JPH05273879A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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Publication number
JPH05273879A
JPH05273879A JP10160692A JP10160692A JPH05273879A JP H05273879 A JPH05273879 A JP H05273879A JP 10160692 A JP10160692 A JP 10160692A JP 10160692 A JP10160692 A JP 10160692A JP H05273879 A JPH05273879 A JP H05273879A
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JP
Japan
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film
recording material
fixing device
toner
fixing
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Pending
Application number
JP10160692A
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English (en)
Inventor
Yasumasa Otsuka
康正 大塚
Yoji Tomoyuki
洋二 友行
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルム加熱方式の定着装置において、フィ
ルム7に対する静電的要因によるトナーオフセットの発
生を実質的になくして、トナーオフセットによる弊害を
防止すること。 【構成】 耐熱性フィルム7と、該フィルムを中にして
その一方面側に固定支持して配置された加熱体1と、他
方面側に該加熱体に対向して配置され該加熱体に対して
該フィルムを介して画像定着すべき記録材Pの未定着ト
ナー像担持面を密着させる加圧部材10を有し、画像定
着すべき記録材を該加熱体と該加圧部材の圧接で形成さ
れる定着ニップ部Nを通過させることにより未定着トナ
ー像Taを該フィルムを介して該加熱体で加熱してトナ
ー像の加熱定着を行なう定着装置であり、該フィルム7
は導電層(7b・7c)を有し、該導電層が整流子24
を介して接地されていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性フィルムを介し
て記録材に熱エネルギーを付与する、フィルム加熱方式
の定着装置に関する。
【0002】更に詳しくは、耐熱性フィルムと、該フィ
ルムを中にしてその一方面側に固定支持して配置された
加熱体と、他方面側に該加熱体に対向して配置され該加
熱体に対して該フィルムを介して画像定着すべき記録材
の未定着トナー像担持面を密着させる加圧部材を有し、
画像定着すべき記録材を該加熱体と該加圧部材の圧接で
形成される定着ニップ部を通過させることにより未定着
トナー像を該フィルムを介して該加熱体で加熱してトナ
ー像の加熱定着を行なう定着装置に関する。
【0003】この装置は、複写機・レーザービームプリ
ンター・ファクシミリ・マイクロフィルムリーダプリン
ター・画像表示(ディスプレイ)装置・記録機等の画像
形成装置において、電子写真・静電記録・磁気記録等の
適宜の画像形成プロセス手段により加熱溶融性の樹脂等
より成るトナーを用いて記録材(エレクトロファックス
シート・静電記録シート・転写材シート・印刷紙など)
の面に直接方式もしくは間接(転写)方式で形成した目
的の画像情報に対応した顕画像(未定着のトナー画像)
を該画像を担持している記録材面に永久固着画像として
加熱定着処理する画像定着装置として活用できる。
【0004】また、例えば画像を担持した記録材を加熱
して表面性(つや出しなど)を改質する装置、仮定着処
理する装置等にも使用できる。
【0005】
【従来の技術】従来、例えば、画像の加熱定着等のため
の記録材の加熱装置としては、所定の温度に維持された
加熱ローラーと、弾性層を有して該加熱ローラーに圧接
する加圧ローラーを有し、該両ローラーによって、未定
着のトナー画像が形成された記録材を挟持搬送しつつ加
熱する熱ローラー方式が多用されている。
【0006】また、フラッシュ加熱方式、オーブン加熱
方式、熱板加熱方式など種々の方式・構成のものが知ら
れており、また実用されている。米国特許第35787
97号明細書に記載されているようにベルト加熱方式も
知られている。
【0007】最近では、固定支持された加熱体(サーマ
ルヒーター)と、該ヒーターに対向圧接しつつ搬送され
る耐熱性フィルム(定着フィルム)と、該フィルムを介
して記録材をヒーターに密着させる加圧部材を有し、ヒ
ーターの熱をフィルムを介して記録材へ付与することで
