JP3164695B2 - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP3164695B2
JP3164695B2 JP14992093A JP14992093A JP3164695B2 JP 3164695 B2 JP3164695 B2 JP 3164695B2 JP 14992093 A JP14992093 A JP 14992093A JP 14992093 A JP14992093 A JP 14992093A JP 3164695 B2 JP3164695 B2 JP 3164695B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱定着すべき顕画像
(トナー画像)を担持した記録材に熱エネルギーを与え
てトナー画像を加熱定着するフィルム加熱方式の定着装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録材上の顕画像を定着する手段
としては、熱ローラを用いたものが知られているが、消
費電力が大きく、定着可能な温度に到達するまでの時間
が長くなる等の欠点があった。これに対し、この欠点を
改善する耐熱性フィルムを用いた定着方式が特開昭63
- 313182号公報に記載されている。
【0003】この公報に記載されている定着装置は、薄
肉の耐熱性フィルムと、該フィルムの駆動ローラと、該
フィルムの内周面に摺接するように固定支持して配置さ
れた加熱体と、該フィルムの外周面と接触し、該フィル
ムを介して該加熱体に圧接するように配設された加圧部
材とを備えている。
【0004】上記フィルム及び加圧部材は、少なくとも
画像定着実行時において、記録材の搬送速度と同一速度
で回動されており、上記フィルムを介して形成される加
熱体と加圧部材の定着ニップ部で記録材を挟持搬送する
ことにより、記録材上の顕画像(未定着トナー像)に加
熱体の熱エネルギーを付与して顕画像を軟化・溶接し、
さらに上記記録材を上記定着ニップ部から排出すること
によって顕画像を冷却固化させて記録材上に定着するよ
うになっている。
【0005】しかし、この定着装置においては、定着フ
ィルムを走行駆動させる駆動ローラの表面に、該定着フ
ィルム内面の摩耗粉が付着することがあり、定着フィル
ムがスリップするという問題があった。
【0006】そこで、この摩耗粉を除去するための駆動
ローラ清掃部材を設け、長時間の使用に伴う駆動ローラ
表面の摩擦係数の低下による定着フィルムのスリップを
防止し、定着装置の耐久性、信頼性の向上を図った装置
が提案された。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来のフィルム加熱方式の定着装置では、使用する定
着フィルム、駆動ローラ、及び駆動ローラ清掃部材の材
質によって、長時間の使用に伴い、図17に示すよう
に、駆動ローラ清掃部材13が定着フィルム7の内面の
摩耗粉と同極性にチャージアップしていき、それらが反
発し合うことにより駆動ローラ清掃部材13の清掃能力
が低下することがあった。
【0008】また、駆動ローラ清掃部材13の駆動ロー
ラ8との当接側の端面が常に駆動ローラ8に当接してい
るため、長時間の使用、または加熱体からの伝熱による
昇温によって、該駆動ローラ清掃部材13を駆動ローラ
清掃部材ホルダー14に固定しておくための接着剤が劣
化していくと共に、駆動ローラ8と駆動ローラ清掃部材
13との間の摩擦力よって、駆動ローラ清掃部材13
が、図18に示すように最も接着力の弱い端面から剥れ
出し、駆動ローラ清掃部材13が駆動ローラ8に対して
当接不良となり清掃能力が低下することがあった。
【0009】さらに、駆動ローラ清掃部材として、図1
9に示すように毛13aがストレート状のブラシを用い
た場合には、毛先のみで清掃するため、図20に示すよ
うに長期の使用に伴って毛13aが倒れ、その清掃能力
が次第に低下することがあった。
【0010】以上のように、種々の原因により駆動ロー
ラ清掃部材の清掃能力が低下すると、駆動ローラと定着
フィルムとの間の摩擦係数が低下し、遂にはスリップを
起こしたり、定着フィルムの駆動が停止する等の問題点
があった。また、この定着フィルムの駆動不良により、
画像形成手段側から搬送されてくる記録材の定着ニップ
部への導入不良や、定着フィルム、加圧部材、及び記録
材が停止したままで定着ニップ部のみが加圧されるため
に起こる定着フィルム、加圧部材、記録材、及び加熱体
