JP2005001861A - 搬送装置とそれを備えた破砕設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】積込位置Aと投入位置Bとの間に所定の傾斜角度のフレーム6を設け、このフレーム6に案内されて前記積込位置Aと投入位置Bとの間で往復動する搬送部18を設け、この搬送部18に、前記フレーム6の搬送方向に所定の長さで形成した搬送面19と、この搬送面19の後方に所定の高さで形成した後部板20と、この搬送面19の両側部に所定の高さで形成した側板21とを設け、この搬送部18を前記フレーム6に沿って積込位置Aと投入位置Bとの間で往復動させる駆動機14を設けている。これにより、粗大ごみのように大きな被破砕物Gの少容量破砕を効率的に行えるようにする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、家庭等から排出される粗大ごみ等の被破砕物を所定高さの破砕機等に投入するための搬送装置に関し、特に、大きな被破砕物を少量破砕処理する場合に適した搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、家庭から排出される発泡スチロールやプラスチック容器等のプラスチック類や、たんす、畳、木製椅子等の可燃性粗大ごみ(以下、これらを総称して「被破砕物」という)を廃棄処分する場合、破砕機によって所定の大きさまで破砕することにより減容してから焼却等の処分がなされている。
【0003】
このような被破砕物を破砕する破砕機としては、大きな被破砕物でも破砕できるように、処理量に関係なく、大きな破砕機が必要となる。例えば、たんすを破砕する破砕機の場合、時間当たり1個を処理する場合も、10個を処理する場合も、たんす1個の大きさは同じであるため、そのたんすが破砕できる大きさの破砕機が必要となる。
【0004】
一方、この破砕機で破砕された被破砕物を次の設備まで搬送する手段としては、例えば、破砕した被破砕物を搬送ダンプに直接積込んで搬送する方法や、コンベヤ等によって搬送する手段が採用される。この場合、搬送ダンプの荷台に上部から直接積み込めるスペースや、搬送するコンベヤ等を配置するスペースを破砕機の下方に設ける必要があるため、破砕機は高い架台上に設けられる。
【0005】
そのため、このように高い架台上に設けられた破砕機の投入口に被破砕物を投入する方法としては、一般的に、コンベヤ等の搬送装置で連続的に投入する方法が採用されている。
【0006】
ところで、前記したように、破砕機は破砕する被破砕物の大きさで機械としての大きさが決まるので、処理量から破砕機の大きさを決定することができない場合がある。そのため、大きな被破砕物を破砕するが処理量が少ない場合、破砕機としては大きな被破砕物を破砕できる大きさが必要となるが、処理量は少ないので、破砕機や搬送装置の稼動時間を調整することにより処理量を調整することになる。例えば、一定時間毎に破砕処理するようなバッチ処理によって調整がなされる。
【0007】
このような搬送装置の従来技術として、例えば、図7に示す側面図のように、所定の大きさの容器101に被破砕物Gを積込み、その容器101を昇降機102によって投入シュート103に被破砕物Gを投入する高さまで上昇させ、その位置で容器101を投入シュート103に向けて傾倒させることにより、被破砕物Gを架台104上に設けられた破砕機105に投入するような箱式昇降搬送装置100がある。106は床面(地面)である。
【0008】
また、他の従来技術として、専用の収納ボックスに収納物を収納し、この収納ボックスを所定の高さまで移動させて下部の開口を開放させることにより、収納物をホッパーへ投入するように構成した搬送装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0009】
【特許文献1】
特開平8−301554号公報(第3頁、図1)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記箱式昇降搬送装置100の場合、容器101を上昇させる時にバランスを崩さないように被破砕物Gを容器内に積むのが難しく、積込みに時間と労力を要してしまう。しかも、上昇時に容器101から被破砕物Gが落下したり、容器101が転倒しないような対策も必要であり、多くの対策が必要な装置となる。
【0011】
