部の寸法差をも十分に吸収することができて工具の互
換性も良好である。
【0051】また、工具ホルダ3がスピンドル軸1から
外されている時に固定用スリーブ33に圧液を供給して
も、ドライブキー29により固定用スリーブ33の脱落
が防止できる。
【0052】また、工具ホルダ3の脱着の際に、ドロー
バー25がアンクランプ位置に移動しても工具ホルダ3
を突き出さず、固定用スリーブ33の移動により始めて
工具ホルダ3を突き出すものであるから、ドローバー2
5の始動タイミングとは別のタイミングで工具ホルダ3
の突き出しが可能で、工具自動交換装置との作動調整が
容易にできる。
【0053】また、固定用スリーブ33に圧液を供給す
る場合に、流体供給ノズル42と固定用スリーブ33の
供給口との位置決め精度が不要になり、圧液供給装置P
の構造が簡単になる。
【0054】なお、上記実施形態では、テーパシャンク
部がロングテーパのBTタイプ工具ホルダの場合につい
て説明したが、これに限らず、DIN式のショートテー
パタイプの工具ホルダ3Aについても同様に適用可能で
ある。
【0055】また、スピンドル軸1の先端の工具ホルダ
取付け構造以外の部分の構造についても、図示のものに
限定するものではなく、他の公知の類似構造を任意に適
用して良い。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載のスピンドル装置によれば、スピンドル軸の軸端に
テーパ穴を設けると共に軸端部外径面に小径部と大径部
を連設置し、そのスピンドル軸のテーパ穴にテーパシャ
ンク部とそれより大径のフランジ部を有する工具ホルダ
を嵌合し、スピンドル軸の前記小径部と大径部にそれぞ
れ締め代をもって固定用スリーブを嵌合させ、その固定
用スリーブの小径部と大径部とが接続する部分に設けた
流体通路に流体圧を加えることにより固定用スリーブを
拡径すると共に前進させてスピンドル軸のテーパ穴と工
具ホルダのテーパシャンク部との嵌合を解除し、反対に
その流体圧を除くことにより固定用スリーブを縮径して
スピンドル軸のテーパ穴に嵌合された工具ホルダのテー
パシャンク部をクランプするように構成したスピンドル
装置において、スピンドル軸の軸端に、前記流体通路に
流体圧を加えた時の前記固定用スリーブの前進移動距離
を規制するドライブキーを、固定用スリーブに対し軸方
向のすき間を介して対向配置した。そのため、スピンド
ル軸に装着してある使用済工具ホルダを脱着してから次
の交換用の他の工具ホルダを装着するまでの間、流体圧
を連続的に固定用スリーブに加え続けても、固定用スリ
ーブの所定距離以上の前進が前記ドライブキーにより阻
止され、その結果、固定用スリーブのスピンドル軸から
の脱落が防止できるという効果を奏する。
【0057】本発明の請求項2記載のスピンドル装置に
よれば、請求項1記載のスピンドル装置の固定用スリー
ブの流体通路に圧液を送る圧液供給装置と、スピンドル
軸のテーパ穴に工具ホルダを保持するドローバーを保持
解除方向に押圧するドローバー押圧装置と、工具ホルダ
の交換に際し先ず前記ドローバの押圧装置をオンしてド
ローバーを保持解除位置に移動させ、その後に圧液供給
装置をオンして固定用スリーブで工具ホルダを突き出す
ことによりスピンドル軸のテーパ穴とそこに保持されて
いる工具ホルダとの結合を解除する制御手段とを備えた
ものとしたため、ドローバーはアンクランプ位置に移動
しても工具ホルダを押し出さず、固定用スリーブに圧液
供給装置から圧液を供給して前進移動させることではじ
めて工具ホルダを押し出すことができ、ドローバーの移
動のタイミングとは別に工具ホルダの押し出しが可能
で、その結果ATCとの作動時間調整が容易になるとい
う効果を奏する。
【0058】本発明の請求項3記載のスピンドル装置に
よれば、請求項1または請求項2記載のスピンドル装置
において、固定用スリーブの流体通路の入り口部に平面
部を設けて、この平面部に流体供給ノズルの先端をシー
ル部材を介して押しつけ流体通路に接続せしめる圧液供
給構造を有するものとした。そのため、流体供給ノズル
と固定用スリーブの流体通路の入り口部との接続の位置
決めがラフであっても固定用スリーブに圧液供給装置か
ら圧液を供給することが可能となり、その結果圧液供給
装置の構造が簡単になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピンドル装置の一実施形態の縦断面
図である。
【図2】図1のII−II線矢視図である。
【図3】図3のIII −III 線断面で示すクランプ時の要
部拡大断面図である。
【図4】(a)は本発明の圧液供給配管接続構造の一例
を説明する断面図、(b)はそのb−b線断面図であ
る。
