JPH05251647A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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Publication number
JPH05251647A
JPH05251647A JP4870592A JP4870592A JPH05251647A JP H05251647 A JPH05251647 A JP H05251647A JP 4870592 A JP4870592 A JP 4870592A JP 4870592 A JP4870592 A JP 4870592A JP H05251647 A JPH05251647 A JP H05251647A
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JP
Japan
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wells
semiconductor
well
semiconductor substrate
conductivity type
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Pending
Application number
JP4870592A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Fukami
彰 深見
Tokuo Watanabe
篤雄 渡辺
Yasuo Onose
保夫 小野瀬
Takahiro Nagano
隆洋 長野
Masataka Minami
正隆 南
Nozomi Matsuzaki
望 松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Element Separation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 MOSFETを含む半導体集積回路装置にお
いて、異種素子間では浅いウエルによりウエルの横方向
の広がりを抑えて素子分離幅を短くし、同種の素子での
所望の領域ではウエル間を低抵抗で接続し、素子特性を
均一化する。 【構成】 n型Si基板1上に複数個のnMOSFET
41a、41bが形成されている。7a〜7iは素子分
離絶縁層であり、11a〜11dは各MOSFETのゲ
ート電極である。pウエル5cと5a及び5aと5bの
間、即ち素子分離絶縁層7bと7cの下には、これらの
ウエルを接続するp+ 半導体層9b及び9cが存在して
いる。これらのp+ 半導体層とn型Si基板1とのpn
接合の位置は、pウエル5c、5a及び5bとn型Si
基板1とのpn接合の位置よりも深くなっており、ウエ
ル間を低抵抗で接続している。また、隣合う異種の素子
であるpMOSFET42a、42bとの素子分離絶縁
層7dは、ウエルの横方向の広がりを抑え、素子間の分
離幅を短縮させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路装置に
係り、特に、電界効果型半導体装置を含む半導体集積回
路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デバイスを小さい面積のチップ上に多数
設けること、すなわち、LSIの高集積化は、メモリ容
量の増加、論理ゲート数の増加、チップの小型化等にメ
リットをもたらす。
【0003】一般に、絶縁ゲートトランジスタ(通常、
絶縁膜として酸化膜を用いた金属酸化膜半導体電界効果
トランジスタを使用することが多いので、以下ではMO
SFETの呼称を用いる)を含むLSIは、内部に形成
される素子相互間の分離幅が製造装置やプロセスに起因
した制約を受け、この分離幅は、最少加工寸法で規定さ
れる。
【0004】また、相補型MOSFET(以後、CMO
SFETと呼ぶ)含むLSIは、これらの各素子がそれ
ぞれのウエル(nチャネルMOSFETではp型半導体
領域、pチャネルMOSFETではn型半導体領域のこ
と)に作られるため、それぞれのウエルを作るときの不
純物の拡散(横方向拡散)、マスク合わせ余裕の問題か
ら異種間のMOSFET間の分離幅を広くとる必要があ
り、高集積化を行うことが困難である。
【0005】ウエルの横方向への広がりを抑えて異種の
素子間の分離幅を短くするための従来技術として、例え
ば、特開平3−145759号公報等に記載された技術
が知られている。
【0006】この従来技術は、pn接合による分離を用
いる代わりに、素子間に絶縁物を介在させる方法であ
り、この絶縁物により、ウエルを形成する不純物の横方
向への拡散を防止しようとするものである。そして、こ
の従来技術は、バイポーラ及び相補金属酸化膜半導体装
置(以後、BiCMOSと呼ぶ)を含むLSIにおい
て、バイポーラ・トランジスタ用のn型埋込層をチップ
全面に形成し、さらに、素子間にn型埋込層を貫通する
絶縁用溝を設けた構造としたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】LSIの内部に形成さ
れる素子間の分離幅を短くすることは、前述した公報に
記載された従来技術により可能である。
【0008】しかし、LSIにおいては、ただ素子の間
を電気的に分離すればよい場合だけでなく、同種の複数
個の素子、例えば、nMOSFETであれば同じウエル
の中に複数の素子を作り込み、各nMOSFETのウエ
ル電位を等しくしたい場合がある。
【0009】この場合、前記公報に記載された従来技術
は、同種の素子相互間に、ウエルの下部に形成されてい
るこのウエルと異なる導電型の半導体層にまで達する絶
縁用溝を設けているので、ウエルが電気的に分離されて
しまい、ウエルの電位を共通にすることができなくなる
という問題点を生じさせてしまう。
【0010】そこで、異種のMOSFETの相互間には
深い絶縁用溝を設けるが、同種のMOSFETの相互間
には絶縁用溝を設けず、異なる導電型の半導体層までは
到達しない程度の絶縁用溝、フィールド酸化膜等を用い
ることが考えられる。この場合、絶縁用溝を形成した後
に深いウエルを形成するための高音長時間の熱処理を行
うことは、結晶欠陥を誘発する原因となる。
【0011】また、近年のLSIは、内部素子の微細化
を図ることを考慮して、製造工程における熱処理が低減
される方向にあり、これらの理由により、ウエルが浅く
なる傾向にある。また、LSIの性能向上(高速化)を
考慮すると、配線と半導体層との間の容量低減のため
に、従来と同等かそれ以上厚いフィールド酸化膜を確保
しなければならない。
【0012】従って、これらの2つの条件を満たすLS
Iは、フィールド酸化膜の下部でウエルを電気的に接続
する層の抵抗が高くなり、このため、各MOSFETの
ウエル相互間に電位差が生じ、MOSFETの特性がば
らつくという問題が生じる。
【0013】本発明の目的は、MOSFETを含む半導
体集積回路装置において、異種素子間では素子分離幅
を短くして集積回路装置の高集積化を図り、同種の素
子のウエル電位を等しくして、素子の特性の均一化を図
る、新たなウエル及び絶縁分離構造を備えた半導体集積
回路装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
のは、異種素子間の分離幅を短くするために、ウエル
を浅くして、ウエルの横方向の広がりを抑えることによ
り達成される。
【0015】また、前記目的のは、同種素子間のウエ
ルの電気的な接続を保ち、かつ、ウエルの抵抗を高めな
いようにするために、ウエル下部に形成されている該ウ
エルと異なる導電型の半導体層までは到達しない程度の
素子間絶縁層を設け、さらに、その絶縁層の下にウエル
と同じ導電型の半導体層を、ウエルと該ウエルの下部に
形成されている異なる導電型の半導体層との接合位置と
は異なる位置まで設けることにより達成される。
【0016】また、前記目的のは、ウエル下部に形成
される異なる導電型の半導体層までは到達しない程度の
素子間絶縁層を設け、さらに、その絶縁層の下にウエル
と同じ導電型で、かつ、ウエルよりも不純物濃度の高
い、すなわち、抵抗率の小さい半導体層を設けることに
より達成される。
【0017】さらに、前記目的のは、ウエル下部に形
成される異なる導電型の半導体層までは到達しない程度
の素子間絶縁層を設け、ウエル及び素子間絶縁層の下方
にウエルと同じ導電型で、かつ、ウエルよりも抵抗率の
小さい半導体層を設けることにより達成される。
【0018】また、前述の構造は、素子間の分離溝を形
成した後、あるいは、素子間の絶縁層を形成した後に、
イオン打込み等で所望の領域にウエルと同種の導電型を
与える不純物を導入することにより実現できる。
【0019】
【作用】同種の素子を分離し、かつ、同種の各ウエルを
電気的に分離しないように、ウエル下部に形成されてい
る該ウエルと異なる導電型の半導体層までは到達しない
程度の素子間絶縁層を設けると、素子間絶縁層とウエル
と異なる導電型の半導体層とにより挟まれた部分のウエ
ルの抵抗が高くなる。
【0020】本発明は、前述したように、その素子間絶
縁層の下にウエルと同じ導電型の半導体層を、ウエルと
該ウエルと異なる導電型の半導体層との接合位置よりも
深く設けて、この部分の半導体層の抵抗値を下げている
ので、この半導体層により接続されるウエルが低抵抗で
接続されることになり、両ウエルの電位を等しくするこ
とが可能になる。
【0021】また、素子間絶縁層の下にウエルと同じ導
電型で、かつ、ウエルよりも不純物濃度の高いすなわち
抵抗率の小さい半導体層を設けることにより、この半導
体層により接続されるウエルを低抵抗で接続することが
できる。この場合、素子間絶縁層とウエルと異なる導電
型の半導体層とにより挟まれた前記素子間絶縁層の下に
設けた半導体層の厚さが、素子領域のウエルの層の厚さ
よりも薄くても、前記素子間絶縁層の下に設けた半導体
層の抵抗を、その抵抗率が低い分だけ小さくすることが
でき、この半導体層で接続されるウエルの電位を等しく
することができる。
【0022】また、ウエルと同じ導電型で、かつ、ウエ
ルよりも抵抗率の小さい半導体層を素子間絶縁層の下だ
けでなく、ウエルの下部にまで設けた場合にも、前述と
同様に、この半導体層で接続されるウエルの電位を等し
くすることができる。
【0023】また、前記素子間絶縁層を形成する素子間
の分離溝を溝加工した後に、イオン打ち込み法等で所定
の領域にウエルと同種の導電型を与えるイオンを、その
イオン打ち込みのエネルギ、ドーズ量の条件を設定して
導入することにより、絶縁層の下にウエルと同じ導電型
の半導体層を、ウエルとウエルとは異なる導電型の半導
体層との接合位置よりも深く、あるいは、ウエルよりも
抵抗率を小さくして設けることができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明による半導体集積回路装置の実
施例を図面により詳細に説明する。
【0025】図1は本発明の第1の実施例を説明する図
であり、図1(a)はその断面図、図1(b)はその平
面図、図1(c)はその回路例を示す図、図1(d)は
応用例を示すマイクロプロセッサのブロック図である。
図1において、1はn型シリコン基板、5a〜5cはp
ウエル、6a〜6cはnウエル、7a〜7f、7iは素
子分離絶縁層、9a〜9dはp+ 半導体層、11a〜1
1dはゲート電極、39はメタル電極、41a、41b
はnMOSFET、42a、42bはpMOSFET、
43、44は給電部である。
【0026】図1に示す本発明の第1の実施例は、図1
(a)に示すように、n型シリコン(以下、Siと記
す)基板1上に複数個(図では2個)のnMOSFET
41a、41b及び複数個(図では2個)のpMOSF
ET42a、42bを形成したものである。そして、n
MOSFET41a、41bが形成されるpウエルに対
するウエル電位の給電部43及びpMOSFET42