また、前記特許文献1では、被破砕物を収納できる大きさのコンテナが必要となるため、粗大ごみのようにかさ比重は小さいが外形が大きい被破砕物を搬送するためには、その全体が収納できる大きさのコンテナが必要となり、必要以上の強度を有するコンテナとしなければならなくなる。そのため、コスト上昇を招き、経済的な搬送装置を構成することができない。しかも、このように箱体を昇降させる場合には、その箱体が落下しないように対策を施す必要もある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
そこで、前記課題を解決するために、本願発明の搬送装置は、積込位置から所定高さの投入位置まで被破砕物を搬送する搬送装置において、前記積込位置と投入位置との間に所定の傾斜角度のフレームを設け、該フレームに沿って前記積込位置と投入位置との間で往復動する搬送部を設け、該搬送部に、前記フレームの搬送方向に所定の長さで形成した搬送面と、該搬送面の後方に所定の高さで形成した後面と、該搬送面の両側部に所定の高さで形成した側面とを設け、該搬送部を前記フレームに沿って積込位置と投入位置との間で往復動させる駆動機を設けけている。このように被破砕物を積込位置から投入位置に搬送する搬送部を、搬送面と後面と側面とを設けて上面と前面が開放したものとすることにより、大きな粗大ごみのような被破砕物でも後面と側面で支持して安定して搬送することができ、前面から安定して投入することができる。また、この搬送部を積込位置と投入位置との間で往復動させることにより、大きな被破砕物の少容量破砕を効率的に行うことができる。しかも、大きな被破砕物を搬送する搬送部を必要最小限で構成し、装置製造コスト及び被破砕物処理コストを抑えることができる。
【0013】
前記搬送装置において、前記搬送面を搬送方向に分割した複数の搬送板で構成し、該搬送板の各分割部を屈曲可能に連結すれば、積込位置と投入位置との間で屈曲するような部分があっても、搬送板の分割部が屈曲して被破砕物を安定して搬送することができる。
【0014】
また、前記搬送装置において、前記複数の搬送板の上面を覆う可撓性部材を設け、該可撓性部材の被破砕物流れ方向の一部のみを搬送板に固定して他の端部を自由端にすれば、被破砕物の搬送中に搬送板が屈曲することにより可撓性部材も屈曲するので、この可撓性部材上の被破砕物が変位して付着防止を図りながら搬送することができる。この構成によれば、付着しやすい被破砕物の搬送に好ましい搬送装置を構成することができる。
【0015】
さらに、前記いずれかの搬送装置において、前記フレームを、前記積込位置と投入位置とをほぼ水平状態に形成し、該積込位置と投入位置との間を所定の傾斜角度に形成すれば、積込位置においては水平状態の搬送部に被破砕物を安定して積込み、投入位置においては水平状態にした被破砕物を安定して投入することができる。しかも、水平状態と傾斜状態との間で変位する時に被破砕物も変位するので、付着性のある被破砕物であっても、付着防止を図って安定した搬送ができる。
【0016】
また、前記いずれかの搬送装置において、前記フレームの積込位置と投入位置とにスプロケットを設け、該スプロケット間に所定長さのチェーン部材を連結したチェーンを設け、該チェーン部材に前記搬送板を各々設けて各搬送板が各チェーン部材と一体的に動くように構成し、前記駆動機でスプロケットを駆動するように構成すれば、搬送部を往復動させる構成をチェーンとスプロケットで構成された簡単な構造として、安価で信頼性の高い搬送装置を構成することができる。また、各搬送板を各チェーン部材と一体的に動くようにすることにより、チェーンの動きに沿って搬送板を変位させながら被破砕物を搬送するようにでき、安定した付着防止を容易に図れる。
【0017】
この搬送装置において、前記チェーン部材を、前記搬送板が着脱可能なように構成すれば、チェーン部材に設ける搬送板の数を調整することにより、搬送面の大きさを容易に調整することができる。
【0018】