の熱的破損あるいは画像劣化等が発生するという問題点
があった。
【0011】本発明は、上記問題点を解決し、駆動ロー
ラ清掃部材の清掃能力の低下による定着フィルムの駆動
不良の発生を抑え、定着ニップ部への記録材の導入不
良、及び定着フィルム、加圧部材、記録材、並びに加熱
体の熱的破損を防止して、耐久性並びに信頼性の向上を
図ることができる定着装置を提供することを目的とする
ものである。
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】 本発明によれば、上記目
的は、加熱体及び支持体の周りに所定の張力をもって張
設され、該支持体の回転によって有端または無端移動自
在に配設されたフィルム部材と、該フィルム部材を介し
て上記加熱体に圧接するように配設された加圧手段と、
上記支持体に摺接するように配設された清掃部材と、該
清掃部材を接着剤により保持する保持部材とを備え、上
記フィルム部材と加圧手段の圧接部にて未定着現像剤像
を担持した記録材を挟持搬送せしめる定着装置におい
て、上記清掃部材は、上記支持体と当接する面の端部が
該支持体と非接触となるように配設されていることによ
り達成される。
【0014】
【0015】
【0016】
【作用】 本発明によれば、支持体に摺接させた清掃部材
によって摩擦粉を除去するが、本発明の清掃部材は、支
持体と当接する面の端部が該支持体と非接触となるよう
に配設されているので、該端部には支持体との摩擦力が
発生せず、長期間の使用においても清掃部材が清掃部材
の保持部材から剥れることがない。
【0017】
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0019】〈実施例1〉先ず、本発明の実施例1を図
1ないし図4に基づいて説明する。図3は本発明の実施
例1における定着装置を備えた画像形成装置の一例を示
した断面図である。
【0020】本実施例の画像形成装置は、光学系移動
型、回転ドラム型、転写式の電子写真複写装置であり、
図3に示すように原稿台ガラス20が固定された型の装
置である。従って、該原稿台ガラス20の所定位置に原
稿19を載置し、所要の複写条件を設定してコピースタ
ートキーを押すと、反射笠22を備えた光源21と第一
ミラー23が原稿台ガラス20の下面に沿ってガラスの
左辺側のホームポジションからガラス右辺側へ所定の速
度Vで移動し、第二ミラー24、第三ミラー25が同方
向にV/2の速度で移動するようになっている。
【0021】これにより、原稿台ガラス20上の載置原
稿19の下向き画像面は、左辺側から右辺側に照明走査
され、その照明走査光の反射光が結像レンズ29、固定
第四ミラー26、固定第五ミラー27、固定第六ミラー
28を介して回転感光体ドラム39面に結像露光(スリ
ット露光)される。
【0022】一方、回転自在に配設された感光体ドラム
39は、上記コピースタートキーの押下に伴って、矢印
で示す時計方向に所定の周速度で回転駆動されており、
該感光体ドラム39の表面はこの露光前に一次帯電器3
0により正または負の所定電位に一様に帯電処理されて
いる。従って、この帯電面に対して上記の露光がなされ
ることで、該感光体ドラム39の表面に原稿画像に対応
したパターンの静電潜像が順次に形成され、該静電潜像
は、現像装置31の現像ローラ32でトナー像として顕
画される。
【0023】また、このようなトナー像の形成動作に伴
って、給紙手段(図示せず)により記録材たるシートP
が給送され、ガイド33を通って所定のタイミングで上
記感光体ドラム39と転写帯電器34との間の転写部へ
導入されて転写コロナを受け、上記感光体ドラム39上
のトナー顕画像は、シートPに順次に転写される。
【0024】そして、この転写部を通過したシートP
は、分離手段(図示せず)、例えば、感光体ドラム39
の端部に配設した分離ベルトによって該感光体ドラム3
9面から順次に分離され、除電針35によって背面電荷
の除電を受け、搬送ガイド38及びガイド18により後
述する定着装置60へ導入され、トナー画像定着を受け
た後、画像形成物として機外へ排出される。
【0025】なお、転写後の感光体ドラム39はクリー
ニング器36のクリーニングプレート37で残トナー等
の汚れが除去されて清浄面化され、繰り返して像形成に
供される。さらに、右側へ移動した移動光学部(光源2
1、反射笠22、第一ミラー23、第二ミラー24、第
三ミラー25)は、所定の終点に到着すると、初めのホ
ームポジションへ戻り、次のコピーサイクルの開始まで
