JPH0524898B2 - - Google Patents

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JPH0524898B2
JPH0524898B2 JP16383584A JP16383584A JPH0524898B2 JP H0524898 B2 JPH0524898 B2 JP H0524898B2 JP 16383584 A JP16383584 A JP 16383584A JP 16383584 A JP16383584 A JP 16383584A JP H0524898 B2 JPH0524898 B2 JP H0524898B2
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JP
Japan
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glycinonitrile
mol
aqueous solution
reaction
bicarbonate
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP16383584A
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English (en)
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JPS6143168A (ja
Inventor
Fumihiko Shoga
Toshio Morita
Kazuo Nakayasu
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は医薬及び農薬合成の中間体として有用
なヒダントインの新規な製造法に関するものであ
る。
従来、ヒダントインの製造はシアン酸塩を用い
方法と、いわゆるBucherer−Bergs法によつてい
る。しかし、この方法は一般的に低収率であり、
種々の改良法が報告されている。例えば、グリコ
ロニトリルと重炭酸アンモニウムを密閉加圧下に
反応させた後、酸処理を行なう方法(特公昭39−
24807)や、グリコロニトリルと重炭酸アンモニ
ウムを常圧下第2級アミン又は第3級アミンの存
在下で反応させる方法(特開昭50−671)等があ
る。
しかし、これらの方法は、グリコロニトリルが
特に不安定であり、この分解が反応生成物の着色
の原因になる、密閉加圧下で反応を行なうために
は耐圧設備が必要である、などの操作上及び設備
上の問題点があつた。
本発明者らは、このような問題点を克服するた
めに鋭意検討した結果、グリシノニトリルを水性
溶液中で、アルカリ金属の重炭酸塩もしくはアル
カリ金属の水酸化物と2酸化炭素、またはこれら
の混合物と反応させることによりヒダントインが
得られることを見いだし本発明を完成するに至つ
た。
本発明での作用機構については必ずしも明らか
ではないが、グリシノニトリルと重炭酸塩よりの
重炭酸イオン(HCO3-)との反応と思われ、こ
のことは従来知られていなかつた。すなわち従来
ヒダントインの生成は、カルバミン酸
(NH2COOH)によるとされている。(工化誌85
494(1964)) 次に、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明を実施するには、まずグリシノニトリル
とアルカリ金属の重炭酸塩を、水溶液あるいは親
水性溶媒を含む水溶液中にて、60℃あるいはそれ
より高に温度下で反応させる。この際、グリシノ
ニトリルとアルカリ金属の水酸化物の水溶液ある
いは親水性溶媒を含む水溶液に2酸化炭素を加え
60℃あるいはそれより高い温度下で反応させても
よい。
前者の方法において、系内に2酸化炭素を吹き
込むことによりグリシノニトリルの分解が防止さ
れ、着色が一層少ないなど、さらに好ましい結果
が得られる。この場合、余剰の2酸化炭素はアル
カリ金属の水酸化物を用いことにより容易に回
収、再使用できる。
反応終了後、反応生成物を冷却し、得られる白
色結晶をろ別し、水より再結晶してヒダントイン
を得る。あるいは、反応生成物に酸を加え加熱し
た後冷却すれば、副生するヒダントイン酸が環化
されてヒダントインになりさらに好ましい結果が
得られる。
本発明で使用するグリシノニトリルは、例え
ば、グリコロニトリルとアンモニアとの反応物を
直接、あるいはその精製物、またはその水溶液な
どを用いることができる。
アルカリ金属の重炭酸塩としては、重炭酸カリ
ウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸リチウム(溶液
中でのみ存在)などを使用することができる。ま
た、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化
リチウムの水溶液あるいは親水性溶媒を含む水溶
液に2酸化炭素を作用させてもよい。
親水性溶媒としては、メタノール、エタノー
ル、エチレングリコール、トリメチレングリコー
ルなどのアルコール水溶液、その他ジオキサンな
どが適宜用いられる。
また、反応に用いられる金属の重炭酸塩の量は
必ずしも制限はないが、グリシノニトリル1モル
対して一般に2から10モルであり、好ましくは3
から5モルである。反応中CO2ガスを吹き込む場
合はグリシノニトリル1モルに対して一般に0.5
から5モルであり、好ましくは0.6から2モルで
ある。
反応温度についても厳密な制限はないが、通常
60から100℃であり、さらに好ましくは65から80
℃である。
次に本発明の方法について代表的な実施例を示
しさらに詳細に説明するが、これらは説明のため
に単なる例示であり、従つて本発明はこれらの例
によつて何等制限されるものではない。
実施例 1 グリシノニトリル28.0g(0.5モル)、重炭酸カ
リウム150g(1.5モル)を水400mlに加える。70
℃まで昇温すると均一になる。そのまま約5時間
反応させる。反応後この水溶液を冷却したとこ
ろ、沈殿を生じた。沈殿物をろ過し、水より再結
晶し、白色結晶14.5gを得た。この結晶は、IR、
NMR、元素分析よりヒダントインと固定され
た。
実施例 2 グリシノニトリル25.5g(0.46モル)、水酸化
ナトリウム24g(0.60モル)を水300mlに加える。
この水溶液にCO2ガスを0.5モル/hrで吹き込み
ながら、75℃まで昇温し、5時間反応する。得ら
れた反応液の液クロ分析からヒダントインがグリ
シノニトリルに対して、45%の収率で生じている
ことが確かめられた。また、Bucherer−Bergs法
でよく見られるヒダントイン酸、ヒダントイン酸
アミドは、殆ど生成していないこともわかつた。
実施例 3 重炭酸ナトリウム50g(0.60モル)を水300ml
に加え、80℃昇温する。得られた水溶液にCO2
スを0.6モル/hrで吹き込みながら、グリシノニ
トリルを0.2モル/hrで加えた。5時間後グリシ
ノニトリル添加を止めて、さらに、5時間加熱を
続けた。冷却後、濃硫酸を加えPH1とし、100℃
で1時間加熱した。冷却後、生じた沈殿を水より
再結晶し、65gのヒダントインを得た。
実施例 4 グリシノニトリル9.5g(0.17モル)、重炭酸カ
ルシウム50g(0.5モル)を30%メタノール水溶
液300mに加え、60℃で7.5時間反応した。反応液
の液クロ分析からヒダントインが50%の収率で生
成していた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 グリシノニトリルを水性溶液中で、アルカリ
    金属の重炭酸塩もしくはアルカリ金属の水酸化物
    と2酸化炭素またはこれらの混合物と反応させる
    ことを特徴とするヒダントインの製造方法。
JP16383584A 1984-08-06 1984-08-06 ヒダントインの製造方法 Granted JPS6143168A (ja)

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JPS6143168A JPS6143168A (ja) 1986-03-01
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TWI353979B (en) 2002-04-10 2011-12-11 Nippon Zoki Pharmaceutical Co Novel crystal form of 5-hydroxy-1-methylhydantoin

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JPS6143168A (ja) 1986-03-01

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