JPH05249852A - 像加熱装置及び加熱フィルム - Google Patents

像加熱装置及び加熱フィルム

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JPH05249852A
JPH05249852A JP4556292A JP4556292A JPH05249852A JP H05249852 A JPH05249852 A JP H05249852A JP 4556292 A JP4556292 A JP 4556292A JP 4556292 A JP4556292 A JP 4556292A JP H05249852 A JPH05249852 A JP H05249852A
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JP
Japan
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film
layer
toner
image
insulating
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JP4556292A
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English (en)
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Yoji Tomoyuki
洋二 友行
Hideyuki Hatakeyama
英之 畠山
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルムのヒーター側の基層を低抵抗化する
ことなく、フィルム基層の摩擦帯電電荷によるトナーへ
の影響を防止する。 【構成】 フィルムは加熱体と接触する絶縁基層とトナ
ー像と接触する絶縁離型層と、この絶縁基層と絶縁離型
層間に設けられた導電層を有する、及び、フィルムはト
ナーの帯電極性と逆極性に帯電する絶縁基層と、この絶
縁基層よりトナー側に設けられた導電層を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録材上のトナー像を加
熱する加熱フィルム及び、フィルムを介して加熱体から
の熱で記録材上のトナー像を加熱する像加熱装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、画像の加熱定着等のため
の記録材の加熱装置としては、所定の温度に維持された
加熱ローラーと、弾性層を有して該加熱ローラーに圧接
する加圧ローラーを有し、該両ローラーによって、未定
着のトナー画像が形成された記録材を挟持搬送しつつ加
熱する熱ローラー方式が多用されている。
【0003】また出願人は先に特開昭63−31318
2号公報で、固定支持された加熱体(サーマルヒータ
ー)と、該ヒーターに対向圧接しつつ搬送される耐熱性
フィルム(定着フィルム)と、該フィルムを介して記録
材をヒーターに密着させる加圧部材を有し、ヒーターの
熱をフィルムを介して記録材へ付与することで記録材面
に形成担持されている未定着画像を記録材面に加熱定着
される方式・構成の定着装置を提案した。
【0004】このようなフィルム加熱方式の定着装置に
おいてはヒーターとして低熱容量加熱体を用いることが
できる。そのため従来の接触式加熱方式である熱ローラ
ー方式やベルト加熱方式に比べて省電力化及びウエイト
タイム短縮化(クイックスタート)が可能になる。
【0005】また、このようなフィルム加熱方式の像加
熱装置においても静電的な要因によるオフセットが発生
する。
【0006】これは特にマイナス帯電したトナーを加熱
する場合、顕著である。
【0007】また、特開平1−187582号公報で、
フィルムのトナー像と接する離型層を低抵抗化すること
でフィルムの表面電位を低下させトナー画像の乱れやゴ
ミの吸着を防止することが提案されている。
【0008】
【発明が解決する課題】本発明者が検討したところ、フ
ィルム内面が強くプラスに帯電し、このプラス電位がフ
ィルムのトナー側表面まで影響し、逆極性であるトナー
と静電的に吸引し合うためであることがわかった。
【0009】また別の問題としてフィルムの表面離型層
を低抵抗化した場合、吸湿し低抵抗化した記録材を加熱
すると、記録材に保持されているトナーと逆極性の転写
電荷が離型層にリークしてしまい、記録材とトナー間の
静電的吸引力が働かなくなりオフセットし易くなった
