JPH05247161A - 硬化性ポリウレタン組成物 - Google Patents
硬化性ポリウレタン組成物Info
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- JPH05247161A JPH05247161A JP4051536A JP5153692A JPH05247161A JP H05247161 A JPH05247161 A JP H05247161A JP 4051536 A JP4051536 A JP 4051536A JP 5153692 A JP5153692 A JP 5153692A JP H05247161 A JPH05247161 A JP H05247161A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L75/00—Compositions of polyureas or polyurethanes; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L75/04—Polyurethanes
- C08L75/08—Polyurethanes from polyethers
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Abstract
好な硬化物を与えるウレタン樹脂組成物を得る。 【構成】分子量1000のポリプロプレンエーテルグリ
コールとトリレンジイソシアネートとを反応せしめた末
端イソシアネート基ウレタンプレポリマーに、エチレン
−プロピレンコオリゴマーからなる消泡剤を添加し、ジ
クロロジアミノジフェニルメタンと混合し、硬化性樹脂
組成物を得、これを加熱条件下で硬化する。 【効果】組成物調製時の消泡効果に優れ、機械的性能も
良好な硬化物が得られる硬化性ウレタン樹脂組成物が得
られた。
Description
脂に特定の消泡剤を加えた、硬化後表面の仕上がり性が
良好な硬化性組成物に関する。
に使用されている。例えば熱硬化性の成形、塗料、常温
硬化性の成形、注入、塗料及び塗布材料に広く用いられ
ている。 これらの組成物は硬化表面の仕上がり性と硬
化物の性能を向上させるためにしばしば消泡剤なる添加
剤が用いられている。
含んだオリゴマー、または高級脂肪酸、アクリル重合体
等のオリゴマーが一般的に知られている。これらの消泡
剤は界面活性を向上させる効果と、相溶性を悪くする即
ち不相溶性の効果のいずれかの特徴を有する物である。
消泡剤は添加される組成物によって、その効果は一様で
なく消泡剤の種類、添加量はその都度選択しなければな
らず、取扱い者に取っては悩まされるものである。
ても消泡剤の持つ特徴が逆に副作用として現れる場合が
しばしば見受けられる。例えばフッ素、硅素系は界面活
性効果が高いため消泡剤としての添加量が組成物に対し
て10〜500ppmのように極端に少なくて済むが添
加量が許容量を過ぎると硬化表面に小波状の模様、或い
は塗料業界で言われるハジキ、クレーター現象が生じ硬
化表面の仕上がり性を著しく阻害する。
0.1〜2%位で加え易い量であるが、組成物と相溶し
ていないための欠点が生じ易い、例えば硬化表面の光沢
度を阻害し、極端な場合は表面全体が曇ったり、ブリー
ド現象を生じたり、又機械的強度が低下する場合があ
る。
様な欠点、副作用のない消泡剤を開発するべく研究の結
果本発明を完成するに至ったものである。
エチレンとα−オレフィンより生成されたコオリゴマー
を添加し、硬化物の機械的強度を低下させることなく、
ハジキやクレーター現象、或い硬化表面の光沢阻害やブ
リード現象の弊害を伴わず、消泡性を良くして硬化表面
の仕上がり性を向上させた硬化性ポリウレタン組成物を
提供するものである。
(A)としては、公知慣用のものがいずれも使用できる
が、例えば分子中に2個以上の遊離イソシヤネート基を
有するポリイソシアネート化合物、或いはジイソシアネ
ートやジフェニルメタンジイソシアネートなどのポリイ
ソシアネート化合物と2個以上の水酸基をもったポリプ
ロピレンエーテルポリオール、ポリエチレン・プロピレ
ンエーテルポリオールあるいはポリエステルポリオール
類との反応によって得られる、分子中に遊離イソシヤネ
ート基を2個以上含むウレタンプレポリマーとエチレン
グリコール、プロピレングリコールのような単鎖グリコ
ール類或いは分子量が200〜5000の長鎖ポリオー
ル類やポリアミン類の如く活性水素をもった化合物とを
遊離NCO/H+ 当量比を0.5〜1.5の一般的比率
によって硬化させる公知の2成分形のものと、ジイソシ
アネートやジフェニルメタンジイソシアネートなどのポ
リイソシアネート化合物と2個以上の水酸基をもったポ
リプロピレンエーテルポリオール、ポリエチレン・プロ
ピレンエーテルポリオールあるいはポリエステルポリオ
ール類との反応によって得られる分子中に遊離イソシヤ
ネート基を2個以上含むウレタンプレポリマーで、大気
中の水分と反応して硬化する1成分形の湿気硬化型のも
のが挙げられる。これらの硬化性ポリウレタン樹脂は、
用途により必要に応じて、ジオクチルフタレート(DO
P)、ジブチルフタレート(DBP)の如くの一次可塑
剤や炭酸カルシュウム、クレー、タルク、チタン白、ベ
ンガラ等の無機充填剤または顔料、或いはトルエン、キ
シレン、ターペン等の溶剤が単独または併用で減粘、増
量の目的に加えられて用いられても良い。
しては常温、熱硬化のいずれでも良く、又硬化物の作製
は塗布、注型を問わない。本発明に用いられるエチレン
−α−オレフィンコオリゴマー(B)とは、エチレンと
α−オレフィンとを必須成分として共重合させたオリゴ
マーを言う。オリゴマー(B)は、通常数平均分子量1
00〜2000程度のものである。α−オレフィンとし
