JPH0236212A - 不飽和ビニルエステル樹脂組成物およびその増粘組成物 - Google Patents

不飽和ビニルエステル樹脂組成物およびその増粘組成物

Info

Publication number
JPH0236212A
JPH0236212A JP18575988A JP18575988A JPH0236212A JP H0236212 A JPH0236212 A JP H0236212A JP 18575988 A JP18575988 A JP 18575988A JP 18575988 A JP18575988 A JP 18575988A JP H0236212 A JPH0236212 A JP H0236212A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
vinyl ester
ester resin
unsaturated vinyl
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18575988A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0826117B2 (ja
Inventor
Kazuyoshi Yotsuya
四家 和良
Norihiko Shibata
憲彦 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP63185759A priority Critical patent/JPH0826117B2/ja
Publication of JPH0236212A publication Critical patent/JPH0236212A/ja
Publication of JPH0826117B2 publication Critical patent/JPH0826117B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Epoxy Resins (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は不飽和ビニルエステル樹脂およびその増粘組成
物に係り、さらに詳しくは耐熱性、耐熱水性および増粘
性に優れた不飽和ビニルエステル樹脂およびその増粘組
成物に関する。
(従来の技術〕 一般にSMCやBMCなどのFRP製品に用いられる樹
脂類には、成形時のフィルム剥離性、作業性および含浸
性を得るために優れた増粘性が要求され、さらに最近で
は耐熱性、耐熱水性、耐食性などに従来以上の特性が要
求されている。例えばタンク類の場合、従来では水か6
0°C程度の温水が貯蔵されていたが、最近ではソーラ
システムの普及によって95°C以上の熱水がタンク内
に貯蔵されるようになり、より耐熱水性のある製品が要
求されている。
これらの問題を解決するため、不飽和ビニルエステル樹
脂とイソシアネート化合物を用いる方法が提案されてい
る。しかしながら、ビスフェノールAのジグリシジルエ
ーテル型エポキシ樹脂を用いて得られる不飽和ビニルエ
ステル樹脂の硬化物は、ビスフェノールAのジグリシジ
ルエーテル型エポキシ樹脂が鎮状構造であるため、95
°C以上での熱水による劣化が大きくなる欠点がある。
また平均分子准900以上のビスフェノールAのジグリ
シジルエーテル型エポキシ樹脂を用いて得られる不飽和
ビニルエステル樹脂の増粘性は良好であるが、最終地粘
度のばらつきが大きい。また平均分子量700以下のビ
スフェノールAのジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂
を用いて得られる不飽和ビニルエステル樹脂は、分子量
が小さいために増粘性に劣り、しかも最終地粘度のばら
つきが大きくなる欠点がある。
一方、フェノールホルムアルデヒドノボラックのポリグ
リシジルエーテル型エポキシ樹脂を用いて得られる不飽
和ビニルエステル樹脂硬化物の95°C以上の熱水によ
る劣化は小さいが、不飽和ビニルエステル樹脂に含まれ
る水酸基が少なく、その分子構造が鎖状構造を持たない
ため、増粘性に劣り、最終地粘度のばらつきが大きいな
どの欠点を有する。
さらに日本特許1307124号には、平均分子量90
0以上のビスフェノールAのグリシジルエーテル型エポ
キシ樹脂および平均分子量600以上のフェノールホル
ムアルデヒドノボラックのポリグリシジルエーテル型エ
ポキシ樹脂にメタクリル酸を塩化リチウムの存在下で反
応さセで得られる反応物に、スチレンおよび3−イソシ
