JP5832230B2 - 塵芥投入装置および塵芥貯留システム - Google Patents
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Description
この種の貯留機としては、ドラム内部に投入された塵芥をドラムの回転により排出口側に圧縮して貯留する回転ドラム式の貯留機が知られている。
この回転ドラム式の貯留機は、塵芥収集車の受入口に対応した高さ位置に排出口が配置されており、この排出口とは反対側に、利用者が塵芥を投入する投入口が配置されている。
利用者が投入した塵芥は、投入口からスライダーを介して斜め下方に滑り落ちることでドラム内に導入され、ドラム内で排出口側へと圧縮されて貯留された後、排出口を介して塵芥収集車に受け渡される。
また、塵芥を比較的低い位置で受け取った後、モータ等の動力を用いて上方に搬送して貯留機の投入口へ反転投入する投入装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、塵芥を上方に搬送する投入装置を設けている場合、低い位置で塵芥を投入できるものの、装置が複雑化してコストが上昇してしまうと共に、装置が大型化して貯留機の設置自由度が低下してしまうという課題がある。
本発明に係る塵芥投入装置は、投入口を介して回転ドラム式の貯留機の内部に塵芥を投入可能とする塵芥投入装置において、操作ハンドル部と前記塵芥を収容可能な収容部とを有し、前記投入口の下辺に沿う第一回動軸を介して第一支持部に取り付けられることで、前記収容部を前記投入口の外側に位置させて前記塵芥を受け入れ可能とする外側回動位置と、前記収容部を前記投入口の内側に位置させて前記塵芥を落下させる内側回動位置との間で回動可能とされた下蓋部と、前記投入口の上辺に沿う第二回動軸を介して第二支持部に取り付けられることによって、前記内側回動位置にある前記下蓋部とともに前記投入口を閉塞する閉塞位置と、該投入口を開放する開放位置との間で回動可能とされた上蓋部と、前記下蓋部を前記内側回動位置に回動させた場合に前記上蓋部を前記閉塞位置に回動させるとともに、前記下蓋部を前記外側回動位置に回動させた場合に前記上蓋部を前記開放位置に回動させるリンク機構と、を備えることを特徴とする。
このようにすることで、下蓋部が外側回動位置まで回動されると、リンク機構を介して上蓋部が開放位置まで回動されて、収容部に塵芥を収納可能な状態になり、塵芥を収納部に収納した状態で、下蓋部を内側回動位置まで回動させることで、塵芥を貯留機の内部に投入することができる。さらに、下蓋部を内側回動位置まで回動させた際には、リンク機構を介して上蓋部が閉塞位置まで回動されるので、下蓋部と上蓋部とにより投入口を閉塞することができる。
そして、上蓋部と下蓋部との二枚蓋にしていることで、投入口の下辺に沿う回動軸回りに一枚蓋を設ける場合よりも、操作ハンドル部の位置をより低い位置に配置することができるため、昇降台や階段を設置しないでも、操作ハンドル部を操作することが可能となる。
さらに、操作ハンドル部の位置を低い位置にしつつ投入口の開口面積を従来同様に確保することができるため、収納部に従来と同等の大きさの塵芥を投入することが可能となる。
また、上記一枚蓋の場合よりも下蓋部の回動半径が小さくなるので、利用者による操作ハンドル部の操作量(操作半径)を小さくすることができる。
したがって、装置の複雑化によるコストの上昇や、設置自由度の低下を抑制しつつ高齢者や車椅子の利用者が容易に塵芥を投入することができる。
このようにすることで、下蓋部を外側回動位置まで回動させた場合に、塵芥を収容する十分なスペースを確保しつつ、上後蓋部によって貯留機の内部が見えないようにすることができる。また、下蓋部を内側回動位置まで回動させた場合には、下後板部が塵芥を滑り落とすスライダーとして機能するため、塵芥をスムーズに貯留機内に収容させることができる。
