JPH05247306A - 弗素樹脂水性分散液 - Google Patents
弗素樹脂水性分散液Info
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- JPH05247306A JPH05247306A JP8500492A JP8500492A JPH05247306A JP H05247306 A JPH05247306 A JP H05247306A JP 8500492 A JP8500492 A JP 8500492A JP 8500492 A JP8500492 A JP 8500492A JP H05247306 A JPH05247306 A JP H05247306A
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- aqueous dispersion
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 撥水・撥油性に優れ、且つ撥水・撥油処理が
容易な弗素系高分子化合物の水分散液を提供する事。 【構成】 親水性基と付加重合性α，β−エチレン性不
飽和基を含有する樹脂を保護コロイドとして、弗素系付
加重合性単量体を有機溶剤中で重合し、次いで有機溶剤
媒体を水系媒体に変換した事を特徴とする弗素樹脂水性
分散液、該分散液による物品の処理方法及び処理物品。
容易な弗素系高分子化合物の水分散液を提供する事。 【構成】 親水性基と付加重合性α，β−エチレン性不
飽和基を含有する樹脂を保護コロイドとして、弗素系付
加重合性単量体を有機溶剤中で重合し、次いで有機溶剤
媒体を水系媒体に変換した事を特徴とする弗素樹脂水性
分散液、該分散液による物品の処理方法及び処理物品。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維に関係する業界に
おいて撥水処理及び／又は撥油処理に使用される弗素樹
脂水性分散液に関する。更に詳しく述べれば、衣服を撥
水処理する事により雨や雪に当たっても濡れる事がな
く、又、絨毯を撥油処理する事により流動性のある油を
含んだ食物を落しても油が染み込まなく容易に拭き取る
ことが出来る様にする為の撥水・撥油処理を可能にする
弗素樹脂水性分散液に関する。
おいて撥水処理及び／又は撥油処理に使用される弗素樹
脂水性分散液に関する。更に詳しく述べれば、衣服を撥
水処理する事により雨や雪に当たっても濡れる事がな
く、又、絨毯を撥油処理する事により流動性のある油を
含んだ食物を落しても油が染み込まなく容易に拭き取る
ことが出来る様にする為の撥水・撥油処理を可能にする
弗素樹脂水性分散液に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、降雨時に着用する防水具として、
ゴムカッパやポリ塩化ビニール製のレインコートや織布
に樹脂コーティングした素材を加工した物が使用されて
きた。これらの加工品は防水性の点のみを見れば満足の
いく物であるが、透湿性がない為に湿度が高い時や運動
した時は発汗により内部が蒸れるという欠点がある。
又、ワックスやワックス類似の薬剤で布を処理した物も
あるが、防水性は必ずしも十分ではなく、耐洗濯性も劣
る等の欠点がある。これに対して近年弗素化合物を使用
する撥水・撥油技術が開発された。この技術は低分子の
弗素化合物を使用する方法と、高分子化合物を使用する
方法とに分けられる。低分子化合物を使用する方法は取
扱いや処理が容易であるが、耐久性に問題があり、一
方、高分子化合物を用いる方法は、耐久性は改善される
が未だ不十分であり、撥水・撥油処理自体も容易ではな
い。
ゴムカッパやポリ塩化ビニール製のレインコートや織布
に樹脂コーティングした素材を加工した物が使用されて
きた。これらの加工品は防水性の点のみを見れば満足の
いく物であるが、透湿性がない為に湿度が高い時や運動
した時は発汗により内部が蒸れるという欠点がある。
又、ワックスやワックス類似の薬剤で布を処理した物も
あるが、防水性は必ずしも十分ではなく、耐洗濯性も劣
る等の欠点がある。これに対して近年弗素化合物を使用
する撥水・撥油技術が開発された。この技術は低分子の
弗素化合物を使用する方法と、高分子化合物を使用する
方法とに分けられる。低分子化合物を使用する方法は取
扱いや処理が容易であるが、耐久性に問題があり、一
方、高分子化合物を用いる方法は、耐久性は改善される
が未だ不十分であり、撥水・撥油処理自体も容易ではな
い。
【０００３】
【発明が解決しようとしている問題点】弗素系高分子化
合物で撥水・撥油処理をする為には、何らかの方法で布
を処理液に浸し、含浸し、又は塗布して、布に撥水・撥
油層を形成させなければならない。この時の処理液とし
ては、弗素系高分子化合物の有機溶剤溶液、非水分散
液、水分散液、及び反応性オリゴマーがあり、有機溶剤
溶液を得る事は容易であるが、撥水性の強い弗素系高分
子化合物の水分散液を得る事は容易ではない。しかしな
がら、有機溶剤溶液は取扱い上の問題があり、水分散液
が望まれている。従って本発明の目的は、撥水・撥油性
