JPH05247523A - 高周波加熱方法および高周波加熱コイル - Google Patents

高周波加熱方法および高周波加熱コイル

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JPH05247523A
JPH05247523A JP4084607A JP8460792A JPH05247523A JP H05247523 A JPH05247523 A JP H05247523A JP 4084607 A JP4084607 A JP 4084607A JP 8460792 A JP8460792 A JP 8460792A JP H05247523 A JPH05247523 A JP H05247523A
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JP
Japan
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heating coil
heating
heated
work
frequency heating
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JP4084607A
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Inventor
Hiyoshi Watanabe
日吉 渡邊
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Fuji Electronics Industry Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electronics Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のボールスタッドWの全体の高周波加熱
工程を短くする。 【構成】 ボールスタッドWに、矢印Pの方向への移動
を行わせつつ、ボールスタッドWの被加熱面を、ボール
スタッドWの回転軸を通る平面と被加熱面との交線に対
応した形状の加熱コイル11〜14に近づけ、次いで対向さ
せてからボールスタッドWの移動を停止後、ボールスタ
ッドWを回転軸を中心として回転させながら、加熱コイ
ル10に高周波電流を所定時間通電し、次いで、ボールス
タッドWの矢印Pの方向の移動を再開して被加熱面を加
熱コイル10から遠ざける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ほぼ回転対称体のワー
クの被加熱面の高周波加熱方法に関し、特にこのような
多数のワークの被加熱面を加熱するときの全加熱工程を
短くすることできる高周波加熱方法と、この方法を実現
できる高周波加熱コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】以下、図面を参照して従来の技術を説明
する。例えば、図9に示す自動車等の走行系統に使用さ
れるボールスタッドWを焼入加熱する場合を説明する。
図示のように、ボールスタッドWは回転対称体の1つで
あって、半球状の頭部61と、環状のつば部62と、円柱状
の脚部63と、脚部63の径より小径の円柱状の突起64を備
えている。
【0003】いま、このボールスタッドWの頭部61の表
面、つば部62の表面および脚部63の内つば部62に近接し
た脚部63の表面の合計3つの表面(以下被加熱面69とい
う)を焼入のために加熱する場合を採り上げる。なお、6
5はボールスタッドWの回転軸であって、頭部61の中心
と、脚部63の軸を通る直線である。
【0004】図11に示すように、ボールスタッドWの被
加熱面69を加熱する高周波加熱コイル(以下、高周波加
熱コイルを単に加熱コイルとも記す) 91は、ボールスタ
ッドWの頭部61、つば部62およびつば部62に接近した脚
部63のそれぞれの縦断面形状に対応するように形成され
たほぼ半円状の加熱導体911 、コ字状の1対の加熱導体
912 、912 および直線状の1対の加熱導体913 、913
と、脚部63の周方向の形状に対応するように形成された
円弧状の加熱導体914 とを備えている。そして、これら