ア2−トメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシ
ルイソシアネートを含有してなる不飽和ビニルエステル
樹脂増粘組成物を用いる方法が示されている。
る。
しかしながら、前記組成物では耐熱性、耐水性および増
粘性は改善されるが、付加触媒に塩化リチウムを用いる
ために反応速度が遅く、長時間の反応によってゲル化が
生じやすい。また得られた反応物の保存安定性が悪く、
増粘性および最終地粘度に四ット間のばらつきが生じる
という問題点があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決し、耐熱
性、耐熱水性、耐食性および増粘性に優れ、工業的製造
が容易である不飽和ビニルエステル樹脂およびその増粘
組成物を提供するものである。
〔課題を解決するための手段] 本発明者らは、前記問題点を解決すべく、鋭意研究した
結果、平均分子量900以上のビスフェノールAのジグ
リシジル型のエポキシ樹脂と平均分子量600以上のフ
ェノールホルムアルデヒドノボラックのポリグリシジル
エーテル型のエポキシ樹脂とを、特定の配合量で使用し
、これとメタクリル酸とを反応させて得られる不飽和ビ
ニルエステル樹脂が、増粘性、耐熱性、耐熱水性および
耐食性に優れること、また付加触媒にトリ−2゜4.6
−シメチルアミノメチルフエノールを用いた場合、反応
速度が早く、反応中にゲル化を生じることがなく、得ら
れる不飽和ビニルエステル樹脂は保存安定性に優れ、増
粘性および最終地粘度にロット間のばらつきがないこと
、さらに増粘組成物の成分であるポリイソシアネート化
合物として3−イソシアネートメチル−3,5,5−ト
リメチルシクロヘキシルイソシアネートを用いると、初
期の増粘の速さが緩やかで、最終地粘度のばらつきが小
さいことを見出し、本発明を完成するに到ったものであ
る。
すなわち、本発明の第1は、平均分子量900以上のビ
スフェノールAのグリシジルエーテル型のエポキシ樹脂
(a)と平均分子量600以上のフェノールホルムアル
デヒドノボラックのポリグリシジルエーテル型のエポキ
シ樹脂(b)とを(a) / (b)のモル比が0.5
10.5〜0.0110.99の範囲で含むエポキシ樹
脂と、メタクリル酸とをトリ−2,4゜6−シメチルア
ミノメチルフエノールの存在下で反応させて得られる反
応物(1)とスチレンとを含有してなる不飽和ビニルエ
ステル樹脂に関する。
本発明の第2は、前記不飽和ポリエステル樹脂にさらに
3−イソシアネートメチル−3,5,5トリメチルシク
ロヘキシルイソシアネートを含有してなる不飽和ビニル
エステル樹脂増粘組成物に関する。
本発明に用いられる平均分子47900以上のビスフェ
ノールAのグリシジルエーテル型のエポキシ樹脂(a)
としては、例えば市販されているエビコ)1001 、
1004、1007、1009(シェル化学社製商品名
)などを用いることができる。
本発明に用いられる平均分子1600以上のフェノール
ホルムアルデヒドノボラックのポリグリシジルエーテル
型のエポキシ樹脂(b)としては、例えば市販されてい
るDEN438.439(ダウケミカル社製商品名)な
どを用いることができる。
前記エポキシ樹脂(a)と前記エポキシ樹脂(b)の使
用割合は、硬化物の耐熱性、耐熱水性、耐食性および増
粘性の点から、(a) / (b)のモル比は0.5 
/ 0゜5〜0.0110.99の範囲とされる。
本発明における反応物(1)は、前記エポキシ樹脂(a
)および(b)を前記配合割合で使用し、これにメタク
リル酸を付加触媒であるトリ−2.4.6ジメチルアミ
ノメチルフエノールの存在下に反応させて得られる。
前記メタクリル酸の使用量は、前記エポキシ樹脂のエポ
キシ1当量に対して0.9〜1.1当量の範囲で用いる
のが好ましい。またトリ−2.4.6ジメチルアミノメ
チルフエノールは、下記構造式で表されるものであり、 その使用割合は、エポキシ樹脂とメタクリル酸の総量に
対して0.1〜5重量%の範囲で用いるのが好ましい。
本発明の不飽和ビニルエステル樹脂は、前記反応物(1
)をスチレンに溶解させて得られるが、該スチレンの使
用量は、反応物(I)に対して10〜80重■%の範囲
で用いるのが好ましい。
本発明の不飽和ビニルエステル樹脂増粘組成物は、前記
不飽和ビニルエステル樹脂に、下記の構造式で表される
3−イソシアネートメチル−355−トリメチルシクロ
へキジルイソシアネを含有させて得られる。このイソシ
アネート化合物としては、例えばVEBA−CHEM 
I EAG社製(ドイツ)のイソホロンジイソシアネー
トIPDI(以下、IPDIとする)があり、その使用
量は、前記反応物(1)とスチレンの総量に対して0.
