JPH0524603A

JPH0524603A - コンベア式ダストシユート装置

Info

Publication number: JPH0524603A
Application number: JP18114491A
Authority: JP
Inventors: Kiyokazu Itou; 精計伊藤; Mikio Kobayashi; 幹生小林; Akira Ono; 明大野; Makoto Enomoto; 誠榎本; Naoaki Saito; 直明斎藤
Original assignee: Kajima Corp
Current assignee: Kajima Corp
Priority date: 1991-07-22
Filing date: 1991-07-22
Publication date: 1993-02-02
Anticipated expiration: 2011-05-29
Also published as: JP2500065B2

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、複数階を有する建物のダストシュ
ート装置において、ごみの落下による衝撃音の発生がな
い、ごみ容器の損傷もない構造簡単なダストシュート装
置を提供することを目的とする。【構成】上下方向に配設したダクト内に、トレイを備
えたエンドレスコンベアを設け、各階のダクトの前面に
ごみの一時貯留装置を備えた投入シュートを設け、トレ
イの接近を検知する検知手段からの信号により、貯留装
置のごみをトレイに移載する移載手段を設け、コンベア
のトレイによりごみを最下段のダストボックスに垂直搬
送するように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数階を有する建物の
コンベア式ダストシュート装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のダストシュート装置は、建物の複
数階にわたって上下に連通したごみ処理空間を設け、各
階に備えたごみ投入口から前記空間にごみを投入して自
然落下させ、下端のごみ貯留部に収集する装置が知られ
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ダストシュート装置では、建物が高くなるにつれて、ご
みの落下速度も増大するので、下端のごみ貯留部におけ
る落下衝撃が大きくなり、その衝撃音が発生すると共
に、衝撃や、建物との接触によるごみ袋の破損により、
ごみが飛散するという不具合が生じている。

【０００４】これに対し、例えば本出願人による特開平
１−１８７１０３号公報が開示されているが、ごみの回
収に専用のパックが必要で、その管理、運営が複雑にな
る。本発明は、ごみの落下による衝撃音の発生がなく、
ごみ容器も損傷しない、構造簡単なダストシュート装置
を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、複数階
を有する建物のコンベア式ダストシュート装置におい
て、建物の上下方向に配設したダクトと、該ダクト内に
上下方向に設けたエンドレスコンベアと、該エンドレス
コンベアに回動自在に設けたトレイと、前記エンドレス
コンベアと前記トレイとの間に設けた遮断板と、各階に
設け、ごみを一時貯留するよう構成した貯留装置を有す
る投入シュートと、前記トレイが前記投入シュートに近
接したことを検知する検知手段と、該検知手段からの信
号により、前記貯留装置の貯留を開放する移載手段と、
この装置の最下段に傾斜装置を備えたダストボックスと
を設けている。

【０００６】また、本発明によれば、前記請求項１に記
載のコンベア式ダストシュート装置において、エンドレ
スコンベアの移動方向を途中階において、上下方向から
水平方向に変え、前記遮断板で水平搬送することができ
るよう構成している。

【０００７】上記の遮断板は、ダクトと共にトレイの通
路を形成し、ごみの落下、飛散を防止するよう構成する
ことが好ましい。

【０００８】また、上記の移載手段は、例えば、リミッ
トスイッチで構成した検知手段からの信号により、プラ
ンジャを備えたソレノイドが、シュートのロックを開放
するよう構成することが好ましい。

【０００９】

【作用効果の説明】上記のように構成されたコンベア式
ダストシュート装置において、例えば、ポリ袋に入れた
生ごみを各階に設けられた投入口の蓋を開けて投入シュ
ートに投入する。この時、シュートは水平位置に保た
れ、コンベアと投入口との間は遮断されているので、手
やごみ袋がコンベアに触れることはなく安全である。コ
ンベアが回転してトレイが近付くと、検出手段がトレイ
上のごみの有無も確認して、ごみがなければ貯留してい
るシュートのごみをトレイに移載する。トレイが最下段
に達すると、駆動スプロケットでコンベアが反転する時
トレイが傾斜して、ごみは最下段の床面にあるダストボ
ックスに入る。ダストボックスを傾斜させて、均一にダ
ストボックスが満杯になると検知器により警報がださ
れ、ダストボックスを系外に出す。