に優れ、且つ撥水・撥油処理が容易な弗素系高分子化合
物の水分散液を提供する事にある。
合物で撥水・撥油処理をする為には、何らかの方法で布
を処理液に浸し、含浸し、又は塗布して、布に撥水・撥
油層を形成させなければならない。この時の処理液とし
ては、弗素系高分子化合物の有機溶剤溶液、非水分散
液、水分散液、及び反応性オリゴマーがあり、有機溶剤
溶液を得る事は容易であるが、撥水性の強い弗素系高分
子化合物の水分散液を得る事は容易ではない。しかしな
がら、有機溶剤溶液は取扱い上の問題があり、水分散液
が望まれている。従って本発明の目的は、撥水・撥油性
に優れ、且つ撥水・撥油処理が容易な弗素系高分子化合
物の水分散液を提供する事にある。
【０００４】
【問題点を解決する方法】上記目的は以下の本発明によ
って達成される。即ち、本発明は、親水性基と付加重合
性α，β−エチレン性不飽和基を含有する樹脂を保護コ
ロイドとして、弗素系付加重合性単量体を有機溶剤中で
重合し、次いで有機溶剤媒体を水系媒体に変換した事を
特徴とする弗素樹脂水性分散液、該分散液による物品の
処理方法及び処理物品である。
って達成される。即ち、本発明は、親水性基と付加重合
性α，β−エチレン性不飽和基を含有する樹脂を保護コ
ロイドとして、弗素系付加重合性単量体を有機溶剤中で
重合し、次いで有機溶剤媒体を水系媒体に変換した事を
特徴とする弗素樹脂水性分散液、該分散液による物品の
処理方法及び処理物品である。
【０００５】
【作用】親水性基と付加重合性α，β−エチレン性不飽
和基を含有する樹脂を保護コロイドとして、弗素系付加
重合性単量体を有機溶剤中で重合し、次いで有機溶剤媒
体を水系媒体に変換した弗素樹脂水性分散液で物品を処
理することにより、撥水・撥油性に優れた物品を容易に
提供することが出来る。
和基を含有する樹脂を保護コロイドとして、弗素系付加
重合性単量体を有機溶剤中で重合し、次いで有機溶剤媒
体を水系媒体に変換した弗素樹脂水性分散液で物品を処
理することにより、撥水・撥油性に優れた物品を容易に
提供することが出来る。
【０００６】
【好ましい実施態様】本発明で使用する保護コロイドは
有機溶剤に溶け、そのまま又は中和する事により水にも
溶け、更に弗素系付加重合性単量体と共重合する基を有
するものである。例えば、アクリル酸及び／又はメタク
リル酸と、必要であれば更に他の親水性単量体とを共重
合したアクリル樹脂に、グリシジル（メタ）アクリレー
トを付加させた物；スチレン・マレイン酸樹脂にヒドロ
キシアルキル（メタ）アクリレートを反応させた物；ス
チレン・マレイン酸樹脂やイソブチレン・マレイン酸樹
脂又はこれらの部分エステル化物にグリシジル（メタ）
アクリレートを反応させた物；マレイン化ポリイソブチ
レンにヒドロキシアルキル（メタ）アクリレートやグリ
シジル（メタ）アクリレートを反応させた物等が挙げら
れる。
有機溶剤に溶け、そのまま又は中和する事により水にも
溶け、更に弗素系付加重合性単量体と共重合する基を有
するものである。例えば、アクリル酸及び／又はメタク
リル酸と、必要であれば更に他の親水性単量体とを共重
合したアクリル樹脂に、グリシジル（メタ）アクリレー
トを付加させた物；スチレン・マレイン酸樹脂にヒドロ
キシアルキル（メタ）アクリレートを反応させた物；ス
チレン・マレイン酸樹脂やイソブチレン・マレイン酸樹
脂又はこれらの部分エステル化物にグリシジル（メタ）
アクリレートを反応させた物；マレイン化ポリイソブチ
レンにヒドロキシアルキル（メタ）アクリレートやグリ
シジル（メタ）アクリレートを反応させた物等が挙げら
れる。
【０００７】上記保護コロイドはカルボキシル基を有し
ている為、本発明の弗素樹脂水性分散液を用いて撥水処
理したものは、適当な架橋剤、例えば、水溶性エポキシ
系架橋剤やマスクされた水溶性又は水分散性ウレタン系
架橋剤で架橋することが出来るが、保護コロイドに（メ
タ）アクリル酸アミドやジアセトン（メタ）アクリル酸
アミドを共重合しておき、重合後、ホルムアルデヒドを
反応させることにより自己架橋性とすることも出来る。
弗素系付加重合性単量体と保護コロイドとの割合は、付
加重合性弗素系単量体１００重量部当たり、保護コロイ
ド５〜５０重量部、望ましくは１０〜３０重量部であ
る。
ている為、本発明の弗素樹脂水性分散液を用いて撥水処
理したものは、適当な架橋剤、例えば、水溶性エポキシ
系架橋剤やマスクされた水溶性又は水分散性ウレタン系
架橋剤で架橋することが出来るが、保護コロイドに（メ
タ）アクリル酸アミドやジアセトン（メタ）アクリル酸
アミドを共重合しておき、重合後、ホルムアルデヒドを
反応させることにより自己架橋性とすることも出来る。
弗素系付加重合性単量体と保護コロイドとの割合は、付
加重合性弗素系単量体１００重量部当たり、保護コロイ
ド５〜５０重量部、望ましくは１０〜３０重量部であ
る。
【０００８】付加重合性弗素系単量体の重合に使用する
有機溶剤は、重合温度で付加重合性弗素系単量体を溶解
し、重合物を溶解せず、保護コロイドを溶解し、重合後
水に容易に置換し得且つ重合性に優れた物が望ましい。