a、42bが形成されるnウエルに対するウエル電位の
給電部44が設けられている。
【0027】各MOSFETは、pウエルとn型Si基
板との接合位置には達しない深さの溝状に形成された素
子分離絶縁層7a〜7f、7iにより分離されており、
各nMOSFET41a、41bは、ゲート電極11
a、11bを備え、各pMOSFET42a、42b
は、ゲート電極11c、11dを備えて構成されてい
る。これらのゲート電極は、素子分離絶縁層上の配線1
1eに接続されている。
【0028】n型Si基板1と異なる導電型のウエルで
あるpウエル5c、5a及び5bのそれぞれの間、すな
わち、素子分離絶縁層7b及び7cの下にはp+ (p型
半導体で不純物濃度の高いもの、この場合はpウエルよ
りも濃度が高い)半導体層9b及び9cが存在してお
り、これらp+ 半導体層9b及び9cとn型Si基板1
とによるpn接合の位置は、pウエル5c、5a及び5
bとn型Si基板1とによるpn接合の位置よりも深く
なっている。そして、このp+ 半導体層9b及び9cに
より各pウエル5c、5a及び5bは、相互に電気的に
接続されている。
【0029】ここで、p+ 半導体層9b及び9cとn型
Si基板1とによるpn接合の位置が、pウエル5c、
5a及び5bとn型Si基板1とによるpn接合の位置
よりも深くなっているのは、p+ 半導体層9b及び9c
の層の厚さを増すことによりその電気抵抗を低減させる
ためである。もし、このp+ 半導体層9b及び9cの電
気抵抗が高ければ、pウエル電位の給電部43からある
電位が与えられた場合に、p+ 半導体層9bまたは9c
の抵抗に起因する電圧降下により、pウエル5cとpウ
エル5a及び5bの電位が異なってくる。
【0030】本発明の第1の実施例は、前述のように、
p+ 半導体層9b及び9cの抵抗を低減することができ
るので、pウエル5cとpウエル5a及び5bの電位を
等しくすることができる。また、p+ 半導体層9a及び
9dは、pウエル5c、5a及び5bの接続の役には立
たないが、さらに隣合うpウエルが存在する場合の接続
のために必要である。従って、それぞれのpウエルの周
囲にp+ 半導体層を設けておくレイアウトが好ましい。
【0031】なお、前述した本発明の第1の実施例は、
pウエル5a〜5cよりも不純物濃度が高いp+ 半導体
層9a〜9dを使用するとしたが、このp+ 半導体層9
a〜9dの不純物濃度は、その厚さによっては必ずしも
ウエルの不純部濃度よりも高くする必要はなく同等であ
ってもよい。また、pMOSFET42a、42bが形
成されるnウエル6aとnウエル6bとは、n型Si基
板1でnウエル電位の給電部44のnウエル6cと接続
されており、新たに接続のための半導体層を設ける必要
はない。
【0032】一般に、CMOSは、複数の同種のMOS
FETを1つの大きなウエルに形成し、しかも、ウエル
抵抗を低く保ちラッチアップを防止するために深いウエ
ルを使用するが、本発明の第1の実施例は、図1(a)
の断面図に示すようにその必要はなく、ウエルの横方向
の広がりを抑えることができるため、異種素子間の分離
幅も短くすることができる。
【0033】図1(b)は、図1(a)の断面構造に対
応する平面図であり、図1(c)の回路図に示すCMO
Sインバータチェーンを例としたものである。そして、
図1(b)に示すA−A’、B−B’、C−C’、D−
D’、E−E’の部分をつなげたものが図1(a)に示
す断面図になる。
【0034】図1(b)において、太い直線51で囲ま
れた領域は、MOSFET、給電部等が形成されたアク
ティブ領域であり、それ以外の領域が、素子分離絶縁層
で覆われた領域である。
【0035】そして、A−A’の部分は、図1(a)に
おけるnウエル電位の給電部44である。nウエル電位
の給電部44とpMOSFET42bのソースとは、同
電位にするために、1層目のメタル配線層53によって
接続されている。B−B’の部分は、2個のpMOSF
ETを横切っており、図1(a)に示すpMOSFET
42b、42aに対応する。
【0036】同様に、D−D’の部分は、2個のnMO
SFETを横切っており、図1(a)に示すnMOSF
ET41b、41aに対応している。また、E−E’の
部分は、pウエル電位の給電部43であり、この部分は
nMOSFET41aのソースに接続されている。折線
となっているC−C’の部分は、図1(a)におけるp
MOSFET42aとnMOSFET41bとの間の部
分に相当する。
【0037】pMOSFET42aのゲート電極11c
とnMOSFET41bのゲート電極11bとは、それ
ぞれ延長されて素子分離絶縁層上で一体となって1つの
ゲート電極配線層52とされており、このゲート電極配
線層52に、前段のpMOSFET42b及びnMOS
FET41aのドレインからの出力が1層目のメタル配
線層53によって接続されている。また、nウエル電位
及びpウエル電位給電部44、43は、1層目のメタル
配線層53で引き出された上で、2層目のメタル配線層
54に接続されて給電されている。
【0038】また、既に説明したように、nMOSFE
T41aとnMOSFET41bとの間、nMOSFE
T41aとpウエル電位の給電部43との間等は、これ
らの素子を形成するpウエル間が素子分離絶縁層の下に
設けられたp+ 半導体層によって接続されている。
【0039】なお、前述した本発明の第1の実施例にお
いて、pMOSFET42aとpMOSFET42bと
の間、さらには、これらのpMOSFETとnウエル電
位の給電部44との間以外の素子分離絶縁層の下に、p
+ 半導体層が形成されていてもよい。
【0040】図1(d)は、前述した本発明の第1の実
施例による半導体集積回路を使用した応用例を示すマイ
クロプロセッサのブロック図である。
【0041】マイクロプロセッサを構成する各ユニット
は、それぞれ特有の回路構成を持つとしても、CMOS
により構成することができ、前述した本発明の第1の実
施例による構造を使用して構成することができる。ま
た、この実施例は、メモリ等に対しても使用することが
できる。さらに、後述する全ての本発明の実施例は、マ
イクロプロセッサ、メモリ等を構成するために使用する
ことができる。
【0042】図2は本発明の第2の実施例を説明する図
であり、図2(a)はその断面図、図2(b)はその平
面図、図2(c)はその回路例を示す図である。図2に
おいて、2はp型Si基板、3はn+ 埋込層、7g、7
hは素子分離絶縁層、12aはベース引出し電極、13
aはコレクタ引上げ層、14aはコレクタ、15aは真
性ベース、16aはエミッタ、17aはエミッタ電極、
45aはnpnバイポーラトランジスタである。
【0043】図2に示す本発明の第2の実施例は、本発
明をBiCMOSに応用した例であり、p型Si基板2
の表面にn+ 埋込層3を形成した基板を用いて、この上
にCMOSとnpnバイポーラトランジスタを形成した
ものである。CMOSの部分は、基板構造がn+ 埋込層
/p型Si基板となっている点で異なるが、その他は第
1の実施例と同一であり、pウエル間の接続という作用
においても図1(a)と同等である。但し、nウエル電
位の給電部44は、後述する図2(c)に示す回路図の
ようなBiNMOS回路としたとき、npnバイポーラ
トランジスタ45aのコレクタ電位引上げ層13aと共
通化できるため省略されている。
【0044】図2(a)において、npnバイポーラト
ランジスタ45aは、縦型バイポーラトランジスタであ
り、エミッタ電極17aの下にエミッタ16a、真性ベ
ース15a、コレクタ14aが位置して構成されてお
り、コレクタは、n+ 埋込層3とコレクタ引上げ層13
aとによって金属電極に接続されて構成されている。
【0045】なお、図2に示す本発明の第2の実施例
は、ベース引出し電極12aを使用した、自己整合型バ
イポーラトランジスタを例としているが、本発明が適用
されるBiCMOSに使用されるトランジスタは、特に
これにこだわることはなくどのような形式のバイポーラ
トランジスタであってもよい。
【0046】図2(a)に示す本発明の第2の実施例の
断面構造に対応する平面図が図2(b)に示されてお
り、この例は、図2(c)の回路図に示すBiNMOS
インバータチェーンを例としたものである。そして、図
2(b)中のA−A’、B−B’、C−C’、D−
D’、E−E’の部分をつなげたものが図2(a)の断
面図になる。
【0047】図2(b)において、A−A’の部分は、
図2(a)におけるnpnバイポーラトランジスタ45
aの部分である。B−B’以下E−E’までの部分は、
前述した本発明の第1の実施例と同一のCMOSの部分
である。但し、図2(a)の断面図においては、図2
(c)の回路図におけるnMOSFET41c、41d
の図示が省略されている。
【0048】この本発明の第2の実施例が第1の実施例
の図1(b)と大きく相違する点は、npnバイポーラ
トランジスタ45aが追加されたことと、そのためnp
nバイポーラトランジスタとMOSFETとの間に1層
目のメタル配線層53による接続が付加された点であ
る。また、前段の出力は、2層目のメタル配線54によ
って次段に接続されている。
【0049】なお、前述の実施例は、CMOSとnpn
バイポーラトランジスタとの組み合わせであったが、回
路構成によっては、例えば、CMOSとnpnバイポー
ラトランジスタとの組み合わせでも可能である。さら
に、後述するBiCMOSの全ての実施例は、1種のM
OSFETとバイポーラとの組み合わせによるBiMO
Sであってもよい。
【0050】図3は本発明の第3の実施例を説明する図
であり、図3(a)はその断面図、図3(b)はその平
面図である。図3において、8a、8bは素子分離絶縁
溝であり、他の符号は図1の場合と同一である。
【0051】この本発明の第3の実施例は、本発明をC
MOSに適用した例であり、図1により説明した本発明
の第1の実施例が、図1(a)に示すように、nMOS
FET41a、41bとpMOSFET41a、41b
との間の素子分離のために浅い素子分離絶縁層7dのみ
を用いているのに対し、さらに深い素子分離絶縁溝8
a、8bを併用して構成したものである。
【0052】一般に、CMOS構造は、nMOSFET
とpMOSFETとを隣合わせにして構成すると、pM
OSFETのソースからnMOSFETのソースにかけ
てpnpn構造ができ、ラッチアップが生じる恐れがあ
る。このため、CMOS構造は、このラッチアップが起
こらないように、この間の素子分離間隔を広くとる必要
がある。
【0053】本発明の第3の実施例は、異種素子間の分
離に、前述した深い素子分離絶縁溝8a、8bを用いる
ことにより、nMOSFETとpMOSFETとの素子
分離間隔を小さくできるようにしたものである。
【0054】図3(b)は、図3(a)の断面構造に対
応する平面図であり、前述した本発明の第1の実施例と
同じく図1(c)の回路図に示すCMOSインバータチ
ェーンを例としたものである。図3(b)において、前
述した深い素子分離絶縁溝8a、8bが素子分離絶縁溝
55として示されている。図3(b)におけるA−
A’、B−B’、C−C’、D−D’、E−E’の部分
をつなげたものが図3(a)の断面図になる。
【0055】この本発明の第3の実施例が第1の実施例
の図1(b)と大きく相違する点は、素子分離絶縁溝5
5が加わったことである。素子分離絶縁溝55が付加さ
れたことにより、本発明の第3の実施例は、nMOSF
ETとpMOSFETとの間隔を図1(b)に示す場合
より小さくすることができ、半導体集積回路装置の高集
積化を図ることができる。
【0056】素子分離絶縁溝55は、図3(b)に示す
ように、並んだ複数個のpMOSFET全体を取り囲む
ものであってもよいし、個々のpMOSFETをそれぞ
れ取り囲むものであってもよい。そして、いずれにして
も、図3(a)における素子分離絶縁溝8a、8bは、
一体に連続したものである。
【0057】図4は本発明の第4の実施例を説明する図
であり、図4(a)はその断面図、図4(b)はその平