このようにすることで、下蓋部を外側回動位置に回動させた場合に、下蓋部をより低い位置に配置させることができるため、下蓋部の収納部に塵芥を収納する際に、利用者が塵芥を持ち上げる高さがより低くなり、更なる利用者の負担軽減を図ることができる。
このようにすることで、下蓋部および上蓋部を閉状態で保持する保持機構を別途設けることなしに、下蓋部および上蓋部の閉状態を維持できると共に、塵芥を収納させる際には、下蓋部および上蓋部を開状態に維持するために利用者が下蓋部又は上蓋部を押さえ続ける必要が無いため、塵芥を投入する際の利用者の負担を軽減することができる。
このようにすることで、下蓋部と上蓋部との急な動きを抑制することができるため、塵芥の投入に不慣れな利用者であっても快適に利用することができる。
このようにすることで、より少ない力で下蓋部および上蓋部を開放又は閉塞することができるため、塵芥を貯留機に投入する際の利用者の負担を軽減することができる。
このようにすることで、投入口の高さを低くすることが困難な回転ドラム式の貯留機において、投入口の高さを変更することなしに、利用者が操作する操作ハンドル部の位置を低く設定することができるため、投入口に向かう昇降台や階段等を設ける必要が無くなり、高齢者や車椅子の利用者が快適に利用できる。
図1は、この実施形態の塵芥貯留システム100を示す側面図であり、この図1に示す塵芥貯留システム100は、主に、塵芥gを内部に貯留する貯留機2と、該貯留機2の内部へ塵芥gを投入するための塵芥投入装置1とを備えて構成される。
貯留機2は、その一端側から塵芥gが投入可能とされる一方、投入された塵芥gを他端側から強制的に排出可能となっており、略円筒状の貯留本体部3と、この貯留本体部3を支持するフレーム部4とを備えている。フレーム部4は、貯留機2を下方から支える水平フレーム部5を備えており、この水平フレーム部5には、貯留本体部3の軸線に平行な軸線を有する左右一対のローラー6が、貯留本体部3の軸方向に十分に離間してそれぞれ設けられている。これらローラー6の上には、貯留本体部3が載置されて、ローラー6の回動により、貯留本体部3がその軸回りに回転可能な状態でフレーム部4に支持される。なお、以下の説明では、貯留本体部3の軸線方向において、塵芥gを排出する側を単に排出側、塵芥gが投入される側を単に投入側と称する。
上述した構成によれば、塵芥収集車14の受入口15がスライダー18に対して適正な位置に配置された状態で、電動機7を駆動して貯留本体部3を回動させ、出口開閉機構17により排出口13を開放すると、貯留本体部3の内部に貯留されて排出側に圧縮された塵芥gが、排出口13から強制的に排出されて、スライダー18を滑り落ちて塵芥収集車14の受入口15に導入されることとなる。
図2〜図4に示す如く、壁部20に形成された孔20aの内周面にはブラケット20bが取り付けられ、このブラケット20bに、投入口21の周壁を形成する額縁部20cがビス等により固定されている。投入口21の下辺近傍、より具体的には下辺の左右両側には、第一支持部24が設けられ、第一支持部24には、投入口21の下辺に沿う(換言すれば、投入口21の下端近傍に設けられ略水平な)第一回動軸25を介して下蓋部23が回動可能に取り付けられている。投入口21の上辺近傍、より具体的には上辺の左右両側には第二支持部26が設けられ、第二支持部26には、投入口21の上辺に沿う(換言すれば、投入口21の上端近傍に設けられ略水平な)第二回動軸27を介して上蓋部28が回動可能に取り付けられている。
下蓋部23が外側回動位置まで回動されると、リンク部材41を介して上蓋部28が開放位置まで回動されて、図3に示すように収容部29に塵芥gを収納可能な状態になり、塵芥gを収容部29に収容した状態で、図4に示すように下蓋部23を内側回動位置まで回動させることで、塵芥gを貯留機2の内部に投入することができる。
さらに、下蓋部23を内側回動位置まで回動させた際に、リンク部材41を介して上蓋部28が閉塞位置まで回動されるので、下蓋部23と上蓋部28とにより投入口21を閉塞することができる。
