JPH05251174A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JPH05251174A
JPH05251174A JP5039592A JP5039592A JPH05251174A JP H05251174 A JPH05251174 A JP H05251174A JP 5039592 A JP5039592 A JP 5039592A JP 5039592 A JP5039592 A JP 5039592A JP H05251174 A JPH05251174 A JP H05251174A
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  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 不安定発振・モーディングによるマグネトロ
ンおよび他の構成部品の損傷を防ぎ、かつ不安定発振の
検知信頼性を向上させる。 【構成】 マグネトロン113のモーディング時に、こ
れを電流検知回路106で検知して制御回路108でイ
ンバータ回路102のオン信号を遮断する。また、加熱
開始時に電流検知回路106からの入力に基づく制御を
一定時間停止するか、電流帰還手段111のレベル値が
ある一定値に達するまでマグネトロン電流検知機能を停
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジ等のいわゆ
る誘電加熱を行なうための高周波加熱装置の改良に関
し、更に詳しく述べれば、その電源装置にインバータ回
路を用い、該インバータ回路により高周波電力を発生
し、マグネトロン駆動用変圧器にて昇圧してマグネトロ
ンを駆動するよう構成した高周波加熱装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の高周波加熱装置において
は、マグネトロン出力を安定制御し同時に半導体スイッ
チング素子を保護するために、マグネトロン駆動用変圧
器の巻線を利用した電圧帰還手段と電流帰還手段と過電
圧検出回路とが設けられており、それらのフイードバツ
クによってインバータ回路のオンパルス幅が制御されて
いる。
【0003】しかしながら、構成部品におけるマグネト
ロンの寿命が比較的短いため、マグネトロンの寿命がつ
きたときに安全に停止する必要がある。そして、マグネ
トロンを交換すれば正常に再動作することが望ましい。
【0004】従来、マグネトロンの発振が不安定動作す
るいわゆるモーディング現象が発生すると、インバータ
回路の共振が乱れ、前述のフイードバツクにより停止す
る場合があつたが、マグネトロンが異常発熱し他の構成
部品を破壊するなど確実に機能するに至らなかつた。す
なわち、構成部品であるマグネトロンの寿命が比較的短
いものであり、マグネトロンのカソードフィラメントの
電子放出能力が使用時間により低下していくと、発振が
不安定となる。
【0005】また、使用者が不適切な容器・加熱物を加
熱しようとした時、マグネトロン内部の共振器のQファ
クターの低下により、発振が正常なモードを維持するこ
とができなくなり、発振が不安定になつてしまう。この
とき、マグネトロンは、異常モードの発振により、損失
が増大し異常発熱に至る。また、異常発熱に伴い、マグ
ネトロン内部の電極変形・フィラメントの損耗が著し
く、より短寿命になる。
【0006】さらに、加熱スタート時は、フィラメント
が十分に熱せられていないので、電子放射が不十分であ
り、短時間であるが過渡的に不安定発振が行なわれる。
これについては、マグネトロンは異常発熱に至らないの
で劣化要因になりにくい。
【0007】すなわち、不安定発振を加熱スタート時に
は許容し、他の加熱期間には発振動作を停止させるか、
入力電力を抑制し異常発熱をさせないことが必要にな
る。
【0008】そこで、特開平3−78995の技術で
は、マグネトロンがモーディング現象を呈した時にマグ
ネトロンの発振周波数が2倍になることを利用して、加
熱室内にサーチアンテナを設け、高次周波数成分を選択
受信した後、該マイクロ波を検波整流してそのレベルが
所定値になると、インバータ回路のスイッチング信号を
オフにして発振を停止させていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の特開平3−78
995の技術は、異常発振時における発振周波数が定常
時と大きく異なることにより異常検知する方法を採用し