一方、本願発明の破砕設備は、前記いずれかの搬送装置を備え、該搬送装置で被破砕物を搬送する所定高さの投入位置に投入シュートを設け、該投入シュートに投入した被破砕物を破砕する破砕機を設け、該破砕機と前記搬送装置との運転を制御する制御装置を設けている。これによれば、搬送装置の搬送部で被破砕物を投入シュートに搬送した時に破砕機を運転するような制御を行うことにより、処理量が少量の場合、破砕時のみ破砕機を運転して稼動効率の良い破砕設備を構成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本願発明の一実施形態に係る搬送装置の全体を示す側面視の断面図であり、図2は図1に示す搬送装置の積込位置を示す拡大断面図、図3は図1に示すIII−III線の搬送装置の断面図、図4は図2にIV矢視で示す後部板の図面であり、(a) は図2に示す後部板の平面図、(b) は他の例を示す後部板の平面図、(c) は更に他の例を示す後部板の平面図である。図5は図2における搬送部の一部を示す分解斜視図であり、図6は図2に示す搬送部の拡大断面図である。図5では、可撓性部材を除いて図示している。なお、以下の説明では、上述した図7に示す従来の構成と同一の構成には、同一符号を付して説明する。
【0020】
図1に示すように、搬送装置1は、被破砕物Gを積込む積込位置Aと、積込んだ被破砕物Gを破砕機105に投入する投入位置Bとの間に設けられている。この搬送装置1は、床面106(地面等)から、破砕機105が設けられた架台104の上部の所定高さまで被破砕物Gを搬送するように構成されている。搬送装置1の積込位置Aの部分は、床面106に設けられた基礎2によって支持されており、投入位置Bの部分は、架台104の上部にボルト等の固定手段で固定されている。
【0021】
また、積込位置Aには、ばら物の被破砕物Gを積込む時にガイドとなるシュート3が設けられる場合があり、たんすのように大きな被破砕物Gを積込む時にはシュート3は外される。投入位置Bには、破砕機105に投入する被破砕物Gが側方へ落下しないように両側部にガイド板4が設けられている。
【0022】
この搬送装置1によって所定高さの投入位置Bまで搬送された被破砕物Gは、先端から投入シュート103内に投入される。この投入シュート103から破砕機105に投入された被破砕物Gは、破砕機105で破砕されて下方に排出される。この破砕機105から下方に排出される被破砕物Gは、この実施形態では、搬送ダンプ5の荷台に直接積込まれる。この実施形態では、搬送ダンプ5の荷台に破砕した被破砕物Gを直接積込んでいるが、破砕機105の下部に搬送用コンベヤを設けて他の設備まで搬送するようにしてもよい。
【0023】
図2,3に示すように、搬送装置1のフレーム6は、積込位置Aと投入位置Bとの間に連続するように設けられた左右のフレーム部材7と、これらのフレーム部材7を連結する補強材8とによって所定の強度を有するように形成されている。また、左右のフレーム部材7の下部は、左右を連結するように底板9が設けられている。
【0024】
図1に示すように、このフレーム6の積込位置Aと投入位置Bとにはスプロケット10,11が設けられており、これらのスプロケット10,11間にチェーン12が掛けられている。このチェーン12は、所定長さのチェーン部材13が連結されたものである(図2)。14は、スプロケット11を回転させてチェーン12を駆動するモータ等の駆動機であり、破砕機105の架台104に設けられている。この駆動機14に設けられたプーリ15と、スプロケット11の軸に設けられたプーリ16とに駆動ベルト17が掛けられている。
【0025】
この実施形態のフレーム6は、積込位置Aと投入位置Bとがほぼ水平で形成され、これらの間が所定の傾斜角度で形成されている。また、これら水平部と傾斜部との間は、所定の円弧を描いてスムーズに連続するように形成されている。積込位置Aをほぼ水平とすることにより、被破砕物Gを積込む時に安定した積込みが可能なようにしている。また、投入位置Bをほぼ水平とすることにより、破砕機105の上部の投入シュート103へ被破砕物Gを自然落下させて安定した投入ができるようにしている。
【0026】
そして、前記スプロケット10,11に掛けられたチェーン12の積込位置Aにおける上側には、フレーム6に沿って積込位置Aと投入位置Bとの間で往復動する搬送部18が設けられている。この搬送部18は、前記フレーム6の搬送方向に所定の長さで形成された搬送面19と、この搬送面19の後方に所定の高さで形成された後面となる後部板20と、搬送面19の両側部に所定の高さで形成された側面となる側板21とで構成されている。この搬送部18が、フレーム6に沿って被破砕物Gを積込位置Aから所定高さの投入位置Bまで搬送する部分であり、積込位置Aと投入位置Bとの間で往復動させられる。