5〜30重量%の範囲で用いるのが好ましい。
また前記増粘組成物には、必要に応じて炭酸カルシウム
、水酸化アルミニウム等の無機充填剤、ガラス繊維、炭
素繊維等の繊維補強材、ポリスチレン、ポリエチレン、
ポリ酢酸ビニル、ポリブタジェン−スチレン共重合体等
の熱可塑性樹脂、メチルエチルケトンパーオキシド、ベ
ンゾイルパーオキシド、t−ブチルパーオキシベンゾエ
ート等の有機過酸化物、ジメチルアニリン、オクテン酸
コバルト、ナフテン酸コバルト等の硬化促進剤、ステア
リン酸亜鉛等の離型剤、ヒドロキノン、p−ベンゾキノ
ン等の重合禁止剤、着色剤などを含有させることもでき
る。
〔実施例] 以下、本発明を実施例により詳しく説明する。
実施例中、部とあるのは重量部を意味する。
実施例1 エビコー)1001.90部(0,1モル)およびDE
N438.580部(0,9モル)とメタクリル酸29
6部(3,44モル)とを、トリ−24.6−シメチル
アミノメチルフエノール7.25部および2.5−ジフ
ェニル−p−ベンゾキノン1.0部の存在下で80°C
で反応させた。反応開始4時間後、反応物の酸価が10
.4になったので加熱を中止して反応の終点とした。こ
の反応物21O部にスチレン90部を加えて溶解し、不
飽和ビニルエステル樹脂を得た。
この不飽和ビニルエステル樹脂をガラス製試験管に封管
し、100°Cの油浴中でゲル化するまでの時間(安定
性)を測定した。
またこの不飽和ビニルエステル樹脂100部に、メチル
エチルケトンパーオキシド(日本油脂製、パーメンクN
)2部およびジメチルアニリンのスチレン?容′7a、
(ジメチルアニリン10部、スチレン90部)0.5部
を加えて均一に撹拌した後、127X12.7X6.3
5mm’−のHDT(加熱ひずみ温度)試験片用金型に
注型し、23゛Cで24時間放置後、120°Cで18
時間アフターキュアを行なった試験片のHDTをAST
M  D648に準じてit>+!定した。
さらに不飽和ビニルエステル樹脂100部に炭酸カルシ
ウム(日東粉化製、NS−200)150部およびIP
DI  8.5部を加えて均一に撹拌した後、23°C
で粘度の経時変化を測定した。粘度の測定は、30〜1
80分まではHB型回転粘度計(ブルックフィールド社
製)で測定し、その後の粘度はHBT型回転粘度計(ブ
ルックフィールド社製)で滑定した。その結果を第1表
に示した。
実施例2 エピコート1001.45部(0,05モル)およびD
EN438.612部(0,95モル)とメタクリル酸
303部(3,52モル)とを、トリ−2.4.6−シ
メチルアミノメチルフエノール7゜2部および2.5−
ジフェニル−p−ベンゾキノン0.96部の存在下で8
0°Cで反応させた。反応開始4時間後、反応物の酸価
が10.1になったので加熱を中止して反応の終点とし
た。この反応物120部にスチレン30部を加えて溶解
し、不飽和ビニルエステル樹脂を得た。この不飽和ビニ
ルエステル樹脂の安定性、HDTを実施例1と同様の方
法で測定した。その結果を第1表に示した。
