JP5832231B2 - 塵芥投入装置および塵芥貯留システム - Google Patents
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Description
この種の貯留機としては、ドラム内部に投入された塵芥を、ドラムの回転により排出口側に圧縮して貯留する回転ドラム式の貯留機が知られている。
この回転ドラム式の貯留機は、塵芥収集車の受入口に対応した高さ位置に排出口が配置されており、この排出口とは反対側に、利用者が塵芥を投入する投入口が配置されている。
利用者が投入口から投入した塵芥は、スライダーを介して斜め下方に滑り落ちることでドラム内に導入され、ドラム内で排出口側へと圧縮されて貯留された後、排出口を介して塵芥収集車に受け渡される。
このような回転ドラム式の貯留機においては、塵芥収集車に塵芥を受け渡す排出口の高さを基準として貯留機の設置レベルが決められているため、投入口の位置が比較的高い位置となり、背の低い人が塵芥を投入し難くなっていた。
そのため、投入口に向けて昇降台や、階段等を設けて嵩上げすることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
また、背の低い人であっても塵芥の投入を行い易いように、塵芥を比較的低い位置で受け取った後、モータ等の動力により上方に搬送して、貯留機の投入口へ反転投入する投入装置を備えたものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、塵芥を上方に搬送する投入装置を設けている場合、低い位置で塵芥を投入できるものの、装置が複雑化してコストが上昇してしまうと共に、装置が大型化しての設置自由度が低下してしまうという課題がある。
本発明に係る塵芥投入装置は、投入口を介して回転ドラム式の貯留機の内部に塵芥を投入可能とする塵芥投入装置において、内面が側面視で凹状の曲面を有した底板部を備え、前記投入口の下辺又は上辺に沿う第一回動軸を介して第一支持部に取り付けられることで、前記投入口を開放して前記塵芥を受け入れ可能とする開放位置と、前記投入口を閉塞する閉塞位置との間で回動可能とされた外側蓋部と、前記第一回動軸よりも前記投入口の内側に配置される第二回動軸を介して第二支持部に取り付けられることで、前記塵芥を受け入れる受入位置と前記塵芥を前記貯留機側に投入する投入位置との間で回動可能とされるとともに、前記投入位置にある場合に前記貯留機内に塵芥を導くシュート板部と、前記受入位置から前記投入位置に回動する際に前記塵芥を前記シュート板部に案内する案内板部とを有し、開放位置から閉塞位置に回動する中間位置になるまで、前記案内板部の前端部が前記外側蓋部の底板部の前記凹状の曲面に沿って摺動可能な内側蓋部と、前記外側蓋部を開放位置に回動させた場合に前記内側蓋部を前記受入位置に回動させるとともに、前記外側蓋部を前記閉塞位置に回動させた場合に前記内側蓋部を前記投入位置に回動させるリンク機構と、を備え、前記リンク機構は、前記内側蓋部が前記外側蓋部を押圧する方向に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする。
このようにすることで、外側蓋部が閉塞位置にされ、リンク機構を介して内側蓋部が投入位置となったときに、内側蓋部が外側蓋部よりも投入口の内側に配置されるので、投入口の位置を従来よりも低い位置に配置した場合であっても、例えば、塵芥が円滑に滑り落ちる十分に立った急角度に投入用スライダーの傾斜角度を維持しつつ、投入用スライダーが、例えば、投入用スライダーの下方に配置され汚汁などの漏出を防止する漏出防止機構等に干渉するのを避けることができる。さらに、投入用スライダーと同様に、シュート板部の傾斜角度を十分に立った急角度に設定することができるので、シュート板部への塵芥の付着を防止することができる。
さらに、外側蓋部を開放位置から閉塞位置に回動させる際に、塵芥が外側蓋部から内側蓋部へ受け渡されて移動することとなるが、この塵芥が移動する際に、内側蓋部が外側蓋部を押圧して内側蓋部と外側蓋部との間に隙間が生じるのを防止することができるため、円滑に塵芥を外側蓋部から内側蓋部へと移動させることができる。
