JPH0525064U - 組合せオイルリング - Google Patents

組合せオイルリング

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Publication number
JPH0525064U
JPH0525064U JP8074891U JP8074891U JPH0525064U JP H0525064 U JPH0525064 U JP H0525064U JP 8074891 U JP8074891 U JP 8074891U JP 8074891 U JP8074891 U JP 8074891U JP H0525064 U JPH0525064 U JP H0525064U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil ring
locking piece
spacer expander
side rail
piston
Prior art date
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Pending
Application number
JP8074891U
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English (en)
Inventor
一憲 日馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riken Corp
Original Assignee
Riken Corp
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Publication date
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Publication of JPH0525064U publication Critical patent/JPH0525064U/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 リング溝に凹入部を作ることなくサイドレー
ルの側面シール性を良好にさせる。 【構成】 サイドレール14,15の合い口部16に係
止片17を設け、この係止片をスペーサエキスパンダ1
2に係止させる。スペーサエキスパンダ12はノックピ
ン11によりリング溝に止着させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内燃機関用の組合せオイルリングに関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関のピストンにはシリンダ内周壁との間の機密性を保持するために、図 4に示す如く、ピストン1の外周面にコンプッションリング2と、このシリンダ 内壁に付着する潤滑油を掻き落す組合せオイルリング3とが装着されている。
【0003】 組合せオイルリングとしては、図5に示す如く、互いに対向する上、下1対の サイドレール4、5とその間に介装されたスペーサエキスパンダ6とより成る、 所謂スリーピースオイルリングが広く使用されている。組合せオイルリング3は 、ピストン1の外周に設けられたリング溝7に装着され、上サイドレール4と下 サイドレール5はスペーサエキスパンダ6によりリング溝7の上側面及び下側面 に夫々押圧され、かつ上下サイドレールの外周面は耳9の弾性力によりシリンダ 内周壁に摺接する。
【0004】 ピストン1が往復動すると、シリンダ内周壁に付着している潤滑油は、上下サ イドレール4、5によって掻き落され、掻き落された潤滑油は、リング溝7の底 面とピストン内部とを連通するオイル逃し孔8からクランク室に回収される。
【0005】 ピストン1の往復動中、組合せオイルリングは、リング溝7の内で周方向に回 転する。特に、合い口部を有する上下サイドレール4、5の回転は、時には、上 下のサイドレール4、5の合い口部を軸線方向で一致させる。上下サイドレール 4、5の合い口部が揃うことは、オイル消費量を増大させ好ましくない。
【0006】 又、上下サイドレール4、5の周方向の回転は、スペーサエキスパンダ6の耳 9を摩耗させ、耳9の弾力を落す。このため、上下サイドレール4、5のシリン ダ内周壁への摺接圧が下がり、オイル掻き落し能力を低下させる。加えて、摩耗 粉による弊害もみのがせないものとなる。
【0007】 その対策として、実開昭56-165937 号公報には、オイルリングの上レール4の 合口の一部を図6に示す如く、上側に折曲げて係合部4aを形成し、図7に示す 如く、ピストンのリング溝7の上側面の水平に配置されたシリンダの上部になる 部分に形成された凹入部7aに係合させ、上レール4が合口を上にしてピストン 1に固定されるようにしたオイルリングが開示されている。
【0008】
【本考案が解決しようとする課題】
図7に示すように、しかし、リング溝7に凹入部7aを設けることは、サイド レール4とリング溝側面との間のシール性を低下させている。即ち、凹入部7a を有しないものは、図7の如く凹入部7aを有するものに比し、現実には、オイ ル消費量が少い。
【0009】 それ故に、本考案は、サイドレールとスペーサエキスパンダとの間の相対的動 きを無くして、前述した不具合を解消させることを解決すべき課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前述した課題を解決するために、基本的には、ノックピンにスペー サエキスパンダを係止させ且つサイドレールの合い口の係止片をスペーサエキス パンダの対向壁間に配する技術的手段を用いる。好ましくは係止片の外面を研磨 仕上面とする。
【0011】
【作用】
スペーサエキスパンダはノックピンによりリング溝内に止着されるので、周方 向の回転はない。このスペーサエキスパンダにサイドレールの係止片を係止させ るので、サイドレールの周方向の回転もみられない。かくして、合い口が揃った り、又、耳の過剰な摩耗現象は解消される。
【0012】
【実施例】
図1に示すように、組合せオイルリング10は、リング溝壁面に植立したノッ クピン11と係合するスペーサエキスパンダ12を有す。スペーサエキスパンダ 12は、ピストンの軸線方向に波形をしているが、周方向に波形のものでもよい 。スペーサエキスパンダ12には離間した耳13が常法の如く設けられる。
【0013】 組合せオイルリング10は、スペーサエキスパンダ12の耳にその内周面が当 接する上下のサイドレール14、15を有す。サイドレール14、15の合い口 部16は、その端部を折曲げた係止片17を有す。係止片17は、スペーサエキ スパンダ12の対向壁間にその開口部より挿入される。この結果、サイドレール 14、15が周方向に回転しようとすると、その係止片17がスペーサエキスパ ンダ12の対向壁に当接して、サイドレール14、15の回転が止められる。尚 、スペーサエキスパンダ12がノックピン11によりピストンのリング溝内に止 着させられるので、スペーサエキスパンダの周方向の回転はない。従って、上下 サイドレール14、15の合い口部16を、予め、たとえば、180度か90度 ずらしておけば、上下の合い口部16が揃うことがない。
【0014】 サイドレール14、15の係止片17の外面を研磨仕上げをなし、係止片17 間の寸法を小さく管理するようにする。それにより、合い口部16を通るオイル 量を抑制させる。
【0015】 サイドレールの係止片17は、好ましくは、上下サイドレール14、15に設 けるが、上サイドレール14にのみ係止片17を設けてもよい。
【0016】 係止片17は、図2に示す如く、サイドレール14、15の合い口部16の一 方のみに設けてもよい。又、図3の如く、係止片17の外周側に逃げ部18を作 り、係止片17の外周面のシリンダ内周壁への摺接を避けるようにしてもよい。 何れの場合も、係止片17の外面を研磨仕上げして、合い口部16寸法を小さく するよう管理する。
【0017】 本考案による組合せオイルリングを用いたエンジンは、高速高負荷運転時及び パターン運転時においても、図7の例と係止片を有しない従来例とに比し、オイ ル消費量が低減することがテストにより確認された。
【0018】
【効果】
本考案による組合せオイルリングは周方向の回転がなく、又、合い口部を小さ くしているので、サイドレール側面とリング溝側壁面とのシール性が著しくよい 。このため、シリンダを水平配置する水平対向型内燃機関に用いると、合い口部 を上側にすることができる上に、上サイドレールのシール性がよいので、オイル の燃焼室への洩れがなく、本考案の組合せオイルリングは効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一例の組合せオイルリングの部分斜視
図である。
【図2】サイドレールの部分斜視図である。
【図3】サイドレールの別の例の部分斜視図である。
【図4】従来のオイルリングの使用例を示す正面図であ
る。
【図5】従来のオイルリングの断面図である。
【図6】従来のサイドレールの部分平面図である。
【図7】従来例の合い口部の部分正面図である。
【符号の説明】
10 組合せオイルリング 11 ノックピン 12 スペーサエキスパンダ 14、15 サイドレール 16 合い口部 17 係止片

