JPS5850155B2 - 改良された廃液処理法 - Google Patents

改良された廃液処理法

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JPS5850155B2
JPS5850155B2 JP51092760A JP9276076A JPS5850155B2 JP S5850155 B2 JPS5850155 B2 JP S5850155B2 JP 51092760 A JP51092760 A JP 51092760A JP 9276076 A JP9276076 A JP 9276076A JP S5850155 B2 JPS5850155 B2 JP S5850155B2
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JP
Japan
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waste liquid
acid
cathode
stopped
chamber
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JP51092760A
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JPS5318470A (en
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保道 山越
晃 山口
哲夫 山根
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、陰イオン交換膜を用いた電解法による廃液の
処理方法の改良に関する。
最近、産業生活廃水等の規制が厳しくなり、重金属イオ
ン、放射性イオン等、環境を汚染するような不純物イオ
ンを含む、廃水等を処理する、経済的分離回収技術の確
立が車重れてかり、その1つとして、イオン交換樹脂に
よる、廃液処理の方法がある。
これに関連して、特願昭50−94707、特開昭52
−18479(陽イオン交換樹脂再生廃液の処理方法)
には、陽イオン交換樹脂の再生廃液より、酸を電解によ
り、精製分離し、回収する方法が提案されている。
この不純物陽イオンを含む、陽イオン交換樹脂再生廃液
の電解処理にかいて、電解槽の陰極板面上への金属の析
出は、再生廃液中の酸の中に含1れる、不純物金属陽イ
オンが、陰極で放電し、金属となって析出するためであ
る。
この析出物は、運転を継続するうちに、累積して大きく
なり、陰極室内の再生廃液の流れ分布を悪くしたり、陰
極室への通液孔の出入口を、閉鎖したり、イオン交換膜
面を損傷したりする。
その結果、電流効率の低下、回収率の低下等の問題を起
すばかりでなく、膜の損傷は、運転を不可能なものにす
る。
電解槽の運転に際して、陰極板上に析出する、不純物金
属イオンの還元物が、電解槽の安定運転に支障を来さな
いようにするため、陰極板上の析出物を簡単に溶解、除
去する方法に関して既に特願昭50−122881、特
開昭52−47574(電解槽の運転方法)で非酸化性
酸、酸化性酸、あるいは酸化剤を含んだ酸を陰極室に循
環、通液することにより不純物を除去する方法が提案さ
れている。
本発明は、更に簡便で有効な手段を提供するものである
すなわち、アニオン膜を界して、陽極室、陰極室より成
る電解槽の、陰極室に再生廃液を供給循環し、陽極室に
は、酸を供給循環する。
そして両電極間に、直流電圧を印加し、電流を通ずると
、再生廃液中の酸は、陽極室へ、精製回収され、電解の
進行に従い、再生廃液中の酸は減少していく。
そしてその酸の大部分、例えば90〜95係程度が陽極
室側へ回収されたとき、両電極間への直流電圧の印加を
止め、陰極室への廃液の供給、循環のみを継続する。
すると電解中、陰極板上に析出した不純物は再び廃液中
に溶出し、溶解限度以上のものは、廃液の陰極板面での
撹乱効果により、固体の1x廃液中へ除去されて行く。
従って洗浄用の特別な附加設備なくして、簡単に不純物
を除去することが可能である。
陽イオン交換樹脂の再生剤か硫酸H2SO4の場合を例
にとり、本発明の詳細な説明する。
第1図に示すように陰イオン交換膜3で隔てた陽極室4
及び陽極板1と、陰極室5及び陰極板2で構成される電
解槽の、陰極室5に陽イオン交換樹脂再生廃液(硫酸及
び不純物陽イオン、Fe+++。
co++、Ni++s Na十等を含む)を廃液タンク
7より廃液循環ポンプ9で供給、循環し、陽極室4には
、精製液タンク6より精製液循環ポンプ8で硫酸H2S
O4を供給、循環し、陽極板1、陰極板2間に直流電圧
を印加し電流を流す。
すると陽極室4では水の分解反応で、酸素ガス、02が
発生し、水素イオン、H+ができる。
一方陰極室5から陰イオン交換膜3を通って硫酸イオン
、5O4−一が移ってきて、水素イオン、H+と共に硫
酸H2SO4として回収される。
陰極室5では、水素イオンH+が放電して、水素ガスH
2となる。
再生廃液中に含1れる不純物は、すべて陽イオンである
ため、移動の方向は陰極板2の方向であり、陰イオン交
換膜3を通って陽極室5に移るということはない。
以上の結果から、再生廃液中の硫酸H2SO4は、減少
し、陽極室へ精製回収されていく。
廃液中硫酸の90〜95係を回収し終ったら、陽極板1
、陰極板2間の直流電圧の印加を止め、精製液循環ポン
プ8をストップし、廃液循環ポンプ9のみを回し電解槽
内の陰極室を洗浄する。
この場合、直流電圧の印加を止めたら、直ちに洗浄を開
始する。
廃液中の酸を回収し終った後、運転をストップし、時間
を置いて洗浄を開始すると、その効果が悪くなる。
従って、直流電圧の印加を止めたら、精製液循環ポンプ
をストップし、それ以外は、電解運転中と同じ状態で、
洗浄を行う。
精製液ポンプも同時に運転していると、拡散で精製した
硫酸が再び廃液中に移動してくるので好1しくない。
以上のように本発明の方法によれば、金属イオン及び酸
を含む廃液、特に陽イオン交換樹脂の再生廃液から酸を