面図である。図4において、8cは素子分離絶縁溝であ
り、他の符号は図3の場合と同一である。
【0058】この本発明の第4の実施例は、本発明をB
iCMOSに応用した例であり、前述した本発明の第2
の実施例と同様にp型Si基板2の表面にn+ 埋込層3
を形成した基板を用いて、この上にCMOSとnpnバ
イポーラトランジスタとを形成したものである。
【0059】この本発明の第4の実施例が第2の実施例
と相違する点は、nMOSFET41a、41bとpM
OSFET42a、42bとの間の素子分離のために、
n埋込層3を貫通してp型Si基板2にまで達するよう
に深く形成された素子分離絶縁溝8a、8cを併用して
いる点である。この素子分離絶縁溝8a、8cを備える
ことにより、本発明の第4の実施例は、nMOSFET
41a、41bとpMOSFET42a、42bとの間
の素子分離間隔を小さくすることができる。但し、図4
(b)に示した平面図からも判るように、この第4の実
施例がBiNMOS回路に適用するものであるため、p
MOSFET42a、42bが形成されるnウエル6
a、6bとnpnバイポーラトランジスタ45aのコレ
クタ14aとが同電位であってよく、そのため、pMO
SFETとnpnバイポーラトランジスタの間には素子
分離絶縁溝を設けていない。
【0060】図4(b)は、図4(a)に示す断面構造
に対応する平面図であり、前述した本発明の第2の実施
例と同様に図2(c)の回路図に示すBiNMOSイン
バータチェーンを例としたものであり、この図には、図
4(a)に示した深い素子分離絶縁溝8a、8cが素子
分離絶縁溝55として示されている。そして、図4
(b)におけるA−A’、B−B’、C−C’、D−
D’、E−E’の部分をつなげたものが図4(a)に示
す断面図になる。
【0061】そして、この本発明の第4の実施例の平面
構造が第2の実施例の図2(b)と大きく相違する点
は、素子分離絶縁溝55が加わったことである。素子分
離絶縁溝55が付加されたことにより、本発明の第4の
実施例は、nMOSFET41a、41bとpMOSF
ET42a、42bとの間隔を、図2(b)に示す場合
よりも近づけることができる。
【0062】前述した本発明の第4の実施例は、素子分
離絶縁溝55を並んだ複数個のpMOSFET42a、
42bとnpnバイポーラトランジスタ45a全体を取
り囲むものとなっているが、本発明は、一対のpMOS
FETとnpnバイポーラトランジスタとのそれぞれを
取り囲むように素子分離絶縁溝を設けるようにしてもよ
い。
【0063】図5は本発明の第5の実施例を説明する図
であり、図5(a)はその断面図、図5(b)はその平
面図である。図の符号は図3、図4の場合と同一であ
る。
【0064】この本発明の第5の実施例は、本発明をB
iCMOSに応用した例であるが、前述した本発明の第
4の実施例とは違って、素子分離絶縁溝8b、8cをn
pnバイポーラトランジスタの素子分離にのみ用いたも
のである。
【0065】こうしたことによる効果は、npnバイポ
ーラトランジスタのコレクタ−基板間容量の低減にあ
る。すなわち、素子分離絶縁溝8b、8cは、既に他の
実施例で説明したと同様に、実はnpnバイポーラトラ
ンジスタの周囲を取り囲んでいるものであって、これに
より低濃度コレクタ層14aの下のn+ 埋込層3とp型
Si基板2とによる接合面積を減少させ、ひいては接合
容量を下げることができる。
【0066】図5(b)は、図5(a)に示す断面構造
に対応する平面図であり、第2の実施例の場合と同様
に、図2(c)の回路図に示すBiNMOSインバータ
チェーンを例としたものである。そして、図5(b)に
おけるA−A’、B−B’、C−C’、D−D’、E−
E’の部分をつなげたものが図5(a)に示す断面図に
なる。
【0067】図2(c)に示す回路を本発明の第5の実
施例により構成した場合、コレクタ基板容量を低減した
効果は回路性能上にはみられない。しかし、例えば、E
CL−CMOSインターフェースを同一チップ上に作成
して、ECL(Emitter Coupled Logic)の入出力レ
ベルの信号を取り扱う場合には、素子分離溝を用いた構
造のnpnバイポーラトランジスタをそのインターフェ
ースにも使用することになり、その回路遅延時間を大き
く短縮することができる。
【0068】図6は本発明の第6の実施例を説明する断
面図であり、本発明をBiCMOSに応用した例であ
る。
【0069】この本発明の第6の実施例は、前述した本
発明の第5の実施例に適用したnpnバイポーラトラン
ジスタ45aに対する素子分離絶縁溝8b、8cに加え
て、さらに、本発明の第4の実施例で説明したpMOS
FET42a、42bに対する素子分離絶縁溝8aをも
設けたものである。
【0070】このような本発明の第6の実施例によれ
ば、npnバイポーラトランジスタのコレクタ−基板間
容量の低減に加えて、nMOSFETとpMOFETと
の間の素子分離間隔を短くすることができるという効果
を奏することができる。
【0071】図7は本発明の第7の実施例を説明する断
面図であり、本発明をBiCMOSに応用した例であ
る。
【0072】この本発明の第7の実施例は、前述した本
発明の第6の実施例がp型Si基板2を使用しているの
に対して、SOI(Silicon on Insulator)基板を用
いて構成したものである。すなわち、この実施例は、n
+ 埋込層3の下部が全てSi酸化層18とされている基
板を使用したものであり、素子絶縁分離溝8a〜8cが
Si酸化層18に到達するように設けられて構成されて
いる。
【0073】この本発明の第7の実施例は、前述の構成
により、nMOSFET41a、41b、pMOSFE
T42a、42b及びバイポーラトランジスタ45a
を、それぞれ絶縁物により完全に分離することができ
る。また、SOI基板を使用することにより、CMOS
におけるα線によるソフトエラーの耐量を格段に向上さ
せることができる。
【0074】なお、この本発明の第7の実施例におい
て、pMOSFET42a、42bに対する素子分離絶
縁溝8aを設けずに、前述した第5の実施例の場合のよ
うにnpnバイポーラトランジスタ45aの素子分離の
ためにのみ素子分離絶縁溝8b、8cを設けるようにし
てもよい。この場合、nMOSFET41a、41bと
pMOSFET42a、42bsの間隔は、素子分離絶
縁溝8aを用いた場合よりも広くなるが、α線に対する
効果は変わらない。
【0075】前述した本発明の第1〜第7の実施例は、
nMOSFETが形成されるpウエルの下部にn型の半
導体層があり、各pウエルを接続するp+ 半導体層が設
けられているとして説明したが、逆に、本発明は、pM
OSFETが形成されるnウエルの下部にp型の半導体
層がある場合にも適用することができる。この場合、逆
にnウエルを接続するn+ 半導体層が設けられることに
なる。
【0076】図8はこの考えに基づいた本発明の第8の
実施例を説明する断面図である。図8において、10a
〜10dはn+ 半導体層であり、他の符号は図1の場合
と同一である。
【0077】この本発明の本発明の第8の実施例は、本
発明をCMOSに適用した例であり、本発明の第1の実
施例における構造の半導体の導電型を全て反対導電型と
して構成したものである。
【0078】すなわち、この本発明の第8の実施例は、
p型Si基板2上にpMOSFET42a、42bを形
成するために設けられるnウエル6a、6b及び6cを
n+半導体層10b及び10cによって接続して構成さ
れている。
【0079】このようなnウエルを相互に接続するn+
半導体層を設ける構造は、図8のCMOSを基本形とし
て、これまでのpウエルを相互に接続するp+ 半導体層
を設ける実施例である本発明の第1の実施例から第7の
実施例までのCMOS及びBiCMOSに対して同様に
適用することができ、ちょうどp型とn型が逆になった
断面構造になる。
【0080】図9は本発明の第9の実施例の構成を説明
する断面図であり、図の符号は図1の場合と同一であ
る。
【0081】図9に示す本発明の第9の実施例は、n型
Si基板1上に2個のnMOSFET41a、41bと
2個のpMOSFET42a、42bとが形成されてい
る点で図1により説明した本発明の第1の実施例と同一
である。そして、この実施例においても、素子分離絶縁
層7b及び7cの下に、図1の場合と同様にp+ 半導体
層90b及び90cが設けられているが、この実施例で
は、p+ 半導体層90b及び90cとn型Si基板1と
によるpn接合の位置が、pウエル5c、5a及び5b
とn型Si基板1とによるpn接合の位置と同等とされ
ている。しかも、この実施例では、p+ 半導体層90b
及び90cは必ずpウエルよりも不純物濃度が高いこと
が必要である。
【0082】このp+ 半導体層90b及び90cの不純
物濃度をpウエルの不純物濃度より高くすることによ
り、本発明の第9の実施例は、p+ 半導体層90b及び
90cが前述のように厚さが薄い層であっても、この層
の抵抗率をpウエルよりも低くすることができ、図1の
場合と同等の効果を得ることができる。
【0083】前述した本発明の第9の実施例に示すよう
なpウエルよりも不純物濃度が高く厚さが薄いp+ 半導
体層を適用する構造は、図9に示すCMOSを基本形と
して、これまでに説明した接合位置の深いp+ 半導体層
を備える実施例である本発明第1の実施例から第7の実
施例までのCMOS及びBiCMOSの構造に対して適
用することができることはいうまでもない。
【0084】また、逆に、p型半導体層上に形成したn
ウエル間に、該nウエルよりも不純物濃度が高く接合位
置の浅いn+ 半導体層を設けてnウエルの接続に使用し
てもよい。
【0085】図10は本発明の第10の実施例を説明す
る断面図である。図10において、900はp+ 半導体
層であり、他の符号は図1の場合と同一である。
【0086】図10に示す本発明の第10の実施例も、
n型Si基板1上に2個のnMOSFET41a、41
bと2個のpMOSFET42a、42bとが形成され
ている点で図1により説明した本発明の第1の実施例と
同一である。
【0087】そして、本発明の第10の実施例は、素子
分離絶縁層7a〜7dの下部のみならず、pウエル5
c、5a及び5bの下部にもp+ 半導体層が存在してお
り、1つのp+ 半導体層900が形成されている。この
場合にも、pウエル相互間を低抵抗で接続できるという
図1の場合と同様な効果を得ることができる。
【0088】前述した本発明の第10の実施例に示すよ
うなpウエルの下部にもp+ 半導体層を設けた構造は、
図10に示したCMOSを基本形として、これまでに説
明した接合位置の深いp+ 半導体層を備える実施例であ
る本発明第1の実施例から第7の実施例までのCMOS
及びBiCMOSの構造に対して適用することができる
ことはいうまでもない。
【0089】また、逆に、p型半導体層上にnウエルを
形成し、そのnウエルの下部と素子分離絶縁層下部にn
+ 半導体層を形成した構造としてもよい。
【0090】図11は本発明の第11の実施例を説明す
る断面図であり、図の符号は図1の場合と同一である。
【0091】前述した本発明の第1〜第10の実施例
は、ウエルの下に異なる導電型の半導体基板または埋込
層が存在する構造の半導体装置であったが、本発明の第
11の実施例は、ウエルの下部あるいは下部の一部に、
ウエルと同一の導電型の半導体層を存在させたCMOS
の例である。
【0092】図11に示す本発明第11の実施例は、p
型Si基板2上にn+ 埋込層3が形成されている領域と
n+ 埋込層のない領域とを混在させ、p型Si基板2側
にpウエル5a〜5c、nMOSFET41a、41b
を形成し、n+ 埋込層3側にnウエル6a〜6c、pM
OSFET42a、42bを形成したものである。そし
て、この実施例では、nMOSFET41bとpMOS
FET42aとの間の素子分離絶縁層7dが短いため、
n+ 埋込層3はnMOSFETのpウエル5bの下まで
はみ出して設けられている。