ているので、上述の課題を解決することができるが、オ
ーブンキャビティにサーチアンテナを設けているため、
オーブンキヤビテイが異なると、その都度レベルを整合
させる必要があった。また、マグネトロンの高周波スプ
リアスにより誤動作する恐れがあった。
【0010】さらに、インバータ回路を構成する基板と
アンテナを装着するオーブンキヤビテイは隔離し、基板
がキヤビテイの熱影響を軽減することが望ましい。その
ためには、アンテナからの信号線は基板から隔たつた位
置から引き回されるので、耐ノイズ・検知信頼性に難が
あつた。
【0011】本発明は、上記に鑑み、不安定発振・モー
ディングを検知しても、加熱スタート時にはこれを許容
し他の加熱期間には発振動作を停止させるか、入力電力
を抑制し異常発熱をさせないようにし、かつその検知信
頼性を向上させることができる高周波加熱装置の提供を
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、商用電源100を整流平滑して直流電源を作る整
流平滑回路101と、該整流平滑回路に接続されたイン
バータ回路102と、該インバータ回路102を駆動制
御する制御回路108と、前記インバータ回路102に
より駆動制御されるマグネトロン駆動回路112及びマ
グネトロン113と、該マグネトロン113の電流若し
くは電源電流を検出する電流帰還手段111と、前記マ
グネトロン113の電流の瞬時値を検出する電流検知回
路106とを備え、前記インバータ回路102は、整流
平滑回路101に接続されたマグネトロン駆動変圧器1
04と、該駆動変圧器104と並列もしくは直列接続さ
れた共振コンデンサ103と、前記駆動変圧器104と
直列接続された半導体スイッチング素子105とから構
成された高周波加熱装置において、前記制御回路108
は、駆動出力信号の時間幅を、マグネトロン電流の流通
時間と、前記電流帰還手段111より生成される時間幅
とのうち、いずれか小なる時間を制御するものである。
【0013】また、請求項2では、制御回路108は、
加熱開始より一定時間はマグネトロン電流検知回路の機
能を停止する手段を有するものである。
【0014】請求項3では、制御回路108は、電流帰
還手段111のレベル値がある一定値に達するまでマグ
ネトロン電流検知回路106の機能を停止する手段を有
するものである。
【0015】
【作用】上記課題解決手段において、制御回路108が
出力するオン・オフパルス信号は半導体スイッチング素
子105に与えられる。半導体スイッチング素子105
の動作状態を図3に示す。制御回路108がオン信号を
出力すると、半導体スイッチング素子105は導通して
電源をマグネトロン駆動変圧器104に供給する。
【0016】そして、制御回路108がオフ信号を出力
すると、半導体スイッチング素子105は非導通にな
り、共振コンデンサ103とマグネトロン駆動変圧器1
04とが共振回路を構成し、共振電圧が半導体スイッチ
ング素子105のコレクタ電圧Vceに現れる。
【0017】ここで、共振電圧の立ち下がりタイミング
に同期して次のオン信号が発せられる。インバータ回路
102で作られた高周波電力はマグネトロン駆動用変圧
器104の2次側昇圧巻線によりマグネトロン駆動回路
112に供給され、マグネトロン113の出力加熱電力
は、制御回路108が出力するオン・オフパルス信号の
オン時間幅に比例する。
【0018】すなわち、制御回路108は、出力設定手
段107の設定出力に応じたオン時間幅で、かつマグネ
トロン駆動用変圧器104の共振周波数と同期したオン
・オフパルス信号を半導体スイッチング素子に出力す
る。
【0019】マグネトロン113に高周波電力が印加さ
れると、まずフィラメント電流が流れてフィラメント温
度が上昇し、その後マグネトロン電流が流れはじめ、電
子レンジ庫内にマイクロ波が放射される。マグネトロン
電流回路に設けられた検知回路106は、電流波形の立
ち下がりのタイミングで制御回路108の出力をオフに
する。
【0020】通常、マグネトロン電流は制御回路108
により生成されたオン時間に相応した電流が流れてい
る。ところが、マグネトロン113が劣化しモーディン
グが発生すると、マグネトロン113のアノード電圧は
図3のように上昇し、マグネトロン電流は図3ののよ
うにスイッチング信号がオン期間にも係わらず低下す
る。このマグネトロン電流を電流検知回路106で検知
して制御回路108に出力し、制御回路108では該信