このようにすることで、第一回動軸のみを低い位置に配置することができるため、開放位置における外側蓋部をより低い位置にすることができる。また、内側蓋部を相対的に高い位置に配置することができるため塵芥がシュート板部を滑り落ちる際の落差を確保して、シュート板部の傾斜角度をより急角度にすることができる。また、外側蓋部の回動範囲よりも内側蓋部の回動範囲を相対的に大きくすることができるため、受入位置において、シュート板部を貯留機の内部へ通じる通路を塞ぐように案内板部よりも上側にはね上げて配置することができ、これにより貯留機内部への意図しない落下を防止したり、貯留機の内部が利用者の目に触れないように目隠しすることができる。
このようにすることで、外側蓋部を開放位置に回動させた場合に、外側蓋部をより低い位置に配置させることができるため、塵芥を投入する際に、利用者が塵芥を持ち上げる高さがより低くなり、更なる利用者の負担軽減を図ることができる。
このようにすることで、外側蓋部および内側蓋部を、保持機構を別途設けることなしに、閉状態に保持することができると共に、外側蓋部を受入位置にして塵芥を収容させる際には、利用者が外側蓋部を押さえ続ける必要が無いため、塵芥を投入する際の利用者の負担を軽減することができる。
このようにすることで、投入口の高さ位置を低くすることが困難な回転ドラム式の貯留機であっても投入口の高さ位置を低下させることができるため、高齢者や車椅子の利用者がより快適に利用することができる。
図1は、この実施形態の塵芥貯留システム100を示す側面図であり、この図1に示す塵芥貯留システム100は、主に、塵芥を内部に貯留する貯留機2と、該貯留機2の内部へ塵芥を投入するための塵芥投入装置1とを備えて構成される。
貯留機2は、その一端側から塵芥が投入可能とされる一方、投入された塵芥を他端側から強制的に排出可能となっており、略円筒状の貯留本体部3と、この貯留本体部3を支持するフレーム部4とを備えている。フレーム部4は、貯留機2を下方から支える水平フレーム部5を備えており、この水平フレーム部5には、貯留本体部3の軸線に平行な回動軸を有する左右一対のローラー6が、貯留本体部3の軸方向に十分に離間してそれぞれ設けられている。これらローラー6の上には、貯留本体部3が載置されて、ローラー6の回動により、貯留本体部3がその軸回りに回転可能な状態でフレーム部4に支持される。なお、以下の説明では、貯留本体部3の軸線方向において、塵芥を排出する側を単に排出側、塵芥が投入される側を単に投入側と称する。
上述した構成によれば、塵芥収集車15の受入口14がスライダー18に対して適正な位置に配置された状態で、電動機7を駆動して貯留本体部3を回動させ、出口開閉機構17により排出口13を開放すると、貯留本体部3の内部に貯留されて排出側に圧縮された塵芥が、排出口13から強制的に排出されて、スライダー18を滑り落ちて塵芥収集車15の受入口14に導入されることとなる。
図2〜図5に示す如く、壁部20に形成された孔20aの内周面にはブラケット23aが取り付けられ、このブラケット23aに、投入口21の周壁を形成する額縁部23bがビス等により固定されている。額縁部23bの内面には、投入口21の上方および下方から排出側に向かって突出する突出部23e,23fが形成され、これら突出部23e,23f間に掛け渡されるように、投入口21の左辺および右辺に沿って延在する一対の支持部材23cが取り付けられている。なお、突出部23eには、後述するシュート板部38用の緩衝材としてクッションゴム27が取り付けられている。
さらに、支持部材23cの、第一支持部24よりも投入口21の内側には、第二支持部29が設けられ、この第二支持部29には、第一回動軸25と略平行な第二回動軸28を介して、内側蓋部30が回動可能に取り付けられている。つまり、第二回動軸28は、第一回動軸25よりも投入口21の内側に配置されている。なお、額縁部23bには、投入口21の上方に、塵芥の投入禁止状態および投入可能状態を利用者に報知する報知装置23dが取り付けられている。
一方、図4を参照し、外側蓋部26を閉塞位置とした場合には、外側蓋部26の受入部32が、投入口21の内側(投入口21の外縁よりも内側)に位置され、且つ、受入部32が投入口21の内側を向く立ち姿勢となる。
このリンク部材42によって、外側蓋部26を開放位置に回動させた場合には、内側蓋部30が受入位置に回動され、外側蓋部26を閉塞位置に回動させた場合には、内側蓋部30が投入位置に回動されることとなる。