電解により精製回収する場合、電解槽の陰極板上に析出
する金属を容易に除去でき洗浄用の特別な設備を設ける
ことたく、電解槽の長期にわたる安定運転を遂行するこ
とができる。
実施例 1 硫酸(H2SO4)27.6ff/L不純物として鉄(
Fe )296yng/ l、亜鉛(Zn )169η
/ l、ニッケル(Ni )i 2■/lを含む酸廃液
35.71を第1図に示すような、有効膜面積4dm2
を有する電解装置の、廃液タンク7に入れ、精製液タン
ク6には、硫酸(H2SO4)341/lを含む液を入
れる。
陰イオン交換膜3で隔てた電解槽の陰極室5に、酸廃液
、陽極室4に硫酸をそれぞれ廃液、精製液循環ポンプで
室内線速度10cm/secで供給、循環し、陽極板1
、陰極板2間に、直流電圧を印加し、電解を行い、廃液
中のH2SO4を精製回収する。
この間精製液タンク6にに、水を添加し、H2SO4濃
度を一定に保った。
廃液中のH2SO4濃度が1.47r/l(回収率95
係)になる迄、24時間電解を続げた。
この時、陰極板上に析出した、不純物の量は廃液中の濃
度変化より、110807rIで酸廃液中に最初に含1
れていた、全不純物量の6.3係が析出していた。
又精製液中へのH2SO4回収の電流効率は78.4
%であった。
この時点で直流電圧の印加を止め、精製液循環ポンプを
ストップし、廃液循環ポンプのみを回して、電解槽の陰
極室内を3時間洗浄した。
その後電解槽を解体して陰極板及びイオン交換膜面を検
査したが、何ら析出物はなく、完全に洗浄されたことが
確認できた。
同様の条件で10回の繰返し運転を行ったが、H2SO
4の回収率93〜97係の範囲で不純物の析出量104
0〜1580η(6,1〜9.3係)、H2SO4回収
の電流効率77〜82係と安定して訃り何ら異常が認め
られなかった。
比較例 実施例−1と同じ廃液を同一の条件で電解を行い、電解
槽の陰極室を洗浄することなくして繰返し運転を行った
結果は、次表のようであった。
表中不純物析出量は各回運転終了時迄に陰極板面上に析
出した量を示し、回を追う毎に堆積していることがはっ
きりしている。
H2SO4回収の電流効率も4回目、5回目で明ら、か
に落ちてきている。
5回目終了後電解槽を解体点検したところ、陰極板には
不純物金属の析出物の堆積があり、1部陰イオン交換膜
面迄到達している点が3点はどあった。
又この部分の陰イオン交換膜面ば変質して卦り、電流効
率低下の原因となったことが明らかである。
実施例 2 硫酸(H2SO4)29.6y/l、不純物トシテ鉄(
Fe )315mg/ l、ナトリウA (Na )5
277n’!/l、カドミウム(cd)28111g/
l、コバルト(co)3mg/lを含む酸廃液201を
、第2図に示すような、有効膜面積1dm2を有し、陽
極室4、陰極室5、各3室より戒る複極式電解槽の陰極
室5に廃液タンク7より廃液循環ポンプ9で室内線速度
10crn/secとなるように、供給、循環する。
一方陽極室4には、精製液タンク6より精製液循環ポン
プ8で硫酸(濃度34f/7)を室内線速度10crr
L/Secとなるように供給、循環する。
次いで陽極板1、陰極板2間に直流電圧を印加し電解を
行い、廃液中のH2SO4を精製回収する。
廃液中のH2SO4濃度が2.0Y/lc回収率93係
)になる迄、電解を続げた。
(所用時間は約19時間)この間精製液タンク6には水
を添加し、H2SO4濃度を一定に保った。
この時陰極板上に析出した不純物の量は、廃液中の濃度
変化より求め570■で酸廃液中に最初に含1れていた
全不純物量の3.3係であった。
又、精製液中へのH2SO4回収の電流効率は80.5
%であった。
この時点で直流電圧の印加を止め精製液循環ポンプをス
トップし、廃液循環ポンプのみを回して電解槽の陰極室
内を、3時間洗浄した。
その後電解槽を解体して、陰極板及び陰イオン交換膜面
を検査しため!−1何ら析出物はなく、完全に洗浄され
たことが確認できた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するために用いられる電解槽の→
lの概略図を示す。 第2図は複極式電解槽の一例の概略図を示す。 1:陽極板、2:陰極板、3:陰イオン交換膜、4:陽
極室、5二陰極室、6二精製液タンク、7:廃液タンク
、8:精製液循環ポンプ、9:廃液循環ポンプ、10:
水、11:複極板。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属イオン及び酸を含有する廃液を電解槽の陰極室
    に導き、陰イオン交換膜を用いて電解し、酸を陽極室に
    回収する方法に於て、電解操作の後で該廃液中の酸を回
    収した残液を陰極室に供給循環することにより、陰極板
    上に析出する金属を溶解除去する洗浄操作を行うことを
    特徴とする廃液の処理方法。 2 廃液が、不純物陽イオンを吸着した陽イオン交換樹
    脂を酸で再生した際に得られる再生廃液である特許請求
    の範囲1の方法。 3 酸回収率が90%以上になった後に洗浄操作を行う
    特許請求の範囲1又は2の方法。 4 酸が硫酸である特許請求の範囲1〜3いずれかの方
    法。 5 洗浄操作を直流電圧の印加を中止した後直ちに行う
    特許請求の範囲1〜4いずれかの方法。 6 直流電圧の印加の中止と同時に陽極室に回収された
    酸の循環を中止した状態で洗浄操作を行う特許請求の範
    囲5の方法。
JP51092760A 1976-08-05 1976-08-05 改良された廃液処理法 Expired JPS5850155B2 (ja)

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EP1282463B1 (en) * 2000-05-10 2010-10-27 Millipore Corporation Improved electrodeionization module
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