号に基づき制御出力信号をオンからオフに切替える。こ
のとき、制御出力信号のオン時間幅が短いので、フライ
バック電圧も低くなり、マグネトロン駆動回路112の
コンデンサの充電電圧は低くなる。このことは、次周期
のモーディング電圧ではマグネトロン電流が流れないこ
とを示すが、現象としてモーディングが抑制され定常動
作に移行することになり、マグネトロンの異常発熱を防
ぐ。
【0021】ここで、マグネトロン113がモーディン
グを呈すると、マグネトロン電流が低下する原因は以下
のような事由による。定常状態においてマグネトロン1
13のアノードに印加される電圧は、図2のマグネトロ
ン113のアノード電圧・電流特性に示される定電圧性
により決定されている。この定電圧性は、駆動変圧器1
04の二次側出力電圧と駆動回路112のコンデンサC
3の充電電圧の和となっていて、図2の動作点(A)で
インバータ回路102は動作する。
【0022】マグネトロン113がモーディングする
と、図2の電圧・電流特性において、マグネトロン11
3の特性は破線に示される特性に変化する。ここで、イ
ンバータ回路102は、図2の動作点(B)に移動する
が、本発明の回路が無ければ、オン時に蓄積されたフラ
イバックエネルギーにより、駆動回路112のコンデン
サC3に動作点(A)の電流値になるように充電するこ
とから、動作点(C)に移行しようとする。しかるに本
発明の制御によれば、図2の動作点(B)のポイントに
移動したことを電流検知回路106で検知して、制御回
路108では、オン信号を遮断するために、フライバッ
クエネルギーの増加も無く、動作点は再び(A)に戻
り、マグネトロン113の入力電力は抑圧される。な
お、本発明では、電流帰還手段111に対して、マグネ
トロン電流検出回路106によるスイッチング制御が優
先されているため、制御回路108は、モーディング時
にはオフ信号を出力することになる。
【0023】また、加熱スタート時に、フィラメントが
十分に熱せられていない場合は、マグネトロン電流が流
れてないので、この間は電流帰還手段111からの入力
に基づくブレーキおよびマグネトロン電流検知回路10
6の出力はゼロであり、制御回路108は、広いオンパ
ルス幅のオン信号を出力し、フィラメント電力を十分に
供給している。
【0024】そして、マグネトロン113が発振しよう
とするとき、マグネトロン113のモーディングが過渡
的に生じるが、これによりマグネトロン電流検知回路1
06が機能し出力を発生すると、オン時間幅が少なくな
り、マグネトロンフィラメント電力が減少するから、過
渡モーディング時間が長くなり望ましくない。
【0025】そこで、請求項3のように、制御回路10
8は、マグネトロン113が所定電流に達したことを認
識するために、電流帰還手段111により得られる信号
により、電流検知回路106の入力をオン・オフする機
能を有する。
【0026】すなわち、請求項2に示すように、マグネ
トロン113が安定に動作するまでの時間があらかじめ
設計値として求めることが可能であるから、制御回路1
08に計時回路118を設け、加熱スタートからの時間
を計時し、所定の時間に達した後に、電流検知回路10
6の信号をオンにするように構成することも可能であ
る。
【0027】このように、マグネトロン113が発振不
安定、すなわちモーディング症状を呈したとき、マグネ
トロン電流の立ち下がり波形からスイッチング信号をオ
ンからオフにすることにより、出力を抑制でき、マグネ
トロン113の異常発熱の抑制を図るとともにマグネト
ロン113のモーディングの継続を抑制するインバータ
制御系を構成できる。
【0028】
【実施例】
(第一実施例)図1は本発明の基本的構成図である。図
1において、101は商用電源100の整流平滑回路、
102はインバータ回路で、これは、マグネトロン駆動
用変圧器104と、それに並列もしくは直列(図では並
列)接続された共振コンデンサ103と、前記駆動変圧
器104に直列接続された半導体スイッチング素子10
5とより構成される。
【0029】108は制御回路で、出力設定回路107
からの設定入力と電源電流若しくはマグネトロン電流を
検知制御する電流帰還手段111からの入力とにより、
PWM回路119から半導体スイッチング素子105に
与えるパルス幅を制御する。120は同期回路、122
はコンパレータ、118は計時回路を示す。
【0030】106はマグネトロン電流検知回路で、制
御回路108へマグネトロンの異常信号を与える。11
