JPH0586162A - 不飽和ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

不飽和ポリエステル樹脂組成物

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JPH0586162A
JPH0586162A JP14786891A JP14786891A JPH0586162A JP H0586162 A JPH0586162 A JP H0586162A JP 14786891 A JP14786891 A JP 14786891A JP 14786891 A JP14786891 A JP 14786891A JP H0586162 A JPH0586162 A JP H0586162A
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JP
Japan
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unsaturated polyester
resin
acid
polyester polyol
smc
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Application number
JP14786891A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Okumura
博之 越久村
Toshiaki Abe
敏章 安倍
Akira Namikawa
章 浪川
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A JII INTANASHIYONARU CHEM KK
Original Assignee
A JII INTANASHIYONARU CHEM KK
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 加熱加圧成形材料として使用可能な、軽量で
且つ剛性に優れた不飽和ポリエステル樹脂組成物の提
供。 【構成】 不飽和ジカルボン酸もしくはその酸無水物を
含むジカルボン酸もしくはその酸無水物と多価アルコー
ルとから得られるヒドロキシル価が110〜210mg
KOH/g及び酸価が5mgKOH/g以下の不飽和ポ
リエステルポリオール(A)、液状ポリイソシアネート
化合物(B)、真比重が0.02〜0.10である有機
中空フィラー(C)、重合性ビニル単量体(D)の各成
分が下記の〜を満足するように配合され、得られた
成形物の比重が1.0以下となるように繊維補強材
(E)が配合されてなる不飽和ポリエステル樹脂組成
物。 (A)/〔(A)+(D)〕:0.50〜0.80
(重量比) (B)のイソシアネート基/(A)のヒドロキシル
基:0.75〜1.20(モル比) (C)/〔(A)+(B)+(D)〕:0.02〜
0.05(重量比)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の不飽和ポリエステル樹脂
組成物は、加熱加圧成形材料として使用することがで
き、本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物を加熱加圧
成形して得られた成形物は、軽量で且つ剛性に優れてお
り、自動車のサンルーフハウジング、サンシェード、ド
アートリム、ピラーガーニッシュ、トランクトリムなど
内装材の基材の他、車両や家具等の基材として使用する
ことができる。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維強化熱硬化性樹脂は金属に比
べ軽量で且つ強度がある等、いろいろな特徴を有してお
り、住宅機器、船舶、自動車分野等様々な分野で使用さ
れている。繊維強化熱硬化性樹脂の成形方法には多くの
種類があるが、とくに近年、その生産性や材料ロスの少
ないこと、作業環境の比較的良いことからシートモール
ディングコンパウンド(以下SMCと略す)やバルクモ
ールディングコンパウンド(以下BMCと略す)を用い
た熱プレス成形方法が広く用いられている。しかし、ア
ルミニウム等の軽金属に比べると比剛性に劣るため、同
じ部品の製造に関して軽金属を使用した場合に比べて軽
量化効果の少ないことが指摘されている。そこで従来よ
りSMCの軽量化をはかるため中空フィラーの利用が考
えられている。
【0003】軽量化のために中空のフィラーを大量に用
いることは機械的強度の著しい低下を引き起こす欠点が
あり、これまで以下のような改良方法が開示されてい
る。特開昭64−20233号公報では、熱硬化性樹脂
と充填材とを含有する熱硬化性樹脂ペーストにガラス繊
維補強材を配合してなるシート状成形材料において前記
充填材として、ガラスバルーン及び弾性率10000k
g/mm2 以上の強化充填材が用いられることを特徴と
するシート状成形材料が開示されている。特開平1−2