例えば、酢酸エチル、酢酸ｎ−プロピル、酢酸ｉｓｏ−
プロピル、エチルアルコール、ｎ−プロピルアルコー
ル、ｉｓｏ−プロピルアルコール等が好適な例として挙
げられる。本発明で使用する付加重合性付加重合性弗素
系単量体は特に制限はないが、特に好ましい物は該単量
体中に弗素原子を１３〜３３個有する（メタ）アクリル
酸エステル系単量体である。上記以外にも上記の付加重
合性弗素系単量体と共重合し得るか及び／又は共重合し
ない重合性単量体を混合重合又は別々に重合する事も出
来る。この場合に単量体は重合有機溶剤に溶け、重合物
は有機溶剤に不溶である事が望ましいが、仮に有機溶剤
に可溶であっても重合の安定性を損なわず、更に有機溶
剤を水に置換する障害にならなければ、有機溶剤可溶の
重合物が生成されてもよい。
有機溶剤は、重合温度で付加重合性弗素系単量体を溶解
し、重合物を溶解せず、保護コロイドを溶解し、重合後
水に容易に置換し得且つ重合性に優れた物が望ましい。
例えば、酢酸エチル、酢酸ｎ−プロピル、酢酸ｉｓｏ−
プロピル、エチルアルコール、ｎ−プロピルアルコー
ル、ｉｓｏ−プロピルアルコール等が好適な例として挙
げられる。本発明で使用する付加重合性付加重合性弗素
系単量体は特に制限はないが、特に好ましい物は該単量
体中に弗素原子を１３〜３３個有する（メタ）アクリル
酸エステル系単量体である。上記以外にも上記の付加重
合性弗素系単量体と共重合し得るか及び／又は共重合し
ない重合性単量体を混合重合又は別々に重合する事も出
来る。この場合に単量体は重合有機溶剤に溶け、重合物
は有機溶剤に不溶である事が望ましいが、仮に有機溶剤
に可溶であっても重合の安定性を損なわず、更に有機溶
剤を水に置換する障害にならなければ、有機溶剤可溶の
重合物が生成されてもよい。
【０００９】併用することが出来る通常の単量体の例と
しては、例えば、メタクリル酸メチルエステル、メタク
リル酸エチルエステル、メタクリル酸プロピルエステ
ル、メタクリル酸ブチルエステル、メタクリル酸オクチ
ルエステル、メタクリル酸２−エチルへキシルエステ
ル、メタクリル酸ラウリルエステル、メタクリル酸ステ
アリルエステル、炭素数１２のアルコールと炭素数１３
のアルコールのメタクリル酸エステルの混合物、メタク
リル酸ベンジルエステル、メタクリル酸テトラヒドロフ
ルフリルエステル、エチレングリコールモノアルキルエ
ーテルのメタクリル酸エステル、ジエチレングリコール
モノアルキルエーテルのメタクリル酸エステル、メタク
リロニトリル、メタクリル酸アミド、Ｎ−アルコキシメ
チルメタクリル酸アミド、メタクリル酸、メタクリル酸
２−ヒドロキシエチルエステル、メタクリル酸２−ヒド
ロキシプロピルエステル、メタクリル酸Ｎ，Ｎ−ジメチ
ルアミノエチルエステル、メタクリル酸Ｎ，Ｎ−ジエチ
ルアミノエチルエステル、フタル酸モノ（メタクリル酸
２−ヒドロキシエチル）エステル、フタル酸モノ（メタ
クリル酸２−ヒドロキシプロピル）エステル、アクリル
酸メチルエステル、アクリル酸エチルエステル、アクリ
ル酸プロピルエステル、アクリル酸ブチルエステル、ア
クリル酸オクチルエステル、アクリル酸２−エチルへキ
シルエステル、アクリル酸ラウリルエステル、アクリル
酸ステアリルエステル、炭素数１２のアルコールと炭素
数１３のアルコールのアクリル酸エステルの混合物、ア
クリル酸ベンジルエステル、アクリル酸テトラヒドロフ
ルフリルエステル、エチレングリコールモノアルキルエ
ーテルのアクリル酸エステル、ジエチレングリコールモ
ノアルキルエーテルのアクリル酸エステル、アクリロニ
トリル、アクリル酸アミド、Ｎ−アルコキシメチルアク
リル酸アミド、アクリル酸、アクリル酸２−ヒドロキシ
エチルエステル、アクリル酸２−ヒドロキシプロピルエ
ステル、アクリル酸Ｎ，Ｎ−ジメチルアミノエチルエス
テル、アクリル酸Ｎ，Ｎ−ジエチルアミノエチルエステ
ル、フタル酸モノ（アクリル酸２−ヒドロキシエチル）
エステル、フタル酸モノ（アクリル酸２−ヒドロキシプ
ロピル）エステル、ジアセトンアクリル酸アミド、スチ
レン、マレイン酸、マレイン酸モノアルキルエステル、
フマール酸、フマール酸モノアルキルエステル、イタコ
ン酸、イタコン酸モノアルキルエステル、酢酸ビニール
等が挙げられる。
しては、例えば、メタクリル酸メチルエステル、メタク
リル酸エチルエステル、メタクリル酸プロピルエステ
ル、メタクリル酸ブチルエステル、メタクリル酸オクチ
ルエステル、メタクリル酸２−エチルへキシルエステ
ル、メタクリル酸ラウリルエステル、メタクリル酸ステ
アリルエステル、炭素数１２のアルコールと炭素数１３
のアルコールのメタクリル酸エステルの混合物、メタク
リル酸ベンジルエステル、メタクリル酸テトラヒドロフ
ルフリルエステル、エチレングリコールモノアルキルエ
ーテルのメタクリル酸エステル、ジエチレングリコール
モノアルキルエーテルのメタクリル酸エステル、メタク
リロニトリル、メタクリル酸アミド、Ｎ−アルコキシメ
チルメタクリル酸アミド、メタクリル酸、メタクリル酸
２−ヒドロキシエチルエステル、メタクリル酸２−ヒド
ロキシプロピルエステル、メタクリル酸Ｎ，Ｎ−ジメチ