記録材面に形成担持されている未定着画像を記録材面に
加熱定着される方式・構成の定着装置が考案されてい
る。
【0008】出願人の先の提案に係る例えば特開昭63
ー13182号公報に開示の方式・装置等がこれに属
し、薄肉の耐熱フィルム(シート)と、該フィルムの移
動駆動手段と、該フィルムを中にしてその一方面側に固
定支持して配置された加熱体と、他方面側に該加熱体に
対向して配置され該加熱体に対して該フィルムを介して
画像定着すべき記録材の顕画像担持面を密着させる加圧
部材を有し、該フィルムは少なくとも画像定着実行時は
該フィルムと加圧部材との間に搬送導入される画像定着
すべき記録材と順方向に同一速度で走行移動させて該走
行移動フィルムを挟んで加熱体と加圧部材との圧接で形
成される定着ニップ部を通過させることにより該記録材
の顕画像担持面を該フィルムを介して該加熱体で加熱し
て顕画像(未定着トナー像)に熱エネルギーを付与して
軟化・溶融せしめ、次いで定着点通過後のフィルムと記
録材を分離点で離間させることを基本とする加熱手段・
装置である。
【0009】加圧部材は一般的には耐熱性・離型性にす
ぐれたシリコーンゴムやフッ素ゴムのローラー体が多く
利用されている。
【0010】このようなフィルム加熱方式の定着装置に
おいてはヒーターとして低熱容量加熱体を用いることが
できる。そのため従来の接触式加熱方式である熱ローラ
ー方式やベルト加熱方式に比べて省電力化及びウエイト
タイム短縮化(クイックスタート)が可能になる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし問題点として、
記録材上の未定着トナーの一部がフィルム表面に転移し
て付着する、いわゆるトナーオフセット現象をみること
がある点があげられる。そのトナーオフセットの発生は
一般的に温度的要因のものと、静電的要因のものに大別
できる。
【0012】前者の温度的要因のオフセットは、定着装
置でのトナー温度が低くすぎて定着されずにオフセット
するいわゆる低温オフセットと、逆にトナー温度が高す
ぎて液状にトナーが溶けて生じる高温オフセットがあ
り、これらは用いる現像剤の特性、記録材搬送速度、加
圧力、温度制御手段を適切に定めることによって防止で
きる。
【0013】一方、後者の静電的要因のオフセットは、
記録材上の帯電トナーが静電的にフィルムに転移するも
のである。この現象は記録材の種類、環境、加圧部材の
材質・抵抗等に大きく依存するため、その制御は困難で
あり、オフセットによる弊害、例えば、オフセットトナ
ーの再転写による記録材汚れ、オフセットトナーが加圧
部材に付着して加圧部材がトナー汚れすることによる記
録材の加圧部材に対する巻きつき等を見ることがある。
【0014】本発明は、フィルム加熱方式の定着装置に
おいてフィルムに対する静電的要因によるトナーオフセ
ットの発生を実質的になくして、トナーオフセットによ
る上記のような弊害を防止することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の構成を
特徴とする定着装置である。
【0016】(1) 耐熱性フィルムと、該フィルムを
中にしてその一方面側に固定支持して配置された加熱体
と、他方面側に該加熱体に対向して配置され該加熱体に
対して該フィルムを介して画像定着すべき記録材の未定
着トナー像担持面を密着させる加圧部材を有し、画像定
着すべき記録材を該加熱体と該加圧部材の圧接で形成さ
れる定着ニップ部を通過させることにより未定着トナー
像を該フィルムを介して該加熱体で加熱してトナー像の
加熱定着を行なう定着装置であり、該フィルムは導電層
を有し、該導電層が整流子を介して接地されていること
を特徴とする定着装置。
【0017】(2) 前記耐熱性フィルムの導電層が表
面抵抗107 Ω/□以下の抵抗値を有することを特徴と
する(1)に記載の定着装置。
【0018】(3) 前記加圧部材が導電性を有し、か
つ整流子を介して接地されていることを特徴とする
(1)に記載の定着装置。
【0019】(4) 前記加圧部材の抵抗値は1012Ω
以下であることを特徴とする(3)に記載の定着装置。
【0020】(5) 耐熱性フィルムと、該フィルムを
中にしてその一方面側に固定支持して配置された加熱体
と、他方面側に該加熱体に対向して配置され該加熱体に
対して該フィルムを介して画像定着すべき記録材の未定
着トナー像担持面を密着させる加圧部材を有し、画像定
着すべき記録材を該加熱体と該加圧部材の圧接で形成さ
れる定着ニップ部を通過させることにより未定着トナー
像を該フィルムを介して該加熱体で加熱してトナー像の
加熱定着を行う定着装置であり、該フィルムは導電層を
有し、この導電層に電圧を印加する手段を有することを
特徴とする定着装置。
【0021】(6) 前記耐熱性フィルムの導電層が表
面抵抗103 Ω/□以上、1010Ω/□以下の抵抗値を
有することを特徴とする(5)に記載の定着装置。
【0022】(7) 前記耐熱性フィルムの導電層に対
する印加電圧を、記録材の剥離帯電電圧が耐熱性フィル