実施例3 実施例2で用いた反応物490部にスチレン210部を
加えて溶解し、不飽和ビニルエステル樹脂を得た。この
不飽和ビニルエステル樹脂100部に炭酸カルシウム1
50部を加えたものを3個作製し、I P D I 8
.0部、8.5部および9.0部をそれぞれ加えて均一
に撹拌した後、実施例1と同じ方法で粘度の経時変化を
測定した。また実施例1と同じ方法で試験片を作製し、
HDTを測定した。その結果を第1表に示した。
実施例4 実施例2で得た反応物60部にスチレン40部を加えて
溶解した不飽和ビニルエステル樹脂に、メチルエチルケ
トンパーオキシド2部およびジメチルアニリンのスチレ
ン溶?ffl 0.5部を加えて均一に撹拌した後、実
施例1と同じ方法で試験片を作製し、I−の Tを測定
した。その結果を第1表に示した。
実施例5 エピコート1001.135部(0,15モル)および
DEN438.548部(0,85モル)とメタクリル
酸289部(3,36モル)とをトリ−2.4.6−シ
メチルアミノメチルフエノール7゜3部および2,5−
ジフェニル−P−ベンゾキノン0.97部の存在下に8
0°Cで反応を行なった。
反応開始4時間後、反応物の酸価が9.8になったので
加熱を中止して反応の終点とした。この反応物210部
にスチレン90部を加えて溶解し、不飽和ビニルエステ
ル樹脂を得た。この不飽和ビニルエステル樹脂の安定性
を実施例1と同じ方法で測定した。また不飽和ビニルエ
ステル樹脂100部に炭酸カルシウム150部およびI
PD’1 8゜5部を加えて均一に撹拌した後、実施例
1と同じ方法で粘度の経時変化を測定した。さらに不飽
和ビニルエステル樹脂100部にメチルエチルケトンパ
ーオキシド2部およびジメチルアニリンのスチレン溶液
0.5部を加えて均一に撹拌した後、実施例1と同じ方
法で試験片を作製し、HDTを測定した。その結果を第
1表に示した。
実施例6 再現性を1III認するために実施例2と同じ配合およ
び反応条件で反応を行ない、反応開始4時間後、酸価が
10.2になったので加熱を中止して反応の終点とした
。この反応物210部にスチレン90部を加えて溶解し
、不飽和ビニルエステル樹脂を得た。この不飽和ビニル
エステル樹脂の安定性、HDTおよび粘度の経時変化を
実施例1と同じ方淀で池1宝j7た−その鈷里を筆1裏
乙ご云1.た比較例I DEN438.644部(1,0モル)とメタクリル酸
310部(3,6モル)とをトリ−2,4゜6−シメチ
ルアミノメチルフエノール7.2部および2.5−ジフ
ェニル−p−ベンゾキノン0.95部の存在下で90°
Cで反応を行なった。反応開始4時間後、反応物の酸価
が1061になったので加熱を中止して反応の終点とし
た。この反応物210部にスチレン90部を加えて溶解
し、不飽和ビニルエステル樹脂を得た。この不飽和ビニ
ルエステル樹脂の安定性、粘度の経時変化およびHDT
を実施例1と同じ方法で測定した。その結果を第2表に
示した。
比較例2 エピコート1001.495部(0,55モル)および
DEN438.290部(0,45モル)とメタクリル
