JPH05247154A - 樹脂型成形用重合性組成物及び樹脂型 - Google Patents

樹脂型成形用重合性組成物及び樹脂型

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JPH05247154A
JPH05247154A JP4051734A JP5173492A JPH05247154A JP H05247154 A JPH05247154 A JP H05247154A JP 4051734 A JP4051734 A JP 4051734A JP 5173492 A JP5173492 A JP 5173492A JP H05247154 A JPH05247154 A JP H05247154A
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Masashi Yamazaki
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (a) 不飽和ウレタン、(b) メチルメタクリレ
ート、(c) 低収縮剤及び(d) 充填材を含有してなる樹脂
型成形用重合性組成物である。 【効果】 外部からの加熱加温なしに短時間で樹脂が完
全に硬化し、且つ寸法精度が良くて成形面の変形やクラ
ックの発生のない耐久性に優れた樹脂型を、極く短かい
工期で容易に製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばFRP製品を成
形するための樹脂型、及びこの樹脂型成形用の重合性組
成物に関する。
【0002】
【従来技術】樹脂型は、金型に比べ短かい工期で安価に
製作できるため少量多品種のプラスチック製品の生産に
広く使用されている。樹脂型成形用の樹脂としては、不
飽和ポリエステル、ビニルエステル、エポキシ、ウレタ
ン、シリコン等が用いられ、該樹脂はガラス繊維等の強
化材、アルミニウムや鉄等の金属粉、又は水酸化アルミ
ニウムやガラス粉等の充填材と組み合わされて成形され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】樹脂型は短かい工期に
製作できるとはいえ、いずれの樹脂も完全硬化までには
かなりの日数を要するため、数週間の工期は必要であ
る。製作日数を短かくするには、通常、硬化剤量を増や
したり、樹脂型を一度に厚く成形したり、又加熱加温を
行うといった方策が取られている。
【0004】しかし、このように樹脂の硬化反応を急激
に進めると、樹脂の発熱収縮によって寸法が狂ったり、
クラックやソリが発生する。従って、樹脂型は、熟練者
がゆっくりと時間をかけ樹脂の発熱を制御しながら成形
する必要があった。即ち、型としての要求特性を満たす
には、型成形の工期がある程度長引くことは避けられな
かった。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑み、外部からの
加熱加温なしに短時間で樹脂が完全に硬化し、且つ寸法
精度がよくクラックやソリのない耐久性のある樹脂型を
容易に成形できる材料を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来の樹脂
型にクラック、ソリや寸法の狂いが発生する原因は、樹
脂型の成形に使用される樹脂が完全に硬化していないこ
とにあり、このような型が実際に成形品を製造するため
に繰り返し加熱、冷却されると、更に型樹脂の反応が進
み、これが型として致命的な上記のような問題を引き起
こすことを突き止めた。そして、特定の重合性組成物が
常温でも数分で完全に硬化することを見い出し、本発明
を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、(a) 不飽和ウレタ
ン、(b) メチルメタクリレート、(c)低収縮剤及び(d)
充填材を含有してなる樹脂型成形用重合用組成物であ
る。
【0008】本発明による重合用組成物は、上記成分
(a) 不飽和ウレタン、(b) メチルメタクリレート、(c)
低収縮剤及び(d) 充填材の他に、必要に応じて、(e) 不
飽和ポリエステル又はビニルエステル樹脂及び/又は
(f) 一般式:
【化2】 (式中、Rは水素原子又はメチル基を意味する)で表さ
れる複数の(メタ)アクリレート基を有し、ウレタン基
又はヒドロキシル基を有さない化合物を含むこともあ
る。この場合、不飽和ポリエステル又はビニルエステル