ム表面に対して相対的に未定着トナー画像と逆極性とな
るように決定することを特徴とする(5)に記載の定着
装置。
【0023】
【作用】 .耐熱性フィルムに導電層を具備させ、その導電層を
整流子を介して接地することで、記録材上のトナーを記
録材上へ拘束する力を生じさせてトナーのフィルム面側
への静電的要因によるオフセットを防止できる。
【0024】即ち、フィルムの導電層と接地間にトナー
の帯電極性と同極性の電荷を保持する向きのみに整流子
を接続することで、整流子の整流機能によってフィルム
表面にはトナーと同極性の電荷が誘起保持される。
【0025】このフィルム表面のトナーと同極性の誘起
電荷による電界によってトナーは反撥されてフィルム面
より記録材へ向かう力を受けてトナーのフィルム面側へ
の静電オフセットが効果的に防止される。
【0026】整流子は逆方向接続に対して降伏電圧以上
にはほとんど大きくならないから、適正な降伏電圧の整
流子を選択することによりフィルムの過度の帯電をも防
止でき、電気的ノイズが発生したり、チャージアップに
ともなう放電による装置の電気的誤動作を防止すること
ができる。
【0027】.また、耐熱性フィルムの導電層に電圧
を印加する手段を有し、該導電層にトナーと同極性のバ
イアスを印加することでも、記録材上のトナーを記録材
上へ拘束する力を生じさせてトナーのフィルム面側への
静電的要因によるオフセットを防止できる。
【0028】即ち、フィルムの導電層と接地間にトナー
の帯電極性と同極性のバイアスを印加する、好ましくは
フィルムが常に記録材に対してトナーと同極性を維持で
きるようなバイアス(記録材の剥離帯電電圧を考慮して
の電圧)を印加することで、フィルムと記録材間の電界
によりトナーはフィルムから記録材へ向かう力を受けて
トナーのフィルム面側への静電オフセットが効果的に防
止される。
【0029】
【実施例】
<実施例1>(図1・図2) (1)定着装置の構成 図1は本発明にしたがう定着装置の一例の側面図であ
る。
【0030】7はエンドレスベルト状の定着フィルムあ
り、左側の駆動ローラー8と、右側の従動ローラー9
と、該両ローラー8・9間の下方に配置した加熱体とし
ての低熱容量線状加熱体1の、互いに略並行の該3部材
8・9・1間に懸回張設してある。
【0031】従動ローラー9はエンドレスベルト状の定
着フィルム7のテンションローラーを兼ねさせており、
該定着フィルム7は駆動ローラー8の時計方向回転駆動
に伴ない時計方向に所定の周速度、即ち画像形成部A側
から搬送されてくる未定着トナー画像Taを上面に担持
した記録材(転写材シート)Pの搬送速度と同じ周速度
をもってシワや蛇行、速度遅れなく回動駆動される。
【0032】10は鉄・ステンレス等の芯金11にシリ
コンゴム等の離型性の良いゴム弾性層12を形成した加
圧部材としての加圧ローラーであり、前記エンドレスベ
ルト状の定着フィルム7の下行側フィルム部分を挟ませ
て加熱体1の下面に対して不図示の付勢手段により例え
ば総圧8〜12kgの当圧接をもって対向圧接させてあ
り、記録材Pの搬送方向に順方向の反時計方向に芯金1
1を中心に回転する。芯金11はノイズ防止のために接
地Gしてある。
【0033】定着フィルム7は、本実施例の場合は図2
に層構成を示す断面模型図を示したように、厚さ40μ
m程度のポリイミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテ
ルスルフォン、ポリエーテルイミド、ポリパラバン酸等
の耐熱性・絶縁性を有するベースフィルム層7aと、こ
のベースフィルム層7aの記録材対向側に積層した、導
電性ウイスカー、カーボンブラック、グラファイト等の
導電材を分散させて導電性を付与したPFA、PTFE
等のフッ素樹脂やシリコーン樹脂からなる厚さ10μm
程度の離形性層7bの2層構成フィルムである。この離
形性層7bが導電層を兼ねている。
【0034】そして該定着フィルム7は図1のように駆
動ローラー8・従動ローラー9・加熱体1の間に導電性
離形性層7b側を外側にして懸回張設され、該フィルム
7の幅方向一端側において導電性離形性層7bに導電ブ
ラシ23等の導通部材を接触させ、導電性離形性層7b
を整流子24を介して接地Gさせてある。
【0035】加熱体1はフィルム7の面移動方向と交差
する方向を長手とする低熱容量線状加熱体であり、ヒー
タ基板3、通電発熱抵抗体(発熱体)4、検温素子5等
よりなり、ヒータ支持体2に保持させて固定支持させて
ある。
【0036】ヒータ支持体2は加熱体1を定着装置及び
画像形成装置全体に対し断熱支持する断熱性・高耐熱性
・剛性を有するもので構成できる。
【0037】ヒータ基板3は耐熱性・絶縁性・低熱容量
の部材であり、一例として厚み1.0mm・巾10mm
・長さ240mmのアルミナ基板である。
【0038】発熱体4は基板3の下面(フィルム7との
対面側)の略中央部に長手に沿って、例えば、Ag/P
d(銀パラジウム)、Ta2 N等の電気抵抗材料を厚み
約10μm・巾1〜3mmにスクリーン印刷等により塗
