JPH0525278U - 保冷装置 - Google Patents

保冷装置

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JPH0525278U
JPH0525278U JP551892U JP551892U JPH0525278U JP H0525278 U JPH0525278 U JP H0525278U JP 551892 U JP551892 U JP 551892U JP 551892 U JP551892 U JP 551892U JP H0525278 U JPH0525278 U JP H0525278U
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insulating case
refrigerant
evaporator
cold
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JP551892U
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光太郎 大橋
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カルソニツク株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】必要に応じて冷凍機と断熱ケースとを分割する
ことにより、輸送効率の向上と保管スペースの増加を図
る。 【構成】要冷物を収容する断熱ケース(1) と、この断熱
ケース(1)内に冷気を循環させる冷凍装置(2) とを着脱
自在に設け、前記冷凍装置(2) には、冷凍サイクルの閉
回路を構成する冷媒配管(11)にコンプレッサ(3) 、コン
デンサ(4) 、キャピラリチューブ(5) 、エバポレータ
(6) が設けられと共に、前記エバポレータ(6) に前記断
熱ケース(1) 内の空気を導いて熱交換した後に再び断熱
ケース(1)内に循環する冷気循環系(7) を有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、凍結させたフローズン商品、0℃前後に保持するチルド商品、10 ℃前後に保持するクール商品などの要冷商品を収容し、店舗や一般家庭に配送す る際、あるいは、一時保管する際などに利用する要冷商品のための保冷装置に関 する。
【0002】
【従来の技術】
要冷商品は、−20℃前後に保持するフローズン商品、0℃前後に保持するチ ルド商品、10℃前後に保持するクール商品の3種類に大別することができる。 従来これらの商品の配送にあたっては、発泡スチロールなどの容器にかかる要冷 商品をドライアイス、蓄冷材または氷とともに収納していた。しかしながら、こ のような保冷方法によれば、保冷可能時間が短いため長距離配送などのように依 頼者の手を離れてから配達されるまでに長持間を要する配達には適していなかっ た。
【0003】 そこで、実開昭55−13345号公報などに開示された保冷装置が提案され ている。この保冷装置は、図7に示すように、冷凍機50が設けられた架台51 の上部に断熱ケース52を設け、当該断熱ケース52内の側面に沿って冷凍機5 0の冷媒循環パイプ53を配管し、一方、架台51の下部に車輪54を設けたも のであり、要冷物を断熱ケース52内に収容した状態で車輪54を利用して運搬 車に搭載し、目的地まで当該要冷物を配送するものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、幹線輸送の如く要冷物を大量に一括して輸送する場合には冷凍 機能を備えた運搬車を使用するため、上述した従来の保冷装置を用いると不必要 な冷凍機のぶんだけ輸送効率が低下するという問題があった。また、目的地へ輸 送する前あるいは輸送後に冷凍倉庫に要冷物を一時保管する場合にあっても、従 来の保冷装置では冷凍機のぶんだけ収納スペースが減少する。さらに、目的地へ 要冷物を断熱ケースに収納した状態のまま配送する場合には、復路において空に なった保冷装置を持ち帰る必要があり、輸送費用の増加につながるという問題も あった。