樹脂(e) の添加により不飽和ウレタン(a) の使用量を減
らし、化合物(f) の添加によりメチルメタクリレート
(b) の使用量を減らして、コストダウンを達成できる。
また成分(e) 及び(f) は顔料のビヒクルの役目も果た
す。
【0009】不飽和ウレタン(a) は、ヒドロキシアルキ
ル(メタ)アクリレートのヒドロキシル基と、ウレタン
基を有さずかつ2.0を越えるイソシアネート官能価を
有するポリイソシアネートのイソシアネート基との反応
により、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートから
誘導されたポリウレタンポリ(メタ)アクリレート樹脂
である。
【0010】不飽和ウレタン(a) としてのヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレートは、ヒドロキシルアルキル
基中に2〜4個の炭素原子を含有する。ウレタン基を有
していないポリイソシアネートはたとえばポリメチレン
ポリフェニルポリイソシアネートである。ポリイソシア
ネートのイソシアネート官能価は好ましくは2.5〜
3.0である。
【0011】低収縮剤(c) は、たとえば、塩化ビニル/
酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、飽和ポリエステ
ル、飽和ポリエステル/ポリ塩化ビニル混合物及びメタ
クリレート単独重合体又は共重合体のうちから選ばれ
る。
【0012】充填材(d) は、たとえば、鉄粉、アルミニ
ウム粉等の金属粉、ガラス粉、硅石粉、炭酸カルシウ
ム、水酸化アルミニウム等の無機充填材や顔料、又ミル
ドファイバー、ビニロン等の繊維状材料である。
【0013】不飽和ポリエステル樹脂(e) は、たとえば
(i) マレイン酸及び/又はフマル酸、(ii)フタル酸及び
/又はイソフタル酸及び/又はテレフタル酸、(iii) エ
チレングリコール及び/又はプロピレングリコール、及
び(iv)アルコキシル化ビスフェノール類から誘導され得
る。
【0014】ビニルエステル樹脂(e) は、エポキシ樹脂
に(メタ)アクリル酸を反応させて得られ、必要に応じ
て更に不飽和ウレタンでヒドロキシル基をウレタン化し
たものである。
【0015】複数の(メタ)アクリレート基を有する化
合物(f) は、一般式:
【化3】 (式中、Qは有機ポリオールからヒドロキシル基を除去
した後に残った有機残基であり、nは少なくとも2の整
数である)によって表わされる。有機ポリオールは単純
なジオール、たとえばエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジ
オール又は1,6−ヘキサンジオール:トリオール、た
とえばグリセリン又はトリメチロールプロパン:又はよ
り高官能性のポリオールであり得る。他の適当なポリオ
ールはポリエステルポリオール、たとえば上述したポリ
オールとアジピン酸のようなジカルボン酸との反応生成
物及びポリエーテルポリオール、たとえばエチレンオキ
シド及び/又はプロピレンオキシドに基づくポリオキシ
アルキレンポリオールを包含する。さらに別のポリオー
ルはビスフェノール類のビス−グリシジルエーテル類及
びオキシエチレン化又はオキシプロピレン化ビスフェノ
ール類を包含する。
【0016】したがって、化合物(f) は(メタ)アクリ
ロールハライドたとえばクロライドとビスフェノールの
エトキシ化及び/又はプロポキシ化によって誘導される
ジオールとの反応生成物、たとえば米国特許第2,89
0,202号明細書に記載されるごとき、式:
【化4】 で示される化合物であり得る。
【0017】上記重合性組成物の重合は、通常は塊状重
合によって行われるが、重合形態はこれに限定されな
い。塊状重合の場合、この分野で周知の方法を使用して
重合を行い得る。
【0018】重合開始剤としては、所望の重合温度及び
重合速度に応じて、広範囲の重合開始剤を種々の濃度で
使用し得る。重合開始剤は例えば過酸化ベンゾイル、ア
セチルアセトンパーオキサイド、メチルエチルケトンパ
ーオキサイド等のパーオキシド類であり得る。重合開始
剤はナフテン酸コバルト、第3級アミン等の重合促進剤
と組合せて使用し得る。多くの場合に適当な組合せは過
酸化ベンゾイルとN,N−ジメチルアニリン又はN,N
−ジメチル−P−トルイジンとの組合せである。
【0019】上記重合体組成物の配合割合については、
不飽和ウレタン(a) +メチルメタクリレート(b) の合計
