JPH05247689A - 電気錫めっき鋼板の化学処理方法 - Google Patents

電気錫めっき鋼板の化学処理方法

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JPH05247689A
JPH05247689A JP4825492A JP4825492A JPH05247689A JP H05247689 A JPH05247689 A JP H05247689A JP 4825492 A JP4825492 A JP 4825492A JP 4825492 A JP4825492 A JP 4825492A JP H05247689 A JPH05247689 A JP H05247689A
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JP
Japan
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liquid tank
plated steel
chemical treatment
liquid
clean
Prior art date
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Pending
Application number
JP4825492A
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English (en)
Inventor
Shunichi Hirayama
俊一 平山
Takaaki Konishi
孝明 小西
Kazuo Shimazaki
一穂 島崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気錫めっきラインのリフロー処理後の錫め
っき鋼板を化学処理方法で、スラッジの付着がなく、停
止による生産性の低下もない。 【構成】 化学処理装置4に化学処理液循環系統Bを接
続し、その循環系統Bに、汚れ液タンク11と清浄液タ
ンク12とを設け、汚れ液タンク11と清浄液タンク1
2との間をフィルター13を有する浄化系統Cを接続す
るとともに、汚れ液タンク11と清浄液タンク12とを
カスケード接続し、化学処理装置4に浄化処理液14を
循環して、錫めっき鋼板1を化学処理する。化学処理液
循環系統Bで循環処理液の浄化を行い、化学処理装置4
で錫めっき鋼板に、スラッジが付着しないようにする。
フィルター13の濾過能力低下の場合、逆洗浄のため、
浄化系統Cを停止しても、汚れ液タンク11と清浄液タ
ンク12とはカスケード接続しいるので、循環処理液を
供給することが出来、化学処理装置4を停止させること
がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】電気錫めっきラインのリフロー処
理後の錫めっき鋼板を化学処理する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電気錫めっきラインでは一般的には入口
部、処理部、出口部と大別されており、入口部は、2基
のリール、剪断機、溶接機、ルーパ等の設備からなり、
処理部は張力装置、前処理装置、めっき装置、錫層溶融
装置(以降リフロー装置と云う)、化学処理装置、塗油
装置等の設備からなり、出口部は巻取りリール又は剪断
機等の設備からなっている。
【0003】上記のような電気錫めっきラインで、電気
錫めっき鋼板を製造する場合、リフロー装置でリフロー
処理された錫めっき鋼板は、自然に生成した酸化錫に覆
われており、長時間保存すると、酸化錫が成長し黄変す
るとともに、塗料密着性も劣化する。
【0004】これを改善するために、電気めっきライン
ではリフロー装置の後に、化学処理装置を設けて、化学
処理を行う。化学処理は一般には電解によって、電気化
学的に、自然発生の錫酸化物を除去し、水和酸化クロム
層を形成させる。標準条件は濃度約30g/l、pH4
〜5.5、温度40〜70℃の重クロム酸ソーダ溶液中
で、鋼板をカソードとして、約4クーロン/dm2 の電
解を行う。
【0005】上記のような場合は図4に示すように、一
般にめっき装置の後に設けられたドラグアウト槽2に続
いて、リフロー装置3、そして化学処理装置4が配置さ
れている。化学処理装置4の後には塗油装置5等が配置