【0005】 本考案は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、必要に 応じて冷凍機と断熱ケースとを分割することにより、輸送効率の向上と保管スペ ースの増加を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案は、要冷物を収容する断熱ケース(1) と、こ の断熱ケース(1) 内に冷気を循環させる冷凍装置(2) とを着脱自在に設け、前記 冷凍装置(2) には、冷凍サイクルの閉回路を構成する冷媒配管(11)にコンプレッ サ(3) 、コンデンサ(4) 、キャピラリチューブ(5) 、エバポレータ(6) が設けら れと共に、前記エバポレータ(6) に前記断熱ケース(1) 内の空気を導いて熱交換 した後に再び断熱ケース(1) 内に循環する冷気循環系(7) を有することを特徴と する保冷装置である。
【0007】
【作用】
このように構成した本考案にあっては、断熱ケースを冷凍装置に装着した状態 で、要冷物を断熱ケース(1) 内に収納し、コンプレッサ(3) 、コンデンサ冷却用 ファン(34)および吸込ファン(31)を作動させると、コンプレッサ(3) により圧送 された冷媒はコンデンサ(4) およびキャピラリチューブ(5) を通過して、一部の 冷媒はエバポレータ(6) を通過し、再びコンプレッサ(3) に戻る。このとき、冷 媒配管(11)を通過した冷媒はエバポレータ(6) を通過し、ここで断熱ケース(1) 内の空気と熱交換を行い、これにより断熱ケース(1) 内に冷気が吹出されるため 要冷物を保冷することができる。 この状態から、当該保冷装置を配送するにあたって冷凍機能を備えた運搬車等 を使用する場合には、断熱ケース(1) を冷凍装置(2) から切り離して断熱ケース (1) のみを冷凍機能を備えた運搬車等に搭載する。これにより、不必要となった 冷凍装置(2) のぶんだけ輸送効率や収納スペースが向上し、さらに、断熱ケース (1) とともに要冷物を配送する場合には復路において冷凍装置(2) を持ち帰る必 要もない。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は本考案の一実施例に係る保冷装置を示す全体斜視図、図2は本考案の他 の実施例に係る保冷装置を示す全体斜視図、図3は本考案のさらに他の実施例に 係る保冷装置を示す全体図、図4は同実施例の冷凍装置を示す一部破断斜視図、 図5は同実施例の冷凍サイクルを示す構成図であり、蓄冷時の冷媒の循環状態を 示す図、図6は同実施例の冷凍サイクルを示す構成図であり、保冷時の冷媒の循 環状態を示す図である。
【0009】 本実施例に係る保冷装置は、図1に示すように、要冷商品などを収容する断熱 ケース1を有しており、この断熱ケース1は断熱ケース本体12と、収納物を出 し入れするためのドア13とからなる。ドア13はヒンジ14によって断熱ケー ス本体12に開閉可能に取り付けられており、ハンドル15を操作することによ り当該ドア13が施錠および解錠されるようになっている。なお、断熱ケース本 体12およびドア13は2枚の表装板間に断熱材をサイドイッチした構造とする ことが好ましい。
【0010】 この断熱ケース1の下部には冷凍装置2が着脱自在に設けられており、この冷 凍装置2はベース16上に固定されており、さらに当該ベース16に車輪17が 取り付けられて断熱ケース1および冷凍装置2を目的とする場所に移動できるよ うにしている。また冷凍装置2は、エバポレータ6に断熱ケース1内の空気を導 いて冷却した後に再び断熱ケース1内に戻す冷気循環系7と、当該冷凍装置2内 に収容された蓄冷材8および前記エバポレータ6に冷媒を循環させる冷媒循環系 10とを有している。