ルアミノエチルエステル、メタクリル酸Ｎ，Ｎ−ジエチ
ルアミノエチルエステル、フタル酸モノ（メタクリル酸
２−ヒドロキシエチル）エステル、フタル酸モノ（メタ
クリル酸２−ヒドロキシプロピル）エステル、アクリル
酸メチルエステル、アクリル酸エチルエステル、アクリ
ル酸プロピルエステル、アクリル酸ブチルエステル、ア
クリル酸オクチルエステル、アクリル酸２−エチルへキ
シルエステル、アクリル酸ラウリルエステル、アクリル
酸ステアリルエステル、炭素数１２のアルコールと炭素
数１３のアルコールのアクリル酸エステルの混合物、ア
クリル酸ベンジルエステル、アクリル酸テトラヒドロフ
ルフリルエステル、エチレングリコールモノアルキルエ
ーテルのアクリル酸エステル、ジエチレングリコールモ
ノアルキルエーテルのアクリル酸エステル、アクリロニ
トリル、アクリル酸アミド、Ｎ−アルコキシメチルアク
リル酸アミド、アクリル酸、アクリル酸２−ヒドロキシ
エチルエステル、アクリル酸２−ヒドロキシプロピルエ
ステル、アクリル酸Ｎ，Ｎ−ジメチルアミノエチルエス
テル、アクリル酸Ｎ，Ｎ−ジエチルアミノエチルエステ
ル、フタル酸モノ（アクリル酸２−ヒドロキシエチル）
エステル、フタル酸モノ（アクリル酸２−ヒドロキシプ
ロピル）エステル、ジアセトンアクリル酸アミド、スチ
レン、マレイン酸、マレイン酸モノアルキルエステル、
フマール酸、フマール酸モノアルキルエステル、イタコ
ン酸、イタコン酸モノアルキルエステル、酢酸ビニール
等が挙げられる。
【００１０】更にエチレングリコールジ（メタ）アクリ
レート、ジエチレングリコールジ（メタ）アクリレート
の如き２官能性又は３官能性の単量体を用いる事も出
来、処理物品の耐ドライクリーニング性を高めることも
出来るが、使用し過ぎると処理物品の撥水・撥油性を低
下させるので使用に先立って十分な検討が必要である。
本発明で使用する重合開始剤については、重合温度で重
合溶媒に可溶であれば特に制限はなく、一般的なものが
そのまま使用出来る。重合して得た液は通常半透明であ
り、重合物の粒子径は０．０５〜０．３μｍである。該
重合液を中和剤で中和し、水を加えてから加熱し、有機
溶剤を留去することによって有機有機溶剤と水とを置換
する。中和剤としてはアンモニア、一級アミン、二級ア
ミン、三級アミン、苛性ソーダ、苛性カリ等が使える
が、耐水性の点で揮発性のアミン又はアンモニアが望ま
しい。留去する有機溶剤の割合は、必ずしも全量を留去
しなくてもよい。得られる弗素樹脂水性分散液の不揮発
分として３０〜４０重量％が適当である。
レート、ジエチレングリコールジ（メタ）アクリレート
の如き２官能性又は３官能性の単量体を用いる事も出
来、処理物品の耐ドライクリーニング性を高めることも
出来るが、使用し過ぎると処理物品の撥水・撥油性を低
下させるので使用に先立って十分な検討が必要である。
本発明で使用する重合開始剤については、重合温度で重
合溶媒に可溶であれば特に制限はなく、一般的なものが
そのまま使用出来る。重合して得た液は通常半透明であ
り、重合物の粒子径は０．０５〜０．３μｍである。該
重合液を中和剤で中和し、水を加えてから加熱し、有機
溶剤を留去することによって有機有機溶剤と水とを置換
する。中和剤としてはアンモニア、一級アミン、二級ア
ミン、三級アミン、苛性ソーダ、苛性カリ等が使える
が、耐水性の点で揮発性のアミン又はアンモニアが望ま
しい。留去する有機溶剤の割合は、必ずしも全量を留去
しなくてもよい。得られる弗素樹脂水性分散液の不揮発
分として３０〜４０重量％が適当である。
【００１１】以上の様にして得られた本発明の水性弗素
系樹脂分散液は単独で撥水・撥油処理剤として極めて良
好な性能を有しているが高価であり、弗素を含有しない
か又は少し弗素を含有するが、単独では撥水性能及び／
又は撥油性能を有しない通常の水性樹脂エマルジョンを
混合することによりコストダウンを行なう事が出来る。
望ましい配合用の水性樹脂エマルジョンは、自己架橋性
で耐水性、耐洗濯性、耐摩擦性が良く、更に撥油性が望
まれる場合には耐油性が良く、Ｔｇが−５０〜１００
℃、粒子径が０．３〜０．０５μｍの重合体分散物であ
るが、Ｔｇに関しては明確なＴｇを有している物より、
Ｔｇの異なる複層構造又は微細なシリカ等の無機質を内
蔵した構造のエマルジョン樹脂又はステアリル（メタ）
アクリレートの様なパラフィン系の結晶を有した重合体
が処理物品の風合の点で優れている。上記以外の水性樹
脂エマルジョンも配合する事が出来る。
系樹脂分散液は単独で撥水・撥油処理剤として極めて良
好な性能を有しているが高価であり、弗素を含有しない
か又は少し弗素を含有するが、単独では撥水性能及び／
又は撥油性能を有しない通常の水性樹脂エマルジョンを
混合することによりコストダウンを行なう事が出来る。
望ましい配合用の水性樹脂エマルジョンは、自己架橋性
で耐水性、耐洗濯性、耐摩擦性が良く、更に撥油性が望
まれる場合には耐油性が良く、Ｔｇが−５０〜１００
℃、粒子径が０．３〜０．０５μｍの重合体分散物であ
るが、Ｔｇに関しては明確なＴｇを有している物より、
Ｔｇの異なる複層構造又は微細なシリカ等の無機質を内