待機する(このホームポジションへ戻る工程を光学系の
バック工程とする)。
【0026】次に、図1及び図2により、本実施例の定
着装置について詳細に説明する。図1において、7はエ
ンドレス状の定着フィルムであり、図1において左側の
駆動ローラ8と、右側の従動ローラ9と、該両ローラ
8、9間の下方に配置した低熱容量で線状の加熱体1と
の三部材間に懸回張設してある。この定着フィルム7
は、耐熱性、離型性、耐久性等のあるもので、一般に総
厚100μm以下、好ましくは40μm以下の単層ある
いは複合層フィルムを使用できる。本実施例において
は、図2に示すように二層構成フィルムであり、定着フ
ィルム7の基層(ベースフィルム)としての耐熱層7b
と、該耐熱層7bの外面(トナー画像に対面する側の
面)に積層した離型層7aとで形成されている。
【0027】耐熱層7bには、例えば、ポリイミド、ポ
リエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルホン、ポ
リエーテルイミド、ポリパラバン酸等の高耐熱性樹脂フ
ィルム等、強度及び耐熱性に優れたものが使用でき、ま
た、離型層7aには、例えば、PTFE(ポリテトラフ
ルオロエチレン)、PFA、EFP等のフッ素樹脂、シ
リコーン樹脂等が好ましい。なお、この離型層7aにカ
ーボンブラック、グラファイト、導電性ウィスカ等の導
電剤を混入する等の方法により、定着フィルム7の表面
の抵抗値を下げることもできる、これにより、定着フィ
ルム7のトナー当接面の帯電を防止できる。また、耐熱
層7bに対する離型層7aの積層形成は、離型層フィル
ムの接着ラミネート、離型層材料の静電塗装(コーティ
ング)、蒸着、CVD等の成膜技術による積層、耐熱層
材料と離型層材料の共押し出しによる二層フィルム化等
で行うことができる。
【0028】次に、このような定着フィルム7を支持す
る駆動ローラ8は、定着フィルム7を回転駆動させるた
めに、摩擦係数が高く、耐熱性に優れたシリコーンゴム
から成る表層を、SUS等の金属の芯金上に有してい
る。
【0029】なお、駆動ローラ8には、該駆動ローラ8
の表面を清掃するための駆動ローラ清掃部材13が配設
されているが、これについては後述する。
【0030】また、該駆動ローラ8と同様に定着フィル
ム7を支持する従動ローラ9は、定着フィルム7のテン
ションローラを兼ねており、弾性体の表層を有してい
る。
【0031】さらに、上記定着フィルム7を支持するも
う一つの部材である加熱体1は、定着フィルム7の面移
動方向と交差する方向(定着フィルム7の幅方向)を長
手方向とする低熱容量の線状のものから成り、ヒータ基
板3、通電発熱抵抗体(発熱体)4、検温素子5、耐熱
ガラス層6等がヒータ支持体2に取付け保持されてい
る。
【0032】ヒータ支持体2は加熱体1を定着装置60
及び画像形成装置に対し、断熱支持する断熱性、高耐熱
性、剛性を有するもので、例えば、PSS(ポリフェニ
レンサルファイド)、PAI(ポリアミドイミド)、P
I(ポリイミド)、PEK(ポリエーテルエーテルケト
ン)、液晶ポリマー等の高耐熱樹脂や、これらの樹脂と
セラミックス、金属、ガラス等との複合材料等で構成で
きる。
【0033】ヒータ基板3は耐熱性、絶縁性、低熱容量
の部材である、一例として、厚み1.0mm、幅8.0
mm、長さ340mmのアルミナ基板である。
【0034】発熱体4は基板3の下面(未定着フィルム
7との対面側)のほぼ中央部に長手方向に沿って、例え
ば、AgとPd(銀パラジウム)、Ta N等の電気抵抗
材料を厚み10μm、幅1〜3mmにスクリーン印刷等
により塗工し、その上に表面保護層として耐熱ガラス6
を約10μmコートしたものである。
【0035】検温素子5は、基板3の上面(発熱体4を
設けた面とは反対側の面)のほぼ中央部にスクリーン印
刷等により塗工して具備させたPt膜等の低熱容量の側
温抵抗体である。なお、検温素子5としては、他にも低
熱容量のサーミスタ等を基板3に当接配置する構成にし
てもよい。
【0036】本実施例の加熱体1の場合は、線状または
帯状をなす発熱体4に対し、その長手方向両端部から通
電し、発熱体4をほぼ全長にわたって発熱させる。通電
は交流100Vであり、検温素子5の検知温度に応じて
トライアックを含む通電制御回路(図示せず)により通
電する位相角を制御することにより、通電電力を制御し
ている。
【0037】また、このような加熱体1には、加圧部材
10が、定着フィルム7を介して付勢手段(図示せず)