【0093】この本発明の第11の実施例は、pウエル
5c、5a及び5bの下がp型基板になっているので、
pウエル5aと5bとを接続するための新たな層を追加
する必要がなく、また、nウエル6a、6b及び6cの
下が前述の実施例の場合に既に説明しているようにn+
埋込層であるので、やはり、ウエル間を接続する半導体
層が不要なものである。
【0094】前述した本発明の第11の実施例の構造
は、図11に示したCMOSを基本形として、これに素
子分離絶縁溝やバイポーラトランジスタを組み合わせ
て、これまでに説明した接合位置の深いp+ 半導体層を
備える実施例である本発明第1の実施例から第7の実施
例までのCMOS及びBiCMOSの構造に対して適用
することができることはいうまでもない。
【0095】次に、前述した本発明の実施例による半導
体装置を実現するための製造方法を説明する。
【0096】図12は図6により説明したBiCMOS
の構造を用いた製造工程の断面図であり、以下、この図
を参照して製造方法を説明する。
【0097】(1)まず、出発材料としてp型Si基板
2を用意し、その上にSiをn型化する不純物、例え
ば、Sbを拡散させてp型Si基板2の表面に高不純物
濃度(1019cm~3以上)のn+ 埋込層3を形成し、さ
らにその上にエピタキシャルSi層21を形成する〔図
12(a)〕。
【0098】(2)次に、エピタキシャルSi層21の
表面を酸化し、表面にSi酸化膜(以下、単に酸化膜と
いう)22を形成し、さらに、その上にSi窒化膜23
を堆積する。その後、ホトリソグラフィー及びエッチン
グにより、各素子を分離するための溝27を、n+ 埋込
層3に達しない深さに設け、さらに、溝27の内側に露
出したSiを酸化して溝内酸化膜24を形成する〔図1
2(b)〕。
【0099】(3)次に、nMOSFET間のウエルを
接続するためのp型半導体層を形成するために、p型層
を作らない領域のみをホトレジスト25でマスクし、S
iをp型化する不純物をイオン打ち込み法により導入す
る。本発明の実施例では、ボロンイオン26を打ち込
む。この場合、ボロンイオンは、ホトレジスト25のな
い部分においても、Si窒化膜23の下には達せず、溝
27の底部にのみ打ち込まれる。このときの打ち込みエ
ネルギとドーズ量とは、溝27の底部からn+ 埋込層3
の上部をp型化することのできる値に設定される〔図1
2(c)〕。
【0100】(4)この後、ホトレジスト25を削除
し、p型Si基板2に達する深い溝を形成した後に、そ
れぞれの溝27に絶縁物、例えば、CVD法によるSi
酸化物を充填して、素子分離絶縁層7a、7b、7c、
7d、7e、7f、7g、7h及び7i、素子分離絶縁
溝8a、8b及び8cを形成し、さらに、Si窒化膜2
3を除去して、所定の領域に所定の不純物をイオン打ち
込みすることによりnMOSFETに対するpウエル5
c、5a及び5b、pMOSFETに対するnウエル6
a、6b及び6cを形成する。同時に、縦型バイポーラ
トランジスタをも作製するため、コレクタ引き出し層1
3aを形成する。その後、熱処理を行うことにより、前
記ウエル及びコレクタ引き出し層を活性化すると共に、
前述でイオン打ち込みされたボロンを拡散活性化させ
て、p型半導体層9a、9b、9c及び9dを形成する
〔図12(d)〕。
【0101】(5)次に、MOSFET用のゲート酸化
膜29を形成した後、ポリSi30を膜付けする。この
ポリSi30は、MOSFETのゲート電極とバイポー
ラトランジスタのベース引き出し電極になるものであ
る。ポリSi30の導電型は、MOSFETに対して
は、n型でもp型でもよい。本発明の実施例のバイポー
ラトランジスタはnpnであるため、ベース引き出し電
極としてはp型が要求される。そこでポリSi30の導
電型はp型とする方が簡単である。但し、ポリSi30
の導電型をMOSFETではn型に作り分けることも可
能である〔図12(e)〕。
【0102】(6)ポリSi30とゲート酸化膜29と
をホトレジストを使用し選択的にエッチングすることに
より、MOSFETのゲート電極11a、11b、11
c、11d及び11eとバイポーラトランジスタのベー
ス電極12aとを加工する。但し、この状態のベース電
極の形状はまだ完全なものではない〔図12(f)〕。
【0103】(7)ホトレジストを使用して選択的に不
純物イオンを打ち込む処理を複数回、少なくとも反対導
電型の半導体層を生成するための異なる不純物イオンを
打ち込む2回の処理を行うことによりMOSFETのソ
ース・ドレインを形成する。これにより、nMOSFE
Tに対してn型のソース・ドレイン32a、32b、3
2c及び32dが、pMOSFETに対してはp型のソ
ース・ドレイン33a、33b、33c及び33dが形
成される〔図12(g)〕。
【0104】(8)バイポーラトランジスタの真性ベー
ス及びエミッタを形成するために層間絶縁膜34を膜付
けし、真性ベース15a及びエミッタ領域の窓あけ加工
をする。この窓35をあけることにより、ベース引出し
電極12aの形状が規定される〔図12(h)〕。
【0105】(9)次に、真性ベース15aとベース引
き出し電極12aとの接続部36をポリSiを使用して
形成し、さらに、エミッタ電極17aとの層間絶縁層3
7を設けた後にエミッタ電極17aを形成する。その
後、エミッタ電極17aからn型の不純物(例えばA
s)を拡散させエミッタ16aを形成する。最後にパッ
シベーション膜38を被着し、メタル電極39を設ける
ことにより、図6に示す構造の半導体装置を完成させる
〔図12(i)、(j)〕。
【0106】前述した製造工程は、本発明の第6の実施
例を製造するとして説明したが、図12(c)の工程に
おいて、イオン打ち込みのエネルギとドーズ量とを変え
れば、第9の実施例、すなわち、図9の構造を作製する
ことができる。また、図12(c)の工程におけるイオ
ン打ち込みを行わず、図12(d)の時点でイオン打ち
込みによって所定の領域に深いp+ 層を形成すれば、第
10の実施例、すなわち、図10の構造を実現すること
ができる。
【0107】また、図12による製造方法の説明では、
素子分離絶縁層(7a〜7i)の形成方法として、エッ
チングによってSiの中に溝を作り、そこに酸化膜等の
絶縁物を充填する方法を示したが、本発明は、既に知ら
れているように、LOCOS(Local Oxidation of
Silicon)法を用いることもできる。この場合、LOC
OS酸化する前に、所望の領域にボロンをイオン打ち込
みすることによって、ウエルを接続するためのp型半導
体層を形成することができる。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば次の
ような効果を得ることができる。
【0109】同種の素子の間の絶縁層の下に、素子を形
成するウエルと同じ導電型の半導体層を、ウエルと該ウ
エルと異なる導電型の半導体層との接合位置よりも深く
設けることにより、その半導体層の抵抗値を下げること
ができ、かつ、ウエル間を電気的に接続することができ
るため、ウエル電位を共通にすることができる。
【0110】この結果、素子の特性の均一化を図ること
できる。
【0111】この構造は、素子が形成されるウエルを浅
く形成することが可能であるため、ウエルの横方向の広
がりを抑えることができ、異種間の素子分離幅も短くす
ることが可能になる。
【0112】また、素子間絶縁層の下に、ウエルと同じ
導電型であり、かつ、ウエルよりも抵抗率の小さい半導
体層を設けることにより、前述と同様な効果を得ること
ができる。
【0113】また、ウエルと同じ導電型であり、かつウ
エルよりも抵抗率の小さい半導体層を素子間絶縁層の下
に設けるばかりでなく、ウエルの下部にまで引き延ばし
た場合にも、同様な効果を得ることができる。
【0114】また、素子間の分離溝を溝加工した後に、
イオン打ち込み法等で所定の領域にウエルと同種の導電
型を与える不純物を導入し、そのイオン打ち込みのエネ
ルギ、ドーズ量の条件を適宜設定することにより、絶縁
層の下にウエルと同じ導電型の半導体層を、ウエルと該
ウエルと異なる導電型の半導体層との接合位置よりも深
く、あるいは、ウエルよりも抵抗率を小さくして設ける
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明する図である。
【図2】本発明の第2の実施例を説明する図である。
【図3】本発明の第3の実施例を説明する図である。
【図4】本発明の第4の実施例を説明する図である。
【図5】本発明の第5の実施例を説明する図である。
【図6】本発明の第6の実施例を説明する図である。
【図7】本発明の第7の実施例を説明する図である。
【図8】本発明の第8の実施例を説明する図である。
【図9】本発明の第9の実施例を説明する図である。
【図10】本発明の第10の実施例を説明する図であ
る。
【図11】本発明の第11の実施例を説明する図であ
る。
【図12】本発明の第6の実施例を説明する図である。
【符号の説明】
5a〜5c pウエル 6a〜6c nウエル 7a〜7i 素子分離絶縁層、 9a〜9d、90a〜90d、900 p+層、 41a、41b nMOSFET 42a、42b pMOSFET 45a バイポーラトランジスタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路装置に
係り、特に、電界効果型半導体装置を含む半導体集積回
路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デバイスを小さい面積のチップ上に多数
設けること、すなわち、LSIの高集積化は、メモリ容
量の増加、論理ゲート数の増加、チップの小型化等にメ
リットをもたらす。
【0003】一般に、絶縁ゲートトランジスタ(通常、
絶縁膜として酸化膜を用いた金属酸化膜半導体電界効果
トランジスタを使用することが多いので、以下ではMO
SFETの呼称を用いる)を含むLSIは、内部に形成
される素子相互間の分離幅が製造装置やプロセスに起因
した制約を受け、この分離幅は、最少加工寸法で規定さ
れる。
【0004】また、相補型MOSFET(以後、CMO
SFETと呼ぶ)含むLSIは、これらの各素子がそれ
ぞれのウエル(nチャネルMOSFETではp型半導体
領域、pチャネルMOSFETではn型半導体領域のこ
と)に作られるため、それぞれのウエルを作るときの不
純物の拡散(横方向拡散)、マスク合わせ余裕の問題か
ら異種間のMOSFET間の分離幅を広くとる必要があ
り、高集積化を行うことが困難である。
【0005】ウエルの横方向への広がりを抑えて異種の
素子間の分離幅を短くするための従来技術として、例え
ば、特開平3−145759号公報等に記載された技術
が知られている。
【0006】この従来技術は、pn接合による分離を用
いる代わりに、素子間に絶縁物を介在させる方法であ
り、この絶縁物により、ウエルを形成する不純物の横方
向への拡散を防止しようとするものである。そして、こ
の従来技術は、バイポーラ及び相補金属酸化膜半導体装
置(以後、BiCMOSと呼ぶ)を含むLSIにおい
て、バイポーラ・トランジスタ用のn型埋込層をチップ
全面に形成し、さらに、素子間にn型埋込層を貫通する
絶縁用溝を設けた構造としたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】LSIの内部に形成さ
れる素子間の分離幅を短くすることは、前述した公報に
記載された従来技術により可能である。
【0008】しかし、LSIにおいては、ただ素子の間
を電気的に分離すればよい場合だけでなく、同種の複数
個の素子、例えば、nMOSFETであれば同じウエル
の中に複数の素子を作り込み、各nMOSFETのウエ
ル電位を等しくしたい場合がある。
【0009】この場合、前記公報に記載された従来技術
は、同種の素子相互間に、ウエルの下部に形成されてい
るこのウエルと異なる導電型の半導体層にまで達する絶
縁用溝を設けているので、ウエルが電気的に分離されて
しまい、ウエルの電位を共通にすることができなくなる