工し、その上に表面保護層として耐熱ガラス6を約10
μmコートしたものである。
【0039】検温素子5は一例として基板3の上面(発
熱体4を設けた面とは反対側の面)の略中央部にスクリ
ーン印刷等により塗工して具備させたPt膜等の低熱容
量の測温抵抗体である。検温素子としては、他に低熱容
量のサーミスタなどを基板3に当接配置する構成にして
もよい。
【0040】本例の加熱体1の場合は、線状又は帯状を
なす発熱体4に対し、その長手方向両端部より通電し、
発熱体4を略全長にわたって発熱させる。この発熱体4
を検温素子5の検知温度に応じてトライアックを含む不
図示の通電制御回路により通電する位相角を制御するこ
とにより通電電力を制御している。
【0041】(2)定着実行動作 画像形成スタート信号により画像形成部Aが画像形成動
作して定着装置へ搬送された、未定着のトナー画像Ta
を上面に担持した記録材Pはガイド18に案内されて加
熱体1と加圧ローラー10との圧接部N(定着ニップ
部)の、定着フィルム7と加圧ローラー10との間に進
入して、未定着トナー画像面が記録材Pの搬送速度と同
一速度で同方向に回動状態の定着フィルム7の下面に密
着して面ズレやシワ・寄りを生じることなく定着フィル
ム7と一緒の重なり状態で加熱体1と加圧ローラ10と
の相互圧接部N間を挟圧力を受けつつ通過していく。加
熱体1は画像形成スタート信号により所定のタイミング
で通電加熱され、トナー画像Taは圧接部Nにおいて加
熱を受けて軟化・溶融像Tbとなる。
【0042】なお図の画像形成部Aは、作像プロセス機
器として感光ドラム21、転写帯電手段22、転写バイ
アス電源Eのみを示し、他は省略した。
【0043】定着フィルム7は、支持体2の曲率の大き
い(曲率半径が約2mm) エッジ部Sにおいて、急角度
(屈曲角度θが略45゜)で走行方向が転向する。従っ
て、定着フィルム7と重なった状態で圧接部Nを通過し
て搬送された記録材Pは、エッジ部Sにおいて定着フィ
ルム7から曲率分離し、排紙トレイへ排紙されてゆく。
排紙される時までにはトナーは十分冷却固化し記録材P
に完全に定着した状態(トナー画像Tc)となってい
る。
【0044】また、本例において加熱体1のうち発熱体
4及び基板3の熱容量が小さく、かつこれらが支持体2
により断熱支持されているので、圧接部Nにおける加熱
体1の表面温度は短時間にトナーの融点(又は記録材P
への定着可能温度)に対して十分な高温に昇温するの
で、加熱体1をあらかじめ昇温させておく(いわゆるス
タンバイ温調)必要がなく、省エネルギーが実現でき、
しかも機内昇温も防止できる。
【0045】(3)整流素子24の作用 前記したように、定着フィルムの導電層兼用の導電性離
形性層7bには整流素子であるダイオード24が、記録
材上の未定着トナー像Taの荷電極性と同極性の電荷が
保持される向きに接地Gとの間に接続されている。本実
施例ではマイナス帯電のトナーが用いられている場合を
記す。
【0046】記録材Pは、画像形成部Aの感光ドラム2
1の表面に形成されたトナー現像像が、電源Eから転写
バイアスが印加された転写帯電手段22によって記録材
Pの背面にトナー帯電極性(マイナス)と逆極性のプラ
スの電荷が与えられることによって転写され、その転写
トナー像Taを静電気的に記録材面に保持して定着装置
へ搬送され、前述したように加熱体1と加圧ローラー1
0でフィルム7を介して形成されるている定着ニップ部
Nに導かれてトナー像が加熱定着される。
【0047】通常、転写工程を有する画像形成装置で
は、像担持体から転写帯電手段により記録材に転写され
た未定着トナーは未定着トナーが有する電荷と記録材背
面に注入された未定着トナーと逆極性の転写電荷により
記録材に強く静電的に保持されている。
【0048】本発明者等の実験によれば、静電気的要因
によるトナーの記録材P側から定着フィルム側へのオフ
セットは、記録材Pにトナーを静電気的に保持するため
に記録材に与えられたトナー帯電極性とは逆極性の転写
電荷が定着装置内で記録材表面に接触する定着フィルム
7に蓄積してトナーを吸着することが主因の1つである
ことが判明した。
【0049】そこで本実施例では定着フィルム7に蓄積
しようとする、トナーとは逆極性のプラス電荷は整流素
子24を介してアースGに流れるようにして、トナーと
は同極性のマイナス電荷のみを蓄積するようにした。
【0050】また整流素子24自身が数pFの容量を有
しており、そのアース側を接地することで、カソード側
にはマイナスの電位が生じる。これによっても定着フィ
ルム7の表面はマイナス電位となり、定着フィルム側は
マイナス帯電したトナーに対して斥力を生じるので、記
録材P側のトナーの定着フィルム面に対する静電オフセ
ットが効果的に防止される。
【0051】なお、このような定着フィルムとしてその
表面抵抗(導電性離形層7bの表面抵抗)は107 Ω/
□以下が好ましい。それ以上の値ではフィルム内での伝
導性が悪くトナーオフセット防止効果が低下する。