100重量部に対して、不飽和ウレタン(a) は好ましく
は10〜90重量部、特に好ましくは25〜50重量
部、低収縮剤(c) は好ましくは1〜25重量部、特に好
ましくは5〜15重量部、充填材(d) は好ましくは10
〜300重量部、特に好ましくは50〜150重量部で
ある。不飽和ポリエステル又はビニルエステル樹脂(e)
、及び複数の(メタ)アクリレート基を含む化合物(f)
の配合割合については、不飽和ウレタン+メチルメタ
クリレートの合計100重量部当りそれぞれ0〜100
重量部及び0〜50重量部が好ましい。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例及び比較例を示す。
【0021】まず、使用した樹脂(不飽和ウレタン/メ
チルメタクリレート/低収縮剤)の調製について説明す
る。
【0022】樹脂(A):ポリイソシアネートとして、
4,4' −ジイソシアネートジフェニルメタンとポリメ
チレンポリフェニルポリイソシアネートとの混合物(平
均イソシアネート官能価2.6)186gをメチルメタ
クリレート536gに溶解し、触媒としてジブチル錫ジ
ラウレート1.6gを添加した後、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート186gを添加し、残留イソシアネー
ト基の吸収が赤外分析で消失する迄ポリイソシアネート
と2−ヒドロキシエチルメタクリレートを反応させた。
こうして、2−ヒドロキシエチルメタクリレートのヒド
ロキシル基とポリイソシアネートのイソシアネート基と
の反応によりポリウレタンポリメタクリレートを調製
し、これをメチルメタクリレート中に溶解してなる溶液
を得た。更に低収縮剤として重量比で1:9のブチルア
クリレートとメチルメタクリレートの共重合体91gを
上記溶液に攪拌分散させた。この樹脂を(A)と称す
る。
【0023】樹脂(B):低収縮剤として、今度は重量
比で6.1:1の塩化ビニルと酢酸ビニルの共重合体
(91g)を攪拌分散させた。この樹脂を(B)と称す
る。
【0024】実施例1 樹脂(A)100重量部に対し、充填材として水酸化ア
ルミニウムを200重量部、重合促進剤として8%ナフ
テン酸コバルトを0.15重量部、重合開始剤としてア
セチルアセトンパーオキサイドを2.0重量部それぞれ
配合し、樹脂型成形用重合性組成物(A)を調製した。
【0025】表面を鏡面研磨した30cm×30cmの正方
形ガラス板の四辺に、高さ15mmの木枠を設け、マスタ
ー型を構成した。このマスター型の内面にゲルコート
(日本フエロー(株)製NC−31173P)を塗布し
て6時間かけて硬化させた後、20℃で上記重合性組成
物(A)をマスター型内に注入し、1時間放置した後脱
型し、30cm×30cm×厚さ10mmの樹脂型を成形し
た。全工期は7時間であった。
【0026】実施例2 樹脂(B)100重量部に対し、充填材としてガラスパ
ウダーM−500S(日本フエロー(株)製)を200
重量部、重合促進剤としてジメチルアニリンを0.2重
量部、重合開始剤として過酸化ベンゾイルを2.0重量
部それぞれ配合し、樹脂型成形用重合性組成物(B)を
調製した。
【0027】実施例1のものと同じマスター型にゲルコ
ート塗布せずに20℃で上記重合性組成物(B)を注入
し、1時間放置した後脱型し、30cm×30cm×厚さ1
0mmの樹脂型を成形した。全工期は1時間であった。
【0028】実施例3 樹脂(A)100重量部に対し、充填材として水酸化ア
ルミニウムを200重量部、不飽和ポリエステル樹脂
(e) としてDK−810(大日本インキ(株)製)を2
0重量部、重合促進剤として8%ナフテン酸コバルトを
0.15重量部、重合開始剤としてアセチルアセトンパ
ーオキサイドを2.0重量部それぞれ配合し、樹脂型成
形用重合性組成物(C)を調製した。
【0029】実施例1のものと同じマスター型(グルコ
ートを塗布後6時間で硬化させたもの)に20℃で上記
重合性組成物(C)を注入し、1時間放置した後脱型
し、30cm×30cm×厚さ10mmの樹脂型を成形した。
全工期は7時間であった。添加された不飽和ポリエステ
ルは、型に何ら外観上の異状を起こさず、樹脂(A)と
共重合したものと考えられる。
【0030】実施例4 樹脂(B)100重量部に対し、充填材として水酸化ア
ルミニウムを200重量部、ビニルエステル樹脂(e) と
してR−804(昭和高分子(株)製)を10重量部、