【0027】
図2に示すように、この実施形態では、前記搬送面19を、搬送方向に分割した8枚の搬送板22で構成している。各搬送板22の間は、前記チェーン12の動作に連動して屈曲可能なように構成されている。これら8枚の搬送板22によって搬送面19の長さ(搬送方向)が決められている。なお、この搬送板22は、後述するように、チェーン12を構成するチェーン部材13のブラケット28にボルト・ナット31,32で固定すれば容易に枚数を増減させることができるので、この搬送板22の枚数を増減させることによって搬送部18の容積を容易に変更することができる。なお、この搬送面19としては、1枚の可撓性板材で構成することもでき、搬送方向に分割された複数の搬送板22に限定されるものではない。また、搬送板22の下面には、補強材23が設けられている。
【0028】
図2,3に示すように、前記後部板20は最後部の搬送板22の上部に立設されている。図4(a) に示すように、この後部板20は、搬送板22の幅方向に設けられた後部板本体24と、その後部に設けられた補強材24aとで構成されている。なお、この後部板本体24は、図4(b) に示すように中央部が進行方向後方に位置するV字状や、図4(c) に示すように中央部が進行方向後方に湾曲したU字状に形成されてもよい。
【0029】
図3に示すように、前記側板21は、フレーム部材7の上部から内向きに設けられたブラケット25に取付けられている。この側板21は、搬送部18に設けられた搬送板22の両側部のほぼ端部に近接するように設けられており、前記ブラケット25から垂れ下がるようにボルト26で固定されている。この実施形態の側板21は、固定側のフレーム部材7に設けられており、後部板20の両側部端と僅かな隙間を開けて設けられている。また、この実施形態では、側板21がフレーム部材7の積込位置Aから投入位置Bの先端までのほぼ全長に設けられている。
【0030】
また、この側板21と僅かな隙間を設けた両外側には、搬送板22から上向きに支持板27が立設されている。これにより、後部板20と支持板27との間に側板21が僅かな隙間を設けて位置するように構成されている。側板21はゴム材等で形成され、この側板21が幅方向に広がっても支持板27によって大きく広がるのが抑止される。なお、処理量や被破砕物によっては、この支持板27を高くして前記側板21として構成してもよい。
【0031】
図5に示すように、前記各チェーン部材13には、各々内向きにそれぞれブラケット28が設けられている。これらのブラケット28には取付孔29が設けられており、これらの孔29と前記搬送板22に設けられた取付孔30とがボルト31とナット32によって固定されている。これにより、各搬送板22は各チェーン部材13と一体的に動くように連結される。
【0032】
図3に示すように、ブラケット28に固定してチェーン部材13と一体的となった搬送板22は、フレーム部材7の内側に設けられた上ガイド部材33と下ガイド部材34との間で案内される上側のチェーン12によって移動するように構成されている。このようにガイド部材33,34でチェーン12を案内することにより、搬送部18をフレーム6に沿って移動させている。なお、無限軌道状に連続するチェーン12の下側は、フレーム部材7の内側に設けられた下ガイド部材34によって自重が支持されるように構成されている。
【0033】
図2,6に示すように、この実施形態では、搬送方向に分割された複数の搬送板22の上面を覆うように1枚のゴム板35が設けられている。このゴム板35は、搬送板22に屈曲等の変位を生じると、同様に屈曲するような可撓性部材であればよい。このゴム板35は、後部のみが押え板36によって搬送板22にボルト37で固定されている。このゴム板35の前部は自由端となっており、各搬送板22が屈曲した場合には、搬送板22の変形とは独立した動きをするようにしている。ゴム板35を固定する個所は限定されるものでなく、前端部や中央部、後部板20の下部まで伸ばして(二点鎖線)固定するようにしてもよい。図6では、搬送板22の下面に設けられた補強材23の記載を省略している。このように構成された搬送部18に、二点鎖線で示すように、たんす等の被破砕物Gが積込まれる。
【0034】
