JPH07199700A - 加熱装置用耐熱性フィルム及び加熱装置 - Google Patents

加熱装置用耐熱性フィルム及び加熱装置

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JPH07199700A
JPH07199700A JP35463493A JP35463493A JPH07199700A JP H07199700 A JPH07199700 A JP H07199700A JP 35463493 A JP35463493 A JP 35463493A JP 35463493 A JP35463493 A JP 35463493A JP H07199700 A JPH07199700 A JP H07199700A
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film
heat
heating
heating device
resistant film
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Yoji Tomoyuki
洋二 友行
Hideyuki Hatakeyama
英之 畠山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルム加熱方式の加熱装置について、これ
を像加熱装置として用いても、環境、紙種によらずオフ
セットの発生のないようにすること。 【構成】 一面側を加熱体に接触させ、他面側に被加熱
材を圧接させて加熱体から被加熱材へ伝熱させる耐熱性
フィルム7であり、加熱体に接する側から被加熱材の接
する側に順に、絶縁性の基層101、導電性のプライマ
ー層102、高抵抗の離型層103とで形成され、上記
のプライマー層102あるいは離型層103に、5〜2
0μmの粒径をもつ微粒子106を3〜10wt%の割
合で分散したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば複写機・プリン
タ等の画像形成装置においてトナー像を支持した被加熱
材としての記録材を加熱する像加熱装置等として用いら
れる加熱装置に関する。
【0002】より詳しくはフィルム加熱方式の加熱装置
用の耐熱性フィルム及び該加熱装置に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、画像の定着等のための像加熱装置
として昇温の速い加熱体と薄膜のフィルムを用い、フィ
ルムを介して記録材上の像を加熱するフィルム加熱方式
の装置が考えられている。
【0004】このようなフィルム加熱方式の装置では、
低熱容量の加熱体を用いることができ、画像側に熱集中
できるため、加熱体へ通電を開始してから所定の加熱温
度に達する迄の、いわゆるウォームアップタイムを非常
に短くできる。
【0005】しかし、このフィルム加熱方式の加熱装置
においては静電的オフセットが発生しやすい。そこで特
開平1−187582号公報の装置では、フィルムのト
ナー像と接する離型層を低抵抗化している。あるいは、
すでに本出願人が提案してあるように、フィルムの離型
層にカーボン等の導電材を少量分散して表面抵抗を10
1013 Ω/□にし、接地することでオフセットの発生
を防止する方法が用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例において、フィルムの離型層を低抵抗化したもので
は、高湿環境下では被加熱材としての記録材に保持され
ているトナーとの逆極性の転写電荷がリークしてオフセ
ットし易くなる問題が発生する。この問題は、厚紙、吸
湿した紙が顕著である。
【0007】また、記録材の低抵抗化が大きい場合に
は、転写電流が記録材を通してアースに流れ込んで転写
抜けが発生することがある。
【0008】離型層を中抵抗化(10913Ω/□)に
したものは、導電材の分散量を厳しく制御する必要があ
り、量産を考えると安定性に欠けるという問題がある。
【0009】これは導電材の分散量が少ないと(高抵抗
化すると)、高抵抗紙を通紙した際に紙後端がフィルム
を離れるときにフィルム表面が転写と同極性にチェンジ
アップし、次の記録材を通紙するとフィルム上のチャー