【0052】<実施例2>(図3) 定着フィルム7の導電層7bを上記実施例1のもののよ
うに記録材Pに直接に接触する外層とした場合には、高
湿環境下で記録材Pが吸湿して絶縁性が低下している場
合や、転写部と定着部との間が近い場合には、転写電流
が転写材P・定着フィルム7を介して直接アースへ流れ
てしまい転写不良や高圧電源に過負荷を与えて電源に故
障を生じさせることも考えられる。
【0053】そこで本実施例では定着フィルム7の層構
成を図3の模型図のように導電層を外層としない3層構
成としたものである。
【0054】即ち、厚さ約40μmのポリイミド等の耐
熱性のベースフィルム層7a上に、導電性樹脂層7cを
厚さ数μm程度で設け、さらにその上に耐熱離形性層7
dを厚さ数μm〜十数μm程度で設けたものである。
【0055】導電性樹脂層7cが導電層であり、例え
ば、ポリエーテルスルフォンにフッ素樹脂とカーボンブ
ラックを数%添加したものなどである。
【0056】耐熱離形性層7dは、例えば、PFA、P
TFE等のフッ素樹脂やシリコーン樹脂をコーティング
ないし接着ラミネートによって設けることができる。
【0057】そしてこの定着フィルム7の幅方向一端部
側にエンドレスフィルムの周に沿って耐熱離形層の非被
覆領域7eを設けて、この領域7eにおける導電性樹脂
層露呈面に導電ブラシ23を接触させ、導電性樹脂層7
cを整流子24を介して接地Gさせてある。
【0058】このフィルム構成の場合は耐熱離形性層7
dが記録材Pと直接に接触する外層となり、導電層であ
る導電性樹脂層7cは記録材Pとの直接接触がない。こ
れにより、転写電流が記録材P・定着フィルムを介して
アースに流れるのが防止され、転写電流リークに起因す
る転写不良等の発生を防止できる。
【0059】さらには定着フィルム7の表面の離形性を
向上させて表面エネルギーによって生じるトナーオフセ
ットを防止することが可能となる。
【0060】定着フィルムとしては、耐熱性と、離形性
と、導電性を有するものであれば、単層構成でも図2や
図3のように複数層構成のものでもよい。
【0061】<実施例3>(図4・図5) 本発明者等の実験によれば、静電的要因によるフィルム
7面に対するトナーオフセットは、記録材Pにトナーを
静電気的に保持するために記録材Pの背面に与えられた
トナー帯電極性と逆極性の転写電荷が定着装置内で記録
材背面に接触する加圧ローラー10を介してリークする
事も主因の1つであると判明した。
【0062】特に上記のトナーオフセットは、記録材P
が通常の紙よりも図4に層構成断面模型を示したよう
に、昨今広く用いられている誘電体フィルムf1の両面
に約109 〜1012Ωの表面抵抗を有するような中抵抗
物質層f2・f2をコーティングしたサンドイッチ構造
のOHP用透明フィルムPfにおいて顕著である。
【0063】このようなOHPフィルムPfは、感光ド
ラム21からの分離過程において転写帯電工程で付与さ
れた転写電荷量+Qに依存した逆電荷−Qが剥離放電に
よってOHPフィルムの記録面(トナー像のある面)に
付与される。実験結果的には、逆電荷−Qは転写電荷+
Qに対して約50〜90%の電荷量であった。
【0064】したがって背面転写電荷の加圧ローラー1
0を介してのリークがあると、OHPフィルム上では記
録面の剥離電荷は残存するため、トナー像の静電気力に
よる保持力は急激に減衰しオフセットが発生しやすくな
ると考えられる。
【0065】例えば、図1の定着装置のように加圧ロー
ラー10の芯金11を直接接地した場合において、3M
社製OHPシート(表面抵抗約1012Ω)を用いて種々
の抵抗の加圧ローラーに対してOHPシート通紙時のリ
ーク電流とオフセットを調べたところ[表1]のような
結果であった。
【0066】
【表1】 加圧ローラー10の抵抗に関しては、ステンレスの金属
ローラーに約2〜3mmのニップを形成するように押し
当て、加圧ローラー芯金と金属ローラーとの間の抵抗を
高抵抗計で測定したものである。
【0067】加圧ローラー10の抵抗が1012Ω以下と
なると、OHPシート背面の転写電荷(プラス)が加圧
ローラー10を介して接地にリーク電流が流れ始め、加
圧ローラー10の抵抗が低下するにつれてこのリーク電
流は増大する。
【0068】一方、これと同時にOHPシートの画像記
録面側に付与されてきたトナーと同極性のマイナス電荷
はその保持力が減衰し、このマイナス電荷は加圧ローラ
ー表面にリークされ始め、接地から加圧ローラー芯金へ
流入する電流が観測されるようになる。
【0069】オフセットは加圧ローラーの抵抗が1012
Ω以下になると、その程度はだんだんと悪くなる。一
方、加圧ローラー10の抵抗が1012Ω以上ではリーク
電流は観測されないが、オフセットはなくならない。
【0070】これは、加圧ローラー10の抵抗値が高抵
抗であると、記録材やフィルムとの摩擦によってこの高
抵抗ローラーはマイナス5〜10KVと高電位に帯電
し、記録材Pがニップ部Nに突入した際に、特にネガト
ナーを用いた場合、トナー像を乱したり、トナーをフィ
ルム側に電気的に付着させたりするからである。