【００１０】従って、ごみの落下時の衝撃音は発生せ
ず、容器の損傷も防止することができる。

【００１１】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の第１の実施例
を説明する。

【００１２】図１〜図４において、角筒状に構成された
ケーシング１〜４により構築されたダクトである密閉ケ
ーシングＡ（図示の例は５階建）のなかには、上下方向
に配設されたエンドレスチューンコンベア５が設けられ
ている。また、このチェーンコンベア５には、遮断板で
ある生ごみガイド８を介して、トレイ受座１０が固設さ
れ、この受座１０にはトレイ９が枢軸６を介して回動自
在に水平に枢着されている。そして、ケーシングＡの内
側は、上記の生ごみガイド８と、ケーシング１〜４に設
けられたガイド７とによって、上下方向に、トレイ９の
往路側Ａ１と、トレイ９の復路側Ａ２と、中間部Ａ３と
に分割されている。また、図５〜図７に示すように、ケ
ーシング４には、側壁４４及び４５に固設されたベアリ
ングユニット４３、４３に回転自在に支持された従動軸
４１が設けられ、この従動軸４１には、スプロケット４
２が固設され、チェーンコンベア５に係合している。さ
らに、図８〜図１０において、２段に構成された架台５
１の上段には、両端をベアリングユニット５２、５２で
回転自在に支持され、スプロケット５８が固設された駆
動軸５５が設けられている。そして、駆動軸５５に固設
された歯付プーリ５９と、減速機付モータ６１に固設さ
れた歯付プーリ６０とは、歯付ベルト６７により結合さ
れている。なお、上記スプロケット５８は、チェーンコ
ンベア５に係合している。

【００１３】また、図１１及び図１２をも参照して、架
台５１の下段は、ダストボックス７８の収納部を形成し
ている。ケーシングＡの基礎を構成している架台５１の
床面８０には、４隅に車輪を備えたダストボックス７８
の底面の下側に入る傾斜板６６がピン７５を介して回動
自在に床面８０に枢着され、その下面には近接スイッチ
８９が設けられている。そして、床面８０と傾斜板６６
との間に設けられたレバー８１及びレバー８２と、シリ
ンダ端を床面８０に回動自在に枢着された油圧シリンダ
７９のピストンロッドとがレバー８１と８２との接続部
にピン８６で連結されている。また、架台５１を構成す
るフレーム７４には、調整バー７１で傾斜角を調整でき
るシュート６９及びブラケット７２、７３を介して超音
波スイッチ８５が取付けられると共に、ドア７０が設け
られている。

【００１４】次いで、図１３〜図１７に示す通り、ケー
シング２の前面には、固定シュート２３が設けられ、そ
の開口部には、軸受２５及びシャフト２６を介して、投
入蓋２１が回動自在に設けられている。また、投入蓋２
１の内両側には、扇形状の側板２１ａが設けられ、上記
の軸受２５及びシャフト２６に回動自在に支持されたシ
ュート２２の扇形状の側板２２ａが、その外側に設けら
れている。このシュート２２と、投入蓋２１とは、補強
アングル３０とフック２７とで係合している。そして、
固定シュート２３も構成する上部板２３ａには、プラン
ジャ３４を有するソレノイド３６が、ブラケット３１を
介して取付けられ、補強アングル３０と係合してシュー
ト２２を略水平に保持している。また、上部板２３ａに
は、ローラレバー形リミットスイッチ３９と、可変ロッ
ドレバー形リミットスイッチ３８とが、取付ブラケット
２９を介して固設されている。そして、投入蓋２１に
は、手動のキャップ付ロックハンドル４０が設けられて
いる。

【００１５】以上の如く構成されているので、固定シュ
ート２３の投入蓋２１をロックハンドル４０を操作して
開け、ごみ袋を入れると、ごみ袋は、シュート２２に貯
留される。トレイ９が降りてくると、まず、可変ロッド
レバー形リミットスイッチ３８がごみの有無を検知し、
ごみがなければローラレバー形リミットスイッチ３９
が、ソレノイド３６をＯＮしてプランジャ３４を引き上
げるので、シュート２２は、図１３の矢印Ｂの方向に回
動し、なかのごみ袋は自然落下してトレイ９に移載され
る。なお、シュート２２は、次に投入蓋を開けた時に、
矢印Ｃの方向に回動し、プランジャ３４によりロックさ
れる。最下部に達したトレイ９は、スプロケット５８に
沿って傾き、ごみ袋は下部のダストボックス７８に投入
される。ダストボックス７８は、油圧シリンダ７９と、
レバー８１、８２とにより任意の角度に傾斜できるの
で、ごみを均等に入れることができる。ごみが満杯にな
ると、超音波スイッチ８５により図示しない、例えばブ
ザーを管理室で鳴らして通報するので、ダストボックス
を引出せばよい。