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンに植立したノックピンに係合す
    るスペーサエキスパンダと、合い口の少くとも一方の端
    部全域をスペーサエキスパンダの対向側壁間に折曲げた
    係止片を有するサイドレールとを有する組合せオイルリ
    ング。
  2. 【請求項2】 スペーサエキスパンダがピストンの軸線
    方向に波形であり、係止片の外面が研磨仕上げされてい
    る請求項1の組合せオイルリング。
  3. 【請求項3】 サイドレールの合い口部の両端部に係止
    片を有する請求項2の組合せオイルリング。
  4. 【請求項4】 係止片の外周側に逃げ部を有する請求項
    2の組合せオイルリング。
  5. 【請求項5】 係止片を有するサイドレールは上側サイ
    ドレールのみである請求項1の組合せオイルリング。
JP8074891U 1991-09-10 1991-09-10 組合せオイルリング Pending JPH0525064U (ja)

Priority Applications (1)

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JP8074891U JPH0525064U (ja) 1991-09-10 1991-09-10 組合せオイルリング

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JP8074891U JPH0525064U (ja) 1991-09-10 1991-09-10 組合せオイルリング

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Publication Number Publication Date
JPH0525064U true JPH0525064U (ja) 1993-04-02

Family

ID=13727029

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JP8074891U Pending JPH0525064U (ja) 1991-09-10 1991-09-10 組合せオイルリング

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JP (1) JPH0525064U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20050008136A (ko) * 2003-07-14 2005-01-21 현대자동차주식회사 오일 링의 사이드 레일 회전방지구조
JP2014521021A (ja) * 2011-07-05 2014-08-25 マーレ インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 内燃機関のピストン用のオイル掻きリング

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