【0071】また、加圧ローラー10を接地せずにフロ
ート状態とした場合は、10Ω12以下であっても転写電
荷のリークは減少される。
【0072】この転写電荷のリークの減少により、加圧
ローラー10の抵抗が1012Ω以下の場合でも、加圧ロ
ーラー10をフロートにすればオフセットの発生は小さ
くできる。
【0073】このように低抵抗の加圧ローラー10を用
いて、その芯金をフロートにすることで、静電オフセッ
トを軽減することは可能ではあるが、連続プリント動作
を行なった場合あるいは低湿環境下においては、加圧ロ
ーラー10のチャージアップによって周囲の導体にリー
クする可能性があり、この電荷のリークによって機械が
電気的誤作動を生じるという危険性がある。
【0074】そこで本実施例では図5のように加圧ロー
ラー10と接地G間にトナーの帯電極性と逆極性の電荷
を保持する向きのみに整流素子であるダイオード25を
接続している。
【0075】このように構成することで、ダイオード2
5の整流機能によってOHPシートなど記録材の背面の
プラス転写電荷の接地Gへのリークを防止することがで
きる。しかも、ダイオード25は逆方向接続に対して降
伏電圧以上には、ほとんど大きくならないから、適正な
降伏電圧のダイオード25を選択することにより加圧ロ
ーラー10のチャージアップにともなう放電による装置
の電気的誤差動作を防止することができる。
【0076】[表2]は本実施例において降伏電圧値1
KVのダイオード25を接続した時のOHPシート通紙
中のリーク電流、オフセット、加圧ローラー10の芯金
電位を示すものである。
【0077】フィルム7は前記実施例1の図2又は実施
例2の図3と同様のものを用い、かつ導電層7bまたは
7cを整流素子24を介して接地するものとし、抵抗制
御材の量によって種々の抵抗を有する16mmφの加圧
ローラー10を約5kgの総圧でフィルム7を介して加
熱体1に圧接させ、24mm/secの速度で搬送する
OHPシートに1.5μAの転写電流を与えて評価した
ものである。
【0078】
【表2】 1010〜1012Ωの加圧ローラー10において、加圧ロ
ーラー10の芯金電位はダイオード25により約+80
0Vに維持され、OHPシートの静電オフセットは発生
しなかった。
【0079】また、加圧ローラー10の過度のチャージ
アップを確実に防止するため降伏電圧点が3KVより小
さい、特には2KV以下のダイオード20を使用するこ
とが好ましい。
【0080】また加圧ローラー10の抵抗値はフィルム
や紙との摩擦による帯電を防ぐためには、1012Ω以下
が好ましい。
【0081】<実施例4>(図6) 本実施例は、実施例3の図5の装置において使用の加圧
ローラー10(芯金11の上に導電性弾性層12を設け
て抵抗が1012Ω以下となるようにしたもの)を、図6
のように、芯金11の上に導電性弾性体層12a(例え
ば、導電性シリコーンゴム、導電性シリコーンスポン
ジ)を形成し、更にその外周に表層13としてPFAチ
ューブ、あるいはダイキン工業(株)製のフッ素ゴムラ
テックス(商品名 GLS213)を被覆した加圧ロー
ラー10Aに変更したものである。
【0082】実施例3で使用の構成の加圧ローラー10
の場合はローラーの離形性は導電性を増すに従って悪化
する傾向となるが、本実施例の形態の加圧ローラー10
Aの場合は加圧ローラーを介しては記録材P上のトナー
を保持する電荷が失われることがなく、かつ加圧ローラ
ーの表層近くでダイオード25によるプラス電位が生じ
ており、トナーを記録材P側へ引き付ける力を生じさせ
てオフセットを防止する効果が向上する。 <実施例5>(図7) 実施例1乃至同4では負極性に帯電する現像剤(トナ
ー)についてのべたが、正極性に帯電する現像剤を記録
材上に負帯電電荷で転写する画像形成装置においては、
図7のような定着装置構成にすることで同様な効果が得
られる。
【0083】即ち、記録材Pに転写で与えられた負電荷
が定着フィルム7へ蓄積することを防止するようにダイ
オード24を逆に接続し、またOHP用紙等に対して記
録材背面に流入された負の転写電荷が加圧ローラー10
(10A)を介してリークするのを防止するために、加
圧ローラー10(10A)には図5の装置とは逆向きに
ダイオード25を接続したものである。この場合におい
ても、ダイオード25を介しての負の転写電荷リークは
約数nAのレベルであり、OHP及び通常紙のオフセッ
トは発生しなかった。
【0084】本実施例では定着フィルム7と加圧ローラ
ー10(10A)との両方にダイオード24・25を接
続しているが、図1の装置においては定着フィルム7に
対するダイオード24を逆につけることでプラストナー
に対して対処することも可能である。
【0085】<実施例6>(図8〜図13) 本実施例は、前述実施例1の図1・図2の装置において
定着フィルム7の導電層としての導電性離形性層7bを
ダイオード24を介して接地するのではなく、図8・図
9のように電源26を介して接地Gしたものである。他
の装置構成は実施例1と同じである。