さらに、図1に示すように、前記搬送部18が積込位置Aと投入位置Bとの間で往復動する時の、積込位置Aでの停止位置と、投入位置Bでの反転位置とにはリミットスイッチ38,39が設けられている。この実施形態では、チェーン12で移動させる搬送部18の後部板20を積込位置Aに設けたリミットスイッチ38が検知すれば駆動機14を停止させ、この後部板20を投入位置Bのリミットスイッチ39が検知すれば、駆動機14を逆転させてチェーン12を反対方向に駆動するようにしている。この搬送部18の移動を間欠運転(バッチ処理)すれば、適宜、処理量を調整することができる。なお、リミットスイッチ39,39は、非接触の光センサーのようなものであってもよい。
【0035】
これにより、被破砕物Gを積込んだ搬送部18は、積込位置Aから投入位置Bまで移動し、被破砕物Gを投入シュート103に投入した後、逆方向に移動して積込位置Aに戻るように往復動させられる。この動作は制御装置40によって制御されている。
【0036】
また、図1,2に示すように、積込位置Aのスプロケット10には、チェーン12の弛みを調整するための調整部材41が設けられている。この調整部材41は、枠体42がフレーム部材7に固定され、この枠体42に沿ってスプロケット10の軸43をスライドさせるように構成されたものである。この調整部材41の調整は、調整ネジ44のナット45を締めることによってスプロケット10の軸43を後方に移動させ、これによってスプロケット10,11間の寸法を調整してチェーン12の弛みを調整するものである。
【0037】
以上のように構成された搬送装置1によれば、図2に示すように、積込位置Aで搬送部18に被破砕物Gを積込む。積込まれる被破砕物Gは、搬送面19と後部板20と側板21とによって囲まれた搬送部18に、安定した状態で積込まれる。
【0038】
この状態で、図1に示す駆動機14を駆動することによりチェーン12が回転させられて、搬送部18が投入位置B側に移動する。この移動する時の搬送部18は、搬送面19の搬送板22が各々屈曲しながら移動するので、搬送部18に積込まれた被破砕物Gは、安定した状態が保たれながら搬送される。また、付着性のある被破砕物Gであっても、搬送板22の間の屈曲によってゴム板35が変形して付着防止が図られる。
【0039】
そして、搬送部18が投入位置Bに達すると、搬送板22はスプロケット11に沿って回転するので、搬送部18に積込まれた被破砕物Gは、投入シュート103内へと投入される。
【0040】
その後、後部板20がスプロケット11の先端側のほぼ水平位置に達すると、リミットスイッチ39が作動して駆動機14の回転方向が逆方向に切り換えられる。これにより、チェーン12が逆方向に回転させられて、搬送部18は投入位置Bから逆方向に移動して、積込位置Aまで空の状態で戻される。これにより、バッチ処理の1サイクルが完了する。
【0041】
したがって、このような搬送装置1によれば、被破砕物Gの処理量に応じて、搬送部18の容積と、搬送部18を往復動させる時間当たりの回数を決定することにより、任意の処理量に設定できるので、大きな破砕機105を設けなければならない設備においても、稼動時間の最適化や消費動力の最適化を図ることが可能となる。
【0042】
しかも、この搬送装置1の搬送部18による被破砕物Gの搬送と、破砕機105の運転とを制御装置40で制御することにより、搬送部18で被破砕物Gを投入シュート103に搬送した時に破砕機105を運転し、被破砕物Gの破砕処理が完了したら破砕機105を停止させるような運転も可能である。この場合、被破砕物Gを積込んだ搬送部18は、投入位置Bで被破砕物Gを投入シュート103に投入した後、逆方向に移動して積込位置Aに戻って停止させられる。このような構成によれば、被破砕物Gの処理量が少量の場合、破砕時のみ破砕機105を運転して稼動効率の良い破砕設備を構成することができる。
【0043】
また、搬送部18に積込まれた被破砕物Gは、その搬送板22が投入位置Bで反転して被破砕物Gを投入シュート103へ投入するまで側板21と後部板20とで囲まれた状態で搬送されるので、搬送中等に被破砕物Gを落下させることなく安定した搬送が行える。
【0044】
さらに、前記実施形態では、搬送板22の上部にゴム板35が設けられているので、被破砕物Gを搬送する途中で搬送板22が屈曲(変形)するとゴム板35も変形して、付着性のある被破砕物Gであっても、搬送部18に付着させることなく安定して搬送して破砕機105へ投入することができる。
【0045】