蔵した構造のエマルジョン樹脂又はステアリル（メタ）
アクリレートの様なパラフィン系の結晶を有した重合体
が処理物品の風合の点で優れている。上記以外の水性樹
脂エマルジョンも配合する事が出来る。
【００１２】本発明による水性弗素系樹脂分散液を用い
て撥水処理剤を調製するについては、上記の水性樹脂エ
マルジョン以外に各種の配合剤を配合することが出来
る。例えば、メチロールメラミン、水溶性エポキシ架橋
剤、マスクした水性又は水溶性ウレタン架橋剤等の架橋
剤、エチレングリコール、ジエチレングリコール等の凍
結防止剤、防かび・防菌剤等が挙げられる。更に処理量
の調整の為、多量の水を加えることも出来、この場合に
はカルシュウムイオンやマグネシュウムイオン等の多価
カチオンを含まないものが望ましい。
て撥水処理剤を調製するについては、上記の水性樹脂エ
マルジョン以外に各種の配合剤を配合することが出来
る。例えば、メチロールメラミン、水溶性エポキシ架橋
剤、マスクした水性又は水溶性ウレタン架橋剤等の架橋
剤、エチレングリコール、ジエチレングリコール等の凍
結防止剤、防かび・防菌剤等が挙げられる。更に処理量
の調整の為、多量の水を加えることも出来、この場合に
はカルシュウムイオンやマグネシュウムイオン等の多価
カチオンを含まないものが望ましい。
【００１３】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。尚、文中部又は％とあるのは重量部又は重量％
を意味する。 実施例１ メタクリル酸メチルエステル３０部、アクリル酸ブチル
エステル４０部及びメタクリル酸３０部からなる共重合
体１００部に、グリシジルメタクリレート１５部を反応
させてなる重合体１８部、パーフルオロアルキルエチル
アクリレート（フルオロアルキル基の炭素数６〜１２の
混合物）８２部及びエチルアルコール２００部をアゾビ
スイソブチロニトリル３部を重合開始剤として７５℃で
重合して透明に近い重合液が得られた。これに２８％ア
ンモニア水４．５部と水２００部を加え、加熱してエチ
ルアルコールと水を共沸により２００部留去し、半透明
でエチルアルコールを少量含有する本発明の弗素樹脂水
性分散液が得られた。これを水性樹脂液−２とする。樹
脂粒子の平均粒子径は０．２６μｍであった。上記弗素
樹脂水性分散液３０部を水１，０００部に加え、木綿
（金巾）を浸し、マングルで絞って含水率を自重の７８
％とする。１００℃の乾燥器で乾燥した後１５０℃１０
分熱処理する。該撥水処理布をＪＩＳ Ｌ−１０９２−
撥水試験法（スプレー試験）を行った結果、評価は１０
０であった。
明する。尚、文中部又は％とあるのは重量部又は重量％
を意味する。 実施例１ メタクリル酸メチルエステル３０部、アクリル酸ブチル
エステル４０部及びメタクリル酸３０部からなる共重合
体１００部に、グリシジルメタクリレート１５部を反応
させてなる重合体１８部、パーフルオロアルキルエチル
アクリレート（フルオロアルキル基の炭素数６〜１２の
混合物）８２部及びエチルアルコール２００部をアゾビ
スイソブチロニトリル３部を重合開始剤として７５℃で
重合して透明に近い重合液が得られた。これに２８％ア
ンモニア水４．５部と水２００部を加え、加熱してエチ
ルアルコールと水を共沸により２００部留去し、半透明
でエチルアルコールを少量含有する本発明の弗素樹脂水
性分散液が得られた。これを水性樹脂液−２とする。樹
脂粒子の平均粒子径は０．２６μｍであった。上記弗素
樹脂水性分散液３０部を水１，０００部に加え、木綿
（金巾）を浸し、マングルで絞って含水率を自重の７８
％とする。１００℃の乾燥器で乾燥した後１５０℃１０
分熱処理する。該撥水処理布をＪＩＳ Ｌ−１０９２−
撥水試験法（スプレー試験）を行った結果、評価は１０
０であった。
【００１４】実施例２ メタクリル酸メチルエステル７０部及びメタクリル酸３
０部からなる重合体１００部に、グリシジルメタクリレ
ート１５部を反応させてなる重合体１８部、パーフルオ
ロアルキルエチルアクリレート（フルオロアルキル基の
炭素数６〜１２の混合物）８２部、エチルアルコール１
５０部、酢酸エチル５０部、フタル酸ジメチル５部及び
エチレングリコールモノブチルエーテル１０部をアゾビ
スイソブチロニトリル３部を重合開始剤として７５℃で
重合したところ、透明に近い重合液が得られた。これに
２８％アンモニア水４．５部と水２００部とを加え、加
熱してエチルアルコールと酢酸エチルと水とを共沸によ
り２００部留去し。半透明で少量のエチルアルコールと
酢酸エチルと、造膜助剤としてのフタル酸ジメチルとエ
チレングリコールモノエチルエーテルを含有する本発明
の弗素樹脂水性分散液が得られた。これを水性樹脂液−
２とする。樹脂粒子の平均粒子径は０．２９μｍであっ
た。上記弗素樹脂水性分散液１０部を水１，０００部に
加え、この中にポリエステル布を浸し、マングルで絞っ
て含水率を自重の７５％とする。１００℃の乾燥器で乾
燥した後１５０℃１０分熱処理する。該撥水処理布にケ
チャップを塗布し、１時間後にティッシュペーパーで拭
き取った結果、奇麗に拭き取る事が出来た。
０部からなる重合体１００部に、グリシジルメタクリレ