加熱導体911 〜914 は直列に接続されており、加熱導体
914 の2分割点915 、915 の間に高周波電流が供給され
る。
【0005】このようなボールスタッドWを多数加熱す
るときには、全体の加熱工程を短くするために、1個ず
つ加熱するのではなく、通常、数個ずつ加熱する。い
ま、ボールスタッドWを例えば4個ずつ加熱する従来の
高周波加熱方法を説明する。
【0006】図12に示すように、加熱コイル90は、前記
加熱コイル91に、加熱コイル91と同じ加熱コイル92〜94
を、全ての加熱コイルが直列となるように接続導体95〜
98によって接続して構成したものであって、接続導体98
の2分割点は、1対の可撓ケーブル99を介して高周波電
源50に接続されている。
【0007】ターンテーブルTの周辺部分には、等間隔
にワーク載置台51が配設されている。このワーク載置台
51は、ターンテーブルTに回転自在に取り付けられてお
り、図示しない装置によって回転される。A、Bおよび
Cは、それぞれ、搬入ステーション、加熱ステーション
および冷却ステーションであって、搬入ステーションA
でワーク載置台51上に回転軸65が垂直であるように載置
された4個のボールスタッドWは、ターンテーブルTの
矢印Pの方向(ターンテーブルTの周方向) のステップ
状の1段階の回転によって加熱ステーションBに至って
停止する。すると、各ワーク載置台51の矢印Rの方向の
回転が開始されるので、ボールスタッドWも回転軸65を
中心とする矢印Rの方向の回転を開始する。
【0008】次いで、加熱コイル90が、矢印Qの方向に
進出し、図10に示すように、加熱コイル90の加熱コイル
91、92、93および94が、それぞれ、ボールスタッドWに
接近対向し、例えば加熱コイル91では、加熱導体911 、
912 、913 、および914 が、ボールスタッドWの頭部6
1、つば部62、つば部62に接近した脚部63の両側、およ
びこの脚部63の周面に、それぞれ、対向するように配設
される。この後、高周波電源50から所定時間加熱コイル
90に高周波電流を通電することによって、ボールスタッ
ドWの被加熱面69を加熱する。加熱が終わると、加熱コ
イル90は矢印Qと反対の方向へ後退して元の待機位置に
戻る。
【0009】と同時に、ターンテーブルTは再び矢印P
の方向にステップ状に1段階回転させられ、冷却ステー
ションCに至って停止する。冷却ステーションCでは、
各ボールスタッドWは矢印Rの方向の回転を続行しなが
ら、図示しないジャケットから冷却液の噴射を受けて冷
却され、焼き入れられる。この後、ターンテーブルTは
更に矢印Pの方向にステップ状に1段階回転されて、4
個のボールスタッドWは図示しない搬出ステーションに
至って搬出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の高周波加熱方法には、以下のような問題があ
る。即ち、ボールスタッドWの加熱の開始に当たって
は、加熱コイル90を、待機位置から矢印Qの方向に進出
させてボールスタッドWの被加熱面69に接近対向させ、
加熱終了後は、加熱コイル90がボールスタッドWの冷却
ステーションCへの移動の邪魔にならないように、加熱
コイル90を元の待機位置へ後退させねばならない。
【0011】従って、加熱コイル90の前記した進出と後
退に要する時間が必要となるので、多数のボールスタッ
ドWの加熱を行うときには、全体の加熱工程が長くな
る。
【0012】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
であって、ほぼ回転対称体の複数のワークの被加熱面を
高周波加熱するに際し、全体の加熱工程を短縮すること
ができる高周波加熱方法と、この方法を実現することが
できる高周波加熱コイルを提供することを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、請求項1記載の高周波加熱方法は、ほぼ回転対称体
のワークの被加熱面の高周波加熱方法において、前記ワ
ークに、前記ワークの回転軸と直角方向への移動を行わ
せつつ、前記被加熱面を、前記回転軸を通る平面と前記
被加熱面との交線に対応した形状の高周波加熱コイルに
近づけ、次いで対向させてからワークの前記移動を停止