【0011】冷媒循環系 この冷媒循環系10は、図5に示すように、駆動源により駆動されてエバポレ ータ6等から流入した冷媒を高圧縮してコンデンサ4に送るコンプレッサ3と、 このコンプレッサ3によって高温高圧となった冷媒を凝縮するためのコンデンサ 4と、このコンデンサ4から流れてきた高温高圧の冷媒を急激に断熱膨張させて 低温、低圧、霧状の冷媒とするキャピラリチューブ5と、このキャピラリチュー ブ5からの低圧、低温の冷媒が流通することにより空気と熱交換して冷却するた めのエバポレータ6とを有している。図4〜図6に示す「18」はアキュームレ ータであって、これにより閉回路を構成する冷媒配管11内を循環する冷媒の脈 動を防止している。また、コンデンサ4には冷却用ファン34が設けられて冷媒 の凝縮作用を行う。
【0012】 一方、本実施例に係る冷媒循環系10は、上述した冷凍サイクルの閉回路のキ ャピラリチューブ5の下流から分岐(分岐点19)して蓄冷材8が収容された蓄 冷槽9を通過し、その後再び冷凍サイクルに合流(合流点20)する分岐冷媒路 21を有している。すなわち、図4〜図6に示すように、キャピラリチューブ5 の下流で分岐した冷媒配管11はリキッドタンク22を介して蓄冷槽9内に設け られた熱交換器23に接続された後に、エバポレータ6の下流側の冷媒配管11 に再び合流してコンプレッサ3に導かれるように接続されている。この蓄冷槽9 内に設けられた熱交換器23は、当該熱交換器23内を冷媒が循環することによ り蓄冷材8から熱を奪って当該蓄冷材8を冷却(例えば−25℃)するためのも のである。なお、図4に示すように、熱交換器23およびリキッドタンク22は 蓄冷槽9の天井面に設けられているが、少なくともエバポレータ6に対して上方 に位置させており、コンプレッサ3が停止しているとき、すなわち冷媒配管11 内の冷媒が無負荷状態のときには、重力により熱交換器23からリキッドタンク 22を介してエバポレータ6側に冷媒が移動するように構成している。
【0013】 また、図5および図6に示すように、コンデンサ4とキャピラリチューブ5と の間、分岐点19とエバポレータ6との間、および合流点20とコンプレッサ3 との間には、それぞれ電磁弁からなる開閉弁24,25,26が取り付けられて いる。この電磁弁の開閉操作は2つの制御手段27,28によって行われ、電磁 弁24および電磁弁26は第1制御手段27、電磁弁25は第2制御手段28に よってそれぞれ制御されるようになっている。そして、これらメインの冷媒配管 11a と分岐冷媒路21への冷媒の供給制御は以下のようにして行われる。すな わち、全ての電磁弁24,25,26を開いた場合にはコンプレッサ3により圧 送された冷媒はコンデンサ4およびキャピラリチューブ5を通過して分岐点19 に至り、ここでメインの冷媒配管11a と分岐冷媒路21とに分岐して、一部の 冷媒はエバポレータ6を通過して合流点20に至り、残りの冷媒はリキッドタン ク22および熱交換器23を通過して合流点20に至る。そしてこの合流点20 からアキュームレータ18を介して再びコンプレッサ3に戻る。一方で、電磁弁 24および電磁弁26を閉じると共に電磁弁25を開いた場合には、エバポレー タ6、熱交換器23、リキッドタンク22にて閉回路が構成され、上述したよう にリキッドタンク22がエバポレータ6よりも高所に設けられているため重力に よってリキッドタンク22からエバポレータ6に冷媒が流れ、ここで断熱ケース 1内の空気から熱を奪って蒸発した後に熱交換器23に戻り、ここで周囲の蓄冷 材8に熱を放出して液化し再びリキッドタンク22に至る。 なお、蓄冷材8は塩化ナトリウム水溶液などを用いることが好ましく、また蓄 冷槽9は断熱性を有する容器で形成することが好ましい。
【0014】冷気循環系 本実施例に係る冷気循環系7は、図4に示すように、断熱ケース1内の空気を 吸引するための吸入口29と、当該空気を所定温度に冷却して再び断熱ケース1 内に供給するための吹出口30とを有しており、さらに、これら吸入口29と吹 出口30との間には吸込ファン31および上述したエバポレータ6が内設された 空気通路32が形成されている。
【0015】 これら吸入口29および吹出口30は、断熱ケース1を冷凍装置2に取り付け た場合に、断熱ケース1に設けられた吸入開口40と吹出開口41とにそれぞれ 連通するように、例えば図4に示すダクト42,43を介して設けられている。 したがって、冷凍装置2の吹出口30から吹出された冷風は断熱ケース1の吹出 開口41を介して断熱ケース1内に導かれ、当該断熱ケース1内に収納された要 冷物を冷却することになる。また、断熱ケース1内の空気は吸入開口40から吸 入口29に導かれて再びエバポレータ6を通過して冷却されることになる。