ート１５部を反応させてなる重合体１８部、パーフルオ
ロアルキルエチルアクリレート（フルオロアルキル基の
炭素数６〜１２の混合物）８２部、エチルアルコール１
５０部、酢酸エチル５０部、フタル酸ジメチル５部及び
エチレングリコールモノブチルエーテル１０部をアゾビ
スイソブチロニトリル３部を重合開始剤として７５℃で
重合したところ、透明に近い重合液が得られた。これに
２８％アンモニア水４．５部と水２００部とを加え、加
熱してエチルアルコールと酢酸エチルと水とを共沸によ
り２００部留去し。半透明で少量のエチルアルコールと
酢酸エチルと、造膜助剤としてのフタル酸ジメチルとエ
チレングリコールモノエチルエーテルを含有する本発明
の弗素樹脂水性分散液が得られた。これを水性樹脂液−
２とする。樹脂粒子の平均粒子径は０．２９μｍであっ
た。上記弗素樹脂水性分散液１０部を水１，０００部に
加え、この中にポリエステル布を浸し、マングルで絞っ
て含水率を自重の７５％とする。１００℃の乾燥器で乾
燥した後１５０℃１０分熱処理する。該撥水処理布にケ
チャップを塗布し、１時間後にティッシュペーパーで拭
き取った結果、奇麗に拭き取る事が出来た。
【００１５】実施例３ ポリ（スチレン・無水マレイン酸）２０２部にエチルア
ルコール３６．８部とヒドロキシエチルメタクリレート
２６部を反応させて得た樹脂を３５％含有するジエチレ
ングリコールジメチルエーテル溶液３０部、エチルアル
コール１００部、酢酸エチル８０部、メタクリレート
（フルオロアルキル基の炭素数６〜１２の混合物）８５
部及びジメチル−２，２’−アゾビスイソブチレート３
部を混合し、７５℃で８時間攪拌して重合し、透明に近
い重合液が得られた。これに２８％アンモニア水５部と
水２００部とを加え、減圧下で加熱して水を含む酢酸エ
チルとエチルアルコール２００部を共沸により留去し、
本発明の弗素樹脂水性分散液が得られた。これを水性樹
脂液−３とする。上記水性樹脂液を用いて実施例１と同
様の試験をした結果、撥水性の評価は９０〜１００であ
った。
ルコール３６．８部とヒドロキシエチルメタクリレート
２６部を反応させて得た樹脂を３５％含有するジエチレ
ングリコールジメチルエーテル溶液３０部、エチルアル
コール１００部、酢酸エチル８０部、メタクリレート
（フルオロアルキル基の炭素数６〜１２の混合物）８５
部及びジメチル−２，２’−アゾビスイソブチレート３
部を混合し、７５℃で８時間攪拌して重合し、透明に近
い重合液が得られた。これに２８％アンモニア水５部と
水２００部とを加え、減圧下で加熱して水を含む酢酸エ
チルとエチルアルコール２００部を共沸により留去し、
本発明の弗素樹脂水性分散液が得られた。これを水性樹
脂液−３とする。上記水性樹脂液を用いて実施例１と同
様の試験をした結果、撥水性の評価は９０〜１００であ
った。
【００１６】実施例４ メタクリル酸メチルエステル６５部、アクリル酸２５部
及びアクリル酸アミド１０部からなる共重合物の３０％
エチルアルコール溶液１００部に、グリシジルメタクリ
レート３部とトリエチルアミン０．０３を加えて７５℃
で８時間反応させて保護コロイド溶液とする。イソプロ
ピルアルコール２００部に上記保護コロイド溶液５０部
とパーフルオロアルキルエチルアクリレート４０部とパ
ーフルオロアルキルエチルメタクリレート４５部とアゾ
ビスイソブチロニトリル３部を加えて７５℃で８時間重
合し、弗素系樹脂の半透明な本発明の非水分散液が得ら
れた。これにトリエチルアミン４．５部と水２００部と
を加えて攪拌し、水を含むイソプロピルアルコール２０
０部を留去し、３５％ホルマリン１．８部を加え、７０
℃で２時間攪拌する。この間時々ｐＨを確認し、ｐＨ＞
８を維持する。上記水性弗素系樹脂分散液を水性樹脂液
−４とする。該水性樹脂液−４は自己架橋性である。水
性樹脂液−４の３０部を水１，０００部に混合し、試験
用金巾を含浸し、自重の７０％の含有量になる様にマン
グルで絞り、１００℃で乾燥し、１５０℃３０分熱処理
し試験布とする。該試験布をＪＩＳ Ｌ−１０９２撥水
度試験（スプレー法）による試験をした結果、評価は１
００であった。又、上記水性樹脂液−４の９部と顔料捺
染用アクリル系水性樹脂分散液２１部を水１，０００部
に混合し、同様の試験をした結果、評価は９０であっ
た。
及びアクリル酸アミド１０部からなる共重合物の３０％
エチルアルコール溶液１００部に、グリシジルメタクリ
レート３部とトリエチルアミン０．０３を加えて７５℃
で８時間反応させて保護コロイド溶液とする。イソプロ
ピルアルコール２００部に上記保護コロイド溶液５０部
とパーフルオロアルキルエチルアクリレート４０部とパ
ーフルオロアルキルエチルメタクリレート４５部とアゾ
ビスイソブチロニトリル３部を加えて７５℃で８時間重
合し、弗素系樹脂の半透明な本発明の非水分散液が得ら
れた。これにトリエチルアミン４．５部と水２００部と
を加えて攪拌し、水を含むイソプロピルアルコール２０
０部を留去し、３５％ホルマリン１．８部を加え、７０
℃で２時間攪拌する。この間時々ｐＨを確認し、ｐＨ＞
８を維持する。上記水性弗素系樹脂分散液を水性樹脂液