26311号公報において、片面が中空状の軽量充填材
を含有するSMC層と他方の面が中空状の軽量充填材を
含有していないSMC層とからなるSMCコンパウンド
が開示されており、このような方法により比重1.3前
後の成形材料が得られること、又、樹脂を発泡させて軽
量化をはかる方法も開示されている。
【0004】特開昭58−154735号公報におい
て、不飽和ポリエステル樹脂にぎ酸、有機イソシアネー
ト化合物、及び有機モノカルボン酸のアルカリ金属また
はアルカリ土類金属塩からなる群から選ばれた少なくと
も一種の金属塩を配合し、更に重合開始剤を添加してな
る発泡性および硬化性不飽和ポリエステル樹脂組成物が
開示されている。この方法により軽量化は可能であると
考えられるが、レジンインジェクションのような方法で
は使用可能なものの、SMCやBMCのように長期の保
存安定性を必要とするような成形材料ではSMCやBM
Cの熟成の過程で樹脂ペーストが発泡してしまうので、
このような発泡したSMCやBMCを用いて加熱加圧成
形を行うと成形時に材料に含まれる気泡が潰れてしま
い、樹脂を発泡させた効果が得られず、成形物の比重は
小さくならない。
【0005】上記のようにSMCやBMCにおける従来
技術での軽量化は物性面から比重は1.0〜1.3が限
度であり、今日のように特に軽量化が要求されている自
動車用の内装用基材における成形材料としては充分に軽
量であるとはいえない。また、物性を無視した場合でも
軽量化の目的で添加する軽量充填材の添加量を増やすた
めに樹脂の粘度をスチレンモノマーの含有量を増やすこ
とにより低下させて製造したSMCやBMCは、成形物
の表面平滑性が悪く、また軽量充填材と樹脂との密着性
が悪いため内部剥離をおこし良好な成形物が得られな
い。さらに同様の目的で、樹脂粘度を下げるため分子量
の低い不飽和ポリエステル樹脂を用いて製造したSMC
は到達粘度が低くなりシートにべたつきが残るため成形
材料として使用できない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はSMC
やBMCのような加熱加圧成形材料として、比重1.0
以下で且つ従来技術以上に比強度、比剛性の高い成形材
料を得るための組成物を開発し成形物の軽量化をはかる
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、特定の樹脂成分とフィラーを特定の割合に配合
することにより、上記課題を解決できることを見いだし
本発明を完成させた。即ち、本発明は、不飽和ポリエス
テルポリオール(A)、ポリイソシアネート化合物
(B)、有機中空フィラー(C)、重合性ビニル単量体
(D)および繊維補強材(E)よりなる不飽和ポリエス
テル樹脂組成物であって、(1)該不飽和ポリエステル
ポリオール(A)は、不飽和ジカルボン酸もしくはその
酸無水物を30〜100モル%含むジカルボン酸もしく
はその酸無水物と一級ヒドロキシル基を有する多価アル
コールとから得られるヒドロキシル価が110〜210
mgKOH/g及び酸価が5mgKOH/g以下の不飽
和ポリエステルポリオールであり、(2)ポリイソシア
ネート化合物(B)は、液状ポリイソシアネート化合物
であり、(3)有機中空フィラー(C)は真比重が0.
02〜0.10であるような有機中空フィラーであり、
且つ、各成分が下記の〜を満足するように配合さ
れ、得られた成形物の比重が1.0以下となるように繊
維補強材(E)が配合されたものであることを特徴とす
る不飽和ポリエステル樹脂組成物。 (A)/〔(A)+(D)〕:0.50〜0.80
(重量比) (B)のイソシアネート基/(A)のヒドロキシル
基:0.75〜1.20(モル比) (C)/〔(A)+(B)+(D)〕:0.02〜
0.05(重量比)
【0008】本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物に
使用する成分は、下記の方法により合成することができ
る。不飽和ポリエステルポリオール(A) 本発明の不飽和ポリエステルポリオール(A)は、不飽
和ジカルボン酸もしくはその酸無水物を30〜100モ
ル%(配合後の濃度)を含むジカルボン酸もしくはその
無水物と一級ヒドロキシル基を有する多価アルコールと
から得られるヒドロキシル価が110〜210mgKO
H/g、酸価が5mgKOH/g以下の不飽和ポリエス
テルポリオールであり、不飽和ジカルボン酸もしくはそ
の酸無水物の配合量が30モル%より少ない場合は、合
成した不飽和ポリエステルポリオール、ポリイソシアネ
ート化合物(B)及び重合性単量体(C)より得られる
樹脂を用いた成形物は樹脂のガラス転移温度が低いため
に高温成形すると脱型時に成形品の変形を引き起こすの
で好ましくない。
【0009】本発明の不飽和ポリエステルポリオール
(A)を製造する際に使用する不飽和ジカルボン酸もし
くはその酸無水物として、マレイン酸、無水マレイン
酸、フマル酸等が、飽和ジカルボン酸もしくはその酸無
水物として、フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、