により、例えば、総圧4〜7kgfの当接圧をもって対
向圧接されており、定着ニップ部を形成している。な
お、加圧部材10は軸11上にシリコーンゴム等の離型
性の良いゴム弾性層12を有しており、シートPの搬送
方向と順方向の反時計方向に軸11を中心に回転するよ
うになっている。
【0038】以上のような本実施例の定着装置において
は、画面形成スタート信号により、定着フィルム7が駆
動ローラ8の時計方向回転駆動に伴って時計方向にシー
トPの搬送速度と同じ周速度をもって移動を開始し、従
動ローラ9の働きによって、捩じれ、蛇行、速度遅れな
く回転駆動される。
【0039】次に、上述したような画像形成動作によ
り、未定着のトナー画像Taを上面に転写されたシート
Pは、ガイド18に案内され、定着フィルム7を介して
形成される加熱体1と加圧ローラ10の定着ニップ部に
進入し、未定着トナー画像Taが定着フィルム7の下面
に密着して面ズレ、皺、寄りを生ずることなく、定着フ
ィルム7と一緒の重なり状態で上記定着ニップ部を挟圧
力を受けつつ通過する。
【0040】また、このとき上記加熱体1は、画像形成
スタート信号により所定のタイミングで通電加熱される
ので、トナー画像Taは定着ニップ部において加熱を受
けて軟化し、溶融像Tbとなる。
【0041】そして、定着フィルム7は、ヒータ支持体
2の曲率の大きいエッジ部S(曲率半径が約2mm)に
おいて、急角度(屈曲角度θがほぼ45度)で走行方向
が転向するので、定着フィルム7と重なった状態で定着
ニップ部を通過して搬送されたシートPは、エッジ部S
において定着フィルム7から曲率分離し、排紙トレイへ
排紙されるが、排紙される時までにはトナーは十分冷却
固化しているので、シートPに完全に定着したトナー画
像Tcが形成される。
【0042】本実施例においては、加熱体1のうち、発
熱体4及び基板3の熱容量が小さく、かつ、これらがヒ
ータ支持体2によって断熱支持されているので、加熱体
1の定着ニップ部における表面温度は短時間にトナーの
融点(またはシートPへの定着可能な温度)に対して十
分な高温に昇温するので、加熱体1を予め昇温させてお
く(いわゆるスタンバイ温調)必要がなく、省エネルギ
ーが実現でき、しかも機内昇温も防止できる。
【0043】このように、本実施例によれば、良好な定
着動作が行われるが、従来は、駆動ローラ8が定着フィ
ルム7内面の摩擦紛を発生させ、長時間の使用に伴って
駆動ローラ清掃部材がこの摩耗粉と同極性にチャージア
ップするという問題点があった。
【0044】そこで、本実施例の駆動ローラ清掃部材1
3は、導電性フィラーや、金属繊維、炭素繊維を混合し
た表面抵抗10-2〜1010Ωのアラミド繊維から成る、
厚さ5mm、密度0.3〜0.4g/cm3の耐熱性フェル
トで構成し、この耐熱性フェルト製の駆動ローラ清掃部
材13を、図4で示すように接地することにより、長期
の使用によるチャージアップを防止している。
【0045】また、上記駆動ローラ清掃部材13は、耐
熱性樹脂または、SUS等の金属ホルダー14に固定し
ており、駆動ローラ清掃部材13を、駆動ローラ8の外
面に対し、駆動ローラ8の回転速度が低下しない程度で
当接させている。なお、駆動ローラ清掃部材13には、
耐熱性フェルトの替わりに、上記導電性アラミド繊維や
SUS等の金属を使用した耐熱性ブラシを用いてもよ
い。
【0046】以上のように、本実施例によれば、プラス
に帯電した定着フィルム内面の摩耗粉pと、駆動ローラ
清掃部材13が摺接しても、該駆動ローラ清掃部材13
がプラスの極性に帯電することなく、十分な清掃能力を
維持することができる。
【0047】〈実施例2〉次に、本発明の実施例2を図
5に基づいて説明する。なお、実施例1との共通箇所に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0048】本実施例は、実施例1における駆動ローラ
清掃部材13を、図5に示すように定着フィルム内面の
摩耗粉pと逆極性となるように電圧印加したものであ
る。こうすることにより、定着フィルム内面の摩耗粉p
は駆動ローラ清掃部材13に引きつけられ、長期の使用
にわたり、先の実施例での駆動ローラ清掃部材13を上
まわる清掃能力を維持することができる。
【0049】〈実施例3〉次に、本発明の実施例3を図
6に基づいて説明する。なお、実施例1との共通箇所に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0050】本実施例では、実施例1において、内面を