重合促進剤として8%ナフテン酸コバルトを0.15重
量部、重合開始剤としてアセチルアセトンパーオキサイ
ドを2.0重量部それぞれ配合し、樹脂型成形用重合性
組成物(D)を調製した。
【0031】実施例1のものと同じマスター型(グルコ
ートを塗布後6時間で硬化させたもの)に20℃で上記
重合性組成物(D)を注入し、1時間放置した後脱型
し、30cm×30cm×厚さ10mmの樹脂型を成形した。
全工期は7時間であった。添加されたビニルエステル
は、型に何ら外観上の異状を起こさず、樹脂(A)と共
重合したものと考えられる。
【0032】実施例5 樹脂(B)100重量部に対し、充填材として金属アル
ミニウム粉「AC−1003」(東洋アルミニウム
(株)製)を200重量部、不飽和ポリエステル樹脂
(e) としてDK−810(大日本インキ(株)製)を5
重量部と、複数の(メタ)アクリレート基を含む化合物
(f) としてトリメチロールプロパントリメタクリレート
を5重量部、重合促進剤として8%ナフテン酸コバルト
を0.2重量部、重合開始剤としてアセチルアセトンパ
ーオキサイドを2.0重量部それぞれ配合し、樹脂型成
形用重合性組成物(E)を調製した。
【0033】実施例1のものと同じマスター型(グルコ
ートを塗布後6時間で硬化させたもの)に20℃で上記
重合性組成物(B)を注入し、1時間放置した後脱型
し、30cm×30cm×厚さ10mmの樹脂型を成形した。
全工期は7時間であった。不飽和ポリエステル樹脂とト
リメチロールプロパントリメタクリレートの配合は、型
に何ら外観上の異状を起こさず樹脂(B)と共重合した
ものと考えられる。
【0034】比較例1 マスター型として、表面を鏡面研磨した30cm×30cm
の正方形ガラス板を用い、その表面にゲルコート(日本
フエロー(株)製NC−31173P)を塗布して6時
間かけて硬化させた。その後、マスター型の上にガラス
繊維(S)を置き、重合開始剤を含ませた不飽和ポリエ
ステル樹脂(樹脂100重量部に対し開始剤1.0重量
部)を上記ガラス繊維(S)に注入し、この上をローラ
ーを数回往復させて脱泡させながらガラス繊維(S)に
樹脂を含浸させた。この含浸層を20℃で6時間かけて
硬化させた。
【0035】つぎに、上記樹脂型の上にガラス繊維
(M)を置き、上記と同様の操作でガラス繊維(M)に
樹脂を含浸させた。この含浸層の上にガラス繊維(C)
を置き、上記と同様の操作でガラス繊維(C)に樹脂を
含浸させた。この含浸層の上に再びガラス繊維(M)を
置き、上記と同様の操作でガラス繊維(M)に樹脂を含
浸させた。これら3層の含浸層を同時に20℃で6時間
かけて硬化させ、ガラス繊維(M+C+M)を成形し
た。
【0036】更に、上記3層の樹脂型の上にガラス繊維
(M)を置き、上記と同様の操作でガラス繊維(M)に
樹脂を含浸させた。この含浸層の上にガラス繊維(R)
を置き、上記と同様の操作でガラス繊維(R)に樹脂を
含浸させた。この含浸層の上にガラス繊維(M)を置
き、上記と同様の操作でガラス繊維(M)に樹脂を含浸
させた。この含浸層の上にガラス繊維(R)を置き、上
記と同様の操作でガラス繊維(R)に樹脂を含浸させ
た。この含浸層の上にガラス繊維(M)を置き、上記と
同様の操作でガラス繊維(M)に樹脂を含浸させた。こ
れら5層の含浸層を同時に20℃で24時間かけて硬化
させ、ガラス繊維(M+R+M+R+M)の不飽和ポリ
エステル樹脂型を成形した。
【0037】こうして、全厚さ10mmの9層の樹脂が得
られた。全工期は42時間であった。
【0038】上記ガラス繊維(S)(M)(C)(R)
はいずれも旭ファイバーグラス(株)製のものであっ
て、(S)はサーフェスマット SM3600E、
(M)はストランドマット CM450、(C)はガラ
スクロス MG300、(R)はロービングクロスRH
600である。
【0039】上記不飽和ポリエステル樹脂は昭和高分子
(株)製の158BQTNである。重合開始剤は日本油
脂(株)製のメチルエチルケトンパーオキサイド「パー
メックNである。
【0040】比較例2 表面ゲルコートを施さない点、及びイソシアネート系の
重合開始剤としてSADCAST1875(太洋鋳機
(株)製)を混合したポリウレタン樹脂SADCAST
537(太洋鋳機(株)製)(樹脂100重量部に対し
て重合開始剤36重量部)を樹脂(A)の代わりに用い
る点を除いて、実施例1と同じ操作を行って、樹脂型を
成形した。全工期は72時間であった。
【0041】比較例3 表面ゲルコートを施さない点、及びアミン系の重合開始