り、記録材が大きく低抵抗化した場合、転写電流が記録
材を通して離型層に流れ込んでしまい転写抜けが発生し
てしまうことがある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、加熱体と、一面を加熱体と他面を画像を支持した
記録材と接触して移動するフィルムと、を有し、加熱体
からの熱で記録材上のトナー像を加熱する像加熱装置に
おいて、上記フィルムは、上記加熱体と接触する絶縁基
層とトナー像と接触する絶縁離型層と、この絶縁基層と
絶縁離型層間に設けられた導電層を有することを特徴と
するもの、絶縁基層と、絶縁離型層と、絶縁基層と絶縁
離型層間に設けられた導電層を有することを特徴とする
加熱フィルム、及び、加熱体と、一面を加熱体と他面を
画像を支持した記録材と接触して移動するフィルムと、
を有し、加熱体からの熱で記録材上のトナー像を加熱す
る像加熱装置において、上記フィルムはトナーの帯電極
性と逆極性に帯電する絶縁基層と、この絶縁基層よりト
ナー側に設けられた導電層を有することを特徴とするも
のである。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0012】図2は本発明の実施例の像加熱装置である
定着装置を有する画像形成装置の概略断面図である。
【0013】記録材Pは、画像形成部Aの感光ドラム2
1の表面に形成された現像像が、転写帯電手段22によ
って記録材Pの背面にトナー帯電極性(マイナス)と逆
極性のプラスの電荷が与えられることによって転写さ
れ、その転写トナー像Taを静電気的に記録材面に保持
して定着装置へ搬送され、加熱定着される。
【0014】7はエンドレスベルト状の加熱フィルムで
ある定着フィルムで(耐熱性フィルム)あり、左側の駆
動ローラー8と、右側の従動ローラー9と、該両ローラ
ー8・9間の下方に配置した加熱体としての低熱容量線
状加熱体1の、互いに該3部材8・9・1間に懸回張設
してある。定着フィルム7についての層構成の詳細は後
述する。
【0015】従動ローラー9はエンドレスベルト状の定
着フィルム7のテンションローラーを兼ねさせており、
該定着フィルム7は駆動ローラ8の時計方向回転駆動に
伴い時計方向に所定の周速度、即ち画像形成部A側から
搬送されてくる未定着トナー画像Taを上面に担持した
記録材(転写材シート)Pの搬送速度と同じ周速度をも
ってシワや蛇行、速度遅れなく回動駆動される。
【0016】10は鉄・ステンレス等の芯金11にシリ
コーンゴム等の離型性の良いゴム弾性層12を形成した
加圧部材としての加圧ローラーであり、前記エンドレス
ベルト状の定着フィルム7の下行側フィルム部分を挟ま
せて加熱体1の下面に対して不図示の付勢手段により例
えば総圧4〜12kgの当圧接をもって対向圧接させて
あり、記録材Pの搬送方向に順方向の反時計方向に軸1
1を中心に回転する。芯金11はノイズ防止の為に接地
してある。
【0017】加熱体1はフィルム7の面移動方向と交差
する方向を長手とする低熱容量線状加熱体であり、ヒー
タ基板3、通電発熱抵抗体(発熱体)4、検温素子5等
よりなり、ヒータ支持体2に取付け保持させて固定支持
させてある。
【0018】ヒータ支持体2は加熱体1を定着装置及び
画像形成装置全体に対し断熱支持する断熱性・高耐熱性
・剛性を有するもので構成できる。
【0019】ヒータ基板3は耐熱性・絶縁性・低熱容量
の部材であり、一例として厚み1.0mm・巾10mm
・長さ240mmのアルミナ基板である。
【0020】像形成スタート信号により画像形成部Aが
画像形成動作して定着装置へ搬送された、未定着のトナ
ー画像Taを上面に担持した記録材Pはガイド18に案
内されて加熱体1と加圧ローラー10との圧接部N(定
着ニップ部)の、定着フィルム7と加圧ローラー10と
の間に進入して、未定着トナー画像面が記録材Pの搬送
速度と同一速度で同方向に回動状態の定着フィルム7の
下面に密着して面ズレやシワ・寄りを生じることなく定
着フィルム7と一緒の重なり状態で加熱体1と加圧ロー
ラ10との相互圧接部N間を挟圧力を受けつつ通過して
いく。加熱体1は画像形成スタート信号により所定のタ
イミングで通電加熱されるので、トナー画像Taは圧接
部Nにおいて加熱を受けて軟化・溶融像Tbとなる。
【0021】定着フィルム7は、支持体2の曲率の大き
い(曲率半径が約2mm)エッジ部Sにおいて、急角度
(屈折角度θが略45°)で走行方向が転向する。従っ
て、定着フィルム7と重なった状態で圧接部Nを通過し
て搬送された記録材Pは、エッジ部Sにおいて定着フィ
ルム7から曲率分離し、排紙トレイへ排紙されてゆく。
