JPH0524519Y2 - - Google Patents

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JPH0524519Y2
JPH0524519Y2 JP517389U JP517389U JPH0524519Y2 JP H0524519 Y2 JPH0524519 Y2 JP H0524519Y2 JP 517389 U JP517389 U JP 517389U JP 517389 U JP517389 U JP 517389U JP H0524519 Y2 JPH0524519 Y2 JP H0524519Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、建物居室の壁装材に関する。
従来の技術 従来より使用されている壁装材は、意匠性、機
能性などの要求の多様化にともない、ビニール壁
装材、繊維壁装材、紙壁装材などが多く使用され
ている。また、最近では不織布を利用した壁装材
も開発されている(例えば特開昭54−163802号、
実開昭57−52596号、実開昭59−139322号、特開
昭62−169939号公報参照)。
本考案が解決しようとする課題 壁装材に要求される一般的な性能を基本物性と
施工性とに分けて列記するば次のとおりである。
(基本物性) 色あせしない。
摩擦に強い。
下地の色ムラが出にくい。
引つ張り強度がある。
化学的刺激が無い。
かびが繁殖しない。
湿乾での収縮が大きくない。
汚れを吸着しにくい。
日光での変色が少ない。
外観及び接触感に関する質感が良い。
(施工性) 重量的に重くない。
端部がほつれにくい。
糊をつけた状態での伸びが大きくない(湿乾
での収縮が大きくないこと)。
・ 伸びが大きいと、張り出しの位置決めがしに
くいし、柄合わせが難しく、施工後ジヨイント
部に隙間が生ずる。
・ 伸びに方向性があると、張り出しの位置決め
がしにくい。
接着性がよい。
・ 浮きが無く、端部でめくれないこと。
適度な腰を持つこと。
・ 柔らかすぎると、位置決めがしにくい(ハン
ドリングが難しい)上に、しわがより易い。
・ 逆に硬すぎると、入り隅や出隅部分の施工が
しにくいし、浮き上がりやめくれが生じ易い。
ところで、不織布を利用した壁装材は、徒前の
ビニール製、織物製、紙製などの壁装材に比して
基本物性及び施工性ともに趣きが大きく異なつた
ものになつている。
しかし、一口に不織布と呼ばれるものも、その
製法や繊維構造によつて多種多様であり、その物
性が壁装材として適するものもあれば不適当なも
のもある。したがつて、上述した特開昭54−
163802号、実開昭57−52596号、実開昭59−
139322号、特開昭62−169639号公報に記載されて
いる、単に不織布を基材に使用したというだけの
構成にすぎない壁装材は、必ずしも壁装材に要求
される上述の基本物性及び施工性を兼ね備えてい
るとは云えないものがある。
例えば不織布は、繊維が一方向に配列された一
方向性繊維不織布と、繊維が交差するように配列
されたクロス繊維又はランダム繊維不織布とがあ
る。前者は繊維方向の引張りには強いが、横方向
の引張りには甚だ弱い。この点、後者は全方向に
ある程度の引張り強度を有するが、その強度も壁
装材の施工に必要十分な引張り強度というほどで
もない。つまり、いずれの不織布も単独では壁装
材の基材として必ずしも適切とは云えないので、
こうした点が解決すべき課題となつている。
課題を解決するための手段 上記従来技術の課題を解決するための手段とし
て、この考案に係る壁装材は、図面に実施例を示
しているとおり、 繊維1がほぼ一方向に配列された一方向性繊維
ウエヴ2と、繊維1が交差するように配列された
クロス繊維ウエブ3又はランダム繊維ウエブ8と
を積層し高圧水流等の流体流の作用で繊維が絡合
された不織布4と、難燃紙5または不燃紙とを接
着により一体化したことを特徴とする。
なお、本考案において、不織布4と難燃紙5又
は不燃紙との接着は、熱融着性フイラメントをラ
ンダムに集積した接着シート6により行なうこと
も特徴とする。
上記本考案の構成において、一方向性繊維ウエ
ブ2の繊維1の種類は特に限定されないが、難燃
性繊維50%以上含まれていることが望ましい。ま
た、耐候性、吸湿性を備えている方が良い。例え
ば難燃性レーヨン系繊維、難燃性ポリエステル系
繊維、モダクリル繊維などが特に適している。こ
の一方向性繊維ウエブ2の目付は5〜50g/m2
範囲が望ましい。これより少ないと一方向性繊維
ウエブ2を表面に設ける効果が得られず、これよ
り多いと効果がそれ以上には向上せずに、壁装材
の重量が大きくなつたり、他方向の強度(不織布
の全体的な強度)が低下したりする。繊維ウエブ
に熱融着性フイラメント7を混入すると、強度、
特に耐摩耗性が向上する。表面にプリントを施す
と装飾効果が高くなると共に耐摩耗性が向上す
る。