なお、上述した実施形態ではチェーン12によって搬送部18を移動させているが、例えば、ロープのような部材であってもよく、搬送部18を積込位置Aと投入位置Bとの間で往復動させることができる構成であれば、他の構成であってもよい。
【0046】
さらに、上述した実施形態は一実施形態であり、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
【0047】
【発明の効果】
本願発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0048】
大きな被破砕物でも安定して搬送することができ、しかも、大きな被破砕物を搬送する搬送部を小さく構成することにより、装置製造コスト及び被破砕物処理コストを抑えた搬送装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る搬送装置の全体を示す側面視の断面図である。
【図2】図1に示す搬送装置の積込位置を示す拡大断面図である。
【図3】図1に示すIII−III線の搬送装置の断面図である。
【図4】図2にIV矢視で示す後部板の図面であり、(a) は図2に示す後部板の平面図、(b) は他の例を示す後部板の平面図、(c) は更に他の例を示す後部板の平面図である。
【図5】図2における搬送部の一部を示す分解斜視図である。
【図6】図2に示す搬送部の拡大断面図である。
【図7】従来の搬送装置の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1…搬送装置
2…基礎
4…ガイド板
6…フレーム
7…フレーム部材
10,11…スプロケット
12…チェーン
13…チェーン部材
14…駆動機
17…駆動ベルト
18…搬送部
19…搬送面
20…後部板
21…側板
22…搬送板
23…補強材
25…ブラケット
27…支持板
28…ブラケット
29,30…取付孔
31…ボルト
32…ナット
33…上ガイド部材
34…下ガイド部材
35…ゴム板
36…押え板
38,39…リミットスイッチ
40…制御装置
41…調整部材
A…積込位置
B…投入位置
Claims (7)
- 積込位置から所定高さの投入位置まで被破砕物を搬送する搬送装置において、
前記積込位置と投入位置との間に所定の傾斜角度のフレームを設け、該フレームに沿って前記積込位置と投入位置との間で往復動する搬送部を設け、該搬送部に、前記フレームの搬送方向に所定の長さで形成した搬送面と、該搬送面の後方に所定の高さで形成した後面と、該搬送面の両側部に所定の高さで形成した側面とを設け、該搬送部を前記フレームに沿って積込位置と投入位置との間で往復動させる駆動機を設けたことを特徴とする搬送装置。 - 請求項1記載の搬送装置において、
前記搬送面を搬送方向に分割した複数の搬送板で構成し、該搬送板の各分割部を屈曲可能に連結した搬送装置。 - 請求項2記載の搬送装置において、
前記複数の搬送板の上面を覆う可撓性部材を設け、該可撓性部材の被破砕物流れ方向の一部のみを搬送板に固定して他の端部を自由端とした搬送装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の搬送装置において、
前記フレームを、前記積込位置と投入位置とをほぼ水平状態に形成し、該積込位置と投入位置との間を所定の傾斜角度に形成した搬送装置。 - 請求項2〜4のいずれか1項に記載の搬送装置において、
前記フレームの積込位置と投入位置とにスプロケットを設け、該スプロケット間に所定長さのチェーン部材を連結したチェーンを設け、該チェーン部材に前記搬送板を各々設けて各搬送板が各チェーン部材と一体的に動くように構成し、前記駆動機でスプロケットを駆動するように構成した搬送装置。 - 請求項5記載の搬送装置において、
前記チェーン部材を、前記搬送板が着脱可能なように構成した搬送装置。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の搬送装置を備え、該搬送装置で被破砕物を搬送する所定高さの投入位置に投入シュートを設け、該投入シュートに投入した被破砕物を破砕する破砕機を設け、該破砕機と前記搬送装置との運転を制御する制御装置を設けた破砕設備。
Priority Applications (1)
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