排紙される時までにはトナーは十分冷却固化し記録材P
に完全に定着した状態(トナー画像Tc)となってい
る。
【0022】また、本例において加熱体1のうち発熱体
4及び基板3の熱容量が小さく、かつこれらが支持体2
により断熱支持されているので、圧接部Nにおける加熱
体1の表面温度は短時間にトナーの融点(又は記録材P
への定着可能温度)に対して十分な高温に昇温するの
で、加熱体1をあらかじめ昇温させておく(いわゆるス
タンバイ温調)必要がなく、省エネルギーが実現でき、
しかも機内昇温も防止できる。
【0023】発熱体4は基板3の下面(フィルム7との
対面側)の略中央部に長手に沿って、例えば、Ag/P
d(銀パラジウム)、Ta2N等の電気抵抗材料を厚み
約10μm・巾1〜3mmにスクリーン印刷等により塗
工し、その上に表面保護層として耐熱ガラス6を約10
μmコートしたものである。
【0024】検温素子5は一例として基板3の上面(発
熱体4を設けた面とは反対側の面)の略中央部にスクリ
ーン印刷等により塗工して具備させたPt膜等の低熱容
量の測温抵抗体である。検温素子としては、他に低熱容
量のサーミスタなどを基板3に当接配置する構成にして
もよい。
【0025】本例の加熱体1の場合は、線状又は帯状を
なす発熱体4に対し、その長手方向両端部より通電し、
発熱体4を略全長にわたって発熱させる。この発熱体4
を検温素子5の検知温度に応じてトライアックを含む不
図示の通電制御回路により、検知素子5の検知温度が所
定の定着温度に維持されるように通電電力が制御され
る。
【0026】次に加熱フィルムである定着フィルム7に
ついて説明する。
【0027】図1は定着フィルム7の層構成を示す断面
図である。
【0028】絶縁性の樹脂基材101は厚さ20〜80
μm、体積抵抗値1011Ωcm以上の耐熱性のポリイミ
ドからなる。
【0029】基材101には、表面抵抗107Ω/□以
下、厚み3−8μmのプライマー層102により、絶縁
性・離型性にすぐれた体積抵抗1011Ω・cm以上、厚
さ5〜20μmのPFA,PTFE等のフッ素樹脂やシ
リコーン樹脂からなる離型層103が接着されている。
【0030】本実施例では体積抵抗1014Ωcm、厚み
40μmのポリイミドフィルム101の上に、表面抵抗
5×104Ω/□,厚み6μmのプライマー102、そ
の上にPFA,PTFEの比が75/25からなるフッ
素樹脂を厚み10μmでスプレー塗布したものを使用し
た。(フッ素樹脂層の体積抵抗は1012Ω・cm)
【0031】このように加熱体と摺動するフィルム基材
101を絶縁性としている。
【0032】これは、フィルム内面の摩擦帯電電位を低
くするために基材101に導電性物質を添加して低抵抗
化すると、通電される電気抵抗材料との距離が非常に小
さいため電流がリークする問題が発生する。
【0033】このため保護層を厚くするとクィックスタ
ート性が低下する。
【0034】また、基材に導電材を混入するとフィルム
強度が低下する。
【0035】しかし、基材101は加熱体等との摩擦帯
電によりトナーと逆極性のプラスに強く帯電している。
【0036】そこで本実施例ではフィルムの摺動面の帯
電電位がトナーに静電的吸引力を及ぼすことを防止して
いる。
【0037】即ち本実施例ではフィルムの基材101よ
りトナー側に導電層102を設けている。
【0038】この様子を回路的に図6に示す。
【0039】(a)は絶縁性のポリイミド基材上に絶縁
性のプライマーによりPFAとPTFEをブレンドした
絶縁性のフッ素樹脂を接着したフィルムを用いた場合、
(b)は図1に示した本実施例のフィルムを用いた場合
を示す。
【0040】ここでChGはヒーターとアース間の回路内
容量、C′hGはフィルムとグラウンド間の容量である。
【0041】図6(a)ではフィルム内面に発生したプ
ラス電荷による電界はポリイミド、プライマ、PFA/
PTFE層を通じて記録材に向かうため記録材上のトナ
ーを静電的に吸着してしまう。
【0042】これに対し本実施例を示す図6(b)では
絶縁性のポリイミド基材よりトナー側に導電層を設けて
いるため、フィルム内面に発生した摩擦帯電電位により
発生する電界は導電層であるプライマ層によりシールド
されるためトナーに吸引力は発生しない。
【0043】更にポリイミド内面に生じた摩擦帯電電荷
Qによる電位はヒーター面とプライマ内面にマイナスを
誘起し、一方プライマの外面側にはプラスが生じても、
プライマ外面に生じるプラスの電荷量Q′はヒーターと
分割されて誘起されるためのものなのでQよりも当然少