【0016】 本実施例に係る第1制御手段27には、蓄冷材8の温度を検出する温度センサ 35からの情報が入力され、予め決められた蓄冷材の設定温度(例えば、−25 ℃)と比較演算し、この演算結果によってコンプレッサ3の作動/停止、コンデ ンサの冷却用ファン34の作動/停止、および電磁弁24と電磁弁26の開閉の 各制御を行うように構成されている。具体的には、当該第1制御手段27にAC 100V電源が接続され、この電源によってコンプレッサ3の駆動源およびコン デンサの冷却用ファン34のモータが作動する。また、蓄冷材8の目標温度が例 えば−25℃であるときには、例えば−30℃にてコンプレッサ3および冷却用 ファン34のモータが停止し、電磁弁24,26が閉じ、この状態から蓄冷材8 の温度が−25℃まで上昇すると再びコンプレッサ3および冷却用ファン34の モータが作動し、電磁弁24,26が開くように制御される。
【0017】 また、本実施例に係る第2制御手段28には、エバポレータ6を通過した空気 の温度を検出する温度センサ36からの情報が入力され、予め決められた設定温 度Ts と比較演算し、この演算結果によって吸込ファン31のモータの作動/停 止、および電磁弁25の開閉の制御を行うように構成されている。具体的にはこ の第2制御手段28には、上述した第1制御手段27から変換されたDC24V 電源と、当該保冷装置を搭載する自動車のDC24V電源が供給され、上記吸込 ファン31のモータは何れかの電源により作動する。また、断熱ケース1内への 吹出し空気の設定温度がTs である場合には、例えば、エバポレータ6の下流の 空気温度が(Ts +1)℃で吸込ファン31のモータが作動すると共に、電磁弁 25が開き、一方、エバポレータ6の下流の空気温度が(Ts −1)℃である場 合には吸込ファン31のモータを停止すると共に電磁弁25を閉じる。
【0018】 次に作用を説明する。 まず、自動車に本実施例に係る保冷装置を搭載する前に、断熱ケース1を冷凍 装置2に装着した状態で要冷物を断熱ケース1内に収納し、第1制御手段27お よび第2制御手段28からの指令信号により電磁弁24,25,26を全て開い た状態で、第1制御手段27のAC100V電源を使用してコンプレッサ3、コ ンデンサ冷却用ファン34、および吸込ファン31を作動させる。すると、コン プレッサ3により圧送された冷媒はコンデンサ4およびキャピラリチューブ5を 通過して分岐点19に至り、ここでメインの冷媒配管11a と分岐冷媒路21と に分岐して、一部の冷媒はエバポレータ6を通過して合流点20に至り、残りの 冷媒はリキッドタンク22および熱交換器23を通過して合流点20に至る。そ して、この合流点20からアキュームレータ18を介して再びコンプレッサ3に 戻る。このとき、メインの冷媒配管11a を通過した冷媒はエバポレータ6を通 過し、ここで断熱ケース1内の空気と熱交換を行い、これにより断熱ケース1内 に冷気が吹出されるから、要冷物を断熱ケース1に収納した直後から当該要冷物 を保冷することができる。一方、分岐冷媒路21を通過する冷媒により蓄冷材8 が冷却され、温度センサ35で検出される蓄冷材8の温度が所定値(−30℃) に達すると、コンプレッサ3、コンデンサ冷却用ファン34が停止すると共に、 電磁弁24,26が閉じる。
【0019】 この状態で本実施例の保冷装置を自動車に搭載し、第2制御手段28に自動車 用のDC24V電源により各構成機器の作動を行なう。このとき、電磁弁24, 26が閉じているから、熱交換器23、リキッドタンク22、エバポレータ6が 接続された冷媒配管11a,21が閉回路を構成し、リキッドタンク22がエバポ レータ6よりも高所に設けられているため重力によってリキッドタンク22から エバポレータ6に冷媒が流れ、ここで断熱ケース1内の空気から熱を奪って蒸発 した後に熱交換器23に戻り、周囲の蓄冷材8に熱を放出して液化し再びリキッ ドタンク22に至ることになる。また、第2制御手段28においては、エバポレ ータ6の下流側の空気温度を検出して、この温度が設定温度以上である場合には 電磁弁25を開くと共に吸込ファン31を作動させて、冷気循環系7により断熱 ケース1内に冷気を供給する。一方、エバポレータ6の下流側の空気温度が設定 温度以下である場合には電磁弁25を閉じると共に吸込ファン31を停止して断 熱ケース1内への冷気の供給を停止する。