後、前記ワークを前記回転軸を中心として回転させなが
ら前記高周波加熱コイルに高周波電流を所定時間通電
し、次いで、前記移動を再開して被加熱面を前記高周波
加熱コイルから遠ざける。
【0014】上記問題を解決するために、請求項2記載
の高周波加熱方法は、ほぼ回転対称体のワークの被加熱
面の高周波加熱方法において、前記ワークに、前記ワー
クの回転軸を中心とする回転と前記回転軸と直角方向へ
の移動とを行わせつつ、前記回転軸を通る平面と前記被
加熱面との交線に対応した形状の高周波加熱コイルに高
周波電流を通電すると共に、前記被加熱面を、前記高周
波加熱コイルに近づけ、対向させ、次いで前記高周波加
熱コイルから遠ざける。
【0015】上記問題を解決するために、請求項3記載
の高周波加熱コイルは、回転軸が垂直に配設されたほぼ
回転対称体のワークの被加熱面を加熱する高周波加熱コ
イルにおいて、直列に接続された複数の加熱コイルより
なり、この加熱コイルは、前記回転軸を通る平面と前記
被加熱面との交線に対応し且つ前記ワークの縦断面輪郭
を、この輪郭の下部を除いて囲むように形成されてい
る。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の方法を実現することができる第1
実施例の加熱コイルを用いた高周波加熱装置の模式的斜
視説明図、図2は加熱コイルの斜視図、図3は高周波加
熱装置の平面説明図である。なお、従来の技術で説明し
たものと同等のものには同一の符号を付している。ま
た、ワークとその被加熱面は、従来の技術で説明したボ
ールスタッドWと被加熱面69を採り上げる。
【0017】図1に示すように、高周波加熱装置は、図
12で説明したターンテーブルTと、このターンテーブル
Tの周辺近辺に回転自在に取り付けられた複数のワーク
載置台51を備えている。ワーク載置台51は、載置したボ
ールスタッドWの回転軸65が垂直となるような配設され
ている。
【0018】図1に示すように、加熱コイル10は、直列
に接続された4個の同形の加熱コイル11〜14を備えてい
る。そして、図2に示すように、加熱コイル11は、ボー
ルスタッドWの頭部61、つば部62、および脚部63のそれ
ぞれの縦断面の輪郭形状に対応するようにそれぞれが形
成された半円状の加熱導体111 、コ字状の1対の加熱導
体112 、112 、および直線状の1対の加熱導体113 を備
えており、これら加熱導体111 、112 、112 、113 、11
3 は直列に接続されて一体となっている。そして、加熱
コイル11の加熱導体111 に対向している端部は、ボール
スタッドWがこの加熱コイル11内を通過するために開放
されている。
【0019】即ち、加熱コイル11は、ボールスタッドW
の回転軸65を通る平面とボールスタッドWの被加熱面69
との交線に対応した形状に形成されている。即ち、加熱
コイル11はボールスタッドWの脚部63の下部と突起64に
対応した部分がないので、加熱導体111 、112 、112 、
113 、113 が形成するスペースS内をボールスタッドW
と、ボールスタッドWを上に載せたワーク載置台51の上
部が通過できる。他の加熱コイル12〜14も加熱コイル11
と同形であって、同様のスペースSを持っている。な
お、加熱導体113 、113 には磁性体のコア114 が取り付
けられている。従来の加熱コイルを用いて焼入したボー
ルスタッドWの硬化層Fの深さが、脚部63においてやや
もすると浅い傾向があったので、このコア114 を設ける
ことによって、加熱導体113 、113 が発生する磁束をボ
ールスタッドWの脚部63に集束させている。
【0020】加熱コイル11の一端と加熱コイル12の一
端、加熱コイル12の他端と加熱コイル13の一端、加熱コ
イル13の他端と加熱コイル14の一端、および加熱コイル
11の他端と加熱コイル14の他端は、それぞれ、接続導体
15、16、17、および18によって接続されており、接続導
体18の2分割点には、高周波電源50が接続されている。
【0021】加熱コイル11〜14は、ワーク載置台51と同
間隔で互いに対向するようにターンテーブルTの周方向
に配設されている。そして、加熱コイル10は、加熱ステ
ーションBにおいて、ターンテーブルTの周辺部分上部
に位置するように、図示しない支持部材によって高周波