テレフタル酸、ヘット酸、テトラヒドロ無水フタル酸等
を例示することができる。又、上記ジカルボン酸類と反
応させるヒドロキシル基を有する多価アルコールとして
エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−
ブタンジオール、ネオペンチルグリコール等を例示する
ことができる。この不飽和ポリエステルを製造する際
に、重合禁止剤として、ハイドロキノン、パラベンゾキ
ノン、メチルハイドロキノン等の公知の重合禁止剤を用
いることができる。
【0010】多価アルコール(A' ) 本発明において、上記不飽和ポリエステルポリオール
(A)中に、分子中2個のヒドロキシル基を有し、ヒド
ロキシル価が35〜1100 mgKOH/gの多価ア
ルコール(A' )を配合後の濃度が10〜50重量%、
好ましくは25〜45重量%の範囲となるように配合し
て使用することもできる。多価アルコール(A' )のヒ
ドロキシル価が上記範囲以外では耐熱性が損なわれる。
上記多価アルコール(A' )の配合により得られる成形
品の耐衝撃性を改良することができる。このとき添加す
る多価アルコールの配合量が上記50重量%を超える
と、不飽和ポリエステルポリオール(A)、多価アルコ
ール(A')、ポリイソシアネート化合物(B)及び重
合性単量体(C)より得られる樹脂を用いた成形物は樹
脂のガラス転移温度が低いために高温成形すると脱型時
に成形品の変形を引き起こすので好ましくない。
【0011】又、添加する多価アルコールの配合量が上
記10重量%未満の場合は、耐衝撃性改良の効果が少な
い。上記多価アルコール(A' )として、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリ
コール、1,5 ーペンタンジオール、1,6 ーヘキサンジオ
ール、分子量が200〜3000のポリエチレングリコ
ールやポリプロピレングリコールおよびポリテトラメチ
レングリコール等が例示できるが、一級ヒドロキシル基
を有するグリコールが好ましく、特にポリエチレングリ
コール、ポリテトラメチレングリコールが特に好まし
い。
【0012】ポリイソシアネート化合物(B) 本発明のポリイソシアネート化合物(B)として、通常
の液状のポリイソシアネート化合物が使用できるが、イ
ソシアネート基の反応性が比較的等しい末端基が−φ−
CH2-φ−NCO(ここでφはフェニル基を示す)であ
り、且つ、イソシアネートの25℃における粘度が10
〜2000cpsである液状ポリイソシアネート化合物
が望ましい。イソシアネートの粘度が2000CPSを
超えるものはペースト配合時に均一に混合することが難
しく、不均一な反応がおきるので好ましくない。上記ポ
リイソシアネート化合物(B)として、液状ジフェニル
メタンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジ
イソシアネートのポリエーテルプレポリマー、4,4−
ジフェニルメタンジイソシアネートのポリエステルプレ
ポリマー等を例示することができるが、液状ジフェニル
メタンジイソシアネートが特に好ましい。
【0013】また、成形材料樹脂ペーストを配合するう
えで、硬化触媒としてはベンゾイルパーオキサイド、メ
チルエチルケトンパーオキサイド、 t−ブチルパーベン
ゾエート等の周知の過酸化物を使用することができる。
さらに、増粘速度を速める目的でコバルト・オクトエー
ト、ジブチルチンジラウレート等のウレタン化反応触媒
を使用することができる。
【0014】有機中空フィラー(C) 本発明の有機中空フィラー(C)とは真比重が0.02
〜0.10、好ましくは0.02〜0.05の範囲のも
のであり、殻が熱可塑性樹脂よりなるもの、又は該熱可
塑性樹脂よりなる殻を熱硬化性樹脂で更に被覆したもの
である。具体的にはアクリロニトリルを少なくとも一成
分とする重合体で、この重合体の軟化点以下の温度でガ
ス状になる揮発性膨張剤をマイクロカプセル化し、次い
でシアノエチル化反応によってマイクロカプセル中に残
存するアクリロニトリルモノマーを除去することを特徴
とする熱膨張性マイクロカプセル(特開昭56−113
338号公報)、中心部に揮発性液体、その外部に揮発
性液体の気化温度以上の温度で軟化する熱可塑性重合体
の層および最外層にゼラチンを主成分にする被覆層を有
する耐溶剤性熱膨張性マイクロカプセル(特開昭59−
173132号公報)、及び熱可塑性高分子の壁膜を有
する中空粒子の表面を熱硬化性樹脂で被覆した中空マイ
クロバルーンに示されるようなマイクロカプセル(特開
昭60−19033号公報)等が使用できる。
【0015】重合性ビニル単量体(D) 本発明で不飽和ポリエステルポリオール(A)と混合し
て使用することができる重合性ビニル単量体(D)とし
てはスチレン、クロルスチレン、ビニルトルエン、(メ
タ)アクリル酸およびこれらの誘導体である。
【0016】繊維補強材(E) 本発明で使用する繊維補強材(E)として、ガラス繊