剤としてビレジンHL80(日本シーカ(株)製)を混
合したエポキシ樹脂ビレジンG49(日本シーカ(株)
製)(樹脂100重量部に対して重合開始剤36重量
部)を樹脂(A)の代わりに用いる点を除いて、実施例
1と同じ操作を行って、樹脂型を成形した。全工期はや
はり72時間であった。
【0042】評価試験 実施例及び比較例で得られた各樹脂型について性能の評
価結果を下記に示す。
【表1】 表面平滑度及び10回使用後の表面平滑度の測定結果は
添付の図面に示すとおりである。
【0043】各項目の測定方法はつぎのとおりである。
【0044】・表面平滑度:(株)小坂研究所製の表面
粗さ測定器SE−40Dを用いて測定した。
【0045】・測定条件:送り速さ0.5mm/秒、基準
長さ25.0mm、カットオフ値0.8mmとした。
【0046】・ソリ:脱型型表面に直角定規を当て、そ
の水平面からの垂直方向へのソリを測定した。
【0047】・線収縮率:現物の長さを測定した。
【0048】・10回使用後の表面平滑度:各樹脂型を
用いてFRP(ゲルコート+M+M)を成形し、60℃
で3時間硬化後脱型し、これを10回繰り返した後の型
表面の平滑度を調べた。Mは旭ファイバーグラス(株)
製のガラス繊維ストランドマット CM450である。
【0049】表1から明らかなように、実施例で得られ
た樹脂型は比較例のそれに比べ、いずれの項目において
も優れた結果を示した。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、外部からの加熱加温な
しに短時間で樹脂が完全に硬化し、且つ寸法精度が良く
て成形面の変形やクラックの発生のない耐久性に優れた
樹脂型を、極く短かい工期で容易に製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】表面平滑度の測定結果を示す図である。
【図2】10回使用後の表面平滑度の測定結果を示す図
である。
【図3】表面平滑度の測定結果を示す図である。
【図4】表面平滑度の測定結果を示す図である。
【図5】10回使用後の表面平滑度の測定結果を示す図
である。
【図6】表面平滑度の測定結果を示す図である。
【図7】10回使用後の表面平滑度の測定結果を示す図
である。
【図8】表面平滑度の測定結果を示す図である。
【図9】10回使用後の表面平滑度の測定結果を示す図
である。
【図10】表面平滑度の測定結果を示す図である。
【図11】10回使用後の表面平滑度の測定結果を示す
図である。
【図12】表面平滑度の測定結果を示す図である。
【図13】10回使用後の表面平滑度の測定結果を示す
図である。
【図14】表面平滑度の測定結果を示す図である。
【図15】10回使用後の表面平滑度の測定結果を示す
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 33/12 LJA 7921−4J 63/10 NKF 8830−4J 67/06 MSS 8933−4J

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 不飽和ウレタン、(b) メチルメタク
    リレート、(c) 低収縮剤及び(d) 充填材を含有してなる
    樹脂型成形用重合性組成物。
  2. 【請求項2】 (a) 不飽和ウレタン、(b) メチルメタク
    リレート、(c) 低収縮剤及び(d) 充填材と、(e) 不飽和
    ポリエステル又はビニルエステル樹脂及び/又は(f) 一
    般式: 【化1】 (式中、Rは水素原子又はメチル基を意味する)で表さ
    れる複数の(メタ)アクリレート基を有し、ウレタン基
    又はヒドロキシル基を有さない化合物を含有してなる樹
    脂型成形用重合性組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の重合性組成物から成形さ
    れた樹脂型。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の重合性組成物から成形さ
    れた樹脂型。
JP4051734A 1992-03-10 1992-03-10 樹脂型成形用重合性組成物及び樹脂型 Expired - Lifetime JPH0780972B2 (ja)

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