という問題点を生じさせてしまう。
【0010】そこで、異種のMOSFETの相互間には
深い絶縁用溝を設けるが、同種のMOSFETの相互間
には絶縁用溝を設けず、異なる導電型の半導体層までは
到達しない程度の絶縁用溝、フィールド酸化膜等を用い
ることが考えられる。この場合、絶縁用溝を形成した後
に深いウエルを形成するための高音長時間の熱処理を行
うことは、結晶欠陥を誘発する原因となる。
【0011】また、近年のLSIは、内部素子の微細化
を図ることを考慮して、製造工程における熱処理が低減
される方向にあり、これらの理由により、ウエルが浅く
なる傾向にある。また、LSIの性能向上(高速化)を
考慮すると、配線と半導体層との間の容量低減のため
に、従来と同等かそれ以上厚いフィールド酸化膜を確保
しなければならない。
【0012】従って、これらの2つの条件を満たすLS
Iは、フィールド酸化膜の下部でウエルを電気的に接続
する層の抵抗が高くなり、このため、各MOSFETの
ウエル相互間に電位差が生じ、MOSFETの特性がば
らつくという問題が生じる。
【0013】本発明の目的は、MOSFETを含む半導
体集積回路装置において、異種素子間では素子分離幅
を短くして集積回路装置の高集積化を図り、同種の素
子のウエル電位を等しくして、素子の特性の均一化を図
る、新たなウエル及び絶縁分離構造を備えた半導体集積
回路装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
のは、異種素子間の分離幅を短くするために、ウエル
を浅くして、ウエルの横方向の広がりを抑えることによ
り達成される。
【0015】また、前記目的のは、同種素子間のウエ
ルの電気的な接続を保ち、かつ、ウエルの抵抗を高めな
いようにするために、ウエル下部に形成されている該ウ
エルと異なる導電型の半導体層までは到達しない程度の
素子間絶縁層を設け、さらに、その絶縁層の下にウエル
と同じ導電型の半導体層を、ウエルと該ウエルの下部に
形成されている異なる導電型の半導体層との接合位置と
は異なる位置まで設けることにより達成される。
【0016】また、前記目的のは、ウエル下部に形成
される異なる導電型の半導体層までは到達しない程度の
素子間絶縁層を設け、さらに、その絶縁層の下にウエル
と同じ導電型で、かつ、ウエルよりも不純物濃度の高
い、すなわち、抵抗率の小さい半導体層を設けることに
より達成される。
【0017】さらに、前記目的のは、ウエル下部に形
成される異なる導電型の半導体層までは到達しない程度
の素子間絶縁層を設け、ウエル及び素子間絶縁層の下方
にウエルと同じ導電型で、かつ、ウエルよりも抵抗率の
小さい半導体層を設けることにより達成される。
【0018】また、前述の構造は、素子間の分離溝を形
成した後、あるいは、素子間の絶縁層を形成した後に、
イオン打込み等で所望の領域にウエルと同種の導電型を
与える不純物を導入することにより実現できる。
【0019】
【作用】同種の素子を分離し、かつ、同種の各ウエルを
電気的に分離しないように、ウエル下部に形成されてい
る該ウエルと異なる導電型の半導体層までは到達しない
程度の素子間絶縁層を設けると、素子間絶縁層とウエル
と異なる導電型の半導体層とにより挟まれた部分のウエ
ルの抵抗が高くなる。
【0020】本発明は、前述したように、その素子間絶
縁層の下にウエルと同じ導電型の半導体層を、ウエルと
該ウエルと異なる導電型の半導体層との接合位置よりも
深く設けて、この部分の半導体層の抵抗値を下げている
ので、この半導体層により接続されるウエルが低抵抗で
接続されることになり、両ウエルの電位を等しくするこ
とが可能になる。
【0021】また、素子間絶縁層の下にウエルと同じ導
電型で、かつ、ウエルよりも不純物濃度の高いすなわち
抵抗率の小さい半導体層を設けることにより、この半導
体層により接続されるウエルを低抵抗で接続することが
できる。この場合、素子間絶縁層とウエルと異なる導電
型の半導体層とにより挟まれた前記素子間絶縁層の下に
設けた半導体層の厚さが、素子領域のウエルの層の厚さ
よりも薄くても、前記素子間絶縁層の下に設けた半導体
層の抵抗を、その抵抗率が低い分だけ小さくすることが
でき、この半導体層で接続されるウエルの電位を等しく
することができる。
【0022】また、ウエルと同じ導電型で、かつ、ウエ
ルよりも抵抗率の小さい半導体層を素子間絶縁層の下だ
けでなく、ウエルの下部にまで設けた場合にも、前述と
同様に、この半導体層で接続されるウエルの電位を等し
くすることができる。
【0023】また、前記素子間絶縁層を形成する素子間
の分離溝を溝加工した後に、イオン打ち込み法等で所定
の領域にウエルと同種の導電型を与えるイオンを、その
イオン打ち込みのエネルギ、ドーズ量の条件を設定して
導入することにより、絶縁層の下にウエルと同じ導電型
の半導体層を、ウエルとウエルとは異なる導電型の半導
体層との接合位置よりも深く、あるいは、ウエルよりも
抵抗率を小さくして設けることができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明による半導体集積回路装置の実
施例を図面により詳細に説明する。
【0025】図1〜図4は本発明の第1の実施例を説明
する図であり、図1はその断面図、図2はその平面図、
図3はその回路例を示す図、図4は応用例を示すマイク
ロプロセッサのブロック図である。図1〜図4におい
て、1はn型シリコン基板、5a〜5cはpウエル、6
a〜6cはnウエル、7a〜7f、7iは素子分離絶縁
層、9a〜9dはp+ 半導体層、11a〜11dはゲー
ト電極、39はメタル電極、41a、41bはnMOS
FET、42a、42bはpMOSFET、43、44
は給電部である。
【0026】図1〜図4に示す本発明の第1の実施例
は、図1に示すように、n型シリコン(以下、Siと記
す)基板1上に複数個(図では2個)のnMOSFET
41a、41b及び複数個(図では2個)のpMOSF
ET42a、42bを形成したものである。そして、n
MOSFET41a、41bが形成されるpウエルに対
するウエル電位の給電部43及びpMOSFET42
a、42bが形成されるnウエルに対するウエル電位の
給電部44が設けられている。
【0027】各MOSFETは、pウエルとn型Si基
板との接合位置には達しない深さの溝状に形成された素
子分離絶縁層7a〜7f、7iにより分離されており、
各nMOSFET41a、41bは、ゲート電極11
a、11bを備え、各pMOSFET42a、42b
は、ゲート電極11c、11dを備えて構成されてい
る。これらのゲート電極は、素子分離絶縁層上の配線1
1eに接続されている。
【0028】n型Si基板1と異なる導電型のウエルで
あるpウエル5c、5a及び5bのそれぞれの間、すな
わち、素子分離絶縁層7b及び7cの下にはp+ (p型
半導体で不純物濃度の高いもの、この場合はpウエルよ
りも濃度が高い)半導体層9b及び9cが存在してお
り、これらp+ 半導体層9b及び9cとn型Si基板1
とによるpn接合の位置は、pウエル5c、5a及び5
bとn型Si基板1とによるpn接合の位置よりも深く
なっている。そして、このp+ 半導体層9b及び9cに
より各pウエル5c、5a及び5bは、相互に電気的に
接続されている。
【0029】ここで、p+ 半導体層9b及び9cとn型
Si基板1とによるpn接合の位置が、pウエル5c、
5a及び5bとn型Si基板1とによるpn接合の位置
よりも深くなっているのは、p+ 半導体層9b及び9c
の層の厚さを増すことによりその電気抵抗を低減させる
ためである。もし、このp+ 半導体層9b及び9cの電
気抵抗が高ければ、pウエル電位の給電部43からある
電位が与えられた場合に、p+ 半導体層9bまたは9c
の抵抗に起因する電圧降下により、pウエル5cとpウ
エル5a及び5bの電位が異なってくる。
【0030】本発明の第1の実施例は、前述のように、
p+ 半導体層9b及び9cの抵抗を低減することができ
るので、pウエル5cとpウエル5a及び5bの電位を
等しくすることができる。また、p+ 半導体層9a及び
9dは、pウエル5c、5a及び5bの接続の役には立
たないが、さらに隣合うpウエルが存在する場合の接続
のために必要である。従って、それぞれのpウエルの周
囲にp+ 半導体層を設けておくレイアウトが好ましい。
【0031】なお、前述した本発明の第1の実施例は、
pウエル5a〜5cよりも不純物濃度が高いp+ 半導体
層9a〜9dを使用するとしたが、このp+ 半導体層9
a〜9dの不純物濃度は、その厚さによっては必ずしも
ウエルの不純部濃度よりも高くする必要はなく同等であ
ってもよい。また、pMOSFET42a、42bが形
成されるnウエル6aとnウエル6bとは、n型Si基
板1でnウエル電位の給電部44のnウエル6cと接続
されており、新たに接続のための半導体層を設ける必要
はない。
【0032】一般に、CMOSは、複数の同種のMOS
FETを1つの大きなウエルに形成し、しかも、ウエル
抵抗を低く保ちラッチアップを防止するために深いウエ
ルを使用するが、本発明の第1の実施例は、図1の断面
図に示すようにその必要はなく、ウエルの横方向の広が
りを抑えることができるため、異種素子間の分離幅も短
くすることができる。
【0033】図2は、図1の断面構造に対応する平面図
であり、図3の回路図に示すCMOSインバータチェー
ンを例としたものである。そして、図2に示すA−
A’、B−B’、C−C’、D−D’、E−E’の部分
をつなげたものが図1に示す断面図になる。
【0034】図2において、太い直線51で囲まれた領
域は、MOSFET、給電部等が形成されたアクティブ
領域であり、それ以外の領域が、素子分離絶縁層で覆わ
れた領域である。
【0035】そして、A−A’の部分は、図1における
nウエル電位の給電部44である。nウエル電位の給電
部44とpMOSFET42bのソースとは、同電位に
するために、1層目のメタル配線層53によって接続さ
れている。B−B’の部分は、2個のpMOSFETを
横切っており、図1に示すpMOSFET42b、42
aに対応する。
【0036】同様に、D−D’の部分は、2個のnMO
SFETを横切っており、図1に示すnMOSFET4
1b、41aに対応している。また、E−E’の部分
は、pウエル電位の給電部43であり、この部分はnM
OSFET41aのソースに接続されている。折線とな
っているC−C’の部分は、図1におけるpMOSFE
T42aとnMOSFET41bとの間の部分に相当す
る。
【0037】pMOSFET42aのゲート電極11c
とnMOSFET41bのゲート電極11bとは、それ
ぞれ延長されて素子分離絶縁層上で一体となって1つの
ゲート電極配線層52とされており、このゲート電極配
線層52に、前段のpMOSFET42b及びnMOS
FET41aのドレインからの出力が1層目のメタル配
線層53によって接続されている。また、nウエル電位
及びpウエル電位給電部44、43は、1層目のメタル
配線層53で引き出された上で、2層目のメタル配線層
54に接続されて給電されている。
【0038】また、既に説明したように、nMOSFE
T41aとnMOSFET41bとの間、nMOSFE
T41aとpウエル電位の給電部43との間等は、これ
らの素子を形成するpウエル間が素子分離絶縁層の下に
設けられたp+ 半導体層によって接続されている。
【0039】なお、前述した本発明の第1の実施例にお
いて、pMOSFET42aとpMOSFET42bと
の間、さらには、これらのpMOSFETとnウエル電
位の給電部44との間以外の素子分離絶縁層の下に、p
+ 半導体層が形成されていてもよい。
【0040】図4は、前述した本発明の第1の実施例に
よる半導体集積回路を使用した応用例を示すマイクロプ
ロセッサのブロック図である。
【0041】マイクロプロセッサを構成する各ユニット
は、それぞれ特有の回路構成を持つとしても、CMOS
により構成することができ、前述した本発明の第1の実
施例による構造を使用して構成することができる。ま