テフロンコートした定着フィルム7を使用した時、図6
に示すように、駆動ローラ清掃部材13をバリスタを介
して接地する構成としたものである。この場合、定着フ
ィルム内面の摩耗粉pと、駆動ローラ清掃部材13は逆
極性となり引き合うため、十分な清掃能力を保つ。従っ
て、長期の使用において、駆動ローラ清掃部材13を所
定の電位以下に保ち、駆動ローラ清掃部材13のチャー
ジアップによる、駆動ローラ8と定着フィルム7とのリ
ークを防止し、実施例1と同様の性能を維持することが
できる。
【0051】〈実施例4〉次に、本発明の実施例4を図
7及び図8に基づいて説明する。なお、実施例1との共
通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0052】実施例1ないし実施例3は、駆動ローラ清
掃部材13が摩擦紛pと同極性に帯電することを防止す
るものであったが、本実施例は、駆動ローラ清掃部材1
3のホルダー14からの剥れを防止しようとするもので
ある。
【0053】本実施例の駆動ローラ清掃部材13は、厚
さ5mm、密度0.3〜0.4g/cm3 の耐熱性フェルト
で構成し、図7及び図8に示すように、駆動ローラ清掃
部材13の駆動ローラ当接側の長手方向の端面A、B及
び駆動ローラ周方向の端面C、D部が、駆動ローラ8と
非接触となるように配設されている。こうすることによ
って、駆動ローラ8と駆動ローラ清掃部材13間の摩擦
力によって、駆動ローラ清掃部材13の端面が、駆動ロ
ーラ清掃部材ホルダー14から剥れることを防止するこ
とができる。
【0054】なお、金属ホルダー14の構成及び駆動ロ
ーラ清掃部材13の押圧の程度は実施例1と同様であ
る。
【0055】〈実施例5〉次に、本発明の実施例5を図
9に基づいて説明する。なお、実施例1及び実施例4と
の共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0056】本実施例は、実施例4における駆動ローラ
清掃部材13の端面を、駆動ローラ清掃部材ホルダー1
4の駆動ローラ8と反対側に折り曲げて固定した構成を
とる。こうすることによって、実施例4と同等の効果を
得ることができる。
【0057】〈実施例6〉次に、本発明の実施例6を図
10に基づいて説明する。なお、実施例1及び実施例4
との共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0058】本実施例は、実施例4における、駆動ロー
ラ清掃部材13の端面を駆動ローラ清掃部材ホルダー1
4で押さえた構成をとる。この場合も、実施例4と同等
の効果を得ることができる。
【0059】〈実施例7〉次に、本発明の実施例7を図
11に基づいて説明する。なお、実施例1及び実施例4
との共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0060】本実施例は実施例4における駆動ローラ清
掃部材13を、ローラ状の駆動ローラ清掃部材ホルダー
14に巻き付けた構成をとる。この場合も実施例4と同
等の効果を得ることができる。
【0061】〈実施例8〉次に、本発明の実施例8を図
12ないし図14に基づいて説明する。なお、実施例1
との共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0062】実施例1ないし実施例7は、駆動ローラ清
掃部材13に耐熱性フェルト等を用い、該フェルトが摩
擦紛pと同極性に帯電することを防止するものであった
が、本実施例は、駆動ローラ清掃部材13にブラシを用
いたときの毛の倒れを防止しようとするものである。
【0063】本実施例の駆動ローラ清掃部材13は、図
12に示すように、例えばアラミド繊維のような高耐熱
性の材料を使用して、厚さ0.5mmの基布13bに、
ブラシの毛13aとして、ループ高さ4mmで、20d/
2Fのパイル糸を、密度1550本/ inch2 で織り込んだ
ものであり、上記実施例と同様に耐熱性樹脂またはSU
S等の金属ホルダー14に固定されている。
【0064】本実施例の駆動ローラ清掃部材13によれ
ば、図13及び図14(図13のX方向から見た図)か
ら判かるように、駆動ローラ8から定着フィルム内面の
摩耗粉pを取り除くのに、駆動ローラ清掃部材13の毛
13aの側面を使うため、清掃能力が高く、また、長期
使用後に毛が倒れても駆動ローラ8に対する駆動ローラ
清掃ブラシの当接状態はほとんど変わらないため、その
清掃能力は低下することがなく、長期にわたり維持する