−４とする。該水性樹脂液−４は自己架橋性である。水
性樹脂液−４の３０部を水１，０００部に混合し、試験
用金巾を含浸し、自重の７０％の含有量になる様にマン
グルで絞り、１００℃で乾燥し、１５０℃３０分熱処理
し試験布とする。該試験布をＪＩＳ Ｌ−１０９２撥水
度試験（スプレー法）による試験をした結果、評価は１
００であった。又、上記水性樹脂液−４の９部と顔料捺
染用アクリル系水性樹脂分散液２１部を水１，０００部
に混合し、同様の試験をした結果、評価は９０であっ
た。
【００１７】
【効果】以上の如き本発明によれば、本発明の弗素樹脂
水性分散液は単独で撥水・撥油性があり、更に各種の添
加剤・配合剤を配合し、処理することにより、希望に合
った性能、例えば、布に処理する事により撥水性があ
り、しかも透湿性があり、優れた防水用衣料・防水性運
動着；撥油性が優れマヨネーズやケチャップを落として
も容易に拭き取ることの出来る防汚性絨毯；等を得るこ
とが出来る。又、契約書や証券に本発明による弗素樹脂
水性分散液を塗布することにより、改竄を防ぐことが出
来る。
水性分散液は単独で撥水・撥油性があり、更に各種の添
加剤・配合剤を配合し、処理することにより、希望に合
った性能、例えば、布に処理する事により撥水性があ
り、しかも透湿性があり、優れた防水用衣料・防水性運
動着；撥油性が優れマヨネーズやケチャップを落として
も容易に拭き取ることの出来る防汚性絨毯；等を得るこ
とが出来る。又、契約書や証券に本発明による弗素樹脂
水性分散液を塗布することにより、改竄を防ぐことが出
来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０８Ｊ 7/04 Ｚ Ｃ０８Ｌ 27/12 ＬＧＢ 9166−4Ｊ ＬＧＪ 9166−4Ｊ Ｃ０９Ｋ 3/00 １１２ Ａ 9049−4Ｈ 3/18 １０２ 8318−4Ｈ
Claims (11)
- 【請求項１】 親水性基と付加重合性α，β−エチレン
性不飽和基を含有する樹脂を保護コロイドとして、弗素
系付加重合性単量体を有機溶剤中で重合し、次いで有機
溶剤媒体を水系媒体に変換した事を特徴とする弗素樹脂
水性分散液。 - 【請求項２】 付加重合性弗素系単量体が、弗素原子を
１３〜３３個有するアクリル酸又はメタクリル酸エステ
ルである請求項１に記載の弗素樹脂水性分散液。 - 【請求項３】 付加重合性α，β−エチレン性不飽和基
を含有する樹脂の親水性基がカルボキシル基である請求
項１に記載の弗素樹脂水性分散液。 - 【請求項４】 付加重合性α，β−エチレン性不飽和基
が、アクリロイル基又は／及びメタクリロイル基である
請求項１に記載の弗素樹脂水性分散液。 - 【請求項５】 有機溶剤が親水性有機溶剤である請求項
１に記載の弗素樹脂水性分散液。 - 【請求項６】 付加重合性単量体の少なくとも５０重量
％が弗素系単量体である請求項１に記載の弗素樹脂水性
分散液。 - 【請求項７】 親水性基と付加重合性α，β−エチレン
性不飽和基を含有する樹脂を保護コロイドとして、弗素
系付加重合性単量体を有機溶剤中で重合し、次いで有機
溶剤媒体を水系媒体に変換する事を特徴とする弗素樹脂
水性分散液の製造方法。 - 【請求項８】 請求項１に記載の弗素樹脂水性分散液で
物品を処理することを特徴とする物品の処理方法。 - 【請求項９】 処理される物品が織布、不織布、糸、皮
革、擬革、樹脂被覆布、シート又はフイルム或はそれら
の複合体である請求項８に記載の処理方法。 - 【請求項１０】 請求項１に記載の弗素樹脂水性分散液
で処理したことを特徴とする処理物品。 - 【請求項１１】 処理される物品が織布、不織布、糸、
皮革、擬革、樹脂被覆布、シート又はフイルム或はそれ
らの複合体である請求項１０に記載の処理物品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4085004A JP2872859B2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 弗素樹脂水性分散液 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4085004A JP2872859B2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 弗素樹脂水性分散液 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05247306A true JPH05247306A (ja) | 1993-09-24 |
| JP2872859B2 JP2872859B2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=13846570