ては、例えばプロピレン、1−ブテン、4−メチル−1
−ペンテン、2−メチル−1−ペンテン等が挙げられ
る。
構造の炭化水素系のコオリゴマーが具体的なものであ
る。
る。)コオリゴマー(B)の代表的物性値は、例えば外
観:無色透明液体、比重:0.80〜0.90、動粘度
(JISK2283による40℃の動粘度)50〜5
0,000cSt、ヨウ素価(JISK3342に準
拠)1.0以下等である。特にコオリゴマー(B)の選
択に当たっては混合性の良い動粘度の低い物が選択され
る。上記した要件を満足するコオリゴマー(B)として
は、例えば三井石油化学(株)製のルーカントHC−2
0、HC−40、HC−100、HC−600、HC−
2000等が市販されている。
リウレタン樹脂(A)100に対して0.05〜5重量
%、好ましくは0.05〜3重量%添加される。コオリ
ゴマー(B)の添加の方法は、例えば予め硬化性組成物
の成分に加えられていてもよく、或いは硬化させようと
する直前に組成物に加えてもよい。また場合によっては
他の公知の消泡剤と併用して用いてもよい。
とα−オレフィンより生成されたオリゴマーを添加した
時の効果は、組成物の消泡性が格段に良好になり、注型
品に用いると硬化内部の泡、ガスが脱気して密な硬化物
を形成するため機械的な性能が向上する。また塗装剤と
して用いた時は塗膜内部に気泡が残らないだけでなく、
表面の光沢も損なうことなく平滑性に富んだ仕上がり性
の優れた塗膜表面が得られる。
たポリウレタン組成物は熱硬化型の成形体として工業用
品、或いは塗装剤としての塗料、常温硬化型の成形体と
して工業用品、注入品、或いは塗装剤としての塗料、塗
膜防水材、床材等の塗材として用いることができる。
はこれら実施例のみに限定されるものではない。また、
文中「部」、「%」は断りのない限り重量基準である。 実施例1〜4及び比較例1〜5(熱硬化型注型用ポリウ
レタン樹脂の製造) ウレタンプレポリマー(I−1)の製造 1Lフラスコに分子量1000のポリプロピレンエーテ
ルグリコール(大日本インキ化学工業株式会社製、ハイ
プロックスDP−1000)500部に2,4−/2,
6−=80/20異性体比のトリレンジイソシアネート
174部を加え、80℃にて6時間反応を続けた。得ら
れたウレタンプレポリマーの粘度は25℃において19
000cpsで遊離のイソシアネート量は6.2%であ
った。
200部に表−1に示した消泡剤を添加混合し、80℃
にて熱硬化型注型用ポリウレタン樹脂の代表的な架橋剤
である3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェ
ニルメタン(以下、MOCAと記す)の120℃に溶解
したものを35.5部加え、公知の攪拌方法により均質
に攪拌混合した。この混合物を300ccのポリプロピ
レン製のビーカーに全量を注型した後、100℃で2時
間キュアーして硬化させた。
下に切断した切断面に残った気泡の数の多少を比較評価
し、その結果を表−1に示した。また硬化物の機械的物
性は表−4に示した。
○:残存気泡無し 消泡剤 ルーカント HC−40:エチレンとプロピレンより生
成されたオリゴマー、動粘度380cSt(40℃) ルーカント HC−600:エチレンとプロピレンより
生成されたオリゴマー、動粘度9850cSt(40
℃) フローレン AC−1190:共栄社油脂化学工業
(株)製、アクリルオリゴマー系消泡剤 シリコン Lー45:日本ユニカー(株)製、シリコン
消泡剤 実施例5〜6及び比較例6〜8(ウレタン塗膜防水材の
製造) ウレタンプレポリマー(I−2)の製造 2Lフラスコに分子量2000のポリプロピレンエーテ
ルグリコール(大日本インキ化学工業株式会社製、ハイ
プロックスDP−2000)500部、分子量3000
のポリプロピレンエーテルトリオール(大日本インキ化
学工業株式会社製、ハイプロックスTG−3000)5
00部、に2.4/2.6=80/20異性体比のトリ
レンジイソシアネート174部を加え、80℃にて6時
間反応を続けた。得られたウレタンプレポリマーの粘度
は25℃において8700cpsで遊離のイソシアネー
ト量は3.5%であった。
(大日本インキ化学工業株式会社製、パンデックスOD
−X−825)40部に、MOCA6部を加熱溶解させ
た上にジオクチルフタレート35部、炭酸カルシウム
(日東粉化株式会社製、NS−200)109部、顔料
のクロムオキサイドグリーン5部、24%オクチル酸鉛
溶液4部、安定剤1部の合計200部をペイント用三本
ロールで混練し、グリーン色で粘度14000cpsの
硬化剤を得た。
−1)100部をビーカーにとり、その上に表−2に示
した消泡添加剤を加えて均一に攪拌混合した。
に厚さ2mmになるよう平滑に塗布し、常温で24時間
硬化養生させた。この硬化物の表面に残った気泡の数の
多少を比較評価し、その結果を表−2に示した。また硬
化物の機械的物性は表−4に示した。
生成されたオリゴマー、動粘度1300cSt(40
℃) ルーカント HC−2000:エチレンとプロピレンよ
り生成されたオリゴマー、動粘度37500cSt(4
0℃)実施例7〜10及び比較例9〜11(ウレタン塗
り床材の製造) ウレタンプレポリマー(I−3)の製造 2Lフラスコに分子量3000のポリプロピレンエーテ
ルトリオール(大日本インキ化学工業株式会社製、ハイ
プロックスTG−3000)1000部、に2,4−/
2,6−=80/20異性体比のトリレンジイソシアネ
ート286部を加え、80℃にて6時間反応を続けた。
得られたウレタンプレポリマーの粘度は25℃において
3800cpsで遊離のイソシアネート量は7.5%で
あった。
00部にMOCA150部を加熱溶解させた上にジブチ
ルフタレート80部、炭酸カルシウム(日東粉化株式会
社製、NS−200)327部、顔料のクロムオキサイ