【0020】 一方、冷凍機能を備えた運搬車(例えば冷凍機付きトラック)に要冷物を搭載 する場合には、本実施例に係る冷凍装置2は不要であるから断熱ケース1と冷凍 装置2とを切り離し、断熱ケース1に開設した吸入開口40と吹出開口41とを 塞いだ後に、この断熱ケース1のみを運搬車に搭載すれば良い。
【0021】 このように本実施例の保冷装置にあっては、冷凍装置2を必要とする場合には 当該冷凍装置2に断熱ケース1を装着した状態で使用し、これにより要冷物を所 望の温度に維持することができる。また、運搬車あるいは保管倉庫に冷凍機能が 備えられている場合には不要となる冷凍装置2を断熱ケース1から切り離し、当 該断熱ケース1のみを運搬車等に搭載して目的地に配送することができることか ら、輸送効率が向上する。
【0022】 本考案は上述した実施例のみに限定されることなく種々に改変することができ る。例えば、上述した実施例は断熱ケースを一つの箱から構成したが、この断熱 ケースを複数の箱から構成しても良い。 図2に示す実施例では、上記実施例と同様の構成である冷凍装置2に対して、 発泡スチロール等から形成された小容量の断熱ケース1a,1b に吹出側と吸入側 の冷気通路44a,44b,45a,45b をそれぞれ設け、これら複数の断熱ケース 1a,1b を重ね合わせた状態で冷凍装置2の吹出口30および吸入口29と互い に連通するように形成している。なお、最上段に位置する断熱ケース1a の冷気 通路44a,45a の上端は冷気が外部に放出されないように閉塞されている(図 2のハッチング部)。このようにして冷凍装置2の吹出口30から冷気を供給す ると吹出側の冷気通路44b,44a を介して各断熱ケース1b,1a 内に冷気が吹 出され、一方、断熱ケース1a,1b 内の空気は吸入側の冷気通路45a,45b を 介して冷凍装置2の吸入口29に導かれることになる。なお、本実施例の保冷装 置は断熱ケース1a,1b を重ね合わせた上から、これら断熱ケースからの熱の放 散を防止するための断熱カバー46を被せている。この断熱カバー46はアルミ 箔とグラスウールとを積層したものなどを用いることが好ましい。
【0023】 このような構成の保冷装置によれば、冷凍装置2に各断熱ケース1a,1b を装 着した状態で断熱ケース1a,1b 内を所定温度に冷却し、その後断熱ケース1a, 1b を冷凍装置2から切り離して断熱ケース1a,1b のみを配送すれば良く、こ れによって、特に要冷物を断熱ケースに収納したまま配送先に届ける、いわゆる ワンウェイ配送に適用すれば、配送後に不要となった冷凍装置を持ち帰る必要が ないため、余分な運送費用が必要となることもない。
【0024】 また、上述した二つの実施例では断熱ケースを箱から構成したが、この断熱ケ ースを断熱シートで構成しても良い。 図3に示す実施例では、上記実施例と同様の構成である冷凍装置2に対して、 同図(A)に示すように、袋状の断熱シート47に複数の口字形の補強フレーム 48を縫合して蛇腹状の折りたたみ式の断熱ケース1cを形成し、この断熱ケー ス1c の上部および下部にファスナー49a,49b を、またその底部に吸入開口 40a および吹出開口40b をそれぞれ設け、この断熱ケース1cをファスナー 49b を介して冷凍装置2の上に着脱自在に被せて形成している。この断熱ケー ス1c の冷凍装置2への取り付けは、冷凍装置2の吸入口29と吹出口30が断 熱ケース1c に設けられた吸入開口40a と吹出開口40b にそれぞれ連通する ようになされる。要冷物の出し入れは断熱ケース1c の上部ファスナー49a を 開閉することによって行われる。断熱ケース1c は蛇腹状で自由に伸び縮みし、 断熱ケース1c 内に収納された要冷物の量に応じて断熱ケース1c の高さが変わ るようになっている。要冷物がない場合、断熱ケース1c は図4(B)に示すよ うに折りたたんだ状態で冷凍装置2の上に置いて保管し、あるいは下部ファスナ ー49b を開けて冷凍装置2から切り離して保管する。なお、これの一変更例と して、上記構造の断熱ケース1c について下部ファスナー49b を設けることな く冷凍装置2に一体的に取り付けたものであっても良い。この場合、断熱ケース の底面部のシートはなくとも良い。