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4085004A Expired - Fee Related JP2872859B2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 弗素樹脂水性分散液 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2872859B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1801133A1 (en) | 2005-12-19 | 2007-06-27 | Lanxess Deutschland GmbH | Curable fluorinated copolymers and coatings and processes thereof |
| EP1820809A1 (en) | 2006-02-17 | 2007-08-22 | Lanxess Deutschland GmbH | Coating of substrates with curable fluorinated copolymers |
| WO2009047943A1 (ja) * | 2007-10-11 | 2009-04-16 | Unimatec Co., Ltd. | 撥水撥油剤 |
| US7560506B2 (en) | 2004-04-20 | 2009-07-14 | Daikin Industries, Ltd. | Water- and oil-repellent composition and process for production thereof |
| JP2013245314A (ja) * | 2012-05-28 | 2013-12-09 | Noda Screen:Kk | コーティング剤 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6310611A (ja) * | 1986-07-01 | 1988-01-18 | Soken Kagaku Kk | 分岐構造を有する共重合体を分散安定剤として用いた乳化重合法 |
| JPH02269717A (ja) * | 1989-04-12 | 1990-11-05 | Ricoh Co Ltd | 含弗素グラフト共重合体 |
-
1992
- 1992-03-09 JP JP4085004A patent/JP2872859B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6310611A (ja) * | 1986-07-01 | 1988-01-18 | Soken Kagaku Kk | 分岐構造を有する共重合体を分散安定剤として用いた乳化重合法 |
| JPH02269717A (ja) * | 1989-04-12 | 1990-11-05 | Ricoh Co Ltd | 含弗素グラフト共重合体 |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7560506B2 (en) | 2004-04-20 | 2009-07-14 | Daikin Industries, Ltd. | Water- and oil-repellent composition and process for production thereof |
| EP1801133A1 (en) | 2005-12-19 | 2007-06-27 | Lanxess Deutschland GmbH | Curable fluorinated copolymers and coatings and processes thereof |
| EP1820809A1 (en) | 2006-02-17 | 2007-08-22 | Lanxess Deutschland GmbH | Coating of substrates with curable fluorinated copolymers |
| WO2009047943A1 (ja) * | 2007-10-11 | 2009-04-16 | Unimatec Co., Ltd. | 撥水撥油剤 |
| JP2009108296A (ja) * | 2007-10-11 | 2009-05-21 | Yunimatekku Kk | 撥水撥油剤 |
| US8680223B2 (en) | 2007-10-11 | 2014-03-25 | Unimatec Co., Ltd. | Water-and oil-repellent |
| US8916643B2 (en) | 2007-10-11 | 2014-12-23 | Unimatec Co., Ltd. | Water-and oil-repellent |
| JP2013245314A (ja) * | 2012-05-28 | 2013-12-09 | Noda Screen:Kk | コーティング剤 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2872859B2 (ja) | 1999-03-24 |
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