ドグリーン30部、20%オクチル酸鉛溶液3部、安定
剤10部の合計1000部をペイント用三本ロールで混
練し、グリーン色で粘度5400cpsの硬化剤を得
た。
−2)100部をビーカーにとり、その上に表−3に示
した消泡添加剤を加えて均一に攪拌混合した。この混合
物を離型剤処理した水平な板の上に厚さ1mになるよう
平滑に塗布し、常温で24時間硬化養生させた。この硬
化物の表面に残った気泡の数の多少を比較評価し、その
結果を表−3に示した。また硬化物の機械的物性は表−
4に示した。
成されたオリゴマー、動粘度155cSt(40℃) デイスパロンOX−66:楠本化成(株)製、シリコン
混合アクリル系混合物
拠 上表の如く、本発明のエチレンとα−オレフィンより生
成されたコオリゴマーを消泡剤として添加使用した硬化
物の機械的物性は比較例のものに比べて優れたものであ
った。
消泡剤として、エチレン−α−オレフィンコオリゴマー
を用いるので、その組成物の硬化物は機械的な物性を低
下させることなく、硬化物の内部と硬化表面の気泡を消
す効果により硬化表面の仕上がり性を向上させることが
できるという格別顕著な効果を奏する。
Claims (3)
- 【請求項1】硬化性ポリウレタン樹脂(A)と消泡剤
(B)とを必須成分として含有する硬化性ポリウレタン
樹脂組成物において、消泡剤(B)として、エチレン−
α−オレフィンコオリゴマーを用いることを特徴とする
硬化性ポリウレタン組成物。 - 【請求項2】エチレン−α−オレフィンコオリゴマー
が、次の構造を有するものである請求項1記載の組成
物。 【化1】 (但し式中、RはCnH2n+1であり、X、Y、P、n は整数
である) - 【請求項3】エチレン−α−オレフィンコオリゴマーの
使用量が、硬化性ポリウレタン樹脂100重量部当た
り、0.01〜5重量部である請求項1記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05153692A JP3196292B2 (ja) | 1992-03-10 | 1992-03-10 | 硬化性ポリウレタン組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05153692A JP3196292B2 (ja) | 1992-03-10 | 1992-03-10 | 硬化性ポリウレタン組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05247161A true JPH05247161A (ja) | 1993-09-24 |
JP3196292B2 JP3196292B2 (ja) | 2001-08-06 |
Family
ID=12889751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05153692A Expired - Lifetime JP3196292B2 (ja) | 1992-03-10 | 1992-03-10 | 硬化性ポリウレタン組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3196292B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008111323A1 (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-18 | Dic Corporation | 防水材用湿気硬化型ウレタン組成物及びウレタン防水材 |
JP2016041793A (ja) * | 2014-08-19 | 2016-03-31 | 三井化学株式会社 | 硬化性組成物 |
JP2016183206A (ja) * | 2015-03-25 | 2016-10-20 | 三井化学株式会社 | 硬化性組成物およびその製造方法 |
JP2019019332A (ja) * | 2018-09-13 | 2019-02-07 | 三井化学株式会社 | 硬化性組成物 |
JP2020164625A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 三井化学株式会社 | ポリウレタンエラストマー |
-
1992
- 1992-03-10 JP JP05153692A patent/JP3196292B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008111323A1 (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-18 | Dic Corporation | 防水材用湿気硬化型ウレタン組成物及びウレタン防水材 |
JP2016041793A (ja) * | 2014-08-19 | 2016-03-31 | 三井化学株式会社 | 硬化性組成物 |
JP2016183206A (ja) * | 2015-03-25 | 2016-10-20 | 三井化学株式会社 | 硬化性組成物およびその製造方法 |
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JP2020164625A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 三井化学株式会社 | ポリウレタンエラストマー |
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JP3196292B2 (ja) | 2001-08-06 |
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