ことができる。
【0065】〈実施例9〉次に、本発明の実施例9を図
15に基づいて説明する。なお、実施例1及び実施例8
との共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0066】本実施例は、実施例8において駆動ローラ
清掃部材13の毛13aを駆動ローラ清掃部材ホルダー
14に直接織り込んだ構成である。こうすることによっ
て、駆動ローラ清掃ブラシの基布13bが不要になり清
掃能力を低下させることなくコストを下げることがで
き、また、駆動ローラ清掃部材13が、基布ごと駆動ロ
ーラ清掃ブラシホルダー14から剥れてしまい、駆動ロ
ーラの清掃不良となるようなことがなくなる。
【0067】〈実施例10〉次に、本発明の実施例10
を図16に基づいて説明する。なお、実施例1及び実施
例8との共通箇所には同一符号を付して説明を省略す
る。
【0068】本実施例は実施例8において、駆動ローラ
清掃部材13を、ループ状の毛13aが二本毎クロスす
るように織り込んだものである。こうすることによっ
て、長期使用によるブラシ部の倒れを半減することがで
き、清掃能力をさらに向上させることができる。
【0069】
【0070】
【発明の効果】 以上説明したように 、本発明によれば、
駆動ローラ等の支持体の清掃部材を、支持体に当接する
面の端部が支持体と非接触になるように配設したので、
清掃部材の保持部材からの剥れを防止し、定着装置の耐
久性・信頼性の向上を図ることができる。
【0071】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における定着装置の概略構成
を示す側面図である。
【図2】図1装置の定着フィルムの層構成を示す図であ
る。
【図3】図1装置が装着される画像形成装置の概略構成
を示す図である。
【図4】図1装置における清掃部材の構成を示す部分側
面図である。
【図5】本発明の実施例2の定着装置における清掃部材
の構成を示す側面図である。
【図6】本発明の実施例3の定着装置における清掃部材
の構成を示す側面図である。
【図7】本発明の実施例4の定着装置における清掃部材
の構成を示す側面図である。
【図8】図7の支持体と清掃部材の関係を示す平面図で
ある。
【図9】本発明の実施例5の定着装置における清掃部材
の構成を示す側面図である。
【図10】本発明の実施例6の定着装置における清掃部
材の構成を示す側面図である。
【図11】本発明の実施例7の定着装置における清掃部
材の構成を示す側面図である。
【図12】本発明の実施例8の定着装置における清掃部
材の構成を示す斜視図である。
【図13】図12の清掃部材の使用状態を示す部分側面
図である。
【図14】図13の清掃部材をX方向から見た平面図で
ある。
【図15】本発明の実施例9の定着装置における清掃部
材の構成を示す斜視図である。
【図16】本発明の実施例10の定着装置における清掃
部材の構成を示す斜視図である。
【図17】従来の定着装置における支持体の清掃部材を
示す側面図である。
【図18】従来の定着装置における支持体の他の清掃部
材を示す側面図である。
【図19】従来の定着装置における支持体の他の清掃部
材を示す斜視図である。
【図20】図19の清掃部材の経時的変化を説明するた
めの部分側面図である。
【符号の説明】
1 加熱体 7 定着フィルム(フィルム部材) 8 駆動ローラ(支持体) 10 加圧ローラ(加圧部材) 13 駆動ローラ清掃部材(支持体の清掃部材) 13a ブラシの毛 14 駆動ローラ清掃部材ホルダー(保持部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱体及び支持体の周りに所定の張力を
    もって張設され、該支持体の回転によって有端または無
    端移動自在に配設されたフィルム部材と、該フィルム部
    材を介して上記加熱体に圧接するように配設された加圧
    手段と、上記支持体に摺接するように配設された清掃部
    材と、該清掃部材を接着剤により保持する保持部材とを
    備え、上記フィルム部材と加圧手段の圧接部にて未定着
    現像剤像を担持した記録材を挟持搬送せしめる定着装置
    において、上記清掃部材は、上記支持体と当接する面の
    端部が該支持体と非接触となるように配設されているこ
    とを特徴とする定着装置。
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