酸234部(2,72モル)とをトリ2.4.6−シメ
チルアミノメチルフエノール7゜6部および2,5−ジ
フェニル−p−ベンゾキノン1.0部の存在下で80°
Cで反応を行なった。反応開始4時間後、反応物の酸価
が9.9になったので加熱を中止して反応の終点とした
。この反応物210部にスチレン90部を加えて溶解し
、不飽和ビニルエステル樹脂を得た。この不飽和ビニル
エステル樹脂の安定性、粘度の経時変化およびHDTを
実施例1と同じ方法で測定した。その結果を第2表に示
した。
比較例3 エピコート1001.900部(1モル)とメタクリル
酸172部(2モル)とをトリ−2,4゜6−シメチル
アミノメチルフエノール8.0部および2,5−ジフェ
ニル−p−ベンゾキノン1.1部の存在下で80°Cで
反応を行なった。反応開始4時間後、反応物の酸価が9
.8になったので加熱を中止して反応の終点とした。こ
の反応物210部にスチレン90部を加えて溶解し、不
飽和ビニルエステル樹脂を得た。この不飽和ビニルエス
テル樹脂の安定性、粘度の経時変化およびHDTを実施
例1と同じ方法で測定した。その結果を第2表に示した
比較例4 エピコート828.380部(1モル)・とメタクリル
酸172部(2モル)とをトリ−2,46−シメチルア
ミノメチルフエノール4.1部および2,5−ジフェニ
ル−p−ヘンヅキノン0,55部の存在下で80°Cで
反応を行なった。反応開始4時間後、反応物の酸価が1
0.1になったので加熱を中止して反応の終点とした。
この反応物210部にスチレン90部を加えて溶解し、
不飽和ビニルエステル樹脂を得た。この不飽和ビニルエ
ステル樹脂の安定性、粘度の経時変化およびHDTを実
施例1と同じ方法で測定した。その結果を第2表に示し
た。
比較例5 エピコート1001.45部(0,05モル)およびD
EN438.612部(0,95モル)とメタクリル酸
303部(3,52モル)とを塩化リチウム9.6部お
よび2.5−ジフェニル−P−ペンヅキノン0.96部
の存在下で80°Cで反応を行なった。反応開始26時
間後、酸価が4.0になったので加熱を中止して反応の
終点とした。この反応物210部にスチレン90部を加
えて溶解し、不飽和ビニルエステル樹脂を得゛た。この
不飽和ビニルエステル樹脂の安定性およびHDTを実施
例1と同じ方法で測定した。その結果を第2表に示した
比較例6 比較例5と同じ配合および反応条件で反応を行ない、反
応開始後15時間で酸価が10.8になったので加熱を
中止して反応の終点とした。この反応物210部にスチ
レン90部を加えて溶解し、不飽和ビニルエステル樹脂
を得た。この不飽和ビニルエステル樹脂の安定性、粘度
の経時変化およびHDTを実施例1と同じ方法で測定し
た。その結果を第2表に示した。
比較例7 エピコート1001.45部(0,05モル)およびD
EN438.612部(0,95モル)とメタクリル酸
303部(3,52モル)とをジメチルスルフィド9.
6 部および2,5−ジフェニル−pベンゾキノン0.