維、炭素繊維、アラミド繊維、或いはこれらを使用した
マットや不織布が例示できる。本発明において、不飽和
ポリエステルポリオール(A)と重合性ビニル単量体
(D)の配合割合は、配合後の(A)成分が重量比で
0.50〜0.80の範囲である。(A)成分の配合割
合が上記0.50未満では樹脂の強度が低くなるため、
本発明の目的とする比強度の高い成形材料が得れない。
また、上記0.8を超える場合は樹脂の粘度が高いため
に軽量フィラーの添加量を増やすことができず、本発明
の目的とする比強度、比剛性の高い成形材料を得ること
ができない。
【0017】又、本発明において、(B)成分のイソシ
アネート基と(A)成分のヒドロキシル基のモル比
〔(B)のイソシアネート基/(A)のヒドロキシル
基〕は、0.75〜1.20である。(B)成分のイソ
シアネート基が上記0.75未満では、SMCを製造し
たときのペーストの到達粘度が低いために、成形時のシ
ートが柔らかく且つべたつきがあり、作業性が著しく低
下し、使用が不可能である。一方、(B)成分のイソシ
アネート基が上記1.20を超えるときは成形型内での
流動性が悪くなり、成形物中に未充填部分ができて不都
合を生ずる。本発明におけるこの有機中空フィラー
(C)は、不飽和ポリエステルポリオール(A)、ポリ
イソシアネート化合物(B)および重合性ビニル単量体
(D)との合計量100重量部に対して2〜5重量部の
範囲で配合して使用することができる。
【0018】有機中空フィラー(C)の配合量が上記範
囲を超えるとペースト粘度が高くなるため、添加できる
繊維強化材の配合量が少なくなり、成形物の充分な強度
が得られず、また添加量が上記範囲を下回るときは本発
明の目的とする低比重で且つ比強度、比剛性の高い成形
物が得られず、成形物の軽量化がはかれない。また本発
明において上記のような配合の樹脂ペーストを用いて成
形材料を製造する場合、繊維補強材(E)の配合割合
は、(A)、(B)、(C)及び(D)より得られる硬
化物の比重と(E)の比重から計算し、本発明から得ら
れる成形物の比重が1.0以下になるように配合量を決
定する。本発明で得られる成形物の比重が1.0よりも
大きい繊維補強材の配合量では成形物の比剛性、比強度
の値が従来技術と比較し小さくなり、目的とする従来技
術に対する軽量化が図れない。
【0019】さらに本発明で使用する熱プレスの型はフ
ラッシュ型が好ましい。ポジティブ型やセミポジティブ
型を使用した場合、SMC中の有機中空フィラーが成形
時にプレス圧で潰れ、成形物の比重が重くなるので成形
物の軽量化がなされないおそれがある。本発明の不飽和
ポリエステル樹脂組成物を用いて成形材料を製造するに
際し、不飽和ポリエステルポリオール(A)と重合性単
量体(D)とからなる樹脂に常法に従って過酸化物や内
部離型剤を添加したものに有機中空フィラー(C)を混
合し、増粘剤としてポリイソシアネート化合物(B)を
添加し樹脂ペーストとし、これに通常の方法により繊維
強化材を混合してSMCやBMCを製造することができ
る。
【0020】本発明の組成物を用いて製造したSMCや
BMCを加熱加圧成形して得られる成形物は、通常の不
飽和ポリエステル樹脂と有機中空フィラーとからなる樹
脂ペーストを酸価マグネシウムを増粘剤として使用し、
繊維強化材を配合したSMCやBMCから得られた成形
物に比較し、低収縮で表面平滑性に優れ且つ、有機中空
フィラーとの密着性が良好である特徴を有する。また、
従来技術と比較して、本発明を用いた成形物は比剛性、
比強度に優れており、従来技術よりもさらに成形物の軽
量化がはかれる特徴を有する。本発明における成形材料
を成形する場合、熱プレスの型温度は80〜150℃、
好ましくは120〜150℃である。型温度が 80℃よ
りも低い時は低温分解型の硬化触媒を使用する必要があ
り、このような硬化触媒は常温付近での触媒の安定性が
悪く、SMCやBMCの保存安定性が悪く成形できる期
間が著しく短くなり問題となる。一方、型温度が150
℃よりも高い時は、プレス時に有機中空フィラーがプレ
ス圧で潰れてしまい成形物の比重が重くなり、成形物の
軽量化が図れない。
【0021】
【発明の効果】本発明の組成物を用いて製造した成形材
料を加熱加圧成形して得られる成形物は従来技術に比較
して比強度、比剛性が高く、従来技術による成形物より
も軽量化が図れる。
【0022】
【実施例】
参考例1(不飽和ポリエステルポリオール(A−1)の
合成および調合) 撹拌機、温度計、窒素ガス導入管および塔頂部に温度計
を付した部分還流器を備えた反応器に、イソフタル酸5
53g、ネオペンチルグリコール695g、エチレング
リコール414gを仕込み、窒素ガスを流しながら加熱
し、205℃まで昇温して常法に従って脱水縮合反応を
おこなった。部分還流器には100℃のスチームを流
し、グリコール類を還流させ、縮合水を反応器系外に留
去させた。反応混合物の酸価が5.0mgKOH/gに
なったところで加熱を止め、90℃になるまで冷却した
のち、無水マレイン酸695gを仕込んだ。再び昇温を