なく、さらには、プライマとグランド間の容量が100
pF程の大きさになるためQ′によって生じる電位は小
さい。
【0044】次に、図2に示した装置に3種類のフィル
ムを用いて記録材Pのニップ前後の記録材である紙の表
面電位とフィルム表面電位とトナーオフセットの関係を
示す。
【0045】
【表1】
【0046】この表に示される通り、ポリイミドのプラ
スの摩擦帯電位が比較例1では+3.3kV以上とフィ
ルムのトナー側表面まで大きく影響しいるのに対し、実
施例1、2では導電層(実施例1ではプライマー層、実
施例2では離型層)によってシールドされ、表面迄影響
しない。
【0047】但し、実施例2ではH.H条件下で実施例
1よりもオフセット性は低下する。図2に示したように
静電的な転写工程を有する画像形成装置では、像担持体
から転写帯電手段により記録材に転写された未定着トナ
ーは未定着トナーが有する電荷と記録材背面に注入され
た未定着トナーと逆極性の転写電荷により記録材に強く
静電的に保持されている。
【0048】H.H条件下では記録材が低抵抗化し、実
施例2では、記録材Pにトナーを静電的に保持するため
に記録材Pに与えられたトナー帯電極性と逆極性の転写
電荷(本実施例では、プラス電荷)が導電離型層に逃げ
てしまい、トナーと記録材間の静電的吸引力が低下する
ためオフセットが発生し易くなる。
【0049】このため実施例1のようにフィルムのトナ
ー側表面を絶縁層とし、転写電荷のリークを防止し、且
つ、フィルム内部の導電層により基層内面の摩擦帯電電
位により発生する電位をシールドすることが更に好まし
い。
【0050】また、フィルムのトナー側表面は記録材と
の摩擦帯電により若干帯電する。
【0051】このため離型層は記録材との摩擦帯電電位
がトナーと同極性であるものを用いることが好ましい。
【0052】マイナス帯電のトナーの場合は、離型層と
してはフッ素系もしくはシリコン系の樹脂もしくはゴム
が適している。
【0053】本実施例では導電中間層102として、プ
ライマーの表面抵抗を下げたものを用いたが別途中間導
電層としてポリエーテルスルフォンにフッ素樹脂とカー
ボンブラックを数%添加したものを一層設けてもよい。
【0054】導電中間層の表面抵抗値として1×107
Ω/□より大になると定着フィルム内面に摩擦帯電で不
均一な電荷分布が生じる。すると導電中間層内にも電位
分布が生じ、結果として定着フィルム表面の電界を不均
一化して画像の飛び散りを生じてパターン周囲の微小ト
ナーの定着不良によるオフセットを生じさせる。従って
1×107Ω/□が好ましい。
【0055】また、プライマー層を導電層とする場合
は、抵抗値を下げすぎると接着力が低下するため102
Ω/□以上が好ましい。
【0056】(実施例3)次に、実施例1と同様に離型
層103を絶縁性とし、且つ、連続通紙した際の表面電
位を更に低くした実施例を示す。
【0057】本実施例では、図3に示すようにフィルム
7の端部に離型層103の非被覆領域を設けて、この部
分より導電のブラシ104で導電層102に接触して導
通を取り接地した。これは中間層102は常に0Vであ
り、シールド効果によってフィルム内面のプラス電荷の
影響が消えてこのときのフィルム表面電位は略0Vとな
った。
【0058】このフィルム7の懸架方法は実施例1と同
じく図2に示すものでもよい。
【0059】本実施例ではフィルム表面電位を更に低
く、且つ安定させることができる。
【0060】(実施例4)本実施例では、さらにフイル
ムへのトナーオフセットのマージンをアップするために
図4に示すように整流素子105を介して接地した。こ
れは中間層102にトナーと同極性のマイナス電荷を蓄
積することで、中間層102の電位は、0からマイナス
数十Vになる。そこで、離型層の表面電位もこの電位に
引っぱられ同じく0からマイナス数十Vとなるため、フ
ィルム電位としては、よりオフセットが生じない電界と
なる。
【0061】また整流素子自身が数PFの容量を有して
おり、そのアノード側を接地することでカソード側に
は、マイナス電位が生じる。これによっても定着フィル
ム7の表面はマイナス電位となりマイナス帯電したトナ
ーに対して斥力を生じせしめて、オフセットを防止す
る。
【0062】(実施例5)前述実施例では、負極性に帯
電するトナーについてのべたが、正極性帯電するトナー
を記録材上に負帯電電荷で転写する画像形成装置におい
ても同様の効果が得られる。
【0063】但し、導電層102をダイオードを介して
接地する場合は、図5に示すように、導電層にプラスの
電荷を蓄積するよう接続すれば良い。