されている。化学処理装置4には処理液循環系統Aを接
続して、その系統Aに循環タンク6を設けて、そこで処
理液7の濃度等の調整を行って、化学処理装置4に循環
して処理液7を供給している。P1 は循環ポンプであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示すような、処理液循環系統Aを接続した化学処理装置
4で、錫めっき鋼板1を電気化学処理した場合、次のよ
うな問題がある。即ち、電気化学的に処理するために、
重クロム酸ソーダ溶液のCrと電極間の化学反応を起こ
し、電極近傍で酸素が発生する。この時、酸化反応によ
り、電極からFeが析出し、液中のCrと反応して、C
r+Feの混合物(スラッジ)となる。
【0007】発生したスラッジは、処理液7の循環によ
って、次第にその濃度を増加し、化学処理装置4で処理
された錫めっき鋼板1の表面に付着し、次工程でロール
と鋼板の間に差込み、擦り合って、錫めっき鋼板の表面
に押疵や汚れ等の欠陥が発生する。このような欠陥の発
生によって、製品品質の低下を生じる。
【0008】そのため、Cr+Feの混合物(スラッ
ジ)の発生状況を検出して、基準量を超えた場合には、
ラインを停止して、化学処理装置4の処理液7の更新を
行うことが必要であった。そのため生産性の低下を生じ
る等の問題があった。
【0009】本発明は上記のような問題点の解決を図る
ために為されたものであり、製品へのスラッジの影響が
なく、且つ生産性の低下を生じない電気錫めっき鋼板の
化学処理方法を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は電気錫めっきラインのリフロー処理後の錫
めっき鋼板を化学処理する方法において、化学処理装置
に処理液循環系統を接続し、その循環系統に、汚れ液タ
ンクと清浄液タンクとを設け、汚れ液タンクと清浄液タ
ンクとの間をフィルターを有する浄化系統を接続すると
ともに、汚れ液タンクと清浄液タンクとをカスケード接
続し、前記化学処理装置に浄化処理液を循環して、錫め
っき鋼板を化学処理する電気錫めっき鋼板の化学処理方
法とするものである。
【0011】
【作用】本発明では汚れ液タンクと清浄液タンクとの間
をフィルターを有する浄化系統を接続しているので、ス
ラッジが基準量以内に保持される。上記フィルターが濾
過能力の低下を生じた場合には、その浄化系統を停止し
て、循環系統と切離し、逆洗浄を行い、濾過能力を回復
させてから、循環系統と接続して、浄化系統を可動させ
る。
【0012】このフィルターの逆洗浄の間、汚れ液タン
クと清浄液タンクとがカスケード接続されているので、
清浄液タンクの不足する処理液は汚れ液タンクからカス
ケードによって、オーバーフローして補われる。そのた
め、化学処理装置へ供給する液の不足は生じない。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図によって説明する。図1
は本発明の処理液循環系統の一実施例を示す図であり、
図2は本発明の処理液循環系統のフイルターの濾過能力
低下を生じた状態を示す図であり、そして図3は本発明
の処理液循環系統のフイルターの逆洗浄時の状態を示す
図である。
【0014】電気錫めっきラインのリフロー処理後の錫
めっき鋼板1を化学処理する方法において、化学処理装
置4に浄化処理液循環系統Bを接続し、その循環系統B
に、汚れ液タンク11と清浄液タンク12とを設け、汚
れ液タンク11と清浄液タンク12との間をフィルター
13を有する浄化系統Cを接続するとともに、汚れ液タ
ンク11と清浄液タンク12とをカスケード接続し、化
学処理装置4に浄化処理液14を循環して、錫めっき鋼
板1を化学処理する。錫めっき鋼板1は化学処理装置4
内で反転ロール18によって、反転されて、化学処理
後、次工程に走行する。
【0015】浄化処理液循環系統Bに、汚れ液タンク1
1と清浄液タンク12とを設けたのは、汚れ液タンク1
1と清浄液タンク12との間にフィルター13を有する
浄化系統Cを接続して、循環処理液の浄化を行い、スラ
ッジの濃度を基準値以下(ここでは100ppm以下)
にして、化学処理装置4で錫めっき鋼板に、スラッジが
付着しないようにするためである。
【0016】フィルター13はスラッジを捕捉する能力
を満足する濾過材を選定することが出来る。ここでは化
学処理液に重クロム酸ナトリウム水溶液を用いたので、