ジアップしているところで線状にはぎ取られてオフセッ
トする。また逆に導電材の分散量が多いと、離型層を低
抵抗したときと同様の現象が発生する。
【0010】そこで本発明はフィルム加熱方式の加熱装
置について、これを像加熱装置として用いても、環境、
紙種によらずオフセットの発生を防止できるものを提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置用耐熱性フィルム及び加熱装置であ
る。
【0012】(1)一面側を加熱体に接触させ、他面側
に被加熱材を圧接させて加熱体から被加熱材へ伝熱させ
る耐熱性フィルムであり、加熱体に接する側から被加熱
材の接する側に順に、絶縁性の基層、導電性のプライマ
ー層、高抵抗の離型層とで形成され、上記のプライマー
層あるいは離型層に、5〜20μmの粒径をもつ微粒子
を3〜10wt%の割合で分散したことを特徴とする加
熱装置用耐熱性フィルム。
【0013】(2)微粒子がシリカ微粒子であることを
特徴とする(1)に記載の加熱装置用耐熱性フィルム。
【0014】(3)表面粗度がRzで3〜10μmであ
ることを特徴とする(1)に記載の加熱装置用耐熱性フ
ィルム。
【0015】(4)加熱体と、一面を該加熱体と接触さ
せ、他面を被加熱材と接触させて移動する耐熱性フィル
ムと、該耐熱性フィルムを前記加熱体に圧接させる加圧
部材を有し、耐熱性フィルムを介して被加熱材を加熱体
の熱で加熱する加熱装置において、前記耐熱性フィルム
は、加熱体に接する側から被加熱材の接する側に順に、
絶縁性の基層、導電性のプライマー層、高抵抗の離型層
とで形成され、上記のプライマー層あるいは離型層に、
5〜20μmの粒径をもつ微粒子を3〜10wt%の割
合で分散したことを特徴とする加熱装置。
【0016】(5)微粒子がシリカ微粒子であることを
特徴とする(4)に記載の加熱装置。
【0017】(6)表面粗度がRzで3〜10μmであ
ることを特徴とする(4)に記載の加熱装置。
【0018】(7)加熱装置が、トナー像を支持した記
録材を加熱する像加熱装置であることを特徴とする
(4)乃至(6)に記載の加熱装置。
【0019】
【作用】即ち、本発明はフィルム加熱方式の加熱装置の
耐熱性フィルムについて、上記の構成にする、より具体
的には、該フィルムの離型層を形成するPTFE,PF
AあるいはFEP等の混合物の中に粒径5μm以上のシ
リカ微粒子等を分散させる、あるいはこの下層にあるプ
ライマー層の中に粒径5μm以上のシリカ微粒子等を分
散させることで、離型層の表面をRz=3μm以上に粗
面化し、離型層を絶縁したまま低湿環境下の高抵抗紙通
紙におけるフィルムのチャージアップの防止が可能とな
る。
【0020】そして結果的に線状オフセットの発生を防
ぐことができる。また、離型層表面は高抵抗であるた
め、転写電荷がフィルムを通してリークするために発生
するオフセットもない。こうすることで、離型層の表面
抵抗値を特に規定する必要がなくなるため、量産安定性
が確保できる。
【0021】
【実施例】
〈実施例1〉(図1〜図3) (1)加熱装置例 図1はフィルム加熱方式の加熱装置の一例の概略構成図
であり、本例は転写式画像形成装置における像加熱装置
(定着装置)として用いている。
【0022】被加熱材としての記録材(転写材シート)
Pは、画像形成部Aの感光ドラム21の表面に不図示の
作像プロセス機器により形成されたマイナス帯電したト
ナー像が、転写帯電手段22によって記録材Pの背面に
トナー帯電極性(マイナス)と逆極性のプラスの電荷が
与えられることによって転写され、その転写トナー像T
aを静電的に記録材P面に保持して定着装置へ搬送さ
れ、トナー画像の加熱定着がなされる。転写一定着間の
距離は最大記録材長より短い。
【0023】7はエンドレスベルト状の加熱フィルムで
ある定着フィルム(耐熱性フィルム)であり、左側の駆
動ローラ8と、右側の従動ローラ9と、該両ローラ8・
9間の下方に配置した加熱体としての低熱容量線状加熱
体1の、互いに略並行の該3部材8・9・1間に懸回張
設してある。定着フィルム7についての層構成の詳細は
後述する。
【0024】従動ローラ9はエンドレスベルト状の定着
フィルム7のテンションローラを兼ねさせており、該定
着フィルム7は駆動ローラ8の時計方向回転駆動に伴い