【0086】定着フィルム7の導電層としての導電性離
形性層7bには電源26により未定着トナー像Taの荷
電極性と同極性のバイアスが印加されている。
【0087】定着フィルム7に対するトナーオフセット
は、記録材Pの帯電量に大きく左右される。すなわち、
記録材Pがトナーと異極性に帯電するほどトナーオフセ
ットは減少する。
【0088】しかしながら、記録材Pの帯電量は環境条
件によって変化する。なぜなら転写帯電や分離除電にお
けるコロナ放電および記録材の抵抗値は、環境によって
異なったものとなるからである。図10に記録材Pの電
位と湿度の関係を示す。
【0089】図10は記録材ガイド(搬送装置)18を
接地して背面電極とし、その上を記録材Pを通しながら
表面電位計で測定したものである。
【0090】図10に示したように記録材の電位は環境
によって大きく変化する。高湿環境下では転写後分離除
電により多くの電荷が記録材Pに与えられるので、電位
はマイナスになる。
【0091】また低湿環境下では転写により記録材Pに
多くのプラス電荷がたまり、分離除電で除電しきれず記
録材Pはプラス電位のまま定着装置に入る。
【0092】また、記録材の種類によって抵抗値や静電
容量が異なり、記録材の電位は一定にはならない。バリ
スタ等によって記録材上の電荷を加圧ローラー10より
流出させてセルフバイアスを加える系ではその電圧のみ
ならず極性も変化してしまう。図10のように低湿環境
では、記録材はプラスに帯電しており、この電荷が定着
装置内で記録材表面に接触する定着フィルム7に蓄積し
てトナーを吸着することが、オフセットの主要因の1つ
であると判明した。
【0093】高湿下では記録材がマイナス帯電している
ので定着フィルム7もマイナス電位となるが、記録材の
種類で流れる電流が異なり電位が一定とならず必ずしも
オフセットを防止できるものではない。
【0094】本実施例は定着フィルム7の表面の導電性
離形性層7bに電源26によって電圧を印加することで
環境によらずオフセットを防止するものである。
【0095】電源26からの電圧印加による定着フィル
ム7の電位は次のように定められる。即ち、図11のよ
うに表面電位計30によって定着フィルム7の電位が測
定できる。31は表面電位計のプローブである。26A
は定着フィルム7に電圧を印加する可変電源である。
【0096】記録材Pの後端が剥離する時に図12のよ
うな帯電電位が残され、これが記録材の電位と定着フィ
ルム7の電位差を反映している。
【0097】図13に示すように定着フィルム7の導電
性離形性層7bへ加えるバイアス電位を変えると、残さ
れる電位が変化することが発見された。
【0098】即ちバイアスがOVの時は定着フィルム7
に残される剥離帯電電位はマイナスである。このことは
定着フィルム7より記録材Pの方がマイナス帯電電位が
大きくマイナスのトナーを使用するとオフセットが多い
ことと良く一致した。
【0099】定着フィルム7に対する印加バイアスを上
げていくと、−1.0KVで剥離帯電電位は目立たなく
なり、記録材Pの電位と定着フィルム7の電位がほとん
どつり合っていることがわかる。
【0100】また−1.5KVまでバイアスを上げる
と、定着フィルム7の方が記録材Pに対し相対的にマイ
ナスになり定着フィルム表面への剥離電位はプラス側の
ピークを持つようになる。この時マイナストナーを使用
していれば記録材Pの方が定着フィルム7に対して相対
的にプラスになるのでオフセットは生じない。
【0101】即ち、マイナストナーに対しては、プラス
の剥離電位(転写と同極性)が残るまでバイアス電圧を
上げると良いという結果が得られた。プラストナーに対
してはこの逆となるマイナスの剥離電位が残るようにす
れば良いことがわかる。
【0102】このように本実施例では未定着トナー画像
と接する定着フィルム7に、記録材Pの剥離帯電電圧が
定着フィルム7の表面に対して相対的に未定着トナー画
像と逆極性となるようなバイアス電圧を印加することで
剥離帯電による静電オフセットも防止できる。
【0103】また、バイアス電圧を印加する場合、フィ
ルム表層の表面抵抗は103 Ω/□〜1010Ω/□が好
ましい。これにより確実にフィルム表面電位を比較的小
さなバイアス電圧で制御できるようになる。
【0104】103 Ω/□以下では転写部まで定着フィ
ルムに印加したバイアスが転写材を介して流れて転写不
良を発生させたりあるいは低抵抗化するために入れたカ
ーボンブラツク等によって離形層の離形性や強度が低下
する。
【0105】逆に、1010Ω/□以上ではフィルム内部
でバイアス電圧にムラを生じて場所によってオフセット
が発生することがある。
【0106】<実施例7>(図14) 本実施例は定着フィルム7として前述実施例2の図3の
3層構成のものを用い、この定着フィルム7の導電層と
しての導電性樹脂層7cに図14のように電源26を介
して接地Gしたものである。本実施例も実施例2の装置
と同様の効果が得られる。
【0107】なお、定着フィルム7は実施例1乃至同7
のようなエンドレスベルト状のものでなく、ロール巻に