加熱装置の図示しない枠体に取り付けられている。
【0022】冷却ステーションCでは、ターンテーブル
Tの周辺部分に、図示しない支持部材によって前記枠体
から4対の焼入液噴射用のジャケット101 〜104 がワー
ク載置台51と同間隔で配設され支持されている。なお、
図3に示すDは焼入れられたボールスタッドWの搬出ス
テーションである。
【0023】以下、本高周波加熱装置によるボールスタ
ッドWの加熱について説明する。搬入ステーションAの
4個のワーク載置台51に、それぞれ、ボールスタッドW
を載置し、ターンテーブルTを矢印Pの方向にステップ
状に1段階移動して4個のボールスタッドWをそれぞれ
加熱コイル11〜14のそれぞれのスペースSに配置する。
と同時に、ワーク載置台51は、例えば図12に示す矢印R
の方向に回転を開始し、4個のボールスタッドWがそれ
ぞれの回転軸65を中心とする回転を開始する。そして、
高周波電源50から高周波電流が加熱コイル10に所定通電
されてボールスタッドWの被加熱面69の加熱が終了す
る。
【0024】加熱が終了すると、ターンテーブルTが矢
印Pの方向にステップ状に1段階回転される。この際、
ボールスタッドWは加熱ステーションBから外れると回
転が停止される。そして、加熱された4個のボールスタ
ッドWは冷却ステーションCに至って矢印Pの方向の移
動を停止し、それぞれ、ジャケット101 と101 の間、ジ
ャケット102 と102 の間、ジャケット103 と103 の間お
よびジャケット104 と104 の間に位置する。と同時に、
ワーク載置台51は回転を開始し、4個のボールスタッド
Wの回転軸65を中心とする回転を再開する。そして、ジ
ャケット101 〜104 から焼入液が噴射されて4個のボー
ルスタッドWの焼入が終わる。
【0025】次いで、ターンテーブルTが矢印Pの方向
にステップ状に1段階回転される。この際にも、ボール
スタッドWは冷却ステーションCを外れると回転が停止
される。そして、焼入られた4個のボールスタッドW
は、搬出ステーションDに至って矢印Pの方向の移動を
停止し、搬出される。
【0026】本実施例の高周波加熱装置によると、多数
のボールスタッドWの被加熱面69を、4個のボールスタ
ッドずつ、加熱コイル10を加熱の前後において進退させ
ることなく、加熱することができるので、複数のボール
スタッドWの全加熱工程を短くすることができる。
【0027】次に、第2実施例の加熱コイルを用いた高
周波加熱装置を説明する。図4は加熱コイルの模式的斜
視図、図5は加熱装置の平面説明図である。図4に示す
ように、加熱コイル20は、直列に接続された4個の加熱
コイル21〜24を備えている。各加熱コイル21〜24は、前
記加熱コイル11と同じコイルであるが、図4と図5に示
すように、各加熱コイル21〜24の側面同士が互いに隣り
合うように、且つ、ターンテーブルTの中心から半径方
向に直線状に配列されている。従って、ターンテーブル
T上においても、この加熱コイル21〜24の配列に応じて
4対のジャケット201 〜204 が配設されている。また、
搬入ステーションAおよび搬出ステーションDでのボー
ルスタッドWの配列も図5に示すようになる。
【0028】更に、第3実施例の加熱コイルを用いた高
周波加熱装置を説明する。図6は加熱コイルの模式的斜
視図、図7は加熱装置の平面説明図である。図6に示す
ように、加熱コイル30は、直列に接続された4個の加熱
コイル31〜34を備えている。各加熱コイル31〜34は、前
記加熱コイル11と同じコイルであるが、図6と図7に示
すように、加熱コイル31と32とが互いに隣り合うよう
に、また、加熱コイル33と34とが互いに隣り合うように
配置されている。従って、ターンテーブルT上において
も、この加熱コイル31〜34の配列に応じて4対のジャケ
ット301 〜304 が配設されている。また、搬入ステーシ
ョンAおよび搬出ステーションDでのボールスタッドW
の配列も図7に示すようになる。第3実施例の加熱コイ
ル30も第1、第2実施例の加熱コイル10、20と同等の効
果を挙げることができる。
【0029】次に、第4実施例の加熱コイルを用いた高
周波加熱装置を説明する。前記第1〜第3実施例の加熱
コイルを用いた高周波加熱装置では、ボールスタッドW