本考案において云うクロス繊維ウエブ3又はラ
ンダム繊維ウエブ8の繊維1の種類は、上記一方
向性繊維ウエブ3と同じである。但し、熱融着性
フイラメント7を含んでも良い。このクロス繊維
ウエブ3の目付は30〜140g/m2の範囲が望まし
い。これより少ないと不織布4の強度が不足する
と共に嵩高性が出ず、これより多いと得られる壁
装材の重量が重くなる。
本考案において、高圧水流の作用で繊維1を絡
合(水流絡合)すると云うのは、水圧が20〜150
Kg/cm2で、直径0.05〜1.5mmのオリフイス孔を複
数個有するノズルから水(又は空気などの流体で
も可)を噴き出させて形成した高圧水流を利用し
て繊維を絡合することを指す。繊維1の搬送体
(コンベヤー、ロール)には種々の大きさのメツ
シユや、特定のパターンの開口部を有するものが
使用され、これにより繊維の絡合パターンが変化
し、不織布表面に種々の模様を形成できる。
上記の不織布4には更に別の繊維ウエブや織
物、編み物、引き揃えフイラメントなどの補強材
を積層しても良いが、表層には一方向性繊維ウエ
ブ2を配置するのが好ましい。そして、得られる
不織布4の目付は50〜200g/m2の範囲にあるこ
とが望ましい。
本考案において、難燃紙5又は不燃紙としては
公知の難燃紙又は不燃紙が使用される。不織布4
と難燃紙5又は不燃紙とは接着により一体化す
る。両者の接着には、水系又は溶剤系の接着剤や
熱融着性フイルムを使用できる。しかし、特に熱
融着性フイラメントから成る接着シート6(第1
図)を用いたり、不織布4の裏層の繊維ウエブ8
中に熱融着性フイラメント7を含ませておく(第
2図)のが良い。これは液状の接着剤用いると難
燃紙が濡れて寸法変化をきたし施工性が悪くな
り、フイルムを使用すると通気性が阻害されて結
露防止性が悪化し結露が発生し易くなつたりする
からである。
作 用 一方向性繊維ウエブ2は、その繊維10長手方
向(縦方向)の引張り強度が強く寸法安定性が高
められるので、壁装材として壁に貼る場合などに
歪みや垂みが生じない。また、柔軟性に富むの
で、貼る場合の施工性がよく、細かく入り組んだ
壁面でも下地にぴつたりと貼れて剥がれない。さ
らに、表面の一方向性繊維ウエブ2の繊維1が特
定方向に配列されているため、プリントなどを施
すと装飾効果が高い。
クロス繊維ウエブ3は、上記一方向性繊維ウエ
ブ2の長手(繊維)方向以外の方向の強度を持た
せる。その結果、施工性が良く、模様のゆがみ、
しわなどが生じ難くなる。ちなみに一方向性繊維
ウエブ2のみに水流絡合を施すと、横方向にはほ
とんど強度のない不織布4に成る。一方、クロス
繊維ウエブ3の場合、水流絡合を施すと組織は緻
密となり、隠蔽性が向上する。
高圧水流などの流体流の作用で繊維1を絡合さ
せると、繊維1を嵩高な状態で絡合できるので、
反発弾性があり、感触のよい不織布4を製造でき
る。また、水流を作用させることにより、模様
(特に織物調)を付けることができる。そして、
ノーバインダーであるため汚れが付きにくいし、
薄物で強度のある不織布が得られる。
実施例 次に、本考案の実施例を図面と共に説明する。
第1図中の2が表層の一方向性繊維ウエブ、3
が裏層のクロス繊維ウエブであり、この2層で不
織布4が形成されている。この不織布4の裏面に
は接着シート6を介して難燃紙5が接着により一
体化されている。
本実施例の一方向性ウエブ2は、繊度1.5デニ
ール、繊維長51mmの難燃性レーヨン繊維第1をカ
ーデイング装置を用いてほぼ一方向(長手方向)
に配列したもので、目付は10g/m2である。ま
た、クロス繊維ウエブ3は、同じく難燃性レーヨ
ン繊維1を交差するように配列したもので、目付
は70g/m2に作成してあり、これら2つのウエブ
2,3が表裏に積層されている。
積層された前記2種の繊維ウエブ2,3はメツ
シユ状の金属製コンベヤーで移送し、オリフイス
を複数個配置したノズルから45Kg/cm2の水圧で噴
出した多数の噴流を作用させ、繊維同士を互いに
絡合させ、厚さ0.4mm、密度0.2g/cm3の不織布4
が製造されている。
この不織布4のクロス繊維ウエブ3の下面に、
目付20g/m2の熱融着性フイラメントをランダム
に集積した接着シート6を介して、目付75g/m2
の難燃紙5を積層した後、150℃の加熱ロールに
通して接着シート6の熱融着性フイラメントを溶
融せしめ、もつて目付175g/m2、厚さ0.5mmの壁
装材が製造されている。
この壁装材の使用に際しては、裏面(難燃紙5
の裏面)にでんぷん糊80部とエチレン−酢酸ビニ
ール共重合体樹脂20部を配合し水30部で希釈した
接着剤を150g/m2の割合で塗布し、建物居室の
壁面の上から下に向けて一方向性繊維ウエブ2の
繊維が上下方向の向きで貼られる。
本実施例の壁装材は、軽くて取り扱い易い上に
端部にほつれが生じないし、伸びが少ないため歪
みや垂みが生じない。そして、コーナー部(入
隅、出隅部分)や端部での接着性がよく、ジヨイ