開始し、脱水縮合反応を続け230℃になったところで
昇温を止めそのまま反応を続け、酸価2.5mgKOH
/gになったところで反応を終了し、ヒドロキシル価1
45.2mgKOH/gの不飽和ポリエステル(a−
1)を得た。この不飽和ポリエステルを170℃まで冷
却し、0.47gのハイドロキノンを添加したのち一部
を、0.10gのパラベンゾキノンがあらかじめ添加し
てある1000gのスチレンに溶解し35wt%のスチ
レンを含有する不飽和ポリエステルポリオール樹脂(A
−1)を得た。
【0023】参考例2(不飽和ポリエステルポリオール
(A−2)の合成および調合) 撹拌機、温度計、窒素ガス導入管および塔頂部に温度計
を付した部分還流器を備えた反応器に、イソフタル酸4
15g、ネオペンチルグリコール677g、エチレング
リコール404gを仕込み、窒素ガスを流しながら加熱
し、202℃まで昇温して常法に従って脱水縮合反応を
おこなった。部分還流器には100℃のスチームを流
し、グリコール類を還流させ、縮合水を反応器系外に留
去させた。反応混合物の酸価が3.8mgKOH/gに
なったところで加熱を止め、90℃になるまで冷却した
のち、無水マレイン酸736gを仕込んだ。再び昇温を
開始し、脱水縮合反応を続け224℃になったところで
昇温を止めそのまま反応を続け、酸価1.5mgKOH
/gになったところで反応を終了し、ヒドロキシル価1
46.7mgKOH/gの不飽和ポリエステル(a−
2)を得た。この不飽和ポリエステルを170℃まで冷
却し0.46gのハイドロキノンを添加したのち一部
を、0.10gのパラベンゾキノンがあらかじめ添加し
てある1000gのスチレンに溶解し35wt%のスチ
レンを含有する不飽和ポリエステルポリオール樹脂(A
−2)を得た。
【0024】参考例3(不飽和ポリエステルポリオール
(A−3)の合成および調合) 合成例1と同様にして不飽和ポリエステル(a−1)を
得た。この不飽和ポリエステルを170℃まで冷却し
0.47gのハイドロキノンを添加したのち一部を、
0.10gのパラベンゾキノンがあらかじめ添加してあ
る1000gのスチレンに溶解し、35wt%のスチレ
ンを含有する不飽和ポリエステルポリオール(A−3'
)を得た。さらに、平均分子量300のポリエチレン
グリコール(以下、#300 ポリエチレングリコールと記
す)1224gを添加、混合して不飽和ポリエステルポ
リオール樹脂(A−3)を得た。
【0025】参考例4(不飽和ポリエステル(B−1)
の合成および調合) 撹拌機、温度計、窒素ガス導入管および塔頂部に温度計
を付した部分還流器を備えた反応器に、イソフタル酸4
15g、ネオペンチルグリコール729g、プロピレン
グリコール244gを仕込み、窒素ガスを流しながら加
熱し、190℃まで昇温して常法に従って脱水縮合反応
をおこなった。部分還流器には100℃のスチームを流
し、グリコール類を還流させ、縮合水を反応器系外に留
去させた。反応混合物の酸価が9.8mgKOH/gに
なったところで加熱を止め、90℃になるまで冷却した
のち、無水マレイン酸736gを仕込んだ。再び昇温を
開始し、脱水縮合反応を続け224℃になったところで
昇温を止めそのまま反応を続け、酸価23.4mgKO
H/gになったところで反応を終了し不飽和ポリエステ
ル(b−1)を得た。この不飽和ポリエステルを170
℃まで冷却し、0.46gのハイドロキノンを添加した
のち一部を、0.10gのパラベンゾキノンがあらかじ
め添加してある1000gのスチレンに溶解し40wt
%のスチレンを含有する不飽和ポリエステル樹脂(B−
1)を得た。
【0026】参考例5(不飽和ポリエステル(B−2)
の合成および調合) 参考例4と同様にして不飽和ポリエステル(b−1)を
得た。この不飽和ポリエステルを170℃まで冷却し、
0.46gのハイドロキノンを添加したのち一部を、
0.10gのパラベンゾキノンがあらかじめ添加してあ
る1000gのスチレンに溶解し45wt%のスチレン
を含有する不飽和ポリエステル樹脂(B−2)を得た。
樹脂の合成に関する配合、調合処方および樹脂性状を表
1にまとめて示した。
【0027】実施例1 参考例1で得た不飽和ポリエステルポリオール樹脂(A
−1)773.5gにt-ブチルパーベンゾエイト7.7
gを加えて撹拌混合し、更にポリイソシアネート(三菱
化成ダウ(株)製、商品名:Isonate 143L)を 22
6.5g添加し混合した。この樹脂混合液をディゾルバ
ーで撹拌混合する中に有機中空フィラー(松本油脂
(株)製、商品名:マツモトマイクロスフェアーF-80E
D)20gを徐々に加えて樹脂ペーストを作製した。こ
れをSMCマシーンの上下のペーストダムに移し、ドク
ターナイフにより樹脂ペーストをポリエチレンフィルム
上にそれぞれ900/m2 ずつ塗布するようにドクター
ナイフの間隙を調整し、これに常法により1 インチに切
断されたガラス繊維(旭ファイバーグラス(株)製、商
品名:ER4630MD C-187, )を単位面積当たりの重量が1