0はマグネトロン電流を電流帰還手段111及び電流検
知回路106に信号を伝達する電流トランスである。1
12はマグネトロン駆動回路で、ダイオードD2と駆動
用変圧器104に直列に接続されたコンデンサC3から
なる半波倍電圧整流回路になっている。113はマグネ
トロンである。
【0031】図1の基本的構成をさらに詳述したものを
図4に示す。図4は高周波加熱装置の構成ブロック図で
あり、これは、商用電源100にスイッチSW1,SW
2を介して整流平滑回路101が接続されている。
【0032】整流平滑回路101は、整流ブリツジD1
と、その出力端子にチヨークコイルL1と平滑コンデン
サC2が接続されてなる。
【0033】整流平滑回路101の直流出力端子には、
インバータ回路102が接続されており、このインバー
タ回路102は、マグネトロン駆動変圧器104の1次
巻線104aと共振コンデンサ103の並列共振回路が
接続され、またマグネトロン駆動変圧器104とスイッ
チング素子105としてのトランジスタQ1の直列回路
が接続され、ダンパーダイオードD4がトランジスタQ
1のコレクターエミツタ間に逆接続されている。
【0034】マグネトロン駆動回路112は、マグネト
ロン駆動変圧器104を介して、マグネトロンヒータ巻
線104bと、マグネトロン入力巻線104cを半波整
流する高圧ダイオードD2,D3および高圧コンデンサ
C3とが接続されてなる。
【0035】制御回路108は、フリップフロップIC
1〜IC6、シフトレジスタIC7、バッファBUF、
コンパレータCMP4およびカウンタCNT1から構成
されている。
【0036】この構成部品を図1に示す構成要素と整合
させると、トランジスタQ1を高周波スイッチングさせ
るためのオン・オフパルス信号を発生させるPWM回路
119は、基準タイミング発生回路TGとカウンタ回路
CNT1から構成されることになる。
【0037】また、制御回路108からオンオフパルス
信号を発生させる場合、駆動変圧器104と共振コンデ
ンサC1からなる共振回路に同期させる図1の同期回路
120は、駆動変圧器104のマグネトロン1次巻線1
04aから抵抗により分圧させた信号を入力するコンパ
レータCMP2と、その出力端子に接続されたタイミン
グ回路IC4と、フリップフロップIC6およびカウン
タ回路CNT1とから構成される。
【0038】出力設定回路107は、図4において抵抗
およびコンデンサからなる電流入力回路124でADJ
で示される。この出力設定回路107の入力電圧と、電
流トランスCT1で検出した電圧とが、コンパレータC
MP4(図1のコンパレータ122)で比較され、その
結果がシフトレジスタIC7を介してカウンタ回路CN
T1にセツトされる。したがって、電流帰還手段111
は、シフトレジスタIC7およびカウンタ回路CNT1
等から構成されることになる。
【0039】また、図1のマグネトロン電流検知回路1
06は、図4においてコンパレータCMP1、フリップ
フロップIC5等により構成される。
【0040】また、図1に示す計時回路118は、図4
において発振器OSCおよびタイミング発生器TGから
構成される。
【0041】さらに、図4においては、過電圧回路12
5が設けられ,この回路125は、コンパレータCMP
3およびフリップフロップIC3から構成される。
【0042】上記の構成において、マグネトロン駆動変
圧器104のマグネトロン1次巻線から抵抗により分圧
させた信号によって、駆動変圧器104と共振コンデン
サC1からなる共振回路電圧信号を、コンパレータCM
P3に入力し、ある所定のしきい値電圧を越えると、カ
ウンタ回路CNT1、タイミング発生器TGおよび出力
フリップフロップIC2をリセットする。
【0043】加熱のためにマグネトロン113を駆動す
るには、別に与えられる操作情報によりスイッチSW
I,SW2等を閉じ、整流平滑回路101により直流に
変換された後に共振コンデンサC1、駆動変圧器10
4、スイッチング素子105からなるインバータ回路1
02に電源を印加する。
【0044】トランジスタQ1がオンすると、駆動変圧
器104に電流が流れるとともにマグネトロン113に
電圧が印加され発振が開始される。
【0045】ここで、図3の如く、マグネトロン113
にモーディング異常が発生すると、アノード電圧が上昇
しマグネトロン電流がオフになる。マグネトロン電流が
オフになると、電流トランス110の出力もゼロにな
り、コンパレータCMP3及びフリップフロップIC5