が加熱ステーションBで加熱されるときには、ターンテ
ーブルTが停止しているが、本実施例では、ターンテー
ブルTは、ボールスタッドWが加熱されている間にも、
矢印Pの方向の回転を続行しているので、ボールスタッ
ドWも同様に矢印Pの方向に移動している。
【0030】即ち、図8に示すように、加熱コイル40
は、加熱コイル10と同様に、加熱コイル11と同じ4個の
加熱コイル41〜44を備えており、加熱コイル10と同じ接
続導体(図示省略)によって直列に接続されている。そ
して、高周波電源50から給電されている。しかし、加熱
コイル10と異なって、加熱コイル41〜44の間隔が、ワー
ク載置台51の間隔より遙かに短くなっている。また、ジ
ャケットも、ターンテーブルTの周方向に沿うように形
成されたやや長めの1対のみのジャケット401 、401 が
設けられている。
【0031】ターンテーブルTは矢印Pの方向にステッ
プ状ではなく連続的に回転されている。そして、加熱コ
イル40には、高周波電源50から高周波電流が連続的に供
給されている。搬入ステーションAにおいてワーク載置
台51に載置されたボールスタッドWは、加熱コイル41〜
44のスペースSを通過中は、回転軸65を中心として回転
されている。加熱コイル40を通過したボールスタッドW
は、回転軸65を中心とする回転を続行しながら、冷却ス
テーションCにおいてジャケット401 、401 の間を通過
する。この通過の間にボールスタッドWはジャケット40
1 、401 から噴射された焼入液によって冷却されて焼入
される。そして、搬出ステーションDに至ってボールス
タッドWの回転が停止され、搬出される。なお、搬入ス
テーションAおよび搬出ステーションDにおいても、ワ
ーク載置台51は回転されているが、ボールスタッドWの
ワーク載置台51への載置、およびワーク載置台51からの
取り外しを容易にするために、搬入ステーションAおよ
び搬出ステーションDではワーク載置台51の回転を停止
する場合がある。
【0032】この実施例では、加熱コイル40によるボー
ルスタッドWの加熱は1個ずつ行われるけれども、ター
ンテーブルTが連続的に回転しているので、前記第1〜
第3の実施例の加熱コイルを用いた場合とほぼ同等の効
果を挙げることができる。なお、ボールスタッドWが加
熱コイル40を通過しているときに、ターンテーブルTの
回転速度を加減することによって、および/或いは、加
熱コイル40の通電電流の大きさの調整によって、ボール
スタッドWの被加熱面69を所望の温度に加熱することが
できる。
【0033】上記4つの実施例の加熱コイルを用いた高
周波加熱装置では、ワーク載置台51はターンテーブルT
上に配列されているから、ボールスタッドWは円弧上を
移動する。しかし、これにこだわるものではなく、ワー
ク載置台51を直線状に移動する例えばベルトコンベア上
に配列することもできる。この場合には、ボールスタッ
ドWは直線上を移動するが、多数のボールスタッドWの
全加熱工程を同様に短くすることができる。
【0034】前記実施例の加熱コイルが加熱するワーク
としては回転対称体であるボールスタッドを採り上げた
が、ボールスタッドにこだわるものではない。また、ワ
ークは必ずしも完全な回転対称体であることは要求され
ず、ワークの形状が、少々、不完全な回転対称体であっ
てもワークを所望の温度に加熱できることは勿論であ
る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の高
周波加熱方法は、ほぼ回転対称体のワークの被加熱面の
高周波加熱方法において、ワークに、ワークの回転軸と
直角方向への移動を行わせつつ、被加熱面を、ワークの
回転軸を通る平面と被加熱面との交線に対応した形状の
加熱コイルに近づけ、次いで対向させてからワークの移
動を停止後、ワークを回転軸を中心として回転させなが
ら、加熱コイルに高周波電流を所定時間通電し、次い
で、ワークの移動を再開して被加熱面を加熱コイルから
遠ざける。
【0036】請求項2記載の高周波加熱方法は、ほぼ回
転対称体のワークの被加熱面の高周波加熱方法におい
て、ワークに、ワークの回転軸を中心とする回転と回転
軸と直角方向への移動とを行わせつつ、ワークの回転軸
を通る平面と被加熱面との交線に対応した形状の高周波