時計方向に所定の周速度、即ち画像形成部A側から搬送
されてくる未定着トナー画像Taを上面に担持した記録
材Pの搬送速度と同じ周速度をもってシワや蛇行、速度
遅れなく回動駆動される。
【0025】10は鉄・ステンレス等の芯金11にシリ
コーンゴム等の離型性の良いゴム弾性層12を形成した
加圧部材としての加圧ローラであり、前記エンドレスベ
ルト状の定着フィルム7の下行側フィルム部分を挾ませ
て加熱体1の下面に対して不図示の付勢手段により、例
えば総圧4〜12Kgの当圧接をもって対向圧接させて
あり、記録材Pの搬送方向に順方向の反時計方向に軸1
1を中心に回転する。芯金11はノイズ防止のために配
置してある。
【0026】加熱体1はフィルム7の面移動方向と交差
する方向を長手とする低熱容量線状加熱体であり、ヒー
タ基板3、通電発熱抵抗体(発熱体)4、検温素子5等
よりなり、ヒータ支持2に取付け保持させて固定支持さ
せてある。
【0027】ヒータ支持体2は加熱体1を定着装置及び
画像形成装置全体に対し断熱支持する断熱性・高耐熱性
・剛性を有するもので構成できる。
【0028】ヒータ基板3は耐熱性・絶縁性・低熱容量
の部材であり、一例として厚み1.0mm・幅10mm
・長さ240mmのアルミナ基板である。
【0029】像形成スタート信号により画像形成部Aが
画像形成動作して定着装置へ搬送された、未定着のトナ
ー画像Taを上面に担持した記録材Pはガイド18に案
内されて加熱体1と加圧ローラ10との圧接部N(定着
ニップ部)の、定着フィルム7と加圧ローラ10との間
に進入して、未定着トナー画像面が記録材Pの搬送速度
と同一速度で同方向に回動状態の定着フィルム7の下面
に密着して面ズレやシワ・寄りを生じることなく定着フ
ィルム7と一緒の重なり状態で加熱体1と加圧ローラ1
0との相互圧接部N間を挟圧力を受けつつ通過してい
く。加熱体1は画像形成スタート信号により所定のタイ
ミングで通電加熱されるので、トナー画像Taは圧接部
Nにおいて加熱を受けて軟化・溶融像Tbとなる。
【0030】定着フィルム7は、支持体2の曲率の大き
い(曲率半径が約2mm)エッジ部Sにおいて、急角度
(屈折角度θが略45°)で走行方向が転向する。従っ
て、定着フィルム7と重なった状態で圧接部Nを通過し
て搬送された記録材Pは、エッジ部Sにおいて定着フィ
ルム7から曲率分離し、排紙トレイへ排紙されてゆく。
排紙されるときまでにはトナーは十分冷却固化し記録材
Pに完全に定着した状態(トナー画像Tc)となってい
る。
【0031】また、本例において加熱体1のうち発熱体
4及び基板3の熱容量が小さく、かつこれらが支持体2
により断熱支持されているので、圧接部Nにおける加熱
体1の表面温度は短時間にトナーの融点(または記録材
Pへの定着可能温度)に対して十分な高温に昇温するの
で、加熱体1をあらかじめ昇温させておく(いわゆるス
タンバイ温調)必要がなく、省エネルギーが実現でき、
しかも機内昇温も防止できる。
【0032】発熱体4は基板3の下面(フィルム7との
対面側)の略中央部に長手に沿って、例えばAg/Pd
(銀パラジム)、Ta2 N等の電気抵抗材料を厚み約1
0μm・幅1〜3mmにスクリーン印刷等により塗工
し、その上に表面保護層として耐熱ガラス6を約10μ
mコートしたものである。
【0033】検温素子5は一例として基板3の上面(発
熱体4を設けた面とは反対側の面)の略中央部にスクリ
ーン印刷等により塗工して具備させたPt膜等の低熱容
量の測温抵抗体である。検温素子としては、他に低熱容
量のサーミスタ等を基板3に当接配置する構成にしても
よい。
【0034】本例の加熱体1の場合は、線状又は帯状を
なす発熱体4に対し、その長手方向両端部より通電し、
発熱体4を略全長にわたって発熱させる。この発熱体4
を検温素子5の検知温度に応じてトライアックを含む不
図示の通電制御回路により、検知素子5の検知温度が所
定の定着温度に維持されるように通電電力が制御され
る。
【0035】(2)フィルム7 図2は耐熱性フィルムとしての定着フィルム7の層構成
・構成図である。
【0036】絶縁性の樹脂基材10は、厚さ20〜80
μm、体積抵抗値1011Ω・cm以上の耐熱性ポリイミ
ドからなる。
【0037】この樹脂基材101上に、表面抵抗値10