耐酸性で、スラッジを十分に捕捉出来る濾過材を用い、
濾過後の浄化処理液をスラッジが100ppm以下にな
るように調整している。浄化処理液14は浄化系統Cに
より、清浄液タンク12に送られる。17はスラッジ検
出器である。フィルター13で分離されたスラッジは、
スラッジタンクに収納され、ポンプP3 で脱水機16に
圧送される。脱水液は循環系統Dにより、汚れ液タンク
11に送られる。
【0017】汚れ液タンク11と清浄液タンク12とは
カスケード接続することが必要である。容量割合は、特
に限定されるものではないが、清浄液タンク12の容量
を大きくするのが普通である(例えば、清浄液タンク
5.0m3 、汚れタンク2.0m3 )。
【0018】フィルター13を有する浄化系統Cが、濾
過能力低下等により、浄化処理液を正常に清浄液タンク
12に供給出来なくなった場合、上記カスケート接続し
ているので、図2に示すように、フィルター13は処理
液を循環している間に、濾過能力低下を生じて、清浄液
タンク12内の浄化処理液の量が少なくなって、汚れ液
タンクから、逆に汚れ液がオーバーフローしてくる。こ
の場合には、スラッジが100ppmを超えるようにな
り、フィルター13の濾過能力が低下しているので、図
3に示すように、浄化系統Cを停止して、循環系統Bと
切離し、逆洗浄を行う。この場合は、フィルター13に
エアを吹込み、濾過材に付着した堆積物をスラッジタン
ク15に除去する。濾過能力を回復させてから、循環系
統と接続して、浄化系統を可動させる。
【0019】電気錫めっきラインに上記のような本発明
の化学処理方法を適用した場合について説明する。化学
処理装置の容量を2.5m3 とし、40℃の20%重ク
ロム酸ナトリウム水溶液を循環処理液として用い、循環
ポンプP1 は1.1m3 /分、濾過ポンプP2 は20m
3 /時、スラッジポンプP3 は0.5m3 /分として処
理液の循環を行った。浄化処理液のスラッジの濃度は1
00ppm以下になるように調整した。化学処理装置で
のスラッジの発生量は1.6kg/時であった。
【0020】本発明方法によれば、電気錫めっきライン
を連続的に可動して、定期保守までの28日間に、化学
処理装置でのスラッジの付着に起因した錫めっき鋼板の
問題は皆無であった。此れに対して、従来の循環処理液
を用いた場合には、3〜4日毎に、化学処理装置での処
理を停止して、処理液の更新を必要とした。
【0021】
【発明の効果】本発明は以上のように、製品へのスラッ
ジの影響がなく、品質の良好な錫めっき鋼板を得ること
が出来、且つ生産性の低下を生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理液循環系統の一実施例を示す図で
ある。
【図2】本発明の処理液循環系統のフイルターの能力低
下を生じた状態を示す図である。
【図3】本発明の処理液循環系統のフイルターの逆洗浄
時の状態を示す図である。
【図4】従来の処理液循環系統の一例を示す図である。
【符号の説明】
11 汚れ液タンク 12 清浄液タンク 13 フイルター 14 浄化処理液 15 スラッジタンク 16 脱水機 17 スラッジ検出器 A 処理液循環系統(従来法) B 浄化処理液循環系統(発明法) C 浄化系統
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C25D 21/18 Q

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気錫めっきラインのリフロー処理後の
    錫めっき鋼板を化学処理する方法において、化学処理装
    置に処理液循環系統を接続し、その循環系統に、汚れ液
    タンクと清浄液タンクとを設け、汚れ液タンクと清浄液
    タンクとの間をフィルターを有する浄化系統を接続する
    とともに、汚れ液タンクと清浄液タンクとをカスケード
    接続し、前記化学処理装置に浄化処理液を循環して、錫
    めっき鋼板を化学処理することを特徴とする電気錫めっ
    き鋼板の化学処理方法。
JP4825492A 1992-03-05 1992-03-05 電気錫めっき鋼板の化学処理方法 Pending JPH05247689A (ja)

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