200g/m2 になるように均一に落下分散させSMC
を作製した。次いでこのSMCを23℃の恒温保存庫に
入れ3日間熟成した後に216gを切り出し、140℃
に昇温したキャビティ寸法300×300×3mmのフ
ラッシュ型にSMCをチャーヂし型締め時間3分でプレ
ス成形し平板を得た。
【0028】実施例2 参考例1で得た不飽和ポリエステルポリオール樹脂(A
−1)811.8gにt-ブチルパーベンゾエイト8.1
gを加えて撹拌混合し、更に前記ポリイソシアネート
(Isonate 143L)を188.2g添加し混合した。この
樹脂混合液をディゾルバーで撹拌混合する中に前記有機
中空フィラー(マツモトマイクロスフェアーF-80ED)3
0gを徐々に加えて樹脂ペーストを作製した。これをS
MCマシーンの上下のペーストダムに移し、ドクターナ
イフにより樹脂ペーストをポリエチレンフィルム上にそ
れぞれ700g/m2 ずつ塗布するようにドクターナイ
フの間隙を調整し、これに常法により1 インチに切断さ
れたガラス繊維(旭ファイバーグラス(株)製、商品
名:ER4630MD C-187)を単位面積当たりの重量が600
g/m2 になるように均一に落下分散させ、SMCを作
製した。次いでこのSMCを23℃の恒温保存庫に入れ
3日間熟成した後に162gを切り出し、140℃に昇
温したキャビティ寸法300×300×3mmのフラッ
シュ型にSMCをチャーヂし型締め時間3 分でプレス成
形し平板を得た。
【0029】実施例3 参考例2で得た不飽和ポリエステルポリオール樹脂(A
−2)815.0gにt-ブチルパーベンゾエイト8.2
gを加えて撹拌混合し、更に前記ポリイソシアネート
(Isonate 143L)を185.0g添加し混合した。ニー
ダー中に前記有機中空フィラー(マツモトマイクロスフ
ェアーF-80ED)50gをいれニーダーを始動し混練する
中に前述の混合樹脂を徐々に加えて均一なペースト状に
なるまで混練を続けた。均一になったところに6mmの
チョップドガラスファイバー(旭ファイバーグラス
(株)製、商品名:CS06MA411)453.5gを加え1
0分間混練を続けBMCを得た。次にこのBMCを取り
出しセロファン紙で包み、23℃の恒温保存庫に入れ3
日間熟成した後に116gを切り出し、140℃に昇温
したキャビティ寸法300×300×3mmのフラッシ
ュ型にBMCをチャーヂし型締め時間3分でプレス成形
し平板を得た。
【0030】実施例4 参考例3で得た不飽和ポリエステルポリオール樹脂(A
−3)684.7gにt-ブチルパーベンゾエイト6.8
gを加えて撹拌混合し、更に前記ポリイソシアネート
(Isonate 143L)を 315.3g添加し混合した。こ
の樹脂混合液をディゾルバーで撹拌混合する中に前記有
機中空フィラー(マツモトマイクロスフェアーF-80ED)
30gを徐々に加えて樹脂ペーストを作製した。これを
SMCマシーンの上下のペーストダムに移し、ドクター
ナイフにより樹脂ペーストをポリエチレンフィルム上に
それぞれ700g/m2 ずつ塗布するようにドクターナ
イフの間隙を調整し、これに常法により1 インチに切断
されたガラス繊維(旭ファイバーグラス(株)製、商品
名:ER4630MD C-187)を単位面積当たりの重量が600
g/m2 になるように均一に落下分散させ、SMCを作
製した。次いでこのSMCを23℃の恒温保存庫に入れ
3 日間熟成した後に162gを切り出し、140℃に昇
温したキャビティ寸法300×300×3mmのフラッ
シュ型にSMCをチャーヂし型締め時間3分でプレス成
形し平板を得た。
【0031】比較例1 参考例1で得た不飽和ポリエステルポリオール樹脂(A
−1)773.5gにt-ブチルパーベンゾエイト7.7
gを加えて撹拌混合し、更に前記ポリイソシアネート
(Isonate 143L)を226.5g添加し、混合した。上
記樹脂混合液をディゾルバーで撹拌混合する中に前記有
機中空フィラー(マツモトマイクロスフェアーF-80ED)
10gを徐々に加えて樹脂ペーストを作製した。これを
SMCマシーンの上下のペーストダムに移し、ドクター
ナイフにより樹脂ペーストをポリエチレンフィルム上に
それぞれ900g/m2 ずつ塗布するようにドクターナ
イフの間隙を調整し、これに常法により1 インチに切断
されたガラス繊維(旭ファイバーグラス(株)製、商品
名:ER4630MD C-187)を単位面積当たりの重量が120
0g/m2 になるように均一に落下分散させSMCを作
製した。次いでこのSMCを23℃の恒温保存庫に入れ3
日間熟成した後に216gを切り出し、140℃に昇温
したキャビティ寸法300×300×3mmのフラッシ
ュ型にSMCをチャーヂし型締め時間3分でプレス成形
し平板を得た。
【0032】比較例2 参考例4で得た不飽和ポリエステル樹脂(B−1)10
00gにt-ブチルパーベンゾエイト20gを加えてディ
ゾルバーで撹拌混合する中にステアリン酸亜鉛30gと
前記有機中空フィラー(マツモトマイクロスフェアーF-
80ED)30gを徐々に加えた後、酸化マグネシウム(平