7 Ω/□以下で、厚さ3〜8μmのプライマー層102
を介してシリカ微粒子106を分散した離型層103が
接着される。
【0038】本実施例では、体積抵抗1014Ω・cm、
厚み40μmのポリイミドフィルム101の上に、表面
抵抗5×104 Ω/□、厚み4μmのプライマー10
2、その上にPFAとPTFEの比が20/80からな
るフッ素樹脂に、不定形のシリカ微粒子粒径5μmのも
のを3%の分散させたものをスプレーにて10μm塗布
したものを使用した。このときの表面粗さはRzで5μ
mであった。
【0039】本実施例では加熱体1と摺動するフィルム
基材101を絶縁性としている。これは、フィルム内面
の摩擦帯電電位を低くするために基材101に導電性物
質を添加して低抵抗化すると、通電される電気抵抗材料
との距離が非常に小さいため電流がリークする問題が発
生する。
【0040】このリークの問題を解決するために保護層
を厚くするとクイックスタート性が低下してしまうの
で、絶縁性の基材101を設けることでクイックスター
ト性を低下させることなくリークの問題を解決してい
る。
【0041】しかし、基材101は加熱体等との摩擦帯
電によりトナーと逆極性のプラスに強く帯電しているた
め、フィルムの摺動面の帯電電位がトナーに静電的吸引
力を及ぼす。これを防止するために、プライマー層10
2を導電にし、シールドしている。
【0042】この構成のフィルム7を図3のような測定
法でフィルムの離型層103の耐圧を測定したところ4
8Vあった。即ち、導電回転部材104に電源105か
らプラスの電圧を印加し、そのとき導電プライマー10
2と大地の間に電流計Aを設け電流が流れたところの電
圧を測定し、これを耐圧とした。フィルム7は導電回転
部材104により略同速度(回転速度10mm/se
c)で回転させている。
【0043】このようなフィルム7を用いると、転写紙
Pからの電荷の逃げはなくなりトナーオフセットは発生
はなくなる。
【0044】しかし、従来のシリカ微粒子を分散させて
いないフィルム(Rzで1〜2μmを示す)では低湿環
境下の高抵抗記録材Pを通紙すると、記録材Pがフィル
ムから離れるときにおこるハクリ帯電がフィルム長手に
わたっておこり、その部分がプラスにチャージアップす
る。このため次の記録材を通紙するとフィルムのチャー
ジアップしているところに記録材が接すると、その部分
だけトナー像がフィルムに静電的な力で引きつけられオ
フセットする。
【0045】本実施例で用いているフィルム7では、離
型層103にシリカ微粒子106を入れることで表面を
粗面化しているため、記録材Pがフィルム7から離れる
ときにおこるハクリ帯電が極小的になり、長手にわたり
過度のプラスにチャージアップすることがない。
【0046】従って従来のフィルムで発生したような低
湿環境下の高抵抗記録材を通紙したときのオフセットの
発生もなくなる。
【0047】図1に示した装置に表1に示した4種類の
フィルム(実施例1、同1A、比較例1、同2)を用い
て、それぞれのフィルムの耐圧と、表面粗さ、記録材P
を通紙したときのニップ後の紙電位と、フィルムのハク
リ帯電電位を測定して、それぞれ表1に記載した。
【0048】表1に示されるとおり、離型層103にシ
リカ微粒子106を分散し表面をあらしたものは、L/
L(低温低湿環境),H/H(高温高湿環境)のどちら
の環境でもオフセットの発生はなかった。
【0049】この表面をあらした効果をもたせるには、
本発明者らの実験によると、Rzで3μm以上あればよ
い。また表面をあらしてゆくことでベタ画像にムラとし
て発生するのはRzで10μm以上である。従って、シ
リカ微粒子106を離型層103に分散することによる
フィルム表面の粗面化はRzで3〜10μmが適当であ
る。
【0050】
【表1】 〈実施例2〉(図4) 前記実施例1ではフィルム7の離型層103に、シリカ
微粒子106を分散させて離型層を粗面化したが、図4
に示すようにプライマー層102にシリカ微粒子106
を分散させても同様に離型層103の表面を粗面化する
ことができ、前記実施例に示したのと同様の効果を得る
ことができる。
【0051】これは中間層としてのプライマー層102
に、実施例1において離型層103に分散したシリカ微
粒子106よりも大きいシリカ微粒子を分散させ、その