ント部分に隙間が生じないから極めて施工性が良
く、また、優れた装飾性と感触とを備えている。
第2の実施例 第2図に示した壁装材は、表層の一方向性繊維
ウエブ2と、裏層の熱融着性繊維7を含むランダ
ム繊維ウエブ8とで不織布4を形成し、ランダム
繊維ウエブ8の裏面に難燃紙5を接着して一体化
した構成とされている。
本実施例の一方向性繊維ウエブ2は、繊度1.5
デニール、繊維長さ51mmの難燃性ポリエステル繊
維1をカーデイング装置を用いて一方向(長手方
向)に配列した目付10g/m2の構成である。一
方、ランダム繊維ウエブ8は、繊度1.5デニール、
繊維長さ51mmのポリエステル繊維40重量%と、繊
度2デニール、繊維長38mmの熱融着性ポリエステ
ルフイラメント7を60重量%とを混綿した後、カ
ーデイング装置を用いて繊維が交差するように配
列した目付50g/m2の構成であり、これら二つの
ウエブ2と8が表裏に積層されている。
上記の一方向性繊維ウエブ2とクロス繊維ウエ
ブ8との積層繊維ウエブは、上記第1実施例と同
様に水流絡合を施し、厚さ0.3mm、密度0.2g/cm3
の不織布4が製造されている。
この不織布4のクロス繊維ウエブ8の裏面に目
付85g/m2の難燃紙5を積層した後、120℃の加
熱ロールに通してクロス繊維ウエブ8中の熱融着
性ポリエステルフイラメント7を溶融せしめ、も
つて難燃紙5は接着により不織布4と一体化し、
目付145g/m2、厚さ0.4mmの壁装材が製造されて
いる。
本実施例の壁装材も上記第1実施例のものと同
様に優れた施工性と装飾性を発揮する。
本考案が奏する効果 以上に実施例と併せて詳述したとおりであつ
て、この考案に係る壁装材は、不織布4がもつ特
異な趣きの質感と外観とが目新しい意匠性、機能
性を発揮することは勿論のこと、 軽いため取り扱い易い。
端部にほつれが生じない。
伸びが少ないため歪みや垂みが生じない。
コーナー部(入隅、出隅部分)や端部での接
着性が良い。
ジヨイント部分に隙間が生じない、 等々の機能性をもち、極めて施工性の良いもので
ある。また、優れた装飾性と感触とを備えてい
る。
とりわけ、一方向性繊維ウエブ2は、その繊維
1の長手方向(縦方向)の引張り強度が強く寸法
安定性が高いので、壁装材として壁に貼る場合な
どに歪みや垂みが生じない。また、柔軟性に富む
ので、貼る場合の施工性がよく、下地にぴつたり
と貼れて剥がれない。さらに、表層の繊維が一方
向に配列されていると、プリントなどを施すと装
飾効果が高いのである。
また、クロス繊維ウエブ3は、上記一方向性繊
維ウエブ2の繊維長手(縦)方向以外の方向の強
度を持たせる。ちなみに一方向性繊維ウエブ2の
み水流絡合を施すと横方向にはほとんど強度のな
い不織布4に成るが、クロス繊維ウエブ3を使用
することによつて組織は緻密になり、隠蔽性が向
上する。
しかも、一方向性繊維ウエブ2とクロス繊維ウ
エブ3又はランダム繊維ウエブ8とを高圧水流な
どの流体流の作用で水流絡合させているので、繊
維を嵩高な状態で絡合でき、反発弾性があり、感
触のよい不織布4から成る壁装材を提供できる。
また、水流を作用させることにより、模様(特に
織物調)を付けることができるほか、ノーバイン
ダーであるため汚れが着きにくいし、薄物で強度
のある不織布による壁装材を提供できるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は本考案に係る壁装材の実施例
を大きく拡大して示した断面図である。 1……繊維、2……一方向性繊維ウエブ、3…
…クロス繊維ウエブ、4……不織布、5……難燃
紙、6……接着シート、7……熱融着性フイラメ
ント繊維、8……ランダム繊維ウエブ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【1】 繊維がほぼ一方向に配列された一方向性
    繊維ウエブと、繊維が交差するように配列され
    たクロス繊維ウエブ又はランダム繊維ウエブと
    を積層し高圧水流等の流体流の作用で繊維が絡
    合された不織布と、難燃紙または不燃紙とが接
    着により一体化されていることを特徴とする壁
    装材。 【2】 不織布と難燃紙又は不燃紙との接着は熱
    融着性フイラメントをランダムに集積した接着
    シートによつて行なわれていることを特徴とす
    る実用新案登録請求の範囲第1項に記載した壁
    装材。
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JP2500529Y2 (ja) * 1991-10-01 1996-06-05 株式会社ワコール 不織布積層体
JP5739154B2 (ja) * 2010-12-24 2015-06-24 阿波製紙株式会社 膜の支持体

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