はフリップフロップIC6をリセットする。
【0046】マグネトロン113が動作する期間、カウ
ンタ回路CNT1はカウントダウン中で、フリップフロ
ップIC2はセツトされているが、フリップフロップI
C6がリセットされると、フリップフロップIC2もリ
セットされる。
【0047】これにより、定常時にカウンタ回路CNT
1にセツトされるオンデータより優先的にフリップフロ
ップIC2およびカウンタ回路CNT1をリセットし、
トランジスタQ1をオフにする。
【0048】このように、マグネトロン113が発振不
安定、すなわちモーディング症状を呈したとき、マグネ
トロン電流の立ち下がり波形からスイッチング信号をオ
ンからオフにすることにより出力を抑制でき、マグネト
ロン113の異常発熱の抑制を図るとともにマグネトロ
ンのモーディングの継続を抑制する。なお、図3におい
て、制御出力、コレクタおよびアノード電圧中の破線に
示す波形は本発明回路が無い場合の仮想波形である。
【0049】(第二実施例)図5の第二実施例は、マグ
ネトロン電流検知回路106と電流入力回路124の出
力により、制御回路108の出力、即ちスイッチング信
号出力を制御する回路図を示している。
【0050】マグネトロン電流とアノード電圧の積が入
力電力であり、先に説明しているように、アノード電圧
はマグネトロン113により定められることから、マグ
ネトロン電流の積分値を電流トランス110から入力
し、この入力電圧と、出力設定回路107からの操作情
報により与えられた直流電圧とを、コンパレータCMP
4で比較することにより、前述の構成を行うことができ
る。
【0051】(第三実施例)図6は加熱スタートから一
定時間経過すると、マグネトロン電流検知回路106の
出力を有効にする制御回路例を示している。ここでは、
操作情報が、例えば電源周期を基準としたPWM信号に
より電流入力回路124の基準直流電圧を生成してお
り、PWM信号を分周器126により数秒の遅延時間を
作り、フリップフロップIC5をリセットしている。分
周器126は、ワンシヨツト動作になるよう内部帰還さ
れている。
【0052】上記構成において、PWM信号が入力し加
熱がスタートし、分周器126の出力がLOWになるま
で、フリップフロップIC5の出力はLOWになつてお
り、マグネトロン電流検知回路106の入力は無効にな
る。
【0053】したがって、加熱スタート時は、フィラメ
ントが十分に熱せられていないので、電子放射が不十分
であり、短時間であるが過渡的に不安定発振が行なわれ
るが、このとき、マグネトロン電流検知回路106の入
力を無効としているので、マグネトロン113は異常発
熱に至らず、かつ正常に動作することになる。
【0054】(第四実施例)図7は加熱スタートから所
定の電流がマグネトロンに流れていることを検知するこ
とにより、マグネトロン電流検知回路106の出力を有
効にする制御回路例を示している。
【0055】これは、マグネトロン電流検知回路106
の信号を分岐し、抵抗とコンデンサからなる積分時定数
回路(遅延回路128)が構成されており、コンパレー
タCMP3のしきい値を所定の値に定めてレベルを越え
ると、フリップフロップIC5がセツト可能になるよう
に構成されている。
【0056】したがって、加熱スタート時に、短時間で
あるが過渡的に不安定発振が行なわれても、積分時定数
回路(遅延回路128)があるため、その間は異常と判
断せず、その後は、正常に動作することになる。
【0057】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、駆動出力信号の時間幅を、マグネトロン電流の
流通時間と、電流帰還手段より生成される時間幅とのう
ち、いずれか小なる時間に制御しているから、不安定発
振・モーディング時には、発振動作を停止させるか、入
力電力を抑制し異常発熱を抑制させることができる。
【0059】また、加熱開始より一定時間はマグネトロ
ン電流検知回路の機能を停止するか、電流帰還手段のレ
ベル値がある一定値に達するまでマグネトロン電流検知
回路機能を停止しているので、不安定発振・モーディン
グを加熱スタート時には許容し、正常な発振動作を行わ
せることができる。
【0060】しかも、従来のオーブンキヤビテイにサー
チアンテナを設ける場合に比べて、オーブンキヤビテイ
が異なってもその都度そのレベルを整合させる必要がな
く、出力設定レベルで加熱でき、また、オーブンキヤビ
テイにサーチアンテナを設けなくともインバータ回路を