【0064】また、これまで、トナーの帯電極性とフィ
ルム内面の帯電極性が逆極性の場合について説明した
が、同極性の場合も、トナーとの反撥電位が大きすぎて
飛び散りが発生する場合、中間層を導電層として電界を
シールドすることが好ましい。
【0065】以上本発明の実施例の像加熱装置を未定着
トナー像を定着する定着装置で説明したが、定着後のト
ナー像の表面性の改質、画質向上等にも用いることがで
きる。
【0066】
【発明の効果】このように本発明によれば、フィルム基
層の摩擦帯電電荷のトナーへの影響を小さくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の加熱フイルムの断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例の像加熱装置を用いた画像形成
装置の主要部の断面図である。
【図3】本発明の別の実施例の加熱フィルムの断面図で
ある。
【図4】本発明の更に別の実施例の加熱フィルムの断面
図である。
【図5】本発明の更に別の実施例の加熱フィルムの断面
図である。
【図6】本発明を説明するための等価回路図で、(a)
は比較例1、(b)は実施例1を示す。
【符号の説明】
1 加熱体 7 定着フィルム 10 加圧ローラー 21 感光ドラム 22 転写手段 P 記録材 101 ポリイミド層 102 導電中間層 103 絶縁離型層 104 導電性ブラシ 105,106 ダイオード

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱体と、一面を加熱体と他面を画像を
    支持した記録材と接触して移動するフィルムと、を有
    し、加熱体からの熱で記録材上のトナー像を加熱する像
    加熱装置において、 上記フィルムは、上記加熱体と接触する絶縁基層とトナ
    ー像と接触する絶縁離型層と、この絶縁基層と絶縁離型
    層間に設けられた導電層を有することを特徴とする像加
    熱装置。
  2. 【請求項2】 上記導電層の表面抵抗値は107Ω/□
    以下、上記絶縁基層及び絶縁離型層の体積抵抗値は10
    11Ωcm以上であることを特徴とする請求項1の像加熱
    装置。
  3. 【請求項3】 上記導電層は上記絶縁基層と絶縁離型層
    を接着するプライマー層であることを特徴とする請求項
    1もしくは2の像加熱装置。
  4. 【請求項4】 上記絶縁基層の摩擦帯電極性は上記トナ
    ー像の帯電極性と逆極性であることを特徴とする請求項
    1から4の像加熱装置。
  5. 【請求項5】 上記絶縁離型層の摩擦帯電極性は上記ト
    ナー像の帯電極性と同極性であることを特徴とする請求
    項1から4の像加熱装置。
  6. 【請求項6】 上記フィルムは上記加熱体に摺動するこ
    とを特徴とする請求項1から5の像加熱装置。
  7. 【請求項7】 絶縁基層と、絶縁離型層と、絶縁基層と
    絶縁離型層間に設けられた導電層を有することを特徴と
    する加熱フィルム。
  8. 【請求項8】 上記導電層の表面抵抗値は107Ω/□
    以下、上記絶縁基層及び絶縁離型層の体積抵抗値は10
    11Ωcm以上であることを特徴とする請求項7の像加熱
    装置。
  9. 【請求項9】 上記導電層は上記絶縁基層と絶縁離型層
    を接着するプライマー層であることを特徴とする請求項
    7もしくは8の像加熱装置。
  10. 【請求項10】 加熱体と、一面を加熱体と他面を画像
    を支持した記録材と接触して移動するフィルムと、を有
    し、加熱体からの熱で記録材上のトナー像を加熱する像
    加熱装置において、 上記フィルムはトナーの帯電極性と逆極性に帯電する絶
    縁基層と、この絶縁基層よりトナー側に設けられた導電
    層を有することを特徴とする像加熱装置。
  11. 【請求項11】 上記トナーの帯電極性はマイナスで上
    記絶縁基層の帯電極性はプラスであることを特徴とする
    請求項10の像加熱装置。
  12. 【請求項12】 上記導電層の表面抵抗値は107Ω/
    □以下、上記絶縁基層の体積抵抗値は1011Ωcm以上
    であることを特徴とする請求項10もしくは11の像加
    熱装置。
  13. 【請求項13】 上記フィルムは上記加熱体に摺動する
    ことを特徴とする請求項10から12の像加熱装置。
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