加熱コイルに高周波電流を通電すると共に、被加熱面
を、加熱コイルに近づけ、対向させ、次いで加熱コイル
から遠ざける。
【0037】請求項3記載の高周波加熱コイルは、回転
軸が垂直に配設されたほぼ回転対称体のワークの被加熱
面を加熱する高周波加熱コイルにおいて、直列に接続さ
れた複数の加熱コイルよりなり、この加熱コイルは、前
記回転軸を通る平面と前記被加熱面との交線に対応し且
つ前記ワークの縦断面輪郭を、この輪郭の下部を除いて
囲むように形成されている。
【0038】従って、請求項1および2記載の高周波加
熱方法によって、また、請求項3記載の加熱コイルを用
いてほぼ回転対称体のワークの被加熱面を加熱するとき
には、加熱の前および後において、それぞれ、加熱コイ
ルを進出および後退させる必要がないから、多数のワー
クの全体の加熱工程を短くすることができると共に、加
熱装置の設備費も低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の高周波加熱方法を実現すること
ができる第1実施例の加熱コイルを用いた高周波加熱装
置の模式的斜視説明図である。
【図2】第1実施例の加熱コイルの斜視説明図である。
【図3】第1実施例の加熱コイルを用いた高周波加熱装
置の平面説明図である。
【図4】請求項1記載の高周波加熱方法を実現すること
ができる第2実施例の加熱コイルの模式的斜視図であ
る。
【図5】第2実施例の加熱コイルを用いた高周波加熱装
置の平面説明図である。
【図6】請求項1記載の高周波加熱方法を実現すること
ができる第3実施例の加熱コイルの模式的斜視図であ
る。
【図7】第3実施例の加熱コイルを用いた高周波加熱装
置の平面説明図である。
【図8】請求項2記載の高周波加熱方法を実現すること
ができる高周波加熱装置の一実施例の模式的斜視説明図
である。
【図9】ボールスタッドの斜視図である。
【図10】ボールスタッドと、ボールスタッドを載置し
たワーク載置台との縦断面図である。
【図11】従来の加熱コイルの模式的斜視図である。
【図12】従来の加熱コイルを用いた高周波加熱装置の
模式的斜視説明図である。
【符号の説明】
10、20、30、40 加熱コイル 65 回転軸 68 被加熱面 W ボールスタッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ回転対称体のワークの被加熱面の高
    周波加熱方法において、前記ワークに、前記ワークの回
    転軸と直角方向への移動を行わせつつ、前記被加熱面
    を、前記回転軸を通る平面と前記被加熱面との交線に対
    応した形状の高周波加熱コイルに近づけ、次いで対向さ
    せてからワークの前記移動を停止後、前記ワークを前記
    回転軸を中心として回転させながら前記高周波加熱コイ
    ルに高周波電流を所定時間通電し、次いで、前記移動を
    再開して被加熱面を前記高周波加熱コイルから遠ざける
    ことを特徴とする高周波加熱方法。
  2. 【請求項2】 ほぼ回転対称体のワークの被加熱面の高
    周波加熱方法において、前記ワークに、前記ワークの回
    転軸を中心とする回転と前記回転軸と直角方向への移動
    とを行わせつつ、前記回転軸を通る平面と前記被加熱面
    との交線に対応した形状の高周波加熱コイルに高周波電
    流を通電すると共に、前記被加熱面を、前記高周波加熱
    コイルに近づけ、対向させ、次いで前記高周波加熱コイ
    ルから遠ざけることを特徴とする高周波加熱方法。
  3. 【請求項3】 回転軸が垂直に配設されたほぼ回転対称
    体のワークの被加熱面を加熱する高周波加熱コイルにお
    いて、直列に接続された複数の加熱コイルよりなり、こ
    の加熱コイルは、前記回転軸を通る平面と前記被加熱面
    との交線に対応し且つ前記ワークの縦断面輪郭を、この
    輪郭の下部を除いて囲むように形成されていることを特
    徴とする高周波加熱コイル。
JP4084607A 1992-03-05 1992-03-05 高周波加熱方法および高周波加熱コイル Pending JPH05247523A (ja)

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