上から絶縁離型層103を均一に塗布することで達成で
きる。
【0052】本実施例では、プライマー層102に不定
形シリカ微粒子(粒径20μm)106を2wt%分散
させる。このときの表面抵抗は5×104 Ω/□を示し
抵抗が上がるということはない。このようなプライマー
塗布後の表面粗さはRzで18μmを示した。
【0053】この上に絶縁離型層(PFA/PTFE=
20/80)103を12μmスプレー塗布したとこ
ろ、最終的には表面粗さはRzで8μmを示した。
【0054】このフィルム7を用いてオフセットをチェ
ックしたところ、前記実施例1と同様に、低湿環境下に
おける高抵抗紙の通紙でもフィルム7のチャージアップ
は見られず、オフセットの発生はなかった。
【0055】また離型層103の耐圧も30V(図3に
示す測定法にて)あり、高湿環境下における転写電荷の
逃げによる吸湿紙オフセットの発生もなかった。
【0056】表2に前記実施例1と同様に、フィルム耐
圧と表面粗さ、記録材Pを通紙したときのニップ後の紙
電位、及びフィルムのハクリ帯電電位を示す。
【0057】
【表2】
【0058】
【発明の効果】以上説明ししたように本発明に依れば、
フィルム加熱方式の加熱装置について、これを像加熱装
置として用いても、環境、紙種によらずオフセットの発
生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 フィルム加熱方式の加熱装置の一例(像加熱
装置)の概略構成図
【図2】 定着フィルム(耐熱性フィルム)の層構成模
型図
【図3】 フィルムの耐圧測定方法の説明図
【図4】 実施例2の定着フィルムの層構成模型図
【符号の説明】
1 加熱体 7 定着フィルム 10 加圧ローラ 21 感光ドラム 22 転写手段 P 記録材 101 ポリイミド層 102 導電プライマー 103 絶縁離型層 106 シリカ微粒子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面側を加熱体に接触させ、他面側に被
    加熱材を圧接させて加熱体から被加熱材へ伝熱させる耐
    熱性フィルムであり、加熱体に接する側から被加熱材の
    接する側に順に、絶縁性の基層、導電性のプライマー
    層、高抵抗の離型層とで形成され、上記のプライマー層
    あるいは離型層に、5〜20μmの粒径をもつ微粒子を
    3〜10wt%の割合で分散したことを特徴とする加熱
    装置用耐熱性フィルム。
  2. 【請求項2】 微粒子がシリカ微粒子であることを特徴
    とする請求項1に記載の加熱装置用耐熱性フィルム。
  3. 【請求項3】 表面粗度がRzで3〜10μmであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の加熱装置用耐熱性フィ
    ルム。
  4. 【請求項4】 加熱体と、一面を該加熱体と接触させ、
    他面を被加熱材と接触させて移動する耐熱性フィルム
    と、該耐熱性フィルムを前記加熱体に圧接させる加圧部
    材を有し、耐熱性フィルムを介して被加熱材を加熱体の
    熱で加熱する加熱装置において、 前記耐熱性フィルムは、加熱体に接する側から被加熱材
    の接する側に順に、絶縁性の基層、導電性のプライマー
    層、高抵抗の離型層とで形成され、上記のプライマー層
    あるいは離型層に、5〜20μmの粒径をもつ微粒子を
    3〜10wt%の割合で分散したことを特徴とする加熱
    装置。
  5. 【請求項5】 微粒子がシリカ微粒子であることを特徴
    とする請求項4に記載の加熱装置。
  6. 【請求項6】 表面粗度がRzで3〜10μmであるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の加熱装置。
  7. 【請求項7】 加熱装置が、トナー像を支持した記録材
    を加熱する像加熱装置であることを特徴とする請求項4
    乃至同6に記載の加熱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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