これにより、受入部32内の塵芥gが案内板部39に移動するまでの間、底板部33と案内板部39との間に隙間が生じるのを防止でき、これにより、塵芥gを円滑に案内板部39に移動させることが可能になっている。
これら図6、図7に示すように、回転ドラム式の貯留機2の貯留本体部3の内部には、投入用スライダー22の直下、換言すれば、回動する貯留本体部3の外周壁と、回動しない後壁との間に、汚汁が外部に漏れるのを防止する越流壁や、臭気が外部にもれるのを防止するシール機構等を備える漏出防止機構47が配置されている。図6に示す従来の場合は、投入用スライダー122を45度以上に設定しつつ、投入用スライダー122が漏出防止機構47を避けることができる高さに、投入口121を設ける必要があった。
さらに、投入用スライダー22と同様に、シュート板部38の傾斜角度が十分に立った急角度に設定することができるので、シュート板部38への塵芥の付着を防止することができる。
また、内側蓋部30を相対的に高い位置に配置することができるため、塵芥gが滑り落ちる落差を確保して、シュート板部38の傾斜角度をより急角度にすることができる。
例えば、内側蓋部30および外側蓋部26の少なくとも一方と投入口21の周縁の壁部20との間にダンパーを設けて、内側蓋部30および外側蓋部26の開閉速度を制限するようにしても良い。このようにすることで、外側蓋部26の急な動きを抑制することができるため、塵芥の投入に不慣れな利用者であっても快適に利用することができる。
また、ダンパーとして、伸び方向又は縮み方向に弾性を有するガスダンパーなどを用いて外側蓋部26を開閉方向の何れか一方に付勢するようにしても良い。ガスダンパーの付勢力としては上述した内側蓋部30および外側蓋部26の開閉状態の保持を妨げることの無い程度の付勢力とするのが好ましい。このようにすることで、より少ない力で外側蓋部26を開放又は閉塞することができるため、塵芥を投入する際の利用者の負担を軽減することができる。
21 投入口
24 第一支持部
25 第一回動軸
26 外側蓋部
28 第二回動軸
29 第二支持部
30 内側蓋部
32 受入部
38 シュート板部
39 案内板部
42 リンク部材(リンク機構)
g 塵芥
Claims (5)
- 投入口を介して回転ドラム式の貯留機の内部に塵芥を投入可能とする塵芥投入装置において、
内面が側面視で凹状の曲面を有した底板部を備え、前記投入口の下辺又は上辺に沿う第一回動軸を介して第一支持部に取り付けられることで、前記投入口を開放して前記塵芥を受け入れ可能とする開放位置と、前記投入口を閉塞する閉塞位置との間で回動可能とされた外側蓋部と、
前記第一回動軸よりも前記投入口の内側に配置される第二回動軸を介して第二支持部に取り付けられることで、前記塵芥を受け入れる受入位置と前記塵芥を前記貯留機側に投入する投入位置との間で回動可能とされるとともに、前記投入位置にある場合に前記貯留機内に塵芥を導くシュート板部と、前記受入位置から前記投入位置に回動する際に前記塵芥を前記シュート板部に案内する案内板部とを有し、開放位置から閉塞位置に回動する中間位置になるまで、前記案内板部の前端部が前記外側蓋部の底板部の前記凹状の曲面に沿って摺動可能な内側蓋部と、
前記外側蓋部を開放位置に回動させた場合に前記内側蓋部を前記受入位置に回動させるとともに、前記外側蓋部を前記閉塞位置に回動させた場合に前記内側蓋部を前記投入位置に回動させるリンク機構と、を備え、
前記リンク機構は、前記内側蓋部が前記外側蓋部を押圧する方向に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする塵芥投入装置。 - 前記第二回動軸は、前記第一回動軸よりも上方に配置されることを特徴とする請求項1に記載の塵芥投入装置。
- 前記外側蓋部は、
前記受入位置に回動させた場合に、水平位置よりも下側位置まで回動されることを特徴とする請求項1又は2に記載の塵芥投入装置。 - 前記外側蓋部は、該外側蓋部と前記内側蓋部との開時および閉時の重量バランスにより開状態および閉状態で保持されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の塵芥投入装置。
- 請求項1乃至4の何れか一項に記載の塵芥投入装置と、前記回転ドラム式の貯留機とを備える塵芥貯留システム。
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