た、この実施例は、メモリ等に対しても使用することが
できる。さらに、後述する全ての本発明の実施例は、マ
イクロプロセッサ、メモリ等を構成するために使用する
ことができる。
【0042】図5〜図7は本発明の第2の実施例を説明
する図であり、図5はその断面図、図6はその平面図、
図7はその回路例を示す図である。図5〜図7におい
て、2はp型Si基板、3はn+ 埋込層、7g、7hは
素子分離絶縁層、12aはベース引出し電極、13aは
コレクタ引上げ層、14aはコレクタ、15aは真性ベ
ース、16aはエミッタ、17aはエミッタ電極、45
aはnpnバイポーラトランジスタである。
【0043】図5〜図7に示す本発明の第2の実施例
は、本発明をBiCMOSに応用した例であり、p型S
i基板2の表面にn+ 埋込層3を形成した基板を用い
て、この上にCMOSとnpnバイポーラトランジスタ
を形成したものである。CMOSの部分は、基板構造が
n+ 埋込層/p型Si基板となっている点で異なるが、
その他は第1の実施例と同一であり、pウエル間の接続
という作用においても図1と同等である。但し、nウエ
ル電位の給電部44は、後述する図7に示す回路図のよ
うなBiNMOS回路としたとき、npnバイポーラト
ランジスタ45aのコレクタ電位引上げ層13aと共通
化できるため省略されている。
【0044】図5において、npnバイポーラトランジ
スタ45aは、縦型バイポーラトランジスタであり、エ
ミッタ電極17aの下にエミッタ16a、真性ベース1
5a、コレクタ14aが位置して構成されており、コレ
クタは、n+ 埋込層3とコレクタ引上げ層13aとによ
って金属電極に接続されて構成されている。
【0045】なお、図5〜図7に示す本発明の第2の実
施例は、ベース引出し電極12aを使用した、自己整合
型バイポーラトランジスタを例としているが、本発明が
適用されるBiCMOSに使用されるトランジスタは、
特にこれにこだわることはなくどのような形式のバイポ
ーラトランジスタであってもよい。
【0046】図5に示す本発明の第2の実施例の断面構
造に対応する平面図が図6に示されており、この例は、
図7の回路図に示すBiNMOSインバータチェーンを
例としたものである。そして、図6中のA−A’、B−
B’、C−C’、D−D’、E−E’の部分をつなげた
ものが図5の断面図になる。
【0047】図6において、A−A’の部分は、図5に
おけるnpnバイポーラトランジスタ45aの部分であ
る。B−B’以下E−E’までの部分は、前述した本発
明の第1の実施例と同一のCMOSの部分である。但
し、図5の断面図においては、図7の回路図におけるn
MOSFET41c、41dの図示が省略されている。
【0048】この本発明の第2の実施例が第1の実施例
の図2と大きく相違する点は、npnバイポーラトラン
ジスタ45aが追加されたことと、そのためnpnバイ
ポーラトランジスタとMOSFETとの間に1層目のメ
タル配線層53による接続が付加された点である。ま
た、前段の出力は、2層目のメタル配線54によって次
段に接続されている。
【0049】なお、前述の実施例は、CMOSとnpn
バイポーラトランジスタとの組み合わせであったが、回
路構成によっては、例えば、CMOSとnpnバイポー
ラトランジスタとの組み合わせでも可能である。さら
に、後述するBiCMOSの全ての実施例は、1種のM
OSFETとバイポーラとの組み合わせによるBiMO
Sであってもよい。
【0050】図8、図9は本発明の第3の実施例を説明
する図であり、図8はその断面図、図9はその平面図で
ある。図8、図9において、8a、8bは素子分離絶縁
溝であり、他の符号は図1〜図4の場合と同一である。
【0051】この本発明の第3の実施例は、本発明をC
MOSに適用した例であり、図1〜図4により説明した
本発明の第1の実施例が、図1に示すように、nMOS
FET41a、41bとpMOSFET41a、41b
との間の素子分離のために浅い素子分離絶縁層7dのみ
を用いているのに対し、さらに深い素子分離絶縁溝8
a、8bを併用して構成したものである。
【0052】一般に、CMOS構造は、nMOSFET
とpMOSFETとを隣合わせにして構成すると、pM
OSFETのソースからnMOSFETのソースにかけ
てpnpn構造ができ、ラッチアップが生じる恐れがあ
る。このため、CMOS構造は、このラッチアップが起
こらないように、この間の素子分離間隔を広くとる必要
がある。
【0053】本発明の第3の実施例は、異種素子間の分
離に、前述した深い素子分離絶縁溝8a、8bを用いる
ことにより、nMOSFETとpMOSFETとの素子
分離間隔を小さくできるようにしたものである。
【0054】図9は、図8の断面構造に対応する平面図
であり、前述した本発明の第1の実施例と同じく図3の
回路図に示すCMOSインバータチェーンを例としたも
のである。図9において、前述した深い素子分離絶縁溝
8a、8bが素子分離絶縁溝55として示されている。
図9におけるA−A’、B−B’、C−C’、D−
D’、E−E’の部分をつなげたものが図8の断面図に
なる。
【0055】この本発明の第3の実施例が第1の実施例
の図2と大きく相違する点は、素子分離絶縁溝55が加
わったことである。素子分離絶縁溝55が付加されたこ
とにより、本発明の第3の実施例は、nMOSFETと
pMOSFETとの間隔を図2に示す場合より小さくす
ることができ、半導体集積回路装置の高集積化を図るこ
とができる。
【0056】素子分離絶縁溝55は、図9に示すよう
に、並んだ複数個のpMOSFET全体を取り囲むもの
であってもよいし、個々のpMOSFETをそれぞれ取
り囲むものであってもよい。そして、いずれにしても、
図8における素子分離絶縁溝8a、8bは、一体に連続
したものである。
【0057】図10、図11は本発明の第4の実施例を
説明する図であり、図10はその断面図、図11はその
平面図である。図10、図11において、8cは素子分
離絶縁溝であり、他の符号は図8、図9の場合と同一で
ある。
【0058】この本発明の第4の実施例は、本発明をB
iCMOSに応用した例であり、前述した本発明の第2
の実施例と同様にp型Si基板2の表面にn+ 埋込層3
を形成した基板を用いて、この上にCMOSとnpnバ
イポーラトランジスタとを形成したものである。
【0059】この本発明の第4の実施例が第2の実施例
と相違する点は、nMOSFET41a、41bとpM
OSFET42a、42bとの間の素子分離のために、
n埋込層3を貫通してp型Si基板2にまで達するよう
に深く形成された素子分離絶縁溝8a、8cを併用して
いる点である。この素子分離絶縁溝8a、8cを備える
ことにより、本発明の第4の実施例は、nMOSFET
41a、41bとpMOSFET42a、42bとの間
の素子分離間隔を小さくすることができる。但し、図1
1に示した平面図からも判るように、この第4の実施例
がBiNMOS回路に適用するものであるため、pMO
SFET42a、42bが形成されるnウエル6a、6
bとnpnバイポーラトランジスタ45aのコレクタ1
4aとが同電位であってよく、そのため、pMOSFE
Tとnpnバイポーラトランジスタの間には素子分離絶
縁溝を設けていない。
【0060】図11は、図10に示す断面構造に対応す
る平面図であり、前述した本発明の第2の実施例と同様
に図7の回路図に示すBiNMOSインバータチェーン
を例としたものであり、この図には、図10に示した深
い素子分離絶縁溝8a、8cが素子分離絶縁溝55とし
て示されている。そして、図11におけるA−A’、B
−B’、C−C’、D−D’、E−E’の部分をつなげ
たものが図10に示す断面図になる。
【0061】そして、この本発明の第4の実施例の平面
構造が第2の実施例の図6と大きく相違する点は、素子
分離絶縁溝55が加わったことである。素子分離絶縁溝
55が付加されたことにより、本発明の第4の実施例
は、nMOSFET41a、41bとpMOSFET4
2a、42bとの間隔を、図6に示す場合よりも近づけ
ることができる。
【0062】前述した本発明の第4の実施例は、素子分
離絶縁溝55を並んだ複数個のpMOSFET42a、
42bとnpnバイポーラトランジスタ45a全体を取
り囲むものとなっているが、本発明は、一対のpMOS
FETとnpnバイポーラトランジスタとのそれぞれを
取り囲むように素子分離絶縁溝を設けるようにしてもよ
い。
【0063】図12、図13は本発明の第5の実施例を
説明する図であり、図12はその断面図、図13はその
平面図である。図の符号は図8、図9、図10、図11
の場合と同一である。
【0064】この本発明の第5の実施例は、本発明をB
iCMOSに応用した例であるが、前述した本発明の第
4の実施例とは違って、素子分離絶縁溝8b、8cをn
pnバイポーラトランジスタの素子分離にのみ用いたも
のである。
【0065】こうしたことによる効果は、npnバイポ
ーラトランジスタのコレクタ−基板間容量の低減にあ
る。すなわち、素子分離絶縁溝8b、8cは、既に他の
実施例で説明したと同様に、実はnpnバイポーラトラ
ンジスタの周囲を取り囲んでいるものであって、これに
より低濃度コレクタ層14aの下のn+ 埋込層3とp型
Si基板2とによる接合面積を減少させ、ひいては接合
容量を下げることができる。
【0066】図13は、図12に示す断面構造に対応す
る平面図であり、第2の実施例の場合と同様に、図7の
回路図に示すBiNMOSインバータチェーンを例とし
たものである。そして、図13におけるA−A’、B−
B’、C−C’、D−D’、E−E’の部分をつなげた
ものが図12に示す断面図になる。
【0067】図7に示す回路を本発明の第5の実施例に
より構成した場合、コレクタ基板容量を低減した効果は
回路性能上にはみられない。しかし、例えば、ECL−
CMOSインターフェースを同一チップ上に作成して、
ECL(Emitter CoupledLogic)の入出力レベルの
信号を取り扱う場合には、素子分離溝を用いた構造のn
pnバイポーラトランジスタをそのインターフェースに
も使用することになり、その回路遅延時間を大きく短縮
することができる。
【0068】図14は本発明の第6の実施例を説明する
断面図であり、本発明をBiCMOSに応用した例であ
る。
【0069】この本発明の第6の実施例は、前述した本
発明の第5の実施例に適用したnpnバイポーラトラン
ジスタ45aに対する素子分離絶縁溝8b、8cに加え
て、さらに、本発明の第4の実施例で説明したpMOS
FET42a、42bに対する素子分離絶縁溝8aをも
設けたものである。
【0070】このような本発明の第6の実施例によれ
ば、npnバイポーラトランジスタのコレクタ−基板間
容量の低減に加えて、nMOSFETとpMOFETと
の間の素子分離間隔を短くすることができるという効果
を奏することができる。
【0071】図15は本発明の第7の実施例を説明する
断面図であり、本発明をBiCMOSに応用した例であ
る。
【0072】この本発明の第7の実施例は、前述した本
発明の第6の実施例がp型Si基板2を使用しているの
に対して、SOI(Silicon on Insulator)基板を用
いて構成したものである。すなわち、この実施例は、n
+ 埋込層3の下部が全てSi酸化層18とされている基
板を使用したものであり、素子絶縁分離溝8a〜8cが
Si酸化層18に到達するように設けられて構成されて
いる。
【0073】この本発明の第7の実施例は、前述の構成
により、nMOSFET41a、41b、pMOSFE
T42a、42b及びバイポーラトランジスタ45a
を、それぞれ絶縁物により完全に分離することができ
る。また、SOI基板を使用することにより、CMOS
におけるα線によるソフトエラーの耐量を格段に向上さ
せることができる。
【0074】なお、この本発明の第7の実施例におい
て、pMOSFET42a、42bに対する素子分離絶
縁溝8aを設けずに、前述した第5の実施例の場合のよ
うにnpnバイポーラトランジスタ45aの素子分離の