96部の存在下で80°Cで反応を行ない、反応開始2
時間後、酸価が1.0.3になったので加熱を中止して
反応の終点とした。この反応物210部にスチレン90
部を加えて溶解し、不飽和ビニルエステル樹脂を得た。
この不飽和ビニルエステル樹脂の安定性およびHDTを
実施例1と同し方法で測定した。その結果を第2表に示
した。
比較例8 比較例7のジメチルスルフィドをピリジンに変えて比較
例7と同じ方法で反応を行ない、反応開始後2時間で酸
価が10.1になったので加熱を中止して反応の終点と
した。この反応物210部にスチレン90部を加えて溶
解し、不飽和ビニルエステル樹脂を得た。この不飽和ビ
ニルエステル樹脂の安定性、粘度の経時変化およびHD
Tを実施例1と同じ方法で測定した。その結果を第2表
に示した。
比較例9 比較例7のジメチルスルフィドをトリエチルアミンに変
えて比較例7と同じ方法で反応を行ない、反応開始後4
時間で酸価が10.2になったので加熱を中止して反応
の終点とした。この反応物210部にスチレン90部を
加えて溶解し、不飽和ビニルエステル樹脂を得た。この
不飽和ビニルエステル樹脂の安定性、粘度の経時変化お
よびHDTを実施例1と同じ方法で測定した。その結果
を第2表に示した。
比較例10 比較例7のジメチルスルフィドをテトラメチルアンモニ
ウムクロライドに変えて比較例7と同じ方法で反応を行
ない、反応開始後1.5時間で酸価が10.2になった
ので加熱を中止して反応の終点とした。この反応物21
0部にスチレン90部を加えて溶解し、不飽和ビニルエ
ステル樹脂を得た。
この不飽和ビニルエステル樹脂の安定性およびHDTを
実施例1と同じ方法で測定した。その結果を第2表に示
した。
比較例11 比較例7のジメチルスルフィドをp−+−ルエンスルホ
ン酸に変えて比較例7と同じ方法で反応を行なったが、
反応開始15時間においても酸価の低下は見られなかっ
た。
比較例12 実施例2で用いた反応物105部にスチレン45部を加
えて溶解し、不飽和ビニルエステル樹脂を得た。この不
飽和ビニルエステル樹脂100部に炭酸カルシウム15
0部およびメチレンビス4−フェニルイソシアネー1−
 (アップジョン ボノマーケミカルズ社製商品名 イ
ソ皐−ト143L)8.5部加えて均一に撹拌した後、
実施例1と同じ方法で粘度の経時変化を測定した。その
結果を第2表に示した。
比較例13 実施例2で用いた反応物105部にスチレン45部を加
えて熔解し、不飽和ビニルエステル樹脂を得た。この不
飽和ビニルエステル樹脂100部に炭酸カルシウム15
0部、ヘキサメチレンジイソシアネート(日本ポリウレ
タン社製、HMDI)8.5部加えて均一に撹拌した後
、実施例1と同じ方法で粘度の経時変化を測定した。
その結果 第1表、第2表から、本発明の不飽和ビニルエステル樹
脂は安定性および耐熱性に優れ、かつその増粘組成物は
3−イソシアネートメチル−35,5−トリノチルシク
ロへキシルイソシアネートとの反応では初期における粘
度上昇が緩やかであり、繊維への含浸性が良好で、しか
も最終槽粘度、樹脂ロノI・のバラツキが小さく極めて
優れた増粘性を有することが示される。
[発明の効果] 本発明の不飽和ビニルエステル樹脂は、反応中の安定性
および保存安定性に優れる。またその増粘組成物の増粘
性は、初期において非常に緩やかであるため繊維への含
浸性、作業性が良好で、最終槽粘度のバラツキが小さく
、しかもその硬化物は耐熱性、耐熱水性、機械的性質に
優れる。従って本発明の増粘組成物は、SMCやBMC
などのFRP製品にを用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、平均分子量900以上のビスフェノールAのグリシ
    ジルエーテル型のエポキシ樹脂(a)と平均分子量60
    0以上のフェノールホルムアルデヒドノボラックのポリ
    グリシジルエーテル型のエポキシ樹脂(b)とを(a)
    /(b)のモル比が0.5/0.5〜0.01/0.9
    9の範囲で含むエポキシ樹脂と、メタクリル酸とをトリ
    −2,4,6−ジメチルアミノメチルフェノールの存在
    下で反応させて得られる反応物( I )とスチレンとを
    含有してなる不飽和ビニルエステル樹脂。 2、請求項1記載の不飽和ポリエステル樹脂および3−
    イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロ
    ヘキシルイソシアネートを含有してなる不飽和ビニルエ
    ステル樹脂増粘組成物。
JP63185759A 1988-07-26 1988-07-26 不飽和ビニルエステル樹脂組成物およびその増粘組成物 Expired - Lifetime JPH0826117B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63185759A JPH0826117B2 (ja) 1988-07-26 1988-07-26 不飽和ビニルエステル樹脂組成物およびその増粘組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63185759A JPH0826117B2 (ja) 1988-07-26 1988-07-26 不飽和ビニルエステル樹脂組成物およびその増粘組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0236212A true JPH0236212A (ja) 1990-02-06
JPH0826117B2 JPH0826117B2 (ja) 1996-03-13

Family

ID=16176373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63185759A Expired - Lifetime JPH0826117B2 (ja) 1988-07-26 1988-07-26 不飽和ビニルエステル樹脂組成物およびその増粘組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0826117B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996017895A1 (fr) * 1994-12-06 1996-06-13 Jozef Roumieux Procede de protection de surfaces contre les matieres corrosives et produits a base de resines a cet effet