さらに、操作ハンドル部42の位置を低い位置にしつつ投入口21の開口面積を従来同様に確保することができるため、収容部29に従来と同等の大きさの塵芥gを投入することが可能となり、また、上記一枚蓋の場合よりも下蓋部23の回動半径が小さくなるので、利用者による操作ハンドル部42の操作量(操作半径)を小さくすることができる。
この結果、装置の複雑化によるコストの上昇や、設置自由度の低下を抑制しつつ高齢者や車椅子の利用者が容易に塵芥gを投入することができる。なお、図3、図4に示す塵芥gは、40リットル程度の袋に入れられた塵芥gを投入する場合の一例を示している。
例えば、上述した実施形態においては、下蓋部23を外側回動位置に回動させた場合に、下蓋部23の下前板部31が略水平となる位置まで回動する場合を一例に説明したが、図5に示す他の実施例のように、下蓋部23を水平位置HLより低い位置まで(例えば、15度程度)回動させるようにしてもよい。このように構成することで、下蓋部23の収容部29に塵芥gを収納する際に、利用者が塵芥gを持ち上げる高さがより低くなるため、更なる利用者の負担軽減を図ることができる。
21 投入口
23 下蓋部
24 第一支持部
25 第一回動軸
26 第二支持部
27 第二回動軸
28 上蓋部
29 収容部
31 下前板部
32 下後板部
36 上前板部
37 上後板部
41 リンク部材(リンク機構)
42 操作ハンドル部
44 ガスダンパー(ダンパー、補助機構)
Claims (6)
- 投入口を介して回転ドラム式の貯留機の内部に塵芥を投入可能とする塵芥投入装置において、
操作ハンドル部と前記塵芥を収容可能な収容部とを有し、前記投入口の下辺に沿う第一回動軸を介して第一支持部に取り付けられることで、前記収容部を前記投入口の外側に位置させて前記塵芥を受け入れ可能とする外側回動位置と、前記収容部を前記投入口の内側に位置させて前記塵芥を落下させる内側回動位置との間で回動可能とされた下蓋部と、
前記投入口の上辺に沿う第二回動軸を介して第二支持部に取り付けられることによって、前記内側回動位置にある前記下蓋部とともに前記投入口を閉塞する閉塞位置と、該投入口を開放する開放位置との間で回動可能とされた上蓋部と、
前記下蓋部を前記内側回動位置に回動させた場合に前記上蓋部を前記閉塞位置に回動させるとともに、前記下蓋部を前記外側回動位置に回動させた場合に前記上蓋部を前記開放位置に回動させるリンク機構と、
を備え、
前記下蓋部は、前記内側回動位置に回動された場合に前記投入口の下部を閉塞する下前板部と、該下前板部の前記第一回動軸側に連なり前記下前板部との角度が鈍角をなす下後板部とを備え、
前記上蓋部は、前記閉塞位置に回動された場合に前記投入口の上部を閉塞する上前板部と、該上前板部の前記第二回動軸側に連なり前記上前板部との角度が鈍角をなす上後板部とを備えることを特徴とする塵芥投入装置。 - 前記下前板部は、
前記下蓋部を外側回動位置に回動させた場合に、水平位置よりも下側に位置されることを特徴とする請求項1に記載の塵芥投入装置。 - 前記下蓋部および前記上蓋部は、前記下蓋部と前記上蓋部との開時および閉時の重量バランスにより、開状態および閉状態で保持されることを特徴とする請求項1又は2に記載の塵芥投入装置。
- 前記下蓋部および前記上蓋部の開閉速度を制御するダンパーを備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の塵芥投入装置。
- 前記下蓋部と前記上蓋部との少なくとも一方を付勢することで前記下蓋部および前記上蓋部の開作動又は閉作動を補助する補助機構を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の塵芥投入装置。
- 請求項1乃至5の何れか一項に記載の塵芥投入装置と、前記回転ドラム式の塵芥貯留機とを備える塵芥貯留システム。
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-
2011
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