【0025】 このような構成の保冷装置によれば、上述した実施例の効果に加えてさらに、 要冷物の量に応じて断熱ケース1c が伸縮するため要冷物の収納にあたり必要最 小限のスペースしか取らず、したがって、特に常温品と要冷品を混載しうるトラ ックの場合には、要冷物が少ないときは断熱ケース1c の上に余分に常温品を積 載することが可能になり、トラック荷室を有効に利用することが可能になる。ま た、断熱ケース1c が不要のときであっても少なくとも折り畳んだ状態で保管で きるため、スペースを取らず、トラック荷室の有効利用が図られる。
【0026】 なお、本考案の冷凍装置は上述した実施例の如き冷媒循環系と冷気循環系にの み限定されることなく分岐冷媒路を省略したものでも良く、また蓄冷材のみによ るものであっても良い。
【0027】
【考案の効果】
以上述べたように本考案によれば、要冷物を収容する断熱ケースと、この断熱 ケース内に冷気を循環させる冷凍装置とを着脱自在に設けたため、冷凍装置が不 要となる場合には断熱ケースのみを配送することができ、必要に応じて冷凍機と 断熱ケースとを分割することにより輸送効率の向上と保管スペースの増加を図る ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る保冷装置を示す全体斜
視図である。
【図2】本考案の他の実施例に係る保冷装置を示す全体
斜視図である。
【図3】本考案のさらに他の実施例に係る保冷装置を示
す全体図であり、(A)は要冷物を収容した状態を示す
一部破断外観図、(B)は折りたたんだ状態を示す外観
図である。
【図4】同実施例の冷凍装置を示す一部破断斜視図であ
る。
【図5】同実施例の冷凍サイクルを示す構成図であり、
蓄冷時の冷媒の循環状態を示す図である。
【図6】同実施例の冷凍サイクルを示す構成図であり、
保冷時の冷媒の循環状態を示す図である。
【図7】従来の保冷装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…断熱ケース 2…冷凍装置 3…コンプレッサ 4…コンデンサ 5…キャピラリチューブ 6…エバポレータ 7…冷気循環系 8…蓄冷材 9…蓄冷槽 10…冷媒循環系 11…冷媒配管

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】要冷物を収容する断熱ケース(1) と、この
    断熱ケース(1) 内に冷気を循環させる冷凍装置(2) とを
    着脱自在に設け、 前記冷凍装置(2) には、冷凍サイクルの閉回路を構成
    する冷媒配管(11)にコンプレッサ(3) 、コンデンサ(4)
    、キャピラリチューブ(5) 、エバポレータ(6) が設け
    られと共に、前記エバポレータ(6) に前記断熱ケース
    (1) 内の空気を導いて熱交換した後に再び断熱ケース
    (1) 内に循環する冷気循環系(7) を有することを特徴と
    する保冷装置。
JP551892U 1991-07-17 1992-02-13 保冷装置 Pending JPH0525278U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4524991B2 (ja) * 2000-07-19 2010-08-18 ダイキン工業株式会社 断熱庫
KR101644742B1 (ko) * 2015-03-17 2016-08-02 안해정 접이식 냉장고
JP2019128063A (ja) * 2018-01-23 2019-08-01 富士電機株式会社 保温冷庫

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