【００１６】また、図面を参照して本発明の第２の実施
例を説明する。なお、説明をわかり易くするため、図４
と実質的に同じ部分は、同じ符号を付して説明を省略す
る。図１８及び図１９において、ケーシング１４に、押
えローラ１５と、スプロケット１６とが設けられ、上下
方向に配設されたエンドレスコンベア５が、水平方向に
配設されている。

【００１７】従って、垂直搬送時にトレイ９で搬送され
たごみは、水平搬送時には、生ごみガイド８により搬送
されるので、ごみを途中で乗せ換えることなく、連続し
て上下方向から横持ち移動させることができる。ま
た、トレイの縁に、例えばブラシを取付けることによ
り、トレイ走行中にダクト内の清掃を行うことができ
る。

【００１８】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、簡単な構造で、塵芥落下による衝撃音が発
生せず、容器の損傷と、ごみの飛散を防止することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例を示す全体図。

【図２】図１の正面図。

【図３】図１の平断面図。

【図４】図１の縦断面図。

【図５】図１の従動部を示す側断面図。

【図６】図５の平断面図。

【図７】図５の縦断面図。

【図８】図１の駆動部を示す側断面図。

【図９】図８の平断面図。

【図１０】図８の縦断面図。

【図１１】図１のダストボックス部を示す側断面図。

【図１２】図１１の縦断面図。

【図１３】図１の投入口を示す側断面図。

【図１４】図１３の平断面図。

【図１５】投入蓋を開けた状態を示す側断面図。

【図１６】図１３の正面図。

【図１７】図１３の平断面図。

【図１８】本発明の第２の実施例を示す全体図。

【図１９】図１８のトレイ部を示す斜視図。

【符号の説明】

１、２・・・ケーシング３、４・・・ケーシング５・・・エンドレスコンベア６・・・軸８・・・遮断板９・・・トレイ１５・・・押えローラ１６・・・スプロケット２１・・・投入蓋２２・・・シュート２３・・・固定シュート２５・・・軸受２６・・・シャフト２７・・・フック３０・・・補強アングル３４・・・プランジャ３６・・・ソレノイド３８・・・リミットスイッチ３９・・・ローラレバー形リミットスイッチ４１・・・従動軸４２・・・スプロケット４３・・・ベアリングユニット４４・・・側壁５１・・・架台５５・・・駆動軸５８・・・スプロケット５９・・・歯付プーリ６０・・・歯付プーリ７０・・・ドア７８・・・ダストボックス７９・・・油圧シリンダ８５・・・超音波スイッチ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者榎本誠東京都港区元赤坂一丁目２番７号鹿島建設株式会社内 (72)発明者斎藤直明東京都港区元赤坂一丁目２番７号鹿島建設株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数階を有する建物のコンベア式ダスト
シュート装置において、建物の上下方向に配設したダク
トと、該ダクト内に上下方向に設けたエンドレスコンベ
アと、該エンドレスコンベアに回動自在に設けたトレイ
と、前記エンドレスコンベアと前記トレイとの間に設け
た遮断板と、各階に設け、ごみを一時貯留するよう構成
した貯留装置を有する投入シュートと、前記トレイが前
記投入シュートに近接したことを検知する検知手段と、
該検知手段からの信号により、前記貯留装置の貯留を開
放する移載手段と、この装置の最下段に傾斜装置を備え
たダストボックスとを設けたことを特徴とするコンベア
式ダストシュート装置。
【請求項２】前記請求項１に記載のコンベア式ダスト
シュート装置において、エンドレスコンベアの移動方向
を途中階において、上下方向から水平方向に変え、前記
遮断板で水平搬送することができるよう構成したことを
特徴とするコンベア式ダストシュート装置。