ためにのみ素子分離絶縁溝8b、8cを設けるようにし
てもよい。この場合、nMOSFET41a、41bと
pMOSFET42a、42bsの間隔は、素子分離絶
縁溝8aを用いた場合よりも広くなるが、α線に対する
効果は変わらない。
【0075】前述した本発明の第1〜第7の実施例は、
nMOSFETが形成されるpウエルの下部にn型の半
導体層があり、各pウエルを接続するp+ 半導体層が設
けられているとして説明したが、逆に、本発明は、pM
OSFETが形成されるnウエルの下部にp型の半導体
層がある場合にも適用することができる。この場合、逆
にnウエルを接続するn+ 半導体層が設けられることに
なる。
【0076】図16はこの考えに基づいた本発明の第8
の実施例を説明する断面図である。図16において、1
0a〜10dはn+ 半導体層であり、他の符号は図1の
場合と同一である。
【0077】この本発明の本発明の第8の実施例は、本
発明をCMOSに適用した例であり、本発明の第1の実
施例における構造の半導体の導電型を全て反対導電型と
して構成したものである。
【0078】すなわち、この本発明の第8の実施例は、
p型Si基板2上にpMOSFET42a、42bを形
成するために設けられるnウエル6a、6b及び6cを
n+半導体層10b及び10cによって接続して構成さ
れている。
【0079】このようなnウエルを相互に接続するn+
半導体層を設ける構造は、図16のCMOSを基本形と
して、これまでのpウエルを相互に接続するp+ 半導体
層を設ける実施例である本発明の第1の実施例から第7
の実施例までのCMOS及びBiCMOSに対して同様
に適用することができ、ちょうどp型とn型が逆になっ
た断面構造になる。
【0080】図17は本発明の第9の実施例の構成を説
明する断面図であり、図の符号は図1〜図4の場合と同
一である。
【0081】図17に示す本発明の第9の実施例は、n
型Si基板1上に2個のnMOSFET41a、41b
と2個のpMOSFET42a、42bとが形成されて
いる点で図1〜図4により説明した本発明の第1の実施
例と同一である。そして、この実施例においても、素子
分離絶縁層7b及び7cの下に、図1〜図4の場合と同
様にp+ 半導体層90b及び90cが設けられている
が、この実施例では、p+ 半導体層90b及び90cと
n型Si基板1とによるpn接合の位置が、pウエル5
c、5a及び5bとn型Si基板1とによるpn接合の
位置と同等とされている。しかも、この実施例では、p
+ 半導体層90b及び90cは必ずpウエルよりも不純
物濃度が高いことが必要である。
【0082】このp+ 半導体層90b及び90cの不純
物濃度をpウエルの不純物濃度より高くすることによ
り、本発明の第9の実施例は、p+ 半導体層90b及び
90cが前述のように厚さが薄い層であっても、この層
の抵抗率をpウエルよりも低くすることができ、図1〜
図4の場合と同等の効果を得ることができる。
【0083】前述した本発明の第9の実施例に示すよう
なpウエルよりも不純物濃度が高く厚さが薄いp+ 半導
体層を適用する構造は、図17に示すCMOSを基本形
として、これまでに説明した接合位置の深いp+ 半導体
層を備える実施例である本発明第1の実施例から第7の
実施例までのCMOS及びBiCMOSの構造に対して
適用することができることはいうまでもない。
【0084】また、逆に、p型半導体層上に形成したn
ウエル間に、該nウエルよりも不純物濃度が高く接合位
置の浅いn+ 半導体層を設けてnウエルの接続に使用し
てもよい。
【0085】図18は本発明の第10の実施例を説明す
る断面図である。図18において、900はp+ 半導体
層であり、他の符号は図1〜図4の場合と同一である。
【0086】図18に示す本発明の第10の実施例も、
n型Si基板1上に2個のnMOSFET41a、41
bと2個のpMOSFET42a、42bとが形成され
ている点で図1〜図4により説明した本発明の第1の実
施例と同一である。
【0087】そして、本発明の第10の実施例は、素子
分離絶縁層7a〜7dの下部のみならず、pウエル5
c、5a及び5bの下部にもp+ 半導体層が存在してお
り、1つのp+ 半導体層900が形成されている。この
場合にも、pウエル相互間を低抵抗で接続できるという
図1〜図4の場合と同様な効果を得ることができる。
【0088】前述した本発明の第10の実施例に示すよ
うなpウエルの下部にもp+ 半導体層を設けた構造は、
図18に示したCMOSを基本形として、これまでに説
明した接合位置の深いp+ 半導体層を備える実施例であ
る本発明第1の実施例から第7の実施例までのCMOS
及びBiCMOSの構造に対して適用することができる
ことはいうまでもない。
【0089】また、逆に、p型半導体層上にnウエルを
形成し、そのnウエルの下部と素子分離絶縁層下部にn
+ 半導体層を形成した構造としてもよい。
【0090】図19は本発明の第11の実施例を説明す
る断面図であり、図の符号は図1〜図4の場合と同一で
ある。
【0091】前述した本発明の第1〜第10の実施例
は、ウエルの下に異なる導電型の半導体基板または埋込
層が存在する構造の半導体装置であったが、本発明の第
11の実施例は、ウエルの下部あるいは下部の一部に、
ウエルと同一の導電型の半導体層を存在させたCMOS
の例である。
【0092】図19に示す本発明第11の実施例は、p
型Si基板2上にn+ 埋込層3が形成されている領域と
n+ 埋込層のない領域とを混在させ、p型Si基板2側
にpウエル5a〜5c、nMOSFET41a、41b
を形成し、n+ 埋込層3側にnウエル6a〜6c、pM
OSFET42a、42bを形成したものである。そし
て、この実施例では、nMOSFET41bとpMOS
FET42aとの間の素子分離絶縁層7dが短いため、
n+ 埋込層3はnMOSFETのpウエル5bの下まで
はみ出して設けられている。
【0093】この本発明の第11の実施例は、pウエル
5c、5a及び5bの下がp型基板になっているので、
pウエル5aと5bとを接続するための新たな層を追加
する必要がなく、また、nウエル6a、6b及び6cの
下が前述の実施例の場合に既に説明しているようにn+
埋込層であるので、やはり、ウエル間を接続する半導体
層が不要なものである。
【0094】前述した本発明の第11の実施例の構造
は、図19に示したCMOSを基本形として、これに素
子分離絶縁溝やバイポーラトランジスタを組み合わせ
て、これまでに説明した接合位置の深いp+ 半導体層を
備える実施例である本発明第1の実施例から第7の実施
例までのCMOS及びBiCMOSの構造に対して適用
することができることはいうまでもない。
【0095】次に、前述した本発明の実施例による半導
体装置を実現するための製造方法を説明する。
【0096】図12は図14により説明したBiCMO
Sの構造を用いた製造工程の断面図であり、以下、この
図を参照して製造方法を説明する。
【0097】(1)まず、出発材料としてp型Si基板
2を用意し、その上にSiをn型化する不純物、例え
ば、Sbを拡散させてp型Si基板2の表面に高不純物
濃度(1019cm~3以上)のn+ 埋込層3を形成し、さ
らにその上にエピタキシャルSi層21を形成する〔図
20〕。
【0098】(2)次に、エピタキシャルSi層21の
表面を酸化し、表面にSi酸化膜(以下、単に酸化膜と
いう)22を形成し、さらに、その上にSi窒化膜23
を堆積する。その後、ホトリソグラフィー及びエッチン
グにより、各素子を分離するための溝27を、n+ 埋込
層3に達しない深さに設け、さらに、溝27の内側に露
出したSiを酸化して溝内酸化膜24を形成する〔図2
1〕。
【0099】(3)次に、nMOSFET間のウエルを
接続するためのp型半導体層を形成するために、p型層
を作らない領域のみをホトレジスト25でマスクし、S
iをp型化する不純物をイオン打ち込み法により導入す
る。本発明の実施例では、ボロンイオン26を打ち込
む。この場合、ボロンイオンは、ホトレジスト25のな
い部分においても、Si窒化膜23の下には達せず、溝
27の底部にのみ打ち込まれる。このときの打ち込みエ
ネルギとドーズ量とは、溝27の底部からn+ 埋込層3
の上部をp型化することのできる値に設定される〔図2
2〕。
【0100】(4)この後、ホトレジスト25を削除
し、p型Si基板2に達する深い溝を形成した後に、そ
れぞれの溝27に絶縁物、例えば、CVD法によるSi
酸化物を充填して、素子分離絶縁層7a、7b、7c、
7d、7e、7f、7g、7h及び7i、素子分離絶縁
溝8a、8b及び8cを形成し、さらに、Si窒化膜2
3を除去して、所定の領域に所定の不純物をイオン打ち
込みすることによりnMOSFETに対するpウエル5
c、5a及び5b、pMOSFETに対するnウエル6
a、6b及び6cを形成する。同時に、縦型バイポーラ
トランジスタをも作製するため、コレクタ引き出し層1
3aを形成する。その後、熱処理を行うことにより、前
記ウエル及びコレクタ引き出し層を活性化すると共に、
前述でイオン打ち込みされたボロンを拡散活性化させ
て、p型半導体層9a、9b、9c及び9dを形成する
〔図23〕。
【0101】(5)次に、MOSFET用のゲート酸化
膜29を形成した後、ポリSi30を膜付けする。この
ポリSi30は、MOSFETのゲート電極とバイポー
ラトランジスタのベース引き出し電極になるものであ
る。ポリSi30の導電型は、MOSFETに対して
は、n型でもp型でもよい。本発明の実施例のバイポー
ラトランジスタはnpnであるため、ベース引き出し電
極としてはp型が要求される。そこでポリSi30の導
電型はp型とする方が簡単である。但し、ポリSi30
の導電型をMOSFETではn型に作り分けることも可
能である〔図24〕。
【0102】(6)ポリSi30とゲート酸化膜29と
をホトレジストを使用し選択的にエッチングすることに
より、MOSFETのゲート電極11a、11b、11
c、11d及び11eとバイポーラトランジスタのベー
ス電極12aとを加工する。但し、この状態のベース電
極の形状はまだ完全なものではない〔図25〕。
【0103】(7)ホトレジストを使用して選択的に不
純物イオンを打ち込む処理を複数回、少なくとも反対導
電型の半導体層を生成するための異なる不純物イオンを
打ち込む2回の処理を行うことによりMOSFETのソ
ース・ドレインを形成する。これにより、nMOSFE
Tに対してn型のソース・ドレイン32a、32b、3
2c及び32dが、pMOSFETに対してはp型のソ
ース・ドレイン33a、33b、33c及び33dが形
成される〔図26〕。
【0104】(8)バイポーラトランジスタの真性ベー
ス及びエミッタを形成するために層間絶縁膜34を膜付
けし、真性ベース15a及びエミッタ領域の窓あけ加工
をする。この窓35をあけることにより、ベース引出し
電極12aの形状が規定される〔図27〕。
【0105】(9)次に、真性ベース15aとベース引
き出し電極12aとの接続部36をポリSiを使用して
形成し、さらに、エミッタ電極17aとの層間絶縁層3
7を設けた後にエミッタ電極17aを形成する。その
後、エミッタ電極17aからn型の不純物(例えばA
s)を拡散させエミッタ16aを形成する。最後にパッ
シベーション膜38を被着し、メタル電極39を設ける
ことにより、図14に示す構造の半導体装置を完成させ
る〔図28、図29〕。
【0106】前述した製造工程は、本発明の第6の実施
例を製造するとして説明したが、図22の工程におい
て、イオン打ち込みのエネルギとドーズ量とを変えれ
ば、第9の実施例、すなわち、図17の構造を作製する
ことができる。また、図22の工程におけるイオン打ち
込みを行わず、図23の時点でイオン打ち込みによって
所定の領域に深いp+ 層を形成すれば、第10の実施
例、すなわち、図18の構造を実現することができる。
【0107】また、図12による製造方法の説明では、
素子分離絶縁層(7a〜7i)の形成方法として、エッ