構成する基板上に回路を構成するので、耐ノイズ・検知
信頼性を確保することができる。したがって、信頼性の
高い安価な高周波加熱装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高周波加熱装置の構成ブロツク図
【図2】マグネトロンのアノード電圧・マグネトロン電
流特性と、インバータ回路の負荷特性を示すとともに、
マグネトロンのモーディング時の特性遷移を示す図
【図3】本発明のインバータ回路の主要部の波形出力を
示す図
【図4】マグネトロン電流検知回路を付加した第一実施
例のインバータ回路の構成図
【図5】電流帰還手段の入力をマグネトロン電流により
得る第二実施例のインバータ回路の構成図
【図6】加熱スタートから一定時間経過するとマグネト
ロン電流検知回路の出力を有効にする第三実施例の制御
回路を示す構成図
【図7】加熱スタートから所定の電流がマグネトロンに
流れていることを検知し、マグネトロン電流検知回路の
出力を有効にする第四実施例の制御回路を示す構成図
【符号の説明】
100 商用電源 101 整流平滑回路 102 インバータ回路 103 共振コンデンサ 104 マグネトロン駆動回路 105 スイッチング素子 106 マグネトロン電流検知回路 107 出力設定回路 108 制御回路 110 電流トランス 111 電流帰還手段 112 マグネトロン駆動回路 113 マグネトロン 119 PWM回路 120 同期回路 124 電流入力回路 125 過電圧回路 126 分周器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源を整流平滑して直流電源を作る
    整流平滑回路と、該整流平滑回路に接続されたインバー
    タ回路と、該インバータ回路を駆動制御する制御回路
    と、前記インバータ回路により駆動制御されるマグネト
    ロン駆動回路及びマグネトロンと、該マグネトロンの電
    流若しくは電源電流を検出する電流帰還手段と、前記マ
    グネトロンの電流の瞬時値を検出する電流検知回路とを
    備え、 前記インバータ回路は、整流平滑回路に接続されたマグ
    ネトロン駆動変圧器と、該駆動変圧器と並列もしくは直
    列接続された共振コンデンサと、前記駆動変圧器と直列
    接続された半導体スイッチング素子とから構成された高
    周波加熱装置において、 前記制御回路は、駆動出力信号の時間幅をマグネトロン
    電流の流通時間と、前記電流帰還手段より生成される時
    間幅とのうち、いずれか小なる時間を制御することを特
    徴とする高周波加熱装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高周波加熱装置におい
    て、制御回路は、加熱開始より一定時間はマグネトロン
    電流検知回路の機能を停止する手段を有することを特徴
    とする高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の高周波加熱装置におい
    て、制御回路は、電流帰還手段のレベル値がある一定値
    に達するまでマグネトロン電流検知回路機能を停止する
    手段を有することを特徴とする高周波加熱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009099494A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 Micro Denshi Kk 寿命判定機能を有するマグネトロンの駆動装置
US8164265B2 (en) 2008-01-31 2012-04-24 Orc Manufacturing Co., Ltd. Lighting method of microwave excitation discharge lamp
JP2013026023A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Panasonic Corp 高周波加熱装置
EP2037561A4 (en) * 2006-06-19 2016-10-26 Panasonic Corp INVERTER CONTROL CIRCUIT AND HIGH FREQUENCY INDUCTION HEATING DEVICE

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