巻いた有端の長尺フィルムを用い、これを繰り出し走行
する構成とすることもできる。
【0108】
【発明の効果】以上のように本発明に依れば、フィルム
加熱方式の定着装置について、環境変動にかかわらず且
つ剥離帯電が生じてもフィルムに対するトナーの静電オ
フセットを効果的に安定に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例定着装置の構成略図
【図2】 定着フィルムの層構成及び整流素子の接続模
型図
【図3】 第2の実施例定着装置における定着フィルム
の層構成及び整流素子の接続模型図
【図4】 誘電体フィルム(OHPフィルム)の層構成
模型図
【図5】 第3の実施例定着装置の構成略図
【図6】 第4の実施例定着装置の加圧ローラーの構成
略図
【図7】 第5の実施例定着装置の構成略図
【図8】 第6の実施例定着装置の構成略図
【図9】 定着フィルムの層構成及びバイアス印加電源
の接続模型図
【図10】 湿度と記録材電位の測定グラフ
【図11】 定着フィルム電位の測定要領図
【図12】 定着フィルム電位の時間的変化図
【図13】 定着フィルム電位と印加バイアスの関係図
【図14】 第7の実施例定着装置における定着フィル
ムの層構成及びバイアス印加電源の接続模型図
【符号の説明】
1 加熱体 7 定着フィルム 10 加圧ローラー 21 感光ドラム 22 転写手段 23 導電ブラシ 24・25 整流素子としてのダイオード 26 定着フィルムに対するバイアス印加電源 P・Pf 記録材 A 画像形成部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性フィルムと、該フィルムを中にし
    てその一方面側に固定支持して配置された加熱体と、他
    方面側に該加熱体に対向して配置され該加熱体に対して
    該フィルムを介して画像定着すべき記録材の未定着トナ
    ー像担持面を密着させる加圧部材を有し、画像定着すべ
    き記録材を該加熱体と該加圧部材の圧接で形成される定
    着ニップ部を通過させることにより未定着トナー像を該
    フィルムを介して該加熱体で加熱してトナー像の加熱定
    着を行なう定着装置であり、該フィルムは導電層を有
    し、該導電層が整流子を介して接地されていることを特
    徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記耐熱性フィルムの導電層が表面抵抗
    107 Ω/□以下の抵抗値を有することを特徴とする請
    求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記加圧部材が導電性を有し、かつ整流
    子を介して接地されていることを特徴とする請求項1に
    記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記加圧部材の抵抗値は1012Ω以下で
    あることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 耐熱性フィルムと、該フィルムを中にし
    てその一方面側に固定支持して配置された加熱体と、他
    方面側に該加熱体に対向して配置され該加熱体に対して
    該フィルムを介して画像定着すべき記録材の未定着トナ
    ー像担持面を密着させる加圧部材を有し、画像定着すべ
    き記録材を該加熱体と該加圧部材の圧接で形成される定
    着ニップ部を通過させることにより未定着トナー像を該
    フィルムを介して該加熱体で加熱してトナー像の加熱定
    着を行う定着装置であり、該フィルムは導電層を有し、
    この導電層に電圧を印加する手段を有することを特徴と
    する定着装置。
  6. 【請求項6】 前記耐熱性フィルムの導電層が表面抵抗
    103 Ω/□以上、1010Ω/□以下の抵抗値を有する
    ことを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 前記耐熱性フィルムの導電層に対する印
    加電圧を、記録材の剥離帯電電圧が耐熱性フィルム表面
    に対して相対的に未定着トナー画像と逆極性となるよう
    に決定することを特徴とする請求項5に記載の定着装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009115876A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2018045995A (ja) * 2016-09-16 2018-03-22 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company 金属部品と複合材料との間の電気伝導を促進するための方法

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