均粒径:40メッシュ、以下、酸化マグネシウム#40と
記す)を10g添加し撹拌混合して樹脂ペーストを作製
した。これをSMCマシーンの上下のペーストダムに移
し、ドクターナイフにより樹脂ペーストをポリエチレン
フィルム上にそれぞれ900g/m2 ずつ塗布するよう
にドクターナイフの間隙を調整し、これに常法により1
インチに切断されたガラス繊維(旭ファイバーグラス
(株)製、商品名:ER4630MD C-187)を単位面積あたり
の重量が1200g/m2 になるように均一に落下分散
させ、SMCを作製しようとしたところ、ペースト粘度
が高すぎるためポリエチレンフィルム上に均一に樹脂ペ
ーストを塗布することができず、SMC化を断念した。
【0033】比較例3 参考例5で得た不飽和ポリエステル樹脂(B−2)10
00gにt-ブチルパーベンゾエイト20gを加えてディ
ゾルバーで撹拌混合する中にステアリン酸亜鉛30gと
前記有機中空フィラー(マツモトマイクロスフェアーF-
80ED)30gを徐々に加えた後、酸化マグネシウム#40
を10g添加し撹拌混合して樹脂ペーストを作製した。
これをSMCマシーンの上下のペーストダムに移し、ド
クターナイフにより樹脂ペーストをポリエチレンフィル
ム上にそれぞれ900g/m2 ずつ塗布するようにドク
ターナイフの間隙を調整し、これに常法により1 インチ
に切断されたガラス繊維(旭ファイバーグラス(株)
製、商品名:ER4630MD C-187)を単位面積当たりの重量
が1200g/m2 になるように均一に落下分散させ、
SMCを作製した。次いでこのSMCを40℃の恒温保
存庫に入れ24時間熟成した後に216gを切り出し、
140℃に昇温したキャビティ寸法300×300×3
mmのフラッシュ型にSMCをチャーヂし型締め時間3
分でプレス成形し平板を得た。しかし、この成形品は内
部で剥離がみられ、試験片の切り出しができず物性測定
は不可能であった。
【0034】比較例4 参考例4で得た不飽和ポリエステル樹脂(B−1)10
00gにt-ブチルパーベンゾエイト10g、ステアリン
酸亜鉛30g、酸化マグネシウム#40を10g添加し撹
拌混合して樹脂ペースト−1を作製した。さらに参考例
4で得た不飽和ポリエステル樹脂(B−1)1000g
にt-ブチルパーベンゾエイト10g、ガラスバブルス
(住友スリーエム(株)製、商品名:スコッチライトB3
7/2000)370g、酸化マグネシウム#40を10g添加
して撹拌混合して樹脂ペースト−2を作製した。樹脂ペ
ースト−1をSMCマシーンの上側ダムに樹脂ペースト
−2を下側ダムに移し、ドクターナイフにより樹脂ペー
ストをポリエチレンフィルム上に単位面積当たりの重量
がそれぞれ上側1100g/m2 、下側400g/m2
になるようにドクターナイフの間隙を調整し、これに常
法により1インチに切断されたガラス繊維(旭ファイバ
ーグラス(株)製、商品名:ER4630MD C-187) を単位面
積あたりの重量が1500g/m2 になるように均一に
落下分散させ、SMCを作製した。次いでこのSMCを
40℃の恒温保存庫に入れ24時間熟成した。このSM
Cを190×190mmに切り出し、低比重側の面同士
を2枚重ね合わせたものを、140℃に昇温したキャビ
ティ寸法300×300×3mmのポジティブ型にチャ
ーヂし型締め時間3分でプレス成形し平板を得た。
【0035】比較例5 参考例4で得た不飽和ポリエステル樹脂(B−1)10
00gに低収縮剤としてポリ酢酸ビニル667g、硬化
剤としてt-ブチルパーベンゾエイト10gを添加混合し
た後、充填剤としてガラスバブルス(住友スリーエム
(株)製、商品名:スコッチライトB37/2000)333
g、チタン酸カリウムウィスカー90g、およびステア
リン酸亜鉛30g、酸化マグネシウム#40を10g添加
し撹拌混合して樹脂ペーストを作製した。樹脂ペースト
をSMCマシーンの上下のペーストダムに移し、ドクタ
ーナイフにより樹脂ペーストをポリエチレンフィルム上
に単位面積当たりの重量がそれぞれ530g/m2 にな
るようにドクターナイフの間隙を調整し、これに常法に
より1 インチに切断されたガラス繊維(旭ファイバーグ
ラス(株)製、商品名:ER4630MD C-187, ) を単位面積
当たりの重量が940g/m2 になるように均一に落下
分散させ、SMCを作製した。次いでこのSMCを40
℃の恒温保存庫に入れ24時間熟成した後に351gを
切り出し、140℃に昇温したキャビティ寸法300×
300×3mmのポジティブ型にSMCをチャーヂし型
締め時間3分でプレス成形し平板を得た。
【0036】比較例6 参考例4で得た不飽和ポリエステル樹脂(B−1)10
00gに、硬化剤としてt-ブチルパーベンゾエイト10
gを添加混合した後、充填剤として炭酸カルシウム50
g、ガラスバブルス(住友スリーエム(株)製、商品
名:スコッチライトB28/750 )460g及び酸化マグネ
シウム#40を10g添加し、撹拌混合して樹脂ペースト
を作製した。樹脂ペーストをSMCマシーンの上下のペ