【図5】図3に対応するアンクランプ時の要部拡大断面
図である。
【図6】スピンドル装置のドローバー押圧装置と圧液供
給装置との作動制御のタイムチャートで、(a)は本発
明の場合、(b)は従来のスピンドル装置の場合を示し
ている。
【図7】従来のスピンドル装置における工具取付け部分
の一例の拡大図である。
【図8】従来のスピンドル装置における工具取付け部分
の他の例の拡大図である。
【図9】従来のスピンドル装置における工具取付け部分
の更に他の例の拡大図である。
【図10】従来のスピンドル装置における圧液供給配管
接続構造の諸例を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 スピンドル軸 2 テーパ穴 3 工具ホルダ 3f フランジ部 4 テーパシャンク部 25 ドローバー 29 ドライブキー 30 小径部 31 大径部 33 固定用スリーブ 34 流体通路 δ すき間 P 圧液供給装置 D ドローバー押圧装置 C 制御手段 40 平面部 44 シール部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 晋哉 神奈川県藤沢市桐原町12番地 日本精工株 式会社内 (72)発明者 西井 幸司 奈良県橿原市新賀町201番地の2NAKA GAWAビル アスカトレーディング株式 会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸端に工具取付け用のテーパ穴を有しか
    つ当該軸端側を小径とする小径部と大径部とを外面に連
    設したスピンドル軸と、そのスピンドル軸のテーパ穴に
    嵌合するテーパシャンク部及びそのテーパシャンク部よ
    り大径のフランジ部を有する工具ホルダと、前記スピン
    ドル軸の小径部と大径部にそれぞれ締め代をもって嵌合
    すると共に小径部と大径部の接続部には外部に貫通する
    流体通路を設けた固定用スリーブとを備え、前記流体通
    路に流体圧を加えることにより固定用スリーブを拡径す
    ると共に軸方向に前進させてスピンドル軸のテーパ穴と
    工具ホルダのテーパシャンク部との嵌合を解除し、その
    流体圧を除くことにより固定用スリーブを縮径してスピ
    ンドル軸のテーパ穴に嵌合された工具ホルダのテーパシ
    ャンク部をクランプするように構成したスピンドル装置
    において、 前記スピンドル軸の軸端に、前記流体通路に流体圧を加
    えた時の前記固定用スリーブの前進移動距離を規制する
    ドライブキーを、前記固定用スリーブに対し軸方向のす
    き間を介して対向配置したことを特徴とするスピンドル
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスピンドル装置におい
    て、前記固定用スリーブの流体通路に圧液を送る圧液供
    給装置と、前記スピンドル軸のテーパ穴に前記工具ホル
    ダを保持するドローバーを保持解除方向に押圧するドロ
    ーバー押圧装置と、前記工具ホルダの交換に際し先ず前
    記ドローバの押圧装置をオンしてドローバーを保持解除
    位置に移動させ、その後に前記圧液供給装置をオンして
    前記固定用スリーブで工具ホルダを突き出すことにより
    前記スピンドル軸のテーパ穴とそこに保持されている工
    具ホルダとの結合を解除する制御手段とを備えたことを
    特徴とするスピンドル装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のスピンド
    ル装置において、前記固定用スリーブの流体通路の入り
    口部に平面部を設けると共に流体供給ノズルの先端にシ
    ール部材を配設し、そのシール部材を介して前記流体供
    給ノズルの先端を前記平面部に押しつけ前記流体通路に
    接続せしめるようにした圧液供給構造を有することを特
    徴とするスピンドル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003127009A (ja) * 2001-10-23 2003-05-08 Okuma Corp 工作機械の主軸装置
WO2007114483A1 (ja) 2006-03-30 2007-10-11 Citizen Holdings Co., Ltd. 主軸頭装置及び工作機械
CN112636649A (zh) * 2020-12-08 2021-04-09 重庆虎溪电机工业有限责任公司 一种保证分装式旋转变压器输出精度的结构

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