チングによってSiの中に溝を作り、そこに酸化膜等の
絶縁物を充填する方法を示したが、本発明は、既に知ら
れているように、LOCOS(Local Oxidation of
Silicon)法を用いることもできる。この場合、LOC
OS酸化する前に、所望の領域にボロンをイオン打ち込
みすることによって、ウエルを接続するためのp型半導
体層を形成することができる。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば次の
ような効果を得ることができる。
【0109】同種の素子の間の絶縁層の下に、素子を形
成するウエルと同じ導電型の半導体層を、ウエルと該ウ
エルと異なる導電型の半導体層との接合位置よりも深く
設けることにより、その半導体層の抵抗値を下げること
ができ、かつ、ウエル間を電気的に接続することができ
るため、ウエル電位を共通にすることができる。
【0110】この結果、素子の特性の均一化を図ること
できる。
【0111】この構造は、素子が形成されるウエルを浅
く形成することが可能であるため、ウエルの横方向の広
がりを抑えることができ、異種間の素子分離幅も短くす
ることが可能になる。
【0112】また、素子間絶縁層の下に、ウエルと同じ
導電型であり、かつ、ウエルよりも抵抗率の小さい半導
体層を設けることにより、前述と同様な効果を得ること
ができる。
【0113】また、ウエルと同じ導電型であり、かつウ
エルよりも抵抗率の小さい半導体層を素子間絶縁層の下
に設けるばかりでなく、ウエルの下部にまで引き延ばし
た場合にも、同様な効果を得ることができる。
【0114】また、素子間の分離溝を溝加工した後に、
イオン打ち込み法等で所定の領域にウエルと同種の導電
型を与える不純物を導入し、そのイオン打ち込みのエネ
ルギ、ドーズ量の条件を適宜設定することにより、絶縁
層の下にウエルと同じ導電型の半導体層を、ウエルと該
ウエルと異なる導電型の半導体層との接合位置よりも深
く、あるいは、ウエルよりも抵抗率を小さくして設ける
ことができる。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明する図である。
【図2】本発明の第1の実施例を説明する図である。
【図3】本発明の第1の実施例を説明する図である。
【図4】本発明の第1の実施例を説明する図である。
【図5】本発明の第2の実施例を説明する図である。
【図6】本発明の第2の実施例を説明する図である。
【図7】本発明の第2の実施例を説明する図である。
【図8】本発明の第3の実施例を説明する図である。
【図9】本発明の第3の実施例を説明する図である。
【図10】本発明の第4の実施例を説明する図である。
【図11】本発明の第4の実施例を説明する図である。
【図12】本発明の第5の実施例を説明する図である。
【図13】本発明の第5の実施例を説明する図である。
【図14】本発明の第6の実施例を説明する図である。
【図15】本発明の第7の実施例を説明する図である。
【図16】本発明の第8の実施例を説明する図である。
【図17】本発明の第9の実施例を説明する図である。
【図18】本発明の第10の実施例を説明する図であ
る。
【図19】本発明の第11の実施例を説明する図であ
る。
【図20】本発明の第6の実施例の製造工程を説明する
図である。
【図21】本発明の第6の実施例の製造工程を説明する
図である。
【図22】本発明の第6の実施例の製造工程を説明する
図である。
【図23】本発明の第6の実施例の製造工程を説明する
図である。
【図24】本発明の第6の実施例の製造工程を説明する
図である。
【図25】本発明の第6の実施例の製造工程を説明する
図である。
【図26】本発明の第6の実施例の製造工程を説明する
図である。
【図27】本発明の第6の実施例の製造工程を説明する
図である。
【図28】本発明の第6の実施例の製造工程を説明する
図である。
【図29】本発明の第6の実施例の製造工程を説明する
図である。
【符号の説明】 5a〜5c pウエル 6a〜6c nウエル 7a〜7i 素子分離絶縁層、 9a〜9d、90a〜90d、900 p+層、 41a、41b nMOSFET 42a、42b pMOSFET 45a バイポーラトランジスタ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図3】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図20】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図21】
【図12】
【図14】
【図22】
【図13】
【図15】
【図16】
【図23】
【図17】
【図18】
【図24】
【図19】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長野 隆洋 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 南 正隆 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 松崎 望 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界効果型半導体素子を含む半導体集積
    回路装置において、半導体基板上に、該半導体基板とは
    異なる導電型の複数個のウエル内に形成した複数個の絶
    縁ゲート電界効果トランジスタと、前記複数個のウエル
    を接続する半導体層であって、前記ウエルと同一導電型
    で、前記半導体基板との接合部が、前記ウエルと前記半
    導体基板との接合部と同一平面にない半導体層と、前記
    半導体基板と同一導電型の複数個のウエル内に形成した
    複数個の絶縁ゲート電界効果トランジスタとを備えるこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 電界効果型半導体素子を含む半導体集積
    回路装置において、半導体基板上に、該半導体基板とは
    異なる導電型の複数個のウエル内に形成した複数個の絶
    縁ゲート電界効果トランジスタと、前記複数個のウエル
    を接続する半導体層であって、前記ウエルと同一導電型
    で、前記半導体基板とのpn接合部が、前記ウエルと前
    記半導体基板との接合部と同一平面にない半導体層と、
    バイポーラトランジスタとを備えることを特徴とする半
    導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 電界効果型半導体素子を含む半導体集積
    回路装置において、半導体基板上に、該半導体基板とは
    異なる導電型の複数個のウエル内に形成した複数個の絶
    縁ゲート電界効果トランジスタと、前記複数個のウエル
    を接続する半導体層であって、前記ウエルと同一導電型
    で、前記半導体基板との接合部が、前記ウエルと前記半
    導体基板との接合部と同一平面にない半導体層と、前記
    半導体基板と同一導電型の複数個のウエル内に形成した
    複数個の絶縁ゲート電界効果トランジスタと、バイポー
    ラトランジスタとを備えることを特徴とする半導体集積
    回路装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体基板とは異なる導電型の複数
    個のウエル内に形成した複数個の絶縁ゲート電界効果ト
    ランジスタと前記半導体基板と同一導電型の複数個のウ
    エル内に形成した複数個の絶縁ゲート電界効果トランジ
    スタとの間に、前記半導体基板とは異なる導電型の複数
    個のウエルの表面からの深さよりも深い位置に達する絶
    縁分離層を備えたことを特徴とする請求項2または3記
    載の半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体基板とは異なる導電型の複数
    個のウエル内に形成した複数個の絶縁ゲート電界効果ト
    ランジスタまたは前記半導体基板と同一導電型の複数個
    のウエル内に形成した複数個の絶縁ゲート電界効果トラ
    ンジスタと、前記バイポーラトランジスタとの間に、前
    記半導体基板とは異なる導電型の複数個のウエルの表面
    からの深さよりも深い位置に達する絶縁分離層を備えた
    ことを特徴とする請求項3記載の半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 前記半導体基板とは異なる導電型の複数
    個のウエル内に形成した複数個の絶縁ゲート電界効果ト
    ランジスタと、前記半導体基板と同一導電型の複数個の
    ウエル内に形成した複数個の絶縁ゲート電界効果トラン
    ジスタと、前記バイポーラトランジスタとのそれぞれ間
    に、前記半導体基板とは異なる導電型の複数個のウエル
    の表面からの深さよりも深い位置に達する絶縁分離層を
    備えたことを特徴とする請求項3記載の半導体集積回路
    装置。
  7. 【請求項7】 前記半導体基板の下部に、前記深い位置
    に達する絶縁分離層に接する絶縁層を備えることを特徴
    とする請求項4、5または6記載の半導体集積回路装
    置。
  8. 【請求項8】 前記複数個のウエルを接続する半導体層
    は、前記半導体基板との接合部が、前記ウエルと前記半
    導体基板との接合部より深い位置となるように形成され
    ていることを特徴とする請求項1ないし7のうち1記載
    の半導体集積回路装置。
  9. 【請求項9】 前記複数個のウエルを接続する半導体層
    は、ウエルより高不純物濃度に形成されていることを特
    徴とする請求項1ないし7のうち1記載の半導体集積回
    路装置。
  10. 【請求項10】 前記複数個のウエルを接続する半導体
    層は、ウエルより低抵抗率の半導体層であることを特徴
    とする請求項1ないし7のうち1記載の半導体集積回路
    装置。
  11. 【請求項11】 前記複数個のウエルを接続する半導体
    層は、素子間を分離するために、半導体基板表面から、
    前記ウエルと該ウエルと反対導電型の半導体基板の接合
    位置より浅く設けられた素子分離絶縁層の下部に設けら
    れることを特徴とする請求項1ないし10のうち1記載
    の半導体集積回路装置。
  12. 【請求項12】 前記半導体基板とは異なる導電型の複
    数個のウエルの前記半導体基板に接する部分が他の部分
    より高不純物濃度とされていることを特徴とする請求項
    1ないし11のうち1記載の半導体集積回路装置。
  13. 【請求項13】 半導体基板の表面に、異なる導電型の
    半導体層が混在しており、それぞれの半導体層上に、そ
    の半導体層と同一の導電型の複数個のウエル内に形成さ
    れた複数個の絶縁ゲート電界効果トランジスタを備える
    ことを特徴とする半導体集積回路装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし13のうち1記載の半
    導体集積回路装置を使用して構成したことを特徴とする
    たマイクロプロセッサ。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし13のうち1記載の半
    導体集積回路装置を使用して構成したことを特徴とする
    半導体メモリ。
  16. 【請求項16】 半導体基板または単一の導電型の埋込
    層を有するエピタキシャル半導体基板の表面に溝を形成
    した後に、前記半導体基板または埋込層と異なる導電型
    を与える不純物を前記溝の底に導入することを特徴とす
    る半導体集積回路装置の製造方法。
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