ーストダムに移し、ドクターナイフにより樹脂ペースト
をポリエチレンフィルム上に単位面積当たりの重量がそ
れぞれ900g/m2 になるようにドクターナイフの間
隙を調整し、これに常法により1 インチに切断されたガ
ラス繊維(旭ファイバーグラス(株)製、商品名:ER46
30MD C-187) を単位面積あたりの重量が1200g/m
2 になるように均一に落下分散させSMCを作製した。
次いでこのSMCを40℃の恒温保存庫に入れ24時間
熟成した後に270gを切り出し、140℃に昇温した
キャビティ寸法300×300×3mmのポジティブ型
にSMCをチャーヂし、型締め時間3分でプレス成形し
平板を得た。
【0037】SMCおよびBMCの配合処方を表2およ
び表3に示した。また、成形品の物性測定結果を表4に
示した。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
フロントページの続き (72)発明者 浪川 章 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱瓦斯化学株式会社プラスチツクスセンタ ー内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不飽和ポリエステルポリオール(A)、
    ポリイソシアネート化合物(B)、有機中空フィラー
    (C)、重合性ビニル単量体(D)および繊維補強材
    (E)よりなる不飽和ポリエステル樹脂組成物であっ
    て、 (1)不飽和ポリエステルポリオール(A)は、不飽和
    ジカルボン酸もしくはその酸無水物を30〜100モル
    %含むジカルボン酸もしくはその酸無水物と一級ヒドロ
    キシル基を有する多価アルコールとから得られるヒドロ
    キシル価が110〜210mgKOH/g及び酸価が5
    mgKOH/g以下の不飽和ポリエステルポリオールで
    あり、 (2)ポリイソシアネート化合物(B)は、液状ポリイ
    ソシアネート化合物であり、 (3)有機中空フィラー(C)は真比重が0.02〜
    0.10であるような有機中空フィラーであり、 且つ、各成分が下記の〜を満足するように配合さ
    れ、得られた成形物の比重が1.0以下となるように繊
    維補強材(E)が配合されていることを特徴とする不飽
    和ポリエステル樹脂組成物。 (A)/〔(A)+(D)〕:0.50〜0.80
    (重量比) (B)のイソシアネート基/(A)のヒドロキシル
    基:0.75〜1.20(モル比) (C)/〔(A)+(B)+(D)〕:0.02〜
    0.05(重量比)
  2. 【請求項2】 不飽和ポリエステルポリオール(A)、
    多価アルコール(A')、ポリイソシアネート化合物
    (B)、有機中空フィラー(C)、重合性ビニル単量体
    (D)および繊維補強材(E)よりなる不飽和ポリエス
    テル樹脂組成物であって、 (1)不飽和ポリエステルポリオール(A)は、不飽和
    ジカルボン酸もしくはその酸無水物を30〜100モル
    %含むジカルボン酸もしくはその酸無水物と一級ヒドロ
    キシル基を有する多価アルコールとから得られるヒドロ
    キシル価が110〜210mgKOH/g及び酸価が5
    mgKOH/g以下の不飽和ポリエステルポリオールで
    あり、 (2)多価アルコール(A' )は、分子中に2個のヒド
    ロキシル基を有し、ヒドロキシル価が35〜1100m
    gKOH/gであり、 (3)ポリイソシアネート化合物(B)は、液状ポリイ
    ソシアネート化合物であり、 (4)有機中空フィラー(C)は真比重が0.02〜
    0.10であるような有機中空フィラーであり、 且つ、各成分が下記の〜を満足するように配合さ
    れ、得られた成形物の比重が1.0以下となるように繊
    維補強材(E)が配合されていることを特徴とする不飽
    和ポリエステル樹脂組成物。 (A)/〔(A)+(D)〕:0.50〜0.80
    (重量比) (B)のイソシアネート基/(A)のヒドロキシル
    基:0.75〜1.20(モル比) (C)/〔(A)+(B)+(D)〕:0.02〜
    0.05(重量比) (A' )/〔(A)+(A' )〕:0.10〜0.5
    0(重量比)
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100464838B1 (ko) * 1996-12-31 2005-10-14 고려화학 주식회사 성형용 불포화 폴리에스터 수지의 제조방법
JP2007277359A (ja) * 2006-04-04 2007-10-25 Honda Motor Co Ltd 自動車部品用炭素繊維強化プラスチック成形材料及び自動車部品用炭素繊維強化プラスチック成形体

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