JP2003212938A (ja) * 2002-01-24 2003-07-30 Mitsubishi Rayon Co Ltd 活性エネルギー線硬化性組成物、及び転写シート
JP2003212939A (ja) * 2002-01-25 2003-07-30 Mitsubishi Rayon Co Ltd 光硬化性フィルムおよび光ディスク

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107915847B (zh) * 2017-12-18 2020-11-27 长兴合成树脂(常熟)有限公司 一种抗老化湿固化乙烯基树脂的制备方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996017895A1 (fr) * 1994-12-06 1996-06-13 Jozef Roumieux Procede de protection de surfaces contre les matieres corrosives et produits a base de resines a cet effet
BE1008933A3 (fr) * 1994-12-06 1996-10-01 Jozef A G E Roumieux Procede de protection de surfaces contre les matieres corrosives et produits a base de resines a cet effet.
JP2003212938A (ja) * 2002-01-24 2003-07-30 Mitsubishi Rayon Co Ltd 活性エネルギー線硬化性組成物、及び転写シート
JP2003212939A (ja) * 2002-01-25 2003-07-30 Mitsubishi Rayon Co Ltd 光硬化性フィルムおよび光ディスク

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0826117B2 (ja) 1996-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3466259A (en) Thickened thermosetting vinyl ester resins
US5281634A (en) Thickened, curable molding material based on a vinyl ester resin or a vinyl ester urethane resin
JPS62167315A (ja) 熱硬化性の反応性樹脂混合物
US4595734A (en) Molding compositions
US4296215A (en) Method to thicken dissolved thermoset resins
EP0019740B1 (en) Compositions containing hydroxyneopentyl-hydroxypivalate-bis-halfesters and use of the compositions
JP3718295B2 (ja) ビニルエステル樹脂組成物及び硬化物
JPH02368B2 (ja)
US4424316A (en) Compositions for forming poly(oxazolidone/urethane) thermosets and products therefrom
KR20100075790A (ko) 카본섬유 시트몰딩컴파운드용 에폭시 변성 비닐에스테르 수지 조성물 및 이의 제조방법
JPH0210168B2 (ja)
JPH0236212A (ja) 不飽和ビニルエステル樹脂組成物およびその増粘組成物
US3766145A (en) Preparation of unsaturated polyesters of isophthalic acid
US3272843A (en) Phenylene-bis
JPH0526807B2 (ja)
JPS6031204B2 (ja) 不飽和ビニルエステル樹脂増粘組成物
US4404319A (en) Thermosetting molding compositions
US4845135A (en) Thermoplastic epoxy resin and coatings prepared therefrom
JP2707631B2 (ja) 繊維強化不飽和ポリエステル樹脂組成物
JP2851414B2 (ja) 耐熱性ビニルエステル樹脂組成物
JPS621409B2 (ja)
EP0007779B1 (en) Method of increasing the viscosity of a thermoset composition and shaped articles made from this composition
JPH0352767B2 (ja)
JPH0586162A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物
JP3005982B2 (ja) 繊維強化不飽和ポリエステル樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